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このマーケットコメントは、資産運用を職業とする国内外の機関投資家顧客向けに書いている落書き帳です。少し違った視点から相場を眺めている一人の声としてお楽しみ下さい!
 TOPIX : 1603.03 (+22.93, +1.45%)    日経平均 : 16274.33 (+198.13, +1.23%)    円ドル : 116.10  

● 今日で11月も終わり。今日は肌寒い感じの1日でしたが、この秋というか冬は、かなり気温が高かったような気がします。これでは冬物衣料なんかも売れないだろうし、小売業にとっては肌寒い秋だったのかな、なんて想像してしまいます。明日からは12月。そろそろ年賀状をやらないと・・・(^^;。

● 相場。米国株式は相変わらず堅調で、CME日経平均先物も大証比85円高。今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、2日連続での大幅買い越し(2690万株売り/ 5120万株買い)。外部環境の好調さを受けて堅調にスタートした相場は、9時半過ぎに日経平均先物に大口買いが入ったことから、裁定買いを誘発して一段高。ただ、10時頃には逆に400枚売り×2発で、やや上値がつかえた感じに。

● 後場に入って、まず12時45分過ぎに400枚売り+500枚売りが出て、裁定解消売りを引っ掛けて伸び悩み。その後、200~300枚単位の大型砲弾が空中で交錯するなかで、上にも下にも大きくは動けず。この辺では、ややお疲れムードというか慎重な空気も感じました。ところが、14時35分過ぎに日経平均先物で「号砲」(500枚買い、300枚買い連発)が鳴り響き、スルスルと一段高。最後は、かなり「厚化粧状態」で大引け(^^;。先物に振られる展開には違いなく、その点で、来週に向けてより神経質な展開への心構えが必要になりそうな感じの1日でした。

● その日経平均先物(12月限)の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。特に後場最後の30分間程度の値動きにご注目を!

● 今日のマーケットでは、ここ数ヶ月不振だった銘柄が一斉に上昇した印象があり、ファクターでは「リバーサル」がギンギンに効いていました(バリューもソコソコ好調だった)。業種で言えば、消費者金融、銀行、証券、商社ってところが典型。特にファンダメンタルズ面のニュースがあったワケではなく、需給面の影響が大きかったと考えるしかない状況。ちょっとうがった見方をすると、今日は11月末日ってことで、「お化粧買い」が入り易い1日だったことを連想してしまいます。この所、どうもパッとしなかった銘柄群にお化粧買いが入ったことで、結果的にリバーサルがギンギンに効いた可能性があります。もしそうならば、明日以降は、がらりと風景が変化する可能性もあるわけで、注意しておきたいところです。

● 一方、限月間スプレッド市場は、少なくとも取引所取引のザラ場はまだまだ盛り上がりに欠ける展開。TOPIX先物で322枚、日経平均先物で262枚、ミニ日経はゼロでした。もっとも、これは通常通りのペースで、SQ週の火・水曜日がロールのピークになると予想しています。今日は、TOPIX先物がフラット/+0.5ポイント、日経平均先物はフラット/+10円(ミニは+5円/+10円)ってところ。どちらもほぼフェアバリューのあたりなので、特に目立った傾向というほどのことはありません。気持ちだけ、日経平均先物がプレミアム気味ですが、裁定解消とロールを天秤に掛けても、まだロール優位とは一概に言えない状態。あと1週間ですから、毎度のことながら、マーケットで話題になるし、その点は心の準備をしておいた方が良さそうです。

● 記録。今日の東証1部出来高は前日比5082万株増の18億0635万株、売買代金は同1356億円増の2兆5144億円でした。チャートは「二空」状態ですネ(^^;。

● ちょっと話題脱線。「リターン・リバーサル」という言葉を覚えて(^^;からの日経の市況欄は、よくリターン・リバーサルを馬鹿にした書き方をしているように感じます(今日もそうだった)。でも、正直、儲け方に貴賎は無いハズ(ルール違反はもちろん論外です)。やってみると分かるのですが、リバーサルという手法は、とても、しんどいし難しいのです(精神修行が必要(^^;)。実際に儲かるかどうかは別にして、イケイケドンドンの方が気持ちの上ではるかに楽です。

● かの Gartman氏がいつも書いているのですが、「The hard trade is the right trade」 というのは真実だと思います。氏は 「If it is easy to sell, don't. If it is easy to buy, don't. Do the trade that is hard to do and that which the crowd finds objectionable.」 と解説していますけど、日本の「人の行く裏に道あり花の山」という相場格言も同じ主旨だし、この辺は万国共通で「なかなか出来ない」ことなんでしょう(^^;。実際、簡単に出来るようだと格言にならないし、自らに課すような格好にはならないはず。その出来ないことが、損失(実損+機会損失)につながったとの記憶が鮮明だったからこそ、こういう言葉になって残るのだと思います。自戒の念を込めて…。

● 雑談。個人的に、今日は金曜日みたいな雰囲気を感じてならなかったのですが、本当の金曜日は明日です(^^;。明日から師走だし、あと1日。頑張りましょう!

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 TOPIX : 1580.10 (+24.99, +1.61%)    日経平均 : 16076.20 (+220.94, +1.39%)    円ドル : 115.75  

● 「今一つやなぁ~」と予想する向きが多かった状況下で出てきたのが、8時50分発表の鉱工業生産指数。事前予想はBloombergで-0.4%、ロイターで-0.5%だったところ、前月比+1.6%。これで「めっちゃ、えぇやんけ!」の雰囲気に一転(^^;。寄付から買いを集めてスタートしたのはしたんですが、前場は昨日と同じように、寄付きの売り買いが一巡してからは横ばい巡航状態。今朝のSQを計算すると、前日比114.02円高の15969.28円でした。そして、この水準から大きく逸脱することなく、さらに、日経平均で16000円台を回復してからは、どうしても上値の重さも目に付いたのも事実。高いけど伸び切れないもどかしさで、「ちょっとなぁ~」の雰囲気で昼休み突入。

● 「あまり動かんやろ」のムードが一変したのは後場寄付き直後。日経平均先物に600枚買い+400枚買いが炸裂。その後も折に触れて300~400枚買いが入り、その度にピョコンと階段を上がるように上昇。市場筋の間では、「数百億円規模の債券先物売り・株式先物買い」が入ったとの見方が流れていました。ただ、初っ端のドカ~ン以降は、上値に1000枚単位の売り指値が並んだこともあって、上値の重たさを感じる展開。下がらないまでも、ちょっと頭打ち感があったのは事実でした。それを打ち破いたのが、14時20分前後の400枚買い+600枚買い+600枚買いの大型買い炸裂。これで1000枚前後の売り指値が並んでいたところを一気に上抜け。これだけ大型買い爆弾が炸裂すると、「強きに媚びて弱きを叩く」型のデイトレーダーとしては、付いていかざるを得ない状況に(^^;。

● 結局、TOPIXも日経平均も高値圏をキープしたままで大引け。今日も先物主導の色が濃い一日だったので、日経平均先物(12月限)の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。後場寄付き直後にスコ~ンと上昇しているところや、14時20分前後の出来高を伴って上昇しているところなどをご覧頂ければ幸いです。

● 振り返ってみても、今日はTOPIXの対日経平均パフォーマンスがかなり良かったのが目立ちました。このおかげで、NT倍率も直近終値高値の10.264(11月21日)から、今日の終値で10.174まで下落しています。数字からは読み取りづらいかもしれませんが、半年ほどのトレンドラインを引くと、今が下値ギリギリのところ(破った可能性もある)。一方、TOPIXも日経平均も20日移動平均線近辺(厳密にはホンの少し届かず)まで戻して、ひとまずホッと一安心状態。ただ、逆説的に言えば、これで「戻り一巡」の可能性もあるわけで、ますます明日以降のフォロースルーが大切になってきます。

● 記録。今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、2日ぶりの買い越し(2860万株売り/3330万株買い)でした。東証1部出来高は前日比4995万株増の17億5553万株、売買代金は同1479億円増の2兆3788億円。東証1部値上がりは1464銘柄に達し(値下がりは178銘柄)、「全面高」と書いて問題無い状態でした。サイズ的には、少し意外感があったかもしれませんが、Core30が18bps負け。Large70が14bps勝ち、Mid400が10bps勝ち、Smallは4bps負けのチャラでした。

● そうそう、昨日公開価格が決まったニフティ(3828)。発行済み株式数が227,800株(公募増資後)だったので、仮条件上限の22万円で501億円強。これならギリギリ東証1部(東証指定基準参照、http://www.tse.or.jp/cash/stock/stlisting_a.html)だったのですが、仮条件20~22万円のところで21万円に決定したことで公開価格で計算した時価総額500億円に届かず「東証2部」スタートが決まりました。でも、比較的速い時期に東証1部へ昇格することを狙ってくるでしょうから、候補銘柄として頭のデータベースに入れておきたいところです。もっとも、話題性はともかくとして、ウェイト的にはそれほど気にすることも無いのかもしれませんけど…(^^;。

● 最後に雑談。井川投手がヤンキースに行くことがほぼ決定落札額は2600万0194ドル(端数の「194」は井川の今季の奪三振数だそうです。(夕刊フジ http://www.zakzak.co.jp/spo/2006_11/s2006112908.html)。1ドル=115円で換算すると29億9002万円(まぁ30億円)の巨額でした。スポーツ紙などでは、直前まで10億円から15億円程度と予想する声が多かっただけに、やはり松坂投手の入札が影響したのは間違いなさそうです。来年、井川投手がFA権取得してからだと、阪神タイガースに入る資金はなかったはずなので、「FA権取得1年前に大リーグ行き」は球団として容認するパターンになるのでしょうね。これだけポスティングの交渉権の価格が釣り上がるっているのだから・・・。もっとも、松坂・井川両投手の成績いかんでは、来年、交渉権価格が暴落する可能性もあるんでしょうけど…。あとは、阪神球団がこの資金を『有効活用』してくれることを祈るばかりです(^^;。

