このマーケットコメントは、資産運用を職業とする国内外の機関投資家顧客向けに書いている落書き帳です。少し違った視点から相場を眺めている一人の声としてお楽しみ下さい!

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 TOPIX : 746.46 (-59.65, -7.40%)    日経平均 : 7162.90 (-486.18, -6.36%)    円ドル : 93.35  

● 前場はプラスとマイナスを行ったり来たりの展開。先週末のイブニング取引で、日経平均先物は7100円というトンでもない値段を付けたものの、週末の米国株市場がそれほど懸念されたほどで酷くなかったことあんどから、前場はまぁまぁ落着いた動き(比較感の問題ですが(^^;)。もっとも、大型増資が伝えられたメガバンクは朝からかなり安かったことで、日経平均と比べると、TOPIXは水面下の動きの時間が圧倒的に長かったのですが…。

● 後場に入って最初の1時間は比較的静かな動き。ところが、午後1時半頃から雷雲が広がり始め、ズルズルと下落幅拡大。午後2時過ぎには、スコーンと下落してあっという間に大幅安。特にこれと言った売り材料は無かったものの、市場安定化策のニュースが流れたあたりから、相場が不安定化したなんて、ホンマ、しゃれにもなりません。為替介入がなかった点を嫌気したのかも知れないし、焦点ボケ対策に嫌気がさしたのかも知れません。GLOBEXの米株先物の軟調さも嫌気されたでしょう。いったん下がり始めると、もう心理的にも支えきれず、アレヨアレヨの下落。一度下がりだせば止まらない、というマーケットの脆弱性ばかりが目立つ1日になってしまいました。

● 結局、TOPIXも日経平均も2003年のバブル崩壊後安値をあっさりと下回ってしまい、TOPIXは1984年1月6日に739.87ptで引けて以来(だとと思う)の安値となり、日経平均は1982年10月7日に7114.64円で引けて以来、なんと26年ぶりの安値。まぁ、こんな記録調べても仕方ないのですが、それだけ酷い事態に陥ってしまったのです。日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● 市場安定化策が発表されたのですが、あまりマーケットでは話題になっていませんでした。「空売り」が相場下落の主要因ではないのは皆が分かっているし、さらに、多くが「これでは止まらない」と十分以上に理解しているからでしょう。ただ、話題になっていたのが「ネイキッド・ショート禁止」の件。その内容は 「空売り規制を強化、株の手当てなく売りつけることを禁止へ=金融庁」 (ロイター)あたりのニュース記事や、金融庁のリリース 「空売り規制の強化について」 をご参照下さい。

● 何が不思議かと言えば、日本でこの「ネイキッド・ショート」というのは、あらかじめ株券を手当て(借りてくる)しない空売り。圧倒的大多数の空売りは、制度信用や一般信用で売るので、これは「手当てしている空売り」になります。何がネイキッド・ショートになるかと言えば、空売りするための株券を借りれないのが分かっていて空売りする馬鹿のことで、意図的に受渡をフェールさせるような取引。この類の取引は、これまでもずーっとご法度だったし、改めて禁止されるようなものではない、というのが私の認識。法律で禁止されていなかったってこと?少なくとも、個人的に理解していたところだと、これまでも駄目だったハズなんですが…(^^;。それを明言したことで「規制強化」というのは、まぁ、何と言いますか…(^^;。

● また、「発行済株式総数の原則0.25%以上の空売りポジションの開示」は、誰が売っているのかが見えることで、心理的な沈静効果が考えられる一方で、もし口座を分散してやられたらどうなるか?ってところは不透明。あくまでも自己申告だし、違反がバレたらそれなりのペナルティを食らうんでしょうが、証券会社側は自分のところで取引されたものについては、ある程度把握できるとしても、顧客の取引全てを把握することは言うまでもなく不可能。まぁ、もともと空売りが主要因で下がっている相場ではないので、"規制強化"しながらも、大した実害は与えないという"微妙な味付け"を当局が配慮してくれた、と理解しておくことにします(^^;。

● さすがに「これでもかぁ!」というほど暴力的に見える相場下落を受けて、さすがにメディアでも「異常」という語句が増加してきた印象があります。確かに異常は異常なんでしょうけど、Gartman氏の"Rules of Trading"の一つに「Markets Can Remain Illogical Far Longer Than You Or I can Remain Solvent」ってのがあるように、常識的に考える以上に、こういった状態が長続きするリスクについては、頭のどこかに入れておきたいところです。これも当然の話で、"常識"が通用しないから"異常"と呼ぶんであって、それを"常識"で推し量ろうとするには無理があるのです(^^;。それを踏まえた上で、どう行動するかが大事なんですよね。行動しない、というのも選択肢の一つですが、全員がそれを出来るワケではないのが難点です。

● 記録。東証1部出来高は前週末比4億5898万株の増加で30億9554万株、売買代金は同1755億円増の2兆2324億円。売買代金はそれほど増加しなかったものの、出来高の30億株超は10月10日に32億7441万株を記録して以来。ただし、この日はミニSQだったので、SQ以外だと今年1月16日に30億2815万株を記録して以来と、かなり昔のことになります(^^;。さすがにパニック的な売りが出た可能性を感じさせます。

● 東証1部値上がりは126銘柄、値下がりは1556銘柄で、金曜日とほぼ同レベル。今朝の日経平均SQ値を計算すると、前週末比23.13円安の7625.95円(9時44分確定)と静かで、少なくとも朝の寄付き段階では、これほどまでの下落を想定しなかったことがうかがえます。日経平均の日中値幅は737.70円(前場392.53円、後場595.35円)。また、市場筋推計による今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、引き続きかなりの売り越し(3330万株売り/2160万株買い)でした。

● 最後に訂正を1件。金曜日、TOPIXのバブル崩壊後安値を「2003年4月28日の773.10pt」と書いたのですが、これは間違い。「2003年3月11日の770.62pt」が正解です。良くやるんですよ…(^^;。伝聞を盲信しないように(^^;。もっとも、今日の相場は、関係ないほど下げてしまいましたが…。

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