このマーケットコメントは、資産運用を職業とする国内外の機関投資家顧客向けに書いている落書き帳です。少し違った視点から相場を眺めている一人の声としてお楽しみ下さい!

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 TOPIX : 1662.71 (-58.88, -3.42%)    日経平均 : 16642.25 (-575.68, -3.34%)    円ドル : 115.65  

● 土曜日朝にNYダウとシカゴ日経平均先物を見た瞬間に、今日も軟調なのは想像出来ていたのですが…。しかし、最後までエグイ下げでした。順を追っていきましょう。CME日経平均先物は大証比295円安。今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向も売り越し。でも、それ以上に響いたのが、朝方一段と進んだ円高。あっという間に1ドル=115円台に突入すると、株式市場としてはもうなす術がなかった状態。円高そのものが企業業績に与える影響はもちろんのこと、「円高=円キャリー解消=投資資金縮小」という方程式を意識する現状では、売りが売りを呼ぶ展開に陥るのを防ぐ妙策が無い状態。あちこちで単発的にプラスになる銘柄もあったのですが、大規模な雪崩のなかでは効果は限定的。アジア各国も安いところが多く、今日は東京発って感じが強い1日でした。

● 今日も日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。大引け間際の数分間を除いて、本当にザラ場で反発局面が無かったことが分かると思います。さらに、今朝のSQを計算すると、前日比307.61円安の16910.32円(9時10分確定)だったので、ザラ場でその後、フォロースルーの売りがかなり出ていたことも分かります。ちなみに、日経平均のザラ場安値は、前日比685.02円安の16532.91円でした。

● 今日の急落でテクニカル的なサポートも、ブチッ、ブチッ、とあっけなく切れていく状態。日経平均が「5日続落」となるのは、昨年7月11日~18日以来の約7カ月半ぶり。これだけの間、「5日続落」が無かったというのも珍しいのですが、それだけ今の相場が悪いってこと。ただ、慰めにもならないかもしれませんが、今日の終値水準は、まだ12月安値を割れていません。12月中旬の水準です。ということは、昨年12月頭から参加していた方にとっては、「利食いチャンスを逃した」はあったとしても、損失の嵐ということは無いハズ。

● 一方で、外国人投資家の観点から見れば、円高なので余計にグラフは異なってきます。ドル建日経平均だと、今日の下落分を含んでも、まだ2月安値にも届いていません。現時点では相場の不安定さから見送っていたとしても、落ち着きが見えれば余力が機能する可能性は十分にあるんです。ただ、正直言って、今回の下落でここまで、しかも自律反発なしに連続的に下がるとは考えていなかった方が多かったでしょうし、この傷は癒すのに時間が掛かるかもしれません。せっかくですので、米ドル建の日経平均日足チャートを付けておきます(出典:Trader's Web)。このなかの、「株式情報 > 株式指標一覧」と行けば最新のチャートにたどり着けます。下手な情報端末よりも使い出があります(^o^)。借用感謝。

米ドル建日経平均 日足

● 今の市場心理というか不安心理は、円キャリートレードという、実態や規模の把握が困難な取引が焦点になっているだけに、先が読めない不透明感が不安心理を増幅してしまい、余計に下落を厳しいものにしてしまっているように感じます。心理状態が相場の大きな要因となっているだけに、それを反転させるきっかけが掴めないのが現状。笑ってしまうのは(笑っている場合ではないけど)、株式市場からは、円キャリー解消が落ち着くシグナルとして為替動向に注目し、「円高が止まらないと買うに買えない」となる一方、為替トレーダーと話をすると、「株式市場が下げ止まるまでは、円高方向が続く可能性が強い」と言うのです(^^;。つまり、お互いの顔色を見ながら、手探りで進まざるを得ない現状を良く表現しています。

● あちこちの"識者解説"では、「抜本的な景気の見方や企業収益などに変化はない」との主旨が目立つ気もするんですが、はっきり言って、今はファンダメンタルズはほとんど見ていません(^^;。市場心理が中心になって相場が動いており、動きそのものが材料。もちろん、いずれどこかでファンダメンタルズに視点を戻す時が来るのでしょうけど、それまでは「○○だから××になるはずだ」と論理で考えるのはちょっと危険。もっとも、逆説的になるのですが、市場心理で相場が動いているだけに、何かのきっかけで一変する可能性はあるし、その一方で、ズルズルと行く可能性もあると考えています。つまり、自律反発がやってくるにしても、不安定感の解消にはまだ時間が掛かると考えておいた方が良さそうです。

● 記録。東証1部出来高は前週末比2億8023万株増の30億2609万株、売買代金は同4138億円増の3兆9428億円と、相変わらず活況が続いています。東証1部値上がりはたったの27銘柄、値下がりは1695銘柄で、文句なしの「全面安」。また、新興市場はやっぱりこうなると弱いです。マザーズは指数で7.42%も下落。ヘラクレスも6.53%下落。マザーズ指数の終値1000ポイント割れは、2003年9月25日以来。ファクター面からは、バリューがそれなりに堅調だったほか、配当利回りの高い銘柄は総じて堅調(TOPIXほどは下がらなかった)。3月ってこともあり、やはり頼るところはこの辺ってことでしょうか(^^;。

● 今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、4日連続の売り越し(3180万株売り/1790万株買い)。先週金曜日もそうだったのですが、売りが増えているというよりも、買いがかなり減った印象。要は買い手控えなんでしょうけど、このところの活況相場を支えてきた外国人投資家の買いが落ち込んでくるなら、それはそれでまた心配です。

● 今日もロールの話などを書くスペースがありませんでした(^^;。簡単にさっくりとだけ書くと、相場が大きく動いていることに加えて、日興CGの上場廃止に関してあちこちでニュースが飛び交っているので、裁定業者も掴み所がないというか、動きにくい状況に陥っています。ロールを順調に進めるには、ある程度相場が落ち着かないとリスクばかりがでかくなるのでやり辛いのです。パッと見だと、方向感がある方がやり易く見えるかもしれませんが…。というわけで、今回は、相場がもう少し落ち着くのを待っているのは、実は裁定業者も同じだったりします(^^;。

● 最後に一つ。今回の下落局面と他の下落局面の比較を、夕凪氏がHPに書かれています。何となく今日の下落を予言されていたようなフシもあるのですが(^^;、それはともかくとして、このグラフを見る限りでは、下げ止まるかどうかはまだ何とも言えないですね(^^;。URLは、http://www.geocities.jp/yuunagi_dan/Day/current.htm です。各自でグラフを見てご判断を(^^;。

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