このマーケットコメントは、資産運用を職業とする国内外の機関投資家顧客向けに書いている落書き帳です。少し違った視点から相場を眺めている一人の声としてお楽しみ下さい!

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 TOPIX : 1713.61 (+2.93, +0.17%)    日経平均 : 17287.65 (+23.71, +0.14%)    円ドル : 117.75  

● 堅調は堅調だったものの、何となく「乗りが悪かった」というか…(^^;。TOPIXはモロ安値引けだったし、日経平均も安値圏での引け。本邦機関投資家や企業にとっては期末だし、海外投資家にとっても四半期末、月末で、あまり何かをするような雰囲気ではありませんでした。寄付き前に発表された鉱工業生産指数も一応コンセンサスを上回り、悪い話ではなかったのは確かですが、マーケットで話題になることは無かったです。週明け(4月2日)には日銀短観が予定されており、あまり良い数字が出ないであろうことは周知。周知されていて織り込み済みなのか、それとも周知されていても嫌気されるリスクがあるのか不透明感が残り、「何もしたくない」ムードに拍車を掛けた印象。「お化粧買い(桶紹介と出た(^^;)」への期待感はそれなりにあったものの、他力本願だけではねぇ~(^^;。

● 本日の記録。東証1部出来高は前日比3億9548万株も減って19億4297万株と20億株割れ、売買代金は3948億円減2兆2969億円。東証1部値上がりは1045銘柄、値下がりは548銘柄と、意外に値上がり銘柄の多い1日でした。また、今朝のSQ値を計算すると、前日比52.29円高の17316.23円で、今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、買い越し(3460万株売り/4080万株買い)。多少は「お化粧買い」でもあったんでしょうかね?

● さて、これで日本では期末。単純に3月末の株価だけを昨年と比較すると、TOPIXは昨年3月末が1728.16ポイントだったので、若干届かず。ただ、銀行株の軟調さでほぼ説明できる程度の「未達」です。日経平均は昨年3月末が17059.66円だったので、ちょっとだけプラス。まぁ、両者ともに誤差の範囲内程度で「この1年間は何もなかった」ってこと(^^;になってしまいます。それではあまりにも悲しいので、Bloombergで指数貢献度プラス銘柄上位とマイナス上位を計算させてみました。いずれも2006年3月末から2007年3月末(今日)の数値で、数値は指数ポイントに換算しての貢献度を表示しています。計算は Bloomberg Professionalを使いました。

TOPIX 上昇寄与度上位銘柄 TOPIX 下落寄与度上位銘柄
17203トヨタ自動車+10.654 pt 18306三菱UFJ FG-18.644 pt
25401新日本製鉄+8.597 pt 28306みずほFG-9.685 pt
37974任天堂+7.119 pt 38306三井住友FG-7.293 pt
47751キヤノン+5.943 pt 48306セブン&アイHD-3.770 pt
58802三菱地所+5.926 pt 58306日東電工-2.897 pt
69501東京電力+5.383 pt 68306ヤフー-2.459 pt
75411JFE HD+4.776 pt 78306松下電器産業-2.162 pt
89433KDDI+4.033 pt 88306りそなHD-1.947 pt
99432NTT+3.800 pt 98306三井トラストHD-1.706 pt
102914日本たばこ産業+3.229 pt 108306日産自動車-1.706 pt
Data source: Bloomberg Professional

● やっぱりメガバンクでTOPIXの「未達」は完璧に説明できちゃいます(^^;。ちょっと長くなるのですが、日経平均でも同様のランキングを作ったので載せておきます。計算は同じく Bloomberg Professional です。やや意外感もあるのですが、「はぁ~~、ほぉ~~~」と感心して頂ければ幸いです(^^;。

日経平均 上昇寄与度上位銘柄 日経平均 下落寄与度上位銘柄
19433KDDI+126.784 円 16857アドバンテスト-145.704 円
26767ミツミ電機+96.904 円 28253クレディセゾン-105.379 円
37751キヤノン+70.206 円 39983ファーストリテイリング-97.105 円
46762TDK+56.846 円 43382セブン&アイHD-42.391 円
58830住友不動産+53.533 円 59984ソフトバンク-41.942 円
68802三菱地所+45.903 円 64324電通-41.166 円
77203トヨタ自動車+44.459 円 79737CSK HD-37.866 円
84502武田薬品工業+39.931 円 88252丸井-36.843 円
94568第一三共+39.533 円 94704トレンドマイクロ-36.625 円
104901富士フイルムHD+35.816 円 108583UFJニコス-35.367 円
Data source: Bloomberg Professional

● ちょっと興味深かったのは、TOPIXではこの期間中に値上がりが459銘柄、値下がりが1296銘柄だったこと。日経平均は値上がりが111銘柄、値下がり116銘柄とほぼチャラだったことを考えると、この点からも中小型株の苦戦を見て取ることができます。

● 話題変更で久しぶりに年金の話。今日、年金積立金監理運用独立行政法人(長い名前(^^;)から、「平成19年度移行ポートフォリオについて及び平成19年度寄託予定額の配分内訳等について」 とのリリースが出ています。基本的には、特にサプライズは無く、市場配分の11.8兆円のほとんどは債券運用に向かうと考えられ、今年も通常のリバランスはあったとしても、公的年金資金が日本株を買い越すことはなさそうです。

● これは、日本株式市場のパフォーマンスがソコソコだったことで、既にGPIFのポートフォリオにおいて、日本株がオーバーウェイトになっているため。今回の発表で2007年度分の国内株式は17.9%で乖離許容幅は-6%(上限なし)と出ているのですが、2006年12月末で既に22.72%。当時よりも相場水準が上昇していることも考慮すると、新たに日本株を買い増す必要性は全くありません。ただ、上限がないので「相場上昇で勝手にウェイトが上昇する」のは容認で、わざわざ売ることもないってことです。

● もちろん、国内株式がドカンと急落してウェイトが下がれば、その場合にはウェイトを保つような形で資金が配分されてくるはずなので、この点からは「下がれば買う」という構造に変化ありません。ちなみに、これがよく"PKO"と誤解されるモトです(最近はこの言葉も聞かなくなった…(^^;)。一方、国内債券は素直に組み入れ比率が引き上げられる方向です。この年金積立金監理運用独立行政法人のHPには、他にも興味深い色々な資料が掲載されています。URLは実は昔と変わらず、http://www.gpif.go.jp/ です。

● 指数系の業務連絡。先日、オリエントコーポが東証2部降格の恐れの件を書いたのですが、今日、東証から 「株主数不足に係る市場第二部銘柄への指定替え -サンテレホン(株)-」 と「降格」が発表されました。実務上、あまり関係ない銘柄でしょうけど、一応ご連絡。でも、この銘柄って、TOBでJIP-I という会社の完全子会社になった(なる?)ので、上場廃止が先にくると思っていました。予定では、4月24日に整理ポスト割当で、5月24日に上場廃止予定だったのに、ホンの1ヶ月弱だけ東証2部に行くの??? 不思議だったので、東証に直接電話して聞いてみました。東証の担当者氏いわく、上場廃止は決まっているものの「制度上、2部に指定替えしない方がおかしいことになるので…」とのこと。ホンのチョイのタイミングなのに…(^^;。「降格」なんてホントに久しく無かったし、オリコが久しぶりの「降格」かとエキサイトしていたら、ヒョコっと全く意識していなかった銘柄に餌(記録)をパクられた心境です(^^;。

● ようやく週末。今日は1日妙な天気で夕方はえらい強風。まだ桜が散ってしまうほど咲いていないとは思いますが、今週末は皆さん、あちこちの名所に行かれるのでしょうね。長文スミマセンでした。

● 良い週末を!

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 TOPIX : 1710.68 (-0.38, -0.02%)    日経平均 : 17263.94 (+9.21, +0.05%)    円ドル : 117.25  

● 米国株安に加えて為替が円高方向に振れたとなると、なかなか「買い」を考えるのが難しくなってしまいまい、朝方はかなり軟調な展開。ただ、前場中盤からは戻し歩調となり、意外感があったのは、後場寄付き直後の動き。後場寄付きそのものも、前場終値比で相当に高かった(後場SQ値は前引比77.04円高、普段はぶれて精々20円)のですが、高寄りしてからもスルスルと上昇。「何や?何や?」の間に指数は前日比プラスまで戻ってしまいました。中国株堅調を好感したのか、昼休みの立会外バスケット取引の影響だったのか…。ワケ分からんので安易な市場解説風に「仕掛け的な買いが入り…」としておきましょう(^^;。先物での大口買いが午後1時過ぎに入らなくなると、相場はどうも上値の重たい展開に。まぁ、文句を言うよりも、「よくザラ場安値の218.51円安(-1.27%)から切り返した」と評価しておきましょう。

● 今日も日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。前場が「V字」型になっているのと、後場買い一巡後にかなり上値が重たかった様子をご覧頂ければと…。

● 記録。東証1部出来高は前日比9507万株増の23億3845万株、売買代金は逆に同1684億円減の2兆6917億円。東証1部値上がりは717銘柄、値下がりは872銘柄。また、今朝のSQ値を計算すると、前日比145.03円安の17109.70円で、寄付きからソコソコの売りが出たことが分かります。一方、今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、再び売り越し(3240万株売り/2860万株買い)。この所ずっとそうなんですが、どうもフローが盛り上がりません。

● マーケットコメントはかなり短いのですが、個別銘柄の話などはメディアの相場解説をご覧頂くとして、個人的にはもっと興味をそそられる指数ヲタク系の話題に行きます(^^;。英語ばかりで読み辛いと思いますし、指数ヲタクでない方は、すっと飛ばして頂いてOKです(^^;。

● 今朝、MSCI Barraから重要な発表がありました。タイトルは、「MSCI Global Investable Market Indices Methodology and Transition Plan for the MSCI Standard and Small Cap Indices」。MSCI BarraのHP内に、ニュースリリースが掲載されています。要するにMSCI Index の算出方法変更のお知らせですが、そのホンチャン、新しい指数算出要綱の詳細はこちらです。

● 最初のニュースリリース(PDF)はともかく、Index Methodology(指数算出要綱)の方は、英文でたっぷり83ページもあるので、まだ詳細には読みきれていません(^^;。そのうち、どこかが日本語でちゃんと解説するレポートを出してくれるのではないかと、他力本願で期待しています(おまえがやれって?(^^; (^^;)。

● とは言うものの、ある程度、自分でも把握しておく必要もあって、パラパラと眺めてみました。言うまでもなく、一番大きなネタは、今回の変更により、指数算出方法が変わること。当然、指数に採用されている銘柄には直接的なインパクトが発生することになります。MSCI Barraのリリースを読むと、今回の算出方法の変更により、MSCI Global Investable Market Indices なる指数を作ると同時に、現在のMSCI Standard指数、Small Cap指数もこの算出方法に移行することとなります。これまでの MSCI Standard指数などは、MSCIいわく「a sampled multi-cap approach」だったのが、新指数は「an approach targeting exhaustive coverage with non-overlapping size and style segments」に変化すると。それなりに重要なポイントを含んでいる語句ですが、まぁ、この辺はサッと流していきましょう(^^;。

● さらに、「MSCI Standard Indices will be composed of the MSCI Large Cap and Mid Cap Indices」と明記してあります。これも結構重要なポイントで、現在の MSCI Small Cap Indexは、今回の移行により、「will contain no overlap with constituents of the transitioned MSCI Standard Indices」とのこと。つまり、Standard Index には Small Cap 採用銘柄が含まれない別建ての指数になるってことです(まだ資料を全文詳細に読んでいないのでちょっと不明確な点ありです。スミマセン(^^;)。現在は Standard Index の一部は Small Cap Index と重なっているのですが、移行後は Standard Index と呼ばれる指数は、銘柄規模として Large と Mid で構成されることになり、Small は Standard ではない別指数によって表現される、という作りになります。

● 今日の市場で、指数ヲタク筋の間では「小型株切捨て??」との見方が出ていたようですが、Standard Index という観点からだけ話をすれば、そう言えなくもないです。つまり、現在、Small Cap Index と Standard Index の両方に「重なっている」銘柄群で、Mid まで届かないようなサイズの銘柄は Standard Index には含まれないことになるからです(Small Cap には含まれるでしょうけど)。つまり、これまで MSCI Standard Index をベンチマーク採用していた海外投資家にとって、「指数採用銘柄だから」というだけの理由で「お情け」で保有していたこれらの銘柄は、指数採用から外れるとなると、当然、ポイってことになりますわな…(^^;。もちろん、MSCI Small Cap Index も含んだベンチマークを新たに変更採用すれば、これらの銘柄をポイする必要はないのですが、わざわざそんな事をするFM諸氏が多いとは、到底考えられないからです。

● なお、今回の移行は2段階で、最初は2007年11月30日に実施され、第二段階は来年2008年5月30日実施。移行に伴って、基本的に「半分ずつ」の導入が実施されます。最後に目立たないように書いておきます。新しい MSCI Standard Index には、日本株で26銘柄が新規採用され、53銘柄が削除される見込みとのこと(今後変更の可能性あり)。リストは、もちろんここには敢えて書きませんのでご了承を(^^;。あまり書くと、妙にエキサイトする方々が出てきそうなので、奥歯にモノが挟まった状態のままにしておきます(^^;。

● 週明け、4月2日(月曜日)大引け後には、浮動株比率の修正に加えて、調整係数変更も出てくる予定です。指数ヲタクにとっては、何かと忙しくなります。花見に行っている場合じゃあないって???そうそう、私たちのオフィスがある東京サンケイビル前には、例年通り、桜の木が運び込まれています。まだ咲いていませんけどね…(^^;。滅茶苦茶読み難い文章でスミマセン。

2007年03月28日(水) .... 続落、前場堅調も後場下落に転じる

 TOPIX : 1711.06 (-12.80, -0.74%)    日経平均 : 17254.73 (-110.32, -0.64%)    円ドル : 117.35  

● 前場には小高く推移する局面があったものの、前引けに掛けて為替がやや円高方向に振れ、昼休みに中国株市場が下落するのを見ると、全体の空気もどよぉ~~ん。中国株が下がったから経済的にどうのこうのというよりも、円キャリー解消に伴うリスクマネー収縮などの連想から来る心理的な圧迫感の方が影響が強かった印象です。中国株が日本時間の午後3時前にプラス転換すると、こちらもスルスルと戻し。日経平均で一時前日比223.40円安(-1.29%)まであった割には、それなりの戻しで大引け。ただ、どうも買い材料が乏しいところにこの手の連想が広がると、まず先物が反応してしまい、意外に効き目があったりします。今日はそんな1日でした。

● 日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● 個別には、原子力発電関連(三菱重工、日立、日本製鋼所、オルガノなどなど)が一本立ち状態。システム的な運用をやっていると、こういう一本立ち状態は困るんですよねぇ~(^^;。某ベテラン市場筋氏によると、「"木ヘン"+"亥年"="核"というテーマ」だそうです(^^;。原油関連が堅調だったのはともかく、原発関連よりも困ったのが消費者金融・信販が一段高だったことでしょうか。まともに考えると「持っていない」セクターで、相場は「持っていないところ、持っていないところ」と来るいつもの嫌がらせパターン(^^;。一方、銀行は相変わらずの駄目駄目状態。先日、ドカンと下がったところでアナリスト諸氏からのメモがいくつかありましたが、1年前頃から「買い推奨」のアナリスト諸氏が、この株価低迷を目の当たりにしてどう動くのか、興味津々で見つめています(^^;。

