このマーケットコメントは、資産運用を職業とする国内外の機関投資家顧客向けに書いている落書き帳です。少し違った視点から相場を眺めている一人の声としてお楽しみ下さい!

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 TOPIX : 1607.21 (+0.72, +0.04%)    日経平均 : 16651.01 (-47.07, -0.28%)    円ドル : 114.50  

● 今日はイケイケになるとは考えていなかったものの、前場から後場序盤に掛けての下落は予想以上に大きなもの。ただ、それを引っ繰り返したのが、「国交省が建築確認審査緩和」とのニュース。冬柴国交相が閣議後の記者会見で表明したもので、それが流れた午後には、これまで内需不振の象徴のように見られていた住宅関連や建設、不動産が一気に上昇して相場を下支えする格好となり、TOPIXはプラスで終了。日経平均はチョビ安だったものの、武田薬品だけで日経平均を41円強も押し下げていたことを考えると、こちらもチャラかチョビ高でもおかしくなかった印象で、引け味は悪い感じではありませんでした。

● TOPIXも日経平均が今日の安値を付けたのは13時29分。TOPIXは-16.24pt(-1.01%)、日経平均は205.52円安(-1.23%)まであったことを考えると、よく大引けまで戻したと考えています。落ち着いてしまうと「FOMCとそれを受けた米国株式市場の動向を見極めたい」との空気が蔓延する可能性が高かったでしょうけど、今日のところはその空気が広がる前に大引けがやってきた、との印象(^^;。ラッキーだったかもしれません。TOPIXのFFW定期見直しの関係で、引けに掛けてファンディング売りが出るのも予想されていたものの、想定していたほどの影響はありませんでした。

● 今日はTOPIXの日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● 個別には、今日の悪役は武田薬品(4502)。「高コレステロール治療薬TAK-475 について、FDAから追加臨床試験実施が求められ、高用量試験中止が推奨された」との発表がきっかけで、あちこちのアナリストから格下げ爆弾を一斉に浴びて急落。ザラ場で取引は成立したのですが、最後はストップ安売り気配で比例配分。武田クラスの大型株がストップ安するなんて、頻繁に見れるものではありません。今日の同株下落率(-12.41%)は、Bloombergニュースによると約20年ぶりの下落率(1987年10月以来)とのこと。医薬品株は副作用だのFDAや厚生労働省の許認可だの、素人には分かり難いうえに事前に予想が付かない事案で株価が急変(上がるも下がるも)するので恐いっす。武田薬品からのリリースは、 「高コレステロール血症治療薬 TAK-475の開発状況について」 と出ています。でも、普通はこれを読んでも、株価へのインパクトは分かりませんわなぁ~(^^;。

● 一方、FM諸氏から何かと愚痴が出ていたのが、海運株の低調さ。「あれだけの決算を発表したのに」が共通した声だったのですが、後付け講釈だと「好材料出尽くし感から…」になるところ。ただ、下がってからそれを言われても仕方ないんですよね、ホンマ…。鉄鋼、非鉄金属も似たような感じで売られていたし、東芝や三菱電機もそんな感じ。今日は先行していた銘柄群への売りが目立った印象でした。昨日までの相場では、ソニー、ホンダから始まって日産自と、好業績が素直に評価される動きだったのに、今日の海運を見ると「あれっ?」という感じも否定できず、これで余計に慎重な空気になった印象はありました。

● そして、後場に賑わったのが住宅関連、建設、不動産。上記したように「建築確認審査緩和」がネタで、ニュース記事が流れたのは後場序盤。ただし、その瞬間などは指数は安値を付けに行っている段階で、あまり初っ端に反応は無かったのです。ところが、ジワジワと効いてきたというか、一度上向きの方向性が出来てくると、一斉に目先筋が飛び乗った印象。これらの銘柄群は内需不振の象徴だったし、株価も低迷の極みだったこともあって、反発力はそれなりにありました。大和ハウス(1925)がストップ高比例配分なんて、これもそうそう見れるものではありません(^^;。もっとも、これまでの下落を考えると「まだまだ」ですけど…(^^;。

● なお、関連新聞記事は、読売新聞は 「国交省が建築確認審査緩和、住宅着工減で設計変更一部容認」 、朝日新聞は 「改正建築基準法、一部見直し 審査態勢を緩和」 などです。日経や時事通信のサイトには、これを書いている時点では関連記事は載っていませんでした(^^;。

● ちょっと裏話っぽく書くと、閣議は通常は毎週火曜日と金曜日にあり、その後に大臣が記者会見をやります。閣議が早く終われば10時頃にニュースが流れることもあるのですが、記者さんが「重要」と思わなかったりすると、なかなかニュースが流れない場合もあります(今日はその雰囲気)。ニュースサイトと言っても、新聞系のサイトが多いので夕刊に記事を間に合わせるためだったら、何も10時頃に流す"必要"もないのです。もっとのんびりやっていても間に合いますから…(^^;。まだカルチャー的に通信社系と新聞系の差は普段から見ていても感じますね。

● 本日の記録。東証1部出来高は前日比5億0119万株も増加して23億0023万株、売買代金は株数ベースほどは増えた印象ではないものの(三菱自動車と長谷工で1億7000万株弱やった)、同4405億円増の3兆1694億円と3兆円乗せ。素直に評価しておきましょう。東証1部値上がりは857銘柄、値下がりは761銘柄で、チョビ高風景と合致。今朝のSQ値は前日比75.84円安の16622.24円、日経平均採用銘柄のVWAPを集計した日経平均VWAPは16602.33円でした。日経平均の日中値幅は190.31円(前場が131.58円、後場が158.45円)でした。また、今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、再び売り越し(3940万株売り/3620万株買い)でした。

● 今日の相場で特徴的だったのは、前後場の売買代金分布。今日はTOPIXのFFW変更など月末修正が終値を基準に実施される1日だったので、ある程度は予想していたものの、やはり相当な歪みが出ていました。東証1部の売買代金分布は、前場が39.77%、後場が60.23%と、普段からすると10%弱のズレ。とりわけ、朝の寄付きから5分間の売買代金が6.1%だったのに対して、大引け間際5分間の売買代金(含大引け)は10.2%にもなっていました。VWAPトレーダーの皆さん、お疲れ様でした(^^;。任天堂の日中足などを見ると、本当に「理論」通りには行かないものだなぁ~と感じてしまいます(^^;。と言うわけで、今日のTOPIX月末修正で一番大きなウェイト変化(ウェイト増加)があった任天堂(7974)の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

任天堂(7974、大証)日中足
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