このマーケットコメントは、資産運用を職業とする国内外の機関投資家顧客向けに書いている落書き帳です。少し違った視点から相場を眺めている一人の声としてお楽しみ下さい!

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 TOPIX : 1786.16 (+5.72, +0.32%)    日経平均 : 18221.48 (+52.76, +0.29%)    円ドル : 122.80  

● 米国が祝日で休みだった影響で、商いはそれほど盛り上がらなかったものの、朝から意外にも堅調な展開。朝方は先物に引っ張られた感で、後場は逆にジリ貧。日経平均で18300円近辺に近付くと、何となく尻込みする雰囲気が濃厚だったものの、下値を売り込む感じはなし。ただ、今一つ覇気に乏しい相場でした。TOPIXも日経平均も6連騰。もっとも、某オプショントレーダーが、「これだけ動きが鈍かったら、夏休み取ろうかなぁ」とボヤいていましたが、そんな感じの1日でした(なんじゃそりゃ?(^^;)。

● 物色はそれなりに広がりを見せ、テクノロジー系(半導体)や海運が元気。もっとも、先物が堅調だったからという印象も拭えなかったのですが、大引後に公開された手口を見ると、それほど派手なのはありませんでした。日経平均先物でCS君が差引1378枚買い越し、UBS君が差引1366枚買い越し。TOPIXではCS君が差引2960枚買い越し。売りはTOPIXでSG君が差引2755枚売り越し、GS君が差引2121枚売り越しでした。爆発的に大きな手口は無かったので、「先物主導」という印象も、「他に理由の持って行き場所が無かったから」なのだけかも知れません(^^;。

● 記録。東証1部出来高は前日比1億4148万株増の16億6521万株、売買代金は同2019億円増の2兆2967億円。さすがに昨日よりは増加したものの、まだ盛り上がったという感じではなし。東証1部値上がりは976銘柄、値下がりは592銘柄とまぁ、順当なところ。今朝のSQ値を計算すると、前日比18.35円高の18187.07円。また、今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、小幅売り越し(3230万株売り/3030万株買い)でした。

● ちょっと長くなるのですが話題変更。東証2部銘柄だし、直接的にはタッチしない銘柄ですが、ブルドックソース(2804)について書いておきましょう。今日は凄い値動きでしたし…(^^;。まず、今日がどんな日だったかの復習。本日は買収防衛策の一環として割り当てられる新株予約権の権利落ち日。スティール・パートナーズ以外の株主に対して、無償で1株につき3個の権利が割り当てられるので、事実上、1対4の株式分割があった感じになります。

● このところ、東証よりいくつものブルドッグソース関連リリースが出ていたのですが(下記リンクご参照)、(4)のリリースで基準値(1479円)が決まり、そして制限値幅は特例措置でこの4分の1(369.75円)を基準にして、ここから80円幅で290円がストップ安に決まったのです(上限は通常通りの1679円)。つまり、下は290円、上は1679円というとてつもない値幅を持って、今日の相場に入ったワケ。ご参考に、東証から直近で出ているリリースをまとめておきました。

東証リリースURL(別窓で開きます)
(1)ブルドックソース(株)の新株予約権無償割当てに係る権利落ち日の売買の取扱いについて http://www.tse.or.jp/news/200706/070626_a.html
(2)ブルドックソース(株)の東証第二部株価指数算出上の取扱いについて http://www.tse.or.jp/news/200707/070702_a.html
(3)ブルドックソース(株)の新株予約権無償割当てが取りやめられた場合における売買及び決済の取扱いについて http://www.tse.or.jp/news/200707/070703_a.html
(4)明日のブルドックソース(株)株式の呼値の制限値幅等について http://www.tse.or.jp/news/200707/070704_c.html
(5)ブルドックソース(株)株式に係る権利落ち後の売買についてのご留意事項について http://www.tse.or.jp/news/200707/070704_d.html
(6)7月6日以降のブルドックソース(株)株式の呼値の制限値幅等について http://www.tse.or.jp/news/200707/070705_b.html

● 実際に相場がスタートしてみると、寄付きは500円(9:00)、高値は1370円(14:46)、安値は499円(9:02)、最後は14時46分に1365円が付いた後に特別売り気配になり、1325円ヤリで終了。途中、ザラ場でも買い気配になって寄付かなかったし、日中足は凄い格好。こんなことは、余程の出来事が起こらない限り発生しないでしょうから、ちょっとした記念品的価値ありです(^^;。なので、保存版としてブルドッグソースの日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

ブルドックソース(2804)日中足

● もともとスティール・パートナーズは、5月18日に1584円でTOBを開始して、6月15日にTOB価格を1700円に引き上げています。今回の新株予約権は、「現時点では」1対4の株式分割と考えることができるので、TOB価格を換算すると、1700円 ÷ 4 = 425円。ということは、実質上のTOB価格よりも、今日の終値(特別気配で1325円)がはるか上ってこと(って考えて良いのですよね?!?)。

● 今回の件は元々かなり複雑ですが、話をややこしくしているのが、この新株予約権の行使がいつ可能かってこと。6月29日に同社から出たリリース、「新株予約権無償割当てに関する手続きについてのお知らせ」 を見ると、今日の権利落ちから、「最長で行使可能となるまでに約2ヵ月弱の期間を要することになります」と明記してあります。

● これって、どこかで見たことのあるパターン。つまり、大幅な株式分割で株券が流通せずに需給要因が効いて株価乱高下、という今は起こらなくなってしまった現象です。東証も当然、それを分かっていて、(5)のリリース内で、「新株券が交付されるまでの間については、売付可能な株式数が増加しないことから、権利落ち前に比して需給状況が大幅に変化し、短期間のうちに株価が大きく変動する可能性があります」と注意喚起。実際にそれが今日のマーケットで発生した、ということでしょう。

● もっとややこしいのは、スティール・パートナーズ側は、「新株予約権発行差止仮処分」が東京地裁で却下されたあと、東京高裁に抗告している点。この仮処分がもしOKとなれば、新株予約権は発行されなくなる…んですよね???事態の激変の可能性もあるってことです(^^;。東証2部銘柄なので、個人的にはどうしても他人事(^^;になってしまうのですが、同様のことが東証1部銘柄に起こることも有り得る話。買収防衛策として確立されるような事態に発展すれば、真似をする企業が出てくる可能性もある訳で、今回のケースはテストケースとして注目しています。なお、今のところ、トレーディング的には「買い手大勝利」状態です。でも、いつまでその状態が続くかは知りません。為念(^^;。

● 蛇足になりますが、これらは全て公開情報です。なので、事前に公開情報を丹念に見ておけば、今日の事態もある程度は予想できたはずです。もっとも、裁判の行方は分からないですけどネ(^^;。

● なお、本日の東証2部指数は、前日比60.39ポイント高(+1.43%)の4279.15。Bloombergでブルドッグの寄与度を調べようとしたのですが、どうやらBloombergも処理を間違っているようで、滅茶苦茶な数字が出ており、良く分かりませんでした(^^;。

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