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このマーケットコメントは、資産運用を職業とする国内外の機関投資家顧客向けに書いている落書き帳です。少し違った視点から相場を眺めている一人の声としてお楽しみ下さい!
 TOPIX : 1737.18 (+20.01, +1.17%)    日経平均 : 17153.77 (+228.06, +1.35%)    円ドル : 113.75  

● 何でこんなに上がったのでしょう?よくワケが分からない上昇でした。オーバーナイトでは、かなりのアジアや欧州市場がメーデーの祝日でお休みだったし(米国は通常通りだった)今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、売り越し(2230万株売り/1670万株買い)。ほぼ全員が閑散小動きを予想するなかで、寄付後からアレヨアレヨの上昇(^^;。これまで「円高が・・・」と言っていた奴らはどこに行ったのか、具体的には9時10分頃から10時10分頃までの1時間の上昇は、かなりビックリするものがありました。

● もっとも、前場の1時間にドカーンと上昇してからは、実際は横ばい。日中足をご覧になっていただければ分かりますが(下記参照、出典:Yahoo! JAPAN Finance)、朝方のスーッとした上昇の後は、日経平均で17110-17190円程度のレンジで行ったり来たりで、GW谷間ムードも満点。売り込む向きも居なかった、ってことですけど・・・。

● 市場筋の間では、「何があったの?」メールが飛び交っていたものの、いつもと同じで当然、結論は出ません(^^;。買い方を見ると、どうしても外国人投資家の影がちらつくものの、それもはっきりしない状況。買われていた銘柄が、東レから始まって、キヤノンのぶっ飛び、新聞報道があったとは言えトヨタ、ホンダ、マツダ、スズキといった自動車株が軒並み大幅高して、サプライズ好決算のブリヂストン。石油もビンビンだった一方で、銀行、電力ガスなども元気と、業種やテーマでは括りようがない状態。誰が聞いても知っている大型優良株が高い1日でした。割りを食ったのは、当然のように中小型株。JASDAQは終値ではかろうじてプラスでしたが、ザラ場中ほとんどマイナス推移でした。

● 今日の東証1部出来高は14億4308万株(前日比1億2380万株増)、売買代金は2兆0558億円(同1333億円増)と、さすがに今年最低だった昨日よりは増加したものの、ここ最近の基準でも大商いとは言い難い水準。あの午前中にがぁ~っと買った向きが居たのは事実ながら、その後は動きが乏しかったことも含めて、欧米でよく言う「フォロースルーがない」って状態だったかもしれません。このフォロースルーが休み明けにあるかどうかで、少し流れが見えてくる可能性があると考えているので、ちょっと注意しておきたいところです(覚えていれば、だけど・・・(^^;)。

● 話題変更。昨日に続いて、ネットで獲得する投資情報シリーズ(^^;を行きましょう。インターネットが発達・普及してからというもの、機関投資家などのプロ投資家と、個人投資家の間の情報ギャップは驚くほど縮小したと感じています。実際、私達が使う「情報端末」にしても、以前は圧倒的に独占的だったのが、最近では会社情報なんかを調べるには、インターネットの方が便利だったりします。検索機能などは、圧倒的にネット優位ですもんね。検索と言えばGoogle。米GoogleにFinanceのメニューが出来たのですが、これがまた凄い。トップページは、http://finance.google.com/finance ですが、個別銘柄のページなどは、実際に画面をご覧になっていただいた方が良く分かると思いますので、http://finance.google.com/finance?q=goog&hl=en をどうぞ。銘柄はGoogle(GOOG)です(^^;。

● 株価チャートとニュースを連動させているところなどは、さすがGoogleって感じ。私達が仕事で使うBloomberg Professionalなどにも同様の機能があるのですが、Googleは一般ニュースをネット中から集めてくるので、その幅広さは相当のモノ。チャートも含めて、マウスで色々と操作できるし(期間設定などグリグリ出来る)、しかもタダ(^^;。株価はDelayedだけど、それも日計りディーリングでもしない限り、それほど気になりません(^^;。

● いずれGoogleの日本語版で同じようなことが出来るようになるのでしょうが、Yahoo! Financeなんかもウカウカしてられないし、プロ御用達の「情報端末」についても、これらのネット系情報サービスに対して、どう差別化するかは難しい問題(ソコソコのお金を取っているんだし・・・)。ちなみに、Google Financeで見ると、ソニーのADRは、http://finance.google.com/finance?q=sne&hl=en な感じです。何となく凄いでしょ(^^;。

● ただ、オンラインで画面でチャートを見るのと、紙のチャートブックを眺めるのとでは、どちらもそれぞれの「用途」があることも意識しています。オンラインでチャートを見るには、当然ながら銘柄コードの入力が必要。つまり、「○○銘柄のチャートを見たい」という動機があってから、実際のチャート表示に行くのです。一方、紙のチャートブックだと、銘柄を特定しないでページを繰っているなかで、「あれっ?この銘柄こんなに売られてたの?(買われてたの)」という新鮮な発見があったりします。これもまた捨てがたい魅力だし、意外に重要かもしれません(宣伝員ではありません。為念(^^;)。

● さて、GWも本番。海外市場が開いているだけに気を抜けないのですが、まぁ、あまり気にしないでおきましょう(^^;。良いお休みを!

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