2008年07月02日(水) .... 日経平均は43年ぶりの10日続落、買い材料乏しい状況続く
TOPIX : 1301.15 (-18.92, -1.43%) | 日経平均 : 13286.37 (-176.83, -1.31%) | 円ドル : 105.90 |
● 米国株がかなり安いところから切り返してプラスだったこともあり、日本でも「今日こそは反発」の事前予想が多かったのでしょうが…。結果的に続落となってしまい、これで日経平均は10日続落(TOPIXは"たったの"6日続落)。日経平均の10日続落は、1965年2月19日~3月2日に掛けて10日続落して以来、なんと43年ぶりのこと(!)。不安材料はテンコ盛りな一方で、「そろそろ反発するんとちゃう?」という感触以外に買い材料が見当たらないなかでは、一度マイナスになってしまうと支えきれなくなった格好。朝方の一瞬こそはプラスだったものの、5分と持たないでマイナス転落し、戻りらしい戻りのない寂しい1日でした。
● 東証1部値上がり186銘柄に対して、値下がりは1476銘柄にも達し、「ほぼ全面安」状態。その中で、東証33業種別指数では医薬品、その他製品(任天堂の別名(^^;。任天堂が業種で65.4%のウェイトを占める)、情報・通信がプラス。騰落銘柄数では、ほぼ全面安だったものの、それなりにプラスの銘柄もポツポツあったのです。ただ、それ以上に下げパワーが大きかった格好。海運、機械、保険などが厳しい状況でした。
● 日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。
● なお、日経平均の続落記録は、日経平均プロフィール内の「下落記録」 に掲載されています。プルダウンが最初は「下落率」になっているのですが、そこを「続落記録」にすれば出てきます。日経平均の10日続落は歴代4位タイ(既に更新されています(^^;)。同HPによると、過去の10日続落は「1965/02/19 -1965/03/02」と「1956/08/07 - 1956/08/17」なので、えらい昔の記録に並んだことになります。次のハードル(^^;は、「1953/05/21 - 1953/06/03」に記録した12日続落。これだけ書けば、「おまじない」効果も出て来て、記録が途切れることでしょう(^^;。
● ちなみに、TOPIXの連続騰落記録について東証のHPを探してみたのですが、どうやら掲載されていないようです。東証HPによると、TOPIXは「1968年(昭和43年)1月4日の値を100としてスタート」と書いてあるので、日経平均と全く同じ軌跡を辿ったと仮定しても、1965年は計算されていないかもしれません。指数としての動きはTOPIXと日経平均で異なる場合も良くあるので、正確には分かりません。東証さん、この際ですから記録を載せて頂けいると好奇心が満たされます(^^;。よろしくね!
● 記録。東証1部出来高は前日比1位jy5004万株増の20億1223万株、売買代金は同2589億円増の2兆3765億円。今朝の日経平均SQ値を計算すると、前日比20.56円高の13483.76円(9時15分確定)と堅調。ただし、ここがほぼ高値でした。日経平均の日中値幅は242.82円(前場216.85円、後場124.40円)。また、市場筋推計による今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、買い越し越し(2040万株売り/2660万株買い)でした。
● 話題変更。日経朝刊に 「日本版政府系ファンド、公的年金10兆円運用 自民検討チーム案」 との記事が掲載されたのですが、市場では気抜けするほど話題になりませんでした(^^;。まだ自民党案までも行っていない状況なのが一つ、既に何回か報道されている件だってのが一つ。そして大きかったのは、「上手く行くはずがない」との冷めた目が多いこと。まぁ、そうでしょうね。日本株に限っても、テレビ東京のニュースによると、「7割を国内の債券で、残り3割を国内外の株式や不動産などで運用」ってことなので、日本株だと3兆円に数千億円は足らない規模が予想出来ます。この程度だったら、それほど大きな影響がないと考えるのが普通。昨年(2007年)1年間で事業法人は1兆5555億円の買い越し。普段あまり話題にならない「事業法人」でも、この程度は買い越しているのですから…。まぁ、やるんだったらロスカットの方針はきっちりと守って欲しいものです(^^;。
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