このマーケットコメントは、資産運用を職業とする国内外の機関投資家顧客向けに書いている落書き帳です。少し違った視点から相場を眺めている一人の声としてお楽しみ下さい!

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 TOPIX : 1671.39 (-42.08, -2.46%)    日経平均 : 16272.68 (-448.31, -2.68%)    円ドル : 117.90  

● 今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、かなりの売り越し(5330万株売り/3690万株買い)。ただ、前場ザラ場の印象としては、「なかなか下がらんなぁ~」というのも結構ありました。ところが、前場引け間際に先物が先行してスルスルと下げ足拡大。これは、昼休み立会外バスケット取引で大きなバスケット売りが出るときの典型的な予兆。やばい雰囲気がプンプンするなかでの昼休み、そして後場寄付き。

● 午後12時半になって、先物などの取引がスタート。初っ端から予想通りに先物が軟調で、さらに日経平均先物(大証)が、これまでも見たことが無いほどの遅延が発生する強烈なシステム"障害"。私達のところでも、後場寄付直後の委託注文の約定が、なんと15分掛かるってのがありました。普段なら、先物の単品注文ならば、顧客との電話を切らずに約定案内出来るのが普通ですが、今日は駄目。普段ならば、以下のようなペースで会話が進みます(あくまでもフィクションですが、かなりリアルなフィクションです。ST=セールストレーダー)。

顧客:日経平均先物当限、成行で20枚売ってください
ST:日経平均先物3月限、成行20枚売りですね(と復唱しつつ、同時に注文入力)
顧客:ハイ (5秒ぐらいの沈黙)
ST:16520円で20枚売りました
顧客:新規の売建でお願いします
ST:新規売建で。ありがとうございます

ところが、今日は・・・

顧客:日経平均先物当限、成行で20枚売ってください
ST:日経平均先物3月限、成行20枚売りですね(と復唱しつつ、同時に注文入力)
顧客:ハイ (5秒ぐらいの沈黙)
ST:(居心地悪い沈黙・・・)
顧客:(何とも居心地悪い沈黙・・・)
ST:約定、返って来ませんねぇ~。もう注文はとっくの昔に出しているんですけど・・・
顧客:そうですか・・・。混み合っているのですかねぇ。
ST:そのようです。ちょっとお待ちくださいネ (沈黙・・・)
顧客: (ちょっとイラついて・・・)まだですか?
ST:まだ取引所から何も約定が返って来ないんです。少々お待ち下さい・・・。
顧客:ちょっと長過ぎません?ちゃんと注文出ています?
ST:もちろんです。注文は正しく出ているはずですが、取引所から反応が・・・
顧客:大丈夫ですか?
ST:もちろん大丈夫です。でも・・・取引所から・・・ (と消え入りそうな声で)
顧客:(不信感たっぷりの声で)じゃあ、約定が出来たら電話ください
ST:スミマセン。約定が戻ってきたらすぐに電話します(冷や汗ダラダラダラ・・・)
ST:(電話を切った後・・・) 「どないなっとるんやぁ!」 (と一人叫ぶ!)

とこんな感じ・・・(-_-;)。繰り返しますが、あくまでもフィクションです(^^;。顧客は、当然のようにセールストレーダーがミスったのではないかと疑うし、こちらは「どないなっとんねん!」状態。もちろん、それなりのプロのトレーダーばかりなので、さすがにダブり発注はなかったものの、そのリスクはかなり高い状態が続きました。

● しかも、もっと驚きだったのは、今日の"障害"では、約定案内が遅延していたのではなく、約定時間そのものが遅延していたこと。つまり、注文受付が遅延していたと想像されることです。これまでの大証の"障害"は、注文は届いているけど、約定案内が戻ってくるのに異様に時間が掛かるというパターンが中心だったので、遅延とは言いながら、「注文執行は出来ているハズ」という妙な安心感もあったのです(この言い方も変ですが・・・)。でも、今日は注文自体が取引所に届いていないという、悲惨で深刻な状況だったと想像されるのです。この最悪の状態は、12時30分頃から1時過ぎ頃まで続き、この時間帯は15分の遅延が当たり前。その後も、折に触れて先物は5~7分程度は慢性的に遅延していましたが、この程度なら、もう慣れっこになってしまいました(-_-;)。本当は、絶対にあってはならない事なんですけどね。

● 一方、現物でも銘柄によっては、大証からの約定案内に20~30分掛かるのは当たり前の状態に・・・(-_-;)。これも、最近は珍しい風景ではないので、ある程度は心の準備が出来ているものの、こういう状況に陥ってしまうと、指値訂正が非常に困難になるし、訂正の訂正は厳禁状態。通常、取引所に注文を出すと、受付番号などとともに、「注文受け取りました」というACKという電文が返ってくるのです。これが返って来ないと、次の指値訂正は出来ません。そして指値訂正などをすると、「訂正しました」というACKが返って来るのですが、それが来るまでは、その次の指値訂正(訂正の訂正)は出せないのです。このやり取りに1回20分とか掛かってしまうと、どういう状況に陥るかは簡単に想像できますよね。ホンマ、えぇ加減にして欲しい、と今日はさすがに切れました。

