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このマーケットコメントは、資産運用を職業とする国内外の機関投資家顧客向けに書いている落書き帳です。少し違った視点から相場を眺めている一人の声としてお楽しみ下さい!
 TOPIX : 966.91 (+56.21, +6.17%)    日経平均 : 9521.24 (+406.64, +4.46%)    円ドル : 99.70  

● 米大統領選挙については、ほぼ事前の予想通り、バラク・オバマ上院議員が勝利。昼休み頃から速報が入り始め、後場中盤にはほぼ結果が出ていた状態。全体として、マーケットはフレンドリーな空気で結果を受け止めていた様子だったものの、日本株について、直接的にどうのこうのというのではなかった感じでした。それよりも、相場全体や外部環境に落ち着きが出始めていることを認識する参加者が増加している方が、相場押し上げ要因になったと考えています。

● なんせ「極端の極端の極端の極端」を「これでもかぁ!」とばかりに織り込みに掛かった相場なので、そのうちホンの少しだけでも「極端」が抜けると、それ以外の要因が何もなくても株価は戻ります。その意味では、足元の上昇は自律反発なんでしょうけど、下げが厳しかった分だけ、反発もかなりの規模になるのが自然。指数ベースだと1日で2%も動けばかなりのモノですが、足元のたった2日間で、TOPIXは99.79pt高(+11.51%)、日経平均は944.26円高(11.01%)と、指数ベースで11%超も上昇したのです(^^;。今日はTOPIXも日経平均もモロ高値引けでした。

● 今日はTOPIXの方が勢いがあったので、TOPIXの日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● 相場環境の落ち着きについては、Libor金利が落着いてきたとか、VIX指数も落ち着きを見せつつあるとか、バルチック・ドライバルク指数 (http://www.dryships.com/index.cfm?get=report) は下げ続けているものの、その下落度合いがマシになってきたとか、全体にニュースフローを見ていても感じるところ。物色内容を見ても、まだ危なげなところはたくさんあるにしても、一方通行だけではなく、それなりに売り買いが交錯し始めていることが分かります。

● さらに、相場をファクター分析をすると、ここ5日間ほどはスペシフィック・リターン・リバーサル(SRR)がギンギンに効いており、今日はその中でも特に効いた1日でした。SRRが効くということは、売られた銘柄が買い戻され、行き過ぎた銘柄がお休みする状態が、順番に回転しているということ。これまでは、下がる銘柄はトコトンまで売られて底が全く見えない状態で、かなりの不安感を誘う要因になっていました。それが曲がりなりにも循環し始めたということは、直近では戻りが相場全体に広がっていることを示唆し、さらに色々な意味で「まともな相場」になりつつあるってこと。これまでは、SRRでも短期が中心だったのですが、この2日間ほどでは、中期から長期ゾーン(長期と言っても3ヶ月ほど)へ広がりが出始めている点も心強いところ。最大の問題は「どこまで続くか」で、これがまだ見えて来ないのが難点なんですけどネ(^^;。

● 希望を言えば、もう少し理屈が付く利益系バリューなどに物色が来てくれると有難いものの、こちらはまだかなり不安定。行きそうに見えて、逆にドカーン、という状態を繰り返しており、まだ信頼を置けるような状態ではありません(^^;。今はちょうど年金資金などが月初のリバランスを実施する時期ですが、もう少し安定するようだとこちらに「試し買い」の資金が廻ってくるのでしょうけど、まだちょっと「恐い」感じ(^^;。日々お話ししているFM諸氏の間でも、非常事態を脱出しつつあることは多くが認めながらも、この段階で「えいやぁ」と勝負を掛けるのは時期尚早って声が多い印象。これだけ傷付けば、慎重になるのは止むを得ないんでしょうし…(^^;。

● 記録。東証1部出来高は前日比6億0748万株も増加して28億6591万株、売買代金は同4250億円増の2兆3281億円。今日は比較的低位株の商いが多かったことで、株数ベースではややインフレ気味です(^^;。東証1部値上がりは1530銘柄、値下がりは151銘柄とほぼ全面高。今朝の日経平均SQ値を計算すると、前日比276.13円高の9390.73円(15時00分確定)と朝から高かったものの、これほどまで「引けピン」になるとは予想していなかった感じ。午後1時頃からスコーンと下落したところなどは、やっぱりかなりヒヤリでした(^^;。日経平均の日中値幅は304.94円(前場208.76円、後場283.05円)。また、市場筋推計による今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、買い越し(4110万株売り/4700万株買い)と、売り買いともにソコソコのフローでした。

● 話題変更。某市場筋氏からのメールで知ったのですが、今日の日経朝刊26面に公告が出ています。日本の法律に基づいたものではなく、表題は「ブリヂストン証券訴訟の件について」で、テネシー中央地区担当合衆国連邦地方裁判所ナッシュビル支部の「法廷通知」と出ています。目が痛くなりそうな公告(^^;ですが、「2000年3月30日から2000年8月31日までの間にブリヂストン株式を購入した投資家は、集団訴訟の和解案に従って和解金の支払いを受けられる可能性がある」とのこと。公告によると、一株当たり0.16米ドルの和解金を見積もっているものの、参加資格者全員が応募することはないだろうってことで、「平均分配が増額する可能性があります」と。日本のトールフリー番号も公告に掲載されているので、興味のある方はどうぞ(^^;。しかし、こんなの見ている人おらんやろけど、FMとして知らんかったでは困る場合もあるでしょうから、今日の日経をゴミ箱から出して、この公告をセーブしておきましょう(^^;。

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