このマーケットコメントは、資産運用を職業とする国内外の機関投資家顧客向けに書いている落書き帳です。少し違った視点から相場を眺めている一人の声としてお楽しみ下さい!

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 TOPIX : 1212.96 (-30.85, -2.48%)    日経平均 : 12525.54 (-294.93, -2.30%)    円ドル : 99.60  

● 米国株軟調などを受けて、こちらも軟調な展開だとは予想していたものの、それ以上にズッコけた感が否めない展開。正直言って全く盛り上がらないまま、そして興味が持てないままの期末になってしまいました。市場筋の間では先週後半から「お化粧買い」への期待感があったようですが、結果的には、小型株の一角がそんな雰囲気だったものの、市場全体は「お化粧買いどころか…」って状態でした。しかし、あっさりと2%超も下がってたらシャレになりません(上海株式市場はもっと安いけど…)。何はともあれ、日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● 何となく興味が持てない相場だったので、さっさと記録に行きます。東証1部出来高は前週末比3807万株増の18億3936万株、売買代金は同852億円増の2兆1371億円と引き続き商いは盛り上がらない状態が継続。今朝のSQ値を計算すると、前週末比126.45円安の12694.02円(9時25分確定)と妥当なところだったものの、終わってみればこの辺が今日の高値でした。指数としては、TOPIXも日経平均もザラ場高値が9時01分だったので、モロの「寄り天」。でも、100円超も安くて寄り天とは、ちょっとシャレになりません(-_-;)。ちなみに、ザラ場安値は13時42分~43分に記録しており、TOPIXは-3.32%(-41.32pt)、日経平均は-3.04%(-389.84円)までありました。

● 東証1部値上がりは305銘柄、値下がりは1359銘柄。日経平均の日中値幅は278.65円(前場111.25円、後場223.74円)。また、市場筋推計による今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、8日ぶりの売り越し(2320万株売り/1880万株買い)でした。また、先物の手口もまたお馴染みメンバーがかなり売り越していたのですが、今日は気合抜けなので省略です(^^;。

● なお、TOPIXと日経平均を昨年3月と比較すると、終値ベースではTOPIXが-29.22%(-500.65pt)、日経平均が-27.55%(-4762.11円)と惨憺たる状態。3月の月中平均で比較すると、TOPIXは昨年比-28.21%、日経平均は同-26.42%でした。

● 指数ヲタク系業務連絡。大引後に東証から昇格上場が発表されています。銘柄は有楽土地(8838)で、東証2部→1部です。実は「あれっ?」って感じがしたのですが、会社のリリースを見ると、昭和48年(1973年)11月6日に東証2部に上場してからずーっと東証2部で、この度めでたく昇格(^o^)。何か心境の変化でもあったのかと思って、会社に直接電話して聞いてみたところ、「安定的に収益確保できる体制が整ったので」(有楽土地IR)とのことでした。なお、4月7日指定なので、TOPIXへの算入は5月末の修正になります。東証HP内の 「一部指定・市場変更・指定替え会社一覧」 にてご確認を。

● 雑談。市場関係者はよく「受渡日ベース」で話をします。配当や分割の権利のことを考えると、その方が証券会社の業務的に便利だからなんでしょうか…。ところが、運用をやっている機関投資家までもが「受渡日ベース」で廻っていると考えている証券関係者が意外に多いことにも、ちょっと驚きます。多くの運用の現場では、「約定日ベース」が基本中の基本。なので、受渡日ベースで月替りというのは、あまり意味が無いんですよネ(^^;。証券業界の人間だけでなく、メディアもそう報道するので、毎回、この時期になると不思議な「季節感」の一つだったりします(^^;。

● ホントの雑談。本拠地開幕3連戦で3連勝!しかも、「何かが違う」と感じさせる試合内容は、思わず期待感を抱かせました(^o^)。久しぶりにデイリーを連日購入の羽目になりました(それが嬉しい)。振り返ってみると、これが大事なんですよね。何かが違うと思わせることで、空気も明るくなります。今の相場に欠けているのは、この「何かが違う」って感触かもしれません。もちろん、阪神タイガースと相場を関連付けて考えるのには無理があるのは十分に分かっていますが…(^^;。

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 TOPIX : 1243.81 (+17.37, +1.42%)    日経平均 : 12820.47 (+215.89, +1.71%)    円ドル : 99.70  

● 今日はビックリの展開でした。朝方は、米国株安や米リーマンの噂などを受けて、「じとぉ~~~」っとした活力に乏しい展開。トレーダー間でも、溜息以外には、「花見をどうしようか?」なんてのが話題になっていたぐらいでした。ところが、後場寄付直後に強烈なサプライズ。ワケも分からずに突然の急騰劇。日経平均にして、ホンの15分間ほどで250円ほどもブッ飛びました。もっとも、一巡してしまうと横ばい巡航飛行だったのですが、あれだけの値動きを見せ付けられると、売るに売れない心理状態(^^;。結局、そのまま高値圏での大引け。

● 後場寄付きは、日経平均先物は前引12610円→後場寄り12680円と多少は飛んだのです。でも、そこから12910円(12時44分)まで一気。スッと寄付いたところがニクイところ。日経平均の後場SQ値は前場終値比70.17円高の12667.67円。そこから、前日比269.42円高の12874.00円(12時45分)まで飛んだのです。日経平均のザラ場高値は14時18分の12874.45円(前日比269.87円高、+2.14%)だったのですが、事実上、後場寄りからの15分間で高値を付けた格好でした。

● 日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。何はともあれ、この日中足をご覧下さい!

● この突然の急騰劇では、トレーダー間では「何があったの?」メールが飛び交う状況。不動産、銀行株などが引っ張った印象があったのですが、先物でも相当量の大口買い爆弾が断続的に炸裂していたので、どちらが先導役だったのかは良く分かりません(^^;。不動産株の急上昇が目立ったものの、REIT指数は全く付いていけなかった点や、他にも突如として大幅上昇した銘柄が数々あったことを考えると、ファンダメンタル面の理由をきっかけにした上昇ではなく、需給面の事情を感じさせました。もっとはっきり書くと、誰かがまとめて売り建てていたポジションをアンワインド(解消)した可能性を感じさせたのです。今回は多分、株式だけではなく、債券とか商品などの他分野とのロング・ショートがアンワインドされた可能性があります。もっとも、究極的には、やった本人以外には真相は分からないですけど…。

● 相場解説などには「お化粧買い」との記述も多かったのですが、まぁ、これは相手にするほどのモノではないので、横に置いておきましょう(^^;。他にはいつも通り、「公的資金の買い」、「オイルマネーの買い」、「アジア株高を好感」などのパターン。ちょっと目新しかったのは「中国、取引税減税か?」との観測。いずれにしろ、本当の原因がはっきり分からず、そんなときに出てくるネタばかり(^^;で、結局、本当の理由は分からないままでした。記者の方々はともかく、実際にマーケットに参加している向きからすると、ザラ場中は理由探しにエネルギーと時間を使うよりも、起こったことを受け止めて、何をどう対応するかが大切ですもんネ。

● なお、大引後に開示された先物の手口によると、日経平均先物では、CSが2143枚買い越し、CLが1892枚買い越し、SGが1225枚買い越し、GSが1221枚買い越しなど。売りはドイツが2526枚売り越し。TOPIX先物では、CSが2523枚買い越しの一方、BNPPが1713枚売り越し、LBが1038枚売り越しなど。何となくCTA系ファンドの匂いはするものの、極端に目立ったものはありませんでした。全て売り買い両方の手口が見える証券に限っての差引枚数です。

● 記録。東証1部出来高は前日比1億2793万株増の18億0129万株、売買代金は同1304億円増の2兆0519億円。後場寄付直後の急騰劇で商いがそれなりに盛り上がったおかげで増加したものの、まだ薄商いは間違いありません。なお、今日の値動きは東証1部売買代金分布にもかなり影響があり、前場37.6%に対して後場は62.4%も出来ていました。意外感を伴う動きがあれば商いが出来る素地はあるんです。東証1部値上がりは1215銘柄、値下がりは393銘柄。今朝のSQ値を計算すると、前日比18.00円安の12586.58円(9時20分確定)。日経平均の日中値幅は366.77円(前場92.45円、後場200.41円)だったのですが、前場が超小動きだった一方で後場に動きが出た様子が分かります。また、市場筋推計による今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、7日連続での買い越し(2810万株売り/3070万株買い)でした。

● おまけの"オチ"銘柄。サンエー・インター(3605)の社長自らがインサイダー取引をやった疑惑で証券取引等監視委員会に調査されている、と読売新聞に記事が流れ、あっという間に大幅安(-16.53%)。一時ストップ安まで行きました。報道通りだったらエグイ話です。なお、会社側からの反論コメント(PDF)も夕方遅くになって会社HPに掲載されていますので、こちらもどうぞ。どっちが正しいのでしょうね(^^;。

● 話題変更。いよいよ「暫定税率失効によるガソリン25円値下げ」が現実味を帯びてきました。この週末は、ドライブを自粛する向きが多くなって高速道路から渋滞がなくなるのか、それとも高速道路上でガソリン切れが多発して渋滞発生+JAFが大忙しになるのか、全く予想できません(^^;。実際問題、ここで25円ほど価格が下落しても、ホンの1年前と比較してやっと同値近辺。石油情報センターの過去データを見ると、ちょうど1年前、2007年4月2日のレギュラー全国平均は1リッター129.1円。同調査では今週月曜日(3月24日)時点で同152.9円なので、25円下がって約1年前の水準に戻るだけ。でも、気持ちの問題としては違うはずです。

● 相場に直接的に関係が薄い案件なので、これまであまりコメントに書かなかったのですが、真面目に眺めた場合、道路財源不足などで大騒ぎしているものの、かなりの部分は交通量が少ない地方での道路作りに使われるため、メリットを受けるのは、その地方限定、もっと極端に言えばその地方の建設業界に限定されます。それがあるだけに、地方の知事さん達が大騒ぎしていることについて、心情的にあまり同意できないのが正直なところ。建設業界だけに関して言えば、例の「官製不況」の一つと言われる建築基準法改正に伴う混乱の方が、少なくとも足元での大きなダメージがあったはず。でも、怖がってなのか、民業主体の建設業者がダメージ受けたものの、公共事業主体の業者は軽微な損害だったのかは知りませんが、今回ほどの大騒ぎにならなかったですもんね。

● 一方、ガソリン価格の低下メリットは、広く国民全体に行き渡ります。自分が車を所有していなかったとしても、間接的に物流費軽減などのメリットが考えられるワケで、国民全体として眺めた場合、どちらにメリットが大きいかは、かなり明快ではないかと…。少なくとも、地方の方々を含めて、建設業界以外の方々がもっと直接的、直感的にメリットを感じられるのは、やはりガソリン価格の低下メリットでしょう。もっとも、その感触だけでは誰もまともに受け取らないでしょうから、どこかの経済研究所が、この辺を試算して明らかにしてくれませんかねぇ~(^^;。なお、暫定税率を打ち止めにせずに、そのままで一般財源化されるとなると、使途への縛りが無くなる分だけ無駄遣いが増える懸念も考えられます。実際にそういった指摘も増えているようです。この際ですから、永田町の人々も霞ヶ関の住人も、国民の政府・官僚に対する信頼度がそこまで低くなっていることを、十分に理解して対処して欲しいものです。

● 口直しの雑談。早くも東京での桜は今週末でピーク通過みたいです。毎年ながら私の密かな「桜名所」は、日本橋茅場町の東証健保会館前の道。まだ今年は行っていないのですが、あそこは桜のトンネル状態の見事な形になります。人ごみも少なく、特に週末はひっそりしている場所です。東証健保会館で検索してもなかなか出てこないので、住所は「東京都中央区日本橋茅場町3丁目1番2号」です。これで検索すると、兜町界隈で働いたことのある方はもちろん、健康診断などで健保会館に行った事のある方は、「あ~、あそこか!」ってことになるハズです(^o^)。念の為に、こちらがYahoo!マップです。

● さぁ、今日からセ・リーグも開幕。よろしゅう頼みまっせ!皆さんも良い週末を!

