このマーケットコメントは、資産運用を職業とする国内外の機関投資家顧客向けに書いている落書き帳です。少し違った視点から相場を眺めている一人の声としてお楽しみ下さい!

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 TOPIX : 1720.18 (-8.18, -0.47%)    日経平均 : 17292.48 (+0.16, +0.00%)    円ドル : 120.80  

● 日経平均という"指数"(正確には"平均株価")だけを見れば、「まぁまぁ」って印象だったかもしれませんが、今日の日経平均はかなりミスリーディング。東証1部値上がりが470銘柄で、値下がりが1123銘柄だったことだけでも、「何かが違う」と分かると思います。まぁ、それでも事実は事実として認めざるを得ないんですけどネ(^^;。

● 朝方から方向感の乏しい展開。明日のミニSQもそうですが、三連休を控えている上に、G7という大型イベントもあって、積極的にポジションを取らない理由ばかり。そうこうしていたところで、昼休み(午前11時ちょうど)に日本郵船が下方修正を発表して後場からドカ~ン。商船三井をはじめとする他の海運株もドカ~ン。先物市場では傷口にワサビ醤油状態の大型爆弾炸裂。電力・ガスもドカ~ン。鉄鋼・重工株も軟調、不動産も駄目駄目マーク。メガバンクはいつも通り軟調だったうえ、特にSMFGが大幅安。高かったのは、情報通信と半導体関連などのテクノロジーの一角だけ。直近で話題になって買われていたところが軒並みダウン状態で、元気が出るはずの無い1日でした。大引け前の40分ほどで、目先筋のショートカバー(含先物)が入った様子でかなり戻して終了。日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● ただ、某FM氏が「市場の雰囲気からすると、日経平均で150円安って感じなのに…」とおっしゃっていたのですが、私もこれに同意(!)。このところ、テクノロジーが出遅れていたために伸び悩んでいたのですが、それも今日はリバーサルが掛かった格好で、これが結果的に日経平均を支えていました。この辺について、もう少し書いていきましょう。

● 日経平均が下がらなかった背景を、寄与度ランキングの上位で見ると、上からミツミ電機、アドバンテスト、東京エレクトロン、中外製薬、ホンダとKDDI(同順)。上位5銘柄(ホンダかKDDIのどちらか含む)で日経平均を48.37円も押し上げていました。ちなみに寄与度上位10銘柄では73.07円、上位20銘柄では94.80円の押し上げ効果。マイナス寄与度上位5銘柄で-18.81円、上位10銘柄で-30.79円、上位20銘柄で-49.93円だったことも考えると、かなり限られた銘柄のプラス効果が日経平均に出ていたことが分かります。また、日経平均採用の225銘柄では、値上がりが64銘柄、値下がりが153銘柄、変わらずが8銘柄だったので、この面からも中身と表示の違いを見て取ることができました。

● もっとも、TOPIXでも大なり小なりこの傾向はあって、プラス寄与度上位10銘柄の合計は+3.582ポイント、マイナス寄与度上位10銘柄だと-5.076ポイント(計算はBloomberg)。つまり、TOPIXは逆にマイナス側へ偏りがあった印象。ちなみに、TOPIXの足を引っ張った上位5銘柄は、東京電力、SMFG、オリックス、関西電力、新日鉄でした。逆に押し上げ側では、NTTドコモ、任天堂、ホンダ、NTT、富士フイルムの5銘柄。スペシフィック・リスクの大きな状態が継続していることも分かります。一歩間違えれば地雷です(^^;。ついでに、ファクター面から今日の相場をみると、短期のリバーサルはかなり強く効いていたものの、バリューがかなりやられていて、機関投資家的にも元気が出ない1日だったと推察します。

● なお、指数寄与度は便利なページがあります。QUICK Money Lifeというサイトで、ここで当日分だけですが、日経平均とTOPIXの寄与度ランキングを見ることができます。日経平均は225銘柄の終値さえ取れれば、Excelでも計算可能ですが、TOPIXは理論的には可能でもやる気が起こりません(何せ1700銘柄以上あるので…(^^;)。というわけで、このようなサイトが役に立つのです。日経平均寄与度ランキングはこちらから、TOPIXの寄与度ランキングはこちらからどうぞ。それぞれ別窓が開きます。便利になったものです、ホンマ…(^o^)。

