このマーケットコメントは、資産運用を職業とする国内外の機関投資家顧客向けに書いている落書き帳です。少し違った視点から相場を眺めている一人の声としてお楽しみ下さい!

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 TOPIX : 899.37 (+69.05, +8.32%)    日経平均 : 9029.76 (+817.86, +9.96%)    円ドル : 98.55  

● 米国株式市場は最後の10分間強ほどで400ドルほども急落するなど不安定さ丸出し状態。でも、CME日経平均先物は8475円(大証比175円高)と堅調。FOMCの利下げは事前予想通りで、米国株そのものは大した反応がなかったものの、何よりも為替が落着いていてホッと一息。東京も朝から買い先行でスタートし、円が対ドルで99円台に入るなどで、株式市場はその後も上昇継続。後場に入ってアジア各国が上昇度合いを強めるのに足並みを揃えて一段高。こうなると、先物でも踏みが入るし、断続的な裁定買いを引っ掛けるしの循環で、アレヨアレヨの上昇でした。結局、TOPIXはモロの高値引け(TOPIX月末修正絡みも効いた様子)、日経平均もほぼ高値引けでした。日経平均は史上4番目の上昇率でした(日経平均プロフィル参照)。

● 日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● 今日も、少なくとも心理的に円高に一服感が出ているのが、かなり大きく効いている印象。加えて、今日も市場筋の間では「公的資金の買い」説が流れていました。実際、これだけ株式が下がると、アセットアロケーション比率を保つ観点からだけ考えても、いずれどこかで株式に買いが入って来るのは想像できます。月末を意識したのかもしれませんし、もしかしたら景気対策への"配慮"みたいなのもあったかも知れません(^^;。まぁ、この辺の詳細が明らかになることは無いでしょうけど…。

● 外国人投資家からのフローも増えている印象があるし、相場が少しずつノーマルに戻りつつある雰囲気は、市場参加者の多くが感じていることと察します。だから「買ってみようか?」が入るのです。しかし、まだ「一歩踏み外すと…」という不安感が色濃く残っているのも確かで、一喜一憂の日々は続きそうです。例えば日銀が利下げしないなどの事情で、円が再び独歩高なんてことになると、ここ数日の上昇分なんて、あっという間に吹っ飛ぶリスクはあるんです。

● テクニカル面から見ると、TOPIXも日経平均も10月27日(月)に終値ベースの安値を付けています。そこから今日の終値まで、TOPIXは210.18pt下落して、149.91pt戻しており、安値からの上昇率は20.08%。日経平均は2143.35円下落して1866.86円戻し、安値からの上昇率は26.06%と、いずれも数日間という短期間との点を考えると、凄い戻りになっています。明日、ずっこけなければ、週足ベースではかなり長い下ヒゲが出る状態になり、テクニカル的にも印象が強くなってきそうです。問題はこの戻り相場がどこまで続くか、ということ。素早く動き過ぎず、でも遅くなり過ぎず、といった神経質な対応が迫られそうです。

● 記録。東証1部出来高は前日比5474万株増の30億3587万株、売買代金は同468億円増の2兆2835億円とソコソコの水準をキープ。東証1部値上がりは1493銘柄、値下がりは176銘柄。今朝の日経平均SQ値を計算すると、前日比221.68円高の8433.58円(15時00分確定)。コマツ(6301)が最後まで寄付かなかったものの、それ以外は9時35分頃までに多くが寄付いています。日経平均の日中値幅は761.14円(前場317.64円、後場477.31円)とかなり大きく、前場値幅+後場値幅≒日中値幅からも分かるように、かなり一方通行的なトレンドデーでした。また、市場筋推計による今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、7日ぶりに買い越し(3840万株売り/4000万株買い)でした。昨日に続いて、売り買いともにかなりフローが多くなってきた印象です。

● 話題変更。今日は10月末のTOPIXコーポレートアクション(株数変更+FFW変更)の基準日でした。今回はFFW見直しが焦点。ここ数ヶ月は特にそうだったのですが、以前ならコーポレートアクション系に先回りして取引していたようなヘッジファンドが、「それどころとちゃう!」状態に陥り、先回り商いが減った印象があったのです。さらに、この9月~10月は自らの身を守るのに必死で、TOPIXのFFW変更などにうつつをぬかしている状態ではなかったのは簡単に想像可能(^^;。前回の日経平均銘柄入替えでも比較的「順」な反応だったし、今回もどうなるか注目していました。

● 一番分かり易い手段として、シミュレーションでロング/ショート・ファンドを組んでモニターしていたところ、10月20日あたりから、FFW変更ファンドはグングンと儲かる状態へと発展。他のファクター類が全く効かなかった時期だけに、FFW変更がそれこそ唯一儲かった戦略だったのです(^o^)。FFW変更を前倒しで実施したんでしょうし、今日の大引後に「決める」ことを前提に、仕込みに入っていた業者もあったと想像できます。シミュレーションの結果でしかないのですが、10月20日から今日の終値までで、このLSファンドはかなりの%単位で利益が出ていました(詳細はボカします(^^;)。ホンの2週間弱で、しかもこの相場環境を考えると凄い効き具合だったのは間違いありません。そのうち、ウン%は今日後場に発生した利益だったので、かなりのオペレーションが入っていた印象がありました。もっとも、ザラ場では午後1時半~2時頃がピークだった印象で、大引けに掛けてはダレダレ状態でしたけど…(ストップ高とザラ場引けが多かったためもある)。

● また、今日はファンディングの面から見て、対象銘柄群がかなりのウェイト減だったので、全体が買われるのは予想できていましたし、実際にTOPIXの高値引けを見ると、その影響があったのかなと…。もっとも、相場全体を見ると、それ以上の勢いが付いてしまった感じ。もちろん、今日の上昇はFFW変更が主因だったと寝惚けたことを言うつもりはありませんが、それなりの影響を与える一因だったとは考えています。なお、TOPIX月末修正があったおかげもあり、東証1部の前後場の売買代金分布はかなり歪み、前場36.98%、後場63.02%と、相当規模で後場に偏っていました。

● 業務連絡。大引後に東証から 「上場株券に係る時価総額基準の適用の停止について」 とのリリースが出ています。かなりの銘柄がこの基準に引っ掛かるところまで時価総額が下落しているのですが、ひとまずホッと一息ってところ。ただし、退場すべき銘柄も退場しなくなってしまいます。マーケットとして見た場合、良いのか悪いのか…。

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