このマーケットコメントは、資産運用を職業とする国内外の機関投資家顧客向けに書いている落書き帳です。少し違った視点から相場を眺めている一人の声としてお楽しみ下さい!

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 TOPIX : 1575.13 (-25.04, -1.56%)    日経平均 : 16268.92 (-248.56, -1.50%)    円ドル : 114.75  

● ある程度軟調なのは予想していたものの、後場初っ端の下げ方にはやや悲壮感もありました。鉄鋼・非鉄・商社・海運など、これまで曲りなりに相場を引っ張ってきたセクターが売られる一方で、小売り・電鉄などの足を引っ張っていたセクターが堅調。多くの投資家にとって股裂き状態に陥ってしまい、TOPIXや日経平均で見るよりも厳しい1日だったと推察します。今朝のSQ値を計算すると、前週末比66.70円安の16450.78円。実際のマーケットも、前場はこの水準よりも少し安いところで推移していたのです。ところが、後場寄付きにスコンと売られてしまい、アレヨアレヨの大幅安。TOPIXは-29.26ポイント(-1.83%、13時20分)、日経平均は305.69円安(-1.85%、13時09分)までありました。

● 日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● 背景として、サブプライム問題の拡大とかの言い方が多かったし、実際、それは間違いではないのでしょう。でも、今日の相場内容を見ると、もっと直接的には日本株から去っていく方々がいらっしゃるような風景にも見えました。業績面で安心感があると考えられていたセクターは、言葉を換えて言うと、多くの皆さんがロングしているセクター。そこが下げを先導するような状態は、相場の方向性というよりも、投資家が相場から出て行く(資金が逃げていく)様子を連想させてしまいます。

● 市場筋の間では、後場に「欧州年金売り」との観測も流れていたのですが、それが本当かどうかは分からなくても、空売りではなくて、誰か「持っている人が売った」との雰囲気は濃厚。同じ時間帯に日経平均先物で大口売り爆弾が断続的に爆発したものの、それが単純に裁定解消売りを引っ掛けたのだったら、もっと総花的に売られるはず。そうでなかったということは、大口の売りを受けた向きがヘッジで先物を売ったように見えました。まぁ、市況解説だと「仕掛け的な売り」と書くでしょうけどネ…。

● 他には、午後はアジア株の下落が嫌気、なんて見方もあったようですが、それ以上に日本国内の状況が深刻に感じざるを得ない1日だった印象。海外から見たら「日本の政治リーダーシップはどないなっとるねん?」と思うのも無理ないところかも知れません。もう一つ八つ当たりとして、朝日新聞に掲載された 「日銀、銀行保有株売却を開始 10月は488億円分」 の記事も悪役にしておきましょう(^^;。日銀が売るのは既知だとしても、今のマーケットにおいて、需給的に良いニュースのはずがありません。もっとも、この下げ相場でバカスカ売っているとは全然考えていませんけど、まぁ、スケープゴートとしてはタイミング良しって感じです(^^;。

● ちょっと気になったので、直近で高値を付けた11月1日の終値から今日の終値までで、TOPIXへの指数寄与度ランキングを出してみました(Bloomberg ProfessionalのHMOVで計算)。この期間中、TOPIXは-44.94ポイント、-2.77%です。

プラス寄与マイナス寄与
松下電産+1.156三菱東京FG-5.415
第一三共+0.928三井住友FG-2.781
NTTドコモ+0.695みずほFG-2.515
東京電力+0.488三井物産-1.621
関西電力+0.454任天堂-1.461
中部電力+0.432トヨタ自動車-1.458
アサヒビール+0.386三菱重工-1.181
コニカミノルタ+0.374新日鉄-1.054
JR東日本+0.361伊藤忠-0.949
キヤノン+0.337コマツ-0.900
計算期間:2007年11月1日終値~5日終値 単位:ポイント
計算はBloomberg Professionalを使用

● 改めて言われるまでもなく、メガバンクがヒドイ状態です。3銘柄で-10.711ptも寄与しています。ただ、その下は三井物産、任天堂、三菱重工、新日鉄、伊藤忠、コマツなどは、ちょっと前は相場を引っ張っていた側。それが足を引っ張る側になってしまっているのが、この2日間の相場です。相場全体にもう少しエネルギーがあれば、「押し目買いチャンス」と言えるのでしょうけど、資金が抜けていくマーケットでは反発力がどうしても控えめになるきらいがあり、その点が心配。また、それが分かっているから、買いが入り難い状況になっているんでしょう。ただ、そうは言っても、どこかで反転するはず。問題はそのタイミング。それが難しいのですよネ(^^;。

● 記録。東証1部出来高は前週末比7775万株減の20億0556万株、売買代金は同3831億円減の2兆6614億円。東証1部値上がりは270銘柄、値下がりは1376銘柄で、金曜日よりは多少マシになったものの、引き続き「ほぼ全面安」状態。日経平均の日中値幅は246.35円だったものの、前後場に分けると、前場が105.71円、後場が90.63円と、昼休みギャップが発生したことが分かるし、ギャップ以外は比較的小動きだったことも分かります。日経平均VWAPは16316.49円、今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、小幅売り越し(4230万株売り/4130万株買い)、市場筋によると金額では小幅買い越しだった模様。

● 話題変更。今日、シティグループ(8710)が東証1部に上場しました。昔だったら「外国部」という言い方をしたのでしょうけど、今は外国株も東証1部です。ただし、これらはTOPIXには採用されない東証1部銘柄です。以前、東証に問い合わせたのですが、TOPIXに入るかどうかの線引きは上場の区分。TOPIXに入るのは「第一部」の銘柄で、「第一部(外国部)」は入らないと決まっており、「(外国部)」扱いになるかどうかは、「主体会社の根拠法を基に判断している」とのことでした。ということで、シティグループ株はTOPIXには入りません。まだ先の話ですが、もし最後の最後まで日興CG株を持っていてシティ株に交換されたとしても、多くの日本株ファンドにとっては、運用上は「不要」ってことです(^^;。

● 日興CG株の今後の予定についても復習。日興CGは先週末に東証の監理ポスト割当が解除され、普通の銘柄になっています(東証発表文章はこちら)。このリリースに上場廃止予定日は2008年1月23日と明記されています。一方、今年12月19日に予定されている日興CGの臨時株主総会で株式交換が決議されたときに株式交換が確定し、整理ポスト割当になってTOPIXから抜けると想像できます。臨時株主総会の翌日、12月20日から整理ポスト割当と想定すると、TOPIXからの除外日は「整理ポスト割当日の翌々営業日」と決まっているので、翌日12月21日(金)終値が基準値となり、週明けの12月25日(火)にTOPIXから抜ける格好になりそうです。これで整理ポストで1ヶ月売買して来年1月23日から上場廃止というのは、スケジュール的にぴったりです。念押しですが、上記はまだ東証から何も発表がない状態ですので、確定した事項ではありません。為念。

● もう一つ指数ヲタク向け業務連絡。日本時間で明日早朝、MSCIの四半期リバランスが発表されます。特に大きな動きはないと予想していますが、一応、頭に入れておいてください。リリースは MSCI BarraのHP へどうぞ。

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