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このマーケットコメントは、資産運用を職業とする国内外の機関投資家顧客向けに書いている落書き帳です。少し違った視点から相場を眺めている一人の声としてお楽しみ下さい!

2008年08月29日(金) .... 大幅反発、何やかんやでほぼ全面高

 TOPIX : 1245.71 (+35.18, +2.88%)    日経平均 : 13072.87 (+304.62, +2.39%)    円ドル : 109.10  

● 米国株上昇、CME日経平均高、7月鉱工業生産指数速報が予想より良く、原油安。さらにささやかにしろ景気対策への期待感もあって、朝からピョコンと上昇してスタート。その後、1時間ほどは横ばい状態だったものの、午前10時過ぎから上値追い基調。先物に引っ張られた印象はあったものの、それでも久しぶりに大きな上昇になった点は評価。月末の「お化粧買い」観測は朝から市場筋を駆け巡っていたし、"誰も期待していない"経済対策も、"減税"の言葉が出て、いざ相場が上がりだすと「誰も期待していないだけに、もしかしたら…」って心理状態になってしまいます(^^;。結局、何やかんやで大幅高。TOPIXはモロ高値引けとなり、週末・月末の不安感は覆い隠される格好でした。ただ、具体的に「何」が効いたのかは、良く分からない1日でしたが…(^^;。

● 日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● 個別にも、相場全体の追い風も加わって、任天堂(7974)の業績上方修正にも相場は敏感に反応。日中足を見れば分かりますが、発表直後からすっ飛びました(^^;。任天堂はここ最近、鳴かず飛ばずが多かったし、増額修正してくるのはある程度分かっていたハズながら、実際に出ると動いたのは拍手。一方、今日の全面高の中で大幅安だったのは、富士フイルムHD(4901)。1割超も下げるほど売る必要があったかは議論ですが、弱みを見せてしまうと叩かれてしまいます。月末ってこともあり、新興系不動産はやはり不安感が拭えないのか、かなり安い銘柄が多かったものの、大型系は全体堅調。今日は銀行株がかなり相場を引っ張ったことで、中小型株は上昇についていけない格好。Core30が37bps勝った以外、Large70は3bps負け(チャラ)、Mid400は35bps負け、Smallは29bps負けでした。

● 任天堂(7974)の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。かなりストレートに反応しているのをご覧頂ければと…。

任天堂(7974)日中足

● 記録。東証1部出来高は前日比3億9130万株増の17億7925万株、売買代金は同5721億円増の2兆0299億円と、久しぶりに2兆円の大台超え。東証1部値上がりは1522銘柄、値下がりは140銘柄と「ほぼ全面高」。東証33業種別指数も全て値上がりでした。今朝の日経平均SQ値を計算すると、前日比183.21円高の12951.46円(9時40分確定)。この9時40分は富士フイルムHDで、それ以外は9時20分前後までに寄っていました。指数が前日比で動いた割にザラ場は静かで、日経平均の日中値幅は160.88円(前場130.80円、後場75.66円)どまり。また、市場筋推計による今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、買い越し(1920万株売り/2620万株買い)でした。

● 大引け後に開示された先物手口についても少し。毎度おなじみの面子が大活躍(^^;。日経平均先物では、CSが5875枚買い越し、ニューエッジが5029枚買い越し、BNPPが1156枚買い越しなど。売りはドイツが2074枚売り越し、SBIが1381枚売り越し、立花が1133枚売り越し、大和SMBCが1128枚売り越し、松井が1126枚売り越し、野村が買い手口不明の1957枚売りなど。TOPIX先物では、CSが5012枚買い越し、LBが2134枚買い越し、ニューエッジが1747枚買い越しなど。売りはBNPPが6651枚売り越し、野村が1589枚売り越し、ドイツが1523枚売り越しなど。もっとも、この時期はロールオーバーが活発化するので、9月限の手口だけ見ても仕方が無いんですけどネ(^^;。

● 一方、今日はMSCI四半期リバランスの基準日だったこともあり、大引けに掛けて取引が増加。東証1部毎分売買代金推移で見ると、前場42.92%、後場57.08%と、普段より5%程度は後場に振れていた格好。また、寄付きの1分間が2.5%だったのに対して、大引けの1分間は7.2%もの売買代金が集中。今朝は買い気配が多かったことを考慮して、寄付きの5分間を見ると、これが7.0%。ちなみに大引け前5分間は13.5%もありました。月末も重なり、かなり売買代金が歪んだことが分かります。

● 話題変更。来週から9月で、そろそろ先物のロールオーバー時期が近付いてきました。今回はSQが日取りの関係で9月12日(金)とかなり遅く、9月限がExpireするまで、まだたっぷり2週間あります。取引所での限月間スプレッド取引は、今週に入って板がそれっぽくなり始め、今日は、TOPIX先物で-7.0~7.2ptあたりの動き、日経平均先物で-50円を挟んだ動きでした。Bloombergで何も手を加えないデフォルト状態で計算したフェア限月間スプレッドは、TOPIXで-7.50pt近辺、日経平均で-65.80円近辺。この水準は、金利をどう取るかや配当の推計により違いが出てきます。なお、いつも通り、TOPIX先物はフェア近辺、日経平均先物はプレミアム状態でした。

● 早ければ来週にでも、日経平均の定期銘柄入替え発表があるはずなので、日経平均はそれを片睨みしながらの展開。もっとも、低位銘柄の小幅入替えになりそうな空気なので、それほど大きな障害にはなっていない様子ですけど…。10円刻みでしか取引所取引が出来ない日経平均先物としては、スプレッドが-50円近辺という相場水準のおかげで、取引所取引でもそれなりに商いが進みそうです。いずれにしろ、来週からもっとロールが活発化すると考えています。

● 最後に、今週も何かと疲れました。肉体的にというよりも、これだけ人気離散しているマーケットに向かっていると、心理的に疲れてしまいます、ホンマ…(^^;。週明けは米国市場がLabor Dayで休み。ここで、日本株市場が意外感のある走り方を演出すれば面白くなるんですけど…(^^;。来週からは9月。8月最後に良い週末を!

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 TOPIX : 1219.53 (-4.16, -0.34%)    日経平均 : 12768.25 (+15.29, +0.12%)    円ドル : 109.00  

● 寄付きこそは米国株高、CME日経平均先物高を受けて高く始まったものの、ホンの10分もしないうちに伸び悩み感がありあり。もっとも、下値をバカスカ売り込む動きも乏しく、後場は昨日終値近辺での膠着相場。後場の日経平均値幅はたったの44.89円でした。売買代金の今年最低記録を連日更新していたものの、今日はその不名誉な記録は途切れました。ただ、それを喜んでいられるほど商いが戻ったのではなく、今日はTOPIX月末修正があったことで、最後の方に多少はバスケット売り買いが入ったおかげだったのかも知れません。東証1部値上がりは613銘柄、値下がりは972銘柄で、日経平均はプラスだったものの、騰落銘柄数を見る限りではマイナスの方が合う感じでした。

● 今日のマーケットでリスク回避というか、買い気の乏しさを感じさせたのが、アイフル(8515)が一時ストップ安まで売り込まれたこと。特に個別に材料があったのではなく、連想ゲームとしては、今朝の毎日新聞の 「三菱UFJ:アコム子会社化TOBなど出資比率40%へ」 報道(会社側は否定)を受けて、アイフルが単独での生き残りが難しいとの連想だったのでしょう。ただ、もし相場の地合いが良かったら、逆にM&Aの花嫁候補として買われたかもしれないワケで、その辺に、如何にもリスクを避ける空気を感じてしまいました。

● 冴えない相場のなかでは、上がっている銘柄を見ても冴えないように見えてしまうし、下がっている銘柄を見れば弱気の虫が出てきます(^^;。相場の地合いに個別銘柄を見る目も影響されている状態に陥りがち。本当はそうだったら駄目なんですけどネ。今日の日中足を見ると、寄付きでポーンとボールを放り投げたものの、すぐに落ちてきて、地面(前日終値)水準からズボッと深みにハマって戻ってこなかったって感じ(^^:。下がったにしても、スーパーボール(懐かしい!)みたいにポーンと跳ね返ると、活発な相場との印象を受けるし、取り返してやろうと頑張るのでしょうが、今日みたいに「ズボッ」→「シーン」だと、如何ともし難いっす…。先日も書いたのですが、「何がどうなれば…」がもう少し見えてくるまでは、こんな状態が続くことを覚悟しておいた方が良いのかも知れません。明日は週末・月末だし…(^^;。

● 今日はTOPIXと日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。形は当然ながら同じようなものですが、位置関係が少し違った点が興味深いです。大引けで両指数ともにピョコンと飛び上がっているのですが、これはTOPIX月末修正の影響が多少あったからだと考えています。

TOPIX日中足
日経平均日中足

● 記録。東証1部出来高は前日比8343万株増の13億8795万株、売買代金は同1136億円増の1兆4578億円と、前日比では少し増加したものの、まだ今年の最低水準近辺をウロウロ。今朝の日経平均SQ値を計算すると、前日比87.92円高の12840.88円(9時10分確定)。モロに今日の高値近辺でした(^^;。日経平均の日中値幅はたったの128.93円にとどまり、これは丸々前場の値幅。後場はたったの44.89円でした。また、市場筋推計による今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、買い越し(2110万株売り/2510万株買い)でした。

 TOPIX : 1223.69 (-5.66, -0.46%)    日経平均 : 12752.96 (-25.75, -0.20%)    円ドル : 109.15  

● 今日もあまり見所の無い展開。何よりも相場に参加する気持ちにさせる材料が乏しく、今日も基本は閑散小動き。指数は10時頃にザラ場安値を付けてから戻したものの、力強さを感じると言うには遥かに遠い印象。営業マンは顧客に電話するネタも乏しく、プロップ・トレーダーも「やればやるだけ損する」とか、「寄付き30分間と引け前30分間以外はやることがない」なんて声が聞こえてくる始末(^^;。まぁ、「休むも相場」なんですけど…(^^;。