● 記録。東証1部出来高は前日比3億6519万株増の22億4338万株、売買代金は同3975億円増の2兆8601億円。東証1部値上がりは604銘柄、値下がりは967銘柄。また、今朝のSQ値を計算すると、前日比41.33円安の17323.72円でした。日中足を見ると分かるのですが、寄付きでスッと下がった後はかなり堅調だったので、寄付きにバスケット売りがあったのかもしれません。なお、今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、4日ぶりの買い越し(2560万株売り/3150万株買い)でした。

● 話題変更で指数ヲタク系話題に行きましょう。大引け後に、オリエントコーポ(8585)から、「市場第一部銘柄から二部銘柄への指定替えの可能性に関するお知らせ」 とのリリースが出ています。要するに、同社は3月末に債務超過になる見込みなので、指定替え基準に引っ掛かる可能性があるとのお知らせ。債務超過そのものは救済増資によって5月2日に解消するものの、3月末は債務超過状態で降格基準に引っ掛かり降格されるリスクがありますよ、ということです。

● これを書いている時点では、東証の 「監理・整理ポスト割当て銘柄一覧」 には、まだ何も掲載されていませんが、一応、頭に入れておいて下さい。オリコは現時点では東証1部銘柄なのでもちろんTOPIX銘柄です。日経平均銘柄ではないのですが、何度か日経平均採用銘柄候補にもなっていた記憶があるので、何となく時の流れを感じてしまいます。なお、オリコは日経300(久しぶりに聞くでしょ!)やMid400銘柄です。

● 関連して一つ。以前も書いたことがあったと思いますが、このコメントでは東証2部→1部を「昇格」と書いているのですが、これは正式な言い方ではありません。ホンチャンの定義は、東証HPの「よくある質問」に 「Q6. 「一部指定」と「指定替え」の違いについて教えてください」 で答えが掲載されていて、言葉使いとしては「昇格」は「一部指定」が正解。「指定替え」は1部→2部の降格のことです。パッと見の印象だと、昇格も「指定替え」と言っちゃいそうですけど、正式には違うのです(^^;。ただ、語感として分かり難いこともあって、ここでは、圧倒的にイメージし易い「昇格」という言葉を使っています。しかし、「降格」という言葉は、本当に久しぶりに見たような気がします(まだオリコは"降格"したのではありません、為念)。

● また、夕方、MUFGと三菱UFJ証券の交換比率が発表されました。どちらのHPにもリリースが掲載されているのですが、三菱UFJ証券のHPで 「三菱UFJフィナンシャル・グループによる三菱UFJ証券の完全子会社化に関する株式交換契約の締結について」 からアクセスできます。一番重要な交換比率は、「三菱UFJ証券1株に対してMUFGを1.02株」。ただし、MUFGは9月30日で株式分割の予定があるので、分割前(現在)の株価その他での比率は、「三菱UFJ証券1株に対してMUFGを0.00102株」となります。どちらが割高/割安なのかは…電卓があれば大丈夫ですよね!あっという間に埋まってしまう程度のサヤです(^^;。

● 春めいた空気になってきて、眠たくなる日中でした。相場もあまり面白くなかったし…(^^;。

2007年03月27日(火) .... TOPIXは続落、配当落ち埋められず

 TOPIX : 1723.86 (-17.51, -1.01%)    日経平均 : 17365.05 (-156.91, -0.90%)    円ドル : 118.10  

● 今日の注目点は配当落ちを埋めるかどうか。ざっくり概算でTOPIXは9.8ポイント程度、日経平均で87~88円程度の配当落ちがあったはず。TOPIXも日経平均も、瞬間風速的には前引け間際に前日比変わらず近辺まで上昇し、ほぼ配当落ちを埋める水準まで戻したものの、後場に再びジリ貧になり、結果的には配当落ちを埋めることが出来ずに終了。ちょっと下げ足が大きかった印象が残ってしまいました。TOPIXは続落、日経平均は反落でした。日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● 個別には、配当落ちを完璧に埋めてしまった銘柄群があった一方で、配当以上に下落したところも。前者は鉄鋼、非鉄、重工、不動産、石油株といったところ。この辺はそれなりに勢いがありました。一方で、配当落ち以上に落ちてしまったのが電力で、銀行は配当がどうであろうと再度軟調。指数寄与度の観点からは、TOPIXの足を引っ張ったのが銀行、輸送用機器、電気機器、電力、医薬品ってところ。プラス側に寄与したのは、不動産、鉱業、機械でした。何となく「元に戻るの?」って感じが出ていますネ(^^;。今日はちょっと特殊事情があったとしても、明日以降の相場がどうなるかが焦点です。

● 記録。東証1部出来高は前日比3億5175万株増の18億7819万株、売買代金は同3730億円増の2兆4626億円。東証1部値上がりは233銘柄、値下がりは1419銘柄で、配当落ちという特殊事情があったとしても、かなり「全面安」に近い状態でした。今朝のSQ値を計算すると、前日比158.55円安の17363.41円。また、今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、3日連続での売り越し(3560万株売り/3070万株買い)でした。

● 指数ヲタク系の話題。一部市場筋の間で話題になっていたのが、なぜ野村HDの配当落ちが「一見」大きく見えたかってこと。東証は今日の野村HDの基準値を2490円に設定していたのですが、昨日の終値は2520円。つまり30円落ちていたことになります。ところが、Bloombergを見ると、四半期配当で8円と出ているだけだし、ロイターの東洋経済では1年通しで35-36円なので、ここまで8円ずつ四半期毎に3回支払われている分を引けば、この3月末では11-12円の計算。ところが、東証のデータを見ると野村HDの配当落ちは32円。基準株価はラウンドの関係で30円の配当落ちだったのですが、いずれにしろ「???」状態(^^;。

● 東証に電話で問い合わせてみました。それによると、3月2日に発表された 「野村ホールディングス、2007年3月期期末配当の方針を発表」 にて、「基準配当金額の第4四半期分8円に加えて、一定の利益還元分を上乗せした金額を支払う予定である」と発表されています。つまり「利益還元分」の配当は現時点で未定。未定の場合は前年同期の数字を使うとの東証のルールがあるそうで、昨年の「利益還元分(24円)」が今回の四半期配当の8円に乗って、合計で32円。だから32円の配当落ちになったとのこと。個別銘柄を詳細に見ていれば簡単に分かるのでしょうけど、ポートフォリオ運用をしている向きからすると、基本的にこの辺の数字はデータフィードで落として来ます。このリリースのように言葉で書いてあると、どうも苦しくなるんですよね、ホンマ。

● そして、ようやく納得したかと思えば、東証から 「トヨタ自動車(株)株式(7203)の本日の基準値段について」 なるお詫び発表までありました。東証がトヨタの基準値を間違えたとのことで、まぁ、プロ中のプロでも間違うんだから(しかもTOPIXウェイト最大の銘柄を!)、まぁ、仕方ないと考えることにしておきましょう(^^;。もっとも、大部分の方々にとっては、基準値の違いはストップ幅ぐらいにしか影響を与えないので、ヲタクの世界の話なんですけどネ(^^;。半分、愚痴でした(^^;。

● 雑談。興味深いニュース記事がトレーダー間を巡回。タイトルは、「'Paris Syndrome' strikes Japanese」 というもの。BBCのニュース記事(英語)です。ざっくり翻訳すると、パリを訪れる日本人観光客が現実とのギャップに驚いてカルチャーショックに陥り、医師・看護婦付き添いで帰国する例があると…。まぁ、憧れ(妄想?)もホドホドにしておけってことでしょうか(^^;。大都市はニューヨークも東京もパリも基本的には似たようなモノだと思うんですが、例えばNYの場合は行く前から、「恐い、危ない、汚い」と脅かされる分だけ気構えが違うんでしょうね。しかし、日本人も「環境変化」に強くならないと、こんなふざけた記事を書かれる羽目になるんです。記事によると、この「病気」は初めて海外旅行に出掛ける30歳台女性に多いそうです(^^;。為念。

 TOPIX : 1741.37 (-0.57, -0.03%)    日経平均 : 17521.96 (+41.35, +0.24%)    円ドル : 118.00  

● 前週末のシカゴ日経平均先物が堅調(大証比95円高)だったことから堅調スタートしたものの、シカゴの終値水準(17535円)まで届かないとなると、利食い売りに押される展開。まぁ、あまり見所のある相場展開の1日ではありませんでした。今日は3月決算銘柄の権利・配当付最終売買日だったので、「売りたいけどあと1日我慢すれば…」と下値を叩いて売るほどでもない気持ちがあった一方で、明日以降に配当分を埋められるかにも不透明感があり、上値を買い上がる材料も乏しかったことから、結局は、売り方も買い方も睨めっこ状態。そのおかげで、今日の東証1部出来高は前週末比3億7532万株も減って15億2641万株、売買代金は同5639億円減の2兆0896億円。出来高も売買代金も、大発会の半日立会を除けば今年最低でした。はぁ~(^^;。

● 今日はTOPIXの日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。TOPIXの方が素直に「上値がつかえている」感じが出ていたんで…(^^;。

● 個別で目立ったのは電力・ガス、不動産の弱さと消費者金融の強さ、そしてサイズが久しぶりに小型に振れた事でしょうか。消費者金融は三洋電機クレへのプレミアムからの連想だとは思いますが、なんせ「持っていない」セクターなので、値動きが大きくなると色々と気になります(^^;。配当もちゃんと出せるのならば、配当利回りの高い銘柄が多いだけに時期的にはあり得る銘柄です。もちろん、「ちゃんと配当出せるならば」という条件付きですけど…。電力・ガスは配当利回り期待感で買われてきたところへの利食い売りだと理解していますが、「あと1日我慢すれば…」はあったでしょうけど、配当取ったとしても、それ以上に値幅で損するのなら本末転倒で、この動きもよく理解出来るところ。色々な専門的な株式運用モデルでも、電力・ガスは売りたがるセクターですしねぇ~(^^;。不動産は地価公示から出尽くしってところでしょうか。どこかで反発するとは思いますが、それが「どこ」なのかは水晶玉を扱えない私には分かりません(^^;。

● 一方、ここ数年の経験則として、4月とか5月は、何かと「ポイント」となる月です。ちゃんと調べようと思っていたところ、某市場筋氏が調べてくれました(^^;。似たようなこと考えているんですよね、市場に近い人間は…(^^;。それによると、2000年に入ってから年間高値や安値は、全て4月か5月のどちらかに付けているとのこと。高値になるか安値になるかはその年次第ですが、要は高値とか安値とかの「ポイント」になっている、ということ。

● だからどうしたと言われると困る(^^;のですが、波乱含みの時期に入る可能性がある点を肝に念じておこうかと…。高値を飛びつくのは最悪だし、安値を付けるということは、現在の水準からすると一度下がる必要があるワケ。水準もそうでしょうけど、何よりもタイミングが難しいところです。タイミングさえ合っていれば、多少の水準違いは何とかなるのですけど、タイミングを間違うと後々響くことが多いので…。ただ、資産運用という立場からは、タイミングにベットするのは良い結果が出ないと教えられているし、この辺は、心理的にも綱引き状態(^^;。いずれにしろ、シートベルト着用サインが点いたままの時期になりそうなことは、頭に入れておきましょう。

● さて、明日は配当落ち。明日約定分は3月決算銘柄は4月受渡になりますが、それ以外の銘柄や先物はまだ月内受渡なので、若干、面倒な1日になります。配当落ちは、ざっくりベースで、TOPIXで9.8ポイント程度、日経平均で87~88円程度としておきましょう。あくまでも予想配当数値を使って計算しているので、小数点以下をあまり出しても仕方ないかなと…(^^;。その一例ですけど、セコムは日経記事で増配と書かれているものの、今日ザラ場でもこれを書いている時点でも、会社側からの正式発表はありませんでした。否定も肯定もなしです。そのため、配当の計算にこの分を含めるかどうかだけでも数字は違ってきます。

● 明日以降は、指数は配当落ちするのですが、先物はここまでそれを織り込んだ値段で取引していたので、結果的にベーシスがガタンと変化することになります。少し目が慣れるまで時間が掛かるでしょうけど、今日、現物が引けた後の10分間である程度の修正をやっていたので、明日は見た目ほどガタンとは行かないかもしれません。イメージとしては、現物より若干上値での推移となるはずです。TOPIX先物(6月限)の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。現物が引けた瞬間から上昇しているのがお分かり頂けるかと…。また、これを「仕掛け的」と書くメディア解説があるんでしょうけどネ(^^;。

● 最後に記録。東証1部値上がりは959銘柄、値下がりは618銘柄。今日は小型株系の方がパフォーマンスが好調で、マザーズやヘラクレスは対TOPIXで170bps超のアウトパフォームでした。今朝のSQ値を計算すると、前週末比36.53円高の17517.14円。また、今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、売り越し(3790万株売り/3560万株買い)でした。

 TOPIX : 1741.94 (+10.14, +0.59%)    日経平均 : 17480.61 (+61.41, +0.35%)    円ドル : 118.05  

● 朝方はシカゴ日経平均先物(大証比195円高)にサヤ寄せする格好で堅調スタートしたものの、基本的には「寄り天」。多くの参加者も何となくそれを予想していたと思うのでサプライズではなかったでしょうけど、がっかり感は否定できない格好。ドカンと売られるのではなかったし、指数で見ればプラスの時間帯の方が圧倒的に長かったものの、何とも雰囲気としては盛り上がらない1日でした。まぁ、ホンの少し前の下落局面を考えると、文句言う筋合いではないんでしょうけどネ(^^;。日経平均の日中値幅は結構小さくて、1日通しで126.80円だったのですが、前場は126.80円、後場はたったの81.99円でした。今日も日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。Y軸の関係で動いているように見えるかも知れませんが、動いていませんでした(^^;。

● 今日の相場で気になる点が無かったわけではありません。東証1部系の指数はTOPIX Small以外はプラスだったのですが、JASDAQ指数、マザーズ指数、ヘラクレス指数は全てマイナス。マザーズは-1.63%、ヘラクレスは-1.06%と、決して小さくない下落でした。ヘッジファンドがリスク収縮で売りまくっていたあの下落局面で、逆張りで買ったのが個人投資家。東証HPの 「投資部門別売買状況」 の数字を見ても、集団としての個人投資家の大きさが垣間見れます。その一方で、比較的利食い売りが出てくるのが早いのも事実。この数日なんて、板を見ていればその雰囲気が感じ取れます。もちろん、それが一巡すれば、また違った世界が見えてくるのですけどネ。

● 個別銘柄に行きましょう。今日の注目業種は何と言っても不動産。そこら中の運用モデルで「割高」と出てくる銘柄群なのに、相場観的には「買い」と出る象徴的なセクター(^^;。寄付きは安かったのに、その後、急速にバンジーして、「ウン?上かな?」と(^^;。ところが、後場は右肩下がり一直線状態。結果的にソコソコのマイナス引けでした。もちろん、これで勝負が終わったと言うつもりはありませんが、相場解説的には「公示地価の発表で出尽くし感が広がった」ってところでしょうか。まぁ、本当の勝負は来週が本番だとは考えています。象徴的なところとして、三菱地所(8802)の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

三菱地所(8802)日中足

● 一方、鉄道は不動産と同じような主旨ながら違った値動きだった1日。「何で?」と聞かれるとちょっと困る面もある(^^;んですが、単に、今日は不動産ではなくて鉄道だっただけかもしれません。また、銀行は今日も元気で、先週の下落は「何だったんだ?」のバンジー継続。もっとも、MUFGにしても、SMFGにしても、チャートで見て戻るべき水準まで戻ったので、こちらも来週からが勝負となりそうです。

● さて、月曜日(3月26日)は3月決算銘柄の権利・配当付最終売買日。指数は翌27日から配当落ちするのですが、Bloombergで先物のフェア価格を計算すると、配当部分はTOPIXで9.82ポイント、日経平均で87.25円と出てきます。これには4月と5月の配当も含まれている(ハズ)ので、厳密に言うと、3月末の配当と少しずれていることになります。ただ、元々、配当予想はあくまでも「予想」で、4月とか5月に変更する企業も後を絶たないので、この辺の誤差は仕方ないところ。ざっくりTOPIXで9.8ポイント程度、日経平均で87円程度、としておきましょう(^^;。火曜日から、配当分が落ちるので、先物のフェア・ベーシスが一気に変わります。つまり、見せ掛けの逆ザヤではなく、ほぼ現物と同じか少し上の水準で推移するようになります。びっくりされないように…。私たちのように、毎日べったりと相場を見ていても、毎年、目が慣れるまで少し時間が掛かるんですけどネ(^^;。

● 記録。東証1部出来高は前日比2億6400万株も減少して19億0176万株、売買代金は同2156億円減の2兆6535億円。東証1部値上がりは852銘柄、値下がりは719銘柄。また、今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、再び売り越し(3450万株売り/3370万株買い)。最も、数字は誤差の範囲内程度でした。今朝のSQ値を計算すると、前日比111.65円高の17530.85円。日経平均のザラ場高値が前日比115.57円高の17534.77円だったので、本当にきれいな寄り天だったことがSQ値からも分かります。

● さて週末。今週は水曜日が祝日だったので、「2日働いて休み、2日働いて休み」というペース。悪くないっすね(^^;。水曜日の祝日は今年はこれだけ。飛び地状態の祝日は春分の日だけで、他はなんらかの格好で連休。これが良いのか悪いのかは、何となく複雑な気分です(^^;。良い週末を!