 TOPIX : 1555.11 (+2.10, +0.14%)    日経平均 : 15855.26 (-30.12, -0.19%)    円ドル : 116.10  

● 米国株式が大幅続落で、CME日経平均先物は大証比185円安。さらに、今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、大幅な売り越し(4800万株売り/3310万株買い)。これだけ外部環境が逆風だと、9割方が軟調展開を予想したでしょう。実際、今朝のSQを計算すると前日比213.90円安の15671.48円と、かなり安い水準でスタート。ただ、前場はこの水準からは大きく上下がなく、寄付きの売りが一巡してからは、フォロースルーの売りが無かったことを示唆。また、新興市場が朝方からプラス推移だったことも、全体相場が軟調だった割にはちょっと明るい雰囲気にさせていたかもしれません。

● そして、後場に入ってからは、相場の雰囲気が一転。日経平均先物に大口買い(300~500枚単位)がドカ~ン、ドカ~ンと入り、これで一気に上向き。12月限は残り10日なので、ホンの少し先物が上ブレしただけで裁定買いのチャンスが出てきます。先物が大口買い連発で走ったことで断続的な裁定買いを誘発。裁定買いに押し上げられるように、指数はアレヨアレヨと言う間に右肩上がり(^^;。プラス転換したのはTOPIX・TOPIX先物がかなり早く、日経平均・日経平均先物は際どいところまで迫ったものの、プラス転換までは行きませんでした。TOPIXの方が元気だった背景としては、鉄鋼株やメガバンクの急速な切り返しが影響したのでしょうが、それにしてもビックリ。普段の相場だと、鉄鋼と不動産は「両立」しないことが多いのですが、今日は両方とも強くて、その点でも不思議な1日でした。昼休みにでも、誰か大きなバスケット買いでも入れたのでしょうか(市場筋観測はフラットだった)?

● 今日も日経平均先物(12月限)の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。前場の超小動きと、後場に入ってからの雰囲気の変化を感じていただければ幸いです。

● 今日の東証1部出来高は前日比1億9945万株増の17億0558万株、売買代金は同891億円増の2兆2309億円。後場切り返してかなり動いた割には盛り上がりに欠けた印象もあったのですが、この辺は明日のフォロースルーに注目です。一方、東証1部値上がりは1004銘柄、値下がりが582銘柄だったので、プラス終了だったTOPIXの方が、実感とも一致する感じ。サイズが小型に振れたのも今日の特徴で、Core30が5bps負け、Large70が31bpsもの負け。一方で、Mid400が13bps勝ち、Smallが57bps勝ちでした。新興市場でも、マザーズやヘラクレスは朝から堅調でしたしネ。

● さて、来週は12月ビッグSQですが(12月1日が金曜日なので、今回はちょっと早い目にSQがやってくる)、ここまで裁定買い残が順調に減少していたものの、昨日後場、本日の後場と、それなりの裁定買いが入った印象があります。今週後半には一気にロールオーバーが活発化し、来週にロールのピークを迎えると予想していますが、このツケ(裁定買い残)をどう払うのか(分割払い、一括払い、先延べ払い?)は、ちょっと楽しみでもあります(^^;。

● そろそろ限月間スプレッドの件もあるので、いつも通り、Bloombergのデフォルト状態で何も変えずに計算したスプレッドを書いておきましょう。今回の12月限は配当がないし、3月限も配当が多くない限月なので、両先物のフェア限月間スプレッドは、9月限/12月限の限月間スプレッドよりも、かなり小さく感じます。TOPIX先物(12月限/3月限)のフェアスプレッドは+0.58ポイント、日経平均先物(同)では+1.75円と出てきます(Bloomberg計算)。いずれもティックからすると、特に日経平均先物は「同値」と考えても良いイメージのスプレッドです。もちろん、調達金利だの何だのが投資家一人一人によって違うので微妙なズレはあるでしょうけど、ざっくりベースでこんな感じ。

● 取引所の限月間スプレッド市場では、まだほとんど取引は出来ていないものの、TOPIX先物で+0.5ポイントが中心のイメージ、日経平均先物は+10円に少しビッドがあったものの+20円オファーは36,433枚もあったので、実際はフラット/+20円って感じでしょうか。

● 実は、ロールに関して書けば、ホンチャンの日経平均先物よりも日経ミニ先物の方がティックが5円なのでやり易いハズですが、機関投資家サイドではあまり使われていません。某FM氏いわく、「システム整備だのの手間を考えると、社内的に言い出しっぺになるのは、ちょっとねぇ~(^^;」とボヤいておりました。気持ちは分かるんですけど・・・(^^;。合同口などの大口投資家は業者間相場でプライスを作ってロールするんでしょうけど、投信などファンド別に約定を入れる場合は、それが出来ません。だからこそ、例えばミニとホンチャンの日経平均先物間で、何らかの格好で建玉の相互移管が出来るようになれば、この辺も違ってくるとは思うんですけどね(^^;。大証はん、どないでっか?

 TOPIX : 1553.01 (+14.97, +0.97%)    日経平均 : 15885.38 (+150.78, +0.96%)    円ドル : 115.95  

● 1週間ぶりの復活です。「虹彩炎」の件もあって、どこにも行かず、部屋の模様替え(+年末掃除前倒し)などをやっておりました。年1回の休みなのに、ちょっと悲しかったかもしれません(^^;。日経CNBCをチラチラと見ていたので、完全にマーケットから離れるでもなし、かといってどっぷり漬かるでもなし、という中途半端な状態の1週間になってしまいました。来年はもう少しまともに「離れる」時間を持ちたいところです。

● 相場。今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、小幅売り越し(4530万株売り/4060万株買い)。米国祝日明けでもあり、フローもソコソコあるのですが、なかなか買い越しにはなって来ません。今日は前週末の米国株式やシカゴ日経平均先物が軟調で、さらに円高の件もあって、売り優勢を予想した向きが多かったことと想像します。実際、寄付き直後はスルスルと下落したものの、その後は一気に切り返し。この展開は、やや意外感があったと感じた方も多かったかもしれません。直接的には、日経平均先物で500枚単位の買いがドカーン、ドカーンと入り、それが裁定買いを誘発するパターン。これまで裁定解消売りに苦しめられていたのが、今日は追い風状態。でも裁定買いで押し上げられているときは、あまり話題にならないんです(^^;。そんな時は、「見直し買い」とか「押し目買い」と説明されるので・・・(^^;。

● 日経平均先物(12月限)の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● ただ、私自身が浦島太郎状態ってこともあったのでしょうか、何となく相場から力強さが感じられなかった印象が否定できないイメージ。実際、輸出関連を中心に安い銘柄はかなり安かったし、高かったメガバンク系銘柄にしても、どちらかというとリバーサル的な動きだったように感じました。とは言うものの、今日は安寄りしての大陽線。テクニカル的には、それなりに強い「寄り切り」の「抱き線(包み線)」。これが下値で出ると、チャート上は「底の暗示」との雰囲気が出てくるので、明日以降、フォロースルーがあるかどうかが焦点になります。この下げ過程では明らかにTOPIXが弱くて先導していたので、TOPIXがどうなるかも注目しておきたいところ。個別銘柄に引き直すと、「TOPIXに注目≒メガバンクの値動きに注目」となるので、この辺にも注目しておきたいところです。

● 今朝のSQを計算すると、前週末比129.56円安の15605.04円。実は、日経平均のザラ場安値は同119.04円安(9時01分)だったので、「幻のSQ」状態でした。東証1部値上がりは1342銘柄、値下がりは292銘柄でほぼ全面高。東証1部出来高は前週末比5554万株増の15億0613万株、売買代金は同775億円増の2兆1418億円。賑わったというには語弊があるにしても、そんなに閑散というほどではなかった状態。明日以降のフォロースルーでこれ以上の出来高・売買代金があれば、テクニカル的には「信じることが出来る」可能性が強くなるので、その点でも要注目です。

● 話題変更。今週から12月受渡になることもあって、市場筋の間で、急に「来年の相場」話題が増えてきた気がします(^^;。まだ2006年は1ヶ月も残っているし、12月SQというイベントもあるのに、もう皆さん、今年の相場は諦めたの?!?実際問題、年内はあまり楽しみになるようなネタが少ないし、それならば、年明けに来るであろう「通期業績上方修正」に夢を託したくなるのかもしれません(^^;。今年は2~3週間程度早目に相場の変化が来ているような気がするので、12月に「January Effect」があったりして・・・(^^;。

● 個人的には、まだメールの山に埋もれているし(今朝は容量オーバーでまともに送信できない状態だった)、浦島太郎的な雰囲気からも完全脱却したとは言えない状態で、まだ時差ボケです(^^;。キレとコクが乏しいコメントでスミマセン(^^;。

 TOPIX : 1538.04 (-14.83, -0.96%)    日経平均 : 15734.60 (-179.63, -1.13%)    円ドル : 116.35  

● 休暇中のためコメントはお休みさせていただきます。一昨日同様に、日経平均先物(12月限)の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。来週から浦島太郎状態のなかで復活の予定です(^^;。

2006年11月23日(木) .... 祝日(勤労感謝の日)のため休場

● 祝日(勤労感謝の日)のため休場。

 TOPIX : 1552.87 (+19.92, +1.30%)    日経平均 : 15914.23 (+180.09, +1.14%)    円ドル : 117.45  

● 休暇中のためコメントはお休みさせていただきます…が、それだけでは面白くないので、昨日同様に日経平均先物(12月限)の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

 TOPIX : 1532.95 (-0.99, -0.06%)    日経平均 : 15734.14 (+8.20, +0.05%)    円ドル : 118.10  