● 「そして誰もいなくなった」相場のなかで、相対比較感で賑わった銘柄は個別にポツポツあったものの、実際にマーケットを眺めていたら、地銀安いなぁ~とか、不動産はあかんなぁ~、誰がコマツこんなボロカスに売るねん?といった軟調銘柄の方が目立つ状態。東証1部出来高トップは日本板硝子(5202)だったものの、これも日計りだったら儲かったとは思えない値動きでした。実は、今日はJASDAQ指数、マザーズ、ヘラクレスはいずれもプラスで終わっているものの、多少はヤケクソ気味だったようにも感じてしまいました(^^;。

● 何がどうなれば相場が変わるかは難しいところで、ちょっと前までは、多くが「原油が下がれば…」と言っていたものの、それが実際に起こっても相場は無反応。そういえば、政府が経済対策をやろうとしているのにも関わらず、市場からは期待する声も乏しいし、いつも出てくる"関連銘柄"なんてのもさっぱり出てこず、ヒンヤリとした空気が流れるばかり。ロシアとグルジアの揉め事も理由にされ始め、もう犯人探しの毎日になりつつあります。こんな相場は、ちょっとしたことがきっかけで、心理状態が一変する可能性は秘めているものの、それが何か、さらにタイミングを前もって予想して行動するのは無理。多くの参加者(というか傍観者)は、「それが起こってから動けばいいや」ってのがコンセンサスでしょうか。変化に気をつけるしかないですネ。

● 記録。東証1部出来高は前日比3829万株減の13億0452万株、売買代金は同328億円減の1兆3442億円と閑散。出来高でも売買代金でも今年最低を更新し、売買代金はこれで4日連続の最低更新。東証1部値上がりは478銘柄、値下がりは1110銘柄で、指数の下げより下落銘柄が多かった印象。今朝の日経平均SQ値を計算すると、前日比51.82円安の12726.89円(9時05分確定)。最近、SQが決まる時間が結構早く、その点でも買い気配や売り気配があまり出ない状態が分かります。

● 日経平均の日中値幅はたったの101.65円(前場101.65円、後場47.84円)で、特に後場はやる気なしの極地状態。また、市場筋推計による今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、売り越し(1860万株売り/1410万株買い)でした。先物の手口も、大きいのはありませんでした(^^;。日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

 TOPIX : 1229.35 (-9.90, -0.80%)    日経平均 : 12778.71 (-99.95, -0.78%)    円ドル : 109.70  

● オーバーナイトでの米国株安、CME日経平均先物安などを受けて軟調な展開。今日も盛り上がりには欠けた展開はその通りながら、昨日は指数が結構高かったのに空虚感が否定できなかったものの、今日は朝方の売りが一巡してから、それなりに戻し局面があったおかげで、前日比でマイナス推移だったにしては雰囲気は悪くなかったです。もっとも、出来高/売買代金は相変わらず低調で、出来高はGSユアサとURBANのおかげで今年最低を免れたものの、売買代金は3日連続で今年最低を記録。

● 物色面では、銀行株などに振り回されていた感はあるものの、目先筋が参加者の多くを占める現状だと、方向感が乏しくならざるを得ないし、自律的な中期的な動きに期待するのも無理があります。海外市場の動向などから、この辺の銘柄が振られるのは仕方ない格好。一方、これだけ閑散な相場でも、メディアなどの「相場解説」ではある一定量のニュースを書かざるを得ないので、普段だったら完全無視の動きでも意外に大きく報じられたりします(^^;。その辺を頭に入れて読む必要はあるかなと…。しかし、この出来高/売買代金だったら、ザラ場をリアルタイムに見ていなかったとしても、それほど「見逃した」という感触はなかったと思います。はぁ~(溜息)。

● 日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● 記録。東証1部出来高は前日比3159万株増の13億4281万株、売買代金は逆に同71億円減の1兆3769億円と閑散。東証1部出来高トップはGSユアサで5906万株、第2位がURBANで5150万株。つまり、この2銘柄で1億1000万株もやっているので、その他の銘柄が如何に閑散だったかが分かります。URBANはさすがに売買代金ランキングに出てこないものの、GSユアサは338億円で第4位でした。

● 東証1部値上がりは528銘柄、値下がりは1055銘柄。今朝の日経平均SQ値を計算すると、前日比203.58円安の12675.08円(9時15分確定)で、ほぼ安値圏での寄付き。日経平均の日中値幅は145.12円(前場67.64円、後場89.89円)と小動き。また、市場筋推計による今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、買い越し(1360万株売り/1690万株買い)でした。

● 大引け後に開示された先物の手口についても少し。これだけ閑散な中でも、いつもの面子にそれなりの動きがありました。日経平均先物では、ドイツが1801枚売り越し、CSが1755枚売り越し、ニューエッジが1700枚売り越しなど。買いはUBSが3299枚買い越し、MSが2425枚買い越しなど。TOPIX先物では、CSが1553枚売り越し、ニューエッジが1467枚売り越し、JPMが979枚売り越しなど。買いはGSが3031枚買い越し、野村が1098枚買い越しなど。まぁ、これを見たからといって何かが確実に分かるってことはないのですが、「ほぉ~~、はぁ~~」と楽しんでいただければ幸いです(^^;。

 TOPIX : 1239.25 (+22.83, +1.88%)    日経平均 : 12878.66 (+212.62, +1.68%)    円ドル : 110.10  

● 前週末の米国株高などを交換して、寄付き段階からピョコンと跳び上がって推移。ただ、朝の30分間で跳び上がった後は、ほぼ横ばい推移。前日比ではかなり高かったものの、ザラ場の値動きとしては覇気が乏しいというか、やる気が乏しいというか…。買いが乏しいだけではなく、売りも乏しかった印象でした。いずれにしろ、証券関係者で今日の指数の上昇を素直に喜んでいた向きは、あまり多くなかったと思います。

● 東証1部出来高は前週末比で1億6200万株も減って13億1222万株、売買代金は同1195億円減の1兆3841億円。これは大発会も含めて今年の出来高・売買代金最低記録。昨年12月28日の大納会が8億8110万株/1兆0829億円だったのですが、これは半日立会。全日立会だと、昨年8月28日の13億3187万株/1兆8852億円というのがあったのですが、それも下回ってしまいました。また、日経平均の日中値幅は151.79円(前場148.34円、後場70.67円)と小動き。SQ値の12850円あたりが今日の安値で高値は12950円弱。実際のところ、値動きはせいぜい100円未満ってところでした。

● 日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● 物色内容と言っても、今日はかなり全面高に近かったので(石油や商社が軟調だった)、あまりこれと言うほどのモノは感じませんでした。個人的に注目しているのは、GSユアサ(6674)が再び東証1部出来高トップ(売買代金で第3位)だったこと。環境関連だとか何やらというのは基本的に後付け理由で、夏枯れ無気力相場のなかで、この銘柄は目先筋が集まって売り買いできる銘柄(^^;。この銘柄が賑わっている間は、ある意味でまっとうな銘柄に物色が向かうとは思えない一方で、これだけ閑散相場の中でも、それなりに活動している参加者が居ることも分かります。色々な意味で「シグナル」として興味深く眺めています(^^;。

● 他の記録。東証1部値上がりは1406銘柄、値下がりは230銘柄。今朝の日経平均SQ値を計算すると、前日比184.18円高の12850.22円(9時13分確定)。また、市場筋推計による今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、買い越し(1250万株売り/2050万株買い)でした。また、大引け後に開示された先物の手口では、日経平均先物でLBが4220枚買い越しとかなり突出した動き。他、ニューエッジが1453枚買い越し、CSが987枚買い越し。売り手はドイチェが1055枚売り越しなど。TOPIX先物では、ニューエッジが1960枚買い越しだった一方で、BNPPが3682枚売り越し、GSが1223枚売り越しなどでした。

● 話題変更で雑談。ちょくちょく覗きに行くサイトの一つに、 「ウォールストリート日記」 というブログがあるのですが、そこに 「年金ファンドのオルタナティブ投資」 との記事。普段から落着いた分かり易い論調で楽しみにしているブログの一つですが、下の方にPension & Investments誌からの引用として興味深いグラフが掲載されています。なんでも、「年金基金の運用担当者の意識に関する日米比較」で、「質問:自分が引退した後に大きな損失が発生する可能性の方が、在職中に(小額であっても)損失を確定することよりも、受け入れやすい」に対する答え。 画像ファイルへの直接リンクはこちら です。ご覧頂くと一目瞭然ですが、思わず苦笑い…(^^;。P&I誌の本文を読んでいないので何とも言えないのですが、日米の違いが良く分かるような気がします。ただ、深く考えると、この「分かるような気がする」ってのは、ヤバイっすよねぇ~(^^;。

 TOPIX : 1216.42 (-8.11, -0.66%)    日経平均 : 12666.04 (-86.17, -0.68%)    円ドル : 108.90  

● 気の抜けたぬるいビールというか、しけった煎餅というか…(^^;。どちらも金を払ってまで飲み食いするモノではないでしょうが、今日のマーケットも朝からそんな雰囲気。最大のニュースが、「東証1部出来高・売買代金が今年最低を更新」では立つ瀬がありません(-_-;)。星野ジャパンは韓国に負けてしまうし、「はぁ~~~(溜息)」が止まらない1日でした。

● 今日の東証1部出来高は前日比で1億0232万株減の14億7322万株、売買代金は同1395億円減の1兆5036億円。手元の記録では、出来高も売買代金も今年最低を更新。これまでの記録は、今年の大発会(1月4日)の半日立会で14億2426万株/1兆7985億円で、全日立会だと、出来高は4月14日の15億0777万株、売買代金だと8月15日(ついこの間)の1兆5870億円が今年の最低でした。今日は、出来高でも半日立会の大発会までもをぶち抜いての記録。オリンピックでの新記録は喜べるんですが、薄商い記録をぶち抜いても、楽しくも何ともありません…(-_-;)。

● TOPIXは少し前から7月安値を割り込んでいたものの、日経平均は今日、7月安値を割り込んで引け。もっとも、安値を割り込んできてもパニック売りが出るわけではなく、「ふぅ~~ん」程度の反応。特に後場の日中足は、これが心電図だったらちょっとヤバイ…というほど無反応。今日は先物も動きが乏しかったので、相場全体が無気力・無反応との印象でした。最近は携帯ワンセグなんて便利な道具もあるので、動かないマーケットなどを見ずに、ワンセグでこっそり野球観戦していた向きが結構いたのではないかと…(^^;。

