このマーケットコメントは、資産運用を職業とする国内外の機関投資家顧客向けに書いている落書き帳です。少し違った視点から相場を眺めている一人の声としてお楽しみ下さい!

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2008年05月07日(水) .... 続伸、バリュー銘柄群が好調

 TOPIX : 1393.28 (+15.89, +1.15%)    日経平均 : 14102.48 (+53.22, +0.38%)    円ドル : 104.95  

● GW中に原油はえらいところまで行ったものの、米国株やCME日経平均先物はそれなりに堅調。さらに、市場筋推計による今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、7日連続の買い越し(3410万株売り/5590万株買い)。これを受けて、東京も堅調にスタートしたものの、大方の予想通りに上値は重たい展開。昼休みの立会外バスケット取引が売り越しとの観測が広がるなか、後場に入って日経平均は一時マイナス転落(TOPIXはプラスを維持)。中国株式の大幅下落を嫌気したのかも知れませんが、一方で、大きくマイナス圏を売込み動きは見られず、下値は堅いけど上値も重たい、という最近見慣れたザラ場の値動きでした。

● 今日はTOPIXと日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。グラフの形は、当然、似ているのですが、前日比でのレベル感には、違いがあった1日でした。

TOPIX日中足
日経平均日中足

● 個別銘柄ベースがどうのこうのは、他のマーケットレポートにお任せするとして(^^;、ちょっと別のアングルから行きます。今日は妙にバリューが堅調な1日でした。この2週間ほどは、バリューは今一つ感があったものの、比較的短期のリバーサルがかなり堅調な状況が続いています。もちろん、たまにリバーサルが逆噴射することはあるんですが、その時はバリューが支えたりと、両方ともプラスにならないまでも、バリューとリバーサルがお互いに補完しあっている格好でソコソコ好調に推移しています。今日も指数が動かなかった割にバリューはギンギンで、機関投資家のFM諸氏もご機嫌が良かった様子(^o^)。皆さんの手元にBarraのデータも届き、今月のリバランスを検討する時期。これだけバリューが好調になると、思わず「バリュー強めてみようか?」なんて誘惑の囁きが聞こえてきそうです(^^;。

● 過去の経験則からすると、決算発表シーズン中はバリューは荒れる割にはあまり儲からない、というのがあったのですが、今回は多少は様相が違うイメージの展開。敢えて後付け理由を探すと、業績不振は前々から分かっていたことで、既に3月のバリュー絶不調である程度、織り込まれていたってことかも知れません。さらに、今日に関しては、原油高値を受けて資源株系(含む商社)が好調で、この辺の業種もバリューにマッチする銘柄群。つまり、セクター的にバリュー系銘柄群が買われていたことで、ファクター分析するとバリューが好調と出てきた背景になった格好でしょうか。

● いずれにしろ、「どこまで続くか?」が最大の焦点。4月のヘッジファンドの成績がボチボチ出始めているのですが、3月と違って4月はかなり好調な様子。まだ速報段階の数字で、後日修正される可能性はあるのですが、とりあえずメジャーな指数では、下記が4月の数字を載せ始めています。

Eurekahedge Hedge Fund Index
2月 +2.38%3月 -2.20%4月 +1.03%
Barclay Hedge Fund Index
2月 +1.23%3月 -2.39%4月 +2.26%

● HFの運用担当者の多くは、3月のヤラレをある程度は取り返してホット一安心している一方、運用競争に負けられないとのプレッシャーもかなり掛かってくるはず。そして、こういう状況になってくると、儲かる戦略に集まる習性が出てくる可能性は否定できないのです。集まりすぎて「プチッ」と来るとどうなるかは、昨年8月に皆さんも経験済み。ただ、まだあの強烈な経験から1年間も経過していないだけに、慎重になり過ぎてあまりオドオドしていると、儲けるべき時に儲けられない、という事態も有り得ることになってしまいます。これも運用担当者としては、かなりマズイ状況。「クラウディング・アウト(crowding out)」というのは、昨年流行った言葉の一つ。ただ、混雑する場所に蜜があるのも事実で、それを食べずに別方向に行くのも、なかなか難しい話です(^^;。明日から機関投資家のリバランスも増加してくるでしょうが、この辺は迷うところでしょう。

● 記録行きます。東証1部出来高は前週末比4億0214万株も増加して21億1908万株、売買代金は同2563億円増の2兆6045億円と、連休明けにしてはなかなか好調。東証1部値上がりは1137銘柄、値下がりは495銘柄で、日経平均よりもTOPIXの指数の動きにマッチしていた印象。今朝のSQ値を計算すると、前週末比156.99円高の14206.25円(9時25分確定)。日経平均のザラ場高値が前週末比159.41円高の14208.67円(9時45分)だったので、今日はSQ値がかなり寄り天気味で、完璧に頭を抑えた格好。日経平均の日中値幅は185.88円(前場64.79円、後場99.91円)とかなり小動きでした。

● ちょっと長くなるのですが、話題変更でMSCIの5月定期リバランス。今朝日本時間の早朝に正式発表がありました。スタンダード・インデックスに話を限定しますが、新規追加が9銘柄、削除が10銘柄と、やはり5月のリバランスは規模が大きくなります。記録の意味も含めて抜き出しておくと、

新規採用銘柄(9銘柄)
ディーエヌエー(2432)、久光製薬(4530)、丸一鋼管(5463)、島津製作所(7701)、中国銀行(8382)、伊予銀行(8385)、山口FG(8418)、三菱UFJニコス(8583)、東邦瓦斯(9533)
削除銘柄(10銘柄)
日本触媒(4114)、日本ゼオン(4205)、フジクラ(5803)、日立電線(5812)、荏原製作所(6361)、千代田化工建設(6366)、太陽誘電(6976)、青山商事(8219)、松井証券(8628)、URBAN(8868)

● この他にも、FIF変更や採用株数の変更がかなりあり(FIFI変更が94銘柄、株数変更が39銘柄)、これらが全てウェイト変更ということ。さらに、指数計算方法の移行も今回が第2回目・最終回となり、これまで半分だけ反映されていたウェイト変化も5月末時点で100%反映が完了。それやこれやで、5月末に掛けて気にしておく必要がありそうです。なお、日本株全体としては、ウェイトが若干増加しています。

● 詳細については、MSCI Barra内のリリース説明文と、銘柄リストをご参照下さい。銘柄リストは他国も混じっているので、ある意味で「ほぉ~」になると思います。なお、FIF変更などの詳細はライセンス情報なので、一般には公開されません。ライセンスフィーも半端な価格ではありません(証券会社でもビビる額(^^;)。為念。

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