● 休暇中のためコメントはお休みさせていただきます。

● 昨日同様に日経平均先物(12月限)の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

 TOPIX : 1533.94 (-39.60, -2.65%)    日経平均 : 15725.94 (-365.79, -2.38%)    円ドル : 117.90  

● 休暇中のためコメントはお休みさせていただきます。

● ただ、休暇中とは言いながらどこにも行かない状態(虹彩炎の件で静養中)なので、実は自宅でウロウロしているだけという悲しい休暇です。せっかくですから、日経平均先物(12月限)の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● しかし、えらい下がっていますねぇ~(^^;。よく私が休むとマーケットが動くのですが、今日の様子を見ていると、そんな感じです(^^;。中小型株の酷さが目に付くものの、それだけではなさそうです。相場解説記事を読む限りでは、「原因が良く分からない」や「需給による下落」などの言い方が多いようですが、「原因が良く分からない」のではなく、単に「原因が見えていない」だけのことが多いです。需給にしても、需給を引き起こす原因がどこかにあって、それが顕在化しているだけ。そこが見えないことで、余計に不安感が強くなっている面はあると考えています。まぁ、なにはともあれ、すっきりとした気分で復活できることを祈っています。

 TOPIX : 1573.54 (-8.50, -0.54%)    日経平均 : 16091.73 (-72.14, -0.45%)    円ドル : 118.30  

● これで3日連続で、場中にそれなりに高いところがありながら、大引けに掛けてダレダレになってマイナスで終わる、という相場を続けてしまいました。今日は、後場開始後に、日経平均先物に相次いだ大口買いのおかげで日中高値を付けたものの、その後ズルズルとマイナス転落してしまっただけに、余計に「あかんなぁ~」感が強まってしまった印象が残りました。正直言って、引け味は悪かったですね。

● 今日も日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● こうやって日足チャートを毎日貼っていて、そしてこんな風に3日連続で同じようなパターンが発生すると、改めて見直してしまいます(^^;。話題が脱線するのですが、日中足は過去分を取るのが非常に困難です。プロフェッショナル用の端末でも、ティックデータが膨大になることから、遡って取れたとしてもせいぜい20日間。つまり1ヶ月分ほどしか、過去データが存在しないのです。また、改めて買おうとしても、このデータが結構高い(^^;。保存しておくにも、それなりのサーバーのスペースが必要になって来ます。

● 同様に八本値(前後場四本値ずつ)も入手が難しいデータの一つです。そもそも、外国では前後場という概念がない(昼休みなどない)場合が圧倒的なので、外資系ベンダー(ロイターやBloomberg)ではこのデータが揃わないことが多いのです。取引所なんかは、絶対にこの手のデータを持っているはずだし、もっと一般向けにも販売しても良いと思うんですけどねぇ。例えば5年間全部というと高くなるでしょうけど、期間を指定して5日とか10日分でナンボ、という感じで小売りすれば良いのに…(^^;。

● 話題がえらく逸れてしまいました(^^;。最初から行きましょう。米国株式は相変わらず好調で、シカゴ日経平均先物も大証比60円高。ただ、今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、小幅売り越し(4090万株売り/3750万株買い)。これで売り越しは4日連続になるのですが、市場筋観測によると、金額では買い越しになったり売り越しになったりを繰り返している様子。まぁ、方向感に乏しい動きってことでしょうか。11月ですもんネ(^^;。外資系企業(証券会社も機関投資家も)のサイクルから考えると、今は決算直前。どうしても、やる気が出難い時期です(^^;。

● 前場はやや「朝高・大引安」への警戒感があったのか、10時15分頃からスルスルと下落したりがあったりして、やや神経質な展開。その後、後場寄付後に日経平均先物に連発で大口買いが入り、ここで今日の高値。その後は、このところ見慣れてしまった「情けない相場」で今週を終えることになってしまいました。まぁ、後付け理由を付けるのもむなしいので(^^;、この辺はメディアの相場解説記事をご参照頂ければ、その辺の白々さを感じて頂けると…(^^;。まぁ、要は元気が無い相場だった、ってことです。

● 少し視点を変えて、ファクター的に見てみましょう。先週のバリュー絶好調から、今週は火曜日にバリューがややずっこけたものの、その後は戻し基調。今日は金曜日なので、今週の反対ということで、バリューがお休みになるかと考えていたら、まずまずの1日でした。ただ、今週はリバーサル(比較的短期)が効かないのが、かなり明確に出た1週間でした。もう少し普通の言葉で書くと、「下がる銘柄は下がり続け、上がる銘柄は上がり続けた」って感じでしょうか。マーケット全体ではなく、かなり限定的な銘柄群に関して、結構強いモメンタムが出ているように感じられます。

● 特に下げ止まらない銘柄が気になるところ。セガサミー(6460)、セブン&アイ(3382)、日東電工(6988)、新生銀行(8303)、武富士(8564)、丸井(8252)あたりと、ひたすら上昇基調を続ける、富士フイルム(4901)、JT(2914)、トヨタ(7203)、三菱電機(6503)、任天堂(7974)、東京電力(9501)あたりのチャートを見比べて頂ければ、股割き現象の雰囲気がお分かり頂けるかと・・・(^^;。

● 二極化までは行っていないと考えているのですが、警戒はしておきたいところです。往々にして、売られている銘柄はリバーサルで引っ張ってくるだけではなく、バリューっぽいのも多いだけに、「買い下がり続けて、最後にブン投げ」という悪いパターンに落ち込まないように、気を付けておきたいところです。

● 本日の東証1部出来高は前日比1億8294万株増の17億1543万株、売買代金は同2354億円増の2兆2783億円。まぁまぁ堅調でした。興味深かったのは、東証1部の売買代金分布を見ると、前場が44.69%、後場が55.31%と、後場の売買がかなり盛り上がったこと。今日が金曜日だってことも考えると、通常ならば、後場の方が静かになりそうなものですが、上がって下がった分だけ、「日計られた」方もいらっしゃったのかもしれません(^^;。

● 雑談。例の「虹彩炎」ですが、今日、昼休みに眼科医に行ってきました。「あまり好転していませんねぇ~」とのことで、何と目玉に注射を打たれました(^^;。目玉に注射なんて、想像するだけで「ひぇぇ!」となりません?我がチームの女性は、その話だけで頭を抱えていました(^^;。でも、実際の体験からすると、注射そのものは何も感じませんでした。目玉には痛みを感じる神経細胞が無いのか少ないのか・・・。ただ、まぶたが閉じないような器具を付けた上で注射されるので、当然、注射針が迫ってくるのをモロに自分の眼で見ることになります。この心理的な影響の方が大きかったというのが体験談です(^^;。ただ、色々な処置はするものの、眼科医氏いわく、「虹彩炎」とは、結局は、自らの体力で直すしかないモノだそうです。

● 業務連絡。来週、ようやく1週間の休暇を頂くことになり、このコメントもお休みとさせて頂きます。今年は1日も休みを取ってなかったのですが、私達の会社で連続1週間休暇が義務付けられており、この時期に取ることにしました。これは、会社が社員のことを考えて・・・なんて甘いものではなく(^^;、コンプライアンス面からの要請です(個別に内部監査が入る場合がある)。さらに、個人的には「虹彩炎」の件もあって、眼科医から「休んだ方が良い」と言われているし・・・(^^;。飛び石連休明けに、浦島太郎になって復活の予定です。

● それでは、皆様も良い週末を!

 TOPIX : 1582.04 (-9.96, -0.63%)    日経平均 : 16163.87 (-79.60, -0.49%)    円ドル : 118.05  

● 2日間の空白後の復活です。この期間中、某コンファレンスに出ていたのですが、なかなか盛況でした。昨年の今頃は「これからは日本株やでぇ!」という熱気が溢れんばかりだったのと比較すると、今年はさすがにかなりトーンダウン。増加傾向を感じたのは、不動産関連投資とアジア(ex Japan)。特にに増加しているように感じられたのが、アジア(ex Japan)。この「ex Japan」というのが曲者だし悔しいところですが、今年の投資成果からは仕方ないところでしょうか。ただ、相場がその通りに動くかは分かりません。昨年今頃は日本株、しかも中小型株がホットなテーマだったのですから・・・(^^;。あまり詳細を書くとアレなのでこの辺で(^^;。

● 相場。それなりに堅調にスタートしたものの、前場から今一つ乗り切れない感じがありありとした雰囲気で、後場にはマイナス転落。2日間空けていたので、私自身が若干の浦島太郎状態で雰囲気の連続性が分からない点もあるのですが、「新鮮な眼」(^^;で見ても、やっぱり「今一つやなぁ~」という空気を破ることが出来なかった印象でした。日経平均で言うと、昨日高値も更新するまでに至らなかったし、売買代金も盛り上がりに欠ける状態でした。

● 今日も日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。特に後場は、やる気を無くすような感じの下落でした。

● 相場解説的に行くと、「日銀金融政策に対する不透明感」と書けば、本日の相場を綺麗に後付け説明できちゃったりします(^^;。消費者金融がボロボロだったり、銀行が売られたり・・・。でも、「ちょっと待てぇぇぇい!金利上がれば、銀行は儲かるって、半年前には言ってへんかったっけ?」。まったく、その通りでございます(^^;。いや、私がそう主張していたというよりも、その頃のアナリストはそう主張していたし(多分、今でも同じ)、マーケットもその見方に注目していたはず。この辺の理屈・解釈・後付け理由は、その時々によって180度変化します。これが市場心理だし、この辺を理解しないとマーケットで戦うのは、正直、しんどいです…(^^;。