 TOPIX : 1226.44 (-11.11, -0.90%)    日経平均 : 12604.58 (-102.05, -0.80%)    円ドル : 99.00  

● 盛り上がりに欠ける相場が続いている地合いのなかで、米国株軟調の影響を受けたら盛り上がるはずもなく、そのまま終わってしまった印象の1日。特に円高と言うほどではなかったものの、心理的に対ドル100円割れとなると、どうしても輸出系銘柄(電機・自動車など)は買い手控えになるのは避けられず、さらに金融系が軟調推移となると、指数も上がりようがなかった格好。ただ、売り圧力は感じたし、後場寄付でヒヤッとする局面はあったものの、ドカッと崩れる雰囲気はなく、後場はマイナスながら右肩上がりの展開で大引け。

● 今朝のSQ値を計算すると、前日比111.61円安の12595.02円(9時15分確定)と妥当な水準で、結局、終値もこの水準に収斂。TOPIXはザラ場で20.01pt安(-1.62%、12時31分)まであり、日経平均は230.75円安(-1.82%、12時31分)まであったので、後場はそこからかなり戻したことが分かります。日経平均値幅は145.68円(前場140.58円、後場139.49円)と比較的狭かったのですが、前場と後場の値幅がほぼ同じ。日中足は「V」字型でした(^o^)。ただ、TOPIXも日経平均も20日移動平均線に見事に頭を押さえられた格好になっており、これを突破できるかどうか、なんですけど…。日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● 今日も相場全体はかなり薄商いで、東証1部出来高は前日比9807万株増とは言え16億7336万株、売買代金は同1400億円増の1兆9216億円と閑散。ただでさえ先行き不透明感が強いなか、期末ということもあって、売り買いを手控える雰囲気が濃厚。一見すると静かなマーケットに見えても、背景ではiTraxxが妙に上昇したり、信用収縮懸念はまだまだ収まったとは言えない状況。金融系銘柄が売られた背景にも、この辺の空気を感じ取ることが出来ます。さらに、GW前には業績下方修正が出始めるのは皆が予想しているでしょうから、相場はその前に動き始めるはず。ただ、現時点はもう少し時間があるので、薄商いだったとしても、エアポケット的に悪いことを忘れて楽しめる展開かと期待したのですが、どうもそうは問屋が卸してくれないようで…(^^;。

● 今日はCore30が66bpも負けて一人負け状態。Large70は10bps勝ち、Mid400は57bp勝ち、Smallは76bp勝ちと、大型株を避ける動き(小型株を買うというよりも)が出ていた印象。ファクター分析からみても、ここ数日マシだったリバーサルがズッこけて、バリューも今一つ。グロース系も駄目で、また先行きが見え難い相場展開になりそうで憂鬱。スカーッと動く相場が懐かしいというか、しばらくお目に掛かっていない感じがします(^^;。

● 一方、今日は「先物に振り回された」との相場コメントが多かったようですが、大引後に開示された手口を見る限りでは、大きく買い越したり売り越した証券はなく、要するに、現物市場で主体的な動きが乏しいので、先物に振り回されたように見えた、というイメージでしょうか(スケープゴートか)。主だった手口を抜き出しておくと、日経平均先物で最大はJPMの1082枚買い越し、CSの1127枚売り越しでした。普段だったらスルーする程度のロットです(^^;。TOPIX先物はもう少し大きくて、みずほが2289枚買い(売りは20位以下で見えず)、ドイツが1736枚買い越し、UBSが1305枚買い越し。BNPPが2356枚売り越し、GSが1184枚売り越しでした。みずほ以外は、売り買い両方の手口が見えている証券限定での差引枚数です。

● 残りの記録。東証1部値上がりは684銘柄、値下がりは934銘柄とほぼ指数通りの印象。なお、市場筋推計による今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、引き続き買い越し(2760万株売り/2970万株買い)。この数字を見ていても分かるし、東証や財務省から発表される数字を見ても、今月中旬までの売りの勢いが収まってきている「ように」見えます。4月に入ってから変化するかどうかが注目です。

● 話題変更。FT紙に 「Goldman reclaims most of $2bn in rescue funds」 との記事。翻訳記事としては 「米ゴールドマン、救済した傘下ヘッジファンドから18億ドル回収―FT」 (Bloomberg)などが出ていました。FTの記事によると、「By the time of Goldman’s redemption, its profit stood at 6 per cent in the onshore version of GEO and 3.7 per cent in the offshore, according to one person familiar with its results.」ということなので、ファンディングコストなどを考慮すると、それほどの儲けも損もしていない水準で解約した感じでしょうか。それにしても、株式(特に日本株)クオンツ系ファンドへの逆風が強くなっている象徴の記事。これだけ人気が無くなると、逆も考えたくなるところですけど、それどころじゃあない方々が多いのでしょう…(-_-;)。

● そう言えば、ロイターに 「米ヘッジファンドの破たん、第1四半期に39億ドル規模=調査」 なんて記事もありました…。はぁ~~(溜息)。

 TOPIX : 1237.55 (-5.43, -0.44%)    日経平均 : 12706.63 (-38.59, -0.30%)    円ドル : 100.20  

● TOPIXは6日ぶりに反落。でも、後場終盤のラリーで配当落ち分(TOPIXで約11.5pt、日経平均で101~103円程度)を6割ほど埋めて終了。ややわざとらしさがあったものの(^^;、それなりの好感材料。もっとも、ザラ場の多くは配当落ち分程度のマイナスで行ったり来たりと方向感に乏しい展開。個別に上下動はあったものの、全体には覇気に欠ける展開でした。東証1部出来高は前日比3億3001万株も減少して15億7529万株、売買代金は同4165億円減の1兆7816億円と、売買代金は半日立会の大発会(1兆7985億円)をも下回って、正真正銘の今年最低記録を更新。出来高も大発会の水準(14億2426万株)にかなり接近してきていますが、今のところ、「半日立会の大発会を除いて」とか「実質」などの枕詞付きで今年最低を更新。はぁ~~(溜息)。

● 全くエキサイティングではないのですが(^^;、日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● 面白味に欠けた相場だったので、さっさと記録に行きます。東証1部値上がりは700銘柄、値下がりは912銘柄。今朝のSQ値を計算すると、前日比92.91円安の12652.31円(9時14分確定)と平静。TOPIXはザラ場で16.55pt安(-1.33%、14時08分)まであり、日経平均は154.21円安(-1.21%、10時39分)までありました。日経平均値幅は120.77円(前場111.18円、後場102.14円)と、「そして誰も居なくなった」状態(^^;。また、市場筋推計による今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、引き続き買い越し(2240万株売り/3180万株買い)でした。こちらは多少の明るさがあり、フローも休み明けで元の水準に戻ってきた感があるし、ちょっとだけ期待しておきましょう(^^;。

● 業務連絡。東証から 「新規上場銘柄の基準値段等について」 が出ています。三越伊勢丹HD(3099)や三井住友海上グループHD(8725)が該当しますので、一応、目を通しておいて頂ければと…。

● さらに、 「先物・オプション取引に係る新商品の上場及びイブニング・セッションの導入について」 なんてのも出ています。ミニTOPIX、REIT指数先物、Core30指数先物が新規スタート。そして、TOPIXのイブニングも発表されています。取引時間は日経平均先物のイブニングと同じで、16:30-19:00。既に日経平均先物があるので慌てることはないのですが、日経平均先物と同じでチャートが繋がってしまうので、別々に見たい方は対応しなくてはいけなさそうです(^^;。いずれも実施は6月16日(月)、6月13日(金)のビッグSQ明けになります。詳細は東証HPへどうぞ。

● 雑談。政治が迷走する国のマーケット。日本を良く知っている外国人投資家は、日本人と同じように「またか…」と「政治と企業活動は別」って感じの反応になります。問題は日本の内情を良く知らない外国人投資家で、彼らからすると企業活動が政治と完全に離れるハズはないと考えてしまうし、政治の問題解決能力の欠如が企業にも起こっていると取られるリスクは多いにあります。政治が迷走する国のマーケットが、海外から信頼感を得るのはとても難しいことです。

● 今日メールでやり取りした某外国人ヘッジファンドFM氏は、「日銀総裁の席を"空けてある"のは、小泉元首相が復帰して、竹中氏が日銀総裁に就任するためにやっているのではないか?」なんて書いてきていましたが、個人的には「そこまで深読みせんでえぇやん」って感じ(^^;。でも、そこまで深読みさせてしまうほど、海外から見ると日本の政治・経済は不可思議に見えるんだろうなぁ~、とちょっと考えてしまいました。

 TOPIX : 1242.98 (+18.83, +1.54%)    日経平均 : 12745.22 (+265.13, +2.12%)    円ドル : 100.20  

● やや意外感のある上昇でした。これでTOPIXは5日続伸。堅調な相場は多くが予想していたでしょうけど、指数でここまでの上昇はあまり期待していなかったでしょう。昨日よりは商いは増加したものの、まだまだ薄商いは薄商い。それでも、意外な強さを発揮したことは前向きに捉えておきたいところ。明日は配当落ち。日経平均にして、ざっくり100円強(TOPIXで11.5ptほど)の配当落ちが予想されていますが、それを「埋める」ことが出来るかどうかは、相場の強さを推し量る上で参考になるかもしれません。「埋める」ことが出来れば、少なくとも心理的にはポジティブ。また、今日はバリューは今一つだったものの、リバーサルがそれなりに好調。明日以降もこの動きが継続できるかどうかで、相場の潮目になるかが見えてくるような気がします。

● 日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● 今日は日経平均が対TOPIXで58bpもアウトパフォーム。日経平均の寄与度ランキングを見ると、上からソフトバンク、TDK、ファナック、キヤノン、ホンダ、アドバンテスト、エレクトロン、ファーリテ、武田、京セラと見事に日経平均値嵩株がずらり。

● 一方で、マイナス寄与度上位2銘柄は三井住友海上、伊勢丹と、これを見るだけでも、日経平均銘柄入替の影響があった雰囲気がプンプン。新規採用されるユニー(8270)は大引け間際に瞬間マイナスになったと思ったら、大商いのなかをグィィィ~~ンと上昇して終了。多くのトレーダーは「ヒヤリ」としたあと、「ホッと一息」って感じだったでしょうか(^^;。三井住友海上(8752)については、厳密なルール通りだと売る必要があり最後にスコン。伊勢丹(8238)や三越(2779)は実際の売りニーズがあったためもあり、最後の1分でドスン。大引後にいずれもギャランティー関連でしょうが、かなりの立会外取引が入っていました。

● 今回は久しぶりに「順」方向の反応が出ました。つまり、ユニーが買われて、三井住友海上や伊勢丹が売られた格好は、まさに理論通り。大引後にトレーダーの間でもこの件が話題になっていたのですが、結局のところ、先回りする連中の多くがヘッジファンドだったわけで、彼らは「そんなことやっている場合ではない」ってことかもしれません(^^;。なので意外に先回りが少なく、そのため「順」方向の反応になった可能性があります。もっとも、今回は「順」の方になったけど、これを見て「じゃあ、俺も…」が増えてくると、また逆方向に動くようになるかもしれません。狐と狸の化かしあいみたいなものですから…(^^;。

● 後々の記録のためにも、代表銘柄としてユニー(8270)と伊勢丹(8238)の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

ユニー(8270)日中足
伊勢丹(8238)日中足

● 記録。東証1部出来高は前日比2億9762万株増の19億0530万株、売買代金は同4152億円増の2兆1980億円。昨日のかなり悲惨な数字よりもさすがに回復したのですが、それでもお世辞にも活況とは言えない水準が続きます。東証1部値上がりは1319銘柄、値下がりは324銘柄。今朝のSQ値を計算すると、前日比204.24円高の12684.33円(9時10分確定)と、初っ端から結構買いが入った様子が分かります。ただし、前場はこのSQ値は「幻」で、後場になって上回ったのです。日経平均値幅は218.47円(前場101.00円、後場171.54円)と、主に後場に動きがあったことが分かります。また、市場筋推計による今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、引き続き買い越し(1410万株売り/1700万株買い)でした。

● 大引後に開示された先物の手口では、ちょっと大きなのがいくつか。抜粋すると、日経平均先物でGSが5300枚買い(売りは非開示)。売り手口の第20位は1507枚だったので、GSが売りを出していてもこれ以下。つまり最低でも3800枚ほどは買い越したことになります。売り手はUBSで差引4761枚売り。他、ドイツが1700枚買い越し、SGが1656枚売り越し(いずれも差引枚数)がありました。TOPIX先物では、BNPPが差引5398枚売り越しと圧倒的。買い手はばらけていて、野村が1693枚買い、大和SMBCが1633枚買い、GSが1049枚買い、JPMが1016枚買いなど(いずれも売り買い両方手口が判明している分で差引枚数)。今日は日経平均銘柄入替えに絡む指数関連の商いもかなりあったのでしょうね。

● 話題変更。日経平均やTOPIXの日足チャートが、「アイランド・リバーサル」を形成しているかのように見えることが話題。ちょっとギャップが明確でない点はあるのですが、「そう言われれば…」って感じもします(^^;。実はもう少しはっきり見えるのは、現物指数よりもTOPIX先物。日経平均先物はイブニングが入る分だけ、ギャップがないので分かり難いですが、TOPIX先物はその点、ある意味でピュアです(^^;。もちろん、チャートを盲信するのは正しい道筋とは思えないけど、ここでアイランド・リバーサルとなると、「底打ちシグナル」って事になり期待感が盛り上がります(^^;。楽観的証券マンとしては、そう考えたいところですけどね…(^^;。なお、「アイランド・リバーサルとは何ぞや?」については、Google検索で一番上に出てくるし見易い図が付いているこちら(三貴商事のHP内)をどうぞ。

● 今日はチャートばっかりで見難くて恐縮ですが、日経平均の日足(60日間)を付けておきます(出典:Infoseek Money)。なお、本日の日足は含まれて居ません。