● 日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● 残りの記録。東証1部値上がりは669銘柄、値下がりは922銘柄。今朝の日経平均SQ値を計算すると、前日比15.61円安の12736.60円(9時08分確定)。今日もここが「幻のSQ値」で最も高いところでした。ザラ場中、10時15分過ぎに一度上値アタックしたものの、その後はジリ貧でした。日経平均の日中値幅はたったの100.75円(前場100.75円、後場48.99円)。特に後場の50円未満の値動きは記録的(-_-;)。また、市場筋推計による今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、再び売り越し(1890万株売り/1280万株買い)でした。

● 雑談。あ~~あ、オリンピック野球、準決勝で負けてしまいました。「打てんなぁ…」、「あと1本が出んなぁ…」というのが今回のチームの印象だったのですが、それが悪い方に出たというか…。今晩のキューバ対米国戦の結果、負けチームと明日3位決定戦になります。色々な意見があるでしょうけど、決定力不足を嘆くのはちょっと違うかなという気持ちもあります。もともと星野監督が目指していたのが投手力主体のチーム。今回のオリンピック予選の結果を見ても、星野ジャパンの防御率の良さは際立っており(唯一の1点台)、その意味では星野監督は目指していたチーム作りでそれなりに成果があったのかなと…。ただ、プロの世界は「勝ってナンボ」です。相場の世界でも基本は同じ。勝者は色々言う権利があるし、敗者にはそれが無いのです。厳しいですけどね…。

● 何かと疲れが残る1週間でした。良い週末を!

 TOPIX : 1224.53 (-8.84, -0.72%)    日経平均 : 12752.21 (-99.48, -0.77%)    円ドル : 108.90  

● 個人的な事情で申し訳ありませんが、今日は健康診断(人間ドック)があり、前場は最初の30分を見ていただけで、後場に入ってから戻ってきました。と言う訳で、相場に張り付いて眺めていたワケではなかったのですが、もし健康診断がなくても、あまり興味が持てそうな相場展開では無かったような…(^^;。

● 米国株高などから、もう少し堅調な値動きを期待した方が多かったでしょうし、実際、今朝のSQ値は前日比で50円ほど上で始まったのです。ところが、ここが今日の高値の「寄り天」。1時間ほど掛けてズルズルと下落した後は、最近見慣れた横ばい推移。結局、安値圏から脱出できずに横ばいのまま静かに終了した1日になってしまいました。日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● TOPIXは3月31日に1212.96ptで引けて以来の安値水準、日経平均も7月15日の終値水準(12754.56円)を割り込み、4月1日(12656.42円)以来の安値水準。まぁ、いまさら世界景気がどうのこうのと大声で言っても仕方ないのですが、相場心理は冷え込んだままで、なかなか前向きの動きが出てこない状況。単発では日本電工(5563)のストップ高(+10.52%)などがあったものの、値上がり率上位はこのところ急落していた「ゲゲゲ」銘柄が目先的に反発しただけにしか思えず、将来的に前向きの動きとは考え難い状況でした。お盆休みが終わっても、相場はあまり変わらないっす。

● というワケで、きょうもさっさと記録に行きます。東証1部出来高は前日比5764万株減の15億7554万株、売買代金は同812億円減の1兆6431億円と閑散。東証1部値上がりは486銘柄、値下がりは1106銘柄と、指数の印象より値下がり銘柄数が多かったイメージ。今日もJASDAQ指数、マザーズはプラスで終わっています。今朝の日経平均SQ値を計算すると、前日比50.66円高の12902.35円(9時10分確定)。昨日とは逆にここが「幻のSQ値」で最も高いところでした。日経平均の日中値幅は161.51円(前場144.12円、後場83.87円)と小動き。また、市場筋推計による今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、買い越し(1260万株売り/1580万株買い)でした。ただ、フローがめっちゃ少ない…(-_-;)。

 TOPIX : 1233.37 (-2.17, -0.18%)    日経平均 : 12851.69 (-13.36, -0.10%)    円ドル : 109.95  

● 前場は米国株安などに引っ張られて軟調な展開。ところが、昼休み立会外バスケット取引の影響か、上海株式市場の久しぶりの大幅高を好感したのか(多分後者)、後場寄付きでピョコンと上跳ねして、後場はプラス転換でスタート。ただ、後場寄付きのピョコン以外に追随する向きは乏しく、結局、ジリ貧。TOPIXの方がマイナスで推移する時間帯が長かったのですが、日経平均も結局はマイナスで終了。いずれにしろ、前場も後場も覇気に乏しい展開で、能動的な動きが見られない1日でした。最近は、こんな風景も見慣れてきた感があります(-_-;)。

● 日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。後場寄付きでピョコンと動いた以外は、動きに乏しかったことがご覧頂けるかと…。

● 相場について積極的に書くネタも乏しかったので、さっさと記録に行きます。東証1部出来高は前日比6505万株増の16億3318万株、売買代金は同231億円増の1兆7243億円。前日比では多少増加したものの、売買代金で見れば昨日と同じく商い低調。東証1部値上がりは975銘柄、値下がりは612銘柄と値上がり銘柄数の方が多い状態。こんな時は中小型株がアウトパフォームしていることが多く、今日もCore30が43bps負け、Large70が11bps負けだった一方、Mid400が42bps勝ち、Smallが92bps勝ち。JASDAQ指数、マザーズ、ヘラクレスもプラスで終わっています。

● 今朝の日経平均SQ値を計算すると、前日比128.23円安の12736.82円(9時09分確定)。今日はここが「幻のSQ値」で最も安いところでした。一方、後場SQ値は前引値に対して72.24円も上に跳ねており、これが「ピョコン」でした(^^;。日経平均の日中値幅は169.68円(前場88.37円、後場71.97円)と小動き。また、市場筋推計による今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、売り越し(2720万株売り/1780万株買い)でした。市場筋によると、株数ベース以上に金額ベースでは売り越しだったとのこと。

● 一歩引いて考えてみると、割安銘柄があちこちにあることは、市場参加者の9割が認識しているハズ。ただ、ここから企業業績の悪化があると想定するならば、割安の根拠となる数字が劣化するわけで、割安"度合い"は変わらないまでも、"水準"は足並みを揃えて下落するリスクを意識せざるを得なくなってしまいます。経験則からは、実際は割安"度合い"も一緒になって下落するケースが多く、「割安がより割安になる」(≒バリューが効かない)になることも良くある話。こうなってくると、安易に「割安株を買う」なんて言ってられない心理状態になってしまい、まさに今がその状態だと考えています。

● こんな時は、「安全牌」的な銘柄を保有するしかないと誰もが考えるだろうし、それ以上に、フルインベストメントで無くてキャッシュに出来る立場なら、キャッシュにしておきたいと考えがち。いずれどこかで株価は反転するんだし、景気動向に半年先行するとすれば、もしかしたら株価は年内にも動き出す可能性があることになります。その際に機動的に動くためにも、キャッシュにしておくことに魅力があるように思えるんです(^^;。世界的に見て、商品市場で儲け難くなってきたこと、新興国市場で儲け難くなってきたことなどから、「次のチャンス」を狙っている資金、つまり待機資金はかなりあると考えています。それが日本株に流れてくるようにするには、何をどうすれば良いのか…。少なくともバラ撒きの経済対策ではないことは確かです、ホンマ…。

● 雑談。オリンピック野球は今晩対米戦。勝てば決勝ラウンドでキューバと最初にあたり、負ければ韓国と最初に当たることになります。頼んまっせ!そうそう、産経新聞に 「関西人は野球がお好き? 五輪中継視聴率・上位は野球が独占」 なんて記事が出ていました。確かにそうかもしれない…(^^;。

 TOPIX : 1235.54 (-28.21, -2.23%)    日経平均 : 12865.05 (-300.40, -2.28%)    円ドル : 110.25  

● 朝方から米国株安などを受けて軟調な展開。ただ、前日比で見ると、大方の予想をかなり上回る下落だったと推察します。もっとも、昨日の妙な上昇分が剥落したと考えれば、まぁ、それはそれで納得できる範囲内だったのでしょうが…。大部分の売り圧力は朝方の1時間ほどで終わった印象だったものの、そこからの戻りも非常に限定的。後場は値動きそのものもなくなってしまい、安値圏でじと~~~っとした状態でした。日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● 今日は中国株も一応プラスだったのに、それでも反応が出てこないのを見ると、「何をどうせぇっちゅうねん!」って感じ(^^;。しかし、昨日の上昇は何だったんでしょうね?日経平均はまだ7月安値を割り込んでいないものの、TOPIXは4月1日に1230.49ptで引けて以来、約4ヵ月半ぶりの安値。

● 今日は東証33業種が見事に全てマイナス。指数の足を引っ張ったのが、テクノロジー、銀行、鉄鋼、自動車といった主力どころで、心理的にはそれ以上に響いた印象。一方でYahooやMixi、サイバーエージェントがプラスだったおかげで、ジャスダック指数やマザーズ指数がプラスで終了。もっとも、ジャスダック指数は+0.24ptだったものの、Yahooの寄与が+0.31ptあり(計算はBloomberg)、実際にYahooはJASDAQではほとんど取引がない(今日の出来高は1株)ことを考えると、騙されたような気分になります(^^;。マザーズ指数は前日比で+1.66ptだったのですが、Bloombergで計算すると、サーバーエージェントの寄与度は+1.94pt、Mixiの寄与度は+1.61pt。つまり、サイバーエージェントかMixiのどちらかを除けて計算するとプラスはほぼ消えてなくなる状態でした。

● 記録。東証1部出来高は前日比1億1923万株減の15億6813万株、売買代金は同1669億円減の1兆7012億円とかなり低調。アーバンコーポ(8868)の出来高が5000万株強あったことを考えると、15億株ギリギリってところでした。東証1部値上がりは171銘柄、値下がりは1497銘柄で「ほぼ全面安」。今朝の日経平均SQ値を計算すると、前日比205.11円安の12960.34円(9時12分確定)で、初っ端から売られた様子が分かります。日経平均の日中値幅は234.40円あったものの、これはそっくり前場の値幅。後場はたったの49.25円の値幅でした。また、市場筋推計による今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、かなりの売り越し(2280万株売り/1240万株買い)でした。売りが多いというよりも、買いがえらく少なかった印象です。

