2008年11月20日(木) .... 米国株急落+円高で大幅続落、逆三尊崩れ下値不安強まる
| TOPIX : 782.28 (-45.15, -5.46%) | 日経平均 : 7703.04 (-570.18, -6.89%) | 円ドル : 95.20 |
● 米国株が大幅安(NYダウは-427.47ドル、-5.07%、S&P500は-52.54pt、-6.12%)で5年ぶりの安値水準。日足チャートでも下抜けの雰囲気がより濃厚になってしまい、CME日経平均先物は大証比405円安の7865円。さらに市場筋推計による今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、ついに11日連続の売り越し(5010万株売り/2350万株買い)。これだけ重なると、もう「キャン」と言うしかなかった感じ。まだそれでも朝方は「その割には下がらない」といった印象もあったんですが、後場に入ってからは、円高が進行したこともあって、ズルズルと下落幅を拡大する展開。チャート上の逆三尊もあっさりと崩れてしまい、下値不安を抱えた状態での大引け。日経平均はモロ安値引け。TOPIXもほぼ安値引けでした。しっかし、日経市況欄に出ると効果てきめんやなぁ〜(-_-;)。
● 日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。
● 東証33業種では、電力・ガスがプラスだった以外は全てマイナス。なかでも、保険は業種別指数で-15.33%の下落と極端な下落。ほか、業種別指数で二桁%のマイナスは、不動産、その他金融、証券・商品。実は、この辺の業種はこのところズッ下げっぱなしで、ファクター分析でリバーサルが効かないのを如実に表している格好です。今日もまともにファクターが効かない状態で、どうもアンワインドが出ている印象を持たざるを得ませんでした。一方、こんな日でもプラス銘柄はあるもので、電力・ガス以外でも、JT、JR西日本、住友大阪セメントなどがプラス。他にもニトリ、ABCマート、キッセイ薬品などが年初来高値を更新して、なおかつ終値でもプラスでした。
● 保険がストップ安銘柄だらけだったなかでも、損保ジャパン(8755)について一言。昨日、決算発表したのですが、その内容以上に気になった点が一つ。同社は11月4日に上期業績予想を「上方修正」を発表しており、翌日の株価もそれなりに上昇したのです。そして、昨日、通期業績予想を赤字に「下方修正」。確かにルール上は間違ったことはしていないのでしょうけど、市場との対話といった観点からは「なんじゃそりゃ?」状態。上期の上方修正と同時に通期下方修正も発表すべきだったのです。いくら相場変動が大きいことを理由にしたとしても、です(-_-;)。
● 記録。東証1部出来高は前日比1億5836万株増の21億0714万株、売買代金は同763億円増の1兆6043億円。多少は前日比で増加したものの、まだ低水準のままでした。つまり、売りが多くて下げたというよりも、値段関係なしに少ない買物にぶつけるような売りが下げ要因だったことを示唆しています。東証1部値上がりは130銘柄、値下がりは1541銘柄。日経平均の日中値幅は446.75円(前場259.23円、後場207.87円)と、ほぼ日中通して下げ続けたことが分かります。今朝の日経平均SQ値を計算すると、前日比323.26円安の7949.96円(15時00分確定)と、それほど極端な数字ではなかったのです。つまり、ザラ場でフォロースルーの売り圧力があったことを示唆しています。なお、損保ジャパンが最後まで寄付かなかったのですが、保険株以外は9時44分までに全て寄付いていました。
● 話題変更。GM救済からビッグ3救済へと話が大きくなる一方で、資金枠には限界があるのも確か。一度、特別な救済をしてしまうと、後々まで繰り返し「また金クレ…」状態になるのは古今東西同じパターン。当然、米国政府も米国民もそれを分かっているだろうし、スムーズにコンセンサスが出来上がるかどうかは大きな疑問。その一方で、もしビッグ3のどこかがポシャることになれば、連鎖的な影響は想像するのが困難で、思わぬところに大きな悪影響が出る可能性も大だし、下手すると米国全体の信用が大きく毀損する羽目も想定できてしまいます。だから、 「米国債が最上格トリプルAから転落する日」 (ダイヤモンド・オンライン)といった見方が出てくるし、当然、これは為替にも大きな影響を与えるでしょう。そして、それが日本経済にとってプラスになるとは思えないのです。はぁ〜(-_-;)。
● よって、結局のところは防空壕から眺めるしかない、というのが現在の投資家の正直な気持ちでしょうか…。外資系金融機関の多くは、11月末か12月末が決算期末。米系投資銀行は11月末決算が多く、それ以外は12月末決算が多いのですが、この時期は動きたくないし大きな損益を出して決算見通しがブレるのを嫌がるのは、日本企業の3月と同じ。経営陣だけではなく、現場でも今年の総括的なミーティングが増えるし、アプレイザルの時期でもあり、何かと本業以外にエネルギーを取られる、まぁ、そういう時期なんです(^^;。このややこしい時期に、相場はこれだけの難問山積というのなら、誰も敢えて火中の栗に手を出そうとしませんって。心理的に事態を悪化させることはあっても、好転要因では有り得ません。それが相場に素直に出ている感じを受けた1日でした。
● そうそう、ヘッジファンド・クルークで 「ヘッジファンドの多数、年末の資金償還請求期限を11月15日・26日に設定」 との記事がありました。元ネタはダウ・ジョーンズの記事です。まぁ、気にしたらキリがないのですけど、来週月曜日は日本市場が祝日で休み。明けて25日(火)には、終値でMSCIのリバランスがあり、米国は27日(木)はThanksgivingの祝日で休場。28日(金)の米国市場は開いているものの短縮取引日(NYSE休日スケジュール)。何かと微妙な空気が流れそうな1週間です(^^:。
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