このマーケットコメントは、資産運用を職業とする国内外の機関投資家顧客向けに書いている落書き帳です。少し違った視点から相場を眺めている一人の声としてお楽しみ下さい!

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● 泣いても笑っても、東証の新取引システム、arrowhead が稼動する1月4日大発会までホンの少し。投資家としては、多くが色々な面から東証 arrowhead について認識していないといけない時期ですが、何となくそうなっていないようで心細い感もあります。まぁ、それもこれも自己責任原則と言われればその通りなんですけど、せっかく年末ってことで相場も閑散小動きなので、少し想像力を加えながら arrowhead 後に気を付けることについて、ホンの少しだけ書いておきます。

● 東証 arrowhead が稼動すると、通常の注文執行がえらく素早く約定されるようになり、なおかつ、場合によってはコレまで以上に「ディープ」に株価インパクトが発生する可能性については、誰もが想像していると思います。特に板が薄い銘柄について、成行注文はこれまで以上に慎重に対応する必要があるのも、98%の方々が認識しているハズ。注文執行・約定が素早くなるのは、間違いなくユーザーにとってメリットのある話ですが、一方で、これまでと環境が少し異なるのは、ちゃんと意識する必要があります。サンフランシスコのケーブルカーのような路面電車に飛び乗るのは可能だったとしても、新幹線でそれをやるのは不可能って、小学生だって分かる話。もしそれをやる向きが居たら、考えられないほど非常識な無知か自殺志願者ってことです(^^;。少なくとも、自らがそうならないようにしないと…。

● ネット証券が独自サービスとして提供している(取引所が提供しているサービスではない)注文形態の一つに、「逆指値」と呼ばれる注文方法があります。詳細な説明はネット証券のHPにあるのでそちらを参照(マネックス証券)して頂くとして、要するに、『ある指定した株価まで上昇(下落)したら買い(売り)を執行する』という注文形態です。「上昇して買い、下落して売り」というのが普通の指値と逆なので、逆指値といわれるもの。他にもロスカット注文などの呼び名もあるし、カブドットコム証券のHPには『特許第3875206号』なんて記述もあるので、同社が何らかの特許を保有しているのかもしれません。いずれにしろ、ネット証券系では非常にポピュラーな注文形態だし、機関投資家の世界でも、自動執行ではないにしろ、ロスカットポイントを決めるというのは日常的な行動です。

● この注文形態では「ある指定した株価」というのがミソ。ここの値段がホンの瞬間風速でも付けば、逆指値は有効に変化して発注されてしまいます。逆指値を成行で執行するように指定していれば、その瞬間風速に一気に巻き込まれるリスクが考えられます。一方で、逆指値を指値執行と指定していたら、空振りしてしまうとロスカットにならない、という逆のリスクもあるので、悩みどころ。このリスクは現状でも存在するのですが、東証 arrowhead が稼動すると、この「瞬間風速」がどう変化するのかが、よく読めない点があるんです。

arrowheadロゴ ● 詳細は省略しますが、全体の約定に関するスピードが半端じゃなく向上することに加えて、「連続約定気配」の新設もあって、大口注文が入ったときに株価が変動するのに掛かる時間が、arrowhead では相当に短縮されることが予想されます。これまでは、大口注文が入ったのを画面で見て、「おっ、これは逆行くチャンス!」とか「ヤバイ、取消!」といった行動があったのが、arrowhead ではほぼ不可能。なんせ、人間の瞬きの間に何回も値が付いてしまう計算ですから…(^^;。

● そうすると、大口注文が入って板が瞬間的にスカスカになったところで、瞬間的に逆指値で指定した株価が付いてしまい、そして逆指値が執行されてしまうリスクがあります。先日、南アフリカランドで異常値が付き、それがもとでストップロスが一斉に執行されてしまってえらい大騒ぎになった(コメルツ銀行が処分された)ことがありました。株式の場合、あくまでもマーケットで値段が決まる仕組みなので、そこまでの異常値は考え難いのですが、それでも、これまでより株価がブレる可能性については、無いとは言えないのが本音。そうなると、瞬間的にスカスカになったところでトリガーされた逆指値による「寝惚けたような」注文がふわぁ~っと約定されてしまう可能性も、無いわけでは無いんです(^^;。

● もちろん、この辺はあくまでも想像でしかなく、実際には「やってみないと分からない」の典型例です。ただ、投資家として気をつけておく必要があるのが、年を越えて、妙な逆指値等の注文を漫然と出し続けておかないこと。取引システムが変わることで、影響度の大小は別にしても、環境が変化することは間違いないのです。リスクについて知っておくとともに、それなりに想像力を使って、自らが怪我をするリスクを減らしておくのが当然の行動。環境がこれまでと同じであったらそれでOK。逆に、怪我してから「知らんかった…」では済まないのです、ホンマ…。

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2009/12/30(水) 00:05 | | #[ 編集]
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2009/12/30(水) 00:04 | | #[ 編集]
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