● 大引け後に開示された先物の手口。今日は先物もソコソコ商いがあり、やっぱりと言うか、いつもの面子が活躍(^^;。日経平均先物では、ニューエッジが4865枚売り越し、CSが3200枚売り越しと二大巨頭が揃い踏み。買いはSBIが1045枚、立花が売り手口不明の2344枚買い、大和SMBCが売り手口不明の2104枚買いなど。TOPIX先物では、CSが1828枚売り越し、ニューエッジが1268枚売り越し、MSが1014枚売り越し、バークレイズが929枚売り越しだった一方、BNPPが4660枚買い越しでほぼ一手買い。お疲れ様でした(^^;。

● 話題変更。大引後に東証からアジア・メディア・カンパニー(2149、マザーズ外国部)の上場廃止が発表されています。リリースは 「上場廃止の決定等について-アジア・メディア・カンパニー・リミテッド-」 です。監査法人が意見表明しないと伝えられた時点で、ある程度は想定できたことですけど…。北京オリンピック中に、中国本土企業として初の日本市場単独上場として登場した会社が、静かに去っていくのも何かの皮肉です(上場廃止日は9月20日)。1年前には1000円ぐらいだったのですね。今日の最後の値段は16円です(^^:。

2008年08月18日(月) .... 休暇です(^^;

 TOPIX : 1263.75 (+16.44, +1.32%)    日経平均 : 13165.45 (+146.04, +1.12%)    円ドル : 110.25  

● 今日は1日休みを頂きます。そのため、マーケットコメントもお休みです。今日は日経CNBCも見てなかったので(^^;、本当に何があったのか一切見ていません。なので、指数の記録だけ入れておきます。それと日経平均の日中足も付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

 TOPIX : 1247.31 (+8.38, +0.68%)    日経平均 : 13019.41 (+62.61, +0.48%)    円ドル : 110.25  

● 五・十日で週末。しかも9月末から数えて45日で、お盆休みの真っ只中で、第二次世界大戦終結の日。何かが起こるか、何も起こらないか…って感じでスタート。朝からそんなに下がるとは思われていなかった債券先物がスコーンと急落し、連想ゲームとしては「また、CTA筋が暴れとるんかいな?」状態。そうなると、株式は「買い」で入ってくるハズなのが、実際には大口買いは見受けられず。そうなると逆に債先の下落を受けて、「債先買い・株先売り」が来るんではないかと疑心暗鬼。そうやこうやで金縛り状態の前場。前引けに掛けては、多少、不安感が広まったのか先物がジリ貧になり、連れて裁定解消売りを誘発して、前日比ほぼ変わらず水準近辺まで下落。ただ、全体に小さな値動きのなかで目立ったという程度でしたけど…。

● 後場に入ってからも、全体の模様眺め気分は変わらず、日経平均は後場寄り後に一時マイナス転落(TOPIXはプラス維持)。もっとも、そこから売り込むだけのエネルギーもなし。トレーディングルームでもたまに賑わって「何や?」と思えば、トレーディングルームにあるスクリーンに出るオリンピックだったりして(^^;、「気だるい金曜日」の雰囲気を維持しながら推移。結局、方向感どころか「こんな相場なら、素直に休みを取れば良かった」的に覇気の乏しいまま終了。

● 東証1部の売買代金は3085億円減の1兆5870億円で、7月28日に記録した1兆7133億円を下回って今年最低。全日立会としては、昨年大納会前日の2007年12月27日に1兆5192億円を記録して以来の低水準でした。東証1部出来高は前日比2185万株増の17億8504万株だったものの、アーバンコーポ(8868)の一銘柄だけで3億3820万株超もの出来高があったので、これを除けば15億株にも満たない水準(整理銘柄は統計から除くべきだといつも思う)。7月28日の出来高は15億6766万株だったし、その前、4月14日に記録した15億0777万株が今年最低だったものの、これを下回ったのは確実。出来高でも「今年最低」と言っても差し支えない状況でした。どちらにしろ、超閑散だったってことです(-_-;)。

● また、日経平均の日中値幅は77.37円(前場62.62円、後場77.37円)と超小動き。こちらは7月17日に76.81円という今年の記録があったのですが、かろうじてそれよりは「マシ」でしたけど…。この際ですから、もっと行きましょう(^^;。日経平均先物の出来高は通常取引でたったの58,107枚。昨晩のイブニングを加えても63,057枚と記録的な少なさ。いずれも2008年9月限が中心限月になってからは最低記録。日中の値幅もたったの80円しかなかったです。まぁ、あれやこれやをかき集めてくると、今日の相場の話題は「閑散だった」ってことに行き着く感じでした。はぁ~(溜息)。

● 日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。グラフはパッと見ると動いているように見えますが、Y軸をご覧頂ければ、逆に如何に動かなかったかがお分かりいただけるかと…(^^;。

● 残りの記録。東証1部値上がりは1068銘柄、値下がりは533銘柄。今朝の日経平均SQ値を計算すると、前日比50.46円高の13007.26円(9時10分確定)。また、市場筋推計による今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、小幅買い越し(2330万株売り/2450万株買い)。もっとも、市場筋推計によると、金額ベースではソコソコの売り越しだったみたいです。何か記録だけのマーケットコメントでスミマセン(^^;。海運株が強かっただのどうだのは、普通の相場解説に山ほど書いていると思いますので…(^^;。

● そうそう、月曜日は1日休みます(^^;。このマーケットコメントもお休みさせて頂きます。今年初めての休みなのでご了承を(^^;。もう少し長い休みは9月に取る予定です。それでは良い週末を!

 TOPIX : 1238.93 (-7.55, -0.61%)    日経平均 : 12956.80 (-66.25, -0.51%)    円ドル : 109.45  

● 朝方の30分間ほどは少しヒヤッとしたものの、売り一巡後には比較的素直に戻して一時プラス転換。ただ、それも比較的短時間で終わってしまい、その後は最近見慣れてきた「だらぁ~~」とした方向感に乏しい展開。今日は鉄鋼、商社、海運といった、この1ヶ月ほどでかなり売り込まれたセクターが堅調だった一方、アーバンコーポ(8868)の民事再生法申請・受理を受けて、銀行、不動産、建設株などが軒並み軟調。特に低位建設株、新興不動産株などは、かなり手酷く売り込まれた銘柄があちこちにありました。ある意味では分かり易い1日だったものの、今後の相場の方向性を感じられる1日ではありませんでした。ちなみに、マザーズ指数、ヘラクレス指数は算出来安値を更新しています。

● 日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● 個別銘柄の値動きなどは他の市況解説をご覧頂くとして(とサボる(^^;)、ファクター面について少し。昨日、今日とバリューに多少の反発気運が出始めているような感じがあります。ただ、7月からバリューはかなり動きが悪かったし、7月最後の週あたりから8月にかけては、かなり酷い状況が続いていたので、単なるその反発に過ぎない可能性はあります。ただ、昨年8月とか11月などとグラフをあわせて描くと、日柄的に「そろそろ…かな?」という辺りには来ているのも事実。ここで頭に入れておくべきは、「まだはもうなり、もうはまだなり」という相場格言(^^;。「そろそろ」との気持ちと、「まだまだ」が交錯する厄介なところです。2週間ほど経過してみると、結果的にどちらだったのかは分かるんですが、現時点では「何とも言えない」が正直なところです(^^;。

● 記録。東証1部出来高は前日比1億6825万株減の17億6319万株、売買代金は同1175億円減の1兆8956億円と低調。東証1部値上がりは482銘柄、値下がりは1113銘柄。今朝の日経平均SQ値を計算すると、前日比69.40円安の12953.65円(9時16分確定)。TOPIXも日経平均もザラ場ではプラスに転じる局面があったものの、結果的にはこのSQ値近辺で大引け。日経平均の日中値幅は163.70円(前場163.70円、後場89.63円)と小動き。また、市場筋推計による今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、今日もかなりの売り越し(3290万株売り/1790万株買い)でした。

● 大引け後に開示された先物の手口についても少し。日経平均先物では、LBが4614枚売り越しと目立った動きで、CSが1301枚9売り越し。買いはニューエッジが2224枚買い越し、JPMが1976枚買い越し。その他は静かでした。TOPIXではBNPPが1492枚買い越しだった以外は、売り買い共に差引で1000枚超の取引はなく、こちらも手口面では静かな1日でした。

● 話題変更。日本時間の早朝、MSCIから四半期銘柄入替が発表されています。5月には大きな銘柄入替が発生するし、11月も時にはそれなりになる場合があるものの、8月、2月は基本的には「微調整」リバランス。今回は日本株については、新規追加も削除もありません。FIF変更や株数変更があったものの、これは無料では公開されない有料ライセンス情報ですので、ここには書きません(MSCIのヒットマンに追い掛けられるのは嫌なので…(^^;)。なお、リバランスは8月29日(金)終値基準で実施されます。忘れないようにしないと…(^^;。詳細は MSCI Barraのホームページ 内の「Index Announcements」からどうぞ。

● 雑談。やっぱり主砲と呼ばれるだけのことはあります(^o^)。これで気分良く大阪に戻って、明日から"横浜銀行"との3連戦。と言ってたら、コロッとやられるので、気を抜かないで行かないと…。一方で、オリンピックは今晩は対台湾戦。明日は対オランダ、16日は対韓国戦と続きます。

 TOPIX : 1246.48 (-24.94, -1.96%)    日経平均 : 13023.05 (-280.55, -2.11%)    円ドル : 108.75  

