2009年07月01日(水) .... 三菱"財閥"系 ETFが新規上場、グループ別指数へと発展するか?!?
● 先週末にS&Pから「S&P、企業グループ指数 ‐三菱系企業群‐を開発」とのリリースが出たことを聞いて、その時は「ふぅ〜〜ん」状態。昨日になって東証から三菱"財閥"系 ETFの上場が発表されました。やっぱり、このニュースフローは連動していたのネ(^^;。突如としてS&Pが勝手に「三菱系列指数」を作るとは思えなかったので、何かあるとは思っていましたが…(^^;。東証のリリースは、「7月17日に、企業グループに着目したETF(上場投信)が初めて上場します」です。
● S&PのHPに行って資料を見ると、現時点での指数採用銘柄の一覧が開示されています。全部で26銘柄で、記録のためにも下表にしておきました(出所:S&P)。
| ピーエス三菱(1871) | 東洋製作所(6443) |
| キリン HD(2503) | 三菱電機(6503) |
| 三菱レイヨン(3404) | 三菱重工(7011) |
| 三菱製紙(3864) | 三菱自動車(7211) |
| 三菱ガス化学(4182) | 菱食(7451) |
| 三菱ケミカル HD(4188) | ニコン(7731) |
| 大日本塗料(4611) | 三菱商事(8058) |
| 新日本石油(5001) | 三菱UFJ FG(8306) |
| 旭硝子(5201) | 三菱UFJリース(8593) |
| 三菱製鋼(5632) | 東京海上 HD(8766) |
| 三菱マテリアル(5711) | 三菱地所(8802) |
| 三菱電線(5804) | 日本郵船(9101) |
| 三菱化工機(6331) | 三菱倉庫(9301) |
● 多くの銘柄は会社名に「三菱」と入っているし、そうでない場合でも、東京海上や日本郵船は、まぁ、知らない人は居ないでしょう(^^;。東洋製作所は三菱重工系なので入っているようです。新日本石油も、一瞬「?」となりそうですが、三菱石油を吸収した会社だし、「三菱金曜会」のメンバーでもあります。
● S&Pのリリースによると、採用基準は「S&Pグローバル総合指数に採用されている銘柄」で「大株主株式所有状況や設立年、三菱関連団体への所属状況をベースに判断されます」とあります。三菱グループの関連団体として有名なのは、三菱金曜会(http://www.mitsubishi.com/kinyokai/)。ここの会員29社で上場している銘柄は、今回の指数に全て採用となっています。余談ですが、三菱ケミカル HDの傘下に入っている銘柄が結構あるのを改めて認識してしまいます。ちなみに、三菱鉛筆(7976)は「三菱」と社名に付いているものの、全く三菱系ではありません(^^;。当然、指数にも含まれていません。まぁ、この話は有名だから、皆さんもご存知ですよね(^^;。
● S&Pのリリースには、「近い将来に他の企業グループを対象にした指数も開発する予定である」とのコメントも掲載されているので、今後は、三井住友 ETFはもちろん、みずほETFなんかも出てくるのでしょうね。ソフトバンク系列 ETFなんかも「あり」かな?!?
● え〜〜っと、昔のパターンだったら、ここで三菱ポートフォリオを組んで、対TOPIXや対日経平均でパフォーマンスや特性分析をやりたいところですが、手元にBloombergが無く、過去データなどが簡単に入手できないので出来ません(^^;。いずれ誰かが実施してくれるとは思うので、そちらをご参考にどうぞ(と努力放棄する(^^;)。ただ、今後、色々な企業グループのETFが出てきて、パフォーマンス差がはっきりすると面白くはなりそうです(^^。NT倍率のようなスプレッド取引が簡単に出来るようになるだろうし、ネタとしても「この決算期は○×グループが○△グループをアウトパフォームした」なんてことが書けるかもしれません。
● S&Pのリリースには「年に2回リバランスされます」とあるのですが、新規に上場してきた銘柄が入るのはともかく(現時点で「三菱総合研究所」や株式会社化すれば「明治安田生命保険」なども可能性が考えられる)、外れる銘柄って…(^^;。三菱グループから追放されるってこと?まぁ、M&A絡みだったら仕方ないのでしょうけど、それはそれでニュースになりそうです。
● 7月17日に向けて「三菱ネーム」を先回り買いするほど酔狂ではないにしろ、一応、注目。
追加補足
● 誤解があると「アレ」なので、ちょっと追加補足しておきます。ETFの設定は通常のオープン投信などとは違っている点があります。つまり、最初は「自己設定」という格好でスタートし、その後は「ポートフォリオの交換」によって残高が増加する形になります。この「ポートフォリオの交換」は、ETFを構成するウェイトに従って現物をETFと交換してもらう仕組みで、他のETFでも同じシステムになっているのです。
● 東証のHPに開示されている同ETFの資料(http://www.tse.or.jp/rules/etf/1670a.pdf)によると、信託元本の下限は20億円と明記してあるので、最低の場合は20億円の設定ってことです。もちろん、最初からある程度の資金流入が望めるとなると、もっと設定サイズが大きくなる可能性もあります。また、市場での流動性という観点からだと、もっともっと大きくないと商いが難しいでしょうね。ETFの残高は、いわば"発行済み株式数"みたいなものですから…。
● ある意味では、このETFを保有することは、三菱グループ企業にとっては「擬似持ち合い」みたいなもの(^^;。お付き合い程度のニーズはあるでしょうね。もっとも、直接的な議決権などが無いので、あくまでも「擬似」でしかないし、グループ企業としてはその議決権の方が大事だったりするんでしょうけど…。
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