このマーケットコメントは、資産運用を職業とする国内外の機関投資家顧客向けに書いている落書き帳です。少し違った視点から相場を眺めている一人の声としてお楽しみ下さい!

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● 先週末(3月26日)時点の25日騰落レシオは 131.94%まで上昇。ただ、直近での高値は24日の134.06%で、その意味では、目先的なピークを打った可能性はあります。

騰落レシオとTOPIX ● もっとも、今週の展開を考えてみると、月曜日に750銘柄上昇/750銘柄下落のチャラ相場だったとしても、25日騰落レシオは141.24%まで上昇してしまう計算。月曜日に500↑/1000↓とかなり弱い相場だったとしても、25日騰落レシオは137.51%と、直近の高値を更新してしまう計算になるのです。

● なんでこんなことを気にするかと言えば、経験則として、騰落レシオのピークより1~2週間程度遅れて、実際の株価指数のピークが来ることが多いから。24日が目先のピークだったとしても、まだ超目先的には上値があってもおかしくないと言えばそうかもしれませんが、グラフをご覧頂けば分かるように、騰落レシオの120%超は、やはり「それなりに気をつけた方が良いゾーン」だし、130%超は「鬼門的な水準」ってことも確か。当面、おっかなびっくり相場が続くのかもしれません。

● いずれにしろ、テクニカル分析に「絶対」は有り得ません。この世の中に、「株式必勝投資法」なんて有り得ないのです(断言!)。その意味で、騰落レシオだけで投資判断を決めるのは、やっぱり無理なんです。ただ、これまでの経験から言っても、騰落レシオが示唆するシグナルを無視すると痛い目にあう、ってのも真実と考えています。ただ、個別銘柄のチャートを見ると、「まだまだ行けそう」ってのが多いのも判断を迷わせる大きな要因ですけどね(^^;。

● The Gartman Letter の "Rules of Trading" でも出ているのですが、『 Buy Markets that Show the Greatest Strength; Sell Markets that Show the Greatest Weakness 』というのは真実だと考えています。強い銘柄を買い、弱い銘柄を売ると…。つまり、Weakness を見付けたときには、主義主張をあっと言う間に引っ繰り返して、すぐに売り手に回るだけの心の準備が必要な局面だと考えています。その一方で、『 Markets Can Remain Illogical Far Longer Than You or I Can Remain Solvent 』とも言っています。要するに、ワケが分からん相場が意外に長続きする可能性も頭に入れておけ、ってことです(^^;。

● 「なら、どうしたらえぇんや?」ってことになるんですが(^^;、結局のところ、『 Do more of that which is working and less of that which is not 』だと考えています。儲かっている玉には足しても良いけど、負け玉は着実に減らしておく、ということ。そして、『 Never, ever, ever, under any circumstance, add to a losing position 』は誰もが頭では理解しているものの実行が極めて難しいコンセプト。要するに事前に予定の無かったナンピンは絶対に禁止ってこと。さらに、『 The Hard Trade is the Right Trade 』ってこと。日本語で言えば、「売りにくい相場は安い、売りやすい相場は高い(買いにくい相場は高い、買いやすい相場は安い)」とか、「株というものは高いときには最上に、安いときには最低にみえるものだ」になるでしょうか。

● 何はともあれ、気を抜かずに期末最後の週と新年度入りの週を楽しみましょう!

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● 昨晩のブログ記事、『第一生命の新規上場とFTSE算入、どうするの?』についてですが、FTSEから正式なリリースが出ています。FTSEの正式リリースは、「Dai-ichi Life Insurance (Japan) : Fast Entry Changes In FTSE Indices」です。

● 簡単に要約すると、(1)第一生命株は定期見直しを待たずに指数採用される「Fast Entry」に該当する、(2)第一生命のケースでは、上場初日(4月1日)終値ではなく4月2日(金)の終値基準で、4月5日(月)から指数採用される、(3)浮動株比率(investability weighting)は100%、ってことです。

