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このマーケットコメントは、資産運用を職業とする国内外の機関投資家顧客向けに書いている落書き帳です。少し違った視点から相場を眺めている一人の声としてお楽しみ下さい!
 TOPIX : 1721.96 (-9.64, -0.56%)    日経平均 : 17383.42 (-106.77, -0.61%)    円ドル : 121.40  

● 今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、13日ぶりに売り越し(3560万株売り/3220万株買い)に転換。米国株高、シカゴ日経平均先物高(大証比75円高)に誘われるようにプラスで寄付いたものの、あっさりとマイナス転落。その後は水面下でジリ貧。日中足をご覧頂くと分かるのですが、前場は非常にきれいに右肩下がりの1日で、やや下げが加速したのは後場寄付き直後。日経平均先物で複数の大型爆弾が炸裂して裁定解消売りを誘発したものの、その後は行ったり来たりの横ばい相場。最後はバスケット買いが入り、若干戻して大引け。

● 実は最後のピョコンのおかげで、日経平均は、大発会終値の17353.67円をホンの少し上回って「月足陽線」達成(^^;。何かウソみたいな引け方でした。もっとも、陽線というよりも十字架を切ったって感じの強い線となってしまったのですけど…。なお、TOPIXの大発会終値は1698.95だったので、こちらは文句なしに月足陽線でした。えっ、何の話かって?先週金曜日(1月26日)のところにコメントしてあります(^^;。ご参照を。

● 今日は日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。見難いですが、最後の最後にピョコンと上がっていることが見て取れるかと…。

● 今日の相場下落の原因を探るのは、簡単そうで難しいところ。日興コーディアルの件以外には、特に悪材料があったワケでもなし。具体的な材料で下がったというよりも、「上方修正が相次ぎ、株価もそれに反応して高値更新」という期待感に対して、少なくとも今日まではその通りになっていないという失望感が大きいと考えています。今日が四半期業績開示のピークなんですが、全体に見送りムードが強まるなかでの失望感は、マーケットにとっては意外に効きます。ただ、心理状態がカギを握っている状態なので、いつまでも続く下落とは限らず、ある一点を境にしてガラリと環境が変わる可能性も有り得ます。もっとも、逆説的に書けば、それが出てくるまでは、現在の地合いを変えるのが難しいかも知れません。私は水晶玉を扱えるワケではないので(^^;、その日、その日、マーケットが語りかけてくるマーケットの地合いを聞き逃さないように心掛けるだけです。

● さて、日興コーディアルグループについても書いておきましょう。昨日発表された社内特別調査委員会の発表を受けて市場の反応は厳しく、冷や水を掛けられた格好。日興CG株は、この1ヶ月でかなり戻したこともあって、上場廃止リスクについて楽観視する向きが多かったでしょう。株価がそうさせた面があったでしょうし、楽観視していたから買えた、という両面があったと考えています。ところが今日のストップ安。これで真剣に上場廃止リスクを織り込まざるを得ない状況に陥ったことで、今日のストップ安があったと理解しています。

● もちろん、万が一、上場廃止になったとしても会社は存続するので、株価がゼロになるってことではありません。でも、一般的な運用の世界では、上場廃止銘柄を保有できないのも事実で、そのリスクを織り込み始めたってことです。今後のスケジュールとしては、日興CGが2月下旬に東証に提出する予定の「訂正有価証券報告書」がカギ。これを受理してから、東証が上場廃止にするかどうかを決定することになります。カネボウの前例もあるので、「会社ぐるみ」というのは、状況的にみてかなり厳しいとの認識が、今日の株価の動きに素直に出ています。

● 今日、立会内取引では日興CGはストップ安(1184円)に張り付いたままだったのですが、立会外取引や取引所市場外取引(俗に言う市場外取引)では、1120円で何度も大口商いが出来ていました。「何で1120円なの?」と考えていたのですが、某デリバ系トレーダー氏によると、オプションか何かのExpire絡みの買いが入っていた様子で、その買い手が1120円を提示していたとのこと。なお、これを書いている時点での安値は、画面で見た限りで1100円でした。ちなみに、この事件が最初に発覚したときに場で付いた安値は1099円(12月20日)。これが寄付で安値でした。明日以降、この辺の水準を意識することになりそうです。

● なお、東証立会内取引の出来高は比例配分で689,500株だったのですが、この市場外取引では、9,610,800株もの取引が成立していました。欧州時間に入ってから、翌日報告分としてもっと商い出来ている可能性が強いと考えられるので、トータルでは1000万株を超えたかもしれません。決して無視できない量だし、取引所内取引だけに注目していては分からない世界です。これに関しては、日本証券業協会の「市場外取引統計」(http://www.pts-info.jp/html/offb005.html)にて、翌日に前日取引速報分を見ることが出来ます。ご参考に。

● もう少し書いていきましょう。ご存知の通り、日興CGは日経平均採用銘柄です。当然ながら、こちらに関しても、市場筋の間ではかなりのザワツキが出てきています。最初に日興CGが監理ポスト割当になった際に、日経から「日興コーデ株、日経平均に当面維持」(http://www.nikkei.co.jp/nkave/news/20061218h19ci000_18.html)というリリースが出ています。ただ、もし上場廃止になると、当然、日経平均の銘柄入れ替えが発生することになります。色々と流れていた候補銘柄の具体名はここには書きませんけど(^^;、今日のザラ場、市場筋の間では候補銘柄リストが飛び交っていました。大体のところは皆さんの想像通りでしょうけど、上記したように、どちらにしろ決まるのは、日興CGが「訂正有価証券報告書」を東証に提出してからです。まだ1ヶ月ほど先の話ですネ。

● なお、もう一つ別の観点ですが、日興CGがいつまでも売り気配で張り付くと、裁定解消売りを出そうにも日興CG株が売れないことで、副作用が発生します。今日の相場でも若干そんな感じがあったので、この辺にも注意しておきたいところです。妙にエキサイトする方々が出てきそうなので、敢えて具体的には書きませんけど…(^^;。

● 記録。今日の東証1部出来高は前日比1億9852万株減の21億2831万株、売買代金は同985億円減の2兆8794億円と、やや模様眺め気分って感じでした。東証1部値上がりは399銘柄、値下がりは1225銘柄と、全面安と言うほどではなかったものの、指数で見る以上に下落銘柄が多かった感じを受けました。

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 TOPIX : 1731.60 (-1.99, -0.11%)    日経平均 : 17490.19 (+19.73, +0.11%)    円ドル : 121.85  

● 今一つ味が薄かったというか(^^;、何となく乗り切れない空気を感じた1日でした。鉄鋼・重工に商いが集中したのはこれまでと同じ。ただ、朝方はかなり強かったこれらの重量株が後場にマイナス転落となり、相場全体も、どんよりムードになってしまった感じです。そうやこうやで、日経平均はチョビプラスだったものの、TOPIXはマイナス。そうそう、寄付き前に発表された鉱工業生産指数がコンセンサスの+0.4%に対して+0.7%と、多少は好感材料。ただ、話題にはならなかったですけどネ(^^;。日経平均よりも、TOPIXの方が今日の地合いを良く表現していたと感じたので、今日はTOPIXの日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● 個別には、良くも悪くも鉄鋼・重工が中心。石川島播磨あたりが下がり始めるのが早かったと思うのですが、トドメは新日鉄の「通期業績予想変更なし」。これで失望売りが出てしまい、周りの銘柄も巻き込んでマイナス転落。相場全体も引っ張った格好。ファンダメンタル要因がきっかけになったとは言え、心理要因が効く状態にあるだけに、一度、下げ始めると速度が付きます。これまでの"鉄まみれ相場"でチキンレースをやっていた感もあっただけに、一方通行的な面もありました。某FM氏は、「いつも新日鉄は3月上旬にならないと業績予想修正しないのに…。今回も、いつも通りのスケジュールじゃあないの?」とおっしゃっていましたが、相場は走ってしまうとなかなか止まれません(^^;。

● テクノロジーは相変わらず全体に鳴かず飛ばず状態。半導体関連に安いものが目立ちました。やや意外だったのは紙・パでかなりの上昇。後付けでは何とでも説明できるのですが、事前の雰囲気からしたら「あれっ?そうなの?」って感じ。最近、妙に強かったソニーも軟調でした。ファクター面からみると、当然のように、かなりリバーサルが効いた1日。ただし、バリューは駄目でした。つまり、この数日とは逆パターンだったものの、結果的に利益も損失も適度に打ち消しあう結果となり、悩ましい状態には変化なし。もうすぐ2月だしリバランスを考える時期に差し掛かっていると推察するのですが、FM諸氏はどうするんでしょうか?かなり興味があるところです(^^;。

● 記録。今日の東証1部出来高は前日比1億0633万株増の23億2683万株、売買代金は同1220億円増の2兆9779億円と活況。また、今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、12日連続の買い越し(2610万株売り/4740万株買い)。株数ベースでは派手な買い越しに見えたのですが、市場筋によると「金額は小幅買い越し」とのこと。低位株中心の買いだったってことでしょうネ。

● なお、この外資系寄付前売買動向が12日買い越しになったのは、昨年春3~4月に掛けて(3月20日~4月10日)以来とのこと。ちなみに昨年の日経平均終値高値は4月7日でした(^^;。また、日経平均の水準そのものも17500円強。先日の裁定買い残推移のタイミングに続いて、また妙なタイミングの話です(^^;。

● 関連して雑談。そろそろ節分がやってきます(2月3日)。節分とはWikipediaによると、「各季節の始まりの日(立春・立夏・立秋・立冬)の前日のこと。特に、立春の前日(2月3日ごろ)のことを指す場合が多い」とのこと。株式市場では「節分天井、彼岸底」という恐ろしい格言(^^;があり、この時期になると意識せざるを得なくなります。一般的には、新春を迎えて1月は強いものの、節分あたりを天井にして3月期末だの何だので調整局面になる、と理解されています。ところが、現在はかのJ_Coffeeさんのサイト(更新停止中)では、この格言は株式市場のモノではなく、米相場のモノではないかと考察しておられます。少しその部分を引用すると、

お彼岸は、年に2回。春分の日と秋分の日の前後7日間。彼岸底となるのは、たぶん秋の方でしょう。
新米が出回る直前、貯蔵されていた古米は、急いで売りに出されます。価格は暴落し、年間を通じて最安値になるのです。
やがて、安い古米は底をつきます。残るは、高い新米ばかり。
冬は、食べ物が少なく、保存食の米の値段は徐々に値上がりします。
そのピークが、冬の終わりの節分というわけです

● これが正しいかどうかの判断出来るだけのネタも能力もないのですが、何となくそう思えなくもありません(^^;。J_Coffeeさんのサイトの当該部分は、http://members.at.infoseek.co.jp/J_Coffee/tsure38.html#setsubun です。今週残りの相場が「天井形成」となるのか、それとも「上昇相場の通過点」なのか、注目しておきたいところです。

● そうそう、例の日米主要企業決算発表予定ワークシートをアップデートしておきました。左側のメニューからダウンロードページにお進み下さい。例によって意図的に数日遅れのデータですが、先週末(1月26日)の分なので、まだまだ賞味期限内だと思います。お楽しみ下さい。

 TOPIX : 1733.59 (+5.57, +0.32%)    日経平均 : 17470.46 (+48.53, +0.28%)    円ドル : 121.80  

● 寄り付きは「何となく」マイナスで始まったものの、10時過ぎには先物主導(TOPIX先物が妙に強かった)でプラス転換。ただ、その後は特に方向感はなく、堅調と言えば堅調だったものの、「何となく」終わってしまった(^^;印象の1日でした。決算発表などを控えて、今ひとつ乗り気にならないムードだったイメージです。今回こそは上方修正間違いなしと考えていても、これまでの四半期業績開示毎に裏切られてきたトラウマが残っている感じ。ここで吹っ切れると動きが出てくるでしょうけど、駄目だったらジリ貧ですから、やっぱり動き辛いのは分かります。