● 雑談。昨日、今日と、お客さんに電話していて分かったのですが、国内金融機関の方々は、今週はお休みを取っていらっしゃる方々が多いようで…(^^;。期末に差し掛かってきて有給休暇消化の雰囲気(^^;。ここまで引っ張るのも何かとは思うけど、最近は上司の評価にも関係するケースが多いし、そうでもしないと消化できないのが現実。まぁ、今の相場だったら一喜一憂しないで、少し距離を置いた方が良いのかもしれませんし、新年度にリフレッシュして新たに株式投資にまい進して頂ければと(^^;。何か雰囲気を変えるようなイベントが欲しいところです。相場が急上昇することが、一番の薬だってのは分かっているのですが、誰がどうやって「猫の首に鈴を付けるか」が問題です(^^;。

 TOPIX : 1224.15 (+4.11, +0.34%)    日経平均 : 12480.09 (-2.48, -0.02%)    円ドル : 99.90  

● 指数は全く方向感に乏しい展開。ザラ場中の値動きも非常に乏しく、半分寝ているような展開。日経平均の日中値幅は144.26円(前場139.77円、後場102.37円)にとどまり、特に後場は最後の30分間ほどでスコンと下落するまでは、実際には60円ほどしか値動きがありませんでした。さらに、東証1部出来高は前週末比2億1294万株も減って16億0768万株、売買代金は同1995億円減の1兆7829億円と、2立会日連続で今年最低(除大発会)を更新。海外がイースターで休みだったのはあるでしょうけど、それだけ自立心が乏しいというか、はぁ~(^^;って感じの1日でした。

● TOPIXは4連騰、日経平均は4日ぶりに反落。某市場筋氏調べによると、4連騰というのは最近では珍しいそうですが(2007年6月28日~7月5日にかけて6連騰して以来とのこと)、今日の日経平均はその記録を知っているかのように小幅反落でした(^^;。日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● その一方で、今日は「珍しく(^^;」バリューもリバーサルも効いた1日。グロースもそれなりに良かったし、一体どうなったの?って感じ。セクターで見ても資源・素材系がそれなりに好調で、金融系も好調(除保険)。これを「珍しく」と呼ばなければいけないところに問題があるのですが(^^;、それはともかく、要因として考えられるのは、(1) 相場はいよいよ正常化に向かい動き始めた、(2) 単にイースターで外国人投資家が居なかっただけ、の2点。(1)ならば明日以降も変化の兆しを感じることが出来るでしょうし、(2)だったら元の木阿弥として、外国人投資家が戻ってくると叩きのめされることでしょう。出来れば(1)であって欲しいのですが、盲信も出来ないし、慎重ながら、期待感を持っていたいところです。

● 残りの記録。東証1部値上がりは874銘柄、値下がりは729銘柄、多少堅調気味。TOPIXの値動きからすると妥当な感じでした。今朝のSQ値を計算すると、前日比33.08円安の12449.49円。大引前に伸び悩んだので雰囲気は良くなかったものの、今日のザラ場安値は寄付後すぐに付いています(TOPIXは9時12分、日経平均は9時13分)。前場はその水準から切り返してそれなりに堅調さがあったのですが、その後は何もないまま終了してしまった印象。

● また、市場筋推計による今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、引き続き買い越し(880万株売り/1510万株買い)でした。もっとも、単に売りが極端に少なかっただけ、とも言えますが…(^^;。ただ、イースター休みのなか、リミット付きのリーブオーダーがこの集計の多くを占めていたとしても、売りは売れてしまって残りが少なく、買いは買えなかったので残っている、とも都合良く解釈できる「かも」知れません(^^;。もちろん、超楽観的見方というのは自覚していますが、そうあって欲しいとの希望を込めて…。

● そうそう、ザラ場では何も目立った動きがなかったのに、今日大引後に大量の立会外取引(ジャスダック)でクロス商いが入っています。それらしい取引を集めた手元の集計で約9000億円。売り買いダブルカウントなので約4500億円の往復。何があったのだろう?

● 雑談。3月17日からEDINET(Electronic Disclosure for Investors' NETwork、"金融商品取引法に基づく有価証券報告書等の開示書類に関する電子開示システム"という超長い名前)が新しくなって、昔よりは検索がかなり速くなったものの、EDINETコードが変わったり、画面の構成が変わったりで、少し慣れるのに時間が掛かりそうです。まぁ、フリーズしたと勘違いするほど画面表示に時間が掛からなくなっただけマシ、と考えることにしています(^^;。新EDINETに関しては、以前にもご紹介したことがあるのですが、 「考える株式投資」 内の 「新EDINETの使い方メモ」 をご参考に。この方が開発されたツールはとても使えるし、いつもお世話になっております(^o^)。感謝。

● なお、EDINETのメインページは http://info.edinet-fsa.go.jp/ ですが、トップページには、いまだにテラメントの大量保有報告に関する訂正命令がどうだこうだと長々と掲載されており、本当の入り口はその下の方にあります(^^;。入り口がページの一番下の方にあるって…余計なことを連想してしまいました(^^;。

 TOPIX : 1220.04 (+23.74, +1.98%)    日経平均 : 12482.57 (+222.13, +1.81%)    円ドル : 99.65  

● 日本が休みの間に米国株は下がって戻って差引少しプラス。それを受けて日本も堅調にスタート。「寄り天」と「放っておけばジリ貧」を心配したものの、意外感があるほどしっかりした後場で、高値圏での引け。これで3日続伸となりました。もっとも、日本は谷間の1日だし、今晩のNY市場は祝日で休み。何があるか分からない終末を控えているとなると、全体に見送り気分になるのは止むを得ない状況。東証1部出来高は前日比3億1371万株も減って18億2062万株、売買代金は同3532億円減の1兆9824億円と、20億株/2兆円も割り込んでしまいました。これは、半日立会の大発会を除けば今年最低。まぁ、「鬼(売り手)の居ない間」の上昇相場だったのかもしれません(^^;。

● 日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● 後場後半の動きは意外感があるほど強かったように感じたので、誰か先物を大量買いしているのかとも考えたのですが、大引後に開示された手口を見る限りでは、目だったのはありませんでした(日経平均先物で野村が1146枚買い越し、JPMが1043枚買い越し、ドイツが1654枚売り越しなど。TOPIX先物ではMSが3082枚買い越し、ドイツが1126枚買い越し、UBSが2129枚売り越し、GSが1837枚売り越しなど。いずれも売り買い両方の手口が見える証券各社の差引枚数)。

● 相場についてもっと何か書こうと考えていたものの、何となく気合抜け(^^;。なので記録に行きます。東証1部値上がりは1449銘柄、値下がりは220銘柄。日経平均のSQ値を計算すると、前日比91.38円高の12351.82円(9時24分確定)と妥当な水準。ここからすると、後場の上昇はかなりの買いのフォロースルーに見えます。ただし、もっと出来高が出来ていれば、信頼に足るフォロースルーになったのでしょうけど…(^^;。日経平均の日中値幅は188.38円(前場107.55円、後場158.31円)と比較的小動きでした。また、市場筋推計による今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、買い越し(2390万株売り/3780万株買い)でした。

● 話題変更でヘッジファンドネタ。休みの間にも、 「英エンデバー・キャピタル:運用資産28%失う-日本国債変動で」 (Bloomberg)などのヘッジファンド関連ニュースが、絶え間なく(^^;流れていました。最近、社内で債券トレーダーの連中と話をすると、「割安が売られる」という日本株で起こっているのと同様のことが債券でも起こっていることが良く分かります。上記記事などはその典型でしょうけど、これらのファンドが成績不振で解約を食らったり、信用収縮から来る貸し剥がしでレバレッジを落としたりすると、余計に「割安が売られる」事態に陥り、それが一層の困難を呼び起こす悪循環。日本株でもそうですが、債券でも同じ。つまり、世界的にレラティブ・バリュー戦略は大変、と言うことなんでしょう。信用収縮が収まるまでは安心できないとしても、逆説的に言えば、この手のニュースがバンバン流れてくるって事は、現実的には7~8割方は処理が終わりつつある、とも考えることが出来ます。トンネルの先に光が見えてくれば、相場としては抜け出してくるはず。経済的な解決はもっと先の話だろうけど…。その変化に乗り遅れないようにしないと!

● おまけ。 「ブローカーは傷つかない-ベアーSの稼ぎ頭に他社から高給の採用通知」 (Bloomberg)なんてニュースも流れていました(^^;。羨ましいというか、実力のある人材は引く手あまたってことなんでしょう。金融業界は有能な人間があってこそ成立するビジネスですから…。

● 指数ヲタク向け業務連絡。日経500平均の銘柄入替が発表されています。詳細は日経プロフィールの 「日経500種平均、採用銘柄入れ替え」 をご参照ください。まぁ、実際に日経500で運用しているファンドはかなり限定的(実際には聞いた事がない(^^;)とは思いますが、ユニバースに使っている話は時々聞きます。一応、頭に入れておこうかなと。

● もう一つ週末のおまけ。例の日米主要企業決算発表予定ワークシートをアップデートしておきました。普段は意図的に数日遅れのデータをアップしているのですが、ベア・スターンズ(BSC)の件などもあるので、今回は本日大引け後に取得した「さらっぴん」(関西人以外には意味が通じるかな?(^^;)のデータです。左側フレーム内のメニューからダウンロードページにお進み下さい。普通のExcelファイルです。

● 最後にちょっとだけ広告(^^;。四季報CD-ROMが雑誌型と同時に発売されたのですが、アマゾンでは 会社四季報CD-ROM 2008年2集春号 からどうぞ。私個人は、もう紙媒体は全然使っておらず、CD-ROMで「最高益」とかを検索して遊んでいます。デジタル媒体の最大の強みは検索。それを生かすには、CD-ROM型が一番良いかなと…。ただし、東洋経済の著作権意識は非常に強く(単に嫌がらせっぽいけど)、出力データは印刷は可能ながら、データとしてはコピーできないようになっています。色々と裏技はあるにはある(^^;のですが、まずは著作権を尊重しましょう!


● さて、今週末は東京も天気が良さそうです。そめいよしのとは違う種類の桜が咲いているのも見掛けるようになってきました。いよいよ春です!良い週末を!

2008年03月20日(木) .... 祝日(春分の日)のため休場

祝日(春分の日)のため休場。

 TOPIX : 1196.30 (+32.67, +2.81%)    日経平均 : 12260.44 (+296.28, +2.48%)    円ドル : 99.25  

● 終値だけ見れば、「強かったやん!」って感じですが、実際にマーケットを見ていると、あまりそう感じられない1日でした。残念ながら…。順番に行きましょう。

● 寄付前のトレーダー会話は、「500円高から上を誰が買うか?」ってところ(^^;。CME日経平均先物の水準を見ても、500円高近辺まで行くのは誰もが予想出来たハズ。FRBの75ベーシス利下げは事前予想通りだったものの好感され、GSやリーマンの決算も好感材料だったのは分かるのですが、それでも「誰が上値を買う?」は大きな疑問点。「寄り天」が頭を過るなかで始まったマーケットは、先物などは実際に500円高まで行ったものの、その後は伸び悩みというか高値警戒ムード。この水準で「高値警戒」というのも寂しいモノがありますが(^^;、実際、そんな雰囲気でした。結局、「500円高から上を誰が買うか?」の答えは先送りになってしまいました。

● 今朝のSQ値を計算すると、前日比452.19円高の12416.35円(9時20分確定)。実際の日経平均ザラ場高値は前日比410.59円高の12374.75円(9時47分)だったので、「幻のSQ値」状態。TOPIXのザラ場高値も同じく9時47分で、+42.49pt(+3.65%)でした。その後、昼休みの立会外バスケット取引が買い越し気味で、アジア市場の堅調さも手伝ってザラ場高値近くまで行ったものの、一巡後はジリジリと伸び悩み。大引前の30分ほどで日経平均にして100円ほど上昇したものの、何となく物足りなさを感じる展開でした。

● もし、朝方変わらずぐらいで寄付いて、最終的に今日の終値水準まで来ていれば、かなり相場の強さを感じたろうと思います。でも、400円超高(SQ値は450円高)→300円弱高だと、どうしても不満が出てしまい、終値だけ見て感じるのとはかなり印象が異なってしまいます。明日、日本が祝日で、金曜日は米国や欧州、香港、シンガポールなどが祝日で休場。全体に手控えムードが強くなるのは致し方ないのでしょうが、手控えられるとジリ貧なんですよね、今の相場は…。

● 日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● 記録。東証1部出来高は前日比1億3243万株減の21億3433万株、売買代金は同579億円減の2兆3356億円。かなり指数としては跳ねたのですが、ザラ場の商いが盛り上がらなかった様子が見えてきます。米国株急上昇にビックリして寄付きで買い戻して、それで終わり、だったのでしょうか…。買いのフォロースルーが乏しかった印象は、ここからも見て取れます。東証1部値上がりは1521銘柄、値下がりは149銘柄で「ほぼ全面高」状態。日経平均の日中値幅は232.42円(前場232.42円、後場210.32円)と、指数の前日比の動きと比較すると小動きでした。また、市場筋推計による今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、5日ぶりの買い越し(2300万株売り/3180万株買い)でした。