2007年03月22日(木) .... 大幅続伸、後場は伸び悩み感も残る

 TOPIX : 1731.80 (+23.51, +1.38%)    日経平均 : 17419.20 (+256.00, +1.49%)    円ドル : 117.45  

● 日本が春を楽しんで休んでいる間に、NYダウは221.35ドル高(+1.81%)、シカゴ日経平均先物は大証比325円高。FOMC後の為替もソコソコ落ち着いていたし、今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、ホンの少しながら、8日ぶりの買い越し(3270万株売り/3660万株買い)。外部環境としては、「行かなしゃぁない」状態に(^^;。当然のように買いを集めてスタートした相場は初っ端から大幅高で、その後も堅調に推移。ただ、今朝のSQ値は前日比290.10円高の17453.30円で、ザラ場ではその上にはほとんど行かず、上値がつかえていた印象。また、午後2時以降はかなり伸び悩み感もありました。もっとも、それでも前日比1.5%近い上昇はご立派ですけどネ。

● 今日は日中の値動きもかなり狭くて、日経平均の日中値幅は109.79円。前場は98.14円、後場は93.56円でした。後場は最後にダレたところで値幅が広がったので、あのダレダレが無ければ50円未満の値動き。前日比で高くても、ザラ場でフォロースルーが無かったのは、テクニカル的にはちょっと気に掛かるところ。もちろん、健康を損なうような感じではなく、喉に刺さった小骨って感じですけどネ(^^;。今日も日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。ザラ場の小動き状態がご覧頂けると思います。

● 東証1部33業種は全部が値上がり、東証1部値上がりは1453銘柄(値下がりは206銘柄)にも達し、「ほぼ全面高」でした。また、東証1部出来高は前日比2億6476万株も増加して21億6576万株、売買代金は同2034億円増の2兆8691億円でした。また、全業種がプラスだったし、個別に値動きを探すのも難しいので、"解説"はメディア記事に任せるとしましょう(^^;。大引け後に発表された公示地価については、ニュースや新聞を読むとしましょう。不動産株が明日どう動くかは、楽しみでもあり恐くもあります(^^;。

● 日興CGについても少し。ここ数日、「なぜ軟調なのか?」が市場関係者の間でちょっとした話題になっています。今日は反発したとは言え、1700円のTOB価格からすると、かなり安い水準での推移で、終値は1682円。TOBが掛かっているので株価があまり動かないのは当然としても、TOB価格から1%超安いというのは、気にし出すと気になるんです(^^;。日興CGは午後5時に今四半期配当を2円にすると発表したので、昨年比で減った印象もあって、その点では妥当なのかもしれません。その一方で、市場ではTOB不成立リスクを指摘する声がしつこく残り続けているのも事実で、今日もBloombergニュースで 「日興筆頭株主ハリス:シティのTOBに拒否方針を表明-7.5%保有」 と出ていました。まだまだ、ファンド筋との駆け引きは続きそうです。

● 50%雑談。休み中のニュースの一つは、中外製薬(ロシュ)のタミフルに関するニュース。中外製薬HPには 「緊急安全性情報 タミフル服用後の異常行動について」 と掲載されています。私はこの4~5年ほど、インフルエンザはもちろんのこと、医者に行くような風邪とは全く縁が無いのですが(逆説的に言えばそれだけ高リスクかも)、自分が小中学生の頃にインフルエンザに罹っても、Tamifluなんてものはなく、基本的に自分の体力で直すしかなかった、というのが実情だったように思います。それでもこうやって一応まともな大人(^^;になったことを考えると、あの頃と今とでは、医学的・疫病学的に何か大きな変化があったのでしょうか?高熱を出せば苦しいし、だからこそ、普段からの予防知識(手洗いとかうがいなど)が子供ながらに身に付いたとも感じます。薬はいざと言う時には便利でしょうけど、頼り過ぎはそれでネガティブもあると感じる今日この頃です。

● 100%雑談。久しぶりに阪神タイガース。オープン戦も最初の頃はどうなるかと思ったけど、主力どころが出てくるようになって、今日も勝って8連勝!抑えても期待感は盛り上がります(^o^)。4月になったら、早速、スカパーのJ-Sportsパックの申し込み(再開)をしなきゃ!

2007年03月21日(水) .... 祝日(春分の日)のため休場

祝日(春分の日)のため休場。

2007年03月20日(火) .... 堅調、後場は完全に見送り気分

 TOPIX : 1708.29 (+14.21, +0.84%)    日経平均 : 17163.20 (+153.65, +0.90%)    円ドル : 117.85  

● 米国株や為替の落ち着きで、今日は堅調に推移することはある程度予想できたものの、祝日を控えてもう少しダレるかなと思いきや、意外にしっかり推移した1日。ただ、後場は「休み中のFOMC声明文を見極めたい」との絶好の"言い訳"もあって、堅調ながら方向感に乏しい小動きに終始。今日の日経平均日中値幅は121.21円だけだったのですが、前場は112.39円で後場はわずかに78.37円。この辺からも、後場の見送りムードが良く分かります。別の視点でも、今朝のSQ値を計算すると前日末比182.83円高の17192.38円で、その水準を基点にしてあまり動かなかったことも分かります。そういえば、後場には日銀政策決定会合の結果も画面に流れていたのですが、相場はピクリともしませんでした(^^;。

● 日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。特に後場、午後1時過ぎ以降の小動き状態がご覧頂けると…(^^;。

● 個別銘柄。不動産が地価公示を控えて一段高。例年、この時期には上がったり下がったり忙しいセクターですが、今年はあまり売られることなくここまでやってきたイメージです。直近の2週間ほどは、上がったり下がったりはあるものの、例えば三菱地所だと4000円に乗せない一方で、3500円を割り込まないって感じ。地価公示は22日大引け後。相場に反映されるのは23日ってことになります。今日は鉄鋼・非鉄株が軟調だったのは目立った感じ。鉄鋼もかなり長期間、フロントラインで働いているので、ちょっと休暇が欲しい時期なのかもしれません。ただ、これまでも「休むかな?」と感じたところで、ことごとく切り返しているだけに、期待感と不安感が入り混じった感じが続きそうです。

● 記録。東証1部出来高は前日比118万株減の19億0100万株、売買代金は同680億円減の2兆6657億円。昨日と同水準ってことです(^^;。東証1部値上がりは1194銘柄、値下がりは426銘柄。今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、これで7日連続の売り越し(3780万株売り/3400万株買い)。ややフローが増加したものの、売り越し基調に変化なし。

● 指数ヲタク関連の業務連絡。今日は20日なので、TOPIXの月末修正分が一斉に所報掲載されています。東証HPだと、いつも通り 「新株予約権の行使等に伴う上場株式数等の変更」 として掲載されています。今回は、3月30日指数訂正分(29日終値基準)が大量にある以外にも、3月27日、4月2日指数訂正分(基準終値はそれぞれ前日)がソコソコあります。主に会社合併・統合絡みで、ウェイト変化もほとんど発生しないようにFFW調整されていますが、一応、目を通しておいた方がよろしいかと。月末・月初のこれらコーポレートアクションを足し合わせると、某メガバンクの久しぶりの優先株転換などもあり、全体としてはソコソコのウェイト増加(具体的な数字は敢えて書きません。ご了承を)。ファンディングにも注意が必要になります。もっとも、指数ヲタクとしては「ソコソコのウェイト」だったとしても、世間一般から見れば誤差の内かもしれませんが…(^^;。

● それと、今回で経過措置が切れるので最後の20日統一発表の「東証1部昇格」。長野計器(7715)が4月2日付でめでたく東証1部指定になりました。東証HP内の 「一部指定・市場変更・指定替え会社」 にてご確認をよろしく。今後は20日と限定されず、昇格発表は"抜き打ち"となる予定です。毎日、この「一部指定・市場変更・指定替え会社」をチェックするのは面倒なので、東証HPの新着情報欄の サイトアップデート で「一部指定・市場変更・指定替え会社のページを更新しました」と出ていれば、何かあったということです。この記述、ちょっと不親切にも感じるのですが、まぁ、しゃあないっす。適度にチェックしておきましょう(^^;。そのうち、パターンが何となく見えてくるかもしれませんし…。それと、 「浮動株比率」 の変更も出ているので、チェックをお忘れなく。指数ヲタクを極めるには、この手の読み辛い資料をこまめに読み解くしかありません。「No Pain, No Gain」です(^^;。

● 今日は疲れちゃったので(^^;、短いですがこの辺で。明日の祝日は有難いです。週休3日制にするんだったら、やっぱり水曜日休みですネ(^^;。

 TOPIX : 1694.08 (+17.02, +1.01%)    日経平均 : 17009.55 (+265.40, +1.59%)    円ドル : 117.30  

● 相場は意地悪というか(^^:、今朝も多くの方が「売り優勢」の展開を予想していたでしょうけど、実際に始まってみると15分もしないうちにプラス転換。ザラ場中の派手さは乏しかったものの、ジリジリと切り上がる相場は、それなりに力強さを感じたのは事実。為替が円安に振れた事も加わって、主に輸出系主力株が堅調だったこともあって、日経平均のパフォーマンスが一番好調で、TOPIXを60bps近くもアウトパフォーム。TOPIXはメガバンクの低迷状態が響き、小売りの軟調さも足を引っ張っていました。日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● 今日のマーケットを見ていて感じたのは、この所、先物市場にプレッシャーを与えていた大口の売りが一時的にしろ、止まった雰囲気が感じられたこと。VWAPターゲットで毎日かなりの量を売っていた印象があり、その売り圧力のせいなのか、このところはフェア価格に対してディスカウント状態になることが多く、裁定解消売りがパラパラと出て上値を抑える要因にもなっていました。ところが、今日はその売りが収まったのか、時折、先物がプレミアム側に振れたことは変化の兆し(ダマシの可能性はあるけど)。これも今日の日経平均パフォーマンスがかなり良かった一因と考えています。どんな銘柄が日経平均を引っ張ったかって?QUICKのHPに当日分だけですけど、寄与度ランキングが出ています。日経平均の寄与度は こちら から、TOPIXの寄与度は こちら からどうぞ。とても便利なページです。

● 一方で、日経平均の勢いと対照的だったのは新興市場。軒並みマイナスで、ザラ場中から盛り上がる雰囲気を感じませんでした。東証1部でもSmallが70bpsも負けており、時価総額ランキングで上位500銘柄程度から外れると、かなり厳しい状況だったことが分かります。某ベテラン市場筋氏も言っていたのですが、「見切り売りやね。新興市場よりも、東証1部銘柄の方が業績の裏付けがあって値動きも良い。これじゃあ、新興銘柄は勝てんワ…」と。おっしゃる通りです(^^;。

● 2月26日終値を100として指数パフォーマンスを比較すると、TOPIXが93.24、日経平均が93.38なのに対して、Core30が93.24、Large70が93.48、Mid400が93.02、Smallが93.28と、東証1部内ではそれほどの差は出ていません。東証2部は95.03と健闘しているものの、JASDAQ指数が90.82、マザーズ指数は85.66、ヘラクレス指数は86.05と、この短期間にも関わらずパフォーマンスの劣化が目立ちます。いつかどこかで切り返してくるハズですが、その「いつ」が全く分かりません(^^;。それが少しでも見えてくるまでは、沈滞ムードも止むを得ない感じです。

● 記録。東証1部出来高は前週比5億2614万株も減少して19億0218万株。手元の記録では1月26日の19億5483万株以来の低水準。売買代金は同6346億円減の2兆7337億円でした。売買代金の水準そのものは、SQ明け3月12日の2兆7236億円と同水準(この日の出来高は20億6211万株)だったので、それほど「落ち込んだ」というほどではありません。銀行株の商いが増えると株数ベースの出来高が減るのは当然ですが、まぁ、それを含んでも「活況」とは言い難い1日だったことは確かです(^^;。東証1部値上がりは1015銘柄、値下がりは582銘柄と、指数で見るほどの値上がりではなし。今朝のSQを計算すると、前週末比26.94円安の16717.21円でほぼ今日の安 値。また、今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、6日連続の売り越し(2770万株売り/2180万株買い)でした。

● 業務連絡。明日は20日なので、TOPIX月末修正と最後の「20日発表昇格上場」があります。昨年に昇格銘柄(正式な言い方は違うけど、"昇格"の方がイメージし易いので)の発表スケジュールの変更があったのですが、明日の分までは経過措置で20日発表のスケジュール。今後は本格的に「突然発表」になるはずです。

● 雑談。寄付き前に某市場筋から廻ってきた「ナントカ還元水」のHP。URLは、http://www.geocities.jp/paroparodist/nantoka.html です。まぁ、よく出来ていると言えばよく出来ているというか…(^^;。「今年度脳凛々水産大臣賞受賞」だそうです(^^;。



「追記」

● 「ナントカ還元水」のリンク先が変わったみたいです。URLは、http://dokuten.net/nantoka.html からどうぞ!