● 今日の日経平均日中値幅は170.22円と、まぁ、普通状態。しかし、前場は160.00円あった値幅が後場は79.04円に止まったことからも、模様眺め気分を感じ取ることが出来ます。動いたのは朝10時までのバンジー局面で、そこから後は方向感に乏しい1日でした。日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● 指数は方向感が乏しかったものの、物色については首を傾げながらも、局地的な勢いに驚くばかり。何と言っても、今日は電力・ガスでしょうか。東証33業種指数でみて、TOPIXへのプラス寄与度がトップでした。下げ相場ならともかく、指数がそれなりに上昇しているところで、電力・ガスがプラス寄与度トップというのは、あまり見掛けるものではありません。ファクター分析すると、配当利回りとかで出てくるのだと思いますけど、電力株もかなり上昇したことから、実は配当利回りは結構下がっているんです。でも、他に高配当銘柄と言えば、証券株や消費者金融株が出てくるので腰が引けているのでしょうか…(^^;。

● 電力・ガスだけではなく、今日の相場をファクター面からみると、バリューがかなり効いていたものの、リバーサルは逆噴射状態。昨年秋に見た「バリュー+モメンタム」型の相場でした。これはかなり扱いがややこしい相場展開パターンで、多くの機関投資家の方々にとっては、バリューで儲けた分がリバーサルのマイナスで打ち消されてしまって、「儲からん」相場だったと推察します。もちろん、怒られるほど損もしないのですが、モメンタムに乗っている方々が喜んで騒いでいるのを見たりすると、「じとぉ~~~」って感じになるのも確か(^^;。儲かりも損もしていないので戦略を変えるに変えられない状況で、時間だけが過ぎ去っていきます。個人的には、その「どっち付かず」が結構嫌いですんで、どちらかにスパッと抜け出して欲しいものです。

● 雑談。今朝、CSがソフトバンクを2段階格上げ(Underperform→Outperform)して、目標株価を1340円→3110円との「派手」な情報。ソフトバンクの先週終値は2590円。現値の半値だった目標株価を現値の2割増にしたってことです。寄り付きこそ買い気配になったものの、その後は「あれっ?」というぐらい反応薄。昔ならば内容を見もせずにぶっ飛んでいたかもしれませんが、今日の特に前場の反応の乏しさは、ちょっと考えてしまいました。後場になってから、それなりに上昇幅を拡大したので、単に情報の伝達速度が遅かっただけかもしれませんけど、ちょっと気になった出来事でした。

● 記録。今日の東証1部出来高は前週末比2億6567万株増の22億2050万株、売買代金は同1986億円増の2兆8560億円と復活気味。銀行が軟調だったせいで、今日はCore30の一人負け状態で何と47bpsもの負け、Large70が13bps勝ち、Mid400が43bps勝ち、Smallが21bps勝ちでした。また、今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、11日連続の買い越し(2990万株売り/4060万株買い)でした。

● やっぱり月曜日は今一つ乗りません(^^;。明日以降に期待して、今日はこの辺で…。

 TOPIX : 1728.02 (-1.38, -0.08%)    日経平均 : 17421.93 (-36.37, -0.21%)    円ドル : 121.45  

● 米国株式安やシカゴ日経平均先物安(大証比105円安)を反映して、大勢が予想したように軟調な展開でした。ただ、予想通りの展開だったためか慌てた雰囲気はなく、銘柄によってはかなり賑わっていたので、「軟調」というよりも「底堅く」見えた方も多かったでしょう。見ている銘柄によって印象はかなり違ったとは思いますけど…。後場最後の1時間ほどの時間帯に、重量株と中小型株が先導する格好でスルスルと戻し、TOPIX SmallやJASDAQ指数などがアレヨアレヨという間にプラス転換、マザーズやヘラクレスもプラスになり、TOPIXは高値圏での引け、日経平均はモロ高値引けでした。

● 連日になってしまいますが、今日も日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● もしかしたら、TOPIXの日中足の方が分かりやすいかもしれません。鉄鋼・重工・海運株が動いても、株価単純平均型の日経平均にはあまり影響ありませんから…(^^;。こちらも付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● 個別には、某外資系証券が格上げしたガラス関連銘柄が昨日に引き続き今日も賑わい、ソニーが意外感を伴う上昇を継続。鉄鋼・重工・海運株も引き続き活況のなか軒並み高だったし、消費者金融も最近は意外に堅調。今日は、電力・ガス株が「ホンマにえぇんかいな」というほどの上昇。その一方で、半導体関連を中心にしたテクノロジーはクニャクニャで、利上げ期待が遠のく銀行株も軟調。周波数が合っている方にとっては面白いでしょうし、周波数がホンの少しずれているだけで悲惨にも見える物色動向に思えてしまいました。

● 後場最後の上昇については、何が合ったのか良く分かりません。一部には「投信買い」との見方もあったのですが、今日設定予定の投信で一番の資金を集めたのは、野村アセットの「中国A株投信」で290億円ほど。中国株ってちょっと違いますヨネ(^^;。他に大きな新規投信もなかったし、既存投信に大量の資金流入があった可能性は否定出来ませんが…。まぁ、「先高期待感からの見直し買いが入った」なんて白々しい常套句にしておきましょう(^^;。

● ちょっと話題脱線。前々から感じていることですが、アナリストが毛嫌いしている銘柄を知らん振りして買っておくと、どうもご利益(ごりやく)があるような気がしてなりません(^^;。足元の代表格は、ちょっと前のソニーでしょうか。普段からFM諸氏に「アナリスト連中は、どんな銘柄を嫌がっています?」とヒアリングするんですが、今はテクノロジー系だったら、「やっぱ、NECが嫌気の筆頭かなぁ~。買う材料無いもんねぇ~」とは某FM氏。日立なんかも人気薄だそうです。

● テクノロジー以外だと、消費者金融は毛嫌いの極地(^^;。相場は嫌がらせが大好き(^^;なので、往々にして「持っていないところ」が買われます。もちろん、上記銘柄群が上がると主張する気は全くありません(キッパリ!)。でも、嫌がらせ相場に巻き込まれて、「リスク調整のために買い」なんて羽目に陥って高値掴みしないように、気を引き締めて行かないと…(^^;。

● 記録。今日の東証1部出来高は前日比3億5610万株減の19億5483万株と20億株割れ。そういえば、先週も金曜日(1月19日)は18億9477万株とスッとスローダウンしていました。売買代金は同3885億円減の2兆6574億円。まぁ、今週はお疲れの方が多かったのかも知れません(^^:。今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、これで10日連続の買い越し(2800万株売り/3670万株買い)。ただし、市場筋観測によると金額は売り越しだったとのこと。また、全体にちょっとフローが減った印象もありました。

● 話題変更。某市場筋氏の調べによると、戦後、1950~2006年において日経平均の「1月の月足が陽線だった年は、年足は32勝9敗(勝率78.05%)」とのこと。逆に1月の月足が陰線だと6勝10敗(勝率37.50%)。月足の定義からすると、1月4日終値(17353.67円)を超えて今月を終わることが出来るのなら、勝ちパターン(年足陽線)ってことです。ただ、現在の水準はかなり微妙なところにある点と、直近10年間に限定するならば「1月陽線」の年足は2勝3敗、「1月陰線」の年足は3勝2敗と、この傾向が薄らいでいると…(^^;。何はともあれ、来週前半の相場を楽しみにしておきましょう。

● そうそう、来週から四半期業績開示が本格化します。例の決算発表予定ワークシートをアップデートしておきました。いつも通り、意図的に数日遅れのデータですが、不二家状態ではないハズです(^^;。左側のリンクからダウンロードページにお進み下さい。週末のお楽しみに!

● 皆様も良い週末を(^o^)。

 TOPIX : 1729.40 (-9.21, -0.53%)    日経平均 : 17458.30 (-49.10, -0.28%)    円ドル : 120.35  

● 寄付きこそ米国株高を背景に堅調だったものの、買い一巡後は右肩下がりの展開。TOPIXは後場寄付き後すぐにマイナス転落し、日経平均も13時15分頃にはマイナス転落。特に誰が売っていたというのではなさそうですが、上値の重たさから利食い売りが先行した格好。もっとも、マイナスになってからも、バカスカ売るような感じではありませんでした。結局、引けでバスケット買いが入ったので安値引けにはならなかったものの、実際はそれに近い地合いで、何とも盛り上がらない1日になってしまいました。ちなみに今朝のSQを計算すると、前日比129.52円高の17636.92円と"幻のSQ"状態。某ベテラン市場筋氏が「NY高いとあかんねぇ~(^^;」とボヤいていましたがその通り。寄付きは良くても、あとがあきまへん(^^;。今日も日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● 物色は相変わらず重量系銘柄が中心だったものの、株価の動きはマチマチ。一方、ソニーやTDKなどが堅調で、やや変化の兆しも。ただ、前場の指数がプラスの時間帯でも値下がり銘柄数が多い状態だったので、少し違和感を感じていました。それが後場に指数がマイナスになって、ある意味では違和感が解消したという か…(^^;。ファクター面から見ても、バリューは今一つ効いていなかったし、かといってリバーサルも駄目。今日は運用的には、ちょっとしんどい1日だったと推察します。

● ちょっと話が逸れるのですが、昨日発表された裁定取引残高で買い残は過去最高へと上り詰めたことが判明。当限・翌限合計で5兆1441億円と、前週末比2724億円増。前回の最高点が昨年10月第4週だったので、約3ヶ月ぶりの記録更新となります。先高観が強くて先物が走るから裁定買いが入る、という解釈もできるのですけど、前回のピークを付けた10月末から、裁定買い残高は12月SQ手前まで約16%減。この期間中、10月26日に終値高値16811.60円から、11月20日終値安値の15725.94まで下落。瞬間風速安値は11月27日でした。

● 無理矢理今回に当てはめると、裁定買い残のピークと指数の高値は今週だとすると、2月末前には安値というパターンを想像しちゃいます(^^;。もちろん、妙にタイミングが似ているという以外に何の根拠もないのですが、相場のリズムというのは、それなりに尊重すべきモノ。一応、頭の片隅に入れておこうと考えています。

● 今日はバリューが今一つだったものの、「バリューがソコソコ効いて、リバーサルが逆噴射」というのを予感させる動きにも思えました。実は、これも、昨年秋口の相場と似ていると言えば似ている状況で、裁定買い残の件もあって、類似性にどうしても目が行ってしまいます。ただ、類似していない面もあって、それは一昨日書いたNT倍率。だから迷うんです。もっとも、いつも迷ってばかりですけどネ(^^:。

● 記録。今日の東証1部出来高は前日比3億5864万株も減って23億1093万株。でも、売買代金はほぼ昨日と同水準(前日比781億円減)の3兆0459億円でした。また、今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、9日連続の買い越し(3690万株売り/4640万株買い)でしたが、その割にパワーは感じませんでした。

● 雑談。日経金融に先日まで「アナリストは今、花形職のたそがれ」という連載があり、それなりに興味を持って読みました。あまり詳細に書くと、何かと角が立ちそう(^^;なので、この話はちょっと止めておきますが、日経金融に書かれていたことは、既に数年前には出ていた流れで、実際に耳にすることも、自ら実行することも多かったコト。その意味では、目新しいほどのことはなかったのですが、改めて活字でトレンドを確認すると言う意味では、それなりの感慨があります。

