このマーケットコメントは、資産運用を職業とする国内外の機関投資家顧客向けに書いている落書き帳です。少し違った視点から相場を眺めている一人の声としてお楽しみ下さい!

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 TOPIX : 1332.44 (+47.09, +3.66%)    日経平均 : 13626.45 (+558.15, +4.27%)    円ドル : 108.25  

● 米国株高やCME日経平均先物高(大証比200円高)から高いことは簡単に予想できたものの、「ここまで上がるとは!?」って感じの1日でした。後付け理由としては、GDPがどうしたこうしたで説明するのもありでしょうし、円安に加えて、アジア各国もぶっ飛び状態と順風状態(^^;。心理状態が好転したことで、上昇に弾みが付いた感じでした。需給面で影響が大きかったのは、ザラ場でかなり大きなバスケット買いが継続して入ったこと。市場筋の話をまとめると、その時々の時価で指値買いのバスケット買いが繰り返し入り、これがジリ高歩調の下支えになったのでしょう。結局、TOPIXはほぼ高値引け、日経平均はモロ高値引けでした。

● 日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● これだけ派手に上昇すると、「誰が買ったの?」というのが気になるところですが、多分、1~2ヶ月すれば見えてくるのでしょう(^^;。このところ、CME日経平均先物が高くても、その水準で上値がつかえてしまう印象があったのですが、今日はきれいに上抜けたのはお見事。逆説的に見れば、後場にずっこけるパターンが多かったので、それを見越してショートしていた向きが、最後の方に買い戻しを迫られた可能性も十分に考えられます。ただ、東証1部出来高は前日比1億8976万株増の21億8976万株、売買代金は同1396億円増の2兆5369億円どまり。閑散ではないにしろ、指数の動きからすると「あれっ?これだけ?」って感も否定できませんでした(^^;。好意的に解釈すれば、売り物が少なかった、ってことになりますが…。

● 今日の日経平均寄与度ランキングを見ると、上位は京セラ、アドバンテスト、ファナック、TDK、東京エレクトロンと、まぁ、見事な状態(^^;。裁定買いがかなり入って日経平均が引っ張る時の典型的な風景です。日経平均採用銘柄でマイナスだったのは、資生堂とスカパーの2銘柄だけ。そりゃあ、上がるワ…(^^;。日経平均は1月25日の536.38円高(+4.10%)を上回って「今年最大の上昇」だったのですが、TOPIXは同日の60.32pt高(+4.70%)には全然届かない状況。この点からも、かなり「日経平均先行型」の上昇だったことが分かります。メガバンクも前日比では高かったのですが、TOPIXにすら全然付いていけていなかったですから…。新興市場もしかりで、TOPIXにかろうじて付いていったのはマザーズ指数。それ以外はかなり大きくアンダーパフォームしていました。これも裁定取引の影響が大きかったことを示唆しています。

● その先物市場では、特に後場はかなりの大口買い爆弾が炸裂していたし、裁定買いも結構引っ掛けていた様子。これが後場の加速感に寄与したイメージです。ただ、大引後に発表された手口を見る限りではあまり強烈なのはなく、日経平均先物でGSが差引 3184枚買い越し、UBS、カリヨンなどが差引 2000枚弱の買い越し、バークレーズが売り手口だけで3527枚売り程度。最近ロングが目立つSGは差引 1481枚売り越しでした。TOPIXだとCSが差引 2150枚買い越しだった一方、DBが差引 2620枚売り越し、BNPPが差引2274枚売り越しなど。つまり、あまり極端なのはありませんでした。皆で流れに乗って回転した、ってことでしょうか(^^;。

● 残りの記録。東証1部の値上がりは1586銘柄、値下がりは105銘柄と「全面高」でした。今朝のSQ値を計算すると、前日比431.37円高の13499.67円(9時43分確定)。実は、この水準は前場中はずっと「幻のSQ値」状態で、午後1時前になってようやく上抜けたのです。日経平均の日中値幅は374.59円(前場232.49円、後場175.37円)とそれなりの値幅。ただし、前場は寄付いた後はほとんど横ばいで、実質上の値動きは50円程度。値動きに乏しいとの印象の方が強かったのです。それが変化したのが後場。後場はほぼ一直線に右肩上がりでした。東証1部の売買代金は前場41.5%、後場58.5%と、かなり後場に偏りが見られたのが特徴的。また、今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、11日ぶりに買い越し(2750万株売り/3390万株買い)でした。

● 今日の上昇で、少なくとも「極端な悲観」が「悲観」程度にはなったでしょう。もしかしたら、「買い場かもしれない」程度に好転したかもしれません。相場心理は、どちらの方向にも一方通行になるのは良くある話で、今日は少なくともザラ場中は、非常にうまく「楽観」とか「安心」方向に振れた状態でした。ただ、需給面から考えると、結局のところ、外国人投資家がどうするか、というのは避けられないポイント。今日の急上昇が明日、明後日につながっていくかも、ここが焦点にならざるを得ないのです。

● 外国人投資家動向を「想像」する時には、やはり大きな銘柄の動きを見るのが役立ちます。しかも日本の外向けの力の源泉は製造業なので、時価総額の大きさからしても、やっぱりトヨタを代表銘柄として見ることになります。そのトヨタが、年末の6000円超から5000円割れまで売られたのを見ると、外国人投資家が細かい銘柄を売った(もしくは流動性の問題で売るに売れない状態になった)あとに、最後の最後まで「コア銘柄」として保有していたトヨタまで売る羽目になった、という想像が出来るのです。

● ただ、そのトヨタも足元では5000円割れまで売られた後、再び6000円まで戻っているんですから、見方によっては「勝利のV字」にも見えます(^^;。外国人投資家の日本株ダンピングの動きが収まったとの認識が広がれば、「さすがに売られ過ぎ」→「買ってみよう」になる可能性もあるってことです。問題はここから。「売られ過ぎ」が解消したとして、そこから誰が上を買うか、ってことです。そこで尻込みしてしまうようだと再度ジリ貧に陥ってしまうでしょう。でも、「買ってみよう」が続くようだったら、今度は売り物薄のなかを意外高する局面も有り得るってこと。楽しみにしておきたいです。だって、このまま日本株が静かに枯れていくなんて、あまりにも寂しい話ですから…(^^;。

● ご参考までに、トヨタ(7203)の日足を付けておきます(出典:Infoseek Money)。なお、今日の日足はグラフに含まれていません。為念。

トヨタ(7203)日足

● そうそう、今日の夕刊フジに 「2・15東証暴落危機…ヘッジファンド集中売り懸念」 なんて記事が出ています(^^;。今日の急上昇のおかげで、ちょっと間が悪い記事になってしまった感(^o^)もあるのですが、個人的には、この手の話は興味深い「ネタ」だと考えています。影響がゼロとは言いません。でも、ヘッジファンドの運用担当者が投資家サイドときちんとコミュニケーションしていれば、青天の霹靂という感じの解約はないのです。事前に雰囲気ぐらいは分かるし、それがあれば徐々に対処することも可能。一方で、皆が色々とこれを意識するようになると、本当にヘッジファンドの解約が大量にあるかどうかよりも、相場心理が傾くことによって相場そのものが動いてしまうパターンに陥るリスクはあります。明日、今日の上昇を全て吐き出すようなことはないと信じていますが…(^^;。

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