● 算入スケジュールは、何となく個人的に予想していた通りの結果になりました。浮動株比率が100%というのは、ちょっと予想より多いかなって印象ですが、そうではないと考える株主構成でもないので、ひとまずこの水準で入る、ってことなんでしょうね。FTSEに連動しているファンドはそれほど多くないと思えるのですが、その後、MSCI Barraと続くことになるので、値動きはそれなりに注目しておくつもりです。

● 今回は、答えが分かっていない件について書きます(^^;。第一生命の新規上場を4月1日に控えて、あちこちのメディアでも初値がどうなるだか、1兆円超の景気刺激策だのと騒がしくなってきました。ここでは、そういう話とは全く違って、ぐっとディープに指数関連のお話です(^^;。

● 第一生命の時価総額は、軽々と1兆円超になることは簡単に想像できます。つまり、かなり大きな銘柄です。詳細は省きますが、これだけ大きな銘柄になると、色々な株価指数にとって定例の見直しを待たずに早期算入の対象になってきます。一番最初にそれが来そうなのはFTSE。そしてMSCI Barraと続きそうです。TOPIXはまだ2ヶ月ほど先の話になります。日経平均は上場後、最低でも2年間経過しないと駄目みたいなので、可能性があっても3年後ぐらいでしょうか…(^^;。

● ところが、このFTSEの算入に関して、市場筋の指数ヲタクの間では「どないするんや?」がささやかれています。というのも、FTSEのルールに従えば、これだけ大きな銘柄だったら、算入は上場初日の終値。ところが、今回の第一生命の上場初日に関しては、東証が特別ルールを適用することが既に発表になっており、昔のダッチ方式のように、一本値のみの取引になります(東証リリースはこちら)。つまり、午後1時に気配が出て初値が決定すると、即、売買終了。つまり、ザラ場商いがないのです。

● もしFTSEが初日終値で算入となると、計算上はこの一本値で指数算入となるのですが、実際にインデックス関連の売買をやっている人にとっては、これは非常に困った話。というのも、マトモに売買するチャンスがないからです。注文を入れたり引っ込めたり出来るだけ、ダッチ方式よりはマシなんですけどね…。

● 何かリリースがあれば、FTSEの「Index Changes」に掲示されるハズ。ただ、これを書いている時点では、まだ何も出てきていないので、皆が「???」になっているんです。まぁ、まだ時間はあるので、FTSEも何らかの方針を出してくると予想しています。が、一応、指数ヲタクとしては注目かなと…(^^;。

● 3月19日までの予定で進められていた三菱ケミカルホールディングス(4188)による三菱レイヨン(3404)に対する公開買付け(TOB)が終了。3月19日、20日に両社から結果が発表されています。どちらの会社のHPにもリリースが掲載されていますが、両社分のリリースが載っていて見易いと思えるのが三菱レイヨンのリリースなので、そちらをご紹介しておきます。『株式会社三菱ケミカルホールディングスによる当社株式に対する公開買付けの結果ならびに親会社及び主要株主である筆頭株主の異動に関するお知らせ』です。何はともあれ、こちらをご確認ください。

● 要点とすれば、(1)三菱レイヨンの議決権数の 78.19%の買い付けが成立した、(2)今後、三菱ケミHDの株式との株式交換を実施して完全子会社化を目指す、(3)株式交換後は取引所規定に基づいて上場廃止となる、ってところです。(2)と(3)は既に発表されている方針通りで、変更はありません。

● なんで、このTOBを気にするかと言えば、私個人にとっては、ただ一点のみ(^^;。三菱レイヨンが日経平均採用銘柄で、上場廃止となった暁には、日経平均に新規に追加補充される銘柄が出てくるからです。実は、少し前にこのブログ上で、「日経平均銘柄入替え、今日の日新製鋼/日本電気硝子の値動きと今後」と書きました。ただ、ここには不正確な部分も含まれていたので(打ち消しラインを入れてあります)、その部分の訂正と今後の展開について「推理」してみたいと考えています。