● そして今は「和製ヘッジファンド台頭」のコラム連載。こちらも、業界内の限られた方々にとっては良く知っていることでも、少し外側に出ると見えないことがたくさんあります。その意味で、こういう記事は色々な意味で助けになります。もともと日経金融新聞が速報性を追求するのは「ちょっとちゃうでぇ」って感じです。速報だけに限れば、専用情報端末やネット系メディアの方が圧倒的に強いのは当然だからです。でも、画面上で長い文章を読むのは意外に疲れるし、逆にこういった業界内のトレンドなどを深堀りして連載記事にした方が、まだ、220円を払う意義があるように感じます。そうなんです。日経金融新聞は一部220円。東京でも、かなり限られた駅にしか置いてありません(^^;。私は自腹で毎日宅配で買っている数少ない(たぶん)一人です(^^;。

 TOPIX : 1738.61 (+7.85, +0.45%)    日経平均 : 17507.40 (+98.83, +0.57%)    円ドル : 121.45  

● 指数は高寄りした後、ザラ場では本当に動きが乏しい1日だったものの、個別物色では海運・鉄鋼・重工株が大商い。昔を懐かしむのも何だとは思うのですが、思わず思い出したくなる様な1日でした(^^;。日経平均の日中値幅はわずかに54.67円(前場48.52円、後場54.67円)。先物やっている方々は退屈だったかもしれませんが、現物をやっている方々は面白かったことでしょう。今日も日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● 物色は大型株中心。必ずしも時価総額が大きい銘柄ではなかったのですが、数量商いが出来る銘柄に物色が集中。この傾向は、これで3日連続です。とりわけ海運株のぶっ飛びに関しては、あちこちから驚きの声。川崎汽船が一瞬とは言えストップ高を付けたんでっせ!その一方で、テクノロジーはパッとしない値動き。特に半導体関連は軒並みマイナスばかりで、数量商い銘柄と比較すると、元気の乏しさが目立ちました。医薬品もアステラスのプログラフ後継品承認遅延の話で大幅安となり、周辺の銘柄も連れ安。保有銘柄次第で「どんちゃん騒ぎ」としている向きと、「シュン」としている向きが対照的な1日だったと推察します(^^;。ファクター的には、バリューがソコソコ効いていたものの、リバーサルは駄目駄目。複雑な心境になる1日でした。

● 運用現場で実際に大きな責任と権限を担って戦っている方々は、30歳台半ば~後半が多いと思います。22歳で新入社員になったと仮定すると、この方々は、入社15年目に行くか行かないあたりに該当し、1990~95年入社ってところでしょうか。上記のような大型大量商い型銘柄が上昇相場で賑わったのは、1985年のプラザ合意以降からバブル崩壊手前までの相場。日経平均は1989年末が堂々の高値だったのですが、鉄鋼株がピークを付けに行ったのは主に1989年春先(新日鉄は1989年2月、住金は1989年5月、神戸製鋼は1989年4月、旧川崎製鐵は1988年11月、旧日本鋼管は1989年2月)でした。実際に参加して鉄鋼株大相場の経験を積んだとするならば、1988年あたりには現場に居る必要があったでしょう。

● 1988年に新入社員だったとすると、現在はもう40歳台前半。1985年プラザ合意からだとすると、40歳台の半ばになるはず。40歳台になってくると、多くの運用担当者の方々は名刺の肩書きもきらびやかになり、偉くなり過ぎて現場を離れてしまいます(^^;。つまり、今の運用現場では、主にバブル崩壊後の下げ相場の経験がほとんどで、鉄鋼株の上値をドンドン買うような経験が乏しい向きが多いのです。そのため、こういった相場展開には、どうしても戸惑う声が出てきます(ちょくちょく聞くようになってきました)。

● 実は、これはセルサイド(証券)側でも似たり寄ったりの状況で、バブル相場の時期を現場責任者として戦った向きは、そろそろ定年退職の時期。大商いでの上昇相場はITバブルがあったのですが、あの頃と今とは銘柄がかなり違うし、その意味で、ここ数日は、おっさんが元気になる相場でした(^^;。いや、決して昔を懐かしむのではないですけど…(^^;。

● 記録。今日の東証1部出来高は前日比3億0801万株も増加して26億6957万株。手元の資料では、昨年6月9日に31億6855万株を記録して以来の高水準。もっとも、この日はBig SQだったので、それ以外で見ると、その前日(6月8日)の26億5245万株以来となります。売買代金も同4987億円増と大幅増の3兆1240億円。これはSQ日を含めてだと昨年12月8日(3兆4559億円)以来の高水準。SQ日以外だと昨年6月8日の3兆4301億円以来となります。海運・鉄鋼・重工株の賑わいのおかげとは言え凄い水準です。

● 昨年6月8日ってどんな日だったかを自分のコメントを遡ると、TOPIXは-3.35%(1482.22、51.32ポイント安)、日経平均は -3.07%(14633.03、462.98円安)という壮絶な日。コメントのタイトルは「崩落状態、不安感・不透明感から投げ売り相次ぐ」と書いていたのですが、読み返しても「何が原因」とははっきり書いていないんですよね(^^;。GW頃からの崩落相場の下げピーク手前の1日の風景で、特に新たな材料が飛び出したのでは無かった様子。最後に今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、8日連続の買い越し(2760万株売り/4560万株買い)。また、今朝のSQは前日比102.21円高の17510.78円で、指数としてみれば、寄付きからほとんど動がなかったことが分かります。

● 雑談。某市場筋氏のコメント、「IXIの社名、下に一本横棒を引くと"凶"になる、と誰かが言っていた」だって(^^;。座布団1枚~~!

2007年01月23日(火) .... 堅調、鉄鋼・重工株が大商い

 TOPIX : 1730.76 (+0.43, +0.02%)    日経平均 : 17408.57 (-15.61, -0.09%)    円ドル : 121.70  

● 米国株式市場安、シカゴ日経平均先物安などから、全体は頭の重たい展開。ただ、ドカンと売るような感じはなく、指数で見るよりは地合いがマシだった印象。もっとも、指数で見ても水面上に顔を出すのは苦労したようで、行きそうで行かないもどかしさも感じた1日でもありました。最後の最後、大引け前15分ほどで指数はようやくプラスになったものの、最後にバスケット売りが出たおかげで、TOPIXはプラスだったものの、日経平均はマイナス引け。上値が重たかった印象と、朝方の安いところから戻した印象が同居する1日でした。今日も日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● 物色動向は、これで2日続けて大型株指向。指数はずっとマイナスながらも、鉄鋼株や重工株が大賑わいになるなど、ちょっと前の物色動向に回帰しつつある雰囲気。新日鉄なんて、一気に高値を更新してきました。某市場筋氏は、「キムタクが"鉄は国家なり"と言っているぐらいだから、やっぱり鉄鋼株!」と解説(怪説?)していましたが(^^;、あのドラマも凄い視聴率らしいので、多少なりとも影響があるのかもしれません。私の出身地の神戸が舞台なので、地元意識もあって見ようかなと思いながら、何となく見ていないままです(^^;。どうしても見たくなれば、半年後ぐらいにDVDでも借りようかなと・・・。そういえば、何年か前に「Good Luck!」のおかげで、ANAが就職大人気になったことを想い出します(^^:。

● 他、消費者金融が昨日急上昇したと思えば今日は急落。元々そういった性格のセクターですが、終値でリバランスをやっている方にとっては、下手すると「上を買って下を売る」という悪循環に陥りかねません。毎日5%近くも上下されると厳しいです。たとえ月1回のリバランスでも、1日の差でえらい違い。タイミングリスクの恐さの象徴みたいなセクターです。

● さて、昨日からかなり鮮明に出ていたのですが、NT倍率が今日終値で10.058まで低下。昨日1日のことだったら「ダマシ」で済んだかも知れませんが、今日もその傾向を引き継いだことで、NT倍率のチャートは、少しスカスカの下げ領域に入ってきた印象が強くなってきました。昨年夏場の揉みあいレンジは上が9.9台(9.92とか)だったので、まだ少し距離があります。昨年夏からずっと上昇基調だったグラフに、直近高値は11月21日の10.264と12月27日の10.271で、ここで美しい(^^;ダブルトップが形成されたあと、ショルダーを割れてきた感じ。第一のショルダーの10.16近辺を割り込み、次の揉みあいレンジの10.09近辺も割れてきています。NT倍率下落という観点からだけ考えると、テクノロジー系よりも銀行などの方、中小型よりも大型に行くべきなのかもしれませんが、個人的には、ちょっと腰が引け気味です(^^;。

● NT倍率はあくまでも副次的なもので、NT倍率そのものが相場を動かすということはないでしょう。ただ、NT倍率を見ていれば、相場を理解するのに役立つのも事実。米国では「商品→テクノロジー株」という資金の流れがあったものの、日本ではそれが起こっていないってことの裏付けにもなります。もしNT倍率がこのまま10倍割れに向けて進むとなると、物色の流れはかなり違った風景になるでしょうから、それなりに注目しておきたいです。

● 記録。今日の東証1部出来高は前日比3億3543万株も増加して23億6156万株、売買代金は前日比チョビ増加(595億円増)の2兆6253億円でした。鉄鋼・重工株の賑わいのおかげです。売買単価は前日比154.69円安の1111.69円でした。なお、今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、引き続き買い越し(4480万株売り/5170万株買い)。これで買い越し(株数ベース)は7日連続です。ただ、市場筋観測によると金額は小幅売り越しだったとのこと。また、今朝のSQは前日比74.57円安の17349.61円で、それなりに戻したことが分かります。

● そうそう、ザラ場中から話題になっていたのですが、夕刊フジの「懸念リスト42社実名…東証・ジャスダック“認定” 」の記事。タイトルはかなり派手ですが、要はゴーイング・コンサーン注記が付いた銘柄のこと。実際に読めば、そんな大した話ではないんですけど、ヘッドラインだけを見るとザワザワします(^^;。記事そのものは、http://www.zakzak.co.jp/top/2007_01/t2007012325.html からどうぞ。

 TOPIX : 1730.33 (+16.12, +0.94%)    日経平均 : 17424.18 (+113.74, +0.66%)    円ドル : 121.40  

● 今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、引き続きかなりの買い越し(3550万株売り/5090万株買い)。実際、マーケットも堅調は堅調だったのですが、今一つザラ場のフォロースルーが乏しかったというか、何となく乗り切れない1日だった印象が残りました。もっとも、そう感じているのは自分だけで、皆さんはイケイケだったりすと、ちょっとがっかりですけど(^^;。

● 「乗り切れない」の要因の一つは、日中の値動きの乏しさ。日経平均の日中値幅はわずかに83.27円(前場50.92円、後場64.96円)。今朝のSQを計算すると、前日比123.60円高の17434.04円だったので、結局、そこから動かなかったってことになります(^^;。日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。高寄りしてからは、本当にミミズのような日中足だったことがご覧頂けるかと…。

● 先週までは新興市場系が強かったものの、今日はマザーズやヘラクレスがマイナスで引けるなど、ちょっと一休み状態。東証1部でもサイズはかなりはっきりと大型方向に振れていました。鉄鋼株がビュンと戻したり、不動産株がj堅調だったりは、また流れの変化の予兆にも見えるので迷うところ。単なる揺り戻しなのか、それとも「短い命」だったのかは、現時点では分かりません。でも、引き続き、サイズ面の動きには注意しておきたいです。

● 記録。東証1部出来高は前週末比1億3136万株増の20億2613万株、売買代金はほぼ前週末と同水準の2兆5658億円(163億円増)。東証1部値上がりは1265銘柄、値下がりは351銘柄でした。実は、今日は場中もちょくちょくと客先に出ていたりしたうえ、値動きの乏しいマーケットだったので、今日は書くことがあまりありません(^^;。なので、市場筋の間で少し話題になっていた件を書いておきましょう。

