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このマーケットコメントは、資産運用を職業とする国内外の機関投資家顧客向けに書いている落書き帳です。少し違った視点から相場を眺めている一人の声としてお楽しみ下さい!
 TOPIX : 1634.46 (+21.80, +1.35%)    日経平均 : 16140.76 (+268.74, +1.69%)    円ドル : 117.35  

● はっきり言って、かなり意外感のある上昇でした。あっけに取られたのは、9時39分頃から始まった断続的な日経平均先物買い。実は、500枚などの大口買いは入らず、200枚程度の買いが断続的/継続的に入ったのです。それであっという間に先物はスルスルと上昇。先物が上昇すると、断続的な裁定買いで現物も当然のように上昇。アレヨアレヨという間の上昇でした。

● 日経平均先物(9月限)の日中足を貼り付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。午前9時半過ぎのところと、後場寄付き後にわぁ~っと出来高が増加しているのと、同時に価格もピョコンと上昇しているのをご覧頂ければと・・・。

● 多くの市場関係者は、投信やMSCI絡みの買いが予想されていたことから底堅いとしても、上値は重たくて売り買い交錯、と予想していただけに、意外感が余計に買いを煽った印象も。鉱工業生産指数も、事前のコンセンサス予想からすると、かなり悪かったですし・・・。ちなみに今朝のSQを計算すると、前日比12.42円高の15884.44円。つまり、寄付きでは、こんなに上がるような雰囲気は、全くなかったのです。

● 結局、日経平均は一時前日比335.39円高(2.11%高)、TOPIXは同26.93ポイント高(1.67%高)までありました。終値で見てもそうですが、日経平均がかなりアウトパフォームしているのを見て取ることが出来ます。月末で投信や何やらがあったとしても、かなり先物が全体を引っ張ったことが分かります。

● 日経平均上昇寄与度の上位10銘柄は、アドバンテスト、京セラ、東京エレクトロン、KDDI、ファーストリテイリング、キヤノン、ファナック、TDK、ホンダ、電通。上位5銘柄で57.3円ほどの押し上げ効果、上位10銘柄で86.4円弱の押し上げ効果でした。如何にも「日経平均採用値嵩株」って感じの銘柄ばかりです。TOPIXの上位5銘柄寄与は3.173ポイント、上位10銘柄で4.961ポイントだったので、上位5銘柄寄与では日経平均が21%ほど、TOPIXで14.5%と、ちょっと差がありました(計算は全てBloomberg)。

● 話題変更で限月間スプレッドについて。朝方、関係者の間で静かなざわめきとなっていたのが、TOPIX先物の限月間スプレッド市場(取引所取引)で、寄付き直後に、-5.5ポイントでドカン、ドカンと商いが成立したこと。ティックデータを見ると、-5.5/-5.0ポイントの時に-5.5ポイントで2511枚+117枚が取引され、-6.0/-5.5ポイントの時に4592枚の取引成立。取引時刻は、9:00:03、9:00:22、9:00:22でした。実際に板を見ていたのではないですが、寄付きで2511枚出来た後に、ドカンと-5.5ポイントでの売りが出て、117枚がビッドを叩く格好で商い成立、4592枚は板に出た売り物を誰かが買う格好で商い成立したものと想像できます。

● この時期はどちらかというと業者間取引(取引所立会外クロスとして出てくる)が中心の時期で、取引所での限月間スプレッド取引でこれだけの商いは珍しいのです。もっとも、条件さえ合うのだったら、実際に取引している向きにとってはどちらでも一緒の効果なので、業者間(取引所立会外取引)と取引所内取引を区別する方がおかしいのですけど・・・(^^;。

● Bloombergで何も手を加えずにデフォルトで計算させると、フェア限月間スプレッドはTOPIX先物で5.10ポイント、日経平均先物で44.45円。ただ、前回も書いたのですが、Bloombergのデフォルト金利(本日は0.36%)に10bps加えて計算すると、TOPIX先物で4.68ポイント、日経平均先物で40.30円となります。10bpsの違いでこれだけの差が出るのですから、フェア限月間スプレッドも、どの程度の金利で計算するかによって、かなりの違いが出ます。また、12月限の予想配当をどうするかもそれぞれだし、日経平均に関しては、銘柄入替発表を控えているだけに、抜け落ちる銘柄と新規採用される銘柄では、当然、配当は違うハズ。この辺を考慮すると、フェアは参考値にしかならないのです。この辺は、分かっている方は、十分過ぎるほど分かっていると思いますけど・・・(^^;。

