このマーケットコメントは、資産運用を職業とする国内外の機関投資家顧客向けに書いている落書き帳です。少し違った視点から相場を眺めている一人の声としてお楽しみ下さい!

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 TOPIX : 1752.74 (-58.59, -3.23%)    日経平均 : 17604.12 (-515.80, -2.85%)    円ドル : 118.35  

● 久しぶりに凄みのある相場でした。米国株が大幅急落でシカゴ日経平均先物はなんと大証比585円安。今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、大幅売り越し(6020万株売り/2690万株買い)。さらに円高が進行と来れば、円キャリーのアンワインドを連想。また、日経トップ記事は「日興、上場廃止へ」とくれば、もう覚悟を決めるしかありません。まぁ、よくこれだけ弱気材料が集中したというか…(^^;。後で読み返した時のために、現状把握として書いておきます。NYダウは 12,216.24 (-416.02, -3.29%)、S&P500は 1399.04 (-50.33, -3.47%)、NASDAQ総合指数は 2407.86 (-96.66, -3.86%)でした。

● 今朝は90%以上の方々がシカゴ日経平均を参考に600円安を想定したでしょう。ソコソコの銘柄が寄付いた時間帯では、もう少し厳しいところもあって、日経平均で瞬間風速737.13円安までありました。今朝のSQを計算すると、前日比878.68円安の17241.24円。日興CGが最後に寄付いた(10時39分)のですが、今日のザラ場安値よりもかなり下の「幻のSQ値」状態だったのは、ちょっと注目しておきたいところです。

● 30分ほどでほとんどの銘柄が寄付いて売りが一巡してからは、意外に底堅い展開。TOPIXのザラ場安値は9時20分、日経平均は9時21分だったのですが、その後は売り買い交錯で指数は横ばいでした。大引けではMSCI絡み(月末お化粧ではなくて…)だろうと推察するのですが、バスケット買いが入っていてピョコンと戻して引けています。今日はさすがに後日見るでしょうから、日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● また、寄付かない銘柄ばかりのなかで、TOPIX先物はサーキットブレーカー措置で9時07分から15分間の取引中断。さらに、東証は「TOPIXが1711.33未満になれば、裁定取引を制限する」と発表(前日比100ポイント安水準のルール)。幸いにして、その水準までは行かなかったものの、久しぶりにこの手の連絡を見ました。これも珍しいことなので、TOPIX先物(3月限)の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。当該時間帯の価格が横ばいで出来高が欠落しているのがご覧頂けるかと…。

● 今日はサプライズも色々とあったのですが、指数の変動幅以上に驚くのは相場の活況度合い。今日の東証1部出来高は、前日比で6億7181万株も増加して36億8639万株、売買代金は概算ベースでも前日比で1兆2669億円も増えて、なんと4兆8282億円(!)。これはSQ日も含めて過去最高だったとのこと。つまり、閑散だったので横ばいになったのではなく、押し目買いを入れていた向きがソコソコあった(市場筋観測で欧州筋からのバスケット買い)からこそ、この状態になったと解釈できます。そうそう、日経平均先物3月限の出来高も201,994枚(立会内取引)に達し、中心限月として過去最高だったそうです。

● 今回の急落について、中国株の下落に原因を求める声が多いと感じるのですが、影響を受けたのは事実でしょう。でも、それが急落の本質ってことではなく、あくまでも「きっかけ」だったと考えています。それよりも、資本の流れ、つまり円キャリートレードの巻き戻し(実際の巻き戻し+巻き戻しの連想)の影響が大きかったと考えています。日本株式市場への直接的なインパクトはもちろん、これによって発生する円高や新興市場下落などが間接的に与える影響は小さくありません。さらに、円キャリーによってファイナンスされている投資資金が縮小するとなると、日本株に限らず、相場下落の方向に働かざるを得なくなります。円キャリーは実態が分かり難い(全体を把握するのは無理?)だけに、「柳の影」と化す部分があるのはいつも通り。相場が嫌がる「不透明感」ってことです。円キャリーについて書き出すときりが無いので止めておきますが、円キャリーで「生まれた」資金のかなりの部分が、投資資金となって世界中を駆け巡っている、という事実だけでも、「円キャリーの縮小=投資資金の縮小」といった関係が想像できると思います。

● 話を戻して、今日の相場を見ていて感じるのは、本来ならば1週間ほど掛けてやる調整を1日でやっちゃた感触も強いです(^^;。一巡後に下値を売るようなフォロースルーがなかったことは評価できるのですが、まだこの先数日の動きを見ないと、実際のところは何とも言えません。つまり、これで終わりなのか、終わりの始まりなのかは、まだ良く見えて来ないのです。ただ、個人的には、少なくとも値幅的にはソコソコやった、と考えています。日柄は少し必要かもしれませんけど、それがどの程度のモノになるかも、ドタ勘程度の根拠しかありません(^^;。もっとも、今日の瞬間風速安値の水準でも、実は1月末~2月初旬の水準まで下落しただけで、そんなに大騒ぎするほどの事ではないのかもしれませんけどね(^^;。