● 一部市場筋の間で話題になっていたのが、今日ファイリングされた大量保有報告(5%ルール開示)。JPモルガン・アセットが、昨日民事再生手続き申請で事実上破綻したIXI(4313)を、1月15日提出義務発生で取得していたことが開示されたからです。正確には、JPモルガン・アセットが7994株(5.29%)、ハイブリッジ・キャピタルが1072株(0.71%)で合計6.00%。規模としては16億円ほどになります。ハイブリッジ・キャピタルは著名ヘッジファンドで、実は2004年にJPMorgan Chaseが買収しています。ただ、そのせいで共同保有者として名前が出てきているのかどうかは不明です。

● もし、JPMAMが運用として投資判断をして、投信とか投資顧問で買っていたのだとすると、ちょっときついですね。1月15日が義務発生日ですから、最悪で破綻1週間前に買っていたことになってしまいます(その前から5%未満を保有していた可能性はある)。個人的には、ハイブリッジが絡んでいるのなら、ストレートに運用として買ったとは思えない面もあるのですが、どなたか詳細を知っている方がいらっしゃれば、裏話をお聞きしたいところです(^^;。

EDINETの「有価証券報告書等の閲覧」に行って、EDINETコード検索のメニューから、JPモルガン・アセットのEDINETコード(T00249)で検索すれば出てきます。また、ネットの世界で私が密かに(^^;頼りにしているのが、gotospace氏の「考える株式投資」(http://g2s.livedoor.biz/)というサイト。EDINETにファイリングされた情報はそのままでは非常に扱いにくいのですが、その辺を凄いテクノロジーで見易くしてくれているのです。今日のJPモルガン・アセットの件も、専用ページ(http://g2s.biz/tool/jpmorgan/)で見れば、一目瞭然。IXIに関しては、http://g2s.biz/tool/jpmorgan/4313.html からも見ることが出来ます。あくまでも二次情報になってしまうのですが、とても使い易く、実際に毎日興味を惹くものがあるかどうかをチェックするには手放せないと思います。なお、別窓が開いて鬱陶しいかもしれませんがよろしく。

● 「あるある」が打ち切り確実になるわ、そのまんま東が県知事になるなど、色々なことが起こります(^^;。某市場筋氏が書かれていたのですが、なぜ「複数年にわたって不正会計処理」の丸善(8236)が監理ポストへ行かないのかは、ちょっと私にも分かりません(^^;。

 TOPIX : 1714.21 (-0.96, -0.06%)    日経平均 : 17310.44 (-60.49, -0.35%)    円ドル : 121.31  

● 今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、かなりの買い越し(3730万株売り/4940万株買い)。ただ、マーケットを見ている限りでは、局所的には影響を感じたものの、全体を動かすほどのパワーではなかった様子。米国株安などから来る利食い売りが上値を抑える格好でマイナス推移となったものの、下値を積極的に売る感じでもなし。後場に入ってからは、昼休みの立会外バスケット取引の影響かスルスルと戻り歩調。ただ、前日終値近辺では勢いが鈍ってしまい、一巡後は水面下で横ばいの値動きでした。日経平均の日中足ではこんな感じでした(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● 物色は消費者金融、商社、証券、損保、紙・パなど、ちょっとこの所パフォーマンスが今一つだった業種が買われて、リバーサルの効きがソコソコ良かった1日。その一方で、バリューは今一つだったし、昨日あれだけ元気だった医薬品もし~んって感じ。半導体関連は「えっ、そんなに売るの?」ってほどの下げ方になってしまったし、リズムが合っている方にとっては楽しい1日だったでしょうけど、追い掛けが甘いと「高いところを買って、安いところを売る」といったドツボで落ち込む1日だったかもしれません。

● また、ここ最近の傾向と同様に、小型株や新興市場は朝からプラス推移で、何となく相場の潮目の変化を感じる1日。ただ、潮目の変化があったとしても、局所的なものかもしれないし、先が見通せないなかではなかなか動けません(^^;。サイズが小さい方向に振れ始めているのか、それとも長くて1~2週間程度のブレなのか、機関投資家の間でも「どうなんだろうねぇ~」が増加中。業績面から考えても、大企業の方が調子が良いのが現状なので、業績の良い銘柄を中心にピックアップすると、どうしてもサイズは大型方向に振れます。ただ、理屈としてはそれでOKだとしても、運用成績が伴って初めて生きてきます(^^;。この先、サイズに中期的な変化が発生するのかについては、注目しておきたいところです。なお、TOPIXサブインデックスではMid400やSmallはプラスだったし、Smallは対TOPIXで45bpsもの勝ち。東証1部、JASDAQ指数、マザーズ、ヘラクレスも前日比プラスでした。

● 記録。東証1部出来高は前日比で4億0580万株減の18億9477万株、売買代金は同2773億円減の2兆5495億円とパッと見ではかなり減少。ただ、超低位株からソフトバンクにかなり商いが移っているようなので、この辺の出来高面での影響はありそうです。東証1部値上がりは889銘柄、値下がりは680銘柄と、実は値上がり銘柄数の方が多かったのです。これは中小型株が堅調で大型株軟調の時に起こる現象です。

● さて、今日はTOPIX月末修正の発表日。例によって、東証HPに「新株予約権の行使等に伴う上場株式数等の変更」としてアップされています。これまでに発表されていた分を含めて、今月末のTOPIX月末修正は200件を超えるのですが、ウェイト変化がそれなりの規模なのは、普段よりもかなり少ない印象。大きいのは新規・昇格上場モノがほとんどです。ただ全体にはウェイト増加になるので、ファンディングの売りが出てくる可能性はあります。例によって努力して読み解いてください(^^;。「No Pain, No Gain」です。なお、昔なら同時に「東証1部昇格銘柄」の発表があったのですが、ルール変更で20日一括発表ではなくなっています。これは12月1日、4日のコメントに書いていますのでそちらをご参照下さい。ブログだとこちらになります。

● 話題変更。大和総研の今回の利上げ見送りに関するエコノミストレポートを読む機会があったのですが、そこには下記のような記述。

テーラー・ルールから算出される適正な政策金利は依然として2%前後である。現在の政策金利は0.25%に留まっており、適正な金利水準と政策金利との差は1.7%程度となっている。過去にこれほどの乖離が存在したのは80年代後半のバブル期であり、実質金利が均衡金利(≒潜在成長率)以下に抑えられていたため、設備投資や不動産投資などの実物投資が有利となり、バブルが発生する一因となった。

● このテーラー・ルールというのは、スタンフォードのジョン・テーラー教授が提唱した適正金利を算出する方法で、これまでも何かと議論になってきた考え方。ただ、私がより敏感に反応したのは、そんな気難しい話ではなく、「過去にこれほどの乖離が存在したのは80年代後半のバブル期」とそれがバブル発生の一因になったという部分(^^;。2年後のバブル爆発(暴発?)に向けて、株式をたんまりと抱えておきましょう!(^^; (^^;

● ようやく週末。天気は今一みたいですが、来週からは四半期業績開示も本格化します。そこで、例の日米主要企業決算発表予定ワークシートをアップしておきました。例によって意図的に数日遅れのデータをアップしていますが、まだまだ賞味期限内だと思います。お楽しみ下さい。左側のメニューからか、こちらからダウンロードページへどうぞ。

● それでは良い週末を!

 TOPIX : 1715.17 (+8.41, +0.49%)    日経平均 : 17370.93 (+109.58, +0.63%)    円ドル : 120.95  

● 今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、小幅買い越し(3220万株売り/3390万株買い)ながら、市場筋観測によると金額ベースでは売り越し。それ以上に、フローがかなり減った印象でした。朝方は米国株安・シカゴ日経平均先物やスを素直に反映して軟調に始まったものの、すぐに切り返してプラス推移。全体に結果待ちムードが強かったものの、前場は日経平均先物に時折入る大口買いに押し上げられる格好で堅調に推移。

● そして午後。メディア報道は「利上げ見送り」予想記事で一色になり、マーケットも昨日の時点で「見送り」をかなりの部分で織り込んでいたでしょう。そして、最初に「現状維持」のヘッドラインが流れたのが13時05~06分頃。08分までに、ほとんどの情報端末に「利上げなし」ニュースが流れました。初っ端の株式市場の反応はネガティブ。ただ、比較的小規模のネガティブで、日経平均にして瞬間風速でせいぜい50~70円ほどの下落。すぐに先物が戻したことで現物もすぐに復活。日中足ベースでは、イベント発生を嗅ぎ取るのは難しいほどインパクトは限定的だったし、その後は、堅調なまま大引け。

● 後ほど振り返るためもあって、今日も日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● 少し中期的に眺めると、今回の「利上げ見送り」は不透明感の継続という面において、上値の重たさを感じる状態が1ヶ月先延ばしになった可能性もあります。2月に利上げがあるとは限らないものの、利上げがあるまでは、日銀政策決定会合毎に材料視される状態が続きそうです。半面、円キャリートレードに伴う流動性供給は今後も続くことになり、その点では大袈裟に言えば、世界中のマーケットをファイナンスする役目も継続しそうです。これは好悪両面の話ですけど…(^^;。

● 一方、利上げがどうのこうの言っている間に、新興市場が元気になってきています。今日もソフトバンクが久しぶりに派手な値動きとなり、楽天はストップ高など、ライブドア1周年が本当に節目になってきたのでしょうか(^^;。某市場筋氏調べによると、松井証券の店内信用取引評価損益率(買い方)では、2006年1月末の+0.56%から6月8日には-22.09%までえげつない悪化。11月にもう一度"寒い"ところがあってから年末に掛けては回復基調となり、年明けからは目に見えて改善。一昨日(1月16日)には-7.62%、昨日(1月17日)は-6.93%と2006年5月9日以来の-7%割れまで改善しているとのこと(K氏調査に深謝)。

● 今日のソフトバンクやら楽天、マザーズ指数の値動きなどを見ると、足元ではもっと改善してそうな雰囲気があります。機関投資家などの立場からしても、今後、個人投資家主導のイケイケドンドン型マーケットが復活するかどうかも気になるし、そこまで行かないにしても、サイズが小型株方向に振れていくのかどうかは注目したいです。さらに、ロング/ショートファンドなどでも、小型株ロング型が昨年は一斉に淘汰されてしまったことも考えると、ソロソロなのかもしれません。ただし、ダマシの可能性もかなりあるので、マーケットが発するメッセージを聞き逃さないようにしたいです。アナリストやらストラテジストに頼るのではなく、最後は結局、マーケットの声が聞こえるかどうかですから…。

● さて、来週から四半期業績開示が本格化。妥当な線で考えると今期業績見通しの上方修正がソコソコ出てくるでしょうけど、マーケットの関心は少しずつ来期業績に移って来る時期。今期業績が上方修正されたがために、来期のコンサバ予想が「減益予想」に見えるようだと、マーケットとしてはどっちゃらけ。アーニングサプライズの効きがどうなるかも含めて、この辺で足元を掬われないように注意しておきたいところです。少なくとも決算発表の日程は事前に確かめておいた方がよろしいかと…(^^;。

● 記録。東証1部出来高は前日比1億0109万株増の23億0057万株、売買代金は同2323億円増の2兆8268億円と活況でした。東証1部値上がりは990銘柄、値下がりは560銘柄。今日は銀行株軟調の影響もあって、Core30が13bps負けの一人負け。Large70はチャラ(1bps勝ち)、Mid400は11bps勝ち、Smallは15bps勝ちと、サイズが小さくなるに従って好調でした。

● ここで話題変更。昨日書いた「大幅分割」の件について訂正です。読者の方からご指摘を頂きました。実は昨年10月に東証が実施したパブリックコメント「上場制度総合整備プログラムに基づく上場制度の整備等について」の資料(http://www.tse.or.jp/guide/comment/061030-jojo1.pdf)において、『※本制度整備に伴い、上場会社通知「大幅な株式分割の実施に際してのお願い」(平成17年3月)は廃止することとします。』(資料2ページ目)と明記されていました。完璧に見落としていました(^^;。

● そして、パブリックコメントを通過して決まったのが「上場制度総合整備プログラムに基づく上場制度の整備等に伴う有価証券上場規程等の一部改正について」で、2006年11月30日に出ています(http://www.tse.or.jp/guide/rule/taisho.html)。この改正のなかに「株式分割等に係る努力等」という項目があるのですが、そこには下記のように書かれています。

上場会社は、株式分割等を実施する場合は、流通市場に混乱をもたらすことのないよう努めるものとし、当取引所は上場会社が当該事項を尊重していないと認める場合には、その旨を公表することができるものとします。

● と言う訳で、「流通市場に混乱をもたらすことのないよう努めて尊重する」という条件を満たせば、三菱UFJ FGに限らず他の銘柄でも、心おきなく大型分割が可能ってことです。東証1部で単元あたりの売買代金の大きな銘柄は上から順番に、住友不動産、オリンパス、花王、三菱地所、任天堂。すぐに何かが起こるかどうかまでは判りませんが、ちょっとだけ頭に入れておきましょう。しかしこういった文章は、相変わらず基準が抽象的ですねぇ。その気になれば、幅広く"活用"できそうに思えてしまいます(^^;。何はともあれ、混乱させてスミマセン m(_._)m。そして、ご指摘ありがとうございました。

2007年01月17日(水) .... 朝安後に切り返し、明日はどっち?