● まず、TOBの結果を受けて上場廃止が決まったかと言えば、実は決まっていません。前回のアップで「75%の浮動株比率」云々と書いた部分は間違いでした。というか、古い基準だったのです。現在の流通株式比率に関する基準は、「5%未満」で上場廃止基準となってしまいます(東証HP、上場廃止基準(一部・二部))。「そう言われてみれば…」って感じです(^^;。変更があったのは、言われて思い出したってのが正直なところで、完全に抜け落ちていました。ホント、「そう言われてみれば…」だったのです。すみません。

● 今回発表されたTOBの結果により、議決権の 78.19%が固定されたことになるので、単純計算で残りは 21.81%。東証HP内に「流通株式数等(分布状況)基準」の定義があるのですが、「上場株式数の10%以上を所有する者」というのが一つの鍵になります。ただ、TOB前の三菱レイヨンの大株主リストを見ても、最大が日本マスタートラスト信託口の4.7%。つまり、その時点で10%以上を保有する投資家は居なかったし、TOB後に三菱ケミHD以外に、10%以上を保有する投資家が出たと考えるのも不自然なので、この可能性は排除して差し支えないと考えます。つまり、株式交換が終わるまでは、「5%未満」の上場廃止基準に抵触することはなさそうです。

● 指数銘柄入替えの観点からは、上場廃止でなくて二部降格(正確には"指定替え")でも該当するのですが、二部降格には浮動株比率の基準はなく、時価総額やら株主数とかの基準はあるものの、TOB後の三菱レイヨンでも、これらで該当するのはなさそうな雰囲気です。パッとみて分からなかったのが株主数だったのですが、リリースによると、昨年9月末時点の総株主の議決権の数は568,504個あり、その内、447,434個が今回のTOBで異動。残りは121,070個ってことになります。この議決権が何名の株主に保有されているかが問題ですが、「2,000人」未満だと二部降格基準該当になります。ただ、該当するとしても、猶予期間が1年あるので、すぐに二部降格となって指数から外れる、というシナリオの可能性はほぼゼロだと考えられます。

● つまり、上場廃止に向けては、「流通株式数等(分布状況)基準」で「5%未満」というのが鍵になります。東証HP内の記述を見ると、これは『「株式の分布状況表」及び「有価証券報告書」をもって審査を行います』と明記されています。さらに、『審査は各事業年度の末日の状況について行います』とも明記されています(東証HP「流通株式数等(分布状況)基準」)。有価証券報告書も株式の分布状況表も、事業年度の末日の状況について会社が報告するものです。つまり、3月末の状況を東証に報告する正式な書類をもって、東証が上場廃止の決定を下す可能性が大きいってことです。時期的には、大体ですが、5月~6月に掛けてになりそうですね(昨年は6月29日に決算公告、6月30日に三菱レイヨンのHPで有価証券報告書が公開されている)。

● ただ、今回のTOBだけでは流通株式比率は「5%未満」には達していません。計算上、まだ 21.81%もあるのです(^^;。株式交換が実施されるにしても、3月末を過ぎてからの話になるでしょうから、今年の有価証券報告書には間に合いそうにありません。東証が上場廃止を決定しないと(整理ポスト入りしないと)、日本経済新聞社は日経平均の銘柄入替えを出来ません。そのため、色々考えると、株式交換が成立して、その後、臨時で有価証券報告書/株式の分布状況表の提出があるかどうかですね。もし期末ではない臨時提出がないとなると、三菱レイヨンに関する日経平均の銘柄入替えは、丸々1年以上先ってことになってしまいます。

● それはそれで実はちょっとした問題があり、その期間中、かなり流通株式数が少ない状態で日経平均採用銘柄として存在し続けることになってしまいます。現在でも流通しているのは発行済み株式数の2割程度。この先、株式交換が完了すると、実質的には流通株式が無くなってしまうんです(^^;。これはさすがにマズイでしょうから、この辺の時期に何らかの動きがあると予想しています。

