このマーケットコメントは、資産運用を職業とする国内外の機関投資家顧客向けに書いている落書き帳です。少し違った視点から相場を眺めている一人の声としてお楽しみ下さい!

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 TOPIX : 1669.04 (+8.88, +0.53%)    日経平均 : 17029.28 (+107.51, +0.64%)    円ドル : 119.00  

● 指数は堅調にスタートして堅調に終了。でも、東証1部値上がり銘柄は672銘柄で、値下がりは964銘柄と、値下がり銘柄数の方が多い状態でしたけど。一般的な相場内容については相場解説記事などをご覧頂くとして、少し違った角度から書いて行きます。

● 今日は本当に酷い1日でした(-_-;)。普通にマーケットを見ていた方々からすると、指数は総じてプラスだったし、気付いたとしても物色動向の変化程度でしょうし、「ヒドイ」という雰囲気は全く感じなかったでしょう。しかし、少しでも「運用」に関係している方々からすると、今日は理解不能な動きが充満していた1日。バリューが全く効かないどころか、強烈に逆噴射。多分、1日の逆噴射度合いとしては、この1年ほどで最悪の1日だったと思います。-3σ なんてあっさりとブッちぎっており、なんと-5σ 近くと、確率的には"有り得ない"状態。これがどれだけ凄いことかは、ちょっとでも確率論をかじったことのある方だったら、実感として理解頂けると思います。加えて、グロースも駄目だったし、リバーサルは効いていたものの、バリュー崩落に追い付かない状態。

● これをセクターで見れば、鉄・非鉄、商社、海運などが一斉に売られる一方で、銀行、証券、消費者金融、保険、さらに駄目だった小売りや建設が一斉に急上昇。普通の相場解説では、「循環物色の流れ」が変化した程度にしか見えないでしょう。でも、ファクター分析でみると、全く違う世界というか、説明が見えてくるのです。多くのFM諸氏にとっては、かなりエグイ風景だったと察します。

● では、何が原因?ってことになるのですが、現時点では良く分かりません。ただ、結果から類推する限りにおいては、何らかのバリューにベットしたファンドの解約、しかもロングオンリーファンドではなく、ロング/ショートファンドの解約を想像してしまいます。あまりにも狙い撃ち的にバリュー銘柄が売られていたし、逆バリュー銘柄が買い上げられていたこと、日中を通して継続的な値動きだったことから、VWAP型のトレーディングが行われていた可能性が高いこと、さらに価格面を気にするよりも「やってしまう」を優先していたようなフシが感じられたこと、などです。

● もちろん、これが間違っている可能性は十分以上にあるのですが、逆バリューファンドの設定買いなんて有り得ないでしょうし、やっぱりバリュー系ファンドの解約と考えた方が筋道が通るような気がします。NY Timesの記事(http://dealbook.blogs.nytimes.com/2007/08/06/goldman-hedge-fund-said-to-extend-its-losses/)が発端になって、NY時間から、ゴールドマン・サックスの基幹ヘッジファンド「グローバル・アルファ」解約売りの噂が流れていたようです(GSAMはコメントを控えた)。日本円にして約1兆円超の残高ですから、日本株には1000億円程度あっても全く不思議ではありません。もちろん、これが本当かどうかは分からないし、関連した商いが今日出ていたのかどうかも分かりません。でも、可能性は否定できない状況でした。

● 問題は、いつまで続くかってこと。今日で終わりならば、明日は反対側に振れる動きが予想できます。でも、この動きがもっと大きなものであれば、数日にまたがる可能性はあります。さらに、スタートが今日だったとは限らず、今週月曜日の相場も「理解不能」だったのですが、その辺から始まったものかも知れないです。元々、8月15日頃からは神経質な展開を予想はしていました。9月末にヘッジファンドを解約するには、約1ヶ月~1ヵ月半の事前通知が必要だからです。それが8月半ばからってことです。たとえ運用成績の良いファンドであっても、サブ・プライムローン絡みで「あわせ切り」の対象になりかねない状況は想像できるので、ちょっとだけ頭に入れておきたいところです。しかし、何はともあれ、今日はヒドイ1日でした…(-_-;)。

● 記録。東証1部出来高は、前日比5億0668万株も増加して25億4314万株、売買代金も同5173億円増の3兆5733億円と活況でした。指数の動きからするとかなり出来高が多かった印象があり、その点からも、何らかの特別な商いがあったことを想像させます。銀行などが大幅高したおかげで、今日はCore30が一人勝ち(53bps勝ち)。Large70は21bps負け、Mid400は7bps負け、Smallは128bpsも負けていました(マイナス引け)。東証2部以下、新興市場はヘラクレスがチョビ高だった以外は軒並み安。

● 今朝のSQ値を計算すると、前日比36.03円高の16957.80円。今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、13日連続の売り越し(4200万株売り/3450万株買い)でした。そうそう、寄付前には6月機械受注統計の発表があり、事前予想の-1.1%(Bloomberg)に対して、出てきた数字は-10.4%とかなり悪い数字。でも 相場には影響なかったです。

● 今日は更新が遅くなったうえ、長くなってスミマセン。最後に日経BPに 「本当に負けたのは誰なのか、ブルドックの株主が得たものとは」 なるコラム記事が出ていました。おっしゃる通り。負けたのは「株主」です。どれだけの方々がこれを認識しているかは分かりませんが…。

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