 TOPIX : 1677.06 (-17.12, -1.01%)    日経平均 : 16744.15 (-116.24, -0.69%)    円ドル : 117.15  

● 米国株式市場の上昇やシカゴ日経平均先物が大証比35円高だったことなどから、上値が重たいにしろ堅調な展開を予想した向きが多かったでしょうが、期待を裏切る格好(^^;で初っ端からマイナス。TOPIXは9時49分に前日比22.99ポイント安(-1.36%)、日経平均も同時間に前日比216.63円安(-1.28%)までありました。その後は緩やかながら戻し歩調となり、12時45分過ぎに日経平均先物に大口買いが入ったことをきっかけにして、スルスルと上昇。日経平均もTOPIXもアレヨアレヨのプラス転換。「何や?何や?」状態だったのですが、基本的には手控えムードが強い中での出来事だったと理解しています。このプラス転換も長続きせず、午後2時20分頃に指数はマイナス転落。結局、週末を控えて不安感が強まったのかジリ貧のまま大引け。あまり引け味が良くない状態でした。上昇してプラスに転じたあたりでは、勢いも感じたのですけど…。

● 今日も日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● 個別には、目立ったのがメガバンクの駄目駄目状態。その一方で、消費者金融株が高く、思わず「外国人投資家がメガバンクから消費者金融にスイッチ?!?」と考えたくなる状況。国内年金資金などは、メガバンクの値動きに失望していても、これだけ派手にシフトすること考え難いです。一方で、ここ数日は市場筋から、外国人投資家から銀行株売りがまとまって出ていたとの声も聞こえてくるし、この辺はちょっと意識。

● 基本的に株式市場は意地悪なので、「持っていないところ」がよく上がります。皆が持っている銘柄は上がりません(^^;。この面からも、消費者金融株をオーバーウェイトしている投資家なんてほとんどいないでしょうし、「持っていないところ」なのは確か。もちろん、「持っていない」理由も山のようにあるんですけどネ(^^;。

● 話題変更。最近の相場で「スペシフィックリスクが高まっている」との声をあちこちのFM諸氏から聞くようになって来ました。実際、弊社で使っているリスクモデルでもその傾向は大きくなっている印象があり、「何で儲かって、何で損して…」が見え難くなってきています。最初の頃は自分のところだけかな?という恐怖心があったのですが(^^;、どうやらあちこちで発生しているようで、そんな声を聞くと妙な安心感もあったりします(^^;。この現象を素直に解釈すると、足元の相場は、銘柄個々の材料やらテーマなど、リスクモデルが把握しきれない要因での株価変動が大きくなっている、ということ。ただ、「もしかしたら、リスクモデルが示している以上のリスクを取っているのではないか?」との疑念は残り続けます。なので、どうしてもポジションは締め気味になるのは避けられず、相場全体に落ち着き所を待っている状態かもしれません。今週もバリューもリバーサルも「今一つ」感が強かったし、潮目を読み辛い相場です。

● 記録。東証1部出来高は前日比1億2270万株増の24億2832万株、売買代金は同3454億円増の3兆3684億円。ここ最近は、銀行株などの商いが多いので、株数ベースよりも金額ベースの方が堅調に感じます。東証1部値上がりは329銘柄、値下がりは1320銘柄と、指数で見るよりも下落銘柄が多い印象。また、今日のSQを計算すると、前日比93.04円安の16767.35円でした。今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、5日連続の売り越し(3280万株売り/2920万株買い)でした。

● 週末の雑談。今朝の東京は今シーズンの初雪だったそうで…(^^;。その時間帯には既に出社してオフィス内に居たので、実際の雪は見ていません。ニュース記事によると、午前7時頃に5分間程度の霙(みぞれを変換したらこれが出た!)だったそうです。ここ最近は、桜の季節が近付くほど冬に逆戻りしているような感じですが、お花見サイトはざっと調べただけでも結構な数があります(下記参照、順不同)。微妙に予想日が違っていたりして興味深いです。どこもそれなりに気合が入っているようなので、お好きなのをどうぞ。なお、気象庁のサイトは「計算間違い」で花見幹事を混乱させたので載せていません(^^;。

● 私個人の「桜名所」は、兜町から程近い東証健保会館の前の道路。桜が道の両側から被さって完璧な桜吹雪のアーチとなります。Googleマップでは、 こちら になります。この住所は東証健保会館のビルの住所ですが、その前の道が「桜吹雪のアーチ」です。兜町・茅場町界隈の方は、「あっ、知ってる!」って場所だと思います(^o^)。お近くの方は昼休みにでもどうぞ。きっと感動すると思いますヨ(^o^)。まだちょっと早いので、来週末ぐらいでしょうか。

● 来週は祝日がある一方で、公示地価発表などの材料もあって忙しくなりそうです。皆様も良い週末を!

2007年03月15日(木) .... 大幅反発、後場は上値重たい印象

 TOPIX : 1694.18 (+19.24, +1.15%)    日経平均 : 16860.39 (+183.50, +1.10%)    円ドル : 117.25  

● 朝から米国株式の上昇や為替が多少なりとも円安方向に振れたことなどを受け、堅調なスタート。その後、10時前からは先物主導で一段高。もっとも、午後に入ってからは何となく上値の重たさも感じる展開で、日経平均の後場の値動きはわずかに95.55円(1日通しでは181.63円)。まだまだ警戒感の強い状態を見た格好。日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● テクニカル的にも、TOPIXの1800ポイントより上、日経平均の18000円より上に「島」が取り残されたアイランドリバーサル状態はまだ続いており、さらに先週末からの3日間(3月9~13日)もかなりアイランドリバーサルっぽい状態になってきました。外部環境(特に米国株と為替)に左右されやすい展開なので、テクニカルだけを見る訳には行かないでしょうけど、やはり気にはなります。この先数日間で、この辺のギャップ(窓)を埋めれるかどうか、注目しておきたいところです。日経平均の日足(60日分)を付けておきます(出典:Infoseek Money)。

● 個別には、三菱重工を筆頭に日立なども含めて「原子力関連銘柄」が堅調で相場全体を牽引。ただ、メガバンクなどは相変わらずの軟調さで、あっち立てればこっち立たず。この点からも、今一つ腰の入らない印象が残りました。話題の日興CGは、今日はさすがに落ち着いた値動きで、TOB価格の1700円は一度も付かず。ザラ場高値は1699円で、これは朝の早い時間帯。後場はズルズルと下落して安値の1685円引け。VWAPは1694.5254円でした。板の状況を見ても、明らかに1350円の時とも違うし、まだ予断は許さないにしても、やっと「普通」のTOBが掛かった銘柄っぽくなってきました(^^;。

● ところで、大引後に三菱UFJ証券から誤発注の公表。銘柄はバッファロー(3352)。日中足を見るとかなり明確に出ていますね(^^;。しかし、この瞬間風速安値(115,000円)って上場来安値を更新(これまでは2006年11月20日の125,000円)。発表によると、銘柄コード間違いで300株売りに行って76株売れてしまったそうですが、気をつけましょう。明日は我が身です(^^;。でも、まだこんなことが起こるんですね。ちょっとゲテモノ趣味で気が引けるのですが(^^;、同株の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● 記録。東証1部出来高は前日比9344万株減の23億0562万株、売買代金は同1756億円減の3兆0230億円。東証1部値上がりは1335銘柄、値下がりは302銘柄でした。また、今日のSQを計算すると、前日比137.77円高の16814.66円、今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、引き続きかなりの売り越し(3660万株売り/1770万株買い)で、買いがかなり少ない印象でした。

● 最後に業務連絡。日経から「日経平均、スカパーJを4月3日から採用」 とのリリースが出ています。スカイパーフェクト(4795)とJSAT(9442)の経営統合に伴うもので、技術的な変更です。「スカパーJのみなし額面は5万円」と明記されており、スカパーはスカパーJになっても、相変わらず日経平均の世界においては「超低位株」のままで、必要以上に気にすることはないと考えています。

● ちなみに、パッとBloombergでみると、日経平均的に最も低位なのは双日、次いでスカパー、ヤフー、クラリオン、ユニチカの順。一番値嵩株(ウェイトが大きい)のアドバンテストが30円動けば、みなし額面換算で60円動いたことになるので、ほぼスカパーの株価全部になっちゃいます(^^;。この辺の「日経平均的超低位銘柄」は完璧に無視して、アドバンテスト、ファナック、京セラ、そしてソフトバンクなど、みなし額面で換算した値嵩株の動きが、日経平均の超目先的な値動き(1分とか)にとって、はるかに影響があるのです。妙な印象を受けるかもしれませんが、これが日経平均という"指数"です(^^;。

 TOPIX : 1674.94 (-50.49, -2.93%)    日経平均 : 16676.89 (-501.95, -2.92%)    円ドル : 116.10  

● 昨晩の米国市場やCME日経平均先物(大証比340円安)、さらに円高に振れていたことを受けて、多くの参加者は、それなりに安くなるのは予想していたでしょう。ただ、安寄りした後もズルズルと下落の一途。ザラ場中にもあまり大した反発局面が見られず、かなり大きくVWAPターゲットか何かで先物を売っていた向きがあった様子で、目先筋の買戻しが入るとボコンとまとまって売られる状況を繰り返していました。そしてはたと気が付くと日経平均は前日比500円超の下落。個別にちょこちょこと高い銘柄はあったものの、東証1部値上がりが43銘柄、値下がりが1674銘柄だと、「全面安」以外に表現のしようが無い状況でした。

● 今朝のSQ値を計算すると、前日比381.31円安の16797.53円(日興CGが寄付いていなかったものの気配値としてはストップ高で含まれています)。ほぼシカゴ日経平均先物から想像できる水準だったことが分かります。そこからズルズルと売られて、日経平均のザラ場安値は前日比549.99円安の16628.85円。この値段を付けたのが14時34分だったので、最後の30分間ほどに目先筋の買戻しで戻った以外は、ずっと右肩下がりだったことが分かります。今日も日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● 一部では「アジア市場の下落が…」とも"解説"されていたのですが、下がり始めたのは順番に「米国→日本→アジア」。アジア株の下落は、米国と日本が引き起こしたようなもので、「アジア→日本」ではないハズ。ただ、午後にまともに押し目買いを入れる気にならなかったのは、アジア株の下落が影響していた可能性は大いにあります。まぁ、今日の下落をアジア株式のせいにする酔狂なのは居ないと思いますが、誰もが表現の自由は許されています…(^^;。

● 一方、為替については、再び円キャリー解消懸念が強まる状況。株式市場は「円高=売り」の方程式を見て動いている印象を受けます。これには、円キャリー解消という需給面の要因だけでなく、企業業績に与える悪影響というファンダメンタルズ面の要因も抱えているだけに厄介です。ただ、興味深いのは為替トレーダーと話をすると、「株式市場を見て売り買いしている」と言うのです(^^;。お互いに顔色を見ながら取引しているこんな状態だと、すぐにスパイラルになってしまいます。ぶっちゃけ、目先的には、本当に円キャリー解消が実施されているかどうかはどちらでも良くて、今の株式市場に染み付いている「円高=売り」の方程式がある限りは、為替動向を見て売り買いする状況なんです。どこかで方程式が崩れる時が来るでしょうけど、それまでは、関西弁で言う「しゃあない!」です(^^;。

● 個別には、安いのはともかくとして不思議に高かったのが消費者金融。三菱重工や日興CGは上がって不思議ではなかったものの、あれだけ米国でサブプライムローンの話になると、消費者金融なんて上がらないだろうと思うところで、この全面安のなかでしぶとく上昇。ホンマ、このセクターは良く分かりません(^^;。日興CGについては、大引け後の発表については後述しますが、ザラ場としては、今日はストップ高で抑えられるのが事前に99.9%分かっていたので、書くほどの面白みもありませんでした(^^;。

● 記録。東証1部出来高は前日比3億5853万株増の23億9906万株、売買代金は4397億円増の3兆1987億円と再び3兆円台を回復。また、今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、大幅売り越し(3910万株売り/2170万株買い)でした。

● そして、大引け後、今日も帰り支度をしている時間帯でした。シティから日興CG株のTOBの正式発表。これで「強いコミットメント」から法的に正式なTOBへと移行することになります。シティからの正式な発表文章は、日興CGのHPにも掲載されています。「株式会社日興コーディアルグループ株式に対する公開買付けの開始に関するお知らせ」 との文章です。これも重要なリリースなので、全部で16ページあるのですが、目を通しておいた方がよろしいかと。さらに、日興CGから今回のTOBに賛成する旨の、「当社株式等に対する公開買付けに関する意見表明のお知らせ」 とのリリースも出ています。

● ただでさえ、この手の法的文章は読み辛い(^^;ので、もう少し分かりやすくならんかといつも感じます。それはともかくとして、重要なのは、価格は1700円、買い付け期間は4月26日(木曜日)まで、買付予定株数が455,486,648株で、これを上回っても全部買い付けされる一方、下回ればTOB不成立となり買付はマルになること、あたりでしょうか。要するに過半数を目指すってことです。読んでいて色々と細かい点はあるのですが、明日の新聞にきれいにまとめてくれると思うので、そちらにお任せしましょう(^^;。

● 若干の野次馬根性も含めて、明日以降、日興CGが1700円を越えてくるのかどうかに注目です。瞬間風速だけだったらあまり意味はないので、「継続的に」そうなるかって点に注目です。

 TOPIX : 1725.43 (-15.93, -0.91%)    日経平均 : 17178.84 (-113.55, -0.66%)    円ドル : 117.45  

● 今日も方向感が定まらない1日。朝方から市場の話題は日興CGなどの個別銘柄に向かいがちで、それにも飽きてくると(^^;、ズルズルと利食い売りに押されて下がる相場を横目に文字通りの模様眺めムード。大引け前の30分ほどは、何となく階段を踏み外したような格好でスコンと下がって終了。よくよく考えてみると、昨日まで3日続伸していたので、本日は4日ぶりの反落。外国人投資家(主にヘッジファンド)が売りまくっていたところを買った個人投資家にしてみれば、一度利食いしたくなるリズムだったと理解しています。

● 個別には、日興CGが大幅高になったのは当然としても、とばっちり銘柄は福岡銀行(8326)。日経平均銘柄入替候補の筆頭だったので、当然のように大幅下落。他にも候補銘柄として名前が出ていたSBIHD(8473)、松井証券(8628)なども軟調でTOPIXをアンダーパフォーム。他にもJ-Powerの件などがあったのですが、その辺はメディアなどのマーケットレポートにお任せしましょう(^^;。日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● 日興CGに行く前に本日の記録。東証1部出来高は前日比2158万株減の20億4053万株、売買代金は同354億円増の2兆7590億円。ほぼ昨日と同水準でした。東証1部値上がりは318銘柄、値下がりは1297銘柄。また、今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、売り越し(3090万株売り/2890万株買い)でした。

● 今日も本題は日興CGになってしまいます(^^;。ザラ場の値動きから行くと、当然のように朝から買い気配で始まり、寄付は1498円。その直後に1500円台に乗せたものの、その後は1500円を少し割れた水準でのもみあい。ちょっと振り返れば分かるのですが、1500円絡みの値段はこの事件が勃発する前の高値水準。思惑はともかくとして、この監理ポストに入っている間は機関投資家などからの発注停止・自粛の影響は厳しかっただろうし、引き受けなどの案件でもネガティブな影響は否定できなかったハズ。なので、ファンダメンタルズ面に少しでも目を向けると、「事件前の水準よりも上値を買う理由はあるんだろうか?」となるのは当然。利食い売りが頭を押さえたのは、相場全体の話だけではなかったと考えています。日興CGの今日の日中足も付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