● さて、TOPIXサブインデックスを見ると、Core30が20bps負けの一人負け状態。Large70がチャラ(1bps勝ち)、Mid400が19bps勝ち、Smallが23bps勝ちでした。これだけを見ると、中小型株が堅調だったかのように思えるものの、JASDAQ指数、マザーズ指数、ヘラクレス指数ともに対TOPIXでは負け(それぞれ12bps、87bps、12bps負け)で、一概にはそうも言えない状況。東証2部指数は対TOPIXで40bps勝ちだったものの、ホンの一握りの銘柄(日本精機、アーレスティ、ソディック、カーチス、ウエルシア関東が上昇寄与度上位5銘柄、Bloomberg計算)が、指数をかなり引っ張った状態。正直、この辺の銘柄は、パッと銘柄コードが思い浮かびません(^^;。JASDAQ指数でも楽天が相当引っ張ったのにこれだったことを考えると、全体としては中小型株は重たい展開が継続していることが分かります。なかなかトンネルから抜け出せません。

● ヘッジファンドなどの解約売りは一巡したかもしれませんが、やはり時期的にこの10~12月という四半期はブレる印象があります。昨年は中小型株がイケイケ状態の方向にブレたものの、今年はほぼ年間を通じて逆。サイズを大型に振った向きが勝って、中小型バイアスがあったファンドは駄目。これほどはっきりと傾向が出るのも、そうそうありません(^^;。

● いつも感じるのですが、相場で最も大切で、且つ、最も判断が難しいのがタイミング。いくらリサーチして理論的に筋道を立てて考えても、タイミングを間違うと、結果は天と地の差が出ます。ただ、タイミングを事前に予測することは非常に困難で、実際に研究もまだまだ足らないと考えています。さらに皮肉なことに、資産運用の世界では、タイミング・リスクを積極的に取ることは邪道、と考える向きも多いんですよね。同じ銘柄を買うと判断したとしても、今日買うか、明日買うか、来週買うか…。それだけで大きな差が出るんです。ここをちゃんと捉まえることが出来れば、かなりのリターンが残っているはずなんですけどねぇ~(^^;。

● 記録。今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、小幅売り越し(3880万株売り/3760万株買い)。東証1部出来高は前日比6961万株減の15億3249万株、売買代金は同2092億円減の2兆0430億円。決して閑散ではないのですけど、ちょっと「今一つ感」が漂う水準って感じでしょうか。東証1部値上がりは1057銘柄、値下がりは516銘柄でした。なお、今朝のSQを計算すると、前日比52.75円高の16296.22円。ザラ場日経平均高値は前日比で123.63円高まであったので、今日の終値はその約200円下。そりゃあ、盛り上がりませんわな・・・(^^;。

● 話題変更。例の「虹彩炎」。色々とご心配をお掛けしております。ずっと点眼をしているおかげか、明るい光で発生する痛みはかなり緩和されてきました。でも、明るい光が眩しいことに違いはなく、今日のように晴れ上がると日中の外は厳しくて、ドラキュラの気分を味わっています(^^;。また、どうしても充血するみたいで、ウサギのような赤目になってしまい、営業上はちょっとみっともない格好をしています(^^;。眼科医からは、「そんなに簡単に直らないかもしれない」と脅かされているし、実際に3ヶ月とか長期に通院していらっしゃる方もあるようですから、一応、覚悟はしているのですけど不便です。疲れるとてきめんに眼に来る状態になっているので、なるべく「疲れない相場」をお願いしたいところです(^^;。

 TOPIX : 1592.00 (-4.42, -0.28%)    日経平均 : 16243.47 (-46.08, -0.28%)    円ドル : 117.90  

● 今日も某コンファレンス出席のため、コメントはお休みです。取り敢えず、日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)が、何か今一つ元気がなさそうにも見えます(^^;。でも、相場を見ていないので、かなり浦島太郎状態ですので、あまり詳しいことは書けません(^^;。

● そうそう、MSCIの銘柄入替えが出ていますので、MSCI BarraのHPでご確認を。新規の追加・削除はありませんが、ウェイト変更があります。ただし、ウェイト変更に関する情報は、かなりのライセンスフィーを支払わないと見ることが出来ません。なお、基本的に5月のリバランスが先進国の指数で、11月が新興市場になります。なので、今回はアジアなどにかなり変更がありますので、為念。

● ご心配をお掛けしている「虹彩炎」ですが、大分、マシにはなりました。ただ、違和感はかなりあるし、赤目状態なので、営業しているとかなり「みっともない」です(^^;。

2006年11月14日(火) .... 大幅高。GDP好調で一気に上昇

 TOPIX : 1596.42 (+27.66, +1.76%)    日経平均 : 16289.55 (+267.06, +1.67%)    円ドル : 117.75  

● GDPがコンセンサスを上回って、一気に勢い付いたみたいですね。昨日書いたように、今日は全く相場を見ていませんでしたので、コメントはお休みです。それだけだと寂しいので、日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。この日中足を見る限りでは、前場はともかく、後場はちょっと頭打ちだったのかな?日経平均の日中値幅も142.03円しかなかったようだし。もっとも、相場見ていないので、何とも言えないですけど…。

● 明日もコンファレンス出席のため、コメントはお休みです。しかし、しゃべり続けるのも疲れる(^^;。

 TOPIX : 1568.76 (-12.61, -0.80%)    日経平均 : 16022.49 (-89.94, -0.56%)    円ドル : 117.35  

● 朝方から冴えない展開だった相場は、結局、冴えないまま終了。後場、指数はそれなりに下げ渋ったものの、東証1部値下がりが1320銘柄にも達していることから見て取れるように、戻ったとは言え、地合いが良くなった感触はありませんでした。なお、今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、小幅買い越し(2590万株売り/2870万株買い)だったものの、基本的に相場への影響はなし。一方、東証1部出来高はミニSQだった先週金曜日比で2億7026万株減の16億3564万株、売買代金は同5446億円減の2兆2494億円でした。

● 個別には、堅調なセクターと軟調なセクターがかなりはっきりと出た1日。堅調組は電力・ガス、精密機器、食料品といったところ。一方で、軟調組は非鉄金属、石油、商社などの資源系に加えて、銀行、自動車など。また中小型株がかなり軟調だったことも目立っていました。東証1部の値上がり銘柄数/値下がり銘柄数と指数の動きを見ると、大体この辺は想像できるのですが、今日はCore30が6bps勝ち、Large70が30bps勝ちに対して、Mid400が12bps負け、Smallが61bps負け。さらに、マザーズやヘラクレスも軟調に推移し、何となく「諦めの気持ち」が感じ取れるような寒さがしました。

● これでTOPIXは7連敗。日経平均はまだ4連敗ですが、この辺からも「諦めの気持ち」が出始めているのかもしれません。もっとも、これはチャンスでもあるんですけど、市場全体にそう考える気持ちの余裕が乏しいことは否定できません。また、相場全体に「GDPを見極めたい」と「あおぞら銀行を見極めたい」で、見送りを決め込んでいた「見極め隊」が増殖中(^^;。

● そのあおぞら銀行の「新規」上場については、市場筋の間では全く良い話が聞こえてきません。これだけネガティブになると逆も・・・と考えたくなるところですけど、上記と同じで、そう考える気持ちの余裕が乏しい状態です(^^;。どうもリスクを取り難い雰囲気です。まぁ、明日のGDPとあおぞら銀行がダブルネガティブになって、これで一斉に売りがでてボトムを打つ、というのは比較的綺麗なシナリオですが、この辺を見つめておく1日になるかもしれません。

● 話題変更。相場から離れて真面目な雑談。週末から「妙に眩しい」のと、涙が出るのと、目玉の奥が痛くて頭痛もしたので、今日、時間を見つけて眼科に行ってきました。診断は「虹彩炎(iritis)」とのことで、とりあえず目薬による治療になりました。人にうつるものではないとのことですが、眼科医に聞いても「虹彩炎の原因ははっきりしていない。放置すれば、かなり危険な状態もあり得る。現時点では初期のようなので、目薬の対応で行く」とのことでした。こういうときの追加情報はネット検索。ググッてヒットしたのが、http://www.fotfot.com/eyes/archives/000032.html で、こちらでは、「虹彩炎」について、

正面からドーナツ状に茶色に見える、虹彩の炎症を虹彩炎といいます。多くは虹彩に続いてる毛様体と一緒に炎症を起こします。大体が原因不明で、考えられるものとしては、細菌が直接進入して化膿する場合と、体の一部に細菌がついて、血行によって運ばれ感染を起こす場合、目の組織の免疫反応やアレルギー、目のけがによって起こる場合とがあります。急性のものは、目に強い痛みがあり、まぶしく、これに伴い、黒目の周りの白目がピンク色に充血してきます。そのほか、瞳が小さくなります。これらの症状があれば、すぐに眼科医に診てもらってください。経過が長引くと白内障や緑内障が起きたり、脈絡膜、硝子体、まれに視神経、網膜にまで変化が及ぶので、注意してください。虹彩炎によって、虹彩が水晶体と癒着を起こすので、瞳を広げる必要があります。また、炎症を抑えるための治療としては、副腎皮質ホルモン剤を点眼します。その他、炎症の強さや原因によって、全身の治療が必要の場合があります。

と・・・。ぴったし症状が一緒やんけぇ~(^^;。さらに、http://www.hitomi-news.com/faq/0004.htm でも、

治療法も初期の応急的治療はステロイド点眼薬ですが、長期的治療は深さと原因により複雑です。このへん、本が2~3冊書ける分量があってここで解説することは不可能ですが、大事なことは休まず通院してひとつひとつ治療と診断のステップを踏むことです。

とのことでした。

● 処方してもらった薬はリンデロン液で、これは元医薬品アナリスト/現プロップトレーダー氏がすぐに「ステロイド薬ですね」と指摘。その通り、塩野義製薬のステロイド薬です。次はクラビット点眼液。これは株式をやっている方々は皆さんご存知の第一製薬の抗菌剤。点眼液なので、参天製薬が販売元です。最後がミドリンPという参天製薬の目薬で、瞳孔を広げる作用があるので寝る前だけの点眼。

