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このマーケットコメントは、資産運用を職業とする国内外の機関投資家顧客向けに書いている落書き帳です。少し違った視点から相場を眺めている一人の声としてお楽しみ下さい!

2009年01月03日(土) .... 明けましておめでとうございます

明けましておめでとうございます

● 旧年中は色々と皆様にお世話になり、ありがとうございました。突然の退社と毎日続けてきたHP/ブログの更新中止でしたけど、12月の残りは意外に自由の身を楽しんでいました(^^;。いつまでもそういうわけには行かないでしょうけど、久しぶりの「車検」って感じで、1月は身体のケアをする時間を取る予定でいます。その後のことは、それから後で考えようかなと…(^^;。

● 世界中のメディアが景気悪化を叫ぶので、必要以上に景気悪化を心理的に感じているなぁ、と感じています。もちろん、色々な経済指標の悪化度合いは半端ではないのですが、これにしても未体験というほどのことはないのです。ただ、普段だったら1年とかの時間を掛けて悪化するところを、わずか3ヶ月ほどで圧縮してやってしまった感がある点が違っています。それだけ行き過ぎも発生するだろうし、逆に考えれば、行き過ぎの反動もそれなりの規模になると考えています。

● 問題はタイミングなんですよね。ファンダメンタル材料などを見ているとお先真っ暗なのは当然でしょうけど、相場はその通りには動かないものです。そのタイミングを如何に掴むかが、今年のカギかなと考えています。ファンダメンタル材料の分析は専門家に任せておくとともに、後付けの確認材料としては役立つでしょうけど、未来を見るための指針にはなり辛いと考えておいた方が良さそうに感じているところです。早過ぎると本当に動かなくてはいけない時に、後ろ向き処理に没頭される羽目になるワケで、決してそれは良い事ではないのです。ただ、遅過ぎると反動で戻る分の上値しか望めないなかでは、高値掴みのリスクが大きくなるばかり。この辺のタイミングが見えない間は、無理をすることはないんでしょうね。それと、周りのノイズにあまり惑わされないことも大事になりそうです。

● The Gartman Letter の "Rules of Trading" でもいくつか私が頼りにしている「格言」があります。以下に少しだけ。

- Never, Ever, Ever, Under Any Circumstances, Add to a Losing Position

- Markets Can Remain Illogical Far Longer Than You or I Can Remain Solvent

- Buy Markets that Show the Greatest Strength; Sell Markets that Show the Greatest Weakness

- In Trading/Investing, an Understanding of Mass Psychology is Often More Important than an Understanding of Economics

- Do More of that is Working and Less of That is Not

- The Hard Trade is the Right Trade

- There is Never Just One Cockroach

● 敢えて無理やり和訳しないでおきますが、本来、トレーディング(インベスティングではなくて)が主体のGartman氏ならではの「格言」だと思います。そして、トレーディングの積み重ねがインベスティングだと考えれば、少しずつでも理解することによって、何かが違ってくるハズです。何はともあれ、楽しい、実りある1年にしたいと考えております。

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