2008年03月28日(金) .... 後場寄付直後に突然の急騰、3日ぶりの上昇
| TOPIX : 1243.81 (+17.37, +1.42%) | 日経平均 : 12820.47 (+215.89, +1.71%) | 円ドル : 99.70 |
● 今日はビックリの展開でした。朝方は、米国株安や米リーマンの噂などを受けて、「じとぉ〜〜〜」っとした活力に乏しい展開。トレーダー間でも、溜息以外には、「花見をどうしようか?」なんてのが話題になっていたぐらいでした。ところが、後場寄付直後に強烈なサプライズ。ワケも分からずに突然の急騰劇。日経平均にして、ホンの15分間ほどで250円ほどもブッ飛びました。もっとも、一巡してしまうと横ばい巡航飛行だったのですが、あれだけの値動きを見せ付けられると、売るに売れない心理状態(^^;。結局、そのまま高値圏での大引け。
● 後場寄付きは、日経平均先物は前引12610円→後場寄り12680円と多少は飛んだのです。でも、そこから12910円(12時44分)まで一気。スッと寄付いたところがニクイところ。日経平均の後場SQ値は前場終値比70.17円高の12667.67円。そこから、前日比269.42円高の12874.00円(12時45分)まで飛んだのです。日経平均のザラ場高値は14時18分の12874.45円(前日比269.87円高、+2.14%)だったのですが、事実上、後場寄りからの15分間で高値を付けた格好でした。
● 日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。何はともあれ、この日中足をご覧下さい!
● この突然の急騰劇では、トレーダー間では「何があったの?」メールが飛び交う状況。不動産、銀行株などが引っ張った印象があったのですが、先物でも相当量の大口買い爆弾が断続的に炸裂していたので、どちらが先導役だったのかは良く分かりません(^^;。不動産株の急上昇が目立ったものの、REIT指数は全く付いていけなかった点や、他にも突如として大幅上昇した銘柄が数々あったことを考えると、ファンダメンタル面の理由をきっかけにした上昇ではなく、需給面の事情を感じさせました。もっとはっきり書くと、誰かがまとめて売り建てていたポジションをアンワインド(解消)した可能性を感じさせたのです。今回は多分、株式だけではなく、債券とか商品などの他分野とのロング・ショートがアンワインドされた可能性があります。もっとも、究極的には、やった本人以外には真相は分からないですけど…。
● 相場解説などには「お化粧買い」との記述も多かったのですが、まぁ、これは相手にするほどのモノではないので、横に置いておきましょう(^^;。他にはいつも通り、「公的資金の買い」、「オイルマネーの買い」、「アジア株高を好感」などのパターン。ちょっと目新しかったのは「中国、取引税減税か?」との観測。いずれにしろ、本当の原因がはっきり分からず、そんなときに出てくるネタばかり(^^;で、結局、本当の理由は分からないままでした。記者の方々はともかく、実際にマーケットに参加している向きからすると、ザラ場中は理由探しにエネルギーと時間を使うよりも、起こったことを受け止めて、何をどう対応するかが大切ですもんネ。
● なお、大引後に開示された先物の手口によると、日経平均先物では、CSが2143枚買い越し、CLが1892枚買い越し、SGが1225枚買い越し、GSが1221枚買い越しなど。売りはドイツが2526枚売り越し。TOPIX先物では、CSが2523枚買い越しの一方、BNPPが1713枚売り越し、LBが1038枚売り越しなど。何となくCTA系ファンドの匂いはするものの、極端に目立ったものはありませんでした。全て売り買い両方の手口が見える証券に限っての差引枚数です。
● 記録。東証1部出来高は前日比1億2793万株増の18億0129万株、売買代金は同1304億円増の2兆0519億円。後場寄付直後の急騰劇で商いがそれなりに盛り上がったおかげで増加したものの、まだ薄商いは間違いありません。なお、今日の値動きは東証1部売買代金分布にもかなり影響があり、前場37.6%に対して後場は62.4%も出来ていました。意外感を伴う動きがあれば商いが出来る素地はあるんです。東証1部値上がりは1215銘柄、値下がりは393銘柄。今朝のSQ値を計算すると、前日比18.00円安の12586.58円(9時20分確定)。日経平均の日中値幅は366.77円(前場92.45円、後場200.41円)だったのですが、前場が超小動きだった一方で後場に動きが出た様子が分かります。また、市場筋推計による今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、7日連続での買い越し(2810万株売り/3070万株買い)でした。
● おまけの"オチ"銘柄。サンエー・インター(3605)の社長自らがインサイダー取引をやった疑惑で証券取引等監視委員会に調査されている、と読売新聞に記事が流れ、あっという間に大幅安(-16.53%)。一時ストップ安まで行きました。報道通りだったらエグイ話です。なお、会社側からの反論コメント(PDF)も夕方遅くになって会社HPに掲載されていますので、こちらもどうぞ。どっちが正しいのでしょうね(^^;。
