このマーケットコメントは、資産運用を職業とする国内外の機関投資家顧客向けに書いている落書き帳です。少し違った視点から相場を眺めている一人の声としてお楽しみ下さい!

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 TOPIX : 1149.65 (-43.58, -3.65%)    日経平均 : 11787.51 (-454.09, -3.71%)    円ドル : 97.25  

● 週末の米国株市場がヤバイ雰囲気で、沈滞ムードで月曜日を迎えた日本。ところが、朝から「JPモルガンがベア・スターンズを買収」と「米FRB公定歩合緊急引き下げ」の大きなニュースが2連発。「日曜日の夜に…」とその決意もうかがえたし、この瞬間にはGLOBEXの米株価指数先物もプラス。ただ、30分間も経過しないうちに、GLOBEXはすぐにマイナス転落となってしまい、これで寄付の雰囲気は決まってしまった感じ。さらに寄付き直前に円が対ドルで98円を突破。9時半前には1ドル=96円台突入。「あぁぁぁ~~~」って感じのフリーフォール状態に陥り、対ドルで1995年9月以来、12年半ぶりの円高水準。当時、バブル崩壊後で低迷していた株式市場でしたが、それでも日経平均は18000円台だったのですけど…。為替が止まらなければ、株式市場も止まらないというスパイラル的な値動きになってしまいました。

● 寄付きの売りが一巡してからは、突っ込み警戒感もあって横ばったものの、前引けに掛けて再びザラ場安値を更新。日経平均で約500円超安と酷い状態に陥ってしまいました。昼休み中に円は対ドルで95円台に突っ込んだことや、昼休み立会外バスケット取引も売り越し気味だったこともあって、後場寄付き直後にザラ場安値を記録。その後、後場大半は横ばいだったものの、最後に再び下落歩調。ザラ場安値を更新するまでは行かなかったものの、不安感でいっぱいの引け味でした。TOPIXはザラ場で53.61pt安(-4.49%、12時32分)まであり、日経平均は550.60円安(-4.50%、12時36分)までありました。日経平均の12000円割れは、2005年8月9日以来、約2年7カ月ぶり。「ぶり」の大漁の1日になってしまいました。

● 日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● ベア・スターンズの件も、最初に画面上に「JPモルガンがベア・スターンズを買収」と流れた時には、「これで決着したか…」的に好感する雰囲気もあったのです。でも、「買収価格は1株あたり2ドル」と来て「なんじゃそりゃあ?」状態。下記がベア・スターンズ(BSC)の5日間日中足(出典:Yahoo! Finance)ですが、ご覧頂ければ分かるように、市場で何かと噂が流れていた先週でも、ざっくりと60~70ドルの動き。市場で「ヤバイ」という観測が流れた木曜日で50ドル台、「ホンマにヤバイ」の金曜日でも30ドル台(終値は30.00ドル)だったのです。それがたった2ドル。これが一気に市場関係者の警戒感を強めてしまいました。

ベア・スターンズ(BSC)5日間日中足

● 落ち着いて考えれば誰でも分かりますが、「曲がりなりにもマーケットで30ドルの値が付いていた株が、買収するとなるとたった2ドルにしかならない」、つまり「他の金融機関も、果たして今の株価が信じれるのかどうか?」ってスパイラル的な悪い方向への連想ゲームになってしまった格好。考え出したらキリがありません。でも、JPモルガンが1株あたり2ドルしか出さないと言い、その値段で決着したというのは、売り手も「仕方がない」と合意するに足る理由があったと考えざるを得ないのです。これはどう考えても好材料にならないのは当然。しかし、エグイ値段です。ホンマ…。

● ただ、敢えて今日の相場に光を探すとすると、これだけ悲惨な相場だったなかで、指数が安値を付けに行く時間帯にポツポツと上昇する銘柄も出てきたこと。そのリード役は別子(住友金属鉱山)だったでしょうか。前場終盤にもプラス転換していたのですが、後場に入ってすぐに再度プラス転換すると、その後は意外なほどの力強さを発揮。それ以外でも、鉄鋼株(JFE、新日鉄)がプラスで終わっているのも、これだけ地合いが悪い中では注目に値するかもしれません。なんせ、東証1部値上がりはわずかに179銘柄で、値下がりは1507銘柄と「ほぼ全面安」だったのですから。多少のヤセ我慢とヤケクソが入っていたとしても…です(^^;。TOPIX 500ユニバースで52週高値/安値更新銘柄をBloombergで見ると、高値更新銘柄はなし。安値更新銘柄はなんと255銘柄。つまり、500銘柄(現在499銘柄)の半分以上が52週安値を更新したという、惨憺たる1日だったのです。そう考えると、別子とかJFEなどの堅調さは、値打ちがあるようにも思えます。もっとも、問題は続くかどうかですけど…。ちょっとだけ願いを込めて、住友金属鉱山(5713)の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

住友金属鉱山(5713)日中足

● 記録。東証1部出来高は前週末比6億9690万株減の24億5200万株、売買代金は同1兆2269億円減の2兆5599億円。前日比で大きく減っているのですが、先週金曜日がビッグSQだったため。その前は出来高で20~22億株程度だったので、今日はそれなりに増加したことが分かります。もっとも、これだけ指数が大きく変動すれば、ってのはあると思いますが…。今朝の日経平均SQを計算すると、前週末比233.33円安の12008.27円(9時38分)。ある程度の覚悟はあったのです。また、日経平均の日中値幅は441.69円と膨らんだものの、前場が408.35円、後場が218.34円と、ほとんどが前場でした。また、市場筋推計による今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、引き続きかなりの売り越し(3460万株売り/2610万株買い)でした。

● それと、先物の手口も少し。今日は久しぶりに大型爆弾が飛び交った様子(^^;。日経平均先物で、UBSが6247枚売り越し、CSが4244枚売り越し、GSが1806枚売り越し。一方、SGが4317枚買い越し、野村が3339枚買い越し。TOPIX先物はもう少しスケールが小さかったものの、MSが2852枚売り越し、野村が1512枚売り越し、JPMが1409枚売り越し。買い手は、GSが2091枚買い越し、BNPPが1427枚買い越し、UBSが1336枚買い越しなど。売り買いが共に大きかったのはUBSでした。数字は全て売り買いの差引枚数です。

● 指数ヲタク向け業務連絡。先週金曜日はSQのドタバタで書き落ちていたのですが、アサックス(8772)が東証1部昇格となり、今日大引後にテクノメディカ(6678)の昇格が発表されています。どちらもかなり小さい銘柄ですので、それほど神経質になることはないと思います。いずれもTOPIX算入は4月末。東証HPの 「一部指定・市場変更・指定替え会社一覧」 にてご確認ください。

● 雑談。今日はセントパトリックス・デー。アイルランドの祝日ですが、米国では、パレードがあって、緑色のネクタイをして、緑色のビールを飲む日、という印象が強いです(^^;。昔、シカゴで勤務していた頃、Chicago Riverが見事に緑色に着色されていたのを、驚くやら呆れるやらで眺めていたのを妙に覚えています(^^;。もっとも、金融業界に居る人間からすると、今はお祭りって雰囲気ではないでしょうけど…。そして今週末はイースター(復活祭)。その前の金曜日にあたる3月21日はグッドフライデーでNYSEは休場です(NYSEの休場予定はこちら)。色々な意味で「復活」を期待したいところです。

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