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このマーケットコメントは、資産運用を職業とする国内外の機関投資家顧客向けに書いている落書き帳です。少し違った視点から相場を眺めている一人の声としてお楽しみ下さい!
 TOPIX : 955.51 (-0.79, -0.08%)    日経平均 : 9547.47 (+99.90, +1.06%)    円ドル : 101.70  

● 米国株式市場の動向に振り回されるのは仕方ないとしても、それでも大型株が1日で1割上がったり下がったりすると、さすがに「手が出せない」ムードは強くなるし、まだ"非常時"との認識からも抜けられません。今日も米国株軟調(急騰後の軟調引け)、CME日経平均先物軟調(大証比245円安)を受けて軟調にスタート。その後は、1日の大部分を水面下でもみあう展開。ところが、午後2時半頃から急にスルスルと急速な戻し。主力銘柄中心に大口買いがドカン、ドカンと入ってきたことで、先物が走り、裁定買いが追い掛けて、現物も走るといった状態。市場筋の間では、「公的年金資金の買い」との思惑が飛び交っていましたが、本当かどうかは、いつも通り、分かりません(^^;。TOPIXは大引け間際に一時プラス転換したものの、最後はチョビマイナス。日経平均は1%超のプラスで終了。

● 今日は日経平均とTOPIXの日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。グラフの形は当然、似通っているのですが、若干、レベルに違いがありました。

日経平均 日中足
TOPIX 日中足

● 暴力的な売りが収まってきたのは、外資系証券寄付前売買動向を見ても感じるところだし、マーケットにも多少は落着きも見られるようになって来ました。しかし、今日、買われていたセクターは、医薬品、電力・ガス、食品、テレコムと並び、誰がどう見てもディフェンシブが買われている状況。しかも、この辺の銘柄は5%超もの上昇を記録するなど、普通の相場よりもはるかに値動きが激しかったのが特徴的。逆に売られていたのは、鉄鋼、海運、資源系など。銀行もかなりまだら模様でした。これだけを見ても、警戒感が薄らいだというよりも、この戻り局面(というには情けないけど)を利用して、よりディフェンシブなポジションに組み替えている向きがかなり多いように感じてしまいました。もし金融危機第1幕が終わったと仮定しても、次はありとあらゆる企業業績や経済指標が悪化する第2幕が待ち構えているんでしょうし…。

● 記録。東証1部出来高は前日比1億2933万株増の25億1233万株、売買代金は同4217億円増の2兆3426億円。東証1部値上がりは883銘柄、値下がりは756銘柄とほぼチャラ。今朝の日経平均SQ値を計算すると、前日比106.85円安の9340.72円(9時36分確定)。日経平均の日中値幅は331.81円(前場176.62円、後場331.81円)。前場から後場中盤までは基本的にもみあいで、後場最後の30分に値幅が出ています。また、市場筋推計による今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、今日も大幅な買い越し(2190万株売り/4580万株買い)でした。

● 話題変更。VIX指数(CBOE SPX Volatility Index)を見ると、さすがに一昨日は大幅に下落し、昨日はほぼ横ばいになっているものの、まだ歴史的な高水準で推移。振り返ってみれば、ここ2年間ほどのピークが31程度だったところ、この水準を超えたのが9月17日。リーマン・ブラザーズ破綻してAIGが公的管理下に置かれたその時。その辺でもみ合うかと見えて、ズコーンと上抜けたのが9月29日、金融安定化法案否決の日でした。日本時間に引き直すと、これを見てリアクション的に行動したとして、翌日9月30日の終値まで待って売ったとしても、TOPIXで1087.41pt、日経平均で11259.86円だったのです。今の水準よりは、かなり上だったのです。もちろんこれは「たられば」の典型ですけどネ…(^^;。

● 参考までにVIXのチャートを付けておきます(データはBloomberg、グラフ加工は「虎年の獅子座」)。グラフをご覧頂くと、如何に今回の「金融危機」が異常な事態だったかが良く分かります。

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