● 話題変更。いよいよ「暫定税率失効によるガソリン25円値下げ」が現実味を帯びてきました。この週末は、ドライブを自粛する向きが多くなって高速道路から渋滞がなくなるのか、それとも高速道路上でガソリン切れが多発して渋滞発生+JAFが大忙しになるのか、全く予想できません(^^;。実際問題、ここで25円ほど価格が下落しても、ホンの1年前と比較してやっと同値近辺。石油情報センターの過去データを見ると、ちょうど1年前、2007年4月2日のレギュラー全国平均は1リッター129.1円。同調査では今週月曜日(3月24日)時点で同152.9円なので、25円下がって約1年前の水準に戻るだけ。でも、気持ちの問題としては違うはずです。
● 相場に直接的に関係が薄い案件なので、これまであまりコメントに書かなかったのですが、真面目に眺めた場合、道路財源不足などで大騒ぎしているものの、かなりの部分は交通量が少ない地方での道路作りに使われるため、メリットを受けるのは、その地方限定、もっと極端に言えばその地方の建設業界に限定されます。それがあるだけに、地方の知事さん達が大騒ぎしていることについて、心情的にあまり同意できないのが正直なところ。建設業界だけに関して言えば、例の「官製不況」の一つと言われる建築基準法改正に伴う混乱の方が、少なくとも足元での大きなダメージがあったはず。でも、怖がってなのか、民業主体の建設業者がダメージ受けたものの、公共事業主体の業者は軽微な損害だったのかは知りませんが、今回ほどの大騒ぎにならなかったですもんね。
● 一方、ガソリン価格の低下メリットは、広く国民全体に行き渡ります。自分が車を所有していなかったとしても、間接的に物流費軽減などのメリットが考えられるワケで、国民全体として眺めた場合、どちらにメリットが大きいかは、かなり明快ではないかと…。少なくとも、地方の方々を含めて、建設業界以外の方々がもっと直接的、直感的にメリットを感じられるのは、やはりガソリン価格の低下メリットでしょう。もっとも、その感触だけでは誰もまともに受け取らないでしょうから、どこかの経済研究所が、この辺を試算して明らかにしてくれませんかねぇ〜(^^;。なお、暫定税率を打ち止めにせずに、そのままで一般財源化されるとなると、使途への縛りが無くなる分だけ無駄遣いが増える懸念も考えられます。実際にそういった指摘も増えているようです。この際ですから、永田町の人々も霞ヶ関の住人も、国民の政府・官僚に対する信頼度がそこまで低くなっていることを、十分に理解して対処して欲しいものです。
● 口直しの雑談。早くも東京での桜は今週末でピーク通過みたいです。毎年ながら私の密かな「桜名所」は、日本橋茅場町の東証健保会館前の道。まだ今年は行っていないのですが、あそこは桜のトンネル状態の見事な形になります。人ごみも少なく、特に週末はひっそりしている場所です。東証健保会館で検索してもなかなか出てこないので、住所は「東京都中央区日本橋茅場町3丁目1番2号」です。これで検索すると、兜町界隈で働いたことのある方はもちろん、健康診断などで健保会館に行った事のある方は、「あ〜、あそこか!」ってことになるハズです(^o^)。念の為に、こちらがYahoo!マップです。
● さぁ、今日からセ・リーグも開幕。よろしゅう頼みまっせ!皆さんも良い週末を!
釈迦に説法のようで、お恥ずかしい限りです(汗)、
今後とも楽しみにしております。
その通りです。悪人にもメリットが行ってしまいます。しかし、現在の暫定税制を続ける方が「悪」が多いとも考えています。利権の元を断つには、収入から断つというのが一番効き目があるでしょうし、だからこそこれだけの大合唱になっていると考えています。
おっしゃるように、消費税を引き上げて、その見合い分の所得税を減税する方が、はるかに理にかなっています。前々からそう考えているし、消費税は悪者から徴税するにはもってこいの税制だし、所得税のようにサラリーマンだけが真面目に払って、その他は抜け駆けし放題との不公平感も少ないでしょう。一方で、本当に保護が必要な弱者救済は、「消費税引き上げ+所得税減税」とは別の話の筈ですが、どうもそういう風に流れが行かないようです。単なる国民性ではなく、要するに弱者救済は利権になり辛いのかもしれません。悲しい話ですが…。
表題の件について、少しだけコメントさせて下さい。
確かにガソリン価格の低下のメリットは、広く国民に行き渡りますが、この場合、ちゃんと税金を納めてないような悪人にまでメリットが行き渡ると思うのです。(例えば、生活保護を不正受給して外車を乗り回してるような)
それならば、所得税を下げるほうが、まじめに働いてお金を稼いでちゃんと納税している人だけにメリットが行き渡って良いのではないか、と強く思っています。
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