 TOPIX : 1706.76 (+3.22, +0.19%)    日経平均 : 17261.35 (+58.69, +0.34%)    円ドル : 120.65  

● 米国株式は高安まちまちでCME日経平均先物は大証比15円安。今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、買い越し(4330万株売り/4580万株買い)ながら、市場筋によると金額は小幅売り越しだったとのこと。日銀の金融政策決定会合を控えているうえ、インテル(INTC)決算で同株が時間外で売られてドヨ~~ンとした雰囲気。軟調にスタートした相場は、所々で日経平均先物に大口売りが出たこともあって、裁定解消売りを引っ掛けてスコン、スコンと下がる展開。10時00~11分に掛けて500枚単位の売りが相次いだところで、断続的な裁定解消売りもあってスコーンと安値を付け、その後は戻り歩調。

● 昼休みの立会外バスケット取引は売り越し気味と伝わっていたものの、実際に後場が始まってみるとスルスルと上昇。日経平均先物に大口買いが入ったのもそうですが、「???」が余計にショートカバーを誘発し、裁定買いも誘発した格好。指数はアレヨアレヨの間にプラスになってしまいました(^^;。もっとも、後場寄付後の買いが一巡してからは、前日比ではプラスをキープしたものの、模様眺め気分の強い展開。昨日までである程度、利上げムードを織り込んだのに、オーバーナイトでは逆に「利上げ見送り」報道。落ち着いて考えれば何を信じて良いやら分からないし、直接的に利上げがどうのこうのというよりも、利上げ見送りによる「不透明感の継続」も下手をすると嫌気材料。見送り気分が強まるのも止むを得ずって感じでした。

● 日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● 記録。東証1部出来高は前日比2億5568万株増の21億9948万株、売買代金は同3169億円増の2兆5945億円。東証1部値上がりは781銘柄、値下がりは766銘柄とフラットでした。東証1部でみるとサイズの差はそれほど出ていなかったのですが、今日は東証2部、JASDAQ、マザーズ、ヘラクレスなどが比較的堅調で、特にマザーズ/ヘラクレスはかなりのアウトパフォーム。もっとも、基本的には揺れ戻しだと考えています。

● 話題変更。今朝の日経に「三菱UFJ、株式10分割、個人株主増やす」とのトップ記事。朝方はそれなりに堅調な値動きでしたが、結果的にちょっとインパクトに乏しい感じで終了。これ自体は喜ばしいことかもしれませんが、そう言えば…って感じで少し疑問点も沸いてきます。日経の記事では全く触れられていないのですが、例のライブドアなどの滅茶苦茶・悪乗り株式分割があった時代に、東証が「大幅な株式分割の実施に際してのお願い」(http://www.tse.or.jp/news/200503/050307_a.html)との文章を出しています。これが取り消されたとは聞いていないので、今でも有効な文章だとは思いますが、要するに、5分割より大きな株式分割や投資単位が1万円以下になる分割は止めてくれ、という協力要請の「お願い」。もちろん、規則ではなく法的根拠もない要請ですが、かなり道義的な拘束力のある「お願い」だったのは確か。これ以降、5分割より大きな株式分割は実施されていません(ミレアは形式的にはそれ以上だったけど、実質的には5分割)。

● もし、現状のまま三菱UFJが10分割をやるとしても、東証は多分ノーとは言わないでしょうけど、そうなるとこの文章は形骸化することになります。もっとも、この文章が出た当時は、新株交付に1ヵ月半ほどの時間が必要で、一時的な株不足を招いてしまい、異常な株価形成に繋がるということがあったのです。その後、色々なシステムが改正されたおかげで、今では保振に入っていれば、基本的に速攻で新株が交付されます。なので、この協力要請が形骸化しても、実務上は全く構わないのです。ただ、あそこまで日経が書いてしまうと、今後、「東証がこの協力要請を取り消す=三菱UFJの株式分割実施」って受け止められることにもなるだろうから、かえってやりづらくなったかも知れません(^^;。まぁ、同時に発表すれば良いことですけど…(^^;。

● さて、日銀の政策決定会合の決定内容は、通常だと午後1時~1時半頃にヘッドラインに出てきます。明日は前場は神経質、後場に入って戦闘態勢というイメージでしょうか。戦闘にならなかったりすると、どっちゃらけですけど…(^^;。今日の相場で、かなり利上げ無しのシナリオを織り込みに行ったとは思うのですが(銀行株軟調、建設株上昇、消費者金融株上昇など)、明日、「なんちゃって利上げ」が来たときは、マーケットがどう反応するのでしょうかねぇ~(^^;。ちょっと恐いもの見たさというか、期待感があります。明日後場は気持ちを引き締めて行きましょう!

 TOPIX : 1703.54 (-1.04, -0.06%)    日経平均 : 17202.46 (-7.46, -0.04%)    円ドル : 120.35  

● 米国株式市場は祝日で休場だったものの、欧州株式市場は軒並み高。さらに、今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、久しぶりに大幅買い越し(2920万株売り/4550万株買い)。ただ、ザラ場を見ている限りでは、あまり「ボコスカ買っている」という雰囲気を感じませんでした。何を買っていたのだろう?外部環境を含めてプラススタートと予想する向きが多かったかもしれませんが、実際には小幅安でのスタート。寄付きでかなり大きなバスケット売りが出た影響があったのですが、その後は方向感が乏しく、堅調ながら小幅でのもみ合いに終始。結局、もみ合いのまま大引けとなりました。

● 日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● 今日の日経平均日中値幅はわずかに112.11円。昨年末近くの12月27日には、日中値幅がわずか53.45円という記録的な小動きがあったので、それから見るとそんなに小動きにも見えないのですが、今年に入って全日立会が始まった1月5日から昨日までの平均値が265.41円。昨日後場から小動きが始まっていたのを考慮して、1月5日から先週金曜日(1月12日)までの5日間の平均値を取ると292.66円。これを考えると、今日がかなり小動きだったことが分かります。

● テクニカル的に見ても、TOPIXは1月4日の直近高値を上抜いたものの、日経平均はそこに届かない状況(終値で17353.67円、瞬間風速高値は17379.46円)。こういった不一致は、いずれ、どちらかが修正することになります。それが単純に日経平均がドカスカと上昇して起こるのか、それとも相場全体が下がるなかで下げ渋ることによって起こるのか、その辺は分かりません(^^;。でも、注意しておきたい点の一つだと考えています。

● 日銀"新年会"の議題は利上げの話になることは周知済み。ざっくりの雰囲気だと、約70%程度が0.25%の利上げを予想しているようなイメージでしょうか。ただ、それはそうとして、本当に重要なのは、利上げそのものよりも、マーケットの本音コンセンサスがどの辺にあって、どの程度織り込んでいるかということ。今日の市場を見ていても、全体の手控えムードはもちろんのこと、利上げがありそうな雰囲気の割には、銀行株の盛り上がりが今一つだったり、逆に消費者金融が高かったりと、何となくチグハグ感が残りました。まぁ、こういった動きは大きなイベント前には良くある話で、「あ~でもない、こ~でもない」とにわかエコノミストが増加するのもいつものこと。こちらとしては、色々な事態が発生したときにどう行動すべきか、色んなケースを想定しながらイメージトレーニングをしておきたいです。

● こぼれ話。前場終了前に「証券等監視委員会、11時50分から強制調査について記者発表」とのヘッドラインが流れて、市場筋がザワザワ。何と言っても今日はライブドア事件で最初に強制捜査が入ってから1周年。結果的には、「セイクレスト(JASDAQ、8900)関係者3人の強制調査に着手・インサイダー取引」ってことで、少なくとも市場全体には直接的な影響はありませんでした(^^;。証券取引等監視委員会のHPはこちらですが、これを書いている時点ではアップデートされていません(^^;。なので、日経の記事はこちら、朝日新聞(ロイター)の記事はこちらからどうぞ。

● 記録。本日の東証1部出来高は前日比4372万株増の19億4380万株、売買代金は逆に前日比で1852億円減の2兆2776億円でした。売買単価は124.42円も下落して1171.73円。出来高上位に鉄鋼株がいくつか入り、さらに、三洋電機、JAL、石原産業、いすゞ自動車、三菱自動車、NISグループなどとくると、そりゃあ、下がりますわなぁ~(^^;。NISなんて、いまや数少ない株価二桁クラブ銘柄です。はぁ~~(溜息)。

2007年01月15日(月) .... 堅調継続、後場は高値圏で小動き

 TOPIX : 1704.58 (+19.31, +1.15%)    日経平均 : 17209.92 (+152.91, +0.90%)    円ドル : 120.25  

● 前週末の米国株高やCME日経平均先物高(大証比85円高)、さらに前週からの地合いを引き継いで堅調な展開。また、今朝は「14時」から「8時50分」に移動した機械受注発表。まぁ、影響があったのかなかったのかは分かりませんが(^^;、予想を上回った数字が出てきたので、理屈的には今日の相場に適合していた印象。

● また、前場前半はかなり先物が引っ張った印象もありました。ただ、先物の買いは最初の30分ぐらいで一巡してしまったのか、その後は高値圏での揉みあい商状。日経平均の日中値幅は129.14円と、ここ最近のトレンドと比較するとかなり小さかったのですが、前場は129.14円、後場はわずかに52.96円と縮小。朝方は海外勢の買いの勢いで突っ走ったものの、やはり不透明感からか、フォロースルーが小さかった印象が残りました。今朝のSQは前日比123.61円高の17180.62円。この点からも、SQ値からドンドン上値を買い上がるような動きは今一つだったことが分かります。日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● 個別には、ややリバーサルって感じでバリューは水面下の1日。メガバンクが相場を引っ張り、消費者金融も堅調。ソニーがかなり調子良く上昇。一方で、鉄鋼株は多少リフレッシュ休暇中の雰囲気(^^;。機械が強かったのは機械受注のおかげ、と言うことにしておきましょう(^^; 。その一方で、低位株物色の中心はJAL、三洋電機、みずほ信託、三菱自動車など。それなりにワケあり銘柄なので、いったん火がつくと賑わいます(^^;。興味深かったのは、これだけ原油がボロボロになっても、INPEXや石油資源開発などがかなり高かったこと。ちょっと流れが変わってきた可能性があるので、それなりに注意して見ておきたいところ。

● もう一つ気付いたのは、TOPIXサブインデックスレベルだと、Core30が9bps負け、Large70が10bps負け、Mid400が10bps勝ち、Smallが28bps勝ちと、サイズは小さい方向に振れていました。ところが、東証2部やJASDAQ指数はプラスだったとは言え、東証1部には全く追いつけない状態で、マザーズやヘラクレスは前日比マイナス。東証1部値上がりは1433銘柄に達し、値下がりは208銘柄で、これだけ見るとほぼ全面高だったのですが、これはややミスリーディング。ちょっと不思議な1日でした。

● 話題変更。ちょうど1年前の1月16日大引け後、「東京地検特捜部、ライブドア本社を家宅捜索 - NHK」のニュースがヘッドラインに流れて、あの大事件がスタートしました。昨年の1月16日は月曜日で、オーバーナイトのNY市場は祝日。実は、今日と同じシチュエーションだったのです。ライブドアショック前日のTOPIX終値は1670.15ポイント、日経平均は16268.03円でした。今よりは多少低い水準でしたが、似たような水準といえばその通り(^^;。そして、1月17日(火)がライブドアショック当日で、TOPIXは 1631.61 (-38.54, -2.31%)。日経平均は 15805.95 (-462.08, -2.84%)でした。

● 実は、自分で書いたコメントを読み返して、その時の日経平均日中足を見ているのですが、この日の前場は前日比プラスで終わったのです。ところが、マネックス証券の代用有価証券の掛目ゼロで後場ドカ~ン。このライブドア事件で、中小型イケイケドンドン相場は終焉となり、一気に内容が変化。そして翌日は東証の売買システムが停止。日経平均は一時ザラ場で746円安まであったのです(終値では464.77円安)。思い出しました?この週は非常に大きな変化の週だったのです。今年はどうかな??