● 話題変更。今日、某社のレポートで『「小泉再登板」の環境が徐々に整いつつある』なんてのを目にする機会がありました(^^;。マーケットからすると、「小泉再登板」というのはマジックワード。何よりも、あの郵政解散以来の強気相場を連想することになるし、外国人投資家向けには、かなり「受けそうなネタ」です。総理大臣を日本という国のプレゼンター/セールスとして考えると、小泉元首相のプレゼンが外国人に「受けた」のは事実です。これを見るには、TOPIXとS&P500指数のレシオをグラフにすると、郵政解散以降に、日本株にかなり強烈なプレミアムが発生した様子が良く分かります。TOPIX/S&P500両指数のレシオをの簡単なチャートを作ったので、こちらからどうぞ。軽いPDFファイルです。

● 話を戻して、"小泉再登板"へのある意味で期待感が流れる一方で、福田首相の影は薄くなるばかり。国のプレゼンターとして、これだけ存在感が乏しくなってしまうと、閉塞感から打開を求める声が出てくる可能性は否定できません。少なくとも、市場関係者としてはそう見えてしまいます。当該レポートでは、平時には"小泉再登板"はありえないとしながらも、「経済、市場が悪化し、かつ政治に対する国民の不満がつのればつのるほどその可能性は高まる」と。

● ふと立ち返ってみると、例えば身近なところでは、高速道路のSA/PAにスタバやコンビニが出来て便利になって…ってのも、小泉改革で道路公団を民営化した結果なんですよね。そういったところを見る声が世間一般で増えてくるならば、ひょっとすると…ってのがあるかもしれません。もちろん、旧守派はなんとしてでも、それは避けたいと考えているでしょうけど…(^^;。そうそう、足元の政治の情けなさを象徴する日銀総裁空席の件は、少なくとも株式市場ではでは特に話題になりませんでした。国内的には、誰がやっても同じと考える向きが大勢でしょう。ただし、海外向けメッセージとしては、真剣に危機管理できない国と受け取られて最悪ですけど…。関連して、某米系証券のエコノミスト氏が、日銀が4月に25bp利下げの可能性がある、なんて書いていました。総裁無しで出来るんだったら、ある意味で凄いです(-_-;)。

● 雑談。阪神タイガースファンでみずほ銀行に口座のある方に。 『阪神甲子園球場「みずほ銀行シート」ペア観戦チケットプレゼントキャンペーン』 なんてのが実施されています。口座の預金残高が10万円以上ってことですが、それぐらいはあるでしょ!駄目モトで如何ですか?なお、宣伝しても、私はみずほ銀行からは何も貰えません(^^;。為念。

● 明日は春分の日で休場。良い祝日を!

 TOPIX : 1163.63 (+13.98, +1.22%)    日経平均 : 11964.16 (+176.65, +1.50%)    円ドル : 97.15  

● さすがに自律反発の1日。急激な円高も今日の所は落ち着いた格好で、今晩はFOMCが控えていることもあって、ひとまず買い戻しが入った格好。GLOBEXの米株価指数先物がずっと堅調に推移していたことも追い風状態。中国株がかなり大きく下落したものの直接的な影響はなし。ただ、出来高の盛り上がりは今一つで、まだまだ警戒感は強いままでした。まぁ何と言うか、ノックインにしても11800円近辺にあるものは大方「掃除」してしまったし、次は11500円近辺までありません。それやこれやで、米国待ちで、その前に利食いできるものは利食いしておこう(^^;、という感じの1日でした。

● 堅調は堅調だったものの、警戒感の強さを感じさせたのは、指数の高値は朝方早い段階で付いたこと。もっとも、後場寄付き直後に崩れそうになって崩れなかったところは、それなりに評価したい点ではあるのですが…。今朝のSQ値を計算すると、前日比50.46円高の11837.97円(9時13分確定)。指数としてのザラ場高値は、TOPIXが9時20分(+15.55pt、+1.35%)、日経平均も同じく9時20分(+207.55円、+1.76%)でした。ザラ場安値はTOPIXも日経平均も13時16分で、この段階でTOPIXは前日比マイナスまで突っ込んでいます。また、前引けで何かの「期待」があったのかスルスルと上昇したあと、後場寄付きで下方向の大きなギャップが発生した(後場SQ値は前引値に対して146.38円も安かった)ことも、何となくモヤモヤ感が残った一つの点でした。

● 日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● 一方、個別には、保険、不動産、銀行といった足元でかなり売り込まれたところが戻り先行。その一方で、最近の紙・パ株や空運の上昇などを見ると、リスク回避の動きが継続している雰囲気もプンプンします。一方、鉄鋼株はしっかりだったものの、非鉄金属、商社、海運はかなり厳しい下落。特に、昨日の急落相場のなかで踏ん張った別子(住友金属鉱山)は、今日は一転して急落。これじゃあ、なかなか付いて来る人も付いて来れません。この辺が今の相場の限界点を示唆しているのかも知れません。悪い方向ばかりを見ても仕方ないので、明るい方向を見ようとはしているのですが…(^^;。

● 記録。東証1部出来高は前日比1億8524万株減の22億6676万株、売買代金は同1664億円減の2兆3936億円にとどまり、全体として盛り上がった雰囲気は乏しかったのは事実。日経平均の日中値幅は201.46円(前場166.07円、後場174.67円)と昨日の半分以下。また、市場筋推計による今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、フロー全体が減るなかで、引き続きかなりの売り越し(2350万株売り/1540万株買い)でした。

● 先物の手口についても少し。今日も比較的大きな爆弾が飛び交っていた様子。日経平均先物では、MSが7102枚もの買い越し、LBが1869枚買い越し。一方、CSが3001枚売り越し、SGが1854枚売り越しでした。TOPIX先物でもMSが1884枚買い越し、LBが1163枚買い越し。一方、BNPPが3483枚売り越し、ドイツが1483枚売り越し。いずれも売り買い両方の手口が開示されている会社の差引枚数です。

● 指数ヲタク系業務連絡。西友(8268)のウォルマートによる完全子会社化が株主総会で可決され、その結果、同株は上場廃止になることが決まりました。既にFFWは0.05だし、ポジションを外していた方が多いでしょうから、現実的な影響は、ほぼゼロだと思います。明日から整理銘柄に指定され、3月21日(金)終値基準で24日(月)より指数から外れます。最終売買日は4月18日(金)です。東証HPの 「上場廃止等の決定について-(株)西友-」 でご確認ください。西友のHPには 「当社の子会社化のための定款一部変更および全部所得条項付株式の取得に関する承認決議のお知らせ」 が出ていますので、こちらもご確認を。

● 雑談。三越と伊勢丹が経営統合してできる三越伊勢丹ホールディングス(3099)。この銘柄略称が「ミツコシイセタン」(^^;。「なんじゃそりゃあ?めっちゃ読み難いやんけぇ!」って感じ。不思議だったのでまず東証に電話してみました。東証によると、この略称は、会社側の申し出を東証が承認したもの。なんでも、銘柄略称は全角で4文字(半角8文字)との制限があり、漢字だと4文字までで、会社名が全て入らないことから、半角カタカナ表記になったのではないか、とのことでした。つまり、正確には「ミツコシイセタン」ってことです(^^;。なお、伊勢丹にも電話してみたのですが、伊勢丹の担当者氏がその事実を知らずに全く答えられなかったので、会社側の主張は不明です。しかし、どうもイメージ狂います(^^;。詳細は東証HP内の 新規会社概要 に出ています(^^;。

 TOPIX : 1149.65 (-43.58, -3.65%)    日経平均 : 11787.51 (-454.09, -3.71%)    円ドル : 97.25  

● 週末の米国株市場がヤバイ雰囲気で、沈滞ムードで月曜日を迎えた日本。ところが、朝から「JPモルガンがベア・スターンズを買収」と「米FRB公定歩合緊急引き下げ」の大きなニュースが2連発。「日曜日の夜に…」とその決意もうかがえたし、この瞬間にはGLOBEXの米株価指数先物もプラス。ただ、30分間も経過しないうちに、GLOBEXはすぐにマイナス転落となってしまい、これで寄付の雰囲気は決まってしまった感じ。さらに寄付き直前に円が対ドルで98円を突破。9時半前には1ドル=96円台突入。「あぁぁぁ~~~」って感じのフリーフォール状態に陥り、対ドルで1995年9月以来、12年半ぶりの円高水準。当時、バブル崩壊後で低迷していた株式市場でしたが、それでも日経平均は18000円台だったのですけど…。為替が止まらなければ、株式市場も止まらないというスパイラル的な値動きになってしまいました。

● 寄付きの売りが一巡してからは、突っ込み警戒感もあって横ばったものの、前引けに掛けて再びザラ場安値を更新。日経平均で約500円超安と酷い状態に陥ってしまいました。昼休み中に円は対ドルで95円台に突っ込んだことや、昼休み立会外バスケット取引も売り越し気味だったこともあって、後場寄付き直後にザラ場安値を記録。その後、後場大半は横ばいだったものの、最後に再び下落歩調。ザラ場安値を更新するまでは行かなかったものの、不安感でいっぱいの引け味でした。TOPIXはザラ場で53.61pt安(-4.49%、12時32分)まであり、日経平均は550.60円安(-4.50%、12時36分)までありました。日経平均の12000円割れは、2005年8月9日以来、約2年7カ月ぶり。「ぶり」の大漁の1日になってしまいました。

● 日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● ベア・スターンズの件も、最初に画面上に「JPモルガンがベア・スターンズを買収」と流れた時には、「これで決着したか…」的に好感する雰囲気もあったのです。でも、「買収価格は1株あたり2ドル」と来て「なんじゃそりゃあ?」状態。下記がベア・スターンズ(BSC)の5日間日中足(出典:Yahoo! Finance)ですが、ご覧頂ければ分かるように、市場で何かと噂が流れていた先週でも、ざっくりと60~70ドルの動き。市場で「ヤバイ」という観測が流れた木曜日で50ドル台、「ホンマにヤバイ」の金曜日でも30ドル台(終値は30.00ドル)だったのです。それがたった2ドル。これが一気に市場関係者の警戒感を強めてしまいました。

ベア・スターンズ(BSC)5日間日中足

● 落ち着いて考えれば誰でも分かりますが、「曲がりなりにもマーケットで30ドルの値が付いていた株が、買収するとなるとたった2ドルにしかならない」、つまり「他の金融機関も、果たして今の株価が信じれるのかどうか?」ってスパイラル的な悪い方向への連想ゲームになってしまった格好。考え出したらキリがありません。でも、JPモルガンが1株あたり2ドルしか出さないと言い、その値段で決着したというのは、売り手も「仕方がない」と合意するに足る理由があったと考えざるを得ないのです。これはどう考えても好材料にならないのは当然。しかし、エグイ値段です。ホンマ…。

● ただ、敢えて今日の相場に光を探すとすると、これだけ悲惨な相場だったなかで、指数が安値を付けに行く時間帯にポツポツと上昇する銘柄も出てきたこと。そのリード役は別子(住友金属鉱山)だったでしょうか。前場終盤にもプラス転換していたのですが、後場に入ってすぐに再度プラス転換すると、その後は意外なほどの力強さを発揮。それ以外でも、鉄鋼株(JFE、新日鉄)がプラスで終わっているのも、これだけ地合いが悪い中では注目に値するかもしれません。なんせ、東証1部値上がりはわずかに179銘柄で、値下がりは1507銘柄と「ほぼ全面安」だったのですから。多少のヤセ我慢とヤケクソが入っていたとしても…です(^^;。TOPIX 500ユニバースで52週高値/安値更新銘柄をBloombergで見ると、高値更新銘柄はなし。安値更新銘柄はなんと255銘柄。つまり、500銘柄(現在499銘柄)の半分以上が52週安値を更新したという、惨憺たる1日だったのです。そう考えると、別子とかJFEなどの堅調さは、値打ちがあるようにも思えます。もっとも、問題は続くかどうかですけど…。ちょっとだけ願いを込めて、住友金属鉱山(5713)の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

住友金属鉱山(5713)日中足

● 記録。東証1部出来高は前週末比6億9690万株減の24億5200万株、売買代金は同1兆2269億円減の2兆5599億円。前日比で大きく減っているのですが、先週金曜日がビッグSQだったため。その前は出来高で20~22億株程度だったので、今日はそれなりに増加したことが分かります。もっとも、これだけ指数が大きく変動すれば、ってのはあると思いますが…。今朝の日経平均SQを計算すると、前週末比233.33円安の12008.27円(9時38分)。ある程度の覚悟はあったのです。また、日経平均の日中値幅は441.69円と膨らんだものの、前場が408.35円、後場が218.34円と、ほとんどが前場でした。また、市場筋推計による今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、引き続きかなりの売り越し(3460万株売り/2610万株買い)でした。

● それと、先物の手口も少し。今日は久しぶりに大型爆弾が飛び交った様子(^^;。日経平均先物で、UBSが6247枚売り越し、CSが4244枚売り越し、GSが1806枚売り越し。一方、SGが4317枚買い越し、野村が3339枚買い越し。TOPIX先物はもう少しスケールが小さかったものの、MSが2852枚売り越し、野村が1512枚売り越し、JPMが1409枚売り越し。買い手は、GSが2091枚買い越し、BNPPが1427枚買い越し、UBSが1336枚買い越しなど。売り買いが共に大きかったのはUBSでした。数字は全て売り買いの差引枚数です。

