このマーケットコメントは、資産運用を職業とする国内外の機関投資家顧客向けに書いている落書き帳です。少し違った視点から相場を眺めている一人の声としてお楽しみ下さい!
 TOPIX : 1196.30 (+32.67, +2.81%)    日経平均 : 12260.44 (+296.28, +2.48%)    円ドル : 99.25  

● 終値だけ見れば、「強かったやん!」って感じですが、実際にマーケットを見ていると、あまりそう感じられない1日でした。残念ながら…。順番に行きましょう。

● 寄付前のトレーダー会話は、「500円高から上を誰が買うか?」ってところ(^^;。CME日経平均先物の水準を見ても、500円高近辺まで行くのは誰もが予想出来たハズ。FRBの75ベーシス利下げは事前予想通りだったものの好感され、GSやリーマンの決算も好感材料だったのは分かるのですが、それでも「誰が上値を買う?」は大きな疑問点。「寄り天」が頭を過るなかで始まったマーケットは、先物などは実際に500円高まで行ったものの、その後は伸び悩みというか高値警戒ムード。この水準で「高値警戒」というのも寂しいモノがありますが(^^;、実際、そんな雰囲気でした。結局、「500円高から上を誰が買うか?」の答えは先送りになってしまいました。

● 今朝のSQ値を計算すると、前日比452.19円高の12416.35円(9時20分確定)。実際の日経平均ザラ場高値は前日比410.59円高の12374.75円(9時47分)だったので、「幻のSQ値」状態。TOPIXのザラ場高値も同じく9時47分で、+42.49pt(+3.65%)でした。その後、昼休みの立会外バスケット取引が買い越し気味で、アジア市場の堅調さも手伝ってザラ場高値近くまで行ったものの、一巡後はジリジリと伸び悩み。大引前の30分ほどで日経平均にして100円ほど上昇したものの、何となく物足りなさを感じる展開でした。

● もし、朝方変わらずぐらいで寄付いて、最終的に今日の終値水準まで来ていれば、かなり相場の強さを感じたろうと思います。でも、400円超高(SQ値は450円高)→300円弱高だと、どうしても不満が出てしまい、終値だけ見て感じるのとはかなり印象が異なってしまいます。明日、日本が祝日で、金曜日は米国や欧州、香港、シンガポールなどが祝日で休場。全体に手控えムードが強くなるのは致し方ないのでしょうが、手控えられるとジリ貧なんですよね、今の相場は…。

● 日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● 記録。東証1部出来高は前日比1億3243万株減の21億3433万株、売買代金は同579億円減の2兆3356億円。かなり指数としては跳ねたのですが、ザラ場の商いが盛り上がらなかった様子が見えてきます。米国株急上昇にビックリして寄付きで買い戻して、それで終わり、だったのでしょうか…。買いのフォロースルーが乏しかった印象は、ここからも見て取れます。東証1部値上がりは1521銘柄、値下がりは149銘柄で「ほぼ全面高」状態。日経平均の日中値幅は232.42円(前場232.42円、後場210.32円)と、指数の前日比の動きと比較すると小動きでした。また、市場筋推計による今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、5日ぶりの買い越し(2300万株売り/3180万株買い)でした。

● 話題変更。今日、某社のレポートで『「小泉再登板」の環境が徐々に整いつつある』なんてのを目にする機会がありました(^^;。マーケットからすると、「小泉再登板」というのはマジックワード。何よりも、あの郵政解散以来の強気相場を連想することになるし、外国人投資家向けには、かなり「受けそうなネタ」です。総理大臣を日本という国のプレゼンター/セールスとして考えると、小泉元首相のプレゼンが外国人に「受けた」のは事実です。これを見るには、TOPIXとS&P500指数のレシオをグラフにすると、郵政解散以降に、日本株にかなり強烈なプレミアムが発生した様子が良く分かります。TOPIX/S&P500両指数のレシオをの簡単なチャートを作ったので、こちらからどうぞ。軽いPDFファイルです。

● 話を戻して、"小泉再登板"へのある意味で期待感が流れる一方で、福田首相の影は薄くなるばかり。国のプレゼンターとして、これだけ存在感が乏しくなってしまうと、閉塞感から打開を求める声が出てくる可能性は否定できません。少なくとも、市場関係者としてはそう見えてしまいます。当該レポートでは、平時には"小泉再登板"はありえないとしながらも、「経済、市場が悪化し、かつ政治に対する国民の不満がつのればつのるほどその可能性は高まる」と。

● ふと立ち返ってみると、例えば身近なところでは、高速道路のSA/PAにスタバやコンビニが出来て便利になって…ってのも、小泉改革で道路公団を民営化した結果なんですよね。そういったところを見る声が世間一般で増えてくるならば、ひょっとすると…ってのがあるかもしれません。もちろん、旧守派はなんとしてでも、それは避けたいと考えているでしょうけど…(^^;。そうそう、足元の政治の情けなさを象徴する日銀総裁空席の件は、少なくとも株式市場ではでは特に話題になりませんでした。国内的には、誰がやっても同じと考える向きが大勢でしょう。ただし、海外向けメッセージとしては、真剣に危機管理できない国と受け取られて最悪ですけど…。関連して、某米系証券のエコノミスト氏が、日銀が4月に25bp利下げの可能性がある、なんて書いていました。総裁無しで出来るんだったら、ある意味で凄いです(-_-;)。

● 雑談。阪神タイガースファンでみずほ銀行に口座のある方に。 『阪神甲子園球場「みずほ銀行シート」ペア観戦チケットプレゼントキャンペーン』 なんてのが実施されています。口座の預金残高が10万円以上ってことですが、それぐらいはあるでしょ!駄目モトで如何ですか?なお、宣伝しても、私はみずほ銀行からは何も貰えません(^^;。為念。

● 明日は春分の日で休場。良い祝日を!

コメント
この記事へのコメント
Re: 小泉暴落は?
dellさん、いらっしゃいませ。

確かに小泉首相が最初に就任した後は滅茶苦茶でしたが、証券マンは「えぇ〜加減」なものなので(^^;、下がった記憶よりも、その後の安値からの上昇相場の方が強く印象に残っています。

特に外国人投資家が下値から持ち上げるような買い方をしたのは間違いないし、それに押し上げられて儲かった記憶も強く残っていると思います。なので、「小泉復活」が「外国人買い」の連想になるのです。終わりよければ、ではないのですが、結局、何だかんだ言っても市場としてフォローの風を吹かせたのが彼との評価です。もちろん、実際に小泉首相が「何か」をしたかと聞かれれば、実はあまり何もしていないんですけどネ…(^^;。
 
2008/03/25(火) 20:53 | URL | 虎年の獅子座(管理人) #xjXSaZNA[ 編集]
小泉暴落は?
就任早々竹中さんのインフレターゲットに反対して株価を7000円台まで大暴落させたのも小泉さんでしたよね、たしか。
2008/03/19(水) 22:24 | URL | dell #X5XodAgg[ 編集]
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