● 今日から世間はオフィシャルにお盆休み。朝から軟調な展開は多くが予想していたでしょうけど、何もなければ寄付後30分間ほどで一巡するハズの売りが、今日は前場中ずっと続いた印象。後場に入ってからは、売り圧力は一巡した様子だったものの、大した戻り局面はなく低空飛行のまま大引け。TOPIXは一時前日比30.48pt安(-2.40%)まであり、日経平均は同350.26円安(-2.63%)までありました。日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● 下げの犯人として、GDPがどうだのこうだのと言えば格好良いのでしょうが、GDPの数字そのものは、ほぼ事前予想通り。スケープゴートというか犯人扱いするには格好のターゲットだったのでしょう(^^:。先物主導との声もあったし、実際に大口売りがドカン、ドカンと出たのですが、先物よりもなかなか抜け道が見えてこない現物が重篤。阪神タイガースも5連敗で、どうも元気が出ない1日でした(^^;。

● 指数はかなり派手に下落したものの、相場の全体感としては、それほど違和感がある感じではありませんでした。ただ、「下がる銘柄は、よぉ下がるなぁ~」というのも正直な感想で、流動性が落ちているところなだけに、一方通行的になりやすい状況。コマツ(6301)などの下げっぷりを見ていると、「ある程度」の範囲は軽く超えているような気もしますが、なかなか止まりません。多少は慰めがあったとしたら、鉄鋼、海運あたりが比較的堅調、少なくとも対ベンチマークでは切り返して堅調だったこと。この辺は最初に売られたところだっただけに、変化の兆しかどうかに注意しておきたいです。ファクター面からは、今日はバリューが小反発。リバーサルなどは今一つの展開でしたが、全体にシロクロがあまりはっきりしない1日でした。

● まぁ、これだけ方向感が定まらない一方で、フラフラとそれなりの幅を上下する日々が続くと、相場に入ろうか考慮中の向きからすると、「無理することあらへん」というのが最初に浮かんでくる言葉。投資家は儲かるチャンスが頭に浮かべば、何も背中を押されなくてもマーケットに入ってきます。しかし、儲かるイメージが浮かび難いところだったら、背中を押しても入ってきません。足元は、そんな感じで実際に入ってくる方々の少ない状態が継続。今日も新規のマネーが入ってくるどころか、流出している雰囲気すら感じる1日で、何かどう変わればというのが、もう少し見えてくるまでは、こんな調子を覚悟しておいた方が良いのかも知れません。

● 記録。東証1部出来高は前日比1億0368万株減の19億3144万株、売買代金は同669億円減の2兆0130億円。東証1部値上がりは211銘柄、値下がりは1432銘柄で、「ほぼ全面安」の展開。今朝の日経平均SQ値を計算すると、前日比126.24円安の13177.36円(9時20分確定)。しかし、そこからの下落が結構心理的に響いた印象がありました。日経平均の日中値幅は252.30円(前場232.72円、後場108.91円)で、動きは前場が主で後場は安値圏で横ばいだったのが見て取れます。また、市場筋推計による今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、大幅な売り越し(3010万株売り/1610万株買い)でした。

● 大引け後に開示された先物の手口から。日経平均先物では、CSが4857枚売り越しとかなり圧倒的。次いでUBSが1380枚売り越し、MLが1051枚売り越しなど。買いは分散しており、売り買い両方の手口が見えるところでは、BNPPが879枚買い越しでトップ。次いでMSが834枚買い越しと、CSなどのまとまった売りを、その他大勢で幅広く引き受けた格好。TOPIXではそれほど極端な手口はなく、売りでCSが1594枚売り越し、買いでGSが1221枚買い越し、BNPPが1167枚買い越しなどでした。

● さぁ、色々なモヤモヤ気分を吹き払うためにも、今晩のオリンピック(野球)でドカンとキューバに馬鹿勝ちするしかないです、ホンマ…。頼みまっせ!

 TOPIX : 1271.42 (-8.58, -0.67%)    日経平均 : 13303.60 (-127.31, -0.95%)    円ドル : 110.25  

● 米国株高やCME日経平均先物高を受けて、もう少しプラスかなとは思っていたものの、指数はどうも予想通りに動いてくれません(^^;。それでもTOPIXは前場はプラスの時間もソコソコあったのですが、日経平均は結局、一度も水面上に姿を表さず。昨日の日経平均の急上昇には、わざとらしかった面はあったにしろ、なんか情けない1日。数々の不透明要因に加えて、これと言った買い材料が見付からないなかでは、こんな展開も止むを得ないんでしょうか。本来なら、原油価格下落、円安と反応しても良い材料があるのに、それに反応できない相場。まぁ、明日は明日の風が吹くと考えることにしましょう。はぁ~(溜息)。

● 日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● 相場そのものの方向性が定まらないのもそうだけど、物色の流れにしても「日替わり定食」状態。日替わり定食でもご飯と味噌汁ぐらいは共通だろうのに、和食か洋食か、中華かも良く分からない状況(^^;。業績相場、逆業績相場、金融相場、材料株相場と毎日煩雑に入れ替わっている感じ。某FM氏も「こんなに定まらないようだと、"何もしない"が最善策だね」とおっしゃっていましたが、マーケットの近くで見れば見るほどその様相を呈しています。ファクター面からも、リバーサルはそれなりに効いていたものの、バリューは今一つ。セクターで見ても、昨日は意外にも大幅高した非鉄なども、今日はあっさりと反落。いずれにしろ、アクセル踏み込んで、という状況でないのは確かでした。

● 昨日もチラッと書いたのですが、今晩(8月12日)で米国での"緊急"空売り規制が最終日となり、明日晩からはフリーハンドになる件や、8月15日が9月末から逆算して45日目にあたる件など、市場で話題になっていた様子。逆説的に行くと、これらの件が市場で話題になるってことは、それだけ市場関係者が意識しているということの裏返し。つまり、ある程度はマーケットに織り込まれているハズ。今日は銀行株が妙に堅調だったのも、この辺の微妙な心理を表しているような気がしました(最後はズッコケ気味だったけど)。ただ、「そうは言っても…」というのも事実で(^^;、上記のように方向感が定まらない展開が続いている背景になっています。少し霧が晴れてくるまでは、焦らず徐行運転って感じでしょうか…(^^;。人より早く動いて得する場合もあるんですが、違う場合もあります(^^;。

● 記録。東証1部出来高は前日比2億4170万株増の20億3512万株、売買代金は同2077億円増の2兆0799億円。東証1部値上がりは312銘柄、値下がりは1328銘柄と、指数の印象以上に値下がり銘柄数が多く、今日はもっと指数が下がっていてもおかしくない印象でした。下がらなかったことを底堅いと取るべきなのか…(^^;。今朝の日経平均SQ値を計算すると、前日比34.58円安の13396.33円(9時14分確定)。日経平均の日中値幅は143.95円(前場90.20円、後場143.95円)の小動き。NT倍率は昨日の修正がかなり入った印象で、終値ベースで昨日の10.493から10.464まで下落。また、市場筋推計による今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、小幅買い越しというか、ほぼチャラ(2310万株売り/2360万株買い)でした。ちなみに、先物の手口も今日は"比較的"静かでした(^^;。

● 最後に昨日のクイズ、「日経平均で初めての銘柄入替は何?」の答えは、1970年3月30日に「富士製鉄を削除、沖電気を採用」でした。日経プロフィールの 「銘柄変更履歴」 をどうぞ(^^;。このページは結構興味深いです。知らない企業もかなりあるし…(^^;。あの伝説の「2000年春の30銘柄入替」もこうやって見ると凄いものです。もう8年以上も前の話なんですね…(^^;。

 TOPIX : 1280.00 (+20.07, +1.59%)    日経平均 : 13430.91 (+262.50, +1.99%)    円ドル : 110.05  

● 前週末の米国株大幅高、円安ドル高、原油安と外部環境は順風満帆状態。素直に好感して上昇して始まったものの、上昇の勢いは9時半頃までに大体は出尽くしてしまい、その後は高値圏を巡航飛行。前週末比ではかなり高かったものの、ザラ場の勢いという観点からは盛り上がりに欠けた1日でした。日経平均がかなり大きくTOPIXをアウトパフォームし、NT倍率はグンと一段高。終値ベースで10.493まで上昇し、これは2007年10月17日に10.595まで上昇した後、10月25日に10.519までリバンドして以来の高水準。実は、あの頃もバリューにとって相場はあまり良くなかったのですが、それを想い出してしまいました(^^;。

● 日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● 一般的な相場解説は他のメディアにお任せするとして、今日の相場をファクター分析面から見ると、相変わらずバリューが不調。短期リバーサルがマシだったものの、埋め合わせには遠く及ばない状態でした。足元のバリューのドローダウンは、累計で昨年8月を少し超えてきた状態にまで深刻化しています。はっきり言って、かなり悪いです。

● 昨年との違いは主に時間の掛かり方。昨年はそれこそホンの数日間にバリューが一気に崩落したものの、今回は7月あたりから悪化し始め、かれこれ約1ヶ月半ほどの期間中、所々に戻す日はあったものの、全体としては悪化が継続。特に7月最終週あたりから目立って悪化してきている印象があります。これは、昨年のタイミングとかなり似ているのですが、スピードが昨年よりも緩やかなだけに状況判断や決断を躊躇することも多くなりがち。その点では、現場のFM泣かせとも言える状態です(^^;。だって、後で「何であの時に対応していなかった?」と指摘されると、本当に立つ瀬がありませんから…(^^;。

● この先のタイムスケジュールを考えると、四半期決算発表は事実上終了したものの、日程的に、8月15日が9月末から逆算して45日という意識しやすいところ。この8月15日が要因として働いているのかは何とも言えないものの、気にしてしまうと、やっぱり気になります(^^;。また、米国の空売り規制も8月12日まで。これが終わったからと言って空売りが殺到するほど物事は単純ではないにしろ、地合い次第では不安感と不透明感は避けられない事態も有り得る話。今週を乗り切って来週になれば相場が変わるのか、はたまた変わらないのか、さらにその前にどれだけのドローダウンがあるのか…。今週は薄商いのなか、かなり神経質な展開になる可能性についても、頭の隅において置きたいです。その一方で、明るい話も探すようにしないと…(^^;。北島選手の金メダルとか?でも、ゴールドウィン(8111)ってストップ安やったなぁ~(^^;。