日興コーディアル(8603) 日中足

● 一方、日興CGの上場維持が決定してから一晩経過し、FM諸氏の間でも、「良かった」と「(大声では言えない)困った」が交錯して、フリーズしていた印象もありました。売ってしまった方々が買戻しを考えるにしても、シティがどの値段でTOBを実施してくるかによって、結果の可能性も変わってくるので、対応策も異なることになるからです。また、TOB成功は将来的な上場廃止リスクが高くなるし、TOB失敗だと上場し続けるのでポジションを持たないワケには行かなくなります。しかしTOB失敗となると、シティの後ろ盾が無いことになり、そのままで業績を伸ばし続けることができるのか、というファンダメンタルズ面も考慮する必要が出てきます。この辺は、売らずにずーっとポジションを持ち続けていた方も同じですが、ポジションを持っている立場からすると、売ってしまった向きが居る限りにおいて、「株価上昇=アルファを稼ぐチャンス」なので複雑(^^;。それやこれやで、今日、積極的に動いたサラリーマンFMは居なかったと考えています。

● 非常に野次馬的で気が引けるのですが、既に日興コーディアルを売却しちゃって「困って」いるファンドはどこかが知りたくなってしまいます(^^;。直接固有名詞を書くとアレなので、ここはGoogle検索にお任せするとして、「日興コーディアル」と「保有状況」でGoogle検索するとこんな感じ。「継続保有」と表明しているファンドがある一方で、「保有していません」と発表していた投信もあったんですね(^^;。ちょっと複雑な心境にもなります。ざっくり1100~1200円程度で売ってしまったと仮定したら、1700円のTOB価格との差はかなりありますから…。

● そして大引け後。そろそろ帰り支度と考えていたところ、「シティ、日興CGのTOB価格を1700円に引き上げ」 の速報。トレーディングルームでも、「やっぱり来たか」と「踏み込んだ値段やなぁ」の感想が漏れるなか、「ファンドの言いなりか???」との声も(^^;。いずれにしろ、こちら、「シティグループ、日興コーディアルグループ株式を1,700円で公開買付実施」 が正式なリリースです。1枚ものですので、目を通しておいた方がよろしいかと…。

● 昨日同様、今回も「奥歯にモノが挟まった」状態は変わらないのですが(^^;、1700円だと1350円のままでは売らなかった向きの相当部分が売却を考慮するようになるハズ。今日が1500円近辺なので、それに対してもプレミアムが付いていることになります。ただ、今日の発表は同じく重大なコミットメントではあるものの、正式にTOBの手続きに入ったワケではありません。近くその状態になるとは考えているのですが、価格については「確定」とまでは言い切れない状況です。そのため、「ここまで引き上げたんだから…」の一方で、「もっと引き上げてくるのではないか?」という思惑も打ち消せないでしょう。ただ、1700円より上値を買い付いて、そしてTOB価格の引き上げが無ければ、今度は買いついた方が窮地に陥ることになります。つまり、思惑含みの状態がまだ少し続くと考えておいた方が良さそうです。

● また、シティのTOBが完全に成功してしまうと、今度は日興CGの上場廃止リスクが高まることにもなります(昨日コメントご参照)。もし少数特定者持株数が75%ラインに届かないならば、普通の状態で上場は維持されるものの、TOPIX的にはFFWが下がるのは目に見えています。この辺も、TOB後のこととしてFM諸氏は頭に入れておく必要があろうかと…。昨日も書いたのですが、ホンマ、この件は、想像以上に厄介な案件になりつつあります。

● ところで、適正価格は2000円などと"意見表明"していたファンド筋は、当然、今日の1500円近辺なんかは「安過ぎる」ハズなので、一株たりともも売っていないハズですよね(^^;。一見、共同歩調を取っていそうで取っていない仁義無き戦いが舞台裏で行われていると想像しています。抜け駆けやらダマシはもちろんのこと、プロ同士の戦いですから「だまされる方が悪い」の世界。手口が公表されていれば、色々と見えてくる可能性もあるんですけど、残念。怖いもの見たさの興味はあるんですが(^^;、そこまでの心臓がないと考えている場合は「君子危うきに近付かず」でよろしいかと。何も素人がK-1リングで本気で殴り合いすることはありません。観客席からでも楽しめますから…(^^;。

● ちょっと話題が逸れるのですが、今回の東証の決断について、"識者"からは「上場廃止基準の明確化」との声が出ています。その気持ちは分かるんですが、実際問題、この手の話はケース・バイ・ケースになるのが当然なので、あまり明確化しようとするのも、努力が無駄になる可能性は大きいと考えています。数値基準は明確ですが、じゃあ、どこまで想定できるかってこと。ほんの一例ですけど、もし「粉飾決算で前年度経常利益の50%超をやっていた上場廃止」なんて決めれば、「49.99%ならOKね」なんてことになると、余計に理不尽さは増すことになります。そして"識者"からは、もっと細分化・明確化しろとの議論が巻き起こることでしょう。そんなことに時間とエネルギーを使うよりは、もっとやるべきことは多いはずです。

● 疲れた…(^^;。今日も長文過ぎてスミマセン。最後に話題変更。四季報/会社情報の発売が3月15日。データフィード上では、次々と新しいデータが流れてくる時期になりました。市場は既に今期ではなく来期業績を織り込みに行く時期。発射台が高過ぎると来期が伸び悩み/減益になってしまうし、でも好業績でPERを下げないとPER20倍の壁があるし…と、複雑な状況(^^;。悪いパターンとして考えられるのは、今期業績が好調だったことが確認できても、「来期業績が焦点」と好材料に反応せず、来期コンサバ予想を嫌気する展開。可能性が十分にあるだけに、ちょっと腰が引けてしまいそうです(^^;。

 TOPIX : 1741.36 (+11.05, +0.64%)    日経平均 : 17292.39 (+128.35, +0.75%)    円ドル : 118.25  

● マーケットについては、サクッと行きましょう。堅調は堅調だったものの方向感に欠ける1日。初っ端であっさりと「幻のSQ値」(17290.65円)をクリアし、その後も堅調に推移。ただ、後場中盤に掛けて伸び悩んでみたり、全体としては上値の重たさも否定できない状況。綱引きが続いたおかげで、今日の日経平均の日中値幅はわずかに118.51円。特に前場はわずかに67.87円(後場は99.58円)しかありませんでした。個別銘柄での動きは何かとあったのですが、今日は本題が控えているので簡単に。個人的に目立ったと感じたのはTBSのストップ高。「どないなっとるんやぁ!」という叫び声が聞こえてきそうでした(^^;。これ以上の詳細は、各種メディア記事をご覧下さい(^^;。

● 記録。東証1部出来高は前週末比11億2869万株減の20億6211万株、売買代金は同2兆0345億円減の2兆7236億円でした。金曜日がビッグSQだったので数字がかなり歪んでいますが、それを考慮しても、今日は今一つ盛り上がりに欠けたのが分かります。東証1部値上がりは1295銘柄、値下がりは341銘柄。また、今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、再び売り越し(3070万株売り/2390万株買い)でした。超短縮マーケットコメントです。

● 本日の本題(^^;。日興コーディアルの件に行きましょう。本日午後5時半から東証西室社長が記者会見。ただ、実際はその前にNHKに速報が流れたようで、Bloombergで17時11分、ロイターでは17時14分にNHKを引用して「上場維持」の速報が流れました。これでトレーディングルームは大騒ぎ。「何を考えとるねん?!?」との叫び声が飛び交う状態。同時に、トレーダー連中は可能な対処をしなくてはいけないしで、一時、かなりの騒ぎになりました(^^;。

● 記者会見内容については、あちこちのメディアで大特集状態になるでしょうからそちらをご参照頂くとして、まず事実関係をきちんと把握しておきましょう。東証から行くと、一番大事なのは「監理ポスト割当ての解除 -(株)日興コーディアルグループ -」 のリリース。これにより、監理ポストから通常ポストに戻ることとなり、「上場廃止基準に該当するおそれがある場合」に当てはまらなくなったことになります。つまり「上場維持」ということで、明日から日興CGは普通の銘柄として取引されることになります。大証からも「(株)日興コーディアルグループ株式の監理ポスト割当解除及び同社への注意勧告等について」 とのリリースが出ていますが、基本的には東証と同じ主旨です。また、日経からも「日興コーデ、日経平均採用を継続」 とのリリースが出ていますが、これは連動して出る当然のリリースですので、それほど大きな意味はありません。

● さらに、3月6日に発表された日興CGとシティグループの「包括的戦略提携」(http://www.nikko.jp/GRP/news/2007/pdf/070306_1.pdf)もお手元に開いておいて下さい。

● 最初にお断りですが、ここから色々と書きたいことはあるのですが、このホームページ/ブログがあまりにもオープンなため(^^;、奥歯にモノが詰まったような書き方しか出来そうにありません。実際問題、派手な話(でも可能性が低い話)の方が面白かったり(^^;するし、実際にネット上では既にそのような憶測やらが飛び交っていることと想像しますが、こちらではちょっとそれらに対して距離を置いて書いていきます。

● シティは上記リリースにおいて、日興CGのTOBについてかなり強いコミットメントを発表したのは確かです。しかし、手続きとして、まだ正式にはTOBの細かい点については発表していません。TOB価格の1350円にしても、厳密に言えば、正式なTOB価格として発表されていないのです。コミットメントの強さから考えると、値下げすることはないと考えていますが、かといって確定値ではないとも認識しています。当該リリースでは、「本日から1週間以内の日を目処として…」と書いているので、今晩か明日にでも、正式にTOBがスタートすることになるはずです。

● このTOBにおいて、シティは過半数の株式をTOBで購入する意向を表明しています。また、週末の新聞報道では、直近で大株主になったファンド筋からの色々な"意見表明"が流れていて、そのなかでファンド筋の保有合計が約26%とも伝えられています。例えば、Bloombergニュースの「シティの日興TOB価格に海外大株主4社が不満-保有合計約26%」 って感じです。似たような記事は複数流れていました。利益追求に貪欲な点は見事と認めるものの、火事場泥棒っぽい面が否定できないし、感情的に「なんかなぁ~」って感じは否定できません(^^;が、その話は横に置いておいて、前に進みましょう。

● そこで、東証の「上場廃止基準概要」 を見ると、その基準の一つに「少数特定者持株数」があります。良く知られているのは75%基準ですが、その上に「上場株式数の90%超」という基準もあります。75%は上場廃止が決定されるまでに猶予期間があるのですが、90%超は「猶予期間なし」。この少数特定者持株数は「大株主上位10名及び役員が所有する株式の総数」と定義されているので、もしシティが50%超を握ったとして、ファンド筋が26%保有していると、それで75%を超えてしまいます。さらに、もしシティが70%ほども買い集めてしまったとすると、ファンド筋が現在の持ち株比率のままだったとしても、それで合計の少数特定者持株比率が90%を超えてしまう事態も考えられることになり、そうなると日興CGは猶予期間なしで上場廃止になってしまう可能性が出てきます。TOBが終わって株主分布が確定したところで、少数特定者持株比率が75%を超えたか、もしくは90%を超えたかが判明することになります。そうなった場合、結果的に、日興CGがこの数値基準で上場廃止になる可能性は十分にあるのです。

● シティが最終的なTOB価格をどこに設定するかにより、この辺の動きは変わってくることになります。このコメントを書いている時点では、シティ側からも日興CG側からも、何もリリースは出ていません。早かれ遅かれ出てくるハズなので、日興CGのニュースリリースサイト(http://www.nikko.jp/GRP/news/bn_grp.html)に注目しておいて下さい。

● 今回の東証決定を受けて、既に売却してしまった可能性がある一部機関投資家はどう行動すべきか、ファンド筋はどう動くのか、シティはどうするなど、本当に色々と可能性が考えられます。現時点でシティのTOB価格は1350円と明示されているものの、今日の日興CGの終値は、その水準よりもかなり上の1404円。この株価の関係も、問題を複雑化させてしまいます。明日の株価の動き次第では、もっと問題は複雑化するでしょう。ホンマ、最初からそうだったけど、この件は、想像以上に厄介な案件になりつつあります。どんな行動をしても、「説明責任」の四文字熟語に潰されてしまいそうです(^^;。

● ネッ、奥歯にモノが挟まったような書き方になってきましたでしょ(^^;。難しいです。ホンマ。

● この件について、最後に言いたいことはメディアの報道。あれだけ腐るほど「上場廃止」と何度も言い切っておいて、結局は、誤報だったってことですよね。市場を混乱させた一因は、日経も含めた報道姿勢にもあった点は、ちゃんと認識しておいて欲しいものです。その過程で儲かった向きがあったでしょうけど、損した向きもあったはず。損を出した(出すであろう)大きな主体は、多分、声無き投資家層だと考えています(個人投資家ではないかもしれないが、最終的には個人資産)。先週の東証の怒りのリリースも、この辺の伏線だったのかもと、今振り返ってみると感じたりします。確かに普段以上に強い口調だなとは感じたのですが、読みが甘かったかもしれません(^^;。

● 疲れた…(^^;。最後にがらりと話題変更して雑談。米国は昨日(11日)からDaylight Saving Time(夏時間)に移行。昨年までは「4月の第1日曜日午前2時から」だったのですが、今年からは「3月の第2日曜日午前2時から」になり、これまでより3週間ほど早い日程です。欧州は例年通り3月最終日曜日(今年は25日)に夏時間入りするので、米国とのズレが長引くことになり、コンファレンスコールをやる時にちょっとした混乱の種になります(^^;。なお、夏時間の終了も変更になっていて、これまでは「10月の最終日曜日午前2時まで」だったのが、「11月の第1日曜日午前2時まで」になります。

● さて、もう一度、ゆっくりと風呂に浸かりながらでも、日興CGの件について考えることにしましょう!