● 東証HP内に文章としては書かれていないのですが、画像部分に「分布状況表提出は任意(中間期)」との記述があります。つまり、可能性として考えておくとすると、株式交換が夏頃に実施され、その結果としての「分布状況表提出」が中間期(もしくは任意の日付)で実施され、東証はそれに基づいて上場廃止を決定する、というシナリオです。まぁ、これはあくまでも私の想像ですが…(^^;。いずれにしろ、現時点で考えられることは、まず、株式交換が実施されるところまで待つ、ってことでしょうか…。何か追加の話があれば、また書きます。

● 先日、あちこちのニュースでも流れていたのですが、民放ラジオをネット上でリアルタイム配信する「radiko.jp IPサイマルラジオ」というのが始まりました。URLは、http://radiko.jp/ で、会員登録などは必要なく、無料でネットに繋がっているPCならば聞くことができます。

● 現在はまだ実用化試験配信ってことですが、関東と関西の色々なラジオ局が参加しています。関東では、TBSラジオ、文化放送、ニッポン放送、ラジオNIKKEI、InterFM、TOKYO FM、J-WAVEが参加しており、関西では、朝日放送、毎日放送、ラジオ大阪、FM COCOLO、FM802、FM OSAKAが参加しているとのこと。

● これで、関東では流れないことが多い阪神タイガースの野球中継も聞けるし、相場関連だとラジオNIKKEIが聞けるので、なんか凄く便利そう…と考えたのですが…。ところが、何か妙にワケの分からん規制というか制限が掛かっているようで、全国で一律に聞けるってワケではないようです。

● なんでも、関東の放送局が聞けるのは、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県だけで、関西の放送局が聞けるのは、大阪府、京都府、兵庫県、奈良県だけとのこと。そして、「その他の地域は聴くことができません」ですって。「そんなん、意味無いやん!」というのが正直な感想。ホンマ…。

● そもそも、地元の放送局は地元で普通にラジオで聞けるんだし、なんでわざわざネットに繋いで聞く必要があるのかってこと。さらに、ラジオNIKKEIなんて短波放送やから、元々、全国区のハズ。なんで関東だけやねん?ってことになってしまいます。地域拡大についてQ&Aを覗いてみると、「試験配信中は東京、大阪以外のサービスの予定はありませんが、今後、他地域への拡大については検討していく予定です」とのこと。

● まぁ、色々な放送関係の権利などが絡んでいるための制限とは想像しますが、ユーザーの側に立った設計でないと、受け入れられないってのが分からないんですかね?せっかくコストを掛けて始めるんだから、PC上でラジオが聞けるという便利さだけではなく、地元局ではない放送局(つまり普通のラジオでは聞けない局)が聞ける、というメリットを提示しないと、なかなか成功しないように感じてしまいました。何かピンボケなんですよね、やってることが…。

● 今週の相場もそれなりに堅調に推移し、25日騰落レシオは週末(3月19日)時点で127.78%まで上昇。一般的な過熱ゾーンの120%超まで上昇してきました。もっとも、これは先週の段階である程度読めていた話なのでサプライズではないのですが、来週も「それなりに気をつけた方が良いゾーン」での推移が続きそうな雰囲気です。

騰落レシオとTOPIX ● 右側のグラフをご覧頂ければ分かるのですが、過去の例からしても、25日騰落レシオがこの水準まで上昇してしまうと、早かれ遅かれ、目先的な天井を打つ傾向が見て取れます。

● ただ、2009年4月には実際の指数はホンの少しの調整で再び上昇軌道に復活したし、その他のケースでも、騰落レシオの天井と指数で見た天井には、若干のズレがあります。時間にして1週間程度のズレは、まぁ、誤差の範囲って感じですネ(^^;。というわけで、来週すぐに調整局面が来るとは限らないものの、少なくとも心の準備ぐらいはしておいた方が良いのかもしれません。

● 来週の25日騰落レシオの展開を考えると、値上がり750銘柄/値下がり750銘柄のチャラ相場が続いたとしても、休み明けの火曜日には、25日騰落レシオは131.55%まで上昇します。チャラ相場が続いたとすれば、この辺が目先的なピークになりそうですけどネ。