● 記録。今日の東証1部出来高は前日比3億3133万株減の21億9710万株、売買代金は同2107億円減の3兆1992億円と、若干減少したものの引き続き活況。また、今朝のSQ値を計算すると、前日比88.52円高の17380.84円とかなり寄り天に近い状態でした(^^;。なお、今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、かなりの売り越し(4820万株売り/3730万株買い)。市場筋によると、某1社が大幅売り越しだった影響とのことでした。

● 一方、本日の先物手口は、TOPIX先物も日経平均先物も「静か」でした(^^;。この手口の件についていくつかお問い合わせを頂いたので、ちょっと長くなるのですが、詳しく書いていきます。東証や大証が公開しているのは、売りと買いそれぞれの手口上位20社だけです。そのため、21位以下の手口は分からない仕組みになっています。ここ何日か「最大で…、最小で…」と書いていたのは、反対側の手口が21位以下で数字が不明だからです。先物手口は、証券会社にはFAXで送られてくるものの、なぜか取引所のHPにも掲載されておらず、主にサードパーティーの数字を使うしかありません。当日分の手口を見る定番サイトは、Trader's Webの http://www.traders.co.jp/investment/tool/futures/futures_top.asp だと思いますが、ここでも売り買い片方が「0」になっているのは、本当にゼロかどうかは不明なんです。便宜上、ゼロにしてあるだけで、実際には何らかの数字があるハズです。ただ、想像のしようがないので、この形にせざるを得ないのが実際のところです。

● 私たちのような証券会社では、日経平均先物とTOPIX先物、さらにオプション手口の集計と統合したデルタの計算は当然やっています。しかし、皆にとって平等に、上記と同じ問題が発生します。なので、基本的にこの手の手口の集計は概算だし、その目で見る必要があります(証券会社の人間は、当然、その前提で見ています)。週1回、建て玉残高が発表されているので、ここである意味ではリセットして、そこから毎日の手口を積み重ねていくのが普通のやり方です。

● ちょっと考えてみれば分かるのですが、証券会社の中には自己売買部門の建玉・手口があり、顧客分の建玉・手口があり、手口の発表段階では、全て合算して集計されています。もちろん、証券会社内では口座別に分別管理されているし、取引所も自己取引と委託取引の区分は分かっています。でも、公表される手口では区別されません。さらに、仮に超巨大な投資家がいたとしても、ある日はA社経由では売り越し、B社経由では買い越し、差し引きはチャラだったとすると、手口だけを見ても仕方ありません。この辺は、昔、現物株式の手口が公表されていたときも全く同じで、これらの仕組みを分かって、その上で頭を働かせて読む必要があるってことです。くどくどとスミマセン。でも、意外に理解されていない印象を持ったもので…。

● さて、明日はミニSQ(2月限オプション)。そうそう、隣席の某体育会系女史が指摘してくれたのですが、明日は機械受注もあります。ただ、寄付前の8時50分発表なので、株式市場関係者はSQの方に行ってしまい、あまり見ていることはないかも知れません。機械受注のイベント性はどんどんと薄れてくると考えています。ちなみに、事前コンセンサスは、Bloombergで-0.6%、ロイターで-0.7%(MoM)です。

● 雑談。私たちのオフィスがあるビルの前で、今日、明日とアルファ・ロメオのイベントが行われています。試乗会もやっているそうで、詳細はこちらからどうぞ。Alfa 159に乗れるみたいです。かつて、イタ車ははかなり「覚悟」(^^;が必要だったと思うのですが、最近はどうなんだろう?あれだけ街中で良く見掛けるようになったということは、普通に乗れるようになったからだとは思いますが…(^^;。個人的には、AlfaだったらSpiderにちょっと興味があったりします(^^;。

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