● HP版であれば、このマーケットコメントの左側フレームから当該日周辺をご覧頂ければ幸いです。ブログ版だったら、左上のカレンダーなどからアクセスすると便利かと思いますし、直リンクだと こちら からどうぞ。別窓が開きます。さらに、せっかくですので、2006年1月17日の日経平均日中足を下に付けておきます。こういうときに便利ですネ(^^;。出典はいつも通りYahoo! JAPAN Financeです。

2006年1月17日日経平均日中足(ライブドア事件直後の相場)

● 記録。今日の東証1部出来高は前週末比1億8087万株減の19億0008万株、売買代金は同4238億円減の2兆4628億円でした。今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、小幅買い越し(2980万株売り/3660万株買い)。米国市場がMarting L. King Dayで休場ってこともあって、全体にフローは少なめでした。NT倍率の低下についても書こうかと考えていたのですが、スペースがなくなってしまいました。そのうち書きます(^^;。

● 話題変更。今日は「歌会始の儀」。株式市場では「お題」にテーマを求める習慣があるのですが、来年のお題は「火」に決定。「火」と言われると、「火の車」だとか、あまり良い連想が浮かんでこないのが情けないところ(^^;ですが、四季報CD-ROMで社名に「火」が入っている銘柄を検索すると、損保会社などが該当するほか、九州耐火煉瓦(5362)、細谷火工(4274)が該当します。旧社名まで含めると、損保会社以外では、日本化薬(4272、日本火薬製造)、ヨータイ(5357、大阪窯業耐火煉瓦)、トーヨーカネツ(6369、東洋火熱工業)が該当。どちらにしろ、あまりエキサイティングではないです(^^;。なお、今年のお題は「月」でし た。

● もう一度話題変更。今朝の日経金融新聞スクランブル欄は『景色一変でも「株名人」健在 ライブドアショックから1年、教訓生かす個人』と興味深い内容。日経金融新聞のHPはあるのですが、記事はヘッドライン以外は掲載されないみたいなので、ざっくり内容を書いておくと、ライブドア事件後の相場急変で個人投資家の売買が落ち込んでいる状況下でも、ちゃんと成果を残している個人投資家が居るとの内容。具体名として取り上げられていたのは、伊藤道臣氏(全日本株式投資選手権)、夕凪氏(ダントツ投資研究所)、B・N・F氏(WikipediaよりB・N・F (ジェイコム男))、そして盛学志氏(HPはなし?!)。文章中に仮名で登場した方々は他にもいらっしゃったのですが、主にこの4名が名前付きで登場していました。

● 私は証券会社に勤務しているので、いわゆるプロと呼ばれる立場にあります。それを含んだ上で、常々、個人投資家のなかでも一部は非常に研究熱心で、実際に自分でリスクを取って相場に参加し、その正しさを証明している方々を尊敬しています。また、尊敬できなければ駄目だとも考えています。アイディアをパクるような恥ずかしいこと(^^;はしませんが、着眼点に感心することは決して少なくないのです。同様の方々は、今回の日経金融新聞に掲載された方々はもちろん、他にもたくさんいらっしゃると思います。株式市場を単なる賭博場として考えるのではなく、真剣に向かい合って研究して実践している方々は、ある意味でプロです。サラリーマンとして相場に向かい合っているのとは真剣度が違うことが多いのですから…。ただ、伝聞だけに頼るような情けない個人投資家が多いのも事実で、何とかする手助けが出来るのであれば、プロとして違った意味で貢献できるとも考えています。ちょっと綺麗過ぎるように聞こえるかもしれませんけど、かなり真剣にそう考えています(^^;。

● 最後にもう一発。前週末に例の日米主要企業決算発表予定ワークシートをアップデートしておきました。例によって意図的に数日遅れのデータですが、今回は先週末金曜日時点のデータなので、まだまだ賞味期限内です。不二家とちゃいまっせ!そろそろデータも入り始めている("Confirmed"が増えてきた)ので、心の準備を。本格的に始まるのは来週からです。左側のフレームからダウンロードページにお進み下さい。こちら からでも行けます(別窓が開きます)。

● 雑談。金曜日の夕刊フジの記事「ユーザーショック…2ちゃんねる、再来週にも強制執行」(http://www.zakzak.co.jp/top/2007_01/t2007011201.html)を発端にして、ネットのあちこちで大騒ぎになっている様子。2ちゃんねるは良くも悪くもネット文化の象徴のような存在。個人的には単なる傍観者ながら、事態の推移には注目しています(^^;。

 TOPIX : 1685.27 (+28.55, +1.72%)    日経平均 : 17057.01 (+218.84, +1.30%)    円ドル : 120.65  

● 今日は1月限オプションSQ。例によって実況中継風に行くと、Excel上の日経平均速算値は、8時45分で前日比1250円高、8時50分で1100円高、8時55分で890円高、8時57分で780円高、8時59分で510円高と来て、時計が9時ちょうどでは250円高。そこから大口売りバスケット(市場筋推計で日経平均採用銘柄一銘柄あたり27万株の売り)のデータが入って、最終的にSQ値は前日比50.69円高の16888.86円。今日はファーストリテイリングが売り気配でなかなか寄り付かず、SQ値が確定したのは9時34分でした。

● なお、市場筋推計では、SQ関連の出来高は1億1500万株、売買代金で2220億円程度とのこと。9時15分時点の東証1部出来高は3億5098万株、売買代金は5247億円でした。また、売買代金分布で見ると、寄付5分間で14.7%、10分間で16.8%。前場が53.0%、後場が47.0%でした。

● ここでちょっと数字のお遊びですが、もしファーリテが前日比変わらずで寄付いていたとしたら、SQ値はどうなっていたか?ということ。ファーリテの昨日終値は11110円、今朝の寄付きは前日比1300円安の9810円。つまり、この銘柄だけでSQ値を53.51円ほど押し下げていたことになります。恐ろしいことです(^^;。

● ちなみに、日経平均という"指数"の「ウェイト」として考えると、上位5銘柄は順番に、アドバンテスト、京セラ、ファナック、キヤノン、ファーストリテとなります。ソフトバンクは第13位と、最近は比較的大人しい銘柄になりました。反対に下位5銘柄は双日、スカパー、日立造、ユニチカ、三洋電機の順。実は、その次にヤフー、ドコモと続きます。特にスカパーやヤフーは「みなし額面」のマジックが効いており、日経平均という"指数"にとっては低ウェイト銘柄として無視できる程度の銘柄になってしまいます。もっとも、この辺の話はほとんどの方にとって既知だとは思いますが、一応…(^^;。蛇足ながら、"指数"と書いているのは、厳密には、日経"平均株価"だからで、日経平均の基本は採用銘柄それぞれの株価の単純平均値です。

● 話を戻して、SQ直後は17000円チョビ下でフラフラと方向感に乏しい値動きだったものの、9時42分に日経平均先物に「1000枚買い!」爆弾炸裂。これで上向きの方向性が付いてしまった格好。10時23分にも大口買い爆弾が断続的に炸裂して一段高。10時40分にも何発か爆弾炸裂(先物ではここが日中高値、後場顔合わせまであった)したほか、後場に入ってからも、500枚単位の大型爆弾が何度も炸裂。今日はTOPIX先物でも200枚単位のTOPIXにしては大型の爆弾が、何度か炸裂していました。いずれにせよ、相変わらず、上がるも下がるも先物の影響を受け易いというか(^^;、先物を見ながら相場している向きが多いというか、そんな地合いでした。まぁ、後場中盤以降は、多少のお疲れムードもありましたけど…(^^;。

● 日経平均先物(3月限)の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● 今日の東証1部出来高は、SQ日だった割には静かなで、前日比1091万株増の20億8095万株、売買代金は同4829億円増の2兆8866億円。東証1部値上がりは1433銘柄に達し、値下がりは203銘柄でした。また、今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、小幅売り越し(3110万株売り/3020万株買い)。また、上にも書いたように、今日はファーリテが日経平均の足をかなり引っ張り(寄与度は-62.16円)、その影響でTOPIXの方が相当にパフォーマンスが良い結果でした。ちょうどファーリテの寄与度分を負けた感じです(^^;。

● そうそう、月曜日に機械受注がありますが、今回から午前8時50分発表に変更され(http://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/menu.html#kikai)、これまで後場中盤の大型イベントとしてお楽しみだった「午後2時」ではなくなります。前にも書いたのですが、機械受注のイベント性はかなり失われると考えています。何となく残念(^^;。

● 週末の雑談。例のマクドの「マックグリドル先行試食会」(http://mcgriddles.dtmp.jp/station.html)ですが、今朝、我がデスクの某女史が受け取りに行ってくれたおかげで、ようやく入手できました(^o^)。午前7時に行ったのですが、既に100人ぐらい居たとの事で、私は8時10分くらいに抜け出して見に行ったら、もう「売り切れ」でした。しかもその時点で長蛇の列。タダ飯となると、早起きして寒い中を並んでも苦に思わない方々が多いんですネ(^^;。セットメニューでいくらの値付けになるのか知りませんが、感覚的に500円割れだったら安いと感じそうです。印象としては、結構なボリュームです。カロリーはいくらあるか聞いていません(^^;。

● ところで、大手町界隈にはマクドが全くありません。JRの線路を越えて新日鉄のビルまで行くか、丸の内の東京海上のビルまで行くか、それとも神田駅まで行くか、どちらにしろ、ちょっと遠いんです(^^;。この辺のビル地下にでも出店すれば、それなりに賑わうと思うんですけどねぇ~。ちょこちょこ空き店舗スペースもあるので、その気になればミニ店舗なんてチョチョイのチョイだと思うんですが…。なぜ大手町にマクドがないのかは、ここで働き出してからずっと感じている七不思議の一つです(^^;。

● 今週は1日短かったおかげで、ちょうど良い感じの1週間でした。良い週末を!