● なお、米国の空売り規制関連ニュースは、 「米緊急空売り規制、解除後の市場の反応は不透明」 (ロイター)あたりをどうぞ。こうやってニュースに流れている限りは、ある程度は織り込まれているってことですけどネ…。

● 記録。東証1部出来高は前週末比4億9254万株も減って17億9342万株、売買代金は同7023億円減の1兆8722億円。先週金曜日がミニSQだったことを考慮しても、「如何にも夏休み」って感じの出来高・売買代金でした。東証1部値上がりは1129銘柄、値下がりは471銘柄で、指数の印象ほど値上がり銘柄数が多くなかった感じ。今朝の日経平均SQ値を計算すると、前日比125.09円高の13293.50円(9時15分確定)。日経平均の日中値幅は209.35円(前場172.29円、後場106.30円)だったものの、前場寄付/後場寄付それぞれの商いが一巡してからは、上下にせいぜい50円幅ってところの小動き。また、市場筋推計による今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、再び売り越し(2680万株売り/2200万株買い)でした。

● 大引け後に開示された先物の手口からも少し。これだけ値動きが乏しかった割には、日経平均先物では結構な手口がありました。買い手はニューエッジが4187枚買い越し、CSが3141枚買い越し。売り手はドイツが3172枚売り越し、MSが928枚売り越し、大和SMBCが買い手口不明の2950枚売りなど。TOPIXでは、CSが1252枚解雇したのが目立った程度でした。相変わらずCTA筋(と思われる連中)は夏バテ知らずで元気です(^^;。

● 最後に突然ですがクイズ(^^;。日経平均で初めての銘柄入替は何?答えは明日!賞品は特にありませんけど…(^^;。

 TOPIX : 1259.93 (+1.12, +0.09%)    日経平均 : 13168.41 (+43.42, +0.33%)    円ドル : 109.65  

● 今日は8月限オプションのミニSQ。例によって実況中継風に行くと、8時50分時点でExcel上の日経平均速算値は前日比1450円高ほど。まぁ、これはいつものパターンです(^^;。8時55分で1370円高、8時59分で1210円高、8時59分30秒で1130円高と来て、最後に"お約束"の売りバスケットが出てチャンチャン。三井造船(7003)が最後まで寄り付かなかったものの、SQ値は前日比92.39円安の13032.60円(9時40分確定)でした。9時15分時点の東証1部出来高は3億9447万株、売買代金は5016億円。市場筋推計によると、SQ関連出来高は約2億3000万株、売買代金は約3200億円とのこと。また、売買単価は前日比で181.25円も上昇して1271.51円。これはSQ日の特徴です。

● SQ後の相場。寄付き後もズルズルと下落し続けてヤバイ雰囲気があったものの、それも9時半頃に一段落。その後は、やや意外感を含む感じで上昇に転じ、後場にはTOPIXも日経平均もプラス領域に。朝からトヨタなどがかなり強かったので、指数の下落が緩和されていた印象があったものの、後場はそれに加えて全体に押し目買いムードというか、買戻しムード。ここ最近、金曜日は安いと「決まっていた」(^^;ものの、ついにそれを打ち破る格好。何かが目立って好転したと言うのではなかったように感じたのですが、あまりに悲観的な見方というか、警戒心が強くなったところだったので…、というのはあったかもしれません。政府が「景気後退」を認めたというのも、買いを入れるタイミングとしては一つのシグナル(いわゆる逆指標)だったでしょうか。

● 日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● もっとも、これで全てが解決して青空になった…、とは誰も考えていないでしょう(^^;。ファクター面から見たところ、今日もバリューは不振、グロースも鳴かず飛ばずでリバーサルも今一つ。要するに「まともにファクターが効かない」相場は継続。7月末時点のヘッジファンド指数があちこちから出始めているのを見ても、7月はかなり成績が悪かった様子。ざっくりベースで1.5%から2.0%ほどものマイナスが出ています。

● もちろん、日本株がその要因ではなく、コモディティーの下落や皮肉にも金融株の上昇が響いたのは想像できます。その前の金融不安で相場がかなりの勢いで下落していたところでは、ヘッジファンドの調子は悪くなかったのです。それが一転してこれだけ悪化したことで、解約かデ・レバレッジングかは分からないものの、日本株でもその影響を受けているのが感じ取れます。このところのファクターが効かないというのも、その一つの「結果」だろうし、もし下手をするとこの先の相場を動かす「原因」にもなりかねない部分も持ち合わせています。頑張って耐え忍びながら生き残りましょう!

● 記録。東証1部出来高は前日比2億5676万株増の22億8596万株、売買代金は同3622億円増の2兆5745億円。市場筋推計でSQ関連売買が約2億3000万株/約3200億円あったと仮定すると、ほぼ増加分全てがSQ関連で、それ以外は増減なしってことです(^^;。ちなみに大引け段階の売買単価は1126.24円で、前日比35.98円高の水準にまで落着きました。東証1部値上がりは763銘柄、値下がりは834銘柄と、指数の動きとは逆に値下がり銘柄数が多い状況。日経平均の日中値幅は296.91円(前場154.17円、後場168.60円)と落着いた値動き。また、市場筋推計による今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、売り越し(3540万株売り/2410万株買い)でした。

● また、今日の東証1部売買代金推移を見ると、前場が50.85%、後場が49.15%で、ミニSQということで、それほど極端なブレはありませんでした。なお、寄付き後1分間で12.2%の売買代金があり、最初の5分間で15.8%、10分間で17.7%の売買代金がありました。この辺はミニとは言いながら、「さすがSQ」って感じ(^^;。

● 一方、大引け後に開示された先物の手口。例によっていつもの面子が活発でした(^^;。日経平均先物では、CSが3501枚買い越し、ニューエッジが3100枚買い越し。一方で、ドイツが3659枚売り越し。TOPIX先物では、LBが2180枚買い越し、CSが1995枚買い越し、UBSが1947枚買い越し。BNPPが2619枚売り越し、MSが1878枚売り越し、GSが1418枚売り越しなど。でも、この手口見てしまうと…、なんかねぇ~~(^^;。

● 雑談。北京オリンピックは今晩が開会式。今回のオリンピックは、ここまで何となく盛り上がりに欠ける印象があるのですが、 「五輪ツアー、売れ残り ギョーザ事件など響く」 (日経)や 「特別便なのに…五輪応援客わずか8人」 (スポニチ)などの記事も出てきています(^^;。中国は近くて遠い国なのかもしれません。ギョーザ事件などが心理的に影響したのは確かでしょうけど、景気後退の世の中では、懐具合というか警戒感がかなり影響しているような気がします。何はともあれ、明るい話題を提供してくれることを祈っています。そういえば、今週末は東京湾花火大会ですね。良い週末を!

 TOPIX : 1258.81 (-18.46, -1.45%)    日経平均 : 13124.99 (-129.90, -0.98%)    円ドル : 109.50  

● 米国株堅調やCME日経平均先物高から、今日は堅調な値動きを予想した向きが多かったかも知れませんが、初っ端から見事に期待を裏切る展開(^^:。主に売り圧力は後場最初の30分間までだった印象なものの、その後も買いが入る雰囲気が薄い場味でした。日経平均の下落は大したこと無いように見えるものの、TOPIXの方が正直だったというか、指数で見る以上に相場の雰囲気は悪化。なんせ、東証1部値上がりは289銘柄、値下がりは1356銘柄で「ほぼ全面安」に近い状態でしたから…。

● 今日はTOPIXの日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。こちらの方が実体を良く表現している印象でしたので…。

● 個別には、今日も業績関連の地雷があちこちで炸裂。色々と上下動が激しい動きが散見されたものの、目に付いたのは圧迫されるような銘柄が多かったこと。とりわけ、市場心理に大きな影響を与えたのがダイキン工業(6367)のストップ安だったでしょうか。確かに通期業績下方修正という「罪」はあったものの、「そこまで売るか?」という印象。ついこの前までは、準主力銘柄的に買われていた面もあって、それがストップ安になると心理的に響きます。クボタ(6326)は逆にストップ高だったものの、SANKYO(6417)が-14.71%とかトヨタ紡織(3116)が下げ止まらない(恐ろしいぐらい"きれい"な滑り台のチャート)とか、相場心理全体としては下げの方に目が向く展開でした。銀行株も一喜一憂の「憂」というには、ちょっと激し過ぎる売られ方だったし…。

● 一方、ファクター面から見ると、今日は短期リバーサルがマシだったものの、それ以外では「何もまともに効かない」状況が継続。手詰まり感と諦めが充満しているように感じたのは、私だけではなかったと思います。あまり悪い方向にばかり考えても仕方ないのですが、フルインベストメントならば、現状ではリスクを落とせるだけ落として、防空壕に入っておいた方が良さそうな雰囲気がプンプンしています。厄介なのは、多くがそう考えてしまう状況なので、逆張りをしても押し潰される結果になり、余計に手詰まり感が強まっている状態。資金が流出するマーケットで勝つのは難しいです。なるべく、明るい方向を見たいのですけど…。

● 記録。東証1部出来高は前日比2億4518万株も減って20億2920万株、売買代金は同2355億円減の2兆2124億円。今朝の日経平均SQ値を計算すると、前日比5.90円高の13260.79円(9時45分確定)と、瞬間的には「やる気」もあったのです。しかし、ここがモロ今日の高値。「幻のSQ値」+「寄り天」でした。日経平均の日中値幅は223.84円(前場188.62円、後場103.76円)と、後場は手控えムードの強い展開。また、市場筋推計による今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、再び売り越し(2930万株売り/2650万株買い)でした。

● さて、明日はミニSQ日(8月限オプション)。ただ、それ以上に、来週の8月15日を意識するムードが強くなってきました。例の「45日ルール」です。ヘッジファンドを9月末で解約しようとすると、45日前までに通告が必要というのが多いパターンですが、最近は本当に大きな解約があるかどうかよりも、「柳の影」が大きな力を持っている印象。もちろん、これが相場の「不透明感」が実体以上に大きな影を持つのは良くある話。懐具合に余裕があれば、冷静にあっさりと聞き流せる話でも、余裕が無いときには大きな影に見えてしまうのものです。冷静な時にはこんな当たり前のことは誰でも分かるのですが、相場に腰まで入ってしまうと見えなくなってしまうのです(^^:。一歩引く勇気と、その次に一歩踏み込む勇気なんですよね、必要なのは…。頭では分かってるんですけど…(^^;。あと1日、頑張りましょう!