● 指数ヲタク向け業務連絡。先週金曜日はSQのドタバタで書き落ちていたのですが、アサックス(8772)が東証1部昇格となり、今日大引後にテクノメディカ(6678)の昇格が発表されています。どちらもかなり小さい銘柄ですので、それほど神経質になることはないと思います。いずれもTOPIX算入は4月末。東証HPの 「一部指定・市場変更・指定替え会社一覧」 にてご確認ください。

● 雑談。今日はセントパトリックス・デー。アイルランドの祝日ですが、米国では、パレードがあって、緑色のネクタイをして、緑色のビールを飲む日、という印象が強いです(^^;。昔、シカゴで勤務していた頃、Chicago Riverが見事に緑色に着色されていたのを、驚くやら呆れるやらで眺めていたのを妙に覚えています(^^;。もっとも、金融業界に居る人間からすると、今はお祭りって雰囲気ではないでしょうけど…。そして今週末はイースター(復活祭)。その前の金曜日にあたる3月21日はグッドフライデーでNYSEは休場です(NYSEの休場予定はこちら)。色々な意味で「復活」を期待したいところです。

 TOPIX : 1193.23 (-22.64, -1.86%)    日経平均 : 12241.60 (-191.84, -1.54%)    円ドル : 100.35  

● 今日はビッグSQ。例によって実況中継風に行くと、8時50分時点でExcel上の日経平均速算は前日比1850円安ほど。これは毎回のことなので、この辺の時間で大幅安だった方が安心感があるというか…(^^;。8時55分で1750円安、8時58分で1600円安、8時59分で1570円安…。そして最後の最後にお約束の買いバスケットが入ってチャンチャン。結局、SQ値は前日比85.21円高の12518.65円(9時15分確定)と、目立った波乱なく終了。前日比ではプラスだったのですが、CME日経平均先物が12600円で戻ってきたことを考慮し、フェアベーシスが-85円程度ってことを考慮すると実際は軟調だったイメージ。なお、市場筋推計によると、SQ関連売買はざっくり11~12億株、売買代金で1兆6000億円程度とのこと。9時15分時点の東証1部出来高は13億8860万株、売買代金は1兆8601億円でした。

● SQ関連売買が一巡してくると明らかになってきたのが、買い上がるような動きもエネルギーもないってこと。放っておけばジリ貧状態。それでも、前場中はまだ日経平均はプラスをキープしていたのです(TOPIXはマイナスになったりプラスになったり)。かのGartman氏がニュースレターに時々、「Stability is not strength, no matter how one wants to try to paint it as such.」と書いているのですが、まさにそんな感じ。特に地合いがこれだけ軟弱だと、この見方が効きます。後場SQ値は前引値に対して46.10円安と、後場寄付きで下向きのギャップが発生し、午後1時過ぎからは、山積する諸々の不安感に押し潰される格好で「アレ~~~」っと一段安。結局、TOPIXも日経平均も連日の昨年来安値更新。米国株が一応プラスだったのに、日本株が勝手にデカップリングしてしまいました。情けない…(T_T)。

● 日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● 個別には不自然なピョコン、ピョコンと突発的な上下が散見される状況。ファクター面の動きを見ても、総じて効いている感じが乏しかったし、アンワインドの動きが続いている印象が避けられませんでした。昨年8月のような「固有名詞」は流れてこないものの、世界的な信用収縮の影響で、あっちで50億円、こっちで100億円って感じのアンワインドが継続的に出ていて、マーケット全体で見れば、それが積み上がってかなりの規模になっている可能性を感じてしまいます。既に解約停止になっている大型ファンドがあちこちで報じられているのですが、それ以外にもレバレッジを落としているファンドがいくつもあることは、簡単に想像できます。単にニュース記事として出てこないだけです。

● さらに、某HFのFM氏(外国人の方です)がメールのやり取りで書いてきたのですが、「運用成績の悪いファンドが解約停止になってしまうので、調子の良いファンドが逆に解約される皮肉が発生している」(適当に翻訳しました(^^;)とのこと。一時期の日本の不動産業界みたいな感じで、巨大借金王が開き直って知らん振りしてしまうと、真面目に金利も借金返済も実行しているところから貸し剥がすしかなくなる、という感じ。貸し手が「貸し剥がす」必要がなくなれば収まるのですが、それは数日って単位ではないのは確か。何かの大きなイベントが起こるか、それともある程度の時間を掛けるかしかないのでしょう。

● 記録。東証1部出来高は前日比10億4246万株増の31億4890万株、売買代金は同1兆3929億円増の3兆7868億円と、一見すると大商い。ただし、上記したように市場筋推計でSQ関連売買が11~12億株、1兆6000億円程度あったとすると、増加分はほぼSQ関連売買。つまり、下手をすると、昨日よりも薄商いだった可能性がある状況でした。なお、SQのおかげで売買代金の分布はかなり歪み、東証1部では前場が66.3%、後場が33.7%でした。もっと細かく見ると、寄付からの5分間で45.0%もの商いがあり、さすがビッグSQって感じでした。

● 東証1部値上がりは238銘柄、値下がりは1394銘柄で、昨日よりは多少マシだったものの、かなり落ち込む状況。日経平均の日中値幅は415.48円(前場122.53円、後場305.18円)とかなり大きく、後場のズッコケが値幅に貢献した様子が分かります。また、市場筋推計による今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、再びかなりの売り越し(3550万株売り/2300万株買い)でした。

● ヘッジファンドの話題を続けましょう。ここ1~2週間のヘッジファンドが被っている諸問題、特にクレジットクランチ(信用収縮)については、ニュースを目にする機会が一気に増加してきた印象です。その中で、個人的に思わず納得してしまったのが英FT紙の記事。3月10日付の Sign of things to come - or a blip (FT)という記事ですが、少しだけ引用。

In hindsight it is always much easier to see where failed funds were taking unnecessary risk. In all these cases certain themes recur - high degrees of leverage, concentration in a relatively narrow asset class, and liquidity problems brought on by an unforeseen deterioration in market conditions. The standard defence of those caught out in this way is to talk about a "perfect storm" or for those more probability-minded, "multi-sigma" events.

● 確かにおっしゃるとおりって感じ。"Perfect storm"そもそもの意味は(映画の題名ではなく(^^;)、英語版 Wikipediaによると「the simultaneous occurrence of events which, taken individually, would be far less powerful than the result of their chance combination」ということ。つまり一つ、一つは小さいものでも、同時に発生し、影響を与え合う(共振する)ことにより、より強大になるという意味。このところのマーケットでも、例えばあるファンドの不振が解約を呼び、そのアンワインドが他ファンドの解約を呼んで相場全体が大荒れになる、って感じです。

● "Multi-sigma"は、統計学的に有り得ない状況が起こること。昨年8月の-5σとか-6σが連続して発生するのが、まさにそれ。直近でも先週から今週に掛けて似た状況が発生しました。多くの運用システムは、運用を開始する前にバックテストに加えてストレステストを実施するのですが、それでも、こんなにえげつない「マルチシグマ」イベントは想定していないものです。実際の資金を運用している局面でそれが発生すれば、結果は明らか。そして、FT紙の記事は、この二つの言葉が「言い訳」に使われている、と皮肉っています。現在、発生している状況を理解するには、この二つの言葉を理解して、そして対策を考えるってことが必要。でも、答えがそんなに簡単に見付かるとは思えないのも確かです。

● 週明け17日は四季報・会社情報の発売日。私個人としては、もう紙の媒体を使わなくなって久しいし、データそのものは先週から流れているのですが、CD-ROMで色々な検索をするのは楽しみです。今週も疲れる一週間でした。それと、今日は長文スミマセンでした。もう少しマシな相場になることを祈りつつ、良い週末を!

 TOPIX : 1215.87 (-39.26, -3.13%)    日経平均 : 12433.44 (-427.69, -3.33%)    円ドル : 100.10  

● 寄付き段階から、米国株安などを嫌気して軟調にスタートし、その後も押し目買いらしい買いが入らないまま、ズルズルと下落幅拡大。昼休み中に円ドルがドカ~ンと円高方向になり、前場からの悪地合いに一層拍車。さらに、「カーライル・キャピタルが清算へ」とのニュースが伝わると、株式市場もついにドカ~ン。一気に売られてしまい、あっという間に大幅安。香港なども大幅安で、もう信用収縮・信用不安に手がつけられないって感じでした。

● 今朝のSQ値を計算すると、前日比135.46円安の12725.67円(9時14分)と、ほぼCME日経平均先物水準と妥当なところ。この辺までの下落は多くが想定していたでしょうけど、その後、下げ止まる気配がほとんど見えなかったのが、心理的にも堪えた格好。結局、TOPIXはザラ場で49.44pt安(-3.94%、14時05分)まであり、日経平均は509.41円安(-3.96%、14時05分)までありました。最後の1時間で若干戻したものの「焼け石に水」。結局、TOPIXも日経平均も昨年来安値を更新してしまいました。日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● また、ドル円もザラ場中は100円で踏ん張っていたものの、大引け後に100円突破。その後は若干戻ったものの、目標達成感が出たのかどうかが分かりません(まだのような気はするけど…)。ドル円の日中足(15分足)も付けておきます(出典:外為どっとコム)。

● 明日はビッグSQ。それだけに、「こんなところで無理する必要はない」がマーケットのコンセンサスだった感じ。それは、今日の出来高・売買代金を見ても良く分かります。東証1部出来高は前日比6499万株増の21億0644万株、売買代金は逆に同250億円減の2兆3939億円と、指数が大きく動いた割りに低調。売らざるを得ない向きが、買物薄のところを、値段を下げて売っている様子が想像できてしまうのです。一般投資家というよりも、ヘッジファンドなどが諸般の理由(貸し剥がし的な動き)のおかげでポジションを減らして「逃げ」たいのに、逆側のリスク・テーカーが世界的に不足しているため、どうしても株価下落でその辺の需給アンバランスを調整するしかありません。頭では分かっているのですが…。

● 明日のSQに関して、色々と騒がしいのは分かるのですが、SQはある意味でイベントに過ぎないのです。ただ、最近の流動性難を受けて、SQの高流動性をいわば「粗ゴミ回収」に利用する向きが出てくる可能性は十分に考えられます。ただし、ミスプライスを逆手に取る向きがそれなりに入ってくるはずなので、極端には心配していません。それ以上に、ここ最近の相場の問題は、海外の影響を大きく受けていることの方が気になるんです。とりわけ、ヘッジファンド筋の困難に起因する需給発生が、直接的にもそうだし、相場心理を通して間接的にもかなり影響を与えています。その点からすると、SQそのものよりも、次回の米FOMC(3月18日)がイベントとして焦点になりそうです。つまり、SQを通過したからといって、不透明感が解消するのではないってことです。

● その他の記録。東証1部値上がりは175銘柄、値下がりは1492銘柄と「ほぼ全面安」。日経平均の日中値幅は420.65円(前場186.74円、後場188.16円)でした。単純加算以上に日中値幅が大きいのは、後場SQ値が前引値よりも91.69円も低く、後場寄付きで下方向のギャップが発生していたからです。また、市場筋推計による今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、ほぼチャラ(2270万株売り/2250万株買い)でした。

● なお、文中で書いたヘッジファンド関連のニュースには、以下などがありました。他にも色々とあると思いますが、記録の意味も込めてここに載せておきま す。

カーライル・キャピタル:債権者と合意できず-残る負債もデフォルトへ (Bloomberg)
カーライル・キャピタルが債権者と合意できず、残り資産接収へ (ロイター)
カーライル・キャピタル:破たんに近づく-債権団と合意できず (Bloomberg)
ヘッジファンドのブルー・リバーも中核ファンド閉鎖,信用収縮で-FT (Bloomberg)
〔クロスマーケットアイ〕ドル安/株安加速させたヘッジファンド危機、換金売り警戒高まる (ロイター)
「破たん」キーワードに投機筋のドル売り活発化、12年ぶりの100円割れ (ロイター)
円100円突破:サブプライム発の信用不安と米金利低下-転機見えず (Bloomberg)
カーライル・キャピタル、資金調達できず破たんの恐れ (日経)

● そういえば、カーライルって日本株も保有していたはず。四季報CD-ROMの出番です。まぁ、現時点ではあまり心配することはないようですが…(^^;。

 TOPIX : 1255.13 (+19.96, +1.62%)    日経平均 : 12861.13 (+202.85, +1.60%)    円ドル : 102.95  

● 欧米中央銀行の資金供給拡大策を受けて米国株が急上昇。東京もそれを受けて「大幅続伸」でスタートしたものの、終わってみれば、ただの「続伸」になってしまいました。今朝のSQ値を計算すると、前日比478.55円高の13136.83円(9時25分確定)。ザラ場の日経平均高値は前日比412.94円高(+3.26%)の13071.22円(9時16分)で、見事に「幻のSQ値」状態。昨日は下方向に「幻のSQ値」だったのですが、今日はモロに上方向の「幻のSQ値」。その後、SQ値を上回るフォロースルーの買いが入らなかった点を見ても、上値の重たさというか、買戻し以上の買いが入り難い状況を感じざるを得ない状態。「NYダウが400ドル超も上昇して、こっちはたったの200円高かいな…」というボヤキが避けられない1日でした(^^;。