 TOPIX : 1730.31 (+9.35, +0.54%)    日経平均 : 17164.04 (+73.73, +0.43%)    円ドル : 117.40  

● 今日はビッグSQ。例によって実況中継風に行くと、午前8時30分の段階でExcel上の日経平均速算気配は前日比2230円高ほどで、19300円台に乗せていました(^^;。もちろん、これは誰も信じないのですが、ここ最近は、大幅マイナスで推移して最後に買いバスケットが入ってチャンチャンって感じだったのが、今回は逆の展開。8時50分で前日比2300円高、8時55分で同2210円高、8時59分でも1950円高と来て、最後の最後にお約束の売りバスケット(かなり大型)が出たものの、買い優勢の状態は変わらず。結局、前日比200.34円高の17290.65円でした。今日の日経平均ザラ場高値は前日比155.90円高の17246.21円だったので、「幻のSQ値」。来週、比較的スッとここを抜ければ問題ないのですが、残れば妙なジンクスになる可能性があるので、ちょっとだけ意識。

● 市場筋によると、最後に出た売りバスケットは、日経平均一銘柄あたり69万4000株ずつと29万8000株ずつ。凄いサイズです(^^;。なお、日経平均型がソコソコ買い越しだった一方、TOPIX型はチャラから気持ち売り越しだった模様。ただし、日経平均採用銘柄の買いに押し上げられて、SQそのものはTOPIXも高くなっています。今回は、某欧州系証券がロールオーバーを「手控え」たように見えたのですが、本当にそうだったとしても、結果的に、逆側の買いがそれなりに入る、ってことでしょうか。SQ値が前日比で200円ブレたのは、それなりの変動だったとしても、落ち着くべきところに落ち着いたって格好でした。なお、市場筋推計では、SQ関連の出来高は約8億株程度、売買代金にして1兆5000億円程度とのこと。9時15分時点での東証1部出来高は11億8693万株、売買代金は2兆0119億円でした。

● 今日も日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● SQが買い越しだったことに加え、米国株堅調、8日ぶりの「非公式」外資系証券寄付前売買動向買い越しの影響を受けて堅調な寄付き。ところが、午前10時半頃に先物がスルスルと下落。あっという間に裁定解消売りを引っ掛けて、指数もスコンと伸び悩み。その後は、崩れそうで崩れず、上がりそうで上がらず、指数は横ばいのままもみあい。今日は、「米雇用統計を見極めたい」との絶好の"言い訳"もあって、金曜日ムードを満喫する後場になってしまいました。まぁ、お疲れの1週間でしたしネ…(^^;。

● 昔だったら、SQと機械受注が重なることが多く、午後2時にその発表があったので、SQが通過後でもそれなりの緊張感があったのです。ところが、発表時間が8時50分になってからは、機械受注そのものが、あまり市場筋の話題にもならなくなってしまったような気がします。少なくとも株式市場から見る限りにおいては、静かにマイナーな経済指標になって行くのでしょう。今日も相場解説的には、「機械受注がコンセンサスを上回ったことで機械株が堅調に推移」と"きれいに"まとめておきたいところでしょうが、実際のところは、TOPIXが+0.54%だったのに、東証機械株指数は+0.04%とアンダーパフォームでした(^^;。その他金融はぶっ飛んでいましたが、これはどんなにひねくり回しても、機械受注と一切関係ないですしね(^^;。

● 話題変更で日興CGの件。昨晩も色々と掲示板などを眺めていたのですが、とにかく、あちこちで騒がしいこと(^^;。さらに、今朝のニュースで東証からの発表が来週に遅れると伝えられると、ますます思惑先行がし易くなった感じを受けてしまいました。その間隙を縫う形で、5%ルール開示で登場しているファンド筋からも、「売ってあげない」宣言が相次ぎ出てくるなど、TOB価格についての思惑が過熱気味。ファンド筋がこう発表するのも、多分に駆け引きが入っているのは簡単に想像できます。でも、その駆け引きが周辺の思惑を呼ぶのも事実で、東証から正式発表があり、さらにシティからTOBの細目が正式に発表されるまでは、思惑で右往左往する状態が続きそうな空気。つられてというよりも、ヘッジ買いと想像しているのですが、野村HDの株価も動くようになってきたし、傍観者にとっては面白くても、厄介に感じている方々も多いと想像しています。まぁ、ここでは、これ以上は書きませんけど…(^^;。

● 一方、指数ヲタク系の観点からは、今日の日経金融新聞に出ていた「大証、日興上場継続を模索」というのも、問題を複雑化させます。TOPIXは東証1部上場銘柄が対象なので、大証が何をしようとも直接的には関係ありません。東証が上場廃止と言えば、TOPIXから外れます。また、日経平均は銘柄選定基準において、「東証第1部上場銘柄のうち市場を代表する225銘柄を対象」と明記しているので、東証1部銘柄でなくなったら、たとえ大証に上場していても駄目。TOPIXと同様に東証が上場廃止にすれば、日経平均採用銘柄のステータスは無くなります。

● ところが、Russell/Nomura 日本株インデックスだと、「東証一部の上場企業のみに構成銘柄を限定せず、JASDAQ やヘラクレスを含む全市場の上場銘柄を対象」とルールブックに明記されているので、東証上場廃止になったとしても、大証で(大証以外でも良いんだけど)「上場が維持」されれば採用銘柄として残る可能性があります。また、MSCIにも問い合わせたのですが、こちらは「case by case」とのこと(^^;で、詳細はその都度らしいです。いずれにしろ、来週に出てくるであろう東証の発表について、心の準備だけはしておきましょう。

● 記録。東証1部出来高は前日比6億1680万株増の31億9080万株、売買代金は同1兆5364億円増の4兆7581億円。出来高に関しては、昨日、前日比で4億6431万株も減少していたので、それを考慮すると、今日のビッグSQでも、それほど爆発的に出来たというほどではなかったのが分かります。また、売買代金の面からは、2月28日の急落局面で4兆8282億円という超大商いがあったので、そこに少し足りない状況。ビッグSQで商いが膨らんだのはその通りですが、一方で、あの2月28日がいかに凄かったかも分かります(^^;。

● また、SQ日の特徴として売買単価も急上昇。終値ベースで前日比239.57円高の1491.19円でした。寄付き直後の9時15分時点ではもっと高く、1695.02円もありました。また、今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、8日ぶりに買い越し(3840万株売り/3970万株買い)でしたが、やはりフローは少なめの印象。

● さて週末。今週も相場に振られて、何かとお疲れの方が多かったかもしれません(私も含めて…(^^;)。この際ですから、前向きに桜を心待ちにする週末にしたいものです(^o^)。開花予想は色々なサイトがあるので、さくっとググッてみてください。東京の開花予想は3月20日頃みたいなので、まだもう少し先ですけど…。今日も長文スミマセン。良い週末を!

 TOPIX : 1720.96 (+31.36, +1.86%)    日経平均 : 17090.31 (+325.69, +1.94%)    円ドル : 116.70  

● 朝方は「今一つやなぁ~」の雰囲気が蔓延していたものの、昼休みに円ドルが116円台を超えて円安方向に向かったことで、一気に雰囲気が変化。後場後半には円が全面安状態となり、株式市場はドンドン上値追いの展開。日経平均はあっさりと17000円を超えて上昇し、アレヨアレヨの大幅高。TOPIXも日経平均も高値引け。市場心理にかなりウェイトが掛かっている相場環境なだけに、まだしばらくは、為替が円高に振れると売られ、逆に円安に振れると「買いだぁ!」って感じの展開が続くのかも知れません(^^;。

● 今日も日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。なぜかYahoo! Financeに円ドルの日中足で大きなのがないので、想像力で補ってください(^^;。

● 個別には、鉄鋼、非鉄に加えて石油関連と、コモディティー系銘柄の強さが目立った印象。商社も同じ主旨で高かったです。テクノロジーもそれなりに強かったものの、東芝やソニーのように、アナリスト関連のネタで飛ぶ銘柄はあったものの、今一つ、乗り切れない面が否定できず。一方、ここ最近、お休みだった電力・ガスの強さも目に付きました。電力で目立ったのは、電源開発(9513)の急上昇。5%ルール開示で「ザ・チルドレンズ・インベストメント・ファンド」の持ち株比率が上昇した件が材料だったのですが、比率としてそんなに大きく変わっていなかったのはご愛嬌(^^;。この辺のデータならは、昨日もご紹介した「考える株式投資」をどうぞ。J-Powerなら直接 こちらから も行けます。この手の情報は、最終的には、第一次情報で確認する必要はあるのですが、手軽にパッと見る時には、EDINETを苦労して検索してPDFファイルを一個一個開けて…なんてやってられませんもんネ(^^;。

● 今日の相場急上昇の背景は、また為替動向だったのですが、先日から話題になっている円キャリーの規模や実態については、本当に把握している向きがいるのかどうかは分かりません。今回の株安局面で、本当に円キャリー解消が大規模にあったのか、それとも柳の影に驚いただけだったのかも、ある程度の時間が経過しないと分からないと考えています。もっとも、今日の円安や株高を見て、「円キャリー解消は大した規模ではなかった」と主張する向きが増加することは、想像できますけどネ(^^;。

● その一方で、今回の株安局面での被害者もチラホラとニュース記事になり始めています。Bloombergでは、「マンやウィントン・キャピタルなどヘッジファンド、先週の株安で打撃」 と流れていたし、同様の記事は、WSJでも「世界同時株安でマネージドフューチャーズファンドに損失」 と出ています。両方とも記事は同じような内容ですが、何となく混乱の一端が見えてくる感じがします。ただし、メディアに記事が出てくる頃には、すでに「現在進行形」ではなくて「過去形」のことが多いのは、この件に限ったことではありません。この点は認識しておきたいです。

● さて、明日はビッグSQ。先物関係者にとっては、3ヶ月に一度の"お祭り"ですから(^^;、恐れるのではなく楽しむ気持ちを持っておきたいところ。今日の上昇相場で色々な懸念材料を過剰に意識するのは薄らいだとしても、本質的なところがどうなのか(解消したのかしていないのか)を、冷静に見る心は持っておきたいです。手口から見る限りでは、某外資系証券は、結局、あの大量の玉をロールしなかった「ように」見えます。ただ、SGXやシカゴで実施した可能性も十分に考えられることで、何が起こっているかの全体像を把握するのは無理。よって、明日のSQはどうなるかも予想できないし、しません(^^;。いずれにしろ、ミスプライス狙いのカウンターが大量に入ってくるでしょうから、結果的には、それほど大きなミスプライスは発生しないことが多いのです。

● 日興CGについても少し書いておきましょう。東証は最近の報道にかなりお怒りのようで、「日興コーディアルグループ株式の上場廃止に関する報道について」 とのリリースを昨日出しています。珍しく強い口調です(^^;。もっとも、シティのおかげで、明日のSQで処理しなくても何とかなりそうな雰囲気が漂っているのは事実で、混乱回避の観点からは、シティさまさまの状態。一方、日興CGが上場廃止になるならば、日経平均やTOPIXだけでなく、MSCIだのラッセル野村だの、色々な指数から外れることになります。ただ、まだそれが起こっていないので指数運用筋は"待たされている状態"。「やるんやったら、はよやれよぉ!」との恨み節も聞こえてきそうです(^^;。

● 業務連絡。本日大引後、東証からソネット・エムスリー(2413)の東証1部昇格が発表されました。東証HP内、http://www.tse.or.jp/listing/1section/1sec.html でご確認を。マザーズからの昇格で3月15日付け、4月末のTOPIX算入です。ところで素朴な疑問。大引後の発表なのに、何で今日ザラ場で急騰しているの?同株は前日比+7.2%(前日比27,000円高の402,000円)だったのですが、いくら相場全体がこれだったとしてもねぇ(-_-;)。手口が公表されていたら、どの証券が買い越していたかなどが一発で分かるのに…。こういう"不思議"な値動きを防ぐためにも、手口情報の再公表を検討すべきだと思います。

● 記録。東証1部出来高は前日比4億6431万株も減って25億7400万株、売買代金は同5735億円減の3兆2217億円。活況は活況だったのですが、相場の動きの割りに意外に減ったな、との印象。今朝のSQは前日比51.87円安の16712.75円だったので、切り返しの強さも分かります。東証1部値上がりは1519銘柄、値下がりは165銘柄でほぼ全面高。また、今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、これで7日連続の売り越し(2810万株売り/2620万株買い)でした。ただ、フローはかなり減っている印象が強くなってきました。

 TOPIX : 1689.60 (-2.94, -0.17%)    日経平均 : 16764.62 (-79.88, -0.47%)    円ドル : 116.40  

● 「SQ 2日前、魔の水曜日の呪い」だったのか、NY株式が高い日は"寄り天"でアカンという経験則のせいなのか…。朝方こそ強く始まった相場も、前場中盤には駄目駄目モード点灯。10時半前に日経平均はマイナスに転落してしまい、マーケットは失望で溢れる状態。後場寄付後に高値トライする局面はあったものの、その後は再びズルズルと下落。結局、前日比では大した下げではなかったものの、朝方高かった分だけ、何となく指数以上に下げが大きく感じた1日でした。もっとも、今日は朝から「高寄りしたところは買いたくない」という気持ちを持っていた方々が多かったでしょうから、心理的なダメージは限定的だったかもしれません。ただ、自律反発というからには、もう少しって気持ちもあったハズ。失望感は否定できない引け味でした。

● 今朝のSQを計算すると、前日比174.63円高の17019.13円と、17000円に乗せていました。ザラ場の日経平均高値が前日比143.51円高の16988.01円だったので、見事に"寄り天"の「幻のSQ値」状態。妙な格好で残らないことを祈っています(^^;。えっ?「SQ 2日前、魔の水曜日の呪い」って何かって?良く下がるんですよ、SQの2日前の水曜日は…(^^;。単なる経験則ですけどね。今日も日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● 今日の相場の象徴は、良くも悪くも鉄鋼株。新日鉄は、なんと1989年5月以来の900円台乗せ(!)。ただ、この900円が付いたのは、9時12分に買い気配の後に892円で寄付いた直後の9時16分。後場にもう一度895円までアタックしたものの(13時40分)、その後はズルズルと下落して、後場中盤には大口売りが出たこともあって、終値は前日比マイナス(前日比9円安、853円)。相場全体もこんな格好でした。新日鉄の日中足とTOPIXや日経平均の日中足を並べてみると、その類似性を見て取ることが出来ると思います。と言うわけで、新日鉄の日中足も付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

新日鉄(5401)日中足

● え~っと、それ以外の個別銘柄の話は、他の"相場解説"にお任せするとして、ロールオーバーの話題に行きましょう(^^;。今日もロールオーバーの動きは活発で、それなりにロールは進捗している様子。今回のロールの特徴は、全体にスプレッドがかなり強含んでいること。今日もTOPIX先物の限月間スプレッドが-7.0ポイントオファーから-7.0ポイントビッドに、ズイッと強含みになったのが印象的でした(結構、大きな出来事です)。

● ティックデータで見ると、9時40分からワンショット1000~5000枚単位で-7.0ポイントが買われ、アレヨアレヨと言う間に-7.0ポイントのオファーが減少。9時46分に-7.0ポイントビッドになり、そこからは-7.0/-6.5ポイントでの推移となりました。何で大事のように書くかと言えば、普段は日経平均先物のスプレッドがプレミアムになるのは見慣れた風景。でも、TOPIXは0.5ポイント程度のディスカウントが当たり前なんです。ところが、今回は逆に0.5ポイント程度のプレミアムになっているのが、どうも不思議というか…。

● 素直にこの状態を解釈すると、売りロールの圧力が普段よりも小さいことを想像できます。売り圧力が小さければ、相場がジリ高になるのは、個別銘柄でもスプレッドでも同じ。なら、「何で売り圧力が小さいの?」って事になるのですが、より想像力を逞しくして考えると、「裁定業者の一部がロールしていない」もしくは「ロールを遅らせている」可能性があります。日興CGの件が影響しているのだろうとは想像しますが、明日の3月限取引最終日を控えて、何となく思惑を呼びそうな空気が濃くなってきました。まぁ、ぶっちゃけた話、某外資系証券(敢えて具体名は書きませんが、手口と建玉を見ればすぐに分かります)がどう動くかに注目です(^^;。あそこがロールしないとなると、ゾクゾクするSQになるかもしれませんから…。

● この時期は限月間スプレッド取引が盛り上がる分だけ、ロールがマーケットに与える影響も無視できなくなります。日経平均先物の3月限+6月限の立会内取引の出来高は合計で164,072枚。それに対して、取引所の限月間スプレッド取引が9,785枚、業者間取引でロールに多用される立会外取引は、3月+6月合計で254,960枚も出来ています。一方、TOPIX先物ではこの傾向がより顕著で、単品の立会内取引が合計71,438枚に対して、取引所の限月間スプレッド取引が95,441枚、立会外取引が合計で277,662枚(3月139,143枚、6月138,519枚)も出来ているのです。つまり、ロール部分の出来高がこれだけ大きくなると、単品市場に影響を与えざるを得ない、ってことです。