● 思わず銘柄や製造元を調べてしまうのは、株式市場関係者のサガというか習性というか…。これらを「証券病」とも言うのですが(^^;、それに限らず、証券関係者の間では何かと独特の行動や言い回しがあります。新人さんが入ってくると、「あのミーティング、マルになった」が通じなかったりして、世間との差を感じたりします(^^;。「ひゃくじゅうえん」と言わずに「ひゃくとおえん」と言うようになるし・・・(^^;。

● 今回の「虹彩炎」という不便な状態(明るいと目玉周辺がかなり痛い)は、「休め」と相場の神様が告げているのかもしれません(^^;。こんなコメント書いていたり、端末を見つめて相場がどうのこうのやるべきではない、ってコトでしょうか(^^;。でも、だからといって休めないのがサラリーマンの悲哀。実は、明日から某大型コンファレンス出席のため、2日間、相場を見ないことになるので、コメントはお休みさせていただきます。その間に虹彩炎が直れば良いのですが、ちょっと無理でしょうね。浦島太郎状態になって木曜日に再開する予定です。

 TOPIX : 1581.37 (-7.69, -0.48%)    日経平均 : 16112.43 (-86.14, -0.53%)    円ドル : 117.60  

● 今日はミニSQ。例によって実況中継風に行くと、午前8時40分にExcel上の日経平均速算値は前日比1550円安。まぁ、これは誰も信じない(^^;として、8時50分で1350円安、8時58分で1200円安、8時59分00秒で1180円安、8時59分58秒で800円安。そして、最後にいつも通り買いバスケットが入り、気配値はスルスルと変化して、結局、SQ値は前日比102.01円安の16096.56円。シカゴ日経平均先物が大証比110円安だったのを考慮すると、「波乱なし」でした。なお、9時15分時点での東証1部出来高は3億3155万株、売買代金は5650億円。この時点での売買単価はSQ日の典型的な特徴通り、前日比264円強も上昇して1704.20円でした。

● SQを通過すると、今日のイベント第2弾の午後2時の機械受注まで、前場はやることが無くなったって感じ(^^;。最初のドタバタが一巡してからは、日経平均でわずか50円程度の値幅でのもみあい。実際、商いも今一つ盛り上がりに欠ける状態でした。先物では、時折200~300枚といった売り買いがあったのですが、特に大きな反応はなし。ただ、昨日のザラ場安値を割り込まなかったことで(TOPIXは現物・先物ともに瞬間割り込んだ)、その辺に何となく「下値は堅い」感があったのかもしれません。

● 後場に入ってからも基本的には静かだったのですが、日経平均先物で、13時15分に300~400枚単位の買いが3連発で一気にスコーンと上昇。13時23分、13時25分、13時39分と続いて300~400枚単位の買いが入り、これでスコスコスコ~ンと上昇して、指数もあっさりとプラス転換。「買い仕掛け」だとか書く向きもあるでしょうが、個人的には「祭りの前座」ということにしておきます(^^;。

● そしてイベント第2弾の機械受注。昨日も書いたように、機械受注はプロのエコノミストの予想ですら大きくブレるので、発表数値がブレるのはある意味で当然。で、出てきた数字は、なんと-7.4%(!)。これで、先物がどかぁぁぁ~~んと売られ(当然)、現物もあっという間にマイナス転落。発表前に上昇していただけに、余計に反動が厳しく見える状況になってしまい逆バンジー状態。もっとも、前場のレンジに戻っただけと言えばそうなんですが、上がってしまった分だけ、下げが大きく感じられたのは事実。

● 後場寄付後・機械受注前のザラ場安値を割れないのかなぁ、と注目していたのですが、現物は日経平均もTOPIXもOKでした。ところが、現物が終了した15時以降に先物がかなり売られてしまい、特に日経平均先物は安値引け。TOPIX先物も安値を更新したものの、大引けが買い越しだったので安値引けは免れたものの、対現物でかなりの逆ザヤで引ける羽目になりました。もちろん、月曜日には何らかの格好で修正されるでしょうけど、先物が上昇して修正されるのならともかく、相場が下がることによって逆ザヤが修正されるとなると、ちょっと厳しそうです。

● 今日は日経平均先物(12月限)の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。前場の小動きに対して、後場午後2時前の不思議な上昇と、機械受注発表直後のスコ~ン、そして現物が引けた後のズッコケがご覧頂けるかと…。

● 雑談っぽくなるのですが、よく機械受注発表前に相場が動くと、「数字が漏れたのでは・・・」という憶測話が流れるし、ネットの掲示板などでは、断言するような恥ずかしい滅茶苦茶な書き込みも見掛けるのですが、今日の結果を見ると、皮肉と言うか、「漏れていないこと」を証明した状態(^^;。昨日も書いたようにエコノミスト予想のコンセンサスは+1.8~1.9%(MoM)程度で、これは周知されていたはず。最悪予想値ですら-4.5%だったので、もし事前に-7.4%を知った向きがそれなりの数になっていたとすると、間違いなく大量に売っていたはず。でも、現実は逆に買われていたのです。面白いですね(^^;、この辺の心理合戦は…。

● それにしても、機械受注というイベントは、英語でいう「マーケット・ムービング・イベント」としてのステータスが高いまま(^^;。機械受注の経済指標としての重要度なんて、実際のところ、そんなに大したモノではないハズ。にも関わらず、これだけ注目を集めるし、実際にマーケットを動かすのですから、その神通力は凄いものです。もっとも、ある意味では「流行」なので、どこかで機械受注でマーケットが動かないとなると、一挙に神通力は失われる可能性はあります。でも、それまでは楽しめそうです。忘れてはならないのは、イベントにはチャンスがあると同時に、リスクもあるのです。誤解なきように!

● なお、機械受注の詳細内容や経済的なインパクトについての詳しい話は、エコノミスト諸氏にお任せします。個人的には、明日の新聞で読めば良いと思っているので、内容はほとんど見ていません…(^^;。

● 記録。今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、買い越し(3090万株売り/3670万株買い)。今日1日の東証1部出来高は前日比2億5083万株増の19億0590万株、売買代金は同4116億円増の2兆7939億円でした。売買単価は1日通しでは意外に上がらず、前日比26.49円高の1465.93円でした。上記した9時15分時点の数値と比較していただければ、「意外に」を理解していただけると思います。

● 今日1日の東証1部売買代金推移を見ると、前場が47.6%で後場が52.4%。つまり、SQ以外の普段の日とほとんど差が見られませんでした。ただ、朝寄付後5分間の売買代金は15.4%と普段の数倍規模だったので、SQ以外の前場がかなり「腐っていた」ことが分かります(^^;。

● 最後に指数ヲタク系の話。予定通り、Russell/Nomura日本株インデックスの定期銘柄入替えが発表されています。野村證券金融経済研究所のHPにて、「Russell/Nomura 日本株インデックスの定期入替えのお知らせ」(http://qr.nomura.co.jp/jp/frcnri/docs/200611reb_j.pdf)として掲載されています。まだ中身を見ていないのですが、資料に掲載されている回転率については、「やっぱり」って感じです(^^:。

● 来週はかなり忙しくなりそうなんで、ゆっくり休む週末にしたいです。皆様も良い週末を!

 TOPIX : 1589.06 (-8.44, -0.53%)    日経平均 : 16198.57 (-17.17, -0.11%)    円ドル : 117.80  

● 朝から方向感の乏しい状態・・・というか、今日はドカーンという感じはなかったものの、下向きの方向感は否定出来ない状況(^^;。でも、朝方はプラスで始まったんです。米国株が堅調だったし…でも、インパクトは今一つで、その後は前日終値近辺でのもみあいに秀氏。後場に入って、昼休み立会外バスケット取引が売り越しとの観測が広がるに連れてジリ貧状態。後場最後の45分ほどで戻ったものの、ちょっと情けない相場でした。ファクターで見ると、今日もバリューはそれなりに堅調だったので、機関投資家的には「悪くない相場」だったと推察しますが、全体感はパッとしない状態が続きます。

● 個別には、妙に通信株が堅調だったことと、自動車株も昨日ほどの勢いは無かったにしろ堅調継続。ヤフーもなぜか大幅高。その一方で、銀行株はメガバンクから地銀までかなりボロボロだったし、不動産も大幅安。消費者金融や証券も駄目駄目マーク点灯状態で"内需"系試練の日。

● 一方、今日の中小型株はさすがにマシな値動き。マザーズやヘラクレスはプラスで終わっています。でも、楽天のチャートをちらっと見ると、何とも言い難い格好です(ソフトバンクも似ていると言えば似ている)。決して楽天は中小型株ではないのですが、中小型株の値動きを象徴する銘柄なのは違いありませんから、どうしても注目せざるを得なくなります。いずれにしろ、もう少しチャートだけでも何かの変化を示唆するようにならないと、腰を入れてロングにするのは難しそうな雰囲気です。

● 今日に限ったことではないのですが、あちこちの"相場解説"を読むと、「先物に仕掛け的な売り」という記述が多かった印象を持つのですが、今日はザラ場では所々では300~500枚の売り買いがあったものの、そんなに巨大な砲弾が飛び交っている状況ではなかったのです。それでもこういう言い方をせざるを得ないというのは、それだけ下落の"本当"の要因が見え難いという裏返しでしょうかね。今日は銀行、不動産、証券、消費者金融などの「内需」系がボロボロだったのですが、何か理由があったかと聞かれれば、「うぅ~~ん」って感じ。「利上げの可能性」、「証券税制」などは、それなりに綺麗な後付け理由だとは思いますけど、ちょっとわざとらしいですね・・・(^^;。