● もし、値上がり300銘柄/値下がり1200銘柄とかなり弱い相場が4日間続けば、25日騰落レシオは来週金曜日には101.58%まで下落します。逆に値上がり1200銘柄/値下がり300銘柄と強い相場だったとすると、休み明けの火曜日には144.50%まで上昇することになります。こうなると、さすがに過熱感が否定できなくなってしまいます。

● もちろん、騰落レシオだけで先行きの相場が決まるワケではないし、決める気持ちもありません。ただ、このテクニカル指標は長年に渡ってそれなりに客観的な指標を示唆してくれるものだし、感情に左右されやすいなかでは、自分の座標軸を保つために重宝しています。ひとまず連休をゆっくり休んで、そして考え方をまとめておきましょうネ。

● 足元で意外とも思える強さを発揮している相場ですが、先物に振り回されただけと言われればその通りかも知れません(^^;。ただ、もしそうだとしても、事実として上昇基調が続いていることは素直に認めるのが筋。そこで、足元の確認を兼ねて、週末時点の騰落レシオの状況を把握しつつ、来週の展開についても考えてみましょう。

騰落レシオとTOPIX ● 前週末(3月12日)時点での25日騰落レシオは105.05%。直近でのボトムは、2月19日の70.35%だったので、ちょうど3週間でここまで上昇してきたことになります。

● 一般的に、騰落レシオでみる過熱水域は120%超えと考えられているので、その観点からは、まだ余地はかなり残っているように思えます。ただ、この先数日間で計算から抜け落ちていく数字が、2月第1週終わりから第2週前半にけけての、かなり弱い相場だった頃にあたるのが曲者。この先3日間、750銘柄値上がり/750銘柄値下がりのチャラ相場が続いたとしても、25日騰落レシオは120.02%まで上昇してしまい、一般的な過熱水域に入ってしまうことになります。

● 添付してあるグラフをご覧頂ければ分かりますが、やはり25日騰落レシオの120%超は「それなりに気を付けた方が良い水準」と言えそうなのは否定できません(^^;。もちろん、だからといって、これだけで相場観云々を言い切るつもりは全く無いのですが、一応、頭の片隅に入れておこうかなと考えています。ちなみに、20日騰落レシオは、先週末時点で122.45%まで上昇しています。

● そういえば、金曜日のビッグSQ。日経平均のSQ値は 10808.73、TOPIXのSQ値は 936.93 でした。日経平均のザラ場高値は 10777.49 だったので、いわゆる「幻のSQ値」になっています。TOPIXはザラ場高値は 937.50 だったので、幻ではなかったのですが…。

● 科学的な検証は何も無いんですが(^^;、経験則として市場関係者の間で語り継がれているのが、「幻のSQ値」は、テクニカル的に意識される水準となって残ってしまい、上値抵抗線や下値支持線となることがある、ってこと。今回は日経平均がモロに「幻のSQ値」となってしまったため、来週の相場でこの水準をあっさりクリアできるかどうか、心理的なポイントとしても注目しておきます。

● 昨日大引け後に発表された日経平均の銘柄入替え(日経の記事はこちら日経平均プロフィル内のリリースはこちら)。発表明けの今日、新規に採用された日新製鋼(5407)と、事前予想で次点で有力だった日本電気硝子(5214)の値動きを日中足で復習しておきましょう。

日新製鋼(5407)日中足日本電気硝子(5214)日中足
日新製鋼(5407)日中足 日本電気硝子(5214)日中足
(出典:Yahoo! JAPAN Finance)

● 全体の感想としては、事前に日新製鋼がかなり先回りして買われていた印象だった割に堅調だったこと。さらに、日本電気硝子は、寄付きこそ失望売りを食らったものの、ザラ場で切り返してプラスで終わっているのはご立派、ってこと。日新製鋼については、素直に需給好転期待が先行したからでしょうけど、日本電気硝子がなぜ売られなかったのか…。考えるに、日経平均銘柄入替えはこの春先にもう一つチャンスがあり、そこでは日本電気硝子が採用筆頭候補になるから、と考えることが出来ます。

