このマーケットコメントは、資産運用を職業とする国内外の機関投資家顧客向けに書いている落書き帳です。少し違った視点から相場を眺めている一人の声としてお楽しみ下さい!

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 TOPIX : 1701.00 (-2.41, -0.14%)    日経平均 : 17400.41 (-28.76, -0.17%)    円ドル : 119.65  

● 米国株高を素直に反映するかと思えば、朝は逆にスコンとマイナス。鉱工業生産指数やら消費者物価指数がややネガティブな感じでしたが、それよりも、外国人売りが寄付きで出ていたから、という方が正解だったのかもしれません。一巡後はあっという間にプラス転換し、「そうそう、これで正しいねん」と思いきや、前引けに掛けてズルズルと下落して見事な「逆バンジー」状態(^^;。ところが昼休みの立会外バスケット取引が買い越しとの観測が広がると、後場寄付き直後にスルスルと戻し。ところが、そこで出くわしたのが日経平均先物での500枚単位の売り爆弾(^^;。これで頭を押さえ付けられる格好になってしまい、その後はジリ貧。そして今日の最終章は週末控えの買い戻し(^^;。結局、前日終値よりチョビ安で大引け。振り回される1日でした。

● 日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● 個別には決算絡みで上下した銘柄は結構あったのですが、今日は他に書くことが多いので(^^;、詳細は他のメディアなどの相場解説をご参照頂くことにしましょう(^^;。そして、市場筋の間で注目を集めたのが日興コーディアル(8603)。今朝午前8時にシティによる日興CGのTOBに関しては成立が発表されました。今日の大引後発表かと考えていたのですが、米国時間との絡みもあったのでしょうね。寄付きこそTOB価格の1700円だったものの、その後、強烈な買いが入りアレヨアレヨの1780円(9時11分)。「何や?どうした?」と市場がざわめく急上昇ぶりでした。ここが今日の高値だったものの、その後も1700円を上回る水準で推移し、引けは1738円(前日比47円高、+2.78%)、VWAPは1742.4901円でした。日興CG(8603)の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

日興コーディアルグループ(8603)日中足

● 「なぜTOB価格の上まで買われたのか?」については、色々な思惑が中心となっていた印象。もちろん、「シティ傘下入りで経営が…」は、聞こえはきれいだし賢く聞こえるでしょう(だから多くの相場解説ではそう書くと思うけど)、どちらかと言えば、この説明は二次的な理由だったと解釈しています。具体的にどういった思惑があるかについては、あまりダラダラとここで書くと、妙にエキサイトする方々が出てきそうな感じがするので、現時点では書かないでおきます。でも、普通に考えると、多分、8割方の方々が考え付くことです。もう一つは、ベンチマーク運用をしている機関投資家からの、ちょっと"情けない"買い需要もあったと考えられます。これも多くは書きませんが…(^^;。

● ここでは指数ヲタク系の話に行きます(^^;。もう一度、事実関係をおさらいしておくと、今回のTOBで買い集めた分(56.15%)と、前々からシティが保有していた4.9%を合わせて61.08%がシティの保有比率(異動日は5月9日予定)。色々なファンド筋が保有したままでこの数字だったのか、それとも彼らがTOBに応募してこの数字になったのかは明らかになっていないものの、各種報道では、「応募していない状態」の様子。この辺は追々明らかになってくると思います。もしファンド筋のいくつかが保有したままだったとすると、日興CG株は「少数特定者持株数」の75%規定に引っ掛かって上場廃止になる可能性が考えられ、それについて、市場ではざわめきがあるようです。しかし、これは発生したとしても相当先の話です。その点について、ちょっとご説明。

● 東証の上場廃止基準は有価証券報告書を判断基準としています。そのため、今回の場合、上場廃止を判断するための有報は、2007年3月末のものではなく、来年2008年3月末の有報になるのです。この有報で「少数特定者持株数」が75%超となっていたとしても、実際の上場廃止まではそこから猶予期間が1年間あるので、ほぼ丸々2年間は上場維持となります。90%超の猶予期間なしの上場廃止基準に引っ掛かったとしても、現時点からは約1年も先の話と、どちらにしても相当な時間が掛かる話なんです。ただ、ここで注意すべき点は、今後、株式交換などによって日興CGがシティの完全子会社になるなどの事態があれば、「少数特定者持株数」の基準ではなく、他の理由で上場廃止(猶予期間なく周知期間だけ)になる可能性はあります。この東証の上場廃止基準は こちら をご参照下さい。

● 一方、運用担当者にとって、より重要なのはFFW(浮動株比率)の見直し。「公開買付報告書」に基づいて審査されるのでもっと素早く、本日大引け後に発表がありました。日興CGのFFWは「0.80→0.40」へと変更。実施は5月末のTOPIX修正です。事前のコンセンサスはウェイトが半分程度までは落ちる、という感じだったので、特にサプライズはありません。これでFFWを基準にして、ファンドでの必要保有量を計算することが出来るので、FM諸氏も色々な「対応」が可能になると思います(^^;。浮動株比率については こちら にてご確認を。

● もう一つ指数ヲタク向け業務連絡。MSCIから5月3日(日本時間5月4日早朝)に、定期銘柄入れ替え及びMSCI新指数算出方法の暫定構成銘柄などの発表があります(http://www.msci.com/pressreleases/archive/20070426_pr.pdf)。例年5月のMSCIリバランスは大きいし、今回はそれに加えて、先日発表された新たな指数計算方法での構成銘柄などが公表されます。連休中はともかく、連休明けまでには内容を把握しておきましょう(^^;。日興CGの扱いも気になりますしね。

● 記録。東証1部出来高は前日比2億2898万株増の22億5774万株、売買代金は同3236億円増の3兆1732億円と、3月16日に3兆3683億円を記録して以来の大商い。東証1部値上がりは936銘柄、値下がりは669銘柄と、指数とは逆に値上がり銘柄数の方がかなり多い状態。また、今朝のSQを計算すると、前日比61.83円安の17367.34円でした。さらに、今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、引き続きかなりの量の売り越し(5550万株売り/3670万株買い)。これで9日連続の売り越しで、市場筋によると、今日も欧州系証券の売り越しが多かったとのこと。月が替わって変化が出てくるかどうかに注目しておきたいところです。

● さぁ、ゴールデンウィーク。とは言うものの、私はどこにも行かずにカレンダー通りの予定です。とはいうものの、前半は天気が良さそうなので、混み合うところを避けつつも、あちこちに走りに行こうとは思っていますけど…。今日は長文スミマセン。皆様も良い週末を!

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