2010年02月03日(水) .... 『ドイツ「空売り」規制解除』とのニュース、日本でもぜひとも規律ある規制を!
● 昨日のニュースですが、『ドイツ「空売り」規制解除 金融市場の安定を理由に』(産経新聞)とのこと。皆さんもご存知の通り、一連の空売り規制は、2008年秋のリーマン・ショックの時にボラティリティーが大きく跳ね上がったことなどを理由に、世界各国で導入されたものです。
● 本来、世界各国どこでも、ほとんどが時限措置として導入されたのです。それがようやく解除されつつあるってこと。これだけ聞けば、「何を当然の話」と不思議に思われるかもしれません。そもそも時限的な措置だったのだから、その必要が無ければ撤去されるのは当然のこと。当然のこと…なんですが、物事はそう簡単ではないのが事実。特に日本においては、この手の時限措置が事実上の恒久措置になることは珍しくありません。ガソリンの暫定税率なんてその際たるもの。何十年も「時限」とか「暫定」のまま放置されるケースは、全くもって珍しくないのです。
● リーマン・ショックほどの事態が発生した時に、当局が何らかの規制措置を講じるのは理解できます。市場関係者としても、それに従うのは当然のことだし、その点について異論はありません。でも、一般論としてマーケットには、なるべく規制が少ない方が良いというのも、私が信じる事柄の一つ。空売り規制などは、マーケットを不自然にゆがめてしまう最も大きい規制の一つだと考えています。だから、臨時措置を講じたのであれば、その必要性が薄れたと判断できれば、なるべく速やかに規制を撤去して欲しいのです。事実上の恒久措置にするのではなく…。つまり、規制にも規律が必要、と考えているんです。
● ちなみに、日本の空売り規制はリーマン・ショック前からあったのですが、色々と規制が強化(臨時的に)されて現在に至っています。そして、つい先月、『空売り規制、4月末まで延長』(日経)と金融庁から発表されています。延長はこれで4回目。臨時とは言いながら、徐々に恒久化されつつあります。本当に恒久化したいのであれば、それはちゃんと議論すべきだと思うんですけどねぇ~。
解除されそうになると、株価が下がる・・・
そういう、サイクルに乗りそうな気もします・・・
次の解除予定は、さていつごろでしたっけ?(*^-^)ニコ
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