● 楽天。昨日からの思惑話が今日の週刊新潮にその通り掲載。なぜ先に漏れたのかは分かりませんが、結果的に、昨日の話は正しかったことに。ただ、それで相場がどう動くかは、はっきり言って「やってみないと分からない」状態でした。寄付きは意外にも昨日と変わらずの水準。ところが、その後、アレヨアレヨと言う間に売られて一時は50100円まで下落したものの、その後は一気にバンジー。乱高下は予想されていましたけど、実際、かなり興味深い値動きでした。ちょっとビックリは、楽天の売買代金で、421億円ほどもあったのですが、これは東証1部だと第7位。三菱UFJよりホンの少し少なくて、トヨタよりはかなり多いという高水準でした。

● 「Yahoo!掲示板銘柄別投稿ランキング」(http://messages.yahoo.co.jp/ranking/stocks/postranking_daily.html)などを見ても、個人投資家の興味の大きさを表しています。一方で、ライブドア事件の教訓からか、投げるのも速くなった印象があります。その時々に取った行動が正しいかどうかは、ある程度時間が経過してからでないと分からないのですけどね。週刊新潮の記事をピックアップする格好で、他の色々なメディアにも関連記事が掲載されていますが、東スポにも出ていたのは、ちょっとビックリかも(^^;。一方で、楽天からのリリースは、http://www.rakuten.co.jp/com/faq/information/20060831.html に掲載されています。

● 記録。本日の東証1部出来高は前日比1億8579万株増の16億5798万株、売買代金は同4374億円増の2兆3416億円でした。また、今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は買い越し(3920万株売り/4180万株買い)。ただし、市場筋観測によると金額は小幅売り越しとのことでした。

● 明日から9月。そしてようやく週末!あと1日だ!

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 TOPIX : 1612.66 (-3.33, -0.21%)    日経平均 : 15872.02 (-18.54, -0.12%)    円ドル : 116.85  

● 今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は買い越し(3070万株売り/3550万株買い)。でも、今週末は米国がロング・ウィークエンドになるので、またスローダウンしそうです(^^;。米国株高とシカゴ日経平均先物も堅調だったことを受けて、東京も堅調にスタート。ただ、積極的に上値を買いあがるエネルギーにも材料にも不足しているのは、ほぼ全員が認識済み。その意味で、今日の「情けない相場」も、それほどショックということはなかったと考えています。

● 個別に話題となったのは、後場に急落した楽天(4755)。ネットの世界では著名サイトの「アクセス・ジャーナル(旧:山岡俊介取材メモ・ストレイ・ドッグ、http://www.accessjournal.jp/modules/weblog/)に掲載されたのが、「31日発売の『週刊新潮』が楽天特集記事掲載」とのアップ。この記事がかなり楽天にとってネガティブな内容になるとの連想から、楽天があっという間に売られてストップ安。終値でもストップ安比例配分でした(前日比5000円安、-8.52%)。

● TOPIXベンチマークの方にとっては、少なくとも直接的なインパクトはないとしても、ラッセル・野村プライムなどだったら、楽天はそれなりにウェイトがある銘柄。また、TOPIXベンチの方でも、楽天が売られることでヤフーやらソフトバンクに被害が拡大すると、間接的に心配事にはなってきます。個人投資家などの心理状態に与える影響も、馬鹿にならないですしね。本当に週刊新潮に記事が掲載されているのかは、私には知る術もないのですが、どちらにしろ明日になれば、はっきりすることです。しかし、どうも足元がふら付いている相場です・・・。