● 記録。今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、再び小幅売り越し(3590万株売り/3170万株買い)。まぁ、最近はあまりインパクトもないので、段々興味が薄れてきたというか・・・(^^;。東証1部出来高は前日比1億6299万株減の16億5507万株、売買代金は同1313億円減の2兆3824億円でした。東証1部で値上がりは1130銘柄、値下がりは469銘柄で、全面安ではないものの、指数以上に弱さを感じる数値。往々にしてこういう状態の時は、大型株堅調/中小型株軟調となるのですが、今日はCore30が6bps負け、Large70が10bps負け、Mid400が20bps勝ち、Smallが8bps負けと、小さいながらも「ダンベル状」の分布でした。

● さて、明日は「皆が恐れるSQ」(何でやねん!って感じですけど・・・(^^;)、つまり11月限オプションSQです。オプションの清算指数を計算するというよりも、オプションをやっていようがいまいが、流動性の高まる1日として利用価値の高い1日。事前予想はどうせ当たらないので、「コンセンサスの逆」ってことにしておきます(^^;。ミスプライス狙いで逆方向の指値(お薦めは"寄限"条件付!)を入れてくる向きが結構あるでしょうから、究極的には、SQがそれほど大振れすることはないと考えています。ただ、時々あるのはギリギリに注文を入れようとするあまりに、「寄付ミスった」というやつ(^^;。これがあると、意外にブレたりすることもあるので、一応、為念。

● また、機械受注が午後2時発表予定。SQ日の後場のイベントとして定着しているし、かなりのパワーを持っているイベントでもあります。Bloombergのコンセンサスは+1.8%(MoM)、ロイターだと+1.9%(MoM)のコンセンサス。Bloombergのエコノミスト予想の分布を見ると、メディアンは+1.8%だとしても、上は+10.3%から下は-4.5%まで(^^;。これを書いている時点で、最大予想値はNLI Research Center(日本生命?)で、最小予想値はドイツ証券が出しています。

● もう少し詳しく数字を見ると、Bloombergでは、メディアン+1.8%に対して、平均値は+1.3%でサンプル数は32。予想数値ですら、これだけ上下にブレているのだったら、実際の数字がどこまでブレたらサプライズになるのか分かりません(^^;。内容や数字の解釈についてはエコノミスト諸氏にお任せですが、コンセンサス数字だけは、それなりに頭に入れておきましょう。マーケットが動くかもしれませんもんね。お楽しみを!

 TOPIX : 1597.50 (-19.18, -1.19%)    日経平均 : 16215.74 (-177.67, -1.08%)    円ドル : 117.60  

● トヨタと自動車関連銘柄以外は土砂降りに近い相場でした。先物市場に引っ張られた面があったにしろ、寄付きからあっさりと右肩下がりになるところは、地合いの弱さを感じさせるには十分。NYダウが瞬間風速ながら最高値を更新したってのも、「非公式」外資系証券寄付前売買動向が2日連続での大幅買い越し(2920万株売り/4380万株買い)だったのも、屁の突っ張りにもなりませんでした。もっとも、NYダウの上昇(+51.22ドル)のうち、ボーイング(BA)だけで35.0ドルも押し上げていたというのはあったのですが・・・。しかし、本当に外国人投資家がこれだけ買っているのに上がらないとなると、誰が売っているのだろうかと疑問に思えた1日でした。

● 日経平均先物には、時折、300~500枚単位の大口売りが出ていたものの、実は大口買いも入っていたのです。でも、大口買いには反応せずに、大口売りに押されて、カクン、カクンと下がる様子は「情けない」の一言。12時51分頃に500~600枚売りが連発して出たところ(16260円から220円、そして200円に突っ込んだところ)では、かなり踏ん張った印象があったのですが、ショートカバーを誘発する状況にはなりませんでした。今日は日経平均先物(12月限)の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● 東証1部出来高は前日比3億2119万株も増加して18億1806万株、売買代金も4630億円増の2兆5137億円で、下げ相場の中でそれなりに商いがあったことが分かります。一方、東証1部値上がり179銘柄に対して値下がりが1469銘柄と、「全面安」と呼ぶのに躊躇しない状況。また、今朝のSQを計算すると、前日比15.55円高の16408.96円でした。終値と比較すると、朝買い付いた向きの気持ちを推し量るのも難しくなってしまいます。「しまった」どころではなかったでしょうし・・・。

● 個別銘柄ベースでは、「トヨタがなかったらどうなっていたか」って相場(^^;。東証33業種では、輸送用機器がプラスだった以外は、電力・ガスがかろうじてプラス(ほぼチャラ)で、それ以外は全滅状態。もっとも、心理的にはともかく数字だけの世界をみると、トヨタといすゞの合計で指数への寄与度は、TOPIXで1.56ポイントの押し上げ、日経平均で7.41円の押し上げ効果(計算はBloomberg)だけ。つまり、これらの銘柄群がかなり頑張ったものの、大勢には敵わなかったってこと。ちなみに、足を引っ張った銘柄群は、TOPIXではみずほFG、SMFG、松下、MUFG、三菱地所が悪役5銘柄。日経平均では、ソフトバンク、アドバンテスト、クレディセゾン、ファーストリテイリング、TDKでした(計算はBloomberg)。

● 規模別でみると、トヨタの頑張りのおかげでCore30が36bpsも勝ち、Large70は8bps勝ち、Mid400が34bps負け、Smallが51bps負けと、かなり大きくサイズの差が出ていました。また、ファクター的には、バリューがバリバリ状態だったのですが、「トヨタさまさま」だった感じは満載だったので、バリューが効いたと言い切るにはちょっと、って面も(^^;。いすゞは典型的バリュー銘柄だし、日産やマツダあたりも堅調で、バリューを引っ張った印象。加えて、かなり割高感が出ていたオリンパスなどが軟調だったのも、バリューに貢献したイメージ。サイズが大型方向に振れていたこともあわせると、今日は機関投資家的には「悪くない1日」だったと推察します。ただ、最近は傾向があまり長続きしないのです。なので、バリューが1日だけ良くても必要以上に喜んだりすることがないように、自らを戒めておきたいと考えています(^^;。

● 最後に指数ヲタク系の話。日本時間で今朝、MSCIから四半期銘柄入替発表についてのリリースが出ています。今回は11月14日(日本時間では11月15日早朝)に詳細が発表される予定。銘柄入替の実施そのものは11月30日終値基準。MSCI BarraのHP、http://www.mscibarra.com/ のNewsからご確認ください。今回は5月と違って"調整リバランス"なので、基本的にはコーポレートアクション系以外に大きな変動はないと考えています。

● また、今週末10日にRussell/Nomura日本株インデックスの定期銘柄入替え発表(http://qr.nomura.co.jp/jp/frcnri/index.html)もあります。これまで、Russell/Nomuraは比較的回転率の高い指数として知られていたのですが、RN Primeが少しずつ浸透するなかで、今回が事実上初めての定期銘柄入替えです。どの程度の年金資金などがRN Prime(もしくはRussell/Nomura Value/Growth)をベンチマーク採用しているのか規模が見えないところがあり、またRN Primeで何か特徴的に違いが出るのかも未経験。指数ヲタク系の皆様、少し気をつけておきましょう(^^;。

 TOPIX : 1616.68 (-0.03, -0.00%)    日経平均 : 16393.41 (+28.65, +0.18%)    円ドル : 117.75  

● NY株式が一転して大幅高となり、シカゴ日経平均先物も大証比195円高。さらに、今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、大幅買い越し(2330万株売り/4190万株買い)となれば、「行かなしゃぁない」状態でスタート。ただ、そうは言いながら、こういう状況だと8割方が「寄り天(寄付天井)」を想像するでしょう(^^;し、実際にその通りっぽい値動きだったので、サプライズの乏しい1日になってしまいました。なお、今朝のSQを計算すると、前日比160.20円高の16524.96円(9時10分確定)で、日経平均ザラ場高値は16512.51円だったので、「幻のSQ」状態でした。

● 寄付後は膠着状態も究極の状態。米中間選挙を「見極めたい」に始まって、決算発表動向、SQ、機械受注などなど、「見極めたい」のオンパレード状態(^^;。所々では、TOPIX先物にも大口買い指値が入ったりしたものの、相場全体の反応は鈍いまま。逆に時々日経平均先物に300~600枚売りが出ると、そのたびにカクンと腰を外される状態。もちろん、シリアスな下落に発展する感じではなかったものの、今日の地合いと「見極めたい」満載の環境では、ジリ貧を演出するには十分ってイメージでした。

● 後場はきれいな右肩下がりになってしまい、14時20分過ぎにはTOPIXが前日比マイナス転落(日経平均はプラスキープ)。その後、大引けに掛けて若干戻したものの、ほぼチャラ引け(TOPIXマイナス、日経平均チョビ高)。「NY株大幅高は寄り天」という根拠無き経験則が、今日も当たってしまった格好です(^^;。この辺の経験則を裏切ってドンドン上昇したりすると、ザラ場踏み上げ相場になって突発高する可能性もあるのですが、まぁ、しゃぁないっすな・・・(^^;。日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● 指数はほぼチャラだったものの、東証1部値上がりは598銘柄、値下がりが964銘柄と、全体感としては軟調だったと解釈する方が良い状態。また、それほど大きな差異は無かったものの、サイズは大型の方向に振れていました。

● 本日の日経平均の日中値幅はわずかに133.79円。前後場に分けてみると、前場がたったの49.83円、後場が108.28円でした。後場のずっこけで値幅を稼いだ格好にはなっているものの、それでも小動きだったってことです。ちなみに、東証1部出来高は前日比6537万株減の14億9687万株、売買代金は同1167億円減の2兆0507億円でした。薄商いというほどではないにしても、少なくとも商いが盛り上がらなかった様子は分かります。

