このマーケットコメントは、資産運用を職業とする国内外の機関投資家顧客向けに書いている落書き帳です。少し違った視点から相場を眺めている一人の声としてお楽しみ下さい!

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 TOPIX : 899.01 (-78.60, -8.04%)    日経平均 : 9203.32 (-952.58, -9.38%)    円ドル : 100.35  

● 急落する相場にも、ある程度は見慣れてきた感があるものの、やっぱり非常事態。TOPIXは手元に記録が無かったので、東証に直接聞いてみたのですが、今日の下落率は開所以来第3位の下落率(指数は遡って計算されている)。日経平均も歴代第3位の下落率、下落幅では18位でした(日経平均プロフィル)。如何に今日の下落がひどく、歴史に残る非常事態だったかが分かります。ちなみに、歴代第1位はTOPIXも日経平均も、ブラックマンデー(1987年10月20日、TOPIX=-14.62%、日経平均=-14.90%)で、第2位はスターリンショック(1953年3月5日、TOPIX=-8.75%、日経平均=-10.00%)です。

● 昨日は一時的にしろ下げ止まりそうな雰囲気があったのに、オーバーナイトで米国株式がドカンと来てしまうと、また打つ手なし状態。午後はGLOBEXの米先物はプラスになったりしていたものの、相場はそれを完全無視(これを書いている時点では、GLOBEXもかなり安い)。急速な「リスク資産現金化」の流れが止まるどころか、加速していた感がありました。午後2時過ぎには、板薄のなかをスルスルと戻す局面があったものの、そこで円ドルが100円突破。これで、株式も見事な返り討ち状態になってしまい、その後は、スコーン、スコーンと買物薄のなかを一段安。主力銘柄が軒並み10%もの下落率を記録するなかで指数も暴落。ほぼ安値圏で取引を終了しています。現物が引けた後の10分間で先物は一段と売られ、最近見たことが無いほどの逆ザヤ。今晩の米国株が立ち直らなければ、現物が下落する格好で先物に追い付くのでしょう。

● 今日は、日経平均と日経平均先物(12月限)の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。全体に戻り局面がほとんど無かった点と、先物が最後の10分間で売られてしまった様子をご覧頂ければと…。

日経平均 日中足
日経平均先物(12月限) 日中足

● TOPIXも日経平均も5日続落。この5日間で、TOPIXは-202.12pt(-18.36%)、日経平均は-2164.94円(-19.04%)というトンでもない下落を記録しています。まさに、超音速で落ちてくるナイフ状態で、これを怪我せずに素手で受け止めることの出来る人は限りなくゼロに近い状態。多くは遠巻きに見守るのが精一杯で、勇気のある向きでも、地面に落ちて跳ね返るところで掴みに行こうと考えているハズ。一方で、解約に直面しているファンドや、色々な事情で資金繰りが悪化している向きは、「とにかく現金化」の動きを加速させます。値段など関係なく、とにかく現金化することが最優先になっているなかでは、買い指値のあるところに売りをぶつけるしかなく、文字通りの投げ売りをせざるを得なくなっています。買い手不足は深刻で、現金化を急ぐ向きだけが目立つ悲惨な地合いでした。

● この水準まで下がってくると、さすがに公的資金や国内年金資金が買いを入れる可能性が出てきます。もちろん、相場観での買いではなく、あらかじめ定められた資産運用比率を保つためです。つまり、足元で債券が上昇して株式が下がっていることから、「債券比率が高くなり過ぎ/株式比率が低くなり過ぎ」といった状況が発生すれば、債券を売って株式を買う必要がある、ということ。もっとも、実際に現場で運用しているFM諸氏に"強気筋"なんて居ようハズもなく(^^;、もし資産配分比率をキープする目的で株式を買うにしても、淡々と執行されるのでしょう。既に実際に買いが入っている可能性も十分にあるものの、ここ数日は、あまりに売り圧力が強過ぎて、その姿が全然見えません(^^;。

● 売りの主体はヘッジファンドや海外からの投信など、外国人投資家が主だったところでしょうけど、国内からも売りが出てきているのも感じました。FM諸氏からすると、自分が持っている銘柄ばかりが売られているとの心境だと推察します。つまり「理屈が付く銘柄」ほど売られているのが現状。同じような考え方をして、同じように銘柄選択をして、同じように保有されている銘柄群がバカスカと売られているのです。今のマーケットでは、独立した考え方をする向き(主に個人投資家)が少なくなっていることを、改めて感じさせられている格好です。「リスク・リダクション」と「現金化」の流れがどこで止まるのか?相場が落ち着きを取り戻すのがいつになるのか?傷の深さがエグイだけに、落着いてもすぐに資金が戻ってくる状態にならない覚悟は必要です。その上で、タイミングです。この言葉、毎日書いている気がするんですが(^^;、なかなか見えてきません。

● 個別銘柄の値動きなどは、他のマーケットレポートを参照頂くとして(^^;、記録に行きましょう。東証1部出来高は前日比1億0728万株減の28億5785万株、売買代金は同1054億円減の2兆4217億円。これだけ指数が動いたのに、出来高も売買代金も前日比で増加しなかったというのは、買い指値にぶつける売りが圧倒的だったことを物語っています。つまり、売り買いが交錯したのではなく、単に「買いが売られた」状態で、しかも下値まで売り叩いてきたので指数の下落が厳しかった、と読み取れるのです。東証1部値上がりはたったの44銘柄、値下がりは1649銘柄に達し、間違いなく「全面安」。

● 今朝の日経平均SQ値を計算すると、前日比335.79円安の9820.11円(9時24分確定)。この時点でも「厳しいなぁ~」と考えていたものの、終わってみれば「寄付きで全部売れば良かった」状態でした(T_T)。ザラ場でもフォロースルーの売りが、かなり多かったことも物語っています。日経平均の日中値幅は851.83円(前場324.78円、後場561.40円)と非常に大きく、前後場の値幅を足せばほとんど日中値幅になるというのは、日中ほとんど戻りらしい戻りがなくて下げ続けたこと。前後場の売買代金分布を見ると、前場が38.59%に対して後場が61.41%と、この点からも、後場の下げが予想以上だったことをうかがわせる数字です。なお、市場筋推計による今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、引き続き売り越し(3110万株売り/2710万株買い)でした。

● 余談ですが、今日の下落でトヨタ自動車(7203)がTOPIXウェイト第1位を三菱UFJFG(8306)に明け渡しました。手元の計算ですが、三菱UFJ FGのTOPIXウェイトは3.85%、トヨタが3.65%。これがいつ以来というのは調べてないので不明ですが、今回の下落を象徴しているような気がします。なお、TOPIXウェイト上位5銘柄は順番に、三菱UFJ FG、トヨタ自動車、三井住友FG(8316)、みずほFG(8411)、NTT(9432)です。

● 最後にもう一つ。昨夕発表されたFFW見直しやTOPIXニューインデックス変更についても書きたかったのですが、この嵐の中では…(^^;。東証HP内の 「浮動株比率」 、及び、 「TOPIX Core30等株価指数の構成銘柄の定期選定について」 をご参照ください。

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