● もう一つ個別の話。北越製紙。王子製紙によるTOBが成立困難な状況は、すでにかなり織り込まれていたと考えていたのですが、実際に売り物が出てきます。しかも、当然と言えば当然ながら、買いは大分薄くなっていたので、株価のインパクトはかなり大きく見えました。この時点で誰が売っているのかは定かではありませんが、まさか、防戦買いに参戦した企業ではないでしょうネ。ホンの1ヶ月やそこらで10%超もの損失を出して、それでケロッとしていられるのだったら、それはそれで恐ろしい話かもしれません(^^;。日本製紙が株主に「出資」をどう説明するのか、楽しみにしておきましょう。日本紙のFAはモルガン・スタンレーなので、その辺の"説明"については、既に想定問答集なんかを準備万端、用意しているとは想像しますが・・・。

● 今日の東証1部出来高は前日比2億1841万株増の14億7219万株、売買代金は同2444億円増の1兆9042億円でした。さすがに昨日よりは増加したものの、まだ「賑わった」という言葉からかなり遠い水準です。米国投資家のLabor Day休暇が終わって、月が替わってからですかね?もう少しマシな状態になるのは・・・。

● ちなみに、SQを来週に控えて、限月間スプレッド取引は、今日も業者間取引ではソコソコ商いがあった模様。ただ、取引所取引の方は、まだ本格的というにはやや寂しい感じです。もちろん、来週になれば一気に盛り上がると考えていますが、日経平均先物をやっている方は、銘柄入替が発表されるリスクも頭にいれながら行く必要があります。毎回、9月限はこのリスクがあるので、余計に神経質なムードのロールオーバーになる可能性が高いので、ロール状況からは目を離さないように。

● 話題変更。明日終値でMSCIの定期四半期リバランスが実施されます。8月18日(日本時間)にMSCIから発表されているのですが、おさらいしておくと、日本株関連では、Standard指数でもSmall Cap指数でも、新規銘柄追加/銘柄削除ともにありませんでした。FIFの変更や株数の変更はそれなりにあり、多少のインパクトの可能性は数銘柄に発生しそうです。FIF変更やら株数変更はライセンスフィーが必要な情報で、一般には公開されていませんので、ここでもあまり詳細は書けません(^^;。あまり大きくはないものの、いくつか注目したくなる銘柄もあります。

● それともう一つ。日本時間の今朝早朝、FTSEから四半期銘柄見直しが発表されています。FTSEのhttp://www.ftse.com/./tech_notices/2006/Q3/11766_20060829_Japan_Review.jsp から、Excelファイルで変更内容などがダウンロードできます。FTSE All-Worldでは、日本株で20銘柄が新規採用、15銘柄が削除と比較的大きな変更でした。FTSEには色々な指数があるのですが、まずはAll-Worldを見ておけばよろしいかと・・・。変更の実施は9月18日から(基準終値は9月15日)です。FTSEは、MSCIほどポピュラーではないと考えられますが、一方で、あまり日本国内では注目する向きが多くなくて、見過ごされていることから、逆にインパクトがあったりします(^^;。一応、注意が必要かと(と、こう書くと、皆が注目するんでインパクトが無くなるかも?!?)。

 TOPIX : 1615.99 (+15.74, +0.98%)    日経平均 : 15890.56 (+127.97, +0.81%)    円ドル : 116.80  

● 今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向はかなりの売り越し(1720万株売り/1680万株買い)。でも、差引数字よりも絶対数字の小ささが目に付きます(^^;。英国市場は休場だし、米国は今週末のLabor Dayに向けて夏休み最後の休暇シーズン。「しゃぁない」ってところでしょうか(^^;。

● 米国株高を受けて堅調にスタートした相場は、先物の堅調さに支えられる格好で前場を終了。米国株高以外にとりたてて買い材料はなかったものの、売り材料も特になし。このまま終わるのかと思っていた14時22分。「ドカーン、ドカーン、ドカーン」と日経平均先物に300~500枚クラスの大型爆弾(売り)が3連発(4連発?)。これで先物がスコーンと下落し、裁定解消売りで現物指数もスコーン。債券先物とのペアトレードかどうかは分かりませんが、横ばい相場だったところに、これほどの大口ロットが来ると、売りであれ、買いであれ、相場が動いてしまいます。もっとも、その後戻したところは、ちょっとは評価してあげたい気持ちです。つい先日は大口買いで上昇したので、その時にならないと、どちらに来るかは分からないし、SQを来週に控えて、神経質な地合いは続きそうです。