● よく相場解説などで、先物で大口の売り買いがあると「仕掛け的な…」と書かれるのですが、この時期には、ロールからの影響でこぼれだした部分がかなりあるはずです。私はこの書き方が好きではないので感情的になっちゃうのですが(^^;、もし本当に記者なり書いている人が「仕掛け」と確信しているのなら、ちゃんとウラを取って「的」抜きで「売り仕掛け、買い仕掛けで…」と書けよぉ!って感じです。「仕掛け的な…」で「ふぅ~~ん、そうか…」と単純に納得させるような書き方は、どうも好きになれないのです。もっと背景があるんだから…。時には本当の「仕掛け」もあるでしょうけど、それならそれでそう区別して欲しいものです。調べるのが手間だからってのだったら、単なる手抜き工事です。ホンマ(^^;。

● 冷静に(^^;。話題変更。日興CGについても少しだけ。TOB価格が1350円のところ、今朝は買い気配で1380円で寄付き。その後も1350円超での取引が続き、終値は前日比17円高の1357円。高値は寄付の1380円、安値は1353円、VWAPは1365.0347円でした。昼休み中にはBloombergニュースで、「日興筆頭株主のハリス、シティのTOBを拒否」とのニュースも流れていたし、何らかの格好でTOB価格引き上げに繋がる思惑でもないと、TOB価格より上値を買う理由は見付かりません。今日の日興CGの値動きについては、FM諸氏の間でも首を傾げている方々が多かったです。なお、上記を含めて、最近の日興CGに関する大量保有報告(5%ルール開示)は、「考える株式投資」(http://g2s.livedoor.biz/)の大量保有報告書データベースをご覧下さい。直接だと、http://g2s.biz/tool/fiverule/8603.html からどうぞ。このサイトには、いつもお世話になっています(^o^)。

● 最後に記録。東証1部出来高は前日比8418万株増の30億3831万株、売買代金は前日比ほぼチャラの10億円減の3兆9752億円と、相変わらず活況が継続。今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、6日連続の売り越し(3230万株売り/2780万株買い)でした。

 TOPIX : 1692.54 (+29.83, +1.79%)    日経平均 : 16844.50 (+202.25, +1.22%)    円ドル : 116.50  

● 朝方はかなり神経質なムードで、「そろそろ自律反発」との気持ちの半面、「まだヤバイではないか」も否定できず、おっかなビックリ状態。上昇がはっきりしてきたのは、前場後半に円安/ドル高の方向に振れてからでした。さらに、昨日リバランスを見送った機関投資家が入ってきたのか、今日の昼休み東証立会外バスケット取引は1000億円超と活況。後場も引き続きジリ高となり、今日の高値圏で引け。物色動向は元に戻って(^^;、鉄鋼、非鉄、海運、重工が中心。メガバンクはやっぱり駄目で、FM諸氏からも「ホンマ、銀行株は駄目やね」の声が漏れていました(^^;。

● 何はともあれ、今日の日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● この5日間の下落幅を考えると、今日の反発は物足りないだろうし、これで底を打ったと確信している市場参加者は、実際のところ、あまり多くないでしょう。ちょっと意地悪な書き方をすると、一般的に、相場は自律反発の後にもう一度肝試しをします。それを乗り越えさえすればなんですが、そこまではもう少し時間が必要だと考えておいた方が良さそうです。ただ、機関投資家を中心に「買いたい弱気」だった向きも多く、変な書き方ですが、今回の下落でホッとしている向きも少なくない感触もあります。この辺の綱引きが興味深いところです。

● 為替に関しては、今日はある程度の安心感を与える値動きになったことが、少なくとも心理的には効いた格好。バンクの為替連中と昼休みに立ち話したところでは、「115.00円にはオプションのバリアーがあって、かなり底堅さが出てきた」とのこと。ただ、同氏によると、「でも、ここ割れたら知らんでぇ~」と(^^;。その下には当然のようにストップロスが控えているでしょうし、そこを突き抜けたら加速するのは予想できます。ただ、それが起こらないならば、徐々にであっても115.00円辺りが底堅くなり落ち着いてくるんでしょう。

● この115円というのは、企業業績などのファンダメンタルズ的にも重要なポイント。改めて書くほどのことは無いのでしょうけど、多くの日本企業は1ドル=115円前提で決算予想を出しています(12月短観では114円)。多くの輸出型企業では、これよりも円安ならば利益上乗せとなる一方、逆に円高に振れると利益目減りリスクがあります。もっとも、3月決算銘柄の今期業績については、今現在、多少円高に振れたとしても、加重平均の観点からは大した影響がないと思います。ただ、来期の業績予想を出す際に、足元の為替水準は当然参考にされるわけで、1ドル=115円前提だと○%増益予想が出せても、1ドル=110円前提だと下手すりゃあ減益予想になる可能性があります。当然、これはどよぉぉ~~んです(^^;。1ドル=115円は、色々な意味で注目が集まる水準であり続けそうです。

● 話題変更。ロールオーバーについて少し書いておきましょう。今日は相場が多少落ち着きを取り戻したこともあって、ロールオーバーも本格化してきた印象。水準としては、取引所取引でTOPIX先物が-7.5/-7.0ポイント、日経平均先物が-50/-40円。ミニ日経先物は-45円オファーがあり、業者間取引もこれを反映した水準で推移していたようです。Bloombergでデフォルト状態で計算すると、TOPIX先物のフェア限月間スプレッドは-7.55ポイント、日経平均のフェアは-64.09円。日経平均がいつも通りのプレミアムで、TOPIX先物はほぼフェアバリュー近辺で推移。普段との違いはTOPIX先物が普段よりもやや堅調という程度。日興CGの上場廃止問題が微妙な時期にぶつかりそうですが、現時点で限月間スプレッドを見る限りでは、特に影響が感じられない状態でした。

● そして大引後、午後6時から日興CGとシティグループは合同記者会見を実施し、「包括的戦略提携に合意」を発表。ニュースリリースは、http://www.nikko.jp/GRP/news/2007/pdf/070306_1.pdf です。これは目を通しておいた方がよろしいかと。

● このリリースの中で、「一株あたり1,350円の買付価格」と明記。もしかしたら、プライスが出ないかもしれないと考えていたのですが、ずばりと出して来ました。さらに、「全ての株式等についての公開買付け」と「本公開買付は、東京証券取引所による日興コーディアルグループ株式の上場維持又は廃止の決定にかかわらず実施されます」と明記している点にも注目です。また、ちゃんと「不発弾」が見付かったときのための条項もあります(この辺はしっかりしているというか…(^^;)。リリースの最初の方は、個人向け業務とか法人向け業務とかがあるのですが、その辺は適当にスルーして、最後の方に重要ポイントが列挙されています。

● まず、日興コーディアルの今日の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

日興コーディアル(8603) 日中足

● 今日の日興CGは、朝方少し売買停止になっていた後、買い気配でスタートして、寄付が1299円、高値が1379円、安値が1278円、終値が1340円(前日比161円高、+13.66%)と爆騰状態。VWAPを計算すると1334.2205円でした。しかし、それにしても、このTOB価格は微妙(^^;。朝方からアグレッシブに買った向きがいたのは分かるのですが、日中足を見る限りでは、「偶然」でしょうけど、何となくこの値段(1350円)から上が買われていないというか…。値段は付いたものの、長持ちしなかった(買いが続かなかった)様子は、日中足からも見て取れます。もちろん全くの「偶然」でしょうけどね。

● また、これを書いている時点では、東証からも日経からも何のリリースも出てきていません。もちろん、東証の判断はシティがTOBするかどうかとは直接的に関係ないので(間接的には影響しているとは思うけど)、連動するのもおかしな話になってしまいます。とは言うものの、すでにあちこちで報道されているように、今週中には、日興CGの上場関係のリリースが出てくると考えています。

● うがった見方をするならば、シティがTOBをやると表明したことで、日興CG株が株価的に下支えされるのは当然明白。日興CGが予想されている通り上場廃止になり、日経平均採用銘柄でなくなり、インデックスファンドや投信から大量の売りが出たとしても、シティが買ってくれるんですから、誰も文句はないでしょう。当然、混乱も防げることになります。シティがこの案件のリスクを丸抱えするワケで、これは「貸し一つ」って感じに受け取れます。誰に対する「貸し」かは、ここには書かないですけど、もうお分かりですよね。うまいと言えばうまいし、タダでは転ばないしたたかさを感じます。この件のリスクとして考えられるのは、既に5%ルールで色々と名義が出てきている海外のファンド筋の動きです。あまり不満はないTOB価格だとは思いますけど…。

● 個人的に事後的な印象を書くと、「みずほFGや三菱UFJ FGなどに、これだけの"腹"があればなぁ~」ってこと。外資系企業に勤務していて書くのは妙かもしれませんが、今回の件で、日本人としては、ちょっと複雑な心境になってしまいました。

● ちょっと書き過ぎ(^^;ですけど、もう一度話題変更。ここ数日、気付いていながら書いていなかったのが、日足チャート上で出現した「アイランドリバーサル」。この形が広く認識されるようになったのは、2006年9月初旬にきれいな形で出現して、その後、それなりの調整局面があってからでしょうか。今回は、昨年9月ほどはっきりとしていない格好ながら、TOPIXで1800ポイントから上、日経平均で18000円から上が、「島」として取り残される状態になっています。そしてこの急激な調整。実際のところ、「認識した時には遅かった」って感じですが(^^;、記録として書いておきましょう。個別銘柄でもこんな形のチャートがかなり多くなっています。なお、「アイランドリバーサル」の詳細説明は、ググッて一番上に出てくる三貴商事のHPなどをご参考に。URLを書いておくと、http://www.sankishoji.co.jp/info/lecture/04n.html です。

● 記録。東証1部出来高は前日比7196万株減の29億5413万株、売買代金は同1467億円減の3兆7962億円と、相変わらず活況が継続。東証1部値上がりは1455銘柄、値下がりは220銘柄で、言葉使いとしては「ほぼ全面高」ってところでしょうか(^^;。また、今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、5日連続の売り越し(3420万株売り/2670万株買い)で、若干、落ち着きの兆しが感じられる雰囲気でした。

● 疲れてきたけど、最後に指数ヲタク向けの業務連絡(^^;。今日、東証から「株価指数算出上の取扱いについて(東海パルプ等)」(http://www.tse.or.jp/news/200703/070306_b.html)なるリリースが出ています。福岡銀行(8326)以外、あまり大きなのはないのですが、「知らなかった」ではマズイ話かと…(^^;。また、浮動株変更なども発表されています(http://www.tse.or.jp/topix/float/rate/index.html)。こちらもご確認を。

● さぁ、明日は「SQ2日前の魔の水曜日」(^^;です。シートベルト着用サインは点いたままですんで、そのつもり頑張りましょう!ネタが無い日は全く書くことがないのに、この1週間ほどはネタだらけで、文章が長くなってしまいゴメンナサイです。短く分かりやすくが主旨なんですけど…(^^;。

 TOPIX : 1662.71 (-58.88, -3.42%)    日経平均 : 16642.25 (-575.68, -3.34%)    円ドル : 115.65  

● 土曜日朝にNYダウとシカゴ日経平均先物を見た瞬間に、今日も軟調なのは想像出来ていたのですが…。しかし、最後までエグイ下げでした。順を追っていきましょう。CME日経平均先物は大証比295円安。今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向も売り越し。でも、それ以上に響いたのが、朝方一段と進んだ円高。あっという間に1ドル=115円台に突入すると、株式市場としてはもうなす術がなかった状態。円高そのものが企業業績に与える影響はもちろんのこと、「円高=円キャリー解消=投資資金縮小」という方程式を意識する現状では、売りが売りを呼ぶ展開に陥るのを防ぐ妙策が無い状態。あちこちで単発的にプラスになる銘柄もあったのですが、大規模な雪崩のなかでは効果は限定的。アジア各国も安いところが多く、今日は東京発って感じが強い1日でした。

● 今日も日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。大引け間際の数分間を除いて、本当にザラ場で反発局面が無かったことが分かると思います。さらに、今朝のSQを計算すると、前日比307.61円安の16910.32円(9時10分確定)だったので、ザラ場でその後、フォロースルーの売りがかなり出ていたことも分かります。ちなみに、日経平均のザラ場安値は、前日比685.02円安の16532.91円でした。

● 今日の急落でテクニカル的なサポートも、ブチッ、ブチッ、とあっけなく切れていく状態。日経平均が「5日続落」となるのは、昨年7月11日~18日以来の約7カ月半ぶり。これだけの間、「5日続落」が無かったというのも珍しいのですが、それだけ今の相場が悪いってこと。ただ、慰めにもならないかもしれませんが、今日の終値水準は、まだ12月安値を割れていません。12月中旬の水準です。ということは、昨年12月頭から参加していた方にとっては、「利食いチャンスを逃した」はあったとしても、損失の嵐ということは無いハズ。

● 一方で、外国人投資家の観点から見れば、円高なので余計にグラフは異なってきます。ドル建日経平均だと、今日の下落分を含んでも、まだ2月安値にも届いていません。現時点では相場の不安定さから見送っていたとしても、落ち着きが見えれば余力が機能する可能性は十分にあるんです。ただ、正直言って、今回の下落でここまで、しかも自律反発なしに連続的に下がるとは考えていなかった方が多かったでしょうし、この傷は癒すのに時間が掛かるかもしれません。せっかくですので、米ドル建の日経平均日足チャートを付けておきます(出典:Trader's Web)。このなかの、「株式情報 > 株式指標一覧」と行けば最新のチャートにたどり着けます。下手な情報端末よりも使い出があります(^o^)。借用感謝。

米ドル建日経平均 日足

● 今の市場心理というか不安心理は、円キャリートレードという、実態や規模の把握が困難な取引が焦点になっているだけに、先が読めない不透明感が不安心理を増幅してしまい、余計に下落を厳しいものにしてしまっているように感じます。心理状態が相場の大きな要因となっているだけに、それを反転させるきっかけが掴めないのが現状。笑ってしまうのは(笑っている場合ではないけど)、株式市場からは、円キャリー解消が落ち着くシグナルとして為替動向に注目し、「円高が止まらないと買うに買えない」となる一方、為替トレーダーと話をすると、「株式市場が下げ止まるまでは、円高方向が続く可能性が強い」と言うのです(^^;。つまり、お互いの顔色を見ながら、手探りで進まざるを得ない現状を良く表現しています。

● あちこちの"識者解説"では、「抜本的な景気の見方や企業収益などに変化はない」との主旨が目立つ気もするんですが、はっきり言って、今はファンダメンタルズはほとんど見ていません(^^;。市場心理が中心になって相場が動いており、動きそのものが材料。もちろん、いずれどこかでファンダメンタルズに視点を戻す時が来るのでしょうけど、それまでは「○○だから××になるはずだ」と論理で考えるのはちょっと危険。もっとも、逆説的になるのですが、市場心理で相場が動いているだけに、何かのきっかけで一変する可能性はあるし、その一方で、ズルズルと行く可能性もあると考えています。つまり、自律反発がやってくるにしても、不安定感の解消にはまだ時間が掛かると考えておいた方が良さそうです。