 TOPIX : 1656.72 (-6.28, -0.38%)    日経平均 : 16838.17 (-104.23, -0.62%)    円ドル : 119.85  

● 比較的堅調な推移を予想する声が多かったし、実際に指数はそれほど下落したワケでもないんですが、上値の重たさは感じざるを得ない格好の1日でした。今日の相場を見ていて受けた印象としては、日経平均やTOPIXで見るよりも弱かった印象。これは、朝方はソコソコのプラスで始まった(今朝のSQ値は前日比21.94円高の16964.34円)ことが影響しているのだと思います。

● 指数でみると、TOPIXはザラ場で+0.78%まであって、安値-0.73%を付けて、-0.38%で引け。日経平均は、+0.68%(115.05円高)まであって、-1.09%(183.94円安)を付けて、-0.62%(104.23円安)で引け。日経平均で300円近く(298.99円)の値幅がありました。

● 一方、日経平均先物は引き続き大商いで、中心限月(3月限)の出来高は12万2880枚と、昨年7月18日以来の大商い。大口売りもあったけど、大口買いも結構あったので、攻防戦というか空中戦って感じでした。大引け後に発表された先物手口では、TOPIX先物の方が派手な印象で、CSとUBSの売り越しに対してGSとBNPPが買い越し。日経平均先物では、LBとDBの売り越しに対して野村の買い越しと、「それっぽい」ところばかり(^^;。明日はSQです。楽しみにしておきましょう。

● 今日は日経平均先物(3月限)の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。出来高と値動きに注目して頂ければと…。

● 個別銘柄でも、ワケの分からん中小型・低位建設株が突如として賑わったりと、橋梁関連と同様に食い散らかしている印象。来週、金利が上昇するかもしれないという環境のなかでは、その辺の"経済的見地"によって導かれる理屈から遠そうな銘柄(^^;に群がる気持ちは分かるんですが、「ホンマに、これで、えぇんやろか」という反省ムードもあって、あまり長続きしない感じを受けました。参加している方々の99%までは、短期勝負と割り切っているでしょうし、それはそれで住む世界が違うってことでしょう。もっとも、今日は全体としてバリューがかなり効いていたし、リバーサルも効いていたので、機関投資家にとっても悪くない1日だったと推測します。なので、傍観が正解だったのでしょう。ただし、PBR系のバリューに広がるかどうかについては、ちょっとだけ注意しておきます。

● 昨日の「火曜日の上昇が不要だった」との屁理屈的相場解釈で行くと、これで日経平均は、大発会に130円高したあと、260円安、想定50円安、想定100円安、そして今日の100円安ということになります。火曜日の上昇があるので、本当はもっと凸凹しているのですが、屁理屈的にはこれで4連敗とも解釈が可能かも知れません(^^;。明日はミニSQですが、下げ週の金曜日なので、自律反発してもおかしくないタイミング。自律反発しそうなところで、本当に自律反発出来るかどうかで、相場の強弱も見えてきます。その点、明日の動きは先行きを占う何かの示唆がある可能性が考えられるワケで、理屈よりも空気を感じ取りたい1日と考えています。

● 記録。今日の東証1部出来高は前日比1531万株減の20億7004万株、売買代金は同3171億円減の2兆4037億円。東証1部値上がりは719銘柄で、値下がりは858銘柄でした。実は、前場終盤に指数がマイナス転落した頃でも、値上がり銘柄数が1000超という状態が続いていて、若干の違和感もあったのですが、大引けではほぼ妥当な水準に落ち着きました。なお、今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、株数ベースでは小幅売り越し(3110万株売り/2970万株買い)ながら、市場筋によると金額ベースでは買い越しとのことでした。

● 雑談。例の「マックグリドル先行試食会」は明日が最終日。朝7時~10時半とのことですが、今朝、午前8時半頃に休憩で外に出てみたところ、見事に「売り切れ」状態でした。私は出社するのが午前6時半前とかなり早いので、今朝、その出社時に通り掛かったときには誰も居なかったんですけどねぇ~(^^;。明日は8時前にでも抜け出して行かないと…(^^;。しかし、かなりのカロリーに見えるけど、こんなのを朝から食べて大丈夫なんだろうか???

 TOPIX : 1663.00 (-29.12, -1.72%)    日経平均 : 16942.40 (-295.37, -1.71%)    円ドル : 119.25  

● フラフラと千鳥足のような相場をやって…ったく…(-_-;)。今週金曜日がSQで、来週は日銀"新年会"があるし、それなりに不透明材料があるので、熱狂が醒めてしまうと、足元の方が気になるのは仕方ないのでしょう。今日は何となく先週金曜日と似た雰囲気があり、心理が足を引っ張った1日だった印象。日経平均先物でそれなりの大口売りはあったものの、普段よりかなり少なくて先物主導ってほどでもなし。まだ相場として過熱感が残るなかで、昨日は「行けるかも?」だったのが、今日は「やっぱりあかんか…」と心理が変化した影響が大きかったと考えています。

● ザラ場中には、「何で下がっているのですか?」との問い合わせがいくつかあったのですが、個人的には「昨日の上昇は余計で、その修正込みの下げ」と考えています。先週の金曜日は嫌な地合いだったのですが、昨日の上昇は意外感があったので、コメントに「不思議」という言葉を使ったんです。で、もし昨日も先週からの調整ムードを引きずっていて日経平均で50円安だったと仮定すると、150円高と50円安の合計200円を差し引けば、今日は3日続落の100円安って計算。軽い下げではないにしろ、それほど目立つと言うほどのこともなかったんです。そう考えると、「急落」というよりも、昨日の妙な上昇を「修正」したと考えることも可能。もちろん、これを屁理屈と受け止める方もいらっしゃるでしょうけど(^^;、マーケットの近くで見ていた感想でした。

● 瞬間風速で見ると、TOPIXは前日比34.68ポイント安(-2.05%)まであり、日経平均は同390.20円安(-2.26%)までありました。どちらも後場中盤、13時40分前に付けています。今朝のSQを計算すると前日比43.13円安の17194.64円だったので、ザラ場でかなりしつこく売りが出ていたことも分かります。市場筋の間では、原油安に伴うヘッジファンド(CTA)の日本株売却説が流れていましたが、いつも通り、本当かどうかは2~3ヵ月後に見えてくると思います(^^;。

● ちょっと気にしておきたいのは、下記の日経平均日中足(出典:Yahoo! JAPAN Finance)でも分かるのですが、売られていたのは主に前場だったってこと。瞬間風速安値は後場中盤だったのですが、それも含めてちょっと想像力を働かせてみましょう。あくまでも想像なので、本当に当たっているかどうかについて全く責任は持てません(^^;。為念。

● 想像力の話として下記表をご参照ください。もし米国でナイトトレーダーを常時配置しているような大手や日本株専門の投資家だと、この話はあまり関係ありません。でも、たまにしか日本株をやらなかったり、やるとしてもリーブオーダー(Leave Orders)として出すことが多い投資家が、「今日はリアルタイムでやる」となった場合、日本時間でどの辺まで居残り残業を耐えられるか…です(^^;。もちろん、事態の真剣度合いによっては徹夜も辞さないでしょうけど、そこまでは行っていない場合、ぶっちゃけ、真夜中というのは一つの「線」になります。実際は発注だけでなく、約定の取り纏めなんかもあるので、米国東海岸だと日本の前場というのが一つの目処になったりするんです。西海岸だったら、後場中ごろまで居てもそれほどキツクなさそうですが、西海岸の投資家もNY時間(東海岸時間)で働くことが結構あって、朝が早いことが多いです。で、今日の安値を付けた時間帯を併せて考えると、ちょっと想像しちゃいませんか? (^^; (^^; 繰り返しますが、あくまでも想像力を思いっきり引き伸ばしての話です(^^;。

日本米東海岸米西海岸
09:0019:0016:00
11:0021:0018:00
12:3022:3019:30
15:0001:0022:00

● 話を戻しましょう。個別には、昨日かなり値上がりした銘柄が、値上がり分をぶっ飛ばすような下落。相場全体がそんな感じだったので特に違和感はなかったのですが、「ホンマ、何をドタバタしとんねん?」って感じ(^^;。また、これまで突っ張っていた銘柄が一斉に値を崩した印象もありました。筆頭例の任天堂は「業績予想修正で社長会見」のヘッドラインから上方修正連想で高かったものの(実際の発表後はかなり伸び悩み)、似たような「何で下がらへんねん」銘柄がソコソコ下落した印象。トレンド変換とまでは言うつもりはないのですが、ちょっと必要な休憩だったのかも知れません。

● さて、明日、どうしましょう?今週金曜日がミニSQなので、余計に神経質になりそうな感じですが敢えて"軽視"して考えると、ボリンジャーバンドの下の辺(TOPIXで1620近辺、日経平均で16500円界隈)ってそれっぽく見えます。でも、ここまで調整するのだったら、相場全体の勢いというか方向性という点では、少し静かにならざるを得ない感じ。もっとも、循環物色になってバリューエーションがそれなりに効く相場だったら、運用という観点からは、それはそれで歓迎ですけどネ(^^;。

● 記録。東証1部出来高は前日比3342万株増の20億8535万株、売買代金は同1317億円減の2兆7208億円。東証33業種だと、空運というマイナー業種がプラスだった以外はきれいにマイナス。JALの妙チクリンなニュースがなければ、ここもマイナスだったでしょう。東証1部値下がりは1465銘柄にも達する全面安(値上がりは187銘柄)でした。なお、今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、小幅買い越し(3600万株売り/3680万株買い)ながら、市場筋によると金額ベースでは売り越しとのことでした。

● 雑談。私たちのオフィスがある東京サンケイビル前広場で、今日から3日間(あと2日間)、「マックグリドルの先行試食会」なるものが実施されています。ご興味のある方はどうぞ!各日先着500名だそうです。今日も始まる前から長蛇の列でした(^^;。「マクド」と言うたびに「マック」と言い返されて、余計に意地になって「マ・ク・ド!」と言い張る私でした(^^;。

 TOPIX : 1692.12 (+16.79, +1.00%)    日経平均 : 17237.77 (+146.18, +0.86%)    円ドル : 118.95  

● 今日は何か不思議な感じの1日でした。指数はあまり動いていなかったものの、個別には高安がかなりはっきりと出たし、例えばファクター面からみると、バリューがかなり効いた一方で、グロースは駄目駄目。リバーサルは朝の一瞬は滅茶苦茶強かったものの、時間の経過と共にダレダレ。指数の動きそのものも、TOPIXが日経平均をかなりアウトパフォームするなど、何かと不思議な印象が残る1日でした。

● 最初から行きましょう。今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、買い越し(4880万株売り/5190万株買い)。ようやくフロー的にも「それらしく」なってきた感じ。ただ、寄付き段階では前週末からの軟調地合いを引き継ぐ格好でマイナス。今朝のSQを計算すると、前日比75.25円安の17016.34円で、寄付き後にもう少し安いところもあったものの、朝の30分間で安値から切り替えしたのはご立派。午前9時半から後は、派手さはないもののジリジリと水準を切り上げる動き。日経平均先物で400~600枚ロットの大口買いが時折入っていたのは事実ながら、今日はTOPIX系銘柄の方が強い1日。引けではその差は14bpsしかなかったものの、ザラ場では20~25bps程度のパフォーマンス差が付いていました。

● 個別に見ても、「不思議感」があちこちにある1日。例えば小売りでもセブン&アイとかイオンは堅調だったのに、良品計画、ファーリテ、ヤマダ電機などは軟調。化学でもJSRや日東電工がボロボロだったのに信越化は堅調。テクノロジーでは、松下、村田製がしんどかった割に、GSがレーティングを引き上げたソニーとパイオニアがぶっ飛び、富士通、日立なども堅調。新日石が上昇した一方で出光は駄目駄目。つまり、業種などで括り難くい1日だった印象。もちろん、その印象を持ったのは私だけだったかもしれませんけど…(^^;。

● 記録。東証1部出来高は前日比1億0190万株減の20億5193万株、売買代金は同310億円増の2兆8525億円。東証1部値上がりは1256銘柄、値下がりは366銘柄でした。東証1部ではそれほど大きな指数間の差はなかったものの、実はJASDAQ、マザーズ、ヘラクレスはいずれもマイナス終了。January Effectというには、寂しい中小型株のスタートとなっています。