● 日経平均先物(9月限)の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。14時22分という時間帯に出来高が膨らみ、そして価格もスコンと下落しているのをご覧頂ければと・・・。その後、大引け前には、逆に大口買いが入って(これは単なるショートカバー?)スコンと上昇しているのも分かります。あまり動かないかと思えば、スコーンと動くし、下手に動けば踏んだり蹴ったり(^^;。デイトレーダーも大変な相場です。

● 一方、個別には、「金利がしばらくは上がらんぞ」との見方で不動産などが堅調。「MUFJ、三菱UFJ証券を完全子会社化へ」のニュースを受け、証券株があちこちで大幅高。他にも、ソフトバンクが今日は大幅高したり、楽天も6%を超える上昇。この辺を見ると、日経平均などが示すよりも、全体には元気があった相場にも見えました。でも、今日の東証1部出来高は前日比1億1545万株も減って12億5378万株、売買代金は同1072億円減の1兆6598億円と、今年最低を記録。まぁ、この出来高だと、「5日ぶりに反発」と言っても、あまり喜べません。でも、これで「千鳥足の呪い」からは脱却できたと思います(^^;。

● SQを来週に控えて、限月間スプレッドも「板」が出来てきたし、業者間取引も少しずつ商いが増えている様子。取引所取引では、TOPIX先物が-5.5/-5.0ポイント、日経平均先物で-40/-30円、ミニ日経平均先物で-35/-30円の気配。Bloombergで何も手を加えないで計算させると、TOPIX先物のフェアが-5.10 ポイント、日経平均先物のフェアが-44.45円ってところになるのですが、どうやらBloombergはLIBORのレートをそのまま使っているようで、実際に入手できるレートはコレより少し高めだと思います。つまり、限月間スプレッドは、もう少し強めになる可能性が大ってことです。なお、業者間の気配は、まだここには書かないでおきましょう(^^;。ホンチャン商売ネタだし・・・(^^;。

● 話題変更。先週から今週に掛けて、王子製紙の北越製紙に対するTOB成立の見込みが薄らいだとの記事が、大量に出てくるようになりました。北越製紙の株価は、当然のように下落を開始。どこまでってのは天に任せるとしても、TOBの話が公になる前の北越製紙の株価は、650円ってところ。多少贔屓目に見たとしても、650-700円が地相場だったことは知っておく必要があるでしょう。三菱商事に対する第三者割当増資で希薄化していることも考え合わせると、まぁ、何となく想像できますわな・・・(^^;。

● 東京新聞の昨日の記事では、「王子に流れる北越株ない!?取引先など採算度外視、買い集めか」(http://www.tokyo-np.co.jp/00/kei/20060826/mng_____kei_____002.shtml)と書いていますが、地元の中堅企業あたりが買い漁ったのだとしたら、あまりTOPIX的には影響はないかもしれません。でも、一応、浮動株基準という観点から留意しておきたいところです。これらの買い手は、800円台で北越製紙株を買い漁っていたのでしょうから、今後、600円台まで株価が下がったとすると(これは仮定)、その評価損は北越製紙に忠誠を誓ったことで取り返せると読んでいるんでしょうね・・・。今回のTOBは、何かと割り切れない気分が残る後味悪いディール(ノーディール?)になりそうです。

● なお、本日大引け後に、王子製紙は「公開買付けに関するお知らせ」とのリリースを発表しています(http://www.ojipaper.co.jp//release/make_pdf/060829.pdf)。その中で、「本公開買付けの条件の変更は行いません」と明確に宣言。もうある程度織り込まれているとは思いますが、一応、明日以降、北越製紙の株価の動きを見ておきたいです。800円台で売るべきかどうか迷ったFM諸氏は多いでしょうが、その意味でも、何かと厄介銘柄になりそうな雰囲気ですし・・・(^^;。