● 日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● 「寄り天」以外では、出来高面でもかなりがっかりの1日。東証1部出来高は前日比3億2946万株も減少して20億4145万株、売買代金は同1323億円減の2兆4189億円。売買代金は株数ほどは減らなかった感じですが、昨日比で14%ほど減少しています。昨日は朝安から切り返して雰囲気が良かったのですが、それを継続できないところに今の市場の弱さがあるというか、盛り上がらない感じを受けます。

● 相場に「たら・れば」は禁物ですが、もし今回の「国際協調(除日銀)」というイベントにもっと力強く反応できていれば、相場心理は大きく変わった可能性があったのです。でも、これだけ冷めた反応になってしまうと、イベント効果も薄れるのは止むを得ません。もっとも、他のアジア市場などもそんなにバカ高くなかった点を考えれば、世界的に昨晩のイベントを認識しつつも、「これで混乱が解決するのではない」との見方が強いってことと理解すべきなんでしょう。

● 残りの記録。東証1部値上がりは1226銘柄、値下がりは415銘柄。日経平均の日中値幅は271.80円(前場232.16円、後場153.02円)でした。また、市場筋推計による今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、久しぶりに買い越し(2490万株売り/3100万株買い)。ただし、市場筋のささやきによると、金額ベースでは売り越しだった模様。

● そうそう、昨日の日経平均銘柄入替え発表を受けて、悲喜交々の反応が出ました。それほどヤマダ電機(9831)を買い漁っていないかなとは考えていたものの、それでも今日は-3.50%と大幅安。ローソン(2651)も-4.67%と大幅安。一方、めでたく日経平均採用銘柄になるユニー(8270)は、ストップ高買い気配のまま比例配分(+13.09%)。902,000株の商いが成立してしたものの、約900万株の買いが残りました。日経平均に連動するファンドがどの程度あるかについては、市場筋の間でも、2兆円程度から5兆円程度まで想定レンジがかなり大きいです。ただ、どのケースにしても買い需要は数日分はある計算になるので、とりあえずザラ場で寄り付くまでは「お祭り」です。でも、どの程度、日持ちするかどうかは分かりません(^^;。入替えの日程などの詳細は、日経プロフィールのリリースをご参照ください。

● 話題変更。2日前に書いたヘッジファンドが苦しんでいる「貸し剥がし」についての記事が、あちらこちらでポツポツと出始めています。 「ヘッジファンド:追加担保差し入れ要求にあえぐ-米国債担保ローンでも」 (Bloomberg)や 「銀行がヘッジファンドに求める証拠金、大幅上昇―レバレッジは1/10に低下」 (ヘッジファンドクルーク)など。ヘッジファンドの世界では、レバレッジを掛けて儲けを拡大させてナンボ、という面もあるだけに、調子が悪くなったところでハシゴを外されると、一気に建物自体が崩れてしまってイメージ。レバレッジを縮小することは、マーケットから見ればファンドに解約が出たのと同じ。解約のように30日とか45日などの事前通告期間がなくて、突然、「金返せ!」と言われる分だけ、急いでポジションを解消する必要がある場合も多いでしょうから、解約よりもマーケットに与えるインパクトは大きくなることが多いのです。さらに、ヘッジファンドに色々な手数料収入を依存する証券会社の委託ビジネスにとっても、当然のようにバッドニュース。外は春めいてきても、証券業界の一角(敢えてヤセ我慢!)では、寒風が吹き抜けています(-_-)。

● 最後に、今日、大和総研から出ていた興味深いレポートを読む機会がありました。何でも「対ドルで1円円高になると、日経平均が273円下落」との相関関係があるとのこと。2007年以降の相場についての傾向らしいのですが、勝手に意訳して想像力を逞しくすると、現在のざっくり103円で13000円を基準とすると、2007年高値水準の18300円あたりまで行くには、約19円強ほど円安の122円近辺が必要となります(^^;。かの39815円までってことになると、98円も円安になる必要がある計算になり、そうなれば円ドルは201円?!? もちろん、レポートの趣旨から大きく逸脱して書いているんで、為念(^^; (^^;

 TOPIX : 1235.15 (+10.76, +0.88%)    日経平均 : 12658.28 (+126.15, +1.01%)    円ドル : 101.95  

● 朝方こそは米国株安などを受けて軟調にスタートしたものの、さすがに今日は切り返しの動き。後場初めにズッコケそうになりながら切り返したところなど、今日のところは底割れ回避を素直に好感しておきましょう。大引間際は、GLOBEXが堅調に推移していたことや他のアジア市場も切り返していたこともあって、日本もグイッと一段高。ただ、皆さんも感じているでしょうけど、これが続くのかどうかは、まだ「???」ですけど(^^;。

● 今朝のSQ値を計算すると、前日比194.70円安の12337.43円(9時35分確定)。日経平均のザラ場安値が前日比179.34円安の12352.79円(-1.43%、9時11分)だったので「幻のSQ値」状態。TOPIXがザラ場安値を付けたのが日経平均より遅く、ちょうどSQ値が決まった近辺の9時34分で、この時点で-22.29pt(-1.82%)だったことも考えると、不安感からの売りが一巡した後に、フォロースルーの売りが出なかったことを示唆しています。その後は基本的に右肩上がり。後場最初の30分間は、「やっぱりアカン」になりそうだったものの、その後は再び右肩上がりの展開に復帰。この辺では、それなりに力強さもありました。日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● 今日の反発を先導したのは、鉄鋼、銀行、不動産など、ここ最近の相場で「もう堪忍してくれぇ!」状態だった銘柄群。一方で、消費者金融、保険、石油、食品などは軟調な銘柄が多かったです。足元で売られた銘柄が素直に戻ったことで、今日は、リバーサルが一気に反発。でも、バリューは今一つ感が残りました。今日の動きだけを見て、諸々の問題が解決したとは誰も言い切れないだろうし、実際、それだけの自信がある向きも多くないでしょう。FM諸氏からも懐疑的な声が多かった印象です。もっとも、これは仕方ないし、それだけに、明日以降の相場が相場心理をどう動かすかという点で重要になってきます。相場心理が変わるようだと、需給に直接的な影響を与える可能性が出てきます。「きれい」な事後説明は、マーケットが動いてから付いてきますから…(^^;。

● 記録。東証1部出来高は前日比1億7166万株増の23億7091万株、売買代金は同1165億円増の2兆5513億円。もう少し欲しいところですが、あまり文句を言っても仕方がありません。東証1部値上がりは1006銘柄、値下がりは599銘柄と、ほぼ指数並。日経平均の日中値幅は322.10円(前場206.33円、後場222.18円)でした。また、市場筋推計による今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、引き続き売り越し(2790万株売り/1950万株買い)でした。フローそのものが一時期と比較するとかなり減っているので、何となくブルーな気分です。

● ロールオーバーについても書いておきましょう。今日はTOPIX先物の取引所限月間スプレッド取引の出来高が146,884枚(!)にまで膨らみました。単品の3月限が52,421枚、6月限が12,269枚だったので、いかに限月間スプレッド取引が盛り上がったかが分かります。3月限の建玉残が389,797枚(3月10日時点)なので、半分ほどが今日1日の限月間取引で出来た格好になり、ロールもかなり進んだ印象。TOPIXは限月間スプレッドが立会内でも0.1ptティックになったことで、かなり商いし易くなり、効果というか影響が出ている可能性もあります。

● 一方、日経平均先物の限月間取引は、立会内取引では53,833枚。単品の3月限が138,135枚、6月限が13,325枚だったことを考えると、まだロール半ばとの印象です。日経平均先物の取引所限月間取引は10円ティックと広過ぎるため、毎回のことながら、売り買いの気配が睨めっこになってしまい、業者間取引に頼る必要性があります。今年中にティックは狭くなる予定ですが、どうも苦労します(^^;。

日経平均銘柄入替えについて。

● 今日か明日の発表と考えていたのですが、本日午後4時半に日経から正式に発表されました。今回は、伊勢丹(8238)と三越(2779)の経営統合(共同持株会社設立)に伴う日経平均銘柄入替で、新規採用銘柄はユニー(8270)となり、ヤマダ電機(9831)ではありませんでした(^^;。本命が外れて、次点が当選って感じです。市場では、他にもローソン、パシフィックゴルフ、DeNA、野村総研などが候補として出ていたようですが、実際のところ、「ヤマダ電機になるかどうか」と「ヤマダ電機が採用されるのならば、みなし額面はどうなるか」が市場での焦点だったのです。

● ただ、実際に市場に候補銘柄のレポートが流れ始めたあたりから、ヤマダ電機の株価はパッとしなかったのです。さらに、3月7日付の日経流通新聞に 『ヤマダに公取委追加調査、「新たな不祥事発覚?」、“異例事態”に憶測駆け巡る』 と報道されたりして、何となく市場筋の間でも不透明感が強くなっていたのです。以下は過去60日間(本日分は含まれていません)のチャートで、ヤマダ電機とTOPIX、そして東証小売業種指数を描いたものです。2月初旬まではマーケット並だったのが、その後はかなりアンダーパフォームしている状態がご覧頂けるかと…(出典:Infoseek Money)。

ヤマダ電機 vs TOPIX/東証小売業種指数

● しかし、それ以上に、やっぱりというか、日経には「伝説の30銘柄入替」のトラウマ(^^;が残っていることを感じさせる選定結果になりました。つまり、銘柄入替えに伴うキャッシュフローのブレが少ない方向に決まったってこと。それ自体は相場の波乱を防ぐ意図があるのでしょうが、こうやってキャッシュフローに神経を使って銘柄選定している間は、ファナック、京セラ、ファーリテなど、既に日経平均に採用されている値嵩株の大きな影響が、いつまで経っても薄まらずにずっと残り続けることにもなります。その点、日経はどう考えているのでしょうかネ?聞いてみたい気もします。スカパー、双日、SUMCOなんて日経平均に対するウェイトという観点では超低位株なんですから…(^^;。

● ニュースリリースは日経プロフィルの 「日経平均銘柄を入れ替え・ユニーなど3銘柄採用」 にてご確認を。

 TOPIX : 1224.39 (-23.38, -1.87%)    日経平均 : 12532.13 (-250.67, -1.96%)    円ドル : 102.05  

● 世界的に拡大する信用収縮に対する懸念、さらに円高に対する懸念などから軟調にスタートした相場は、前場中盤に一段安。後場は横ばい推移だったものの、戻りらしい戻りもなく、結局、大幅続落。日経平均は終値ベースで年初来安値を更新(TOPIXはまだ少し余地がある)、2005年9月1日以来、約2年半ぶりの安値水準と、かなり引け味の悪い1日になってしまいました。2005年9月といえば、例の小泉郵政解散のあとの強力な上昇相場中だったので、同じレベルでも印象はえらい違い(総理大臣もえらい違い)。なお、東証1部出来高は前週末比1億2182万株増の21億9925万株、売買代金は同815億円増の2兆4348億円と引き続き低調で、買い手不足の厳しさが如実に出た1日でした。日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● 指数の動き以上に重要に感じたのが、今日も先週から感じている違和感というか、相場の歪みがかなり大きく出た1日だったということ。はっきり言えば、昨年8月に一段と似てきています。ここ数日のネガティブ・リターンは昨年8月に匹敵、もしくは超過する規模になりつつある印象。ファクターの動きも昨年8月と類似しており、相変わらずバリューとリバーサルが酷い状態で、グロースも全く駄目。要するに何をやっても駄目状態ってことで、何らかの指標で割安に見える銘柄ほど売られる悲惨な状況。その一方で、特に理由も無く上昇する銘柄もあり、そういった銘柄に売り残高が多い銘柄が見られたのが特徴的。つまり、新たにポジションを作るのではなく、アンワインド(ポジション解消)を連想させるのです。その逆噴射状態が先週木曜日あたりからかなりきつくなっており、どこかのファンドのソコソコの規模でアンワインドしている(した)と推察しています。

● さらに厄介なのは、きっかけは単一のファンドによるアンワインドだったとしても、今日に至っては、もはや単一のファンドではなく、かなり同じような行動を取っている向きが増えた印象。これは昨年8月の「バリュー崩落」経験をベースにして、色々な損失限定策やより細かなリスク管理のルールが適用されていることが推察できます。しかし、昔のポートフォリオ・インシュアランスと同じで、多くが同時に同方向(ロスカットやリスク縮小)に動くことで、余計に相場の振幅が増幅している感も避けられなくなってきました。まるで、お互いに他人の頭を鉄砲で撃ちあっているって感じ(^^;。ロスカットやリスク縮小の動きを受けて、余計にポートが傷む方向に相場が動き、それが一段とロスカットを招くスパイラル的な動きです。余裕があれば逆張りも可能なんでしょうけど、今はそれが乏しいのです。

