このマーケットコメントは、資産運用を職業とする国内外の機関投資家顧客向けに書いている落書き帳です。少し違った視点から相場を眺めている一人の声としてお楽しみ下さい!

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 TOPIX : 1740.11 (-12.63, -0.72%)    日経平均 : 17453.51 (-150.61, -0.86%)    円ドル : 118.30  

● 今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、2日連続での大幅売り越し(4650万株売り/2610万株買い)で、シカゴ日経平均先物も大証比45円安。寄付きから軟調にスタートし、前場中盤頃からジリ貧基調となり、後場初っ端に一段安。自律反発に期待する向きが多かったでしょうが(私も含めて)、自律反発の「じ」ではなく、ジリ貧の「じ」ばかりが目立つ展開。ただ、今日の相場で救いだったのは、午後1時過ぎから鉄鋼株の業績予想修正の発表があったこと。JFEはやや失望部分があったものの、新日鉄がプラス転換するなど、地合いの悪いなかでかなり頑張ったと思います。ただ、相場全体の地合いの悪さは否定し難く、他に好影響が波及せずに局地的な影響に留まったのは残念でした。

● 昨日は前日比では大幅安だったものの、日足は陽線になる状態だったので、悲壮感は限定的に感じたのですが、今日の後場初っ端などは、はるかに雰囲気悪化。その後の下げ渋りで大分解消したでしょうけど、楽観視できる状況ではありませんでした。今日も日経平均の日中足を付けておきます。それと、鉄鋼株の代表格として新日鉄の日中足も付けておきます。(両方とも出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

日経平均 日中足
新日鉄(5401) 日中足

● 細かい話になるのですが、昨日のSQ値は17241.24円だったので、この水準をキープできるかどうかに注目していました。結果的にはギリギリで踏み止まった(今日の安値は17261.60 円)ものの、自律反発が見えてこないのは落ち込みます。昨日慌てて売った向きが「しまった!」って事になれば、さらに勇気を持って買った向きが儲かるようになってくると相場の雰囲気も変化するのですが、なかなか一筋縄では行きません。

● また、日本の相場時間帯では上海株式市場なども軟調だったものの下落率は2%未満程度で推移。最後は売られて3%近い下落だったみたいですが、新興市場はブレが大きいのが常なので、この程度だったら良く見かける風景のハズ。それでも心理的に圧迫感を与えた印象はありました。まぁ、あれだけ「チャイナ・ショック」なんて書かれると、気になるのは仕方ありません(^^;。

● ただ、中国株そのものよりも、やはり円キャリートレードのアンワインド、そして投資資金縮小への連想が働く影響がより大きいと考えています。弊社の為替トレーダーも今朝のコメントで、「一昨日のNYの安値117.50円より下値には、海外投機勢の円キャリートレード解消目的の大口のドル売りストップロスが入り始めており、相場は再度、底割れを起こし急落するリスクを残している」と書いています。上海株式市場よりも、為替を見ておいた方が良いのかも知れません。円高が加速するような展開になると、株式市場でも買いが入り難くなるのは簡単に予想できますから…。

● さて、一歩下がって、昨日、今日の2日間の相場を数字からちょっと見てみました。

昨日SQ値昨日安値昨日終値本日安値本日終値
TOPIXN/A1719.151752.741724.981740.11
日経平均17241.2417382.7917604.1217261.6017453.51
TOPIX 100N/A1246.461270.351248.231258.51

● 個別銘柄と指数の値動きに違いがあるのは当然ですが、日経平均以外は今日は昨日安値を割り込んでいません。日経平均も昨日SQが事実上の安値と考えると、そこをまだ割り込んでいないのです。ちょっと意地悪に、TOPIX100銘柄をユニバースにしてで、今日の安値も終値も昨日安値を割り込んでしまった銘柄(情けない銘柄)を抽出すると、9銘柄ありました(^^;。キリンビール、花王、ローム、オリックス、損保ジャパン、T&D、住友不動産、JR西日本、ソフトバンク(銘柄コード順)です。

● 一方、本日の安値も終値も、昨日の安値・寄値ともに割り込んでいないのは、ちょうど半分の50銘柄ありました。もっとも、これで何が見えてくるのかは定かではありません(^^;。私もこれを作っていたときには、もう少し違う結果が出てくるのかと想像していました。その意味では、若干、期待とは違った結果だったところもあったのですが、地雷原を歩くには足元を確かめながら行くしかありません(^^;。運用を職業とする方々にとっては、「投資しない」という選択肢は、よほどの非常事態以外はあり得ないのです。今回は、非常事態なんかでは全くありません。平常時もいいところで、せいぜい震度2強か3弱程度でしょうか(^^;。なので、何かを売れば何かを買うことになる立場からすると、何かを売れば何かを買うプレッシャーは常にあるのです。この先数日間の相場において、「相場のうねり」みたいなのを感じる手助けになればと…。

● 記録。今日の東証1部出来高は前日比5億0615万株減の31億8024万株、売買代金は同8299億円減の3兆9983億円でした。前日比だけを見るとえらい減ったみたいな印象があるかもしれませんが、昨日があまりにも爆発的な商いだったからです(^^;。30億株超、売買代金ほぼ4兆円は凄い活況です。

● 雑談。今朝の日経金融「アングル」では、日興CGの上場問題に関して、大証が東証と違った判断をする可能性についての話題。最後に「全取引所一斉の上場廃止だけが唯一の選択肢ではない」と結んでいます。ヤフーの例などを考えると、取引所は東証だけではないとの動きが出始めているのも事実。また、投資家への売買機会の提供というのは、大義名分としてもかなり重たいものです。記事を書いたのは前田昌孝編集委員ですが、個人的にいつも同意するわけではないにしても、この方の文章は読み応えがあるのも事実です。

● ただ、指数ヲタク系視点で行くと、たとえ大証などが上場維持という判断に至ったとしても、東証が上場廃止の判断をした瞬間に、日経平均採用銘柄というステータスは失われてしまいます。日経平均プロフィルの選定基準(http://www.nikkei.co.jp/nkave/about/rule_2.html)によると、構成銘柄は「東証第1部上場銘柄のうち市場を代表する225銘柄を対象に算出します」と書いてあるので、東証1部上場でなくなったら、日経平均採用銘柄では無くなることになります。もちろん、日経が銘柄選定ルールを変更すれば全く別の話になります。一応、その可能性も頭の片隅に入れておきましょう(^^;。

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