このマーケットコメントは、資産運用を職業とする国内外の機関投資家顧客向けに書いている落書き帳です。少し違った視点から相場を眺めている一人の声としてお楽しみ下さい!

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 TOPIX : 1282.07 (+51.58, +4.19%)    日経平均 : 13189.36 (+532.94, +4.21%)    円ドル : 102.10  

● UBSやリーマンの増資引受スキームや米ISM製造業景況指数の意外な良さから信用収縮不安の後退(ホンマかいやってのはあるけど…(^^;)との見方が広がり、米国株大幅高、円安方向、CME日経平均先物が大証比565円高で、追い風ビュンビュン状態。今朝のSQ値を計算すると、前日比449.79円高の13106.21円(9時30分確定)と、さすがにCME水準までは届かず。NY株大幅高の翌日はよく「寄り天」になっていた記憶もあって、朝方はやや手控えムードがあった印象でした。ところが、後場に入ってからもズッこけないのを確かめたかのようにジリジリと上向き。最後はおまけ的なバスケット買いも入り、TOPIXはほぼ高値引け、日経平均はモロ高値引けでした。

● 日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● 今日の上昇を牽引したのが不動産と金融株(銀行・証券・保険)。東証33業種別指数で、値上がり率の順に行くと、不動産が+9.67%、証券+9.13%、銀行+8.03%。業種別指数でこれだけの上昇だったのですから、個別銘柄で大型株が10%超ぶっ飛んだのも不思議ではありません。ただ、この辺のセクターはかなりショートが入っていたのは確か。その意味で、今日の上昇の主体がショートカバーだった可能性は考えられます。もっとも、ショートカバーであっても「買い」は「買い」だし、信用収縮不安の後退については、iTraxx Japanもかなり低下したとのことで根拠あり。その辺がショートカバーを一段と誘発した可能性があります。

● ただ、最後では上抜けたものの、ザラ場では、日経平均の13100円近辺、TOPIXで1280pt近辺でモジモジしていた印象もあり、何となく「ハシゴを外されることへの警戒感」も感じてしまいました。いずれにしろ、ここからの焦点は継続性(^^;。英語で相場に良く使われる言葉で「sustainability」というのがあるんですが、まさにそれ。今日ほどではないにしろ、ある程度の勢いを保って上昇が続くようだと、過剰流動性の面白いバブル相場も想定可能になってきます。一方で、来週あたりから業績下方修正が出始める可能性も、多くの市場参加者が想定していることでしょう。今日の爆騰が単に一喜一憂の「喜」だったのかどうかの判断は、まだもう少し時間が必要と考えています。でも、結果が見えるまで待たない(待てない)のが相場でもあります(^^;。

● 記録。東証1部出来高は前日比3億2614万株増の20億6770万株、売買代金は同3570億円増の2兆4456億円。まだお世辞にも活況とは呼べないものの、さすがに多少は商いが増加。東証1部値上がりは1474銘柄、値下がりは187銘柄とほぼ全面高。日経平均の日中値幅は352.95円(前場272.23円、後場89.73円)。もっとも、最初の10分間ほどを外して考えると、前場は上下に50円程度の値幅。高寄りしてからは、ほぼ横ばいだったことが分かります。また、市場筋推計による今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、3日ぶりの買い越し(3260万株売り/4740万株買い)でした。ここでも問題は「続くか」です(^^;。

● 今日は大型株が上昇を主導し、Core30が118bpも勝ち(爆勝ち)、Large70は4bp勝ちのチャラ、Mid400は91bp負け、Smallは210bpもの爆負けでした。さらに、東証1部がこういう格好で走ると、新興市場は付いていけません(^^;。いずれもプラスはプラスだったものの、マザーズは+1.77%、ヘラクレス+2.38%、JASDAQ+1.41%など、対TOPIXでは大きく負けていました。なお、指数で4%超の上昇はスゴイのですが、今年の上昇率トップは2月14日の+4.27%(558.15円高)。ちなみに、下落側では1月22日に-5.65%(752.89円安)というエグイのもありました。

● また、大引後に開示された先物の手口は、意外なほど差引で大きくぶれている証券はありませんでした。日経平均先物では、ドイツが2709枚買い越しが目立った程度。TOPIX先物では、UBSが2542枚買い越し、BNPPが2025枚売り越し、ドイツが1941枚売り越し、MSが1691枚売り越しなどと、極端に目立った売り越し、買い越しはありませんでした。なお、いつも通り、売り買い両方の手口が見えている証券で差引枚数を表示しています。

● 話題変更。信用不安/信用収縮関連の話題。サブプライム問題が爆発してから、あちこちの金融機関のCEOが交代する羽目になりました。大体その時期は昨年秋口。欧米企業でCEO交代があると、良くあるのが最初は「損出し」が先行すること。今回がそれに当てはまると断言はしませんが、その可能性が強いと考えています。さらに、良くあるのは「最大限に損を出す」ってこと。これは、交代当初に出る損失は「前の馬鹿な経営者がやった失敗」とみなされ、新CEOの責任ではない、と受け止められるからで、その後の"業績回復"をより「V字型」にするためにも、発射台は低ければ低いほど良い、というインセンティブがあります。実際にその経営者のボーナスとかに連動している場合もありますしネ。日本でこのやり方をうまく使ったのが、かの日産ゴーン氏。

● もしCEOが交代した多くの欧米金融機関がこのパターンだと仮定すると(決して的ハズレではないと思う)、莫大な損失計上が相次ぐのも、長くてあと数ヶ月というのは、多くが想定していることでしょう。その後もダラダラと巨額損失計上を続けるようだと、もう「前の馬鹿な経営者がやった失敗」ではなく、「新経営者の失策」ってことになり、"失格経営者"との烙印を押されてしまいます。だから、是が非でもそれは避けようとするインセンティブがあるはず、と市場関係者の間での仮定が出来上がってしまうのです。これが「そろそろ最悪期を通過するハズや…」ってコンセンサスの土壌でもあり、今日の急上昇の背景に漂っている感じがありました。

● 一方で考えるのが、「もうはまだなり、まだはもうなり」という相場格言(^^;。考えた方が良いのか、それともアホになって突き進む方が良いのか、迷うところです(^^;。

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