● 背景は追々明らかになってくるでしょうが、これだけ世界中で信用収縮してしまうと、解約がゼロだったとしても、レバレッジを落とさざるを得ないファンドも多いことは簡単に想像できるます。レバレッジを落とす(外す)行為は、マーケットから見れば解約と同じ。かなりの金額が動いて相場に影響を与えることになります。信用収縮への政策的な対処が困難なのは、日本も経験済み。日本の信用収縮は土地から企業融資(特に中小企業向け)に広がり、「貸し剥がし」との言葉が流行ったのはちょっと前の話。その「貸し剥がし」が足元でファンド筋に対して増えており、その影響が日本株市場にも波及しているのが分かります。昨年中にヤマ場は越えたとも希望的に考えたかったのですが、先週から今日に掛けての動きを見る限りでは、どうもまだ駄目みたいです。

● もっとも、こういった「異常事態」は、通り過ぎれば急速に反発するのは簡単に予想できます。しかし、相場の歪みがかなり大きくなっているので、ホンの1~2日のタイミングのズレでも、かなり大きな損失を被る可能性があります。また、すでにポジションを保持している向きにとっては、「我慢、もうちょい我慢、ウゥ…、もう我慢できん!」と切れてしまうのも良くあること(T_T)。そうなってくると、相場には「手出し無用」の雰囲気が強まるばかり。当然、商いも細ることになってしまいます。商いが細り流動性が落ちてくると乱高下するリスクも高くなり、株式に投資せざるを得ないフルインベストメントのFM諸氏としては、β値が高い銘柄を避ける以外に手がありません(現金で保有することが許されていないため。多くの年金ファンドがそう)。そうなると高β銘柄を外して、より低β銘柄を買う傾向が強まることになり、それが今日のマーケットだった印象。

● しかし、このところの相場を見ると、投資に大事なのは「タイミング」だということを、痛いぐらいに感じさせられます。ファンダメンタル派が聞いたら反発するでしょうけど、とりわけ有事のときには、実際のPLに大きな影響を与えるのは、やっぱり「タイミング」なんです。銘柄が多少ずれていても、タイミングがドンピシャだったらそれなりに儲かるものです。でも、タイミングが外れていたら、ドンピシャ銘柄でも儲からないのです。

● 記録。東証1部値上がりは290銘柄で、値下がりは1360銘柄、今朝のSQ値を計算すると、前週末比96.50円安の12686.30円(確定したのは13時05分だけど、アルプス電気が売買停止だったので、それ以外の銘柄は9時15分までに初値決定)。朝方はそれほどでもなかったことが分かります。日経平均の日中値幅は250.00円(前場195.08円、後場91.61円)で、後場に入ってから指数は小動き。なお、市場筋推計による今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、引き続き売り越し(2690万株売り/1440万株買い)でした。また、大引け後の先物手口でも、特に目立ったというほど一方的なのはありませんでした。

● 今日、また東証でシステムトラブル。「株式売買システム上の障害が発生したため」(東証)とのことで、アルプス電気(6770)と名古屋鉄道(9048)が前場売買停止になってしまいました。午後1時から売買再開されたものの、「またか…」って感じ。相場に対する影響は、直接的には数銘柄の売買がストップしても大したことはないはずですが、アルプス電気は日経平均採用銘柄なので、裁定取引などに不便が出たのは事実。それ以上に、市場関係者の間では、「システム障害」=「売り」という刷り込みが出来ているので、影響があろうが無かろうが、少なくとも買い材料ではない、という連想はあったでしょう。東証のリリースは、こちらこちらなどをご参照ください。現時点では、原因が何だったかの発表はありません。

 TOPIX : 1247.77 (-.39.78, -3.09%)    日経平均 : 12782.80 (-432.62, -3.27%)    円ドル : 102.65  

● オーバーナイトの米国株が下落し、さらにシカゴ日経平均先物が大証比で400円超の下落。朝からかなり酷い相場になることは予想できたし、実際にその通りの1日になってしまいました。もっとも、昨日の相場上昇がちょっと余計な感じもあったので、その分を割り引けば、指数の第一印象ほどは極端に悲惨な状況では無かったと考えています。それでも、心理状態がネガティブに振れるとすぐに売られてしまうあたり、まだ「手出し無用」の雰囲気がプンプンしていたのは違いありません。

● 今朝の日経平均SQ値を計算すると、前日比394.16円安の12821.26円(9時25分確定)。今日の日経平均ザラ場安値は前日比470.90円安の12744.52円(-3.56%、9時32分)だったので、寄付きの売りが一巡してからは、それほど大きく叩かれなかったとも言えます。下の日中足をご覧頂いても、その辺は感じて頂けると思います。もっとも、TOPIXのザラ場安値は-43.26pt(-3.36%、14時38分)と後場終盤に記録しており、その点では不安も残していたのは否定できません。今晩は米雇用統計もあるし、積極的に何かをするって感じの空気ではありませんでした。海外クレジット市場が日本の株式市場を上下するネタになっている状況なので、先読みが非常に困難な状況が続きます。

● 日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● 一般的な話はともかくとして、個人的に今日の相場で強く感じてしまった(そして多少の不安感も)のが、今日の相場が「昨年の8月に似ている」との印象を受けたこと。その根拠はファクター分析によるもので、バリューもリバーサルもかなり酷い1日でした。この数日の動きと併せて考えると、昨年8月とか昨年11月に似た印象だったのです。もっとも、今日は昨年8月ほどのスケールも急激さもなかったので、「ミニ版」って感じでしたが、ここ数日感じていた違和感が今日になってかなり強く出た、と感じています。おそらくファンドの解約があり、ロング/ショート系のファンド(ロング・バイアス・ファンドだった可能性もあり)が、かなり大きくアンワインドしていたと推察しています。大引後に債券のトレーダーとも話をしたのですが、彼も債券市場について「昨年8月を想い出す」と言っていたので、株式だけではなく、商品をまたいで何かの動きがあった可能性は考えられます。

● ファクター分析以外でも、寄付きで一部銘柄に妙な大口取引が見られたことも根拠の一つ。例えば、寄付直前(8時59分)に三菱地所(8802)に20万株×4本の買いが入り、そのため同株は全面安のなかで高寄りし、その後スコーンと急落する不思議な動きがありました。他にも新日鉄やミレアにも寄付直前に大口買いが入り、同様に高寄りしてその後、スコーンと下落しています。パッと見では理解不能ですが、相場観で底打ちを確信して買いに行ったのではないのは明らか。ショート玉のアンワインドと考える方が筋が通ります。ロング/ショートだったら、同時にロング側を売っていた可能性があるんですが、今日の急落の嵐のなかではそれは見え難く、結果的に買いが目立った格好。もっとも、この辺は全て私の「妄想」(^^;かもしれませんので、為念。

● 代表として三菱地所の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。この相場で前日比プラスで寄り付いているのですから…。

三菱地所(8802)日中足

● 記録。東証1部出来高は前日比8487万株増の20億7743万株、売買代金は同1068億円増の2兆3533億円。今日も指数が大きく動いた割には取引は盛り上がらず、基本的な見送り姿勢に変化なし。ある意味で、昨日ビルの屋上から放り上げたナイフが地上に向けて落ちてきているようなもの(^^;で、それを素手で掴もうとするのはあまりにも危険ってことは、皆さんが分かっているような感じでした。そんな状況でもプッシュして売る向きがいるので、指数としてもこんな下がり方をするのです。ホンマ。なお、こんな日でも52週高値を付けた銘柄が2銘柄もありました(TOPIX500ユニバース)。それはコナミ(9766)と三洋電機(6764)でした。

● 東証1部値上がりは180銘柄で、値下がりは1491銘柄。日経平均の日中値幅は280.09円(前場280.09円、後場90.20円)で、後場は数字からも分かるように、さらに、前場もドタバタ一巡後は横ばい小動きでした。一方、大引後に発表された先物の手口を見ても、特に大きなのはなく平穏でした。市場筋推計による今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、引き続き売り越し(3830万株売り/2080万株買い)でした。今週は大量ではなかったものの、外国人売りが止まる感じがありませんでした。

● 今週は疲れました…ホンマ(^^;。来週はビッグSQがあるし、多分、その前には日経平均銘柄入替の発表もあることでしょう。また、米国証券会社の決算も相次ぐので、心理的に振られる局面があるかもしれません。モノラインにしても、相場の反応としては「好材料」としてよりも、「悪けりゃ悪材料」という方向に向かいつつある印象が強くなっています。また、マイナーなところでは、日銀総裁の件で政治的にドタバタする可能性もあります。海外向けのメッセージとしては最悪です、ホンマ。まっ、何はともあれ、皆様も良い週末を!

 TOPIX : 1287.55 (+23.64, +1.87%)    日経平均 : 13215.42 (+243.36, +1.88%)    円ドル : 103.80  

● TOPIXは5日続落後、6日ぶりの反発。ただ、何となく乗れない相場だった印象も併せ持った1日でした(後述)。相場として、特に何か材料があったというのではなく、もともと「そろそろ自律反発」という雰囲気があったところに、米国株堅調とアジア各国市場も堅調だったこと、さらに為替が落ち着いた動きだったことで、ちょうどうまくフォローの風が吹いた格好。5日続落の期間中に、TOPIXは100.58pt(-7.37%)、日経平均は1059.24円(-7.55%)も下落したことを考えると、この辺の反発は当然といえば当然。ただ、ザラ場でTOPIXは前日比36.05pt高(+2.85%、13時28分)、日経平均は同393.16円高(+3.03%、13時30分)まであったのに、大引けに掛けてかなり伸び悩んだのは、「自律反発以上の何か」は感じ取り難かったことも示唆しているようでした。

● 日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● セクターでは、ここ最近メロメロだった銀行、不動産、保険などが反発し、ここ最近の牽引役的存在だった商社も堅調。東証1部値上がりは1476銘柄、値下がりは176銘柄だったので、「ほぼ全面高」と言っても良い状態。ただ、それでも「乗り切れない」雰囲気を感じた一つの理由が、例えば東証1部値上がり率上位が、ガリバーインター、共立、学習研究社、小林洋行、プリマハム、兼松日産農林、協和発酵、日本農薬、クミアイ化学、明治海運。協和発酵はAmgen(AMGN)のニュースがあったのでともかく、それ以外は見事な材料株オンパレード。ケチを付けるというのではないんですが、それでも「乗り切れない」を感じるには必要にして十分って感じのランキングでした(^^;。この辺の銘柄は、確かにサブプライムや円高にはほとんど関係ないでしょうけど、それが逆に市場が気にしている要因を示しているようにも受け取れました。

● もう一つ「乗り切れない」を感じた要因が、先週木・金曜日あたりから続く「バリューぱっとせず、リバーサル駄目駄目、グロースって何?」といった印象の相場。要するに、まともに効いているファクターが無い状態になっています。もちろん、全滅状態は時々来るのは当然ですが、今週はそれがずっと継続している印象。特にリバーサルが駄目駄目なので、勢いのある銘柄にスッ、パッっと飛び乗り/飛び降り出来る方ならともかく、それ以外はかなり面倒。飛び乗り/飛び降り出来る方だったとしても、オーバーナイトのギャップでリターンの大部分を失うことも多いので、かなり難しい相場です。明日はもう少しマシな相場になることを祈りつつ…(^^;。

● 記録。東証1部出来高は前日比3970万株増の19億9256万株、売買代金は同910億円増の2兆2465億円。指数が動いた割りには取引が盛り上がらなかったのが分かります。今朝の日経平均のSQ値を計算すると、前日比111.41円高の13083.47円(9時38分確定)で、前場中盤以降から後場中盤の高値を取りに行く局面まで、かなりフォロースルーの買いが入っていたことが分かります。一方、日経平均の日中値幅は314.67円(前場113.53円、後場149.80円)。前後場それぞれの値幅を単純に足すと263.33円しかなかったのですが、これは後場SQ値が前引値に対して57.65円も上に跳ねるという昼休みギャップが発生した為。また、市場筋推計による今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、引き続き売り越し(3610万株売り/2020万株買い)でした。

● 年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF、長い名前(^^;)の運用状況の話(3月4日に開示された)でも書こうかなと思ったのですが、今日は気力抜けです(^^;。GPIFのHP内、http://www.gpif.go.jp/kanri/kanri03.htmlに資料が掲載されていますので、興味のある方はぜひどうぞ。

● 最後に一つ。日経BPのサイトに 「ファンドバブルの裏に暴力団あり “スルガ流”ビジネスモデルが崩壊」 との記事。私は、これが全て正しいのかどうかウラを取る手段を持ち合わせていませんが、ちょっと考えさせられるコラムです。ここで色々と書くとアレなので論評は避けますが、時間があればご一読を。

2008年03月05日(水) .... 小幅続落、方向性に乏しく薄商い

 TOPIX : 1263.91 (-1.75, -0.14%)    日経平均 : 12972.06 (-20.22, -0.16%)    円ドル : 103.45  

● 終日、方向性が全く定まらない千鳥足相場。商いも盛り上がりに欠け、見所の乏しいままの1日でした。TOPIXはこれで5日続落。今日も金融株や不動産株が下げを先導する格好となってしまい、下げ止まるきっかけが掴めない状態でした。ただ、今日は商社や通信、テクノロジーの一角が高かったことで、指数としてはかなり下げが抑制された印象でした。それでも、TOPIX5連敗中にTOPIXは100.58pt(-7.37%)も下落し、日経平均は1059.24円(-7.55%)も下落したことを考えると、「何があったの?」と同時に、「戻りが悪い(というか無い)」ことに空虚感が漂います。時間が解決するしかないのでしょうか…。

