このマーケットコメントは、資産運用を職業とする国内外の機関投資家顧客向けに書いている落書き帳です。少し違った視点から相場を眺めている一人の声としてお楽しみ下さい!

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 TOPIX : 1596.74 (-8.70, -0.54%)    日経平均 : 16420.47 (-104.46, -0.63%)    円ドル : 115.85  

● 米国祝日である程度は予想できたものの、覇気に欠ける1日になってしまいました(^^;。ドメドメ参加者だけでドメドメ相場を展開できれば、それはそれで良かったんですが、駄目でしたネ(^^;。東証1部出来高は前日比5996万株減の14億5790万株と15億株割れ。売買代金は同1351億円減の1兆9026億円。8月28日に13億3187万株/1兆8851億円という薄商い記録があったので、それよりはマシだったものの、ワクワクするような相場ではありませんでした。

● 物色動向については、あまり書くことがありません(^^; ので、さっさと残りの記録。東証1部値上がりは641銘柄、値下がりは935銘柄。日経平均の日中値幅は1日通しで119.43円(前場103.85円、後場83.70円)しかありませんでした。また、今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、数字としては買い越し(2090万株売り/2480万株買い)だったものの、米国が祝日だったせいもあって、非常にフローが少ない状態でした。コメントをサボるので、埋め合わせ(^^;に日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● 本題の指数ヲタク系の話に行きましょう(^^;。昨日も多少はあったのですが、今日も伊藤園(2593)の指数上の取り扱いについて、あちこちから質問が飛んでくるようになってきました。まず事実をきっちりと把握しておきましょう。東証からこの件に関しては、 「伊藤園の優先株式の無償割当に伴う権利落ち日のTOPIX等の算出上の取扱いについて」 とのリリースが出ています。ここに明記されている通り、TOPIX計算上、優先株式分として3割増加した株数は、9月10日からその分の株数が減少します。基準終値は今週金曜日(7日)終値。つまり、パッシブファンドなどは、減少分を理論的には7日終値(普通株)で売却する必要があります。東証の決めたルール通りに粛々とやれば良いだけなんですが、優先株の無償割当という新しいパターンなだけに、何かと厄介というか…(^^;。

● 権利を取っていれば増加分は伊藤園優先株(25935)で保有している事になります。多くの国内機関投資家のファンドでは、ユニバース外の銘柄を組み入れるのは面倒(許されていない場合が多い)なので、この優先株部分は売るしか選択肢が無い場合が大半です。そのため、この優先株を売却することになるのですが、そのためかどうか、この2日間、優先株がずっとディスカウント状態で推移しています。今日も終値では、普通株2845円(前日比85円安)に対して優先株は2760円(同35円安)。昨日よりも少し差は縮まったものの、まだディスカウントはディスカウント。TOPIXは普通株の株価で計算されているので、ディスカウントで優先株を売却せざるを得ないってことは、ある意味で、それだけアルファを失うってこと(損をする)になってしまいます。

● 今日の日経金融新聞にも記事が出ていましたが、議決権の有無、配当利回りの優劣で、株価形成がどうなるかは、日本市場では未経験。後で結果を見て、あ~だ、こ~だ論説・解説するのはいくらでも出来るのですが、先行きを予想するのは難しいです。現在は優先株がディスカウントですが、これにしても「議決権がないから」なのか、「パッシブファンドの売りが出ているから」のどちらが主たる要因なのかも判然としません。需給関係の理由が主だったなら、来週からはディスカウントが解消する可能性があります。そうなってしまうと、ディスカウントで売ってしまうことは、FMにとって説明するのが厄介なケース(^^;。

● その一方で、今週はパッシブファンドなどからの売りが出るのが分かっているので、優先株の方もそれなりに買いが入って商いが出来ているものの、来週以降に流動性がガタンと落ちる懸念もあります。流動性がガタッと落ちてしまえば、流動性リスクの分だけより大きなディスカウントになる可能性もあって、ダラダラと処理に時間を掛けた分だけ結果が悪化することも有り得ます。これも運用担当者としては厄介(^^;。FM諸氏にとっては、心配のタネには事欠かない状態です。

● その日経金融の記事中には、海外市場では優先株はディスカウントが当たり前、みたいな記述があったので、余計に未経験者ばかりのなかで不透明感が強くなってしまいます。もちろん、ある程度の水準まで株価が下がれば、個人投資家や好(高)配当利回り投信などが買ってくるのは分かっているにしても…です。なお、日経金融の記事は こちら(http://www.nikkei.co.jp/ks/topnews/20070904f1a94001_04.html) ですが、ここにはその記述部分は掲載されていません。為念。なお、本当に優先株がディスカウントでOKかどうかについては、全然調べていません(^^;。皆さん、何か分かればよろしく!

● 経済学の教科書には、証券としての株式には、「物的証券」、「利潤証券」、「支配証券」の価値があると書いてあるハズ。物的証券はPBRなどが代表的な指標だし、利潤証券はPERや配当利回りという尺度が存在します。でも、支配証券の部分は数値化する明確な指標がありません。今回の伊藤園のケースでその部分を数値化できるかもしれない、というのはワクワクするのですが、運用担当者などの実務者からすると、「なんでTOPIXに加えて、すぐに外すねん?最初から入れんかったら、えぇやんか」という恨み節にもなります(^^;。まぁ、優先株がプレミアムになっていたとしたら、大部分の方々がハッピーだったのでしょうけど、世の中、ナカナカうまく行かんモンです(^^;。

● そうそう、東証の情報サービス部指数担当部署にも電話していくつか質問してみました。最初に優先株分の株数を追加するかどうかについては、筋道が通る方向でそう決まったとのこと。もしこのやり方にしてなかったとすると、権利を取らないようにする、というようなオペレーションを行う必要があったかもしれないって事ですね。さらに、なぜ指数修正が10日なのかについては、9月3日に優先株の取引が出来るようになって、そこから5営業日は時間が必要、との考え方だそうです。9月3日に一気に大量の売りが出るような状況(株価に過大なインパクトを与えるような状況)にはしたくなかったとのこと。なぜ月末修正で処理しなかったのかも聞いてみたのですが、それは時間的に長過ぎるとの考え方だったそうです。

● しかし、この優先株の銘柄コードが「25935」だってことも知らない方が多いでしょうね。通常の4桁プラス5というのは、以前、ソニーのトラッキングストックで使われていたことがあったと思うのですが、それ以外は使った記憶がありません(^^;。Yahoo!ファイナンスでも、普通に25935って入れても出てきませんもんネ。色々な意味で厄介な銘柄です(^^;。

● もう一つ指数絡みの業務連絡。ジャパンベストレスキューシステム(2453)というマザーズ銘柄の東証1部昇格が発表されています。実際にTOPIX算入されるのは10月末ですが、東証HP内 「一部指定・市場変更・指定替え会社一覧」 でご確認を。マザーズ銘柄なので、ちょっと下のほうに掲載されています。

コメント
この記事へのコメント
日立造船優先株
20年以上前になりますが日立造船の優先株が70045で上場しておりました。
2007/09/05(水) 09:53 | URL | ajlsf #-[ 編集]
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