● さて、大引後にトヨタから決算発表があり、同時に自己株式取得、株式売出、いすゞとの業務提携が一斉に発表されました。株式売出の売出人は、「日本トラスティ・サービス信託銀行」で、詳細には「三井アセット信託銀行再信託分・銀行等株式取得機構信託口」という長い名義(^^:。要は銀行がボロボロだった頃に銀行等株式取得機構が買い取った分の売却の一環ってこと。既にいくつかの会社で同様の売出はポツポツ実施されているのですが、経済界のリーダーたるトヨタもそうすることになります。売出株数は43,411,700株なので、1週間程度(5営業日)の出来高相当分。トヨタのリリースが掲載されていますので、各自ご参照を(http://www.toyota.co.jp/jp/news/06/Nov/nt06_1110.html)。

● なお、同時に発表された自己株式取得については、上限が1500億円/2000万株で実施が11月9日~10日。一方で売出の方は、価格決定日が11月20日~22日のいずれかの日なので、受渡日は最速で11月30日となり、自己株式取得と売出は直接的には連動していません。でも、何となく関連が見えるような気がすると言うか・・・(^^;。自己株取得については、http://www.toyota.co.jp/jp/news/06/Nov/nt06_1109.html にリリースが掲載されています。

● さらに、「いすゞとトヨタ、業務提携に向け基本合意」(http://www.toyota.co.jp/jp/news/06/Nov/nt06_1111.html)なんてのも出ています。某FM氏が言っていたのですが、ホンマ、「アメとムチ」(^^;の使い分けがうまいというのか、これらのリリースをパッと一覧しただけでは、一概に「売り」とか「買い」とかの判断が下せない状態。こんなときこそ、アナリスト諸氏の判断を楽しみにしましょう(^^;。

● ちょっと脱線して指数ヲタク系(^^;。10月末のFFW見直しで、これまでMUFGがTOPIXの最大ウェイト銘柄として存在していたものの、あっという間にトヨタに抜かれてしまいました(^^;。手元の計算(本日終値)で、トヨタのTOPIXウェイトは4.6513%に達し、MUFGが3.7757%。次いで、みずほFGが2.7286%、SMFGが2.5250%、キヤノンが2.0357%の順。その次の5銘柄は、ホンダ、武田、ソニー、NTT、松下と続いて、これら10銘柄でTOPIXウェイトの22.7024%を占めています。

● 今回の自社株買いでFFWが減る分は、売出である程度復活できるでしょうから、この辺については適度に打ち消しあいそうです。もしFFWに変化がないとすると(実際には多少下がる可能性あり)、トヨタのウェイトが4.5%を超えているままになりそうです。年金運用などをされている方々からすると、5%を超えてくるのかどうかは、少し気になるかもしれません。現在では、昔ほど「5%制限」的な運用基準は薄らいだし、もし残っていたとしても、かつてほど厳しく適用されることはないと考えているのですが、ドコモとかで苦労された方々もいらっしゃるでしょうし・・・(^^;。少しだけ頭に入れておきます。

 TOPIX : 1616.71 (-2.31, -0.14%)    日経平均 : 16364.76 (+14.74, +0.09%)    円ドル : 118.05  

● 今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、再び小幅売り越し(3200万株売り/3160万株買い)。日経などに「業績好調」の文字が踊る割には、株価の反応は今一つで、ちょっと市場全体に苛立ちがあるようにも感じます。NYダウはこれで6連敗。シカゴ日経平均先物は安定していたものの、どうも曇り空状態。まして、明日11月7日は米国で中間選挙ということで、見送り材料が山積み状態。そんななかで相場をやると、どうしてもジリ貧相場がパターン。今日もそんなイメージで、朝方からマイナスに始まって「横放れ」状態。後場に入って、昼休み立会外バスケット取引が買い越しだったとの見方が広がり、日経平均先物で大口買いがいくつか炸裂したこともあって、意外に堅調な足取り。ただ、あまり上値をどんどんって感じではなく、全体には方向感の乏しい1日でした。

● 今日は日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。特に後場、意外なほどしっかりだったのがご覧頂けると思います。ただ、後場後半は何となく頭打ち感もありましたけど・・・。

● 個別には、好業績で買われた銘柄があった一方で、丸井のように下方修正なんて出してしまうと、もう「集中豪雨的イジメ」。今朝の日経にも掲載されたように、企業業績がそれなりに好調なのは事実。株価の反応は今一つだとしても、業績絡みでネガティブなニュースが出ると、それだけに集中的に毛嫌いされてしまいます。丸井はバリュー系の銘柄として認識されていただけに、FM諸氏からのボヤキもちょこちょこ聞かれました(^^;。他には、プラス側ではコニカミノルタやカシオ計算機などが堅調。この辺は、各種メディアでも詳しくカバーしてあるでしょうから、そちらをご参照ください(とサボる(^^;)。

● 日経平均や日経平均先物を見ると、先週木曜日安値を何とか守ったうえ、木曜日の高値を上抜けているものの、TOPIXは木曜日安値水準を、一時的にしろはっきりとに割り込んでしまい、テクニカル的にあまり強い示唆はないまま。明日は「米中間選挙の結果を見極めたい」の1日が予想され、それが終われば「SQを見極めたい」と「機械受注を見極めたい」が連発でやって来ます(^^;。何か突発的な出来事でも無い限り、目先的な動きに終始すると予想しておくべきなんでしょうけど、同時に、動き出した時の対処法を考えておいた方が良さそうです。

● なお、東証1部出来高は前週末比3618万株増の15億6224万株、売買代金は同492億円減の2兆1674億円。まぁ、あまり変わらなかったってことです。今朝のSQは、前週末比84.67円安の16265.35円だったので、一時的にはこの水準よりも大分下がったものの、終値ではSQより上で引けた事になります。

● 相場も今一つなので雑談。某市場筋から廻ってきたのですが、MSNのサイトに掲載されている「生涯給料1000社ランキング」(^^;。元々は東洋経済新報社のレポートですが、http://special.msn.co.jp/money/salary/index.html からご覧下さい。「あぁ~~」とか「うぅ~~」とかが、聞こえてきそうな感じも・・・(^^;。しかし、キーエンスって給料高いのね(^^;。これを見て感じるのは、メディアはまだまだ「濡れた雑巾」状態ってところ。規制業種によくありがちなパターンだと感じてしまいました。だからどうってのではないですけど、一般的に、ってことです。

● もう一つ雑談。広島・黒田投手がFA宣言せずに広島残留と記者会見で発表。井川投手が大リーグに行ってしまうことがほぼ確実視されているので、タイガース投手陣には、スポッと穴が空く状態になりそうです。ただ、幸いにしてタイガースの投手陣はこれまでも比較的層が厚かったし、若手にとってこれほどのチャンスは無いことになります。彼らの奮闘を期待することにしましょう。それに、あまり広島から選手ばかり取ると何かとアレですから、今回はこれで良かったのかも知れません。大阪出身(上宮高)なだけに、縦ジマの黒田投手を見たかった気持ちもありますけどね。

2006年11月03日(金) .... 祝日(文化の日)のため休場

● 祝日(文化の日)のため休場。

 TOPIX : 1619.02 (-3.49, -0.22%)    日経平均 : 16350.02 (-25.24, -0.15%)    円ドル : 117.20  

● 米国株式は「ようやく」軟化。シカゴ日経平均先物は大証比で130円安。ところが、「あれっ?」だったのが今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向で、これが一転して大幅買い越し(3300万株売り/5200万株買い)。市場筋によると、金額ベースでも大幅買い越しとのことで、欧州系証券からの買いが目立ったとのこと。とは言うものの、やっぱり米国株式軟調が響く格好で、スタートは約100円安。その後、先物市場で大型砲弾が飛び交う状態になり(詳細後述)、下値模索する局面があったものの、前場終盤からは戻り歩調。後場に入ってからも一時的に下値模索局面はあったものの、大引け間際には先物ショートカバーの嵐。指数も一気に戻して、最終的にはほぼ高値引けでした。まぁ、「よぉ、分からん」1日でした(^^;。

● 東証1部出来高は前日比1億2120万株減の15億2606万株、売買代金は同2297億円減の2兆2166億円。3連休前ということで、現物市場の商いは手控えムードだった様子。

● 今日は初っ端に、日経平均先物(12月限)の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。ちょっとこれだけでは分かり難いかもしれませんが、後の文章を読むときに一緒にご覧頂ければ、少しは臨場感が出るかなと・・・(^^;。

● 日経平均先物。寄付き後の値動きは比較的「普通」だったのですが、10時頃から、突如としてイベント発生(^^;。日経平均先物の板は、ここ最近見掛けなかったほど凄みがある状態に一変(^^;。どかーん、どかーんと大口の売り買いが飛び交うだけではなく、500枚単位で指値が入ったり引っ込んたり。そのおかげで、板も1500枚とか2000枚とかの売り買い指値が積もる状態になったかと思えば、あっという間に取り消されて「???」。また、それを見て、目先筋が売ったり買ったりするから凄いのなんの。ホンマ、ワケ分からん状態(^^;。日中足をご覧頂ければ分かりますが、10時前からわぁ~っと出来高が出来ていますでしょ(^^;。

● 後場も最初のうちは静かだったものの、13時前の「600枚売り3本」でシュン。ただ、粘り腰だったのも事実で崩れる感じではありませんでした。大口売り(もしくは売り指値)があったおかげで、上値は抑えられたのは事実だったでしょう。そして、これが引け間際になってショートカバーの嵐が吹く要因になったとは、神ではない私などが知る由も無いこと(^^;。大引け間際、現物引けに掛けての最後の10分間ほどで、先物はスルスルと上昇して裁定買いを誘発し、指数もあっという間に戻ってしまい、前日比ではマイナスだったものの高値圏での引け。3連休を控えてポジションを持ちたく無かったムードは想像できますが、こんなに"綺麗に"踏み上げるとは思っていませんでした(^^;。

● 前場も後場も、これらの大口商いは、サーっと潮が引くように居なくなったり、また出てきたりと、予測不可能な動き。注文を板に持つだけではなく、実際に商いもしていた感じだったので、単なる「見せ玉」ではなかったようです。有り得るパターンとして想像するならば、他市場・他商品とのスプレッド取引としたら、相手側のマーケットが動けばこちらも調整して動かす必要があっただろうし、実際にそんな感じの指値出し入れだったようには感じました。

● ただ、日経平均先物だけを見ていると、これらの大口砲弾が飛び交う状況は、市場参加者を惑わせるような動きだったことは確か。もっとも、少し厳しく書けば「それも相場」なんですし、「対応してナンボ」なんですけどね。某市場筋からは、「誰か知らんけど大暴れ?すげー板の出し方…(^_^;)」とか、「500買い3つ同時マル。売り持ってまたマル。許せん!と思っていたら、500買い今度は上まで買う。また下指値で500買い4つ。上指値で500売り2つ。今日は秋の500枚祭りでしょうか。。。」なんてメールが飛んできていました(^^;。雰囲気を感じて頂けるでしょうか??