● 日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。グラフは上下に動いているようにも見えますが、Y軸の目盛りを読んで頂ければ、如何に動いていなかったかが分かるかと…。

● 個別銘柄云々はあちこちの相場解説記事をご覧頂くとして、東証33業種の銀行株指数のチャートを見ると、今日で1月22日の246.56ptを下回る245.60pt引け。もっとも、1月22日終値を下回っている業種別指数は銀行以外にも複数あり、建設、ガラス・土石、精密機器、小売、不動産が年初来安値更新中。年初来で見ると、最悪なのが精密機器で-25.76%、次いで紙・パ(-24.39%)、不動産(-22.33%)、小売(-21.99%)、繊維(-21.63%)。年初来でプラスの業種が二つあり、空運(+3.95%)、海運(+0.75%)。マイナスながら、卸売(-0.97%)、鉱業(-4.95%)、保険(-5.48%)と続いています(数値は全てBloomberg)。ちなみに、1月22日終値は、TOPIXが1219.95pt、日経平均が12573.05円。かなり「のりしろ」は少なくなってしまっていますが、まだ余地は残っています。

● 一方、ファクター分析面からみると、どうもこの2~3日、解約か何か、アンワインドの動きがあるような空気。バリューもリバーサルもパッとせず(というか、駄目駄目マーク)、コンスタントに効いているファクターが見当たらない状況では、次の手を出そうにも出せない状態。国内機関投資家は来年度の運用方針などについての議論や検討が行われる時期でしょうけど、チラホラ聞こえてくる声でも、残念ながら、あまり日本株に前向きなものがありません。実際問題、年明けからの相場を見て、前向きになれ、と言う方が無理なのも理解できてしまうだけに、どんよりムードがデフォルト状態。はぁ~~(溜息)。

● 記録。東証1部出来高は前日比1億3425万株減の19億5286万株、売買代金は同2189億円減の2兆1555億円。手元の記録では、半日立会の大発会を除くと、今年2番目の薄商い(2月28日の1億8600万株、2兆1211億円が最低)。さすがに盛り上がらなかった様子が数字からも確認できます。東証1部値上がりは541銘柄、値下がりは1062銘柄とかなり軟調。日経平均のSQ値を計算すると、前日比1.39円安の12990.89円(9時15分確定)で、日経平均の日中値幅はわずかに124.20円(前場102.01円、後場124.20円)。「敢えてこんな日に無理してやることはない」という雰囲気が濃厚でした。また、市場筋推計による今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、売り越し(2990万株売り/1940万株買い)でした。

● 話題変更。そろそろロールオーバーを意識するシーズン。既に取引所での限月間スプレッド取引では少しずつ板が出来始め、実際の取引もボツボツって感じで出来ています。今回の3月SQは、日取りの関係で最遅になり、中旬の3月14日(金)です。まさか今週末と誤解している方々はいらっしゃらないでしょうけど(^^;、SQ日基準ペースとしては、普段よりも少し早めにロールが活発化しつつある印象。今日の取引所取引では、TOPIX先物が-9.4/-9.5pt、日経平均先物では-60/-70円での推移でした。まだ取引はそんなに多くないのですが、今週末あたりから来週前半に掛けては、取引が活発になると考えています。

● いつも通りBloombergで計算したフェア限月間スプレッドを書いておきましょう。BloombergのFVDでデフォルト状態で計算すると、TOPIX先物では-9.77pt、日経平均先物で-84.63円と出てきます。今回は6月限が配当を含むので、かなり大きい逆ザヤに見えますが、今回は以前ほど増配期待が持てないこともあって、あまり大きなプレミアムにはなりそうにない、というのが一般的な見方のようです。ただ、コンセンサスと違う方向に行くのは良くあること。コンセンサスを押さえつつも、相場観をしっかりと持ってナンボです(^^;。さらに、日経平均先物に関しては、伊勢丹/三越の経営統合に伴う銘柄入替が控えていることも材料ですんで、お忘れなく。

● 明日は、もうちょいマシな相場を期待しましょう。ホンマ…。

2008年03月04日(火) .... 小幅続落、方向感定まらないまま

 TOPIX : 1265.66 (-5.49, -0.43%)    日経平均 : 12992.28 (+0.10, +0.00%)    円ドル : 103.45  

● 朝方こそはCME日経平均先物高(大証比145円高)を受けて堅調にスタートしたものの、その後は方向感が定まらない千鳥足相場。今朝のSQ値を計算すると、前日比109.48円高の13101.66円(9時35分確定)。ほぼそこが日中高値で、前引けに掛けて戻る局面はあったものの、パワーを感じ難く力の入らない相場展開が継続。昨日、4%強も急落したことを考慮すると、戻りが鈍いのは否定できない状態。もし買おうと考えていても「まぁ、明日でえぇか」になってしまうような1日で、引け味はあまり良くなかったです。東証1部値上がりは514銘柄だったのに対して、値下がりは1097銘柄もあり、日経平均は記録的な小幅プラスだったものの、実質上はマイナスの1日と考えて差し支えない大引けでした。

● 今日はTOPIXの日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● 個別には、高いところと安いところがかなりはっきりと出た1日。不動産、銀行を筆頭に、食料品などの内需系がメロメロ。一方、非鉄金属、商社、海運、機械などは堅調。多少は配当利回り狙いが入った印象もあったのですが、不安感の少なそうなところに資金が向かっている感じでした。某ベテラン市場筋氏のメールで気付いたのですが、住友不動産(8830)が昨年2月26日に付けた高値の5270円から、ついに今日で「半値、八掛け、ニ割引」を達成と。5270円×0.5×0.8×0.8=1686円なので、今日の終値(1660円)は、それをかなり下回ってしまっています。下げ止まりの雰囲気すら感じられない状況にあるのが厄介。相場格言的には、「そんなこと有り得ない水準」という意味で、「半値、八掛け、ニ割引」を使うのですが、そこに実際にこれほど大きな銘柄が到達しているのが恐ろしいところです。仕手株以外ではあまり見ないんですけどねぇ~。

● 関連して、、Bloombergで取れる52週高値を基準に、TOPIX100採用銘柄で本日終値との対比で騰落率を見てみました。ワースト10銘柄が以下です。「やっぱりな…」的な銘柄が多いものの、あっさり52週高値の半値以下になっている銘柄が、主力株のなかでもこれだけ多いのはちょっと驚き。悪い方ばかりでもアレですので、逆に52週高値からの下落率が低い順(踏ん張っている銘柄)も並べてみました。直近で52週高値を更新している銘柄はなかったのですが、この急落相場のなかでしぶとく値段を保っているのは拍手です。いずれもデータはBloombergです。

[メロメロ銘柄ワースト10] [頑張り銘柄ベスト10]
#コード銘柄名高値からの下落率 コード銘柄名高値からの下落率
18830住友不動産-66.67% 2503キリンHD-9.53%
28591オリックス-56.56% 4452花王-11.52%
38411みずほFG-54.34% 1605INPEX HD-13.53%
41925大和ハウス-51.87% 7911凸版印刷-16.55%
58267イオン-50.82% 8058三菱商事-16.80%
68308りそなHD-50.76% 6752松下電器-16.83%
78403住友信託銀-50.34% 9735セコム-17.67%
85411JFE HD-50.28% 7912大日本印刷-17.84%
98801三井不動産-49.50% 4568第一三共-17.94%
107011三菱重工-48.73% 9020JR東日本-18.32%
**TOPIX-29.56% 日経平均-28.99%
(出典:データはBloomberg、計算は「虎年の獅子座」)

● ただ、クオンツ系でファンド運用しているFM諸氏にとっては、この辺の「下げ渋り」銘柄は悩ましいところ(^^;。だって、周りがこれだけ下がっていると、この辺の銘柄はよほどの事が無い限り、かなり割高に見えてしまう可能性があります。システムが「売れ」と主張するなか、FM諸氏が「まぁ、まぁ、ちょっと待て。焦るな!」って会話がPC画面と行われている風景が目に浮かびます(^^;。バリューもリバーサルも、効いたり効かなかったりの日々で、皆さんも苦労されていることと思います。頑張りましょうネ!

● 記録。東証1部出来高は前日比3891万株減の20億8711万株、売買代金は同1051億円減の2兆3744億円。日経平均の日中値幅は227.32円(前場227.32円、後場151.52円)と小動き。午前10時半頃に安値をトライしてから、前引けに掛けてスルスルと戻ったものの、実は後場SQ値は前引けに対して58.02円安く、昼休みギャップが発生していました。なお、ザラ場中は先物に振られた印象もあったのですが、大引後に開示された先物の手口を見る限りでは、TOPIX先物でGSが差引 4127枚売り越しだったのが目立つ程度で、そんな巨大な手口は日経平均先物にも見られませんでした。また、市場筋推計による今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、売り越し(2760万株売り/2220万株買い)でした。

● そうそう、某ベテラン市場筋氏の調べによると、今日の日経平均、前日比0.10円高は、2007年2月8日に記録した0.16円高以来の小動きとのこと。もっと取引が活発に出来ていれば「売り買い交錯」となるのですが、今日は「売り買いすれ違い」って感じでした(^^;。

● 雑談。ダイヤモンド・オンラインに掲載されている山崎元氏のコラムにて 「金融マン、サブプライム問題下の人間模様」 との記事。うぅ~~ん、まぁ、その通りなんですけどネ…(^^;。

 TOPIX : 1271.15 (-53.13, -4.01%)    日経平均 : 12992.18 (-610.84, -4.49%)    円ドル : 103.05  

● 前週末の米国株式市場が大幅安でCME日経平均先物も大証比255円安。さらに103円台の円高ともなれば、「覚悟」は出来ていたでしょう。ただ、今朝のSQ値を計算すると、前週末比447.39円安の13155.63円(9時27分確定)と、多くの予想を上回る下落幅。寄付きからそれなりの売りをぶつけられ、その後も戻りを試すことも無くジリ貧症状。大引け間際にもう一度売り直されてしまうところが今の相場の弱さで、結局、TOPIXも日経平均もモロ安値引け。両方とも4%を超える大幅な下落となってしまいました。東証1部値上がりはわずかに91銘柄で、値下がりは1615銘柄と圧倒的な「全面安」商状。まぁ、あまり言うことは無かったです。

● 日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。SQ確定時の9時半ぐらい以降にも、あまり大した戻り局面がなく、大引けに掛けてズルズルと下落していった様子がご覧頂けるかと…。

● 個別銘柄を見ていくと、確かにテクノロジー、自動車、機械などの輸出関連が下げをリードしたのは分かるのですが、銀行もかなり手酷く下落。TOPIXの33業種別指数下落寄与度では、銀行が第2位でした。ストレートな指数下落率では、鉄鋼、非鉄金属、機械、精密機器、その他金融の順番。鉄鋼はどうしようもなくなってきた印象です。配当利回りが下支えするだろうとは思うものの、皆がそれなりに抱えているセクターなのか、下がりだすとドンドン売りが出てきてしまうイメージです。

● 指数が今年の安値を付けたのは1月22日。ここの終値を基準に、今日の終値を比較してみたところ、TOPIX 100ユニバース(現在99銘柄)で61銘柄がまだ上回っていた一方で、38銘柄は下回っていました。中には結構ひどい割れ方をしている銘柄もあるのです。化学とかが全滅に近く、鉄鋼も駄目駄目マーク。一方で、機械、電機、自動車、商社、証券、保険などは、まだまだ安値に距離があります。銀行もみずほFG以外はまだ上ですが、距離はかなり接近中。鉄道、テレコム、電力・ガスなどのディフェンシブ系が意外に悪いです。考え方として1月22日安値を下回った銘柄を「割安」と見るか、それとも下回っていない銘柄を「しっかりしている」とするか、それとも最悪のパターンだったら、下回っていない銘柄について「これから売られるかも?」とするか…。どれが正しいかは、2~3ヵ月後には答えが出ていると思います(^^;。ご参考までにワークシートをPDFにして付けておきました。

● 記録。東証1部出来高は前週末比1億4620万株増の21億2602万株、売買代金は同1167億円増の2兆4795億円。さすがに多少は増加したものの、指数が4%超も下落した割には、盛り上がりに欠ける状態。売られているというよりも、買いが手控えられている、という印象が色濃く漂っていました。実際、買いたいなぁ、と思っていても、これだけ地合いが悪いと「まぁ、明日でええか…」って雰囲気になってしまうのは避けられません(T_T)。焦って買うぐらいにならないと、なかなか相場として上向きの雰囲気にならないのです。

● 日経平均の日中値幅は421.45円(前場379.72円、後場153.00円)。ただし、これはまだ多くの銘柄が寄り付いていない時に指数が計算されるからこうなるので、実際に多くの銘柄の商いがスタートしてからは、意外に小動きでした。また、詳細休止中の今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、売り越し(2410万株売り/1530万株買い)でした。

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