● ちょっと余談っぽくなるのですが、昨日のNYダウの日中足をご覧頂くと、午後の途中で普通では考えられないような値動きがあったことに気付きます(下グラフ参照、出典:Yahoo! Finance)。ニュースなどによると、これはダウ・ジョーンズ社の"システム障害"による指数算出遅れが原因とのこと。この件について日本語ニュースでは、http://markets.nikkei.co.jp/kaigai/dj.cfm?id=bmb0637&date=20070228 などに書かれていますが、一般的なニュース解説ではこの件はあまり出て来ないようです(^^;。この記事でも、この"システム障害"は米国株式急落の主たる要因ではなかったとの書き方をしていますが(ダウ・ジョーンズの記事だし)、システム的な運用(例えば裁定取引)を経験したことがある向きからすると、指数算出がおかしくなるというのは、実際の損益を伴うかなり大きな出来事だったのは簡単に想像できます。さらに、こういう"システム障害"は往々にして相場下落を加速するもの。主犯ではないでしょうけど、下げをより大きなものにしてしまった共犯だったのは否定できないと考えています。まぁ、余談ですけどネ…。

● 話題変更。今日は相場の動きが大き過ぎて、日興コーディアルの話が飛んじゃいそうです(^^;。でも、書いておいた方が良いと思うので、長くなるけど行きます。今朝の日経朝刊トップ記事は、「日興、上場廃止へ・東証が最終調整」(http://markets.nikkei.co.jp/kokunai/hot.cfm?id=d2c2704r27&date=20070227)。まだ東証から正式な発表があったのではないにしても、市場としては当然のように"事実"として受け止める状態に。日興CGは朝から大量の売りを浴びてストップ安売り気配。前場後半の午前10時39分にストップ安で寄付いた(やや意外感あり)ものの、その後、また売られて最後はストップ安で比例配分でした。

● 指数ヲタク系の話題としては、日興CGとシティがくっつこうとみずほFGがくっつこうと構わないのですが、日興CGの日経平均銘柄としてのステータスがどうなるかが気になるところ。日経は日興CGが監理ポスト割当になった際、日興CGを日経平均銘柄のままにすると決定しています。しかし、上場廃止が決まって整理ポスト入りになると、日経平均から外すしかなくなり臨時銘柄入替が発生します。すでに各社から銘柄入替候補予想レポートが出てきています。ここで具体的な銘柄名を書くと、何かと妙にエキサイトする方々が出てきそうなので敢えて書きませんが、ちょっと作業すると出てくる2~3銘柄が、有力候補として出てきています。ここでは、日程的な点を押さえておきましょう。

● 日経平均プロフィールHP(http://www.nikkei.co.jp/nkave/index.html)によると、「突発する事由による臨時入れ換えの場合、破たん銘柄の整理ポスト入り後、2日間程度の周知期間を置いた上で補充します」と明記。また、「倒産等の除外事由が突発した場合は、その入れ替えの周知徹底のため、入れ替え実施まで期間を置くことがあります。特に当該除外に対する銘柄補充については原則として期間を置くものとします」と書いてあります。ひとまず前者の「2日間程度」を参考にするとしても、結局は、東証がいつ日興CGの上場廃止を発表するかによって左右されることになります。訂正有価証券報告書が提出されてから2週間と考えるとならば3月13日とか3月14日。もっと早く東証が発表する可能性もあるのですが、東証発表から2日間程度の周知期間を置くイメージと想像しておくことにしましょう(^^;。なお、東証からは今朝の日経記事に対する「見解」(http://www.tse.or.jp/news/200702/070228_c.html)なるリリースも出ています。

● 今日は大変長くなってしまいました(^^;。恐縮です。最後に残りの記録。東証1部の値上がり銘柄数はたったの33銘柄、値下がりは1676銘柄でした。東証1部上場銘柄数が1719銘柄なので、「全面安」以外の言葉はあり得ません(^^;。実はこれでも値上がり銘柄数は増加した方で、前引けでは、買い気配だったネットマークスを加えてもたったの5銘柄(値下がりは1700銘柄)だったのです。某市場筋氏によると、ブラックマンデー(1987年10月20日)時は値上がり7銘柄、米同時多発テロ直後(2001年9月12日)の日の値上がりは17銘柄だったとのこと。ブラックマンデーの時については、具体的な銘柄名は言えないけど、「7銘柄」は覚えていました(^^;。米同時多発テロの時は、ちょうど休暇中だったので、そこまで詳細は覚えていなかったですけど…。

● 最後の最後。寄付き前には鉱工業生産指数なんかもあったのですが、少なくとも株式関係者は、あまり見ていなかったと思います(^^;。私も全然中身は見ていなかったし、いまさらって感じもするのでパス。内容は本日夕刊か明日の朝刊で読みましょう!

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