● 雑談。先週末に某証券系研究所の調査として、「年初3営業日騰落」が勝ち越しになれば、その年は28勝6敗で勝率82.4%。逆にこの3営業日で負け越しになると、年間で10勝13敗で勝率は43.5%、と書いたのですが、今日の上昇で目出度く「勝ち越し」になりました。ということで、今年の年足陽線が8割方確定・・・かな?(^^; (^^;

● 何となく乗り切れないコメントでスミマセン(^^;。

2007年01月08日(月) .... 祝日(成人の日)のため休場

● 祝日(成人の日)のため休場

 TOPIX : 1675.33 (-23.62, -1.39%)    日経平均 : 17091.59 (-262.08, -1.51%)    円ドル : 118.40  

● 米国株(特にNASDAQやSOX)の堅調さやCME日経平均先物(大証比70円高)に支えられる格好でプラスを予想した向きが多かったでしょうが、寄付きからマイナス。資源系銘柄が安く始まったのはともかくとして、鉄鋼株が売り気配で始まり「あれっ?」という感じ。日経平均先物に断続的な大口売りが出たことも後押しして、結局、牽引役だった鉄鋼株の下落がボディーブローのように効く格好になってしまいました。

● 今のマーケットだと、誰もがそれなりの高値警戒感を持っているだけに、一度マイナスになってしまうと、あとは心理が相場を引っ張ってしまう状況。一度下がり始めると、速いのなんのって…(^^;。今日は堅調地合いを予想した向きが多かっただけに、意外感も手伝って意外な下げに発展してしまった感じです。後付けで色々と理由は付けられるし、付いてくるでしょうけどそれはそれ。「心理の雪崩」が最大の要因だったように考えています。

● 日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。前日比では大きく下がったものの、ほとんどは前場中盤以降。後場はそれなりに買いが入っていた雰囲気も感じ取れると思います。

● 個別では、心理的に資源系銘柄の下落に加えて、朝方の鉄鋼株の下落が響いた格好。さらに、あれだけ米国で半導体関連が強くても、エルピーダなどはボロボロ。もっとも、競争という観点から考えると、あちらが元気ならこっちはしんどい、という解釈も成り立つと言えば成り立つんですけど…。反対に、今日の相場で強かったのは、スーパーや消費者金融など、これまでかなりボロカスに売られていた銘柄群だけ。つまり、リバーサルがガンガンに効いていた1日で、私がシミュレーションしているファンドだと、リバーサルファンドは+3σを超えるような儲けが出ていました(^^;。もっとも、12月半ばからリバーサルは駄目駄目状態だったので、半月ぶりの自律反発って考えると大した事は無いのですけど…。

● 記録。本日の東証1部出来高は21億5383万株、売買代金は2兆8215億円と堅調。東証1部値下がりは1347銘柄(値上がりは302銘柄)に達し、昨日とは鏡写しの展開。また、今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、ほぼチャラ(3300万株売り/3120万株買い)でした。

● 話題変更で指数ヲタク系。昨日書きそびれたのですが、東証からCore30などのTOPIXサブインデックスの銘柄入替発表がありました。詳細は東証HPの http://www.tse.or.jp/news/200701/070104_b.html からPDFファイルにアクセスできます。

● これらの指数にトラックするファンドはそれほど多くないと考えられるものの、久しぶりに外国人投資家などが日本株に入ってくる場合、まずこの辺の銘柄を対象にするのは妥当な選択肢で、TOPIX100(Core30+Large70)をユニバースにして銘柄選択というのはあり得るパターンだし、実際に見て来ています。その意味で、Core30に採用されたか削除されたかよりも、TOPIX100から落ちたか入ったかの方が重要と考えています。今回TOPIX100からは、8銘柄が削除になり、8銘柄が追加になっています。消費者金融が4銘柄そろって転落したのは、ちょっと象徴的ですネ(^^:。もうひとつ、昨日発表ネタですが、FFWの月例変更も発表になっています。こちらも東証HPのチェックをお忘れなく。URLだと、http://www.tse.or.jp/topix/float/rate/index.html になります。

● 雑談。某証券系研究所の調査によると、「年初3営業日騰落」が勝ち越しになれば、その年は28勝6敗で勝率82.4%。逆にこの3営業日で負け越しになると、年間では10勝13敗で勝率は43.5%とガタ落ちとのこと。この年間勝敗は年足が陽線になるか陰線になるかで判断しているのですが、今年はここまで1勝1敗なので、休み明けの火曜日が勝負になります(^^;。

● また連休ですけど、天気予報は大荒れ予想みたいですね。それでは良い連休を!

 TOPIX : 1698.95 (+17.88, +1.06%)    日経平均 : 17353.67 (+127.84, +0.74%)    円ドル : 119.40  

● 今日から立会い再開でコメントも再開。本年も市場の空気を少し違った視点からお伝えできればと考えております。何卒よろしくお願い申し上げます。

● 大発会。新年初っ端の今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、株数ベースで少し売り越し(2800万株売り/2570万株買い)ながら、市場筋観測では金額買い越し。米国株式は休み中トータルで少し下落だったものの、CME日経平均先物は大証比50円高。休み中に特に大きな市場環境の波乱はなく、年初独特のお祝い気分もあったりして(^^;、朝から堅調スタート、最後まで堅調、というパターンの1日。大発会としては好調なスタートでした。また、東証1部値上がりは1329銘柄にも達し(値下がりは298銘柄)、この点からは「全面高」と書いても問題ない状況でした。

● 今日の物色動向は、何となく「おかしかった」(^^;印象も残りました。あの原発ニュース程度でなんで日立がここまでの大商い・大幅高になるのかとか、個別にワケ分からん値動きが多かった感じでした。新日鉄を筆頭に鉄鋼株は大商いだったものの、株価はソコソコの下落。半導体関連も全体に安く、資源系銘柄もほぼ全面安(含商社)。その一方で、電力・ガスがぶっ飛びで、情報通信が高くて、JT、ヤフーなんかが高かったのも、今一つワケ分からん感じ。この手の銘柄を年明けに一斉に買いに来た投資家(海外?)が居た可能性は考えられます。もっとも、ワケが分かっていないのは私だけで、皆は至極納得の値動きだったという恐怖心はあるのですが…(^^;。

● 今日の東証1部出来高は10億6172万株、売買代金は1兆4197億円。同じ半日立会の大納会よりもかなり増加していました。それと売買単価が急上昇したこと。対大納会比で261.50円も上昇して1337.13円。もちろん、かなりの低水準にあったことは確かですが、少し転機の予感を感じさせる数字でした。

● 大発会の動きはその年1年のマーケットに何らかの関係があることが多いので、売買代金上位を列挙しておきましょう。今日の東証1部売買代金上位10銘柄は、新日鉄、トヨタ、ソフトバンク、日立、重工、MUFG、NTTドコモ、みずほFG、キヤノン、ソニーでした。また、今日はTOPIXと日経平均を見ても分かりますが、かなりTOPIXがアウトパフォームした1日。TOPIXのサブインデックスで見ても、Core30が19bps勝ちで一人勝ち。Large70は6bps負け、Mid400は11bps負け、Smallは14bps負けでした。マザーズはマイナスだったし、サイズによって印象が大分違ったかも知れません。

● さて、今年のテーマとして数多くのストラテジストやら市場関係者が指摘しているのが「M&A関連」。私もそれは否定しませんが、例年以上に「M&A関連」に見方が集中している感じを受けます。好意的に解釈すれば、これは「M&A関連」が本当に大きな変革なので、相場としても大きく反応するということ。ただ、天邪鬼な私としては、あまりの集中度合いを見ると、「これしかテーマないんかぇ?」って感じにもなります(^^;。

● 関連して、新年恒例の日経金融新聞「今年の期待銘柄」。毎年、これにはある意味で注目しているのですが、下記に今年分プラス過去3年分を表にしてみました。これらはこのHPの過去ログから引っ張ってきているので、当初書いた時に間違っていたらどうしようもありません(^^;。間違ってはいないと思うけど、一応、為念。

順位2007年銘柄2006年銘柄2005年銘柄2004年銘柄
1位新日鉄トヨタトヨタ武田薬品
2位トヨタ三菱商事、三菱UFJ FG三菱東京FGトヨタ
3位キヤノン 日東電工、三菱商事松下
4位信越化学住金、デンソー、JR東日本 新日鉄、JFE HD、
三菱商事、商船三井
5位三井住友FG、コマツ、
エルピーダメモリ、
任天堂、日東電工
 新日鉄 
("虎年の獅子座"過去ログ、日経金融新聞)

● 今年のリストで新日鉄が急激に第1位に飛び出してきたのは興味深いところですが、これは往々にしてアンケート実施時の相場が影響を与えるので、あの12月鉄鋼株相場にかなりバイアスを受けていることが想像できます。同じ鉄鋼株でも昨年は住金だったのが新日鉄に入れ替わっていたり、MUFGがSMFGに入れ替わっていたりは興味深い点。また、エルピーダが出てきたのも面白いです。さらに、三菱商事がランキングから消えてしまったのは、何となく商社の置かれている位置関係を物語っている感じ。とは言うものの、基本的な面子そのものに大きな差はありません。昔はここにNTTドコモだとかソニーなどが入っていたのですが、最近は影も形も見えません(^^;。

● ちょっと話題脱線ですが、この手の相場アンケートは、業界紙やら雑誌、放送など、ありとあらゆるメディアから要請が来ます。実は断ることも多いのですが、会社や本人の名前が出ることもあって、法人としても個人としても、レピュテーションにプラスになるとの考え方は強いものがあります。私はもうあまり出ないようにしている(目立って得なことが少ないとの悟りを得たから…(^^;)のですが、答える側の立場からぶっちゃけた話をしちゃいましょう(^^;。

● 基本線は「読者が聞きたいであろうことを書く」ということ。つまり、相場が下がるとか低迷するとかは基本的に書かないし、もしそれ以外に答えようがない状況だったとしても直接的には書きません。回りくどい独特の言い回しをします。その典型的な例は「慎重な押し目買い」という言い方。これを翻訳すると、「ボコボコに下がるんやから、買ってる場合やあらへんでぇ!」ってことです(^^;。「粘り強く買いチャンスをうかがう」なんてのも類似語。「買い場探し」もちょっと柔らかい言い方ですが、似たようなものです。「買いチャンス」や「買い場」なんて、その場にいて分かるんだったら、ホンマに苦労しませんって!後からは何とでも言えるんですけどネ。上がってから、「なっ、買い場やったやろ!」って感じです(^^;。

● また、集団からワザと外れるような回答をする方々もいらっしゃいますが、それなりの理由があると考えた方が良さそうです。単に目立ちたいということもあるでしょうし、会社名や個人名が売れていない間は、何らかのリスクを取って目立って注目してもらうしかない面もあるでしょう。当たれば後で大騒ぎ、当たらなければ知らん振りです(^^;。この程度の厚顔無恥さがないと、この業界ではやって行けないのも事実だと思いますけどネ。

● いずれにしろ、こういったアンケートは、「本当の予想」もしくは「本音の予想」ではないことは確か。でも、それぞれが「皆が聞きたいこと」を想像して書いていることを考慮して読めば、それなりの使い道や見方も出てくると考えています。

2007年01月03日(水) .... 休場

● 新年三が日のため休場。

2007年01月02日(火) .... 休場

● 新年三が日のため休場。

2007年01月01日(月) .... あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。

今年も簡単な相場ではないと予想していますが、その中でも、少しでも楽しめる、そしてためになるアイディアや情報を提供できるように頑張る所存です。相場に真面目に向かいあって、そして相場が好きな方に役立つ話を書ければ、何よりも幸いです。

今年も何卒よろしくお願い申し上げます。