2007年12月28日(金) .... 大納会、ほぼ全面安の大幅下落で2007年終了
TOPIX : 1475.68 (-24.26, -1.62%) | 日経平均 : 15307.78 (-256.91, -1.65%) | 円ドル : 113.35 |
● 今日は大納会。オーバーナイトの米国株市場が軟調だったことなどから、初っ端からマイナススタートとなり、その後もジリ貧。「ほぼ全面安」&「大幅下落」でした。今更どうのこうのではないでしょうけど、今年の相場(特に年後半)を反映するような半場立会でした。まぁ、しかし、最後の最後にこれだけ下落するか、ホンマ…(-_-;)。これでも、大引けでバスケット買いが入っていて、日経平均で40円程度ピョコンと戻ったのです。それでもこれだけ安かったのですから、結構ひどい半日立会だったのも分かります。ザラ場中を通してGLOBEXはプラス推移だったし、結局は日本固有の問題が最後にクローズアップされた、ということでしょうか…。
● 東証1部値下がり銘柄数は1478銘柄(値上がりは170銘柄)にも達する全面安で、銘柄がどうのこうのというのは各種メディアの相場解説をご覧頂くとして、今日の記録に行きます。東証1部出来高は前日比4億9213万株減の8億8110万株、売買代金は同4363億円減の1兆0829億円でした。半日立会だったものの、昨日の売買代金の64%ほどをやったことになるので、昨日よりは商いがあった計算になります。昨年大納会の出来高が9億8470万株、売買代金が1兆0591億円だったことを考えても、今年の大納会がそれほど落ち込んだのではなかったのが分かります。
● 日経平均の日中値幅は半日だった割には172.41円と大きく、意外感がある下げだったことも示唆しています。今朝のSQ値を計算すると、前日比160.35円安の15404.34円(9時10分確定)だったので、フォロースルーの売りがあったことを示唆しています。また、今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、買い越し(1110万株売り/1380万株買い)。数字上は4日連続の買い越しですが、まぁ、フローはかなり低調でした。年明け相場(実際は1月7日からでしょうけど)に期待することにしましょう(^^;。日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。しかし、締めがこれじゃあなぁ~って感じです(^^;。
● さて、今年のまとめを簡単に書いておきましょう。経済的や政治的な話、個別銘柄の話はそこら中に散らばっているので、ここでは指数寄与度という指数ヲタク系でまとめてみました(^^;。TOPIX銘柄と日経平均銘柄のなかで一番上昇寄与度が高かった銘柄と足を引っ張った銘柄を、上位それぞれ10銘柄ずつ抜き出してみました。結果は以下表の通りです。全て2006年12月29日大納会の終値に対して、本日大納会終値までにおける指数ポイントの寄与です。また、全ての計算は Bloomberg Professional の HMOV という機能を使っています。
TOPIXマイナス寄与度上位 | TOPIXプラス寄与度上位 | |||||
順位 | コード | 銘柄名 | 寄与度(pt) | コード | 銘柄名 | 寄与度(pt) |
1 | 7203 | トヨタ自動車 | -19.761 | 7974 | 任天堂 | +14.692 |
2 | 8306 | 三菱UFJ FG | -18.283 | 8058 | 三菱商事 | +4.948 |
3 | 8411 | みずほFG | -15.050 | 6758 | ソニー | +4.843 |
4 | 8316 | 三井住友FG | -11.907 | 8031 | 三井物産 | +3.462 |
5 | 7751 | キヤノン | -7.121 | 6367 | ダイキン工業 | +2.069 |
6 | 7267 | ホンダ | -5.984 | 6301 | コマツ | +2.030 |
7 | 8591 | オリックス | -5.426 | 2914 | 日本たばこ産業 | +1.765 |
8 | 4502 | 武田薬品工業 | -5.303 | 7731 | ニコン | +1.723 |
9 | 9501 | 東京電力 | -4.778 | 9020 | 東日本旅客鉄道 | +1.710 |
10 | 8403 | 住友信託銀行 | -3.657 | 6501 | 日立製作所 | +1.343 |
TOPIXは同期間に -203.23pt | ||||||
出所:Bloomberg Professional の HMOV を使用し「虎年の獅子座」作成 期間:2006年12月29日終値~2007年12月28日終値 |
日経平均マイナス寄与度上位 | 日経平均プラス寄与度上位 | |||||
順位 | コード | 銘柄名 | 寄与度(円) | コード | 銘柄名 | 寄与度(円) |
1 | 6857 | アドバンテスト | -292.206 | 6367 | ダイキン工業 | +88.444 |
2 | 9983 | ファーストリテ | -142.538 | 7731 | ニコン | +52.285 |
3 | 8035 | 東京エレクトロン | -104.525 | 6767 | ミツミ電機 | +49.263 |
4 | 7751 | キヤノン | -89.405 | 5333 | 日本碍子 | +48.957 |
5 | 4523 | エーザイ | -88.421 | 4543 | テルモ | +48.156 |
6 | 7203 | トヨタ自動車 | -77.331 | 6758 | ソニー | +45.638 |
7 | 7267 | ホンダ | -76.550 | 8058 | 三菱商事 | +35.242 |
8 | 4502 | 武田薬品工業 | -67.389 | 7733 | オリンパス | +34.997 |
9 | 9737 | CSK HD | -60.441 | 5631 | 日本製鋼所 | +29.206 |
10 | 6952 | カシオ計算機 | -57.849 | 6301 | コマツ | +26.823 |
日経平均は同期間に -1917.03円 | ||||||
出所:Bloomberg Professional の HMOV を使用し「虎年の獅子座」作成 期間:2006年12月29日終値~2007年12月28日終値 |
● 実際問題、これを見たから何かが変わるというものでもないでしょうけど、今年の相場を振り返るには、それなりに「ホォ~」、「ハァ~」になるかなと(^^;。TOPIX的には、要するに銀行株をどの程度持っていたか(避けていたか)、さらに任天堂をどれだけ信じることが出来たかってことでしょうか(^^;。任天堂の寄与度を見るだけでも、その影響度の大きさが分かります。また任天堂が日経平均採用銘柄ではない、というのもちょっとした要点かもしれません。トヨタのマイナス寄与度の大きさは、外国人売りがかなりディープに売ったことを物語っています。一方、日経平均的には、まぁ、ご覧頂ければよく分かるかと…(^^;。
● さて、2007年の相場もこれで終了。今年は指数としては日経平均は2月に高値を付けて、その後、6月後半から7月前半に掛けてその近くまで戻ったものの、その後は下落。もっとも、機関投資家のFM諸氏からすると、「7月頃までは順調だったけど、8月以降は…」という方々が多かったと想像します。まぁ、結果は結果。今更グダグダ言っても仕方ありません(^^;。新たに前向きに進んで行きたいです。さらに、来年はもう少し楽しみのある相場を願いたいところです。
● 来年も何卒よろしくお願い申し上げます。良いお年を!
実は、その日の取引の参考というより、
何年も前の今頃やあの時どんな感じだったのだろう
というのを確認するのにいちばん使ってるかもしれません。
来年もよろしくお願いします
良いお年を!
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