 TOPIX : 1277.27 (+29.56, +2.37%)    日経平均 : 13254.89 (+340.23, +2.63%)    円ドル : 108.35  

● 米国株高を受けて堅調にスタートした相場は、後場に入って一段高。特にこれと言った材料があったのではなく、日経平均先物(TOPIX先物も)に大型買い爆弾がいくつも炸裂したことで、断続的な裁定買いを引っ掛けて一段高。ある意味では見慣れたパターンの上昇でした。まぁ、今のマーケットは先物が動かないと御本尊も動かない状態なので、上がるも下がるも先物でドッタンバッタンしている(と考えられている)CTA筋次第ってところでしょうか…(情けない(-_-;)。何はともあれ、先物に引っ張られる格好で後場前半に上伸し、後場後半は高値圏で横ばい。ただ、売られることもなく、高値圏での大引けでした。

● 日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● 個別には、この1週間ほどボロボロに売り込まれていた鉄鋼、機械(建設機械)、商社、海運、自動車といったところが一斉に反発。また、タイヤやガラスも高かったものの、これも何か材料があってというよりも、原油動向を見ながらロング/ショートしていた向きが外した、という動きを想像してしまいました。もちろん、究極的には何があったのかは分からないものの、唐突感があったのは事実です(^^;。

● まぁ、トヨタ(7203)の配当利回りが3%超となると、「日本国債よりも格付けが上やのに、何でやねん?」ってところ(^^;。売られ方が厳しかった銘柄群だけに、一度はこういった反発があるのは当然と言えば当然。これが継続して「V」字型になるのかどうかは、明日以降の相場を見るしかありません。

● 一方、ファクター面からは、相変わらずバリューはパッとしない展開。このところグロースも減益決算などの影響が加わってかなり酷い状況だったのが、今日はちょっと一休み状態。ただ、何かが効いているというよりも、ここ数日の下落が指数以上に厳しかったので、その調整/修正が入った感。まだ予断を許さないというか、穴から抜け出したとの感触は持てないままでした。上記と同じように、明日以降に今日のような動きが継続すれば、もう少し先が見えてくる印象があるのかもしれませんが…。

● 今週金曜日はミニSQ。そういえば、昨年もこの8月ミニSQの前に超大商いになったことを思い出さずにはいられません。下に昨年のこの時期の東証1部出来高、売買代金、そしてTOPIX/日経平均の推移を抜き出しておきます(当時の数字なので後日修正が入っていたらゴメンナサイ)。こうやって眺めてみると、如何に8月9日、8月10日の2日間が異常だったかが分かる気がします。(8月9日の売買代金は過去最高)。

● 8月10日には日経平均がかなり下落したものの、その前日、8月9日は異常な相場のなかで指数がチョビプラス(この日が終値ベースで8月高値)。指数しか見ていない向きにとっては平穏な1日だったのでしょうが、現場は-5σとか-6σなど統計学的に「有り得ない数値」が飛び交い、かなりパニックになるほど酷かったのです。そして、指数が本格的に大幅下落したのは、そのちょうど1週間後の8月15~17日(8月17日に8月安値)に掛けてのことでした。

日付出来高売買代金 TOPIX日経平均相場コメント
8月6日(月)19億9292万株3兆1169億円 1668.04 (-4.50, -0.27%)16914.46 (-65.40, -0.39%) コメント
8月7日(火)20億3646万株3兆0560億円 1660.16 (-7.86, -0.47%)16921.77 (+7.31, +0.04%) コメント
8月8日(水)25億4314万株3兆5733億円 1669.04 (+8.88, +0.53%)17029.28 (+107.51, +0.64%) コメント
8月9日(木)38億1044万株5兆2674億円 1683.81 (+14.77, +0.88%)17170.60 (+141.32, +0.83%) コメント
8月10日(金)33億5413万株4兆7157億円 1633.93 (-49.88, -2.96%)16764.09 (-406.51, -2.37%) コメント
8月13日(月)24億7432万株3兆3427億円 1632.64 (-1.29, -0.08%)16800.05 (+35.96, +0.21%) コメント
8月14日(火)18億6522万株2兆5392億円 1637.46 (+4.82, +0.30%)16844.61 (+44.56, +0.27%) コメント
8月15日(水)20億3332万株2兆9392億円 1594.15 (-43.31, -2.64%)16475.61 (-369.00, -2.19%) コメント
8月16日(木)26億7680万株3兆8961億円 1567.46 (-26.69, -1.67%)16148.49 (-327.12, -1.99%) コメント
8月17日(金)29億4247万株4兆2391億円 1480.39 (-87.07, -5.55%)15273.68 (-874.81, -5.42%) コメント
8月20日(月)22億4496万株3兆1512億円 1523.57 (+43.18, +2.92%)15732.48 (+458.80, +3.00%) コメント

● まぁ、同じことは起こらないとは思うけど…(^^;。当時の雰囲気を感じていただくために、その日の「虎年の獅子座」相場コメント(ブログ分)をリンクしておきました(こういう時に便利でしょ!(^^;)。別窓で開きます。ご参考にどうぞ。

● 記録。東証1部出来高は前日比1億0021万株増の22億7438万株、売買代金は同642億円増の2兆4478億円。東証1部値上がりは1472銘柄、値下がりは201銘柄と「ほぼ全面高」状態。今朝の日経平均SQ値を計算すると、前日比253.82円高の13168.48円(9時24分確定)と、朝の寄付きから突っ走ったことが分かります。もっとも、一段高したのは後場前半で、寄付いた後の前場は比較的「凪」状態でした。日経平均の日中値幅は246.54円(前場168.08円、後場101.49円)。また、市場筋推計による今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、9日ぶりの買い越し(1900万株売り/2190万株買い)でした。

● 大引け後に開示された先物手口から。日経平均先物では、CSが2994枚買い越し、JPMが1810枚買い越し、LBが1312枚買い越し、MLが売り手口不明の2317枚買いなど。売りはニューエッジが1284枚売り越しなど。TOPIX先物では、LBが2374枚買い越し、MSが1939枚買い越し。一方で、BNPPが3146枚売り越し、ニューエッジが2251枚売り越しなど。相変わらずいつもの面子が活発でした(^^;。

 TOPIX : 1247.71 (-0.54, -0.04%)    日経平均 : 12914.66 (-18.52, -0.14%)    円ドル : 108.10  

● 外は雷が鳴り響く状況。一方、株式市場は今日も方向感に乏しく覇気の欠ける状況に大きな変化なし。米国株が軟調だったので、東京も軟調を予想下向きが多かったでしょうけど、指数から見れば、プラスの時間帯が長かっただけマシだったと考えるしかありません。ただ、買いが入って底堅かったというよりも、全体に商い薄のなかで「たまたま」という印象が避けられなかったのも本音でした。結局、TOPIXも日経平均も最後は先物の売りに押される格好で小幅続落。いずれにしろ、指数ベースでは方向感が定まらないザラ場でした。

● 日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● ファクター面から相場を眺めると、昨日の悲惨さからは多少脱却したものの、相変わらずロング/ショート系のアンワインドらしき動きが継続。要するに「ワケ分からん」値動きがあちこちで散見されました。ショートの買戻しとロングの売りが適度に交じり合っていることで、指数はあまり上下に動かなかったものの、中身は着実に劣化という様相。上がっているような銘柄ばかりを保有している方にとっては良い相場なんでしょうけど、現実的に考えてそれが大勢だとは到底思えないし、さらに現状の相場で「儲かる銘柄」は、理屈に通り難いところばかり。ファンダメンタルや割安感などではなく、個別の需給がかなりの影響を与えている相場と理解するしかない状態です。「鶏と卵」の議論ですが、こんな相場で参加者ガ増えることは考え難いだけに、余計にこの状況が長続きする可能性は考えに入れておいた方が良いのかも知れません。

● 記録。東証1部出来高は前週末比3353万株増の21億7417万株、売買代金は同727億円増の2兆3837億円。あまり盛り上がったと言う印象はないものの、ここ最近の水準としては妥当なところ。東証1部値上がりは704銘柄、値下がりは913銘柄。今朝の日経平均SQ値を計算すると、前日比5.05円高の12938.23円(9時51分確定)と無風状態。日経平均の日中値幅は156.24円(前場137.69円、後場117.80円)と小動き。また、市場筋推計による今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、これで8日連続の売り越し(2470万株売り/1750万株買い)でした。

● 話題変更。先週あたりから、日経平均定期銘柄入替え予想のレポートが各社から出始めています。数年前まではお盆明けがパターンだったものの、最近では8月に入るか入らないかあたりの時期に第1陣が出るようになってきています。夏枯れの時期にはもってこいのネタですが、実際にポジションを動かす向きにとっては、さすがに8月初めは時期的にちょっと早いかなって感じ。さらにこれだけ市場全体の不透明感が強いというか、「一歩踏み外せば…」という雰囲気が強いなかでは、なかなか時間を掛けてポジションを作るのもなぁ~、ってのも実感(^^;。

● 候補銘柄について、あえてここでは具体的な銘柄名は書きませんが、今回は各社の予想にあまり大きなブレがないように思えます。銘柄選定には日経の「判断」が結構な量で入るため、単に数値をグリグリしただけでは分かりません。最近はこの辺の事情もちゃんとレポートに勘案されており、前回、SBI HDが選定されなくてもあまりサプライズではなかったのです。今回も除外銘柄を含めて、あまりブレがないということは、先回りが集中するのか、それとも「やぁ~~めた」が多くなるのか心理戦です(^^;。実需筋以上にヘッジファンドの懐具合で随分と先回りの多さ/少なさがブレるのが通例なので、この辺の事情も勘案する必要がありそうです。ロング/ショートのバスケットでも組んでExcel上で監視しておきましょう。

 TOPIX : 1248.25 (-24.68, -1.94%)    日経平均 : 12933.18 (-161.41, -1.23%)    円ドル : 107.70  