● これも復習ですが、この先、三菱ケミカルホールディングス(4188)による三菱レイヨン(3404)の完全子会社化で、三菱レイヨンは上場廃止になる予定。このため、同株の替わりとして日経平均に一銘柄、新規採用されることになります。実は、今回の発表でこちらも一緒に前倒し発表される可能性も無くは無かったのですが、現在は三菱ケミHDによるTOBが進行中。まぁ、結果に間違いはないだろうけど、TOBが終わるまでは完全子会社化は正式には決定していないので、まだ東証から三菱レイヨンの上場廃止は発表になっていないのです。

● もちろん、この件は、揉めているような案件でもなく、3月19日にTOBが終了して結果が発表され、それと共に東証から三菱レイヨンの上場廃止が発表されるハズ。そして、過去の例からすると、東証の発表後に日経から銘柄入替えについての発表があり、その2~3日後には実際の銘柄入替えがある、という手順になるはずです。ということは、想像すると、3月19日(金)の夕方から夜にかけて日経から銘柄入替えが発表され、3月22日の祝日(月)後の週にでも、実際の銘柄入替えが発生することになりそうです。もちろん、これはあくまで私の想像ですので、正式には日経からの発表を待つことになります、為念。

● 現時点では、銘柄入替えを予想するのに使うデータ面には差異はないので、採用候補銘柄としては、今回外れだった日本電気硝子が、順送りに今度の筆頭候補になりそうです。他に、トクヤマ(4043)や三菱瓦斯化学(4182)などが素材セクターの流動性面から候補として出てきます。数字としては、大同特殊鋼(5471)がその次ぐらいに来るのですが、日新製鋼が採用された今となっては、可能性は低そうですね。

● また、コスモ石油(5007)も採用候補として考えられそうですが、コスモ石油は素材セクターのなかで、新日本石油と新日鉱HDという石油株の替わりとして光が当たっていた面がある銘柄なので、可能性としては次回は低めランキングになるのは避けられそうにありません。もっとも、逆説的には石油が最初に入らなかったので次に石油が入る、という可能性も有り得る話ですが…。この辺の謎解きが興味深いところです(と他人事…(^^;)。

● いずれにしろ、この仮定スケジュールで行くと、あとざっくり2週間待ち。となると、日本電気硝子を持っていたとしても、慌てて売却することもないと考えるのは、ある意味で当然かもしれません。さらに、次回の採用を期待するのであれば、今朝の寄付きで売られたところなどは、"絶好の買い場"と考えた向きが居ても、全く不思議ではありません。3月19日の大引け後に注目しておきましょう。


追記(3月11日)

● え~~っと、誤解があるといけないので追記です。三菱レイヨンの上場廃止が3月19日に発表されるとは限りません。三菱ケミHDは全株式取得を目指しているのですが、もちろん、TOBが成立しないとそうなりません。現実的に考えて、TOBそのものの成立は大丈夫に思えるのですが、それから外れた株は、株式交換によって三菱ケミHDの株式に交換されることが予定されています。これは正式なリリースに記載されている通りです。

● 取引所が三菱レイヨンを上場廃止にするには、上場規定に沿った形で該当する必要があります。そのひとつが浮動株基準で、75%超が特定株主の所有になってしまうと上場廃止基準に該当することになります。またTOBの買い付け株数が95%でも基準に該当することになります。通常は有価証券報告書の提出で確認される事柄なので、TOBの結果だけでそうなるかどうかは、現時点では分かりません。ということで、三菱レイヨンの上場廃止発表は、最短で3月19日。最長だと、株式交換が実施されて、有価証券報告書で確認されてから(数ヵ月後)ってことになります。追加でした。