● 話題を戻して、システム"障害"が売りを呼ぶ構図については、今さら説明するまでもないでしょう。今日に関しては、昼休みに顧客売りのバスケットを受けたところなどは、先物を売ってヘッジしようとしていたはず。ところが、先物がまともに売れない(というか、約定出来たかどうかも分からない)状態に陥ってしまったことで、仕方なくSGXでその分を売ろうとしたでしょう(当然の行為)。ところが、SGXでは大証の日経平均先物ほどの流動性はありません。つまり、流動性のキャパ以上に先物を売らざるを得なくなったことが簡単に想像できるのです。某相場解説では「仕掛け的な売り」と書いていましたが、そうではなくて、止むに止まれず、SGXにしては大きなロットの売りを出さざるを得なかった可能性が高いのです。さらに、SGXで先物を売るのもままならないとなると、東証寄付時に、ストレートに現物バスケット売りを出した可能性まで考えられるのです。

● もっと書くと、その先物遅延混乱中は、バイカイも現値も「10~15分前のものではないか」というとんでもない連想をせざるを得ず、ディーラー連中は注文を手控えざるを得ない状況に陥ったと想像できます。つまり、買戻しすら入れるに入れられない状況ってことです。そんななか、売り買いせざるを得ない向き(ヘッジ売り)は板薄のなかを成行で売らざるを得ない状態になり、余計に値段が飛んだ感じもありました。加えて、直接関係ない向きも参加するので売りが加速することがあるは、あの東証システム障害ショックで経験済み。なので、連想売りも出てきてしまいます。売りが売りを呼ぶ、って感じでしたね。

● それやこれやで、指数はあっという間に崩落状態。その後、買戻しで戻りそうになる局面はあったものの、日中足を見れば見事な右肩下がり。最後まで下落は止まらず、指数は軒並み安値引け。日足チャートからみても、この1週間半ほどのもみ合いレンジから、スコンと下抜けた格好になり、「ヤバイ」感じになってしまいました。先物で言うと、20日移動平均線16200円弱と、窓が空いている15920-16160円(1月26-27日)が目先的な焦点になりそうです。

● 今日の相場を記録面から行くと、東証1部出来高は前日比で1億3000万株ほど減少の22億1935万株、売買代金は逆に2879億円増加の3兆1136億円。売買単価は200円ほど上昇して1402.92円でした。東証1部33業種は全て下落。東証1部では、値上がりはわずか126銘柄にとどまり、値下がりが1520銘柄と圧倒的でした。

● 実は、今日の日経平均3月限の出来高は101,133単位。昨日の2倍弱だったのですが、昨日は値動きがかなり小さかったせいで、一昨日は90,360単位出来ていたので、今日の出来高が極端に大きかったというのではありません。なのに、15分超もの異常な遅延。大証からの詳細な「言い訳」は、これを書いている時点では出てきていないのですが、やっぱり説明義務はあると思います。「注文集中によるもの・・・」の決り文句で、大証は「システム障害」を認めようとしない姿勢の様子ですが、前も書いたように、ユーザーからすると、「これがシステム障害じゃぁなければ、何がシステム障害やねん!」って感じです。

● 私自身が関西出身で、しかも大証で場立ち研修をスタートし、本当に大証にはお世話になった一人として、これは涙が出るほど情けない状況。何とか、ちゃんと立ち直ることを祈っています。もうすぐSQなんだし・・・。

● あまりに書かなきゃあいけない事が多過ぎて疲れます、ホンマ・・・。今日も日経平均日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。昨日の逆で、Y軸の縮尺の関係で、あまり動いていないように見えるかもしれませんが、きょうは結構ひどい1日でした。日経平均の前引けと大引けのギャップに注目しつつ、最後に、下記をお読みください(長文スミマセン)。

● 今日の件はともかくとして、一歩下がって、東証が現物取引を30分間短縮したことで、先物だけが先行する後場の妙な特色が出てきているように感じています。30分間先行して取引開始になる先物が、後場のマーケット全体のトーンにかなり影響を与えてしまう、ということです。現先が同時にスタートしていた頃よりも、少なくとも心理的に先物の影響力が大きくなったように感じるのです。

● 今日などはその典型で、現物が動いていない30分間で先物が下値に向かってしまうと、現物寄付きの初っ端から売り先行になってしまい、後場のトーンを決めてしまいます。これは上昇の時も同じパターン。先物しか動いていないので、先物に注目せざるを得ず、その動向に注目が集まってしまうためですけど、弊害とも受け止められる面が強くなっている印象が否定できません。もちろん、「これも相場」なので、文句を言う前に対応せざるを得ないのですが、東証30分短縮の影響が、あちこちに歪みを形成しつつあるのは間違いなさそうです。

● 他にも、現場では東証30分短縮がもたらす影響は色々あるのですが、長くなり過ぎたので、これは次回にしましょう。今日は、エキサイトして書き過ぎました。スンマヘン!ホンマ、大証はん、頼んまっせ!

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