● さて、目先の話はこの辺にして、ちょっと先の相場を見渡すと、決算云々もそうですが、米国株式市場の動向と足元の需給動向も注目せざるを得ない状態です。決算云々はアナリスト諸氏、ストラテジスト諸氏にお任せするとして(とサボる)、米国株式については、妙に堅調な状態が継続しるのはご存知の通り。「そろそろ売られても・・・」と思いながら1ヶ月以上が経過しているような感じで、「???」状態の方々は結構多いと思います。今週末は雇用統計を控えているのですが、11月7日実施の中間選挙もイベントになりそう。この妙な堅調さがどこまで続くか、神経質に眺めながらの日々が続きそうだし、正直、予想が付きません(^^;。

● 需給面からは、10月27日時点での三市場信用買残は3兆6694億円ある一方、裁定買残は5兆0823億円と、ついに5兆円の大台乗せ。来週金曜日(11月10日)はオプションSQなので、この手の話題に注目が集まりやすい環境になります。ただ、裁定買残が多ければ相場が下がるって単純なものではないのは周知の通り。事実、ここまで裁定買残が増えてきたのも、裁定買いが入り続けたからですし、それが特に日経平均をかなり押し上げているのも周知の通り。そんな状況なだけに、裁定買残が減り始めたという事態になれば、ファンダメンタルズがどうであろうと、その事実だけでも、相場の方向性に影響を受けるのは避けられそうにありません。市場参加者としては、その事態に備えて、自分なりに考えをまとめておく方が良さそうです。また、NT倍率が低下することも頭に入れて、物色動向の変化も意識しておきたいところ。

● 最後に雑談。週末の読み物ってほどではないのですが、日経ビジネスのHPに「知られざるヘッジファンドの舞台裏、実は"ローリスク、ハイリターン"、米国では淘汰の時代へ」というコラム記事が掲載されています(http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20061101/112915/)。これを書いているのは、かの若林秀樹氏です。

● ヘッジファンドという言葉そのものからは、どうしてもミステリアスなイメージが先行しがちだし、実際に怪しげなファンドがあるのも事実。でも、最近は「何が何でも利益をむしり取る」というようなファンドよりも、ミドルリスク・ミドルリターンあたりを目指すファンドが主流になりつつある印象を受けます。とりわけ、日本の機関投資家が投資するようなファンドにはこの傾向がかなり強くて、大和総研の調査だと、年金基金の期待リターンは5%程度が一番多く、金融法人全体に広げても「5~10%程度」が一番多くなっているとのこと。つまり、若林氏が書いているように、「プロ向きの私募投信」と解釈した方が正解に近いと考えています。何よりも、「ヘッジファンドが売り崩した」とか曖昧でえぇ加減なことを言う前に、実像を少しでも知るのが筋かなとは思います。「無知=無恥」ですから・・・(^^;。

● 3連休ですね。良い週末を!

 TOPIX : 1622.51 (+5.09, +0.31%)    日経平均 : 16375.26 (-24.13, -0.15%)    円ドル : 116.95  

● 10月も終わり、今日から11月。そろそろ関東近辺まで紅葉前線が下がってきていますが、まだ標高の高いところが中心みたいです(http://domestic.hotel.travel.yahoo.co.jp/special/kouyou/)。紅葉と言えばやはり思い出すのが、ニューヨークのセントラルパークの紅葉。広葉樹が多いので本当に見事に色付くのです。楽しめるのはホンの2週間程度だったと思うのですが、ちょっと肌寒い空気が心地よかったというか・・・。とても懐かしく思います。

● 相場。今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、また売り越し(4620万株売り/4060万株買い)。NY株式がまちまちで、シカゴ日経平均先物は大証比15円高だったものの、為替116円台の方が気になる状況。需給面からも、過去最高水準の裁定買い残高を指摘する声が増加中。決算発表も断続的に出るけど、その割に反応が今一つ。ちょっと考えても「見送り」が大勢になりそうで、下手すりゃあ「売り」という雰囲気でスタート。

● 実際、相場が始まってからはスルスルと下落したものの、寄付きの売りが一巡してからは、どちらかというと右肩上がりの展開。結局、前日比では見るべき所がなかったとは言え、印象としてはそれなりに堅調な相場でした。今朝のSQを計算すると、前日比62.93円安の16336.46円だったので、終値はこの水準を上回っています。この辺も、「しっかり」と感じた要因かもしれません。今日は日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● 最近、あまり大きな規模ではないものの、日経平均とTOPIXのパフォーマンス差が出ることが多くなっています。今日は、TOPIXが堅調な銀行株などに支えられた一方、日経平均の下落寄与度上位5銘柄は、ソフトバンク、豊田通商、アドバンテスト、NTTデータ、京セラと、日経平均採用の値嵩株が軟調。この5銘柄合計で日経平均を41.33円ほど押し下げていたので、日経平均もチョビプラスでもおかしくなかった格好になります。

● 豊田通商はファイナンス発表があったための下落ですが、それ以外は見事にカタカナ含み銘柄(^^;。一方で、TOPIX上昇寄与度上位5銘柄は、三井住友FG、三菱UFJFG、日本たばこ産業、日産自動車、みずほFGと、銀行株の影響がかなり大きかったことがわかります。往々にして相場の変化時期にこういった現象がでるのですが、今回がそうなのかは、正直、分かりません。でも、その可能性については頭に入れておきたいところ。なお、計算は全てBloombergでやっています。

● 関連して、9月に入ってから、日経平均採用の一部銘柄が走ったことで(裁定買いの影響大)、日経平均が高くNT倍率もずっと上昇基調だったものの、それに急ブレーキが掛かったのは10月下旬。ちょっと前にも書いたのですが、日経平均はまだ200日移動平均線(本日終了時で16031.32円)のかなり上にあるものの、TOPIXは10月30日の段階で200日線を割り込んでいるのです(本日終了時で1626.31ポイント)。

● また、NT倍率も9.84あたりから走り出して、10月18日には10.162まで上昇して、今日は10.093。この半年の平均値が9.889なので、この辺まで下がるとすると、TOPIXが本日終値水準のまま動かないとして、この半年のNT倍率平均値を掛けると、日経平均は16045.00円と計算できます。これって実は200日移動平均線(上記参照)の水準だし、16000円の大台だし・・・。何となくそれっぽく聞こえる目先的なメドかもしれません(^^;。なお、ここで下げ止まると保証するものではありませんし、そこまで下がると確信・保証しているものでもありませんので、為念(^^;。

● さて、今日東証1部に新規上場したアコーディア・ゴルフ(2131)は、IPO中心に参加している方々にとっては、ちょっと失望だったでしょうか。公募価格比3.6%安(初値188,000円、公募価格195,000円)は、相場全体の下げを考慮しても「ちょっと・・・」って感じ。終値(184,000円)も初値を下回ってしまった状態。東証1部銘柄なので少し気にしていたものの、逆説的になるものの、ある意味では安心だったかもしれません。妙にぶっ飛びになった方が、対応が難しくなっていたはずですから・・・。ただ、安寄りしたことで、TOPIX算入に向けて上昇するようなことがあれば厄介なので、ウォッチはしておく必要があるとは思います。しばらく時間はありますけどネ。

● この11月1日上場というのは、TOPIX算入ルールからすると微妙(^^;。10月31日と11月1日の違いはたった1日だけど、指数ヲタクからすると、かなり大きいんです。東証のTOPIX算出要綱(直リンクは、http://www.tse.or.jp/topix/float/yoryo.pdf)によると、直接新規上場のケースの指数修正日は「新規上場の翌月末(最終営業日)」となっています(上記資料14ページ)。そのため、11月1日新規上場だと「翌月=12月」ってことになり、「翌月末=12月末」となります。つまり、基準終値は「大納会前日終値かいなぁ~」ってことになるのです(^^;。1日違いだと11月末だったんですけどねぇ~。

● もう一つ指数絡み。本日は第1営業日なので、月次のTOPIX浮動株比率の見直しも出ています。東証HPの http://www.tse.or.jp/topix/float/rate/index.html からどうぞ。出光石油と野村不動産HDのFFWなどが発表されています。各自チェックを。

● 最後に記録。東証1部出来高は前日比1415万株増の16億4726万株、売買代金は同573億円増の2兆4463億円でした。盛り上がったことは無いにしろ、それなりの水準をキープしていることが分かります。

● 雑談。某市場筋から廻ってきたのですが、楽天リサーチによる「"おじさん"は40歳から!? 現代女性の男性に対する意識調査」なる調査レポート(^^;。結果を要約すると、"おじさん"に該当するのは40歳が最も多く、次いで45歳以上、35歳の順番。また、恋愛対象となりうる年齢の上限については、45歳以上で30.6%、40歳以上で15.4%あったとのことで、個人的にはちょっと嬉しい感じかな(^^;ってとこ。同リサーチは「現代女性の"守備範囲"の広さをうかがわせる」と書いています。詳細は、http://research.rakuten.co.jp/report/20061027/ からどうぞ!(^^; (^^; (^^;