● 朝から全く覇気に乏しい展開。寄付き直後に一瞬だけプラスになる局面はあったものの、その後はジリ貧状態のまま底這い状態。今週から夏休み入りしている方々も多いでしょうし、何よりも先行き不透明感が解消する雰囲気が見えてきません。もちろん、完全に不透明感がなくなることはないにしても、少なくとも期待感が不透明感を上回る程度にならないと、マーケットに参加する向きが増えてこないのが現実。FM諸氏も月次報告やリバランスなどがあるでしょうから、今週前半は夏休みを取り辛いにしても、インセンティブに乏しい状態では、せいぜいメンテナンス的なリバランスしか出来そうにありません。ファクターが効かない(後述)様相もかなり強く、盛り上がりに欠ける相場展開の1日。なお、TOPIXはモロ安値引きでした。

● 今日はTOPIXの日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● 今日もファクター面から見た相場は、ほとんど何も効いていない状況。とりわけ、フロー系のバリューがしんどい状況で、これは自動車、鉄鋼・非鉄などの資源系銘柄、さらに商社、海運などが軒並み大幅安なのを見れば良く分かります。かろうじてアセット系のバリューがまだ「まし」だったものの、それだけではメシは食えません。加えて、アーニングス・サプライズがボロボロ状態。某トレーダーが作成してくれた10分位のグラフを見て、「-1」を掛けていれば、きれいなグラフになっただろうと、感心してしまいました。笑い話ではないですね、ホンマ(-_-)。アーニングス・サプライズやフロー系のバリューの方が運用としては重視されるところなので、今日はFM諸氏はかなり渋い顔だったと推察します。また、バリューティルト系のファンドだったら、今日の日経平均は体感温度として300円~400円安に感じたと思います。

● 先週も書いたのですが、どう見てもロング/ショート系のアンワインドが静かに、でも着実に相当規模で進行中なのは間違いないと考えています。誰もがロングになっている(であろう)銘柄がボロカスに売られ、「何でこの銘柄が???」となる銘柄群がバカスカ上昇し続けるのを見ると、ロング/ショート系のアンワインド、しかも相当の規模が行われていると考えるしかありません。そうとしか説明できないのです。そして、昨年との類似点について考えざるを得ないし、マーケットを見ていると、それはこの2週間ほど、ほとんど毎日感じるところになっています。

● 不思議なのはその背景が今一つ分からないこと。昨年はレバレッジをかなり高めにしてパンパンに張っていた向きが多い中で、8月に入って一気に足元をすくわれた格好でした。でも、今年はそんなにレバレッジを掛けている向きが多いとは思えないことから、昨年とは背景が違っている印象は持っています。

● 昨年8月は離陸上昇中でエンジン全発全開だったところ、突然、全てのエンジンが逆噴射して成す術なく墜落、って感じでした。今年は、4発の内3発が既に不調で停止。1発のエンジンでは高度が保てずにジリジリと下がってきているなか、エンジン再点火を試みたところ1発が逆噴射状態で点火してしまった、って感じ。急落ではないものの、「マズイ状況になりつつある」は多くの運用担当者が、まさに今、感じているところではないかと推察しています。

● 今回のバリュー不振が「デ・レバレッジング」ではないのだったら、本当の意味での大型解約が出ている可能性を考えざるを得ないです。成績の悪いヘッジファンドを解約して、違うタイプのファンドに乗り換える動きがあるのは当然でしょうけど、何か大きな動きが集中しているのですかね?良く背景が見えてきません。今回も世界的にバリューが不振なものの、これは単に景気後退で起こっていることなのか、何らかの大型ファンドの解約などが背景にあるのか、その辺がまだ見えてきません。でも、何かが起こっているのは間違い無さそうな感じです。また、「昨年よりもタチが悪い」という声も着実に増えてきているように感じています。

● 昨年7月最終週から8月2週に掛けての「バリュー崩落」相場から学んだことは、違和感を感じる相場になった場合は素直に一度撤退、ということ。ただ、フルインベストメントの運用担当者はそれは不可能。そうすると、リスクを落として防空壕で頭を屈めておくって感じでしょうか。皆がそう感じるだけに、電力・ガス、テレコム、医薬品、食料品などのディフェンシブ、そしてβ値が低い銘柄に物色が群がる結果になります。まとまりなくてスミマセン。まとめて書けるほど、まだ状況が見えてこないというのが正直なところなんです。まぁ、この手のことは、3ヵ月後ぐらいにならないと謎解きすら出来ないのです(^^;。

● 記録。東証1部出来高は前週末比4191万株増の21億4064万株、売買代金は同83億円増の2兆3110億円でほぼチャラ。東証1部値上がりは284銘柄、値下がりは1385銘柄で、特に日経平均で見る以上に下落銘柄数が多かった印象。今朝の日経平均SQ値を計算すると、前日比20.34円安の13074.25円(9時20分確定)。日経平均の日中値幅は203.77円(前場203.77円、後場124.05円)と、指数は比較的小動き。また、市場筋推計による今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、7日連続の売り越し(3420万株売り/2070万株買い)でした。

 TOPIX : 1272.93 (-30.69, -2.35%)    日経平均 : 13094.59 (-282.22, -2.11%)    円ドル : 107.55  

● 米国株安があったものの、CME日経平均先物は大証比で45円安(イブニング比で55円安)と小幅安。「それほど下がらないのかな?」と感じていた向きもあったと想像します。しかし、実際に始まってみると「あぁぁぁ~~」状態(-_-;)。午前10時頃には売りが一巡したのか、その後は低空飛行で横ばい。ところが、前引けに掛けて一段安。この時点でTOPIXは-2.43%(-31.67pt)、日経平均は-2.21%(-295.88円、前場安値引け)とかなり悲惨な状況でした。

● 後場に入ってからも相場は下げ止まらず、アレヨアレヨと下落幅拡大。外部環境は全体にネガティブだったものの、特にこれと言うほど目立った悪材料はなかっただけに、余計に不安感が増大したというか…。もっとも、この売りは約30分間で収束。その後は心電図で言えば、「これは死んどりまっせ」というくらい生体反応に乏しい展開。結局、その水準からは上にも下にも行かずに終了。

● 金曜日のパフォーマンスが良くないことは、今朝の日経「まちかど」コラムに掲載されていた通り。あのように書かれると途切れるかな、という期待感もあったのですが、それ以上に裏切られてしまった1日でした。TOPIXは一時前日比36.56pt安(-2.80%、12時54分)まであり、日経平均は同337.60円安(-2.52%、12時52分)までありました。日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● 個別には、あちこちで決算関連の地雷が炸裂。クセが悪いことに、決算内容と比例しない株価の動きが目立つのが今回の特徴。好決算と思われる銘柄が「そこまで売るの?」と口を開けてしまうほど売られ、「こりゃあ、ヤバイかも」が意外にしっかり。当日株価が動かなくて安心していたら、2~3日後からズルズルと下がりだすなど、理解に苦しんだり過剰反応にも感じる値動きが続いています。「リスク忌避」ムードと言うか、とにかくポジションを持ちたくないという雰囲気が濃厚。現金で持つことが可能な個人投資家などはともかく、フルインベストメントの方々が、医薬品の一角、電力・ガス、通信などに流れて行かざるを得ない空気になっています。

● 一方、ファクターで見ると、今日も「どれもパッとしない」状態が継続。あまり考えたくは無いものの、どうしても昨年7月末~8月前半との類似点を連想してしまいます。今日も債券トレーダーと話をしていたのですが、あちらのマーケットでも彼いわく「間違いなく昨年8月と似てきている」とのこと。もちろん、昨年との違いもあちこちにあるんです。それでもマーケットに接している一人印象として、嫌な連想が払拭できないというか…。ちょっと前にも書いたように、昨年ほどパンパンにレバレッジを掛けて張っている向きが多いとは思えないので、昨年のように急激で破滅的に過激な動きにはならないと考えています。でも…。

● 足元1~2週間の相場では、信用売り残高が比較的多いのに上昇トレンドが付いている銘柄の勢いが止まらない印象が強くなっています。逆に信用買い残高が多いのに下落基調が続いている銘柄は、同様にそれが止まらない状況。厳密に言えば、ヘッジファンドなどが利用する貸し株市場と、制度信用は別物ですが、傾向はそれなりに似てきます。想像力を強めると、ロング・ショート筋のアンワインドを連想してしまうのですが、「デ・レバレッジング」ではなくて撤退ですかね?昨日までは月末ということで、ある程度は仕方ないと我慢して見ていたものの、月が替わってもそれが続くとなると、ますます先が見えなくなってしまいます。昨年夏ほど極端なシチュエーションはないとしても、良い雰囲気ではありません。はぁ~~~(連日の溜息)(^^;。

● 記録。東証1部出来高は前日比1855万株増の20億9873万株、売買代金は逆に同1711億円減の2兆3026億円。東証1部値上がりは208銘柄、値下がりは1449銘柄で、かなり「全面安」に近い状態。今朝の日経平均SQ値を計算すると、前日比128.32円安の13248.49円(9時38分確定)で、この時点ではそんなに大きな下落というムードではなかったのですが…。日経平均の日中値幅は254.96円(前場213.24円、後場74.73円)。後場は生体反応が乏しい状態だったのが良く分かります。また、市場筋推計による今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、大幅な売り越し(4400万株売り/2240万株買い)でした。これで6日連続の売り越し。そうそう、そう言えば"内閣改造"なんてのもあったのですが、市場では話題にすらなりませんでした(^^;。

● 大引け後に開示された先物手口も少し。今日もいつもの面子が暴れていた様子。日経平均先物では、CSが5084枚も売り越し、ニューエッジが3125枚売り越し、MSが1970枚売り越し。買い方はドイツで2180枚買い越し、大和SMBCが1785枚買い越しなど。TOPIX先物ではCSが4921枚も売り越しで圧倒的。買いはBNPPが2071枚買い越し、GSが1094枚買い越しなどでした。CTA筋は元気そうですネ…(^^;。

● 何はともあれ週末。今週は疲れました…ホンマ。来週あたりから夏休みの方々がグッと増えそうですが、そうでない方も良い週末を!