2008年07月11日(金) .... 結局は小幅反落、フラフラと方向感に乏しい動き継続
TOPIX : 1285.91 (-4.85, -0.38%) | 日経平均 : 13039.69 (-27.52, -0.21%) | 円ドル : 107.25 |
● 今日はミニSQ(7月限)。例によって、Excel上の日経平均速算値は8時50分頃で前日比1910円高ほど(^^;。8時59分で同1815円高で、最後の最後に"お約束"バスケット売りがでてチャンチャン。日経平均SQ値は、前日比87.80円高の13155.01円(9時19分確定)でした。Jフロントが最後まで売り気配で残っていたものの、それ以外は比較的スッと寄付いた波乱なしのSQでした。市場筋推計によると、日経平均型バスケットでは一銘柄あたり約9万株ほどの買い越し。SQ関連売買は約2億3000万株程度、売買代金で3500~3600億円程度との推計でした。ちなみに、今朝のSQ値は途中までは「幻のSQ値」だったのですが、後場に「幻」は解消しました。
● SQ後の前場は、いつも通りというか、「SQ後の脱力感」が漂う展開。指数もSQ後に一度売られはしたものの、かといって大幅安なる雰囲気は薄く、方向感に乏しい展開。後場に入ってから一度下げ足を速めたものの、そこで飛び出してきたのがNew York Times紙の 「U.S. Weighs Takeover of Two Mortgage Giants」 ("米政府が住宅金融大手会社を公的管理下に置くことを検討" 訳:虎年の獅子座)の記事。
● この件が市場に伝わるにつれ、先物主導でスルスルと上昇に転じてプラス転換。ただ、本気で記事を信じて中長期的などうのこうのというよりも、SQ後に特に目ぼしい材料がなかったところに、格好の「ネタ」が出てきて目先筋が一斉に飛びついた、って印象もかなり強かったです(^^;。ある意味で、一度しゃがんでからジャンプ、となったことで、余計に上昇が大きく見えた印象がありました(日中足参照)。ほんの30分程度の間で日経平均にして200円超の上昇でしたから…。
● ただ、記事を詳細に読むと、必ずしも喜ぶべきことばかりではないような気が…(^^;。実際、ワーッと今日の高値を付けに行った後は、また脱力感の漂う展開に逆戻り。これが評価できるかどうかはもちろん、何よりも大事なのは今晩の米国株市場がどう反応するか。GLOBEXを片睨み状態だったものの、あまり大きな反応ではなかったこともあって、一度飛び付いた空気も勢いが抜けたというか。結局、最後はチョビマイナスで終了。まぁ、週末を控えているなかで、敢えてリスクを腹一杯取るような向きも居なかったってところでしょう。日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。
● 記録。東証1部出来高は前日比2億9292万株増の23億0646万株、売買代金は同4764億円増の2兆5702億円。もし市場筋推計のSQ関連売買(約2億3000万株程度、売買代金で約3500億円)が正しいと仮定するならば、実際には20億株チョイ、2兆円チョイって感じ。一方、前後場の売買代金分布は、前場が47.5%、後場が52.5%と、SQだった割にはあまり大きなブレはありませんでした。ただ、朝寄付き5分間で1日売買代金の19.3%をやっており、この点ではSQっぽい1日。まぁ、その分、前場の残りの時間帯がかなり閑散だった裏返しでもあるんですが…(^^;。
● 東証1部値上がりは619銘柄、値下がりは951銘柄で、指数よりも少し弱い印象。日経平均の日中値幅は245.88円(前場128.63円、後場245.88円)と、後場の値幅が1日の値幅でした。また、市場筋推計による今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、ついに7日連続の売り越し(3170万株売り/2390万株買い)となってしまいました。
● 話題変更。今日も日経平均銘柄入替えの発表はありませんでした。いつになるんだろう?この点に関して、想像力を逞しくして空想してみます。実は、東証から三菱UFJニコス(8583)に関して、最後の上場廃止に関する所報が出ていません(TARGETをあちこち検索したけど見付からない…)。同株に関して直近は5月30日付けでの「株式交換(追加・変更)」が最後。想像力を逞しくして考えると、日興コーディアルの時もそうだったように、日経はこの上場廃止の所報を待っているのかなと…(^^;。あくまでも想像での話なので、本当のところはどうなのかは分かりませんが…。
● 最後に雑談。ぐっちーさんのブログから少しだけ引用(http://blog.goo.ne.jp/kitanotakeshi55/e/c88e266bb9ae090e177a5672d051bfee)。
何回か書いてますけど、だいたい世間一般の話としても、大丈夫です、って時は実は一番危ない(笑)。だって、危ないときにはだめです、危ないです、とはゼッタイに言わないでしょ?
これは金融機関については1980年代からずーっと、まさに法則として機能していて大丈夫、と言っているときほど実に危ない。古くはドレクセル・バーナム、あのS+L、最近のベアー・スターンズまで潰れる直前まで大丈夫、心配ない、と社長及びCEOは言い続けたわけです。これは「大丈夫といわなければならないほど危ない」、と理解しましょう。
● たしかにその通りだ(^^;。「大丈夫です」ほど大丈夫ではないんです(^^;。普段の生活でもそうですね。営業マンが「バジェット、大丈夫です」とか、運用担当者が「このファンドは大丈夫です」とか、あらためて言ってくるようだったら、コンティンジェンシーを考えておいた方が良いってことでしょう(^^;。しかし、笑い話だけど笑えない部分もあります。ホンマ…。良い週末を!
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)