2008年02月18日(月) .... 小反落、前場は意外に堅調も後場はジリ貧伸び悩み
TOPIX : 1332.99 (-1.90, -0.14%) | 日経平均 : 13635.40 (+12.84, +0.09%) | 円ドル : 107.85 |
● 先週末の米国株式市場軟調やCME日経平均先物が大証比35円安だったことなどから、寄付き前には軟調な展開を予想していた向きが大勢だったでしょう。今朝の日経平均SQ値を計算すると、前週末比7.68円円安の13614.88円(9時10分確定)と静かなもの。ところが、その後は、ぐいぐいとプラス方向に一直線。「あれっ?強いやん?」って感じの最初の1時間でした。もっとも、一巡後は動きが止まってしまい高止まりで横ばい。午前9時半以降は日経平均で70円幅程度しか動かず方向感に乏しい展開のまま前場終了。
● 後場に入ると、今度は意外感の伸び悩み。せっかくキープしていたプラスをぶっ飛ばしてしまい、TOPIXは午後1時15分過ぎに一時マイナス転落。その後多少は戻る局面があったものの、結局、大引けでもTOPIXはマイナス転落で終了(日経平均はかろうじてプラス)。ザラ場高値がTOPIXで+16.98pt(+1.27%、10時40分)、日経平均は199.89円高(+1.47%、10時41分)まであったものの、最後の伸び悩み感はちょっと悩ましい感じでした。まぁ、当初から軟調な展開を覚悟していたことを考えると、それなりの粘り腰だったとも考えることが出来るのですが…。
● 日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。
● 市場筋の間では例によって「誰が買ってるの?」との観測話が飛び交っていましたが、有力だったのが、欧州からの買い観測。欧州となると、いつも通り「オイルマネーの買い」へと連想が広がっていました。もちろん、これは本当かも知れないし、幻想かもしれない類のもので、最終的に確認が取れることはありません。ただ、今晩の米国市場はPresidents' Dayでお休みってこともあり、米系は少なかっただろうと想像できたこともあって、余計に「オイルマネー」論が強かった様子。何はともあれ、国内的には大した買い材料がないところで、これだけ底堅い相場が展開できたことは、それなりに評価しても良いのかもしれません。もちろん、これは希望と期待を込めてのバイアスした考え方ですけど…(^^;。
● 一方で、後場のジリ貧相場を見てしまうと、やはり市場に警戒感というか、先行き不透明感が色濃く残っているのを感じざるを得なかったのが正直なところ。TOPIX/日経平均先物ともに、かなり逆ザヤで引けてしまったのにも、この辺の心理が出ているような感じを受けました。一方、ファクター分析面からは、今日は久しぶりにリターン・リバーサルが効いた1日。ここしばらくは、リバーサルはかなり惨憺たる状態だったので、いくら相場が上を向いているように見えても信じ切れなかったのですが、少し変化の兆しかもしれません。この辺も少しだけ注意しておきたいところです。
● 『相場は悲観の中で生まれ、懐疑の中で育ち、楽観とともに成熟し、幸福のうちに消えていく』という相場格言を考えると、今は第1ステージから第2ステージへ移行しつつあるところでしょうか。1月22日の突発的な急落を経て、そこを試すほど下がらないままこの水準まで戻っているものの、「懐疑」というからには、まだしばらくは「あかん (T_T)」と「行けるかも?」が交錯するのを覚悟しておいた方が良いのでしょうネ。
● 個別銘柄では、マツモトキヨシ(3088)が先週末の業績発表を受けて、朝からストップ安に張り付いたまま比例配分。あちこちのアナリストから格下げ爆弾が飛び交っていました。相場低迷のなかでしっかりの株価推移だっただけに、失望感をモロに食らってしまった格好。いよいよ小売りで買える銘柄が…(^^;。他、ドン・キホーテ(7532)やあいおい損保(8761)も大幅安。一方で、ダイエー(8263)が大幅続伸。個人的には東芝(6502)の株価がどうなるか注目していたのですが、+5.74%と大幅高。マーケットはHD-DVD撤退を好感した格好でした。せっかく市場がこうやって好意的に反応しているのだから、素早く正式発表した方が良いと思いますヨ、東芝さん!でないと、気変わりすると売り材料にされてしまう心配もあるんですから…。
● 記録。東証1部出来高は前週末比1億6950万株減の21億6535万株、売買代金は同1625億円減の2兆4143億円でした。金曜日に増えた分以上を失ってしまった格好で、まだ本調子でないことが良く分かります。東証1部値上がりは957銘柄、値下がりは681銘柄と堅調。これを見ても分かるように、今日は中小型がかなりアウトパフォームの1日で、Core30の27bp負け、Large70の2bp負け(チャラ)に対して、Mid400は16bp勝ち、Smallは71bp勝ちでした。新興市場も元気で、特にマザーズは+5.81%、ヘラクレスは+3.92%でした。日経平均の日中値幅は195.14円(前場195.14円、後場136.93円)と比較的小動き。上にも書いたように、朝の寄付きである程度動いてからは、ザラ場は小動きでした。また、今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、小幅買い越し(1750万株売り/2630万株買い)でした。今晩の米国市場がお休みってこともあり、フローは株数・金額ともにかなり減っていました。
● ところで、大引後に東証から 「株式併合に際しての投資者保護上の留意事項について」 とのリリースが出ています。"あて先"は「上場会社代表者」となっていますが、最近、業績不振企業に良く見受けられる「株式併合+増資」という爆弾についての件で、直近ではYOZAN(6830)を暗黙的に示唆しているものと考えられます。ジャスダックからも同様の"警告"が出ています(こちら)。過去にも同様の「株式併合+増資」爆弾は、タスコシステム(2709)、アライヴ コミュニティ(1400)などの前例がありますが、いずれも少数株主の権利が大幅に毀損する羽目になっています。併合により端株化されることでそうなるのですが、これが大きな理由としても、実は、増資の方にも巨大な問題があるのです。たとえば今回のYOZANだと、既存のCB(転換社債型新株予約権付社債)について、「本社債は転換価額修正条項はありません」と書いてあるところが何とも言えないところ。あまり詳細に書くと誰かが夜道で待ち伏せしそうなので(^^;、ここにはこれ以上書きませんが、かなりエグイ背景があります。基本的に「株式併合+増資」爆弾には近寄らないことが肝要かと…。
● ついでに、ちょっと前の話ですが、株主以外には「笑える」ディスクロも一つ。銘柄はテンポスバスターズ(2751)。まぁ、平たく言えば、社長が自社株を担保に入れて信用取引していたものの、損をこいて担保処分されそうになり、それを避けるために会社が社長に融資した、というもの。会社側のリリースはこちらに掲載されています。もちろん、同社の株主にとっては笑い話どころではありません。そういえば、少し前にも井上工業(1878)が社長の投資失敗で担保処分され、株価が急落した例がありました。会社側のリリースはここからどうぞ。しっかし…(-_-;)。最近は社長の相場の腕も投資判断の要素になるんかいな?
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