● 無駄話。米国株高と書くつもりで「べいこくかぶたか」を変換すると、なぜか私のPCだと「米国かブタ化」と出るんです(^^;。どこかで妙な学習をしたようで、笑っちゃいました(^^;。

 TOPIX : 1600.25 (-19.56, -1.21%)    日経平均 : 15762.59 (-176.07, -1.10%)    円ドル : 117.20  

● 今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向はかなりの売り越し(2270万株売り/2480万株買い)。数字上は買い越しなものの、市場筋観測によると金額は売り越し。もっとも。英国がバンクホリデーってこともあって、全体にフローは減少。今週末は米国がLabor Dayのロング・ウィークエンドなので、外国人投資家の動きが鈍る可能性はかなりあります。

● 相場。朝方から方向感に乏しかった相場は、結局ジリ貧で終了。朝方は日経平均先物にいくつか大口ロットが飛び交っていたようですが、どうもエンジンが掛からなかったイメージ。後場に入ってから、しばらくは横ばい推移。ところが、12時50分過ぎからスルスルと下落。それほど大口の売りは見受けられなかったけど、この先物スルスル下落で現物指数もフニャフニャ。債券先物がえらく堅調だったので、このところのパターンからは、先物買い(債券先物売り)が入ってもおかしくなかったのに、無反応だったことで目先筋が焦れてしまったのでしょうか。

● その後、30~40分ほどで下げ分は戻したものの、買戻し一巡後は再度ジリ貧で安値圏での引け。特に目立った悪材料はなかったので、もう、こうなると「千鳥足」の呪いでしょうか(^^;。千鳥足が破れてから、今日で4日続落です(^^;。そろそろ呪いが終わるハズですが・・・。えっ、何の話かって?先週、8月24日のコメントをご参照下さいネ(^^;。

● さて、東証1部出来高は前週末比1億2330万株減の13億6923万株、売買代金は同2353億円減の1兆7670億円と低調。東証1部の値下がり銘柄数は1458銘柄にも達して(値上がりは174銘柄)、ほぼ全面安。指数以上に値下がり銘柄数が多かった印象が残りました。先週発表された投資部門別売買動向を見るまでもなく、大きな買い主体がないと(多くは外国人)、支えることが難しい水準に来ているのかもしれません。

● 一方、今日のマーケットで、少なくとも心理的な重石になったのは、先週から継続的に売られているソフトバンク。28日付けのBarron's紙やWall Street Journalにも、ソフトバンクの記事が掲載されており、ヘッドラインだけを見てもネガティブな雰囲気。Barron's紙では「Softbank Doesn't Add Up」とあり、WSJでは「Softbank's Accounting Shift Raises Eyebrows」とのヘッドライン。手元では中身は読めない(有料だから(^^;)のですが、ヘッドラインだけでもネガティブな雰囲気が伝わってきます。

● もっとも、多くのFM諸氏はソフトバンクについては、ほぼ永遠にアンダーウェイト(^^;でしょうから、ソフトバンクがアンダーパフォームすると、逆にアルファを稼ぐチャンスになる可能性が大。でも、これで個人投資家がますます萎縮してしまうようだと、他のところにも影響は広がりそうで、少し心配のタネではあります。今日のマザーズは4%近い下落だったし・・・。そういえば、Barron's紙もWSJ紙も Dow Jones社の出版物。何か嫌われることでもやったんでしょうかね?

● 相場も今一つなので、少し話題変更。さて、もう8月も最終週。今回は9月1日が金曜日ということもあって、9月8日がSQで「意外」に早くやってきます。つまり、今週がSQの前の週ってことになるのです。先週ぐらいから限月間スプレッド市場でも少しずつ「板」が出来始めていたのですが、今日になって、より一段とそれらしくなってきました。今日のところ、取引所取引での「板」は、TOPIX先物が-5.5/-5.0ポイント、日経平均先物が-30/40円の水準で推移。