● 本日(3月9日)大引け後、ほぼ事前の予想通り、日経平均の銘柄入替えが発表になっています。ニュース記事は、『日経平均銘柄入れ替え、日新製鋼など3銘柄を新規採用』(日経)で、日経平均プロフィル内にも正式リリースが出ています。記事には「3銘柄」と出ているのですが、そのうち2銘柄は会社統合に伴う自動的なもので、新規に採用されたのは日新製鋼(5407)です。

新規銘柄除外銘柄
日新製鋼(5407)---
JXホールディングス(5020)新日本石油(5001)、新日鉱ホールディングス(5016)
NKSJホールディングス(8630)損害保険ジャパン(8755)

日新製鋼(日足) ● 実は、今回のチョイスは、事前に証券各社から出ていた色々なレポートの通り、本命が選ばれた結果になりました。つまり、"サプライズはなし"ってことです(^^;。

● ネット上で無料で見れるレポートとして重宝するのに新光総研から出ているレポートがあるのですが、そこでも2月2日に『日経平均株価採用銘柄の入替候補を探る~新日本石油と新日鉱HDの経営統合に伴う補充~』と1ヶ月以上も前に出ていたぐらいです。他の証券各社レポートも、本命が日新製鋼(5407)でほぼ一致。対抗として日本電気硝子(5214)。さらに、穴としてコスモ石油(5007)あたりの銘柄が出ていました。なので、今回はサプライズは、ほとんど発生しなかったことになります。

日新製鋼(対TOPIX) ● 左上は日新製鋼の日足(出典:Yahoo! JAPAN Finance)です。ご覧頂いて分かるように、2月中旬頃からじり高歩調になっています。もちろん、マーケット全体の上昇が影響しているのですが、それをクリアにするために、対TOPIXでレラティブでチャートを描いてみると、右図(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。2月中旬以降の局面だけを取ると、日新製鋼が対TOPIXでそれなりのアウトパフォームをしていたことが分かります。

● と言うわけで、明日以降の相場では、日新製鋼の動きとともに、外れ銘柄の日本電気硝子の値動きにも注意しておきましょう(^^;。もうすぐビッグSQですしね。なお、実際の銘柄入替えは今月末前に実施されます。最初に除外が来て、4月に入ってから追加となります。その辺の詳細は上記リリースをご覧下さい。

騰落レシオとTOPIX ● 先週末の相場は、先物主導で大幅高。その前日あたりに売り込んだ向きのショートカバー感がプンプンしていたものの、理由は何でアレ、かなり強い印象をもたらす引け味だったのは事実。そこで、一歩下がって眺めるテクニカル指標として私がかなり信頼している騰落レシオを見て現状把握。

● 前週末時点での25日騰落レシオは95.05%。直近では、2月19日に70.35%まで下落していたので、約半月で売られ過ぎ感のある水準から中立水準まで戻したことになります。

● その前のサイクルを見ると、1月6日に127.64%まで上昇したところから、2月19日の70.35%まで下落。約1ヵ月半ってところでした。もちろん、このリズムが繰り返されるかどうかは全く不明なんですが、一応、その辺のリズム感を持って相場が推移すると考えれば、4月初旬あたりに掛けての堅調相場というシナリオを描くことも可能になってきます。もっとも、リズム感だけで相場を張るワケには行かないでしょうから、この辺のリズムを頭に入れたうえで、他の要素を考えて投資判断をするってことになるんでしょうけどネ。

● 相場全体感とすると、どうしても方向感が掴みにくい展開が続いています。金曜日の相場でも、指数はそれなりに大きく上昇したものの、売買代金ベースで見れば、盛り上がったとは言い難い状況。CTAなどによる先物大量売買が市場全体を揺り動かす状況が続いているんでしょうが、これは文句を言っても仕方がないこと。「それも相場」です。

● 騰落レシオの状況から"だけ"で考えると、多少の上値はありそうな雰囲気ながら、大したことは望みにくいといった印象。敢えて言えば、『谷浅ければ、山低し』って感じですかね…(^^;。いずれにしろ、無理をする局面ではなさそうです。

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