● 記録。東証1部出来高は前週末比2億8023万株増の30億2609万株、売買代金は同4138億円増の3兆9428億円と、相変わらず活況が続いています。東証1部値上がりはたったの27銘柄、値下がりは1695銘柄で、文句なしの「全面安」。また、新興市場はやっぱりこうなると弱いです。マザーズは指数で7.42%も下落。ヘラクレスも6.53%下落。マザーズ指数の終値1000ポイント割れは、2003年9月25日以来。ファクター面からは、バリューがそれなりに堅調だったほか、配当利回りの高い銘柄は総じて堅調(TOPIXほどは下がらなかった)。3月ってこともあり、やはり頼るところはこの辺ってことでしょうか(^^;。

● 今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、4日連続の売り越し(3180万株売り/1790万株買い)。先週金曜日もそうだったのですが、売りが増えているというよりも、買いがかなり減った印象。要は買い手控えなんでしょうけど、このところの活況相場を支えてきた外国人投資家の買いが落ち込んでくるなら、それはそれでまた心配です。

● 今日もロールの話などを書くスペースがありませんでした(^^;。簡単にさっくりとだけ書くと、相場が大きく動いていることに加えて、日興CGの上場廃止に関してあちこちでニュースが飛び交っているので、裁定業者も掴み所がないというか、動きにくい状況に陥っています。ロールを順調に進めるには、ある程度相場が落ち着かないとリスクばかりがでかくなるのでやり辛いのです。パッと見だと、方向感がある方がやり易く見えるかもしれませんが…。というわけで、今回は、相場がもう少し落ち着くのを待っているのは、実は裁定業者も同じだったりします(^^;。

● 最後に一つ。今回の下落局面と他の下落局面の比較を、夕凪氏がHPに書かれています。何となく今日の下落を予言されていたようなフシもあるのですが(^^;、それはともかくとして、このグラフを見る限りでは、下げ止まるかどうかはまだ何とも言えないですね(^^;。URLは、http://www.geocities.jp/yuunagi_dan/Day/current.htm です。各自でグラフを見てご判断を(^^;。

2007年03月02日(金) .... 続落、鉄鋼株堅調も輸出関連が軟調

 TOPIX : 1721.59 (-18.52, -1.06%)    日経平均 : 17217.93 (-235.58, -1.35%)    円ドル : 117.60  

● 寄付き前から売り先行の展開が予想されていたとは言え、前場中盤の下げは心理的に「どよぉ~~ん」とくる印象。その後は下がりそうで下がらない展開だったものの、今日も自律反発の「じ」の字が見えてこなかったことで、失望感が避けられない印象が残りました。やっぱり引け味も悪かったですしね。週末をまたぐことで、何らかの格好で変化があるかどうかです。後日の参考になるかどうか分かりませんが、日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● 特に後場に入ってから相場を支えたのは鉄鋼株だったのですが、逆に足を引っ張ったのがソニーを中心とするテクノロジーと自動車などの輸出系銘柄。ソニーは特許侵害問題和解で巨額支払いとののニュースが寄付前に流れていたものの、前場よりも後場の下げ方の方が嫌な感じを受けました。何だかんだ言って、ソニーはそれなりに相場の中心銘柄ですから、全体に与えた心理的な影響は避けられません。なんせ、ソニーが東証1部の値下がり率トップだったのですから…。これはかなり珍しいことです。

● それやこれやで、結局、TOPIXも日経平均も1週間としては8ヶ月ぶりの大幅下落で今週を終了。個人的に注目していた2月28日のSQ値(17241.24円)も、ブッチ切りで割り込んでしまいました(-_-)。ただ、これを書くと怒られるかもしれませんが、相場の方向はともかくとして、今週はバリューやリバーサルの効きがそれなりにまぁまぁだったので、機関投資家的にはそれほど機嫌が悪い感じで無かったです。実際、下記するように多くのヘッジファンドが大きな損失を出したのが事実だとしても、クオンツ的にシステム運用していた向きは、それほど悲惨ではなかったはず。これは、多少なりとも来週に掛けて心理的な救いになるかも知れません。

● さて、今回の一連の株安について、中国株下落に責任を押し付けよう(^^;とする解説が目立つものの(NHKを始めとする大手メディアは特に…)、個人的には、それはきっかけだったとしても、本質的な理由は資本の流れの変調と受け止めています。今日は上海株式市場も堅調だったのに、東京はあまり反応しなかったですしネ…。スケープゴートを作ると"説明"はし易くなるのですが、どうもマーケットの近くで見ている向きからすると、違和感があるのが本音。

● 円キャリートレード(最近のメディアでは「円借り取引」と言うらしい(^^;)については、私は専門家ではないので分からないところだらけ(^^;ですけど、ヘッジファンドやCTA筋が、かなりの金額を円キャリーを活用してレバレッジを掛けて、世界中で投資行動(投機行動)に動いているのは理解しています。昨晩のロンドンで、渡辺財務官が円キャリー取引の規模を「数十兆円、恐らく10兆~20兆円ほど」と発言したそうですが、曲がりなりにも国家のトップレベルにある人が発言した推計レンジの広さを見るだけで、円キャリーの全体像を把握する困難さがうかがえます。

● 円キャリーの解消が始まっているかどうかの傍証として、円高傾向に向かっている事実があるのですが、これは原因なのか結果なのかが判然としない面もあります(^^;。「鶏と卵」で、円高なので円キャリー解消が発生しているのか、円キャリー解消が発生しているので円高なのか、ということ。まぁ、往々にして相場では単発の要因で何かが起こることはほとんどなく、複合要因で色々なことが発生するので、これも「相乗効果」とか「スパイラル」になっているのが本当のところだろうと考えています。

● そういったなか、個人的には今朝流れていたロイターのニュースにちょっと注目しちゃいました。それは「米調査会社ヘッジファンドリサーチ(HFR)が1日発表したHFRX指数によると、ヘッジファンドは2月27日、世界同時株安を受けて1日の損失としては少なくとも過去4年間で最大となる巨額の損失を出した」とのこと。Webでは こちら に掲載されています。

● 運用担当者が、大きな損失を被ったときに、まずやるべきことの一つは損失拡大を阻止すること。要するに「止血」です。具体的には、ポジションを縮小するのが選択肢の一つで、通常は措置の第一歩となります。もし、そのポジションを円キャリーでファイナンスしていた(レバレッジを掛けていた)とするならば、ポジション縮小は円キャリーの解消に直結することになります。ヘッジファンドの中には、あちこちの市場に出向いている向きは少なくないし、円キャリーという借金の金利以上に稼げると考えれば、どこにでも行きます。なので、余波はグローバルになることが多いのです。

● もっと極端に書いてしまえば、現時点の足元の相場では、大規模な円キャリーの解消が入っているのか、小規模に過ぎないのかも、確認のしようがありません(^^;。なので、市場は「円キャリーの解消 → 円高 → 投資資金縮小」の連想で突っ走るしかなく、相場もその瞬間においては、その方向に動いてしまうのです。この瞬間においては、ファンダメンタル要因はほとんど関係なく、相場の動きそのものが材料。それだけに、「スパイラル」発生のリスクを常に抱えていることになります。誤解されるとアレなので書いておくと、これは単に相場が下落するってことだけではなく、心理状態の変化に伴ってボラティリティーが上昇するってことです。

● もちろん、このドタバタ状況が落ち着いてくると、状況は変化してくるはずです。問題は「いつ」その変化が見られるか、です。1~2日で落ち着きが出てくると考えていた向きが多かったかもしれませんが、東京株式市場でこれだけ自律反発の兆しが見えてこないということは(しかも中国株が曲りなりに反発したにも関わらず)、単なる妄想ではなくて本当に資金の流れが変わっている可能性が考えられるし、そうだとすると、もう少し時間が掛かると考えておいた方が良いのかも知れません。いずれにしろ、結論を出すのは早計ですし、本当の意味で結論が分かるのは、多分、3ヵ月後でしょうネ(^^;。そこまで待つわけにも行かないので、現時点では心理状態のブレに付き合うしかないと考えています。

● 先物の手口(UBS、DB、カリヨンなど欧州系の売り目立つ)についてや、先物のロールオーバーについても書くつもりだったのですが、長くなり過ぎるので今日は止めておきます(^^;。今日の記録。東証1部出来高は前日比4億3438万株も減少して27億4586万株、売買代金は同4693億円減の3兆5291億円でした。まだまだ活況ですが、少し落ち着きのシグナルかもしれません。東証1部値上がりは408銘柄、値下がりは1223銘柄。今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、3日連続の売り越し(3620万株売り/2680万株買い)で、売り買い共に株数ベースでは若干フローが減った印象。

● 最後に指数ヲタク系の話。今朝の読売新聞に「シティ・日興、週末に出資交渉…完全子会社化も視野」との記事。このヘッドラインそのものは既報って感じですが、その中に「東京証券取引所は当初の予定を早め、早ければ来週にも日興CGの上場廃止の是非を決める」との記述。ピクリと来ちゃいます(^^;。記事の書き方は、「早ければ」だし、「来週にも」なので何とも言えないのですが、来週はビッグSQ週。東証も十分に分かっていると思うので、妙な波乱を引き起こすような措置はしないとは思うのですが、逆にSQ直後(例えば金曜日大引後)なんかに出て来ると、それはそれで厄介。どうせ処分する必要があるのだったら、ビッグSQの高流動性時の方が波乱が少ないかもしれないからです。来週も何かと忙しくなりそうです(^^;。

● 今日もえらく長いコメントになってしまいました。スミマセン。ようやく週末。今週はお疲れの方々が多いと思います(^^;。ゆっくりお休みください。良い週末を!

 TOPIX : 1740.11 (-12.63, -0.72%)    日経平均 : 17453.51 (-150.61, -0.86%)    円ドル : 118.30  

● 今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、2日連続での大幅売り越し(4650万株売り/2610万株買い)で、シカゴ日経平均先物も大証比45円安。寄付きから軟調にスタートし、前場中盤頃からジリ貧基調となり、後場初っ端に一段安。自律反発に期待する向きが多かったでしょうが(私も含めて)、自律反発の「じ」ではなく、ジリ貧の「じ」ばかりが目立つ展開。ただ、今日の相場で救いだったのは、午後1時過ぎから鉄鋼株の業績予想修正の発表があったこと。JFEはやや失望部分があったものの、新日鉄がプラス転換するなど、地合いの悪いなかでかなり頑張ったと思います。ただ、相場全体の地合いの悪さは否定し難く、他に好影響が波及せずに局地的な影響に留まったのは残念でした。

● 昨日は前日比では大幅安だったものの、日足は陽線になる状態だったので、悲壮感は限定的に感じたのですが、今日の後場初っ端などは、はるかに雰囲気悪化。その後の下げ渋りで大分解消したでしょうけど、楽観視できる状況ではありませんでした。今日も日経平均の日中足を付けておきます。それと、鉄鋼株の代表格として新日鉄の日中足も付けておきます。(両方とも出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

日経平均 日中足
新日鉄(5401) 日中足

● 細かい話になるのですが、昨日のSQ値は17241.24円だったので、この水準をキープできるかどうかに注目していました。結果的にはギリギリで踏み止まった(今日の安値は17261.60 円)ものの、自律反発が見えてこないのは落ち込みます。昨日慌てて売った向きが「しまった!」って事になれば、さらに勇気を持って買った向きが儲かるようになってくると相場の雰囲気も変化するのですが、なかなか一筋縄では行きません。

● また、日本の相場時間帯では上海株式市場なども軟調だったものの下落率は2%未満程度で推移。最後は売られて3%近い下落だったみたいですが、新興市場はブレが大きいのが常なので、この程度だったら良く見かける風景のハズ。それでも心理的に圧迫感を与えた印象はありました。まぁ、あれだけ「チャイナ・ショック」なんて書かれると、気になるのは仕方ありません(^^;。

● ただ、中国株そのものよりも、やはり円キャリートレードのアンワインド、そして投資資金縮小への連想が働く影響がより大きいと考えています。弊社の為替トレーダーも今朝のコメントで、「一昨日のNYの安値117.50円より下値には、海外投機勢の円キャリートレード解消目的の大口のドル売りストップロスが入り始めており、相場は再度、底割れを起こし急落するリスクを残している」と書いています。上海株式市場よりも、為替を見ておいた方が良いのかも知れません。円高が加速するような展開になると、株式市場でも買いが入り難くなるのは簡単に予想できますから…。

● さて、一歩下がって、昨日、今日の2日間の相場を数字からちょっと見てみました。

昨日SQ値昨日安値昨日終値本日安値本日終値
TOPIXN/A1719.151752.741724.981740.11
日経平均17241.2417382.7917604.1217261.6017453.51
TOPIX 100N/A1246.461270.351248.231258.51

● 個別銘柄と指数の値動きに違いがあるのは当然ですが、日経平均以外は今日は昨日安値を割り込んでいません。日経平均も昨日SQが事実上の安値と考えると、そこをまだ割り込んでいないのです。ちょっと意地悪に、TOPIX100銘柄をユニバースにしてで、今日の安値も終値も昨日安値を割り込んでしまった銘柄(情けない銘柄)を抽出すると、9銘柄ありました(^^;。キリンビール、花王、ローム、オリックス、損保ジャパン、T&D、住友不動産、JR西日本、ソフトバンク(銘柄コード順)です。

● 一方、本日の安値も終値も、昨日の安値・寄値ともに割り込んでいないのは、ちょうど半分の50銘柄ありました。もっとも、これで何が見えてくるのかは定かではありません(^^;。私もこれを作っていたときには、もう少し違う結果が出てくるのかと想像していました。その意味では、若干、期待とは違った結果だったところもあったのですが、地雷原を歩くには足元を確かめながら行くしかありません(^^;。運用を職業とする方々にとっては、「投資しない」という選択肢は、よほどの非常事態以外はあり得ないのです。今回は、非常事態なんかでは全くありません。平常時もいいところで、せいぜい震度2強か3弱程度でしょうか(^^;。なので、何かを売れば何かを買うことになる立場からすると、何かを売れば何かを買うプレッシャーは常にあるのです。この先数日間の相場において、「相場のうねり」みたいなのを感じる手助けになればと…。

● 記録。今日の東証1部出来高は前日比5億0615万株減の31億8024万株、売買代金は同8299億円減の3兆9983億円でした。前日比だけを見るとえらい減ったみたいな印象があるかもしれませんが、昨日があまりにも爆発的な商いだったからです(^^;。30億株超、売買代金ほぼ4兆円は凄い活況です。

● 雑談。今朝の日経金融「アングル」では、日興CGの上場問題に関して、大証が東証と違った判断をする可能性についての話題。最後に「全取引所一斉の上場廃止だけが唯一の選択肢ではない」と結んでいます。ヤフーの例などを考えると、取引所は東証だけではないとの動きが出始めているのも事実。また、投資家への売買機会の提供というのは、大義名分としてもかなり重たいものです。記事を書いたのは前田昌孝編集委員ですが、個人的にいつも同意するわけではないにしても、この方の文章は読み応えがあるのも事実です。

● ただ、指数ヲタク系視点で行くと、たとえ大証などが上場維持という判断に至ったとしても、東証が上場廃止の判断をした瞬間に、日経平均採用銘柄というステータスは失われてしまいます。日経平均プロフィルの選定基準(http://www.nikkei.co.jp/nkave/about/rule_2.html)によると、構成銘柄は「東証第1部上場銘柄のうち市場を代表する225銘柄を対象に算出します」と書いてあるので、東証1部上場でなくなったら、日経平均採用銘柄では無くなることになります。もちろん、日経が銘柄選定ルールを変更すれば全く別の話になります。一応、その可能性も頭の片隅に入れておきましょう(^^;。

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