● BloombergのFVDで、何もいじらずにデフォルトで計算させると、TOPIX先物の9月/12月限月間フェア・スプレッドは-5.10ポイント、日経平均先物だと-44.49円ってところです。ただ、週末の日経に「新日鉄が14年ぶりに中間配当実施」と出たのですが、この手の材料があると限月間スプレッドは動いてしまいます(^^;。厄介なのは、今のところ新日鉄もJFEも公式にはノーコメントってこと。前回も、本田技なんかが四半期配当するような報道があったけど、結局、何も無かったのです。微妙な金額ですが、一応、この辺のニュースに敏感になりつつも、どこまで織り込むかは神経質にならざるを得ない感じです。もちろん、金利動向も非常に大きなファクターですしね。

● 最後にもう一度話題変更。週末の日経にも出ていたのですが、銀行等保有株式取得機構の株式売却についても書こうかと思っていたのですが、きょうはスペースが無くなってしまいました(^^;。日経に出ていたのはヤマハ(7951)ですが、今日の大引け後には、「松下、約4095万株を売り出し」(発行済み株式の1.7%)の発表。これも同買取機構が絡んでいて(それだけではない)、まぁ、何と言いますか・・・。この件については、大和総研の壁谷氏が詳しいのかな?同社HPにも、「買取機構・日銀・預保の売却による株式の再流動化」(http://www.dir.co.jp/publicity/column/051227.html)のダイジェストがアップされています。ご参考に。

 TOPIX : 1619.81 (-3.22, -0.20%)    日経平均 : 15938.66 (-21.96, -0.14%)    円ドル : 117.05  

● 前場は先物大口買い主導でえらく高いところ(日経平均で+196.16円高、+1.23%)まであったのですが、後場はソフトバンクが値を崩すに連れて、市場全体も値を消してしまった印象がありました。ソフトバンクだけが原因ではなかったでしょうけど、-9.70%というのは、やっぱりそれなりに影響大。ちなみに、ソフトバンク1銘柄で日経平均は28.4円ほど下落、TOPIXは-0.733ポイントほどの下落寄与度(Bloombergで計算)だったので、理由はそれだけではなかったものの、指数的にも影響が大きかったことが分かります。なお、日経平均でもTOPIXでもソフトバンクはマイナス寄与度トップでした。

● 今日は日経平均先物9月限の日中足を貼り付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。前場の出来高の多さと、後場の少なさを見て頂ければと・・・。詳細は後述。

● 今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向はかなりの売り越し(3620万株売り/2430万株買い)。売りが増えたというよりも、買いが減ったために、差引がかなりの売り越しになったイメージです。まぁ、結果的には、あまり関係なかったですけど。

● 寄付きは軟調に始まった相場も、売りが一巡した頃から、強烈なバンジージャンプ状態。9時45分頃から日経平均先物にワンショット500枚買いクラスが繰り返しか入り、「先物先導上昇→裁定買い誘発」の見慣れたパターン。特に日経平均は、アレヨアレヨという間に上昇加速状態となり、10時43分には前日比196.16円高(1.23%高)と、かなりの水準まで駆け上がりました。そして前場終了。ところが、後場に入ってから初っ端には何度か先物大口買いが入ったものの、その後はフォローアップなし。"ちょうちん筋"にしてみると、「あれっ?」って感じ(^^;。週末を控えているところでもあり、はしごを外されてしまうと需給は逆方向。結局、「行って来い」になって本日を終える羽目になってしまいました。

● 上昇の原動力だった大口の先物買いについてですが、多分、そこら辺の色々な相場解説は「仕掛けの買い」と書くでしょうネ(^^;。実際に場を見ていて感じたのは、何かニュースがあったからの買いというよりも、債券先物とのスプレッド・トレードのようなものだったと推察します(Unwind/Closeかな?)。ティック出来高を見て、それらしい大口商い(500枚レベル)を拾ってくると、前場だけで、9時47分、9時53分、10時ちょうど、10時07分、10時25分、10時27分、10時31分(?)とありました。ところが、後場はそれらしいのは12時32分と12時35分だけ(やや疑問点あり)。それ以外は見当たりませんでした。

● もちろん、その全てが同じ目的の注文だとは限らないし、中には、本当の仕掛けもあったかもしれません(S氏とか?!?(^^;)。でも、ティック出来高という単純なデータから見るだけでも、これだけの頻度で大口買いが入っていたことが分かるのです。後でデータだけを見ても、買いか売りかは前後のティックや、その時のBid/Askを見れば、それなりに推測は可能です。今回はロイターのデータを使ったのですが、Bloombergでも同様のデータを見ることができます。最近は便利になったものです(^^;。

● そうそう、朝寄付き前には注目との声が出ていたCPIの発表。コンセンサスは+0.5%程度だったのが、出てきた数字は前年比+0.2%と大幅下振れ。今回から算出基準改定があったのですが、その影響がどの程度だったのかは、私はエコノミストでないので詳細は分かりません(^^;。ただ、債券がこのおかげでかなり高かったので、「利上げ先送り観測」→「株式上昇」と持ってくるのが、綺麗な解説でしょう。ただ、実際のところ、注目、注目と言っていた割には、株式市場では、あまり話題にならなかったのが本音でした。もし今日の大口買いが債券先物と日経平均先物のスプレッド取引だったとしたら、債券先物が上昇してくれたおかげで、「債券売り・株式買い」が成立する格好になったのでしょうから、その点では、株式市場も影響を受けたのですけどネ。

● さて、後場に入ってからは、先物の大口買いが入らなくなったことに加えて、ソフトバンクのずっこけが、指数的にも心理的に響きました。昨日ザラ場で流れていた「リーマン、ソフトバンク目標株価900円」を材料視する声もあったのですが、この辺は株価下落が言わせた材料、という気がしないでもありません。このレポートについては、昨日の午前中から市場筋の間で語られていたし、英文のレポートは21日に出ていたらしいのです(未確認)。だから、今日、急に株価に反応が出たと考えるのは、ちょっと後付け理由っぽいと感じています。ただ、それ以外に「きちん」とした理由が見当らなかった、というのが余計に不安感を誘った印象はありました。特に、株価下落が加速したのが、金曜日の後場でしたから・・・。

● ソフトバンクの日中足も貼り付けておきましょう(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

ソフトバンク(9984)日中足

● もともと、ソフトバンクはファンダメンタル評価が非常に難しい銘柄の一つ。誰が何を言ってもそれっぽく聞こえる、という面を常に持ち合わせています(^^;。数日前に珍しく逆日歩がついていたのですが、この辺、何か関連でもあったのですかね?なお、ソフトバンクは東証1部売買代金トップ、出来高第2位、値下がり率第2位と、ある意味では今日の相場において堂々の主役(^^;。この銘柄に振り回されるのは本意ではないにしても、無視できない銘柄なのは確かです。なお、東証1部出来高は前日比ほぼ変わらず(182万株増)の14億9253万株、売買代金は同1657億円増の2兆0023億円でした。

● さて、ようやく週末。今週は何かと細かい用事が多くて、結構疲れました(^^;。皆様も良い週末を!

 TOPIX : 1623.03 (-17.25, -1.05%)    日経平均 : 15960.62 (-202.41, -1.25%)    円ドル : 116.40  

● 今日は飲み会があって更新が遅くなりました(^^;。スミマセン。

● 意外に大きく下がったという印象は拭えなかったのですが、このところの上値の重たさを見ていると、ある意味では納得できたと言うか・・・(^^;。ただ、誰かが意図を持ってバカスカ売ったというのではなく、ちょっと一歩引こうか、という感じを受けた1日でした。今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は小幅売り越し(3390万株売り/3220万株買い)。もっとも、その影響は「売り越し」というよりも、「買い越しではない」という面に出た印象があります。指数以上に値下がり銘柄数が多かった(東証1部で289銘柄値上がり、1322銘柄値下がり)との印象もあったんですが、まぁ、それもエネルギー不足、材料不足の中では、注目することはないのかもしれません。

● 東証1部出来高は前日比1億0481万株減の14億9071万株と再び15億株割れ。ただ、売買代金は前日比で689億円減の1兆8367億円と、それほど減った感じではありませんでした。今日はCore30が一人負け状態で13bpsの負け。