このマーケットコメントは、資産運用を職業とする国内外の機関投資家顧客向けに書いている落書き帳です。少し違った視点から相場を眺めている一人の声としてお楽しみ下さい!

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● 全くの雑談です。New York Times紙に出ていたのが、『On Wall Street, a Romance With Curling』 との記事。もちろんニュース記事そのものは英文ですが、詳細は記事本文をお読み頂くとしましょう。ここではざっくり訳すと、大引後にCNBCがオリンピックのカーリング競技を中継したところ、大うけで視聴率も非常に良かった。そして、トレーダーの間でファンが急増している、とのこと(^^;。財務省のお役人方々までそうだって書いてあるので、半端ではありません…(^^;。

● 確かに、あの競技は既に国民の多くがルールを理解した通り、かなり頭を使う種目です。単に速い、強いだけの話ではありません。戦略、戦術、そして心理面の戦いなど、まぁ、色々と相場に通じるところはたくさんあると思います。だから、その辺で相場でのやりとりを日常的に行っているトレーダーが親近感を感じるのは、なんかとても良くわかります。

● しかし、あの肉食中の肉食人種のNYのトレーダー連中が「癒し」を求めてカーリングに熱中するというのも、何か…、ねぇ~~(^^;。とは言うものの、今日のカーリング決勝戦には、私個人としても結構、見入ってしまった…(^^;。

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● 今日、2月19日(金)はJAL(9205)の上場廃止前の最終売買日でした。手続上は明日、20日に上場廃止となり、その後、100%減資で株券は紙屑となります(電子化されているので、実際には紙の株券すらない)。まぁ、この辺の話は誰もが知っていることですし、いまさらって感じもするので、ここは色々な意味で一時代の終了ってことで、単に記録として書き記しておきます。

JAL今日の値動き

JAL最後の板 ● 上記が今日の値動き(というか一本値)でした。JALは朝から大量の売り物が出ていたことで、結局、値が付いたのは最後の大引け比例配分だけ。それでも2762万4000株も取引が成立したのはご立派(^^;。最後の価格は、もちろん1円でした。

● 右側が最後の"板"状況です(出典:マネックス証券フル板ツール)。ここに来て、成行ではなく、1円で指値を出しているのも何だと思うのですが、もっと上の方の値段にまでかなりの指値売りが出ているのが分かります。まぁ、色々と事情があるのでしょうが(^^;、証券会社には注文件数スライドで取引所からフィーが掛かっている状況を考えると、「ちょっと・・・なぁ~」って感じもします(^^;。まぁ、最終投資家は約定しない限りコストは掛からないんですけどね。

● 何はともあれ、ナショナルフラッグ・キャリアーが経営破綻という事態に追い込まれ、多くの株主が損を被った事態は、マーケットとしては今日で終わり。あと、債務がどうだこうだとか、年金がどうだこうだとかは、マーケットから見る限りは関係のない話となります。個人的には、これを機会に「鶴丸」を復活させても良いと思うんだけどなぁ~(^^;。

● 改めて書くほどのことはないかもしれませんが、「誰か間違えるだろうなぁ~」と思っていたら、予想通り、間違えが発生したみたいなので(^^;、記録的にコメント。話はご存知の通り、「住友商事がKDDIに対抗してJCOM株をTOBする」というもの。このニュースの詳細をご存じない方は、Googleでニュース検索して内容をご覧下さい。ここでは、ニュースそのものではなく、関連して起こった「間違い」の話です(^^;。

● 今回の話でTOBのターゲットになっている銘柄は、正式には「ジュピターテレコム」のこと。銘柄コードは4817で、JASDAQ上場銘柄。銘柄略称は「JCOM」です(全角文字の記述が正解)。一方で、名前が似たような銘柄に「ジェイコムホールディングス」というのがあり、銘柄コードは2462。こちらはれっきとした東証1部上場銘柄で銘柄略称は「ジェイコム」。どちらも読みは「じぇいこむ」と同じですが、前者が通信業で"日本最大のケーブルテレビ局統括運営会社"の一方、後者はサービス業の"携帯電話販売中心の人材派遣が軸"ってことで、全くの別会社。もちろん、資本関係なども一切ありません。

JCOM(4817)日中足ジェイコム(2462)日中足
JCOM(4817)日中足 ジェイコム(2462)日中足
出典:Yahoo! JAPAN Finance

● 上記、日中足をご覧頂けると分かるのですが、JCOMはTOB価格にサヤ寄せする格好でストップ高のままでした。これは十分に納得できるところ。笑ってしまったのがジェイコム。買い気配から始まって、それなりの出来高を伴って高寄りしたものの、その後は急激に元の水準に戻して終わり。こちらは特に何も材料があったというのではなく、当然の結果と言えばその通り。「JCOM」と「ジェイコム」の勘違いがもたらした結果としか思えないのです(^^;。要するに銘柄間違いですね。

● 勘違いを助長した可能性があるのが、もちろん読み方の類似があるでしょうが、会社規模の"逆転"現象、株価の似たような水準ってあたりもその原因になりそうです。TOBターゲットになっているJCOMは、時価総額、会社規模など、ほとんど全ての点でジェイコムより大きな会社。にもかかわらず、JCOMがJASDAQ銘柄で、ジェイコムが東証1部。さらに、昨日終値を見ると、JCOMは90,000円、ジェイコムは87,000円と似たような水準。素人さんだったら間違える可能性大かもしれません…(^^;。

● とは言うものの、この手の間違いそうな銘柄名のパターンは、少しでもマーケットに参加している方々はあらかじめ認識していて当然の話。昔、人の手で注文をさばいていた時代には、間違いを避けるための独特の銘柄の呼び方がいっぱいありました。日本航空は「にっこう」と呼ばず「じゃる」と呼んでいたし、日工は「にちえこう」で、日本鉱業は「やまにっこう」って具合。これらの呼び方は主に立会い場で生まれ、そして証券会社各社に広がったものが多かったのです。お客さんの注文を間違えるなんて、プロとしては絶対にしてはならないこと。そのため、間違いが起こらないような予防措置的な手順が証券会社のなかには、あちこちにあったのです。時代の流れと共に、そういうカルチャーが薄れてきたのは事実でしょうし、ネット経由での取引が増加するに従って、証券会社の社員が顧客注文を直接的に扱う機会も激減しました。だからこの手の間違いは仕方ないんでしょうけど…(^^;。一度目はともかく、二度目は単なるアホですよ!

関連ニュース

MSCI Barra ● 日本時間で昨日、2月11日(木)早朝に、MSCI Barraから2月の四半期リバランスが発表されています。MSCI Barraからの公表リリースはこちら(PDFファイル、英文)からどうぞ。

● 結論から書くと、日本株に関しては新規の追加も削除もなく、株数変更の微調整だけに留まっています。元々、MSCI指数が大きく入替えられるのは5月と11月のリバランスで、それ以外の四半期は主として微調整。大型上場や大型増資などは即座に追加採用され調整されるので、その辺のエキサイトメントもなく、この時期は、それに属さない程度の規模の調整をまとめてやる、って感じです。なので、事前から「何もない」と思われていたし、実際に「何もない」というのが今回の四半期リバランス。その意味では、サプライズも失望もありません…(^^;。

● じゃあ、何で書いているのかと言われれば、現時点で「何もない」と考えられていることを書いておくのも、まぁ、記録かなと…。そしてもし何か起これば、「あの時はナメていた」と反省することになるだろうし…(^^;。

MSCI Barraのサイトを隅から隅まで探しても、実は、株数変更などの詳細情報は掲載されていません。以前から何度も書いているように、これらの情報はライセンス情報で有料です。それも、決してお安くない値段です(^^;。ライセンス契約している人だけに教えてくれる情報ってことです。日本では、大手証券会社(外資系はほぼ全部、国内系もいくつか)や大手投信会社などが契約しており、徐々にその辺からレポートが出て、それがニュース記事になり、世間一般に周知されていくというのが普段の手順です。で、これを書いている時点で色々とニュース記事を検索してみたのですが、どこにも見付かりませんでした。それだけ「何もない」ってことです(^^;。

● 色々な情報ソースから教えてもらったところ(なので、全てぼやかした伝聞調です(^^;)では、日本株で金額ベースで一番大きく増加するのは野村HD(8604)とのことですが、それでも1日平均売買代金で考えると0.2日程度にも満たない水準。まぁ、大引け間際の瞬間インパクトはともかく、中期的なインパクトは非常に考え辛いですね(^^;。金額ベースで一番大きく減少するのは三菱UFJ FG(8306)とのことですが、対1日平均売買代金では1桁%の水準。誤差以下の範囲です。まぁ、1日平均売買代金ベースでもう少しインパクトが大きそうな銘柄もいくつかある様子ですが、それでも、1日以上のインパクトがありそうな銘柄は計算上は出てこない状態。まぁ、無風に近いですね(^^;。

● 一方、日本株全体で見た場合の資金フローですが、敢えて書けば若干の流出みたいです。ただ、それでマーケットが大きく動くような規模ではない様子(敢えて詳細は明記しませんが…)。これらのリバランスは、今月末、つまり2月26日(金)の終値で実施されます。

● 先週末金曜日の相場がかなり大きくギャップダウンしたことにより、日経平均もTOPIXもチャート上は「アイランド・リバーサル」っぽくなってきてしまいました。下左が日経平均の日足チャート(出典:Infoseek Money)です。

日経平均日足 ● アイランド・リバーサルとは「離れ小島」という意味。窓を空けて上昇してもみあった後に、今度は窓を空けて下落してしまって、もみあった局面が小島のように浮いてしまった状況を言います。今回は上へのアイランド・リバーサル型ですが、これは下落局面での反発にも出現することがあります。

● 本来ならば、強烈なアイランド・リバーサル(トップ)は、もっと上昇局面が続いた天井で出るもので、その場合は「ホンマ、ヤバイ」って状態になります。今回の波で言うと、例えば1月中旬の高値の頃に、これが出ていたら本当に"ド天井示唆"ってことになっていました。下の場合も同様で、昨年11月下旬の底の局面でも、ギャップダウンしたのですが、その後にギャップアップがあったら、かなり典型的で有力な"大底示唆"となっていたのです。

● 今回の局面を考えると、下落中のホンの一瞬の反発局面でアイランド・リバーサルが出現。これをどう解釈するかは難しいところです。下落を示唆する雰囲気がプンプンするのは避けられないチャートの格好なのは事実で、週明けの相場の動きには注意しておく必要があります。一方、あっさり窓を埋めてしまうようだったら、このアイランド・リバーサルはダマシだったってことになります。

● 週末金曜日(2月5日)のNYダウは、ふらふらとしながらも、とりあえずプラスで終了。CME日経平均先物は、円建てもドル建ても、1万円割れと軟調ながら、贔屓目に見ればそれなりに落ち着いた動き。まぁ、お世辞にも強くはないですけど…(^^;。

● いずれにしろ、地合いの弱い雰囲気がプンプンしているのは否定できないけど、チャートを見ている方の8割がそう考えているのも確かでしょう(^^;。金曜日ザラ場中にもこのアイランド・リバーサルは見えていた話なので、少なくとも、金曜日後場の時点で対処した方もいらっしゃったと考えています。その辺がワイルドカードですかね…(^^;。

騰落レシオとTOPIX ● 何でもかんでも「ショック」と名付けるのも節操がない(^^;のですが、今日はそうしたくなるほど色々な悪材料が重なる格好で、東京も当然のように大幅安。ただ、トヨタは朝方の一瞬以外は堅調推移で、この辺の銘柄を見ている限りでは、日経平均が300円近くも下落した(前日比 -298.89円、-2.89%、終値10,057.09円)のとは印象が一致しない一日でした。

● このところ、指数が堅調でもトヨタは我が道を行くって感じで急落していたので、その修正と言えばその通りだったのかも知れません。さらに、プリウスのリコール話まで出てきて、色々な意味で「やり過ぎ感」があったのも事実なんでしょう。相場としては、「これ以上の悪材料」が想像し難くなってくるならば、そこで買い戻しや押し目買いが入るのは、お馴染みのパターン。大引間際に、産経新聞に『トヨタ擁護の声も カナダ経済紙などが米政府の“意図”批判』なんて記事も流れていましたが、似たように考えている向きはいる、ってことなんでしょう。

● さて、今日の相場を受けて25日騰落レシオがどうなったかを確認しておきましょう。本日の東証1部は値上がりがたったの131銘柄で、値下がりが圧倒的な1506銘柄と全面安。この結果、25日騰落レシオは本日大引時点で85.19%まで下落。指数がかなり大きく下落した割には…って印象があるかもしれませんが、さすがに下がってきています。

● この先、来週1週間ずっと750銘柄上昇/750銘柄下落のチャラが続けば、祝日1日を挟んで来週金曜日(ミニSQ日)に82.69%まで下落する計算。実は、レシオはこの先もあまり急激には下落しないのです。同様に500銘柄上昇/1000銘柄下落が来週いっぱい続けば、来週金曜日で74.44%まで下落することになり、これでちょっと「売られ過ぎ感」が出てくるのかもしれません。逆に1000銘柄上昇/500銘柄下落が続いても、レシオは90%台半ば程度です。

● 昨年11月末には瞬間ながら60%割れがあったことを考えると、まだ"年に1回"って感じの究極的な売られ過ぎ感は遠いように見えます。でも、"3ヶ月に1回"程度の水準は見えてきたようにも思えます。いずれにしろ、どうせ将来のことを完全に見通そうってのは無理(^^;。自分の座標軸を確かめながら、ゆっくりと確実に!

● 昨日のニュースですが、『ドイツ「空売り」規制解除 金融市場の安定を理由に』(産経新聞)とのこと。皆さんもご存知の通り、一連の空売り規制は、2008年秋のリーマン・ショックの時にボラティリティーが大きく跳ね上がったことなどを理由に、世界各国で導入されたものです。

● 本来、世界各国どこでも、ほとんどが時限措置として導入されたのです。それがようやく解除されつつあるってこと。これだけ聞けば、「何を当然の話」と不思議に思われるかもしれません。そもそも時限的な措置だったのだから、その必要が無ければ撤去されるのは当然のこと。当然のこと…なんですが、物事はそう簡単ではないのが事実。特に日本においては、この手の時限措置が事実上の恒久措置になることは珍しくありません。ガソリンの暫定税率なんてその際たるもの。何十年も「時限」とか「暫定」のまま放置されるケースは、全くもって珍しくないのです。

● リーマン・ショックほどの事態が発生した時に、当局が何らかの規制措置を講じるのは理解できます。市場関係者としても、それに従うのは当然のことだし、その点について異論はありません。でも、一般論としてマーケットには、なるべく規制が少ない方が良いというのも、私が信じる事柄の一つ。空売り規制などは、マーケットを不自然にゆがめてしまう最も大きい規制の一つだと考えています。だから、臨時措置を講じたのであれば、その必要性が薄れたと判断できれば、なるべく速やかに規制を撤去して欲しいのです。事実上の恒久措置にするのではなく…。つまり、規制にも規律が必要、と考えているんです。

● ちなみに、日本の空売り規制はリーマン・ショック前からあったのですが、色々と規制が強化(臨時的に)されて現在に至っています。そして、つい先月、『空売り規制、4月末まで延長』(日経)と金融庁から発表されています。延長はこれで4回目。臨時とは言いながら、徐々に恒久化されつつあります。本当に恒久化したいのであれば、それはちゃんと議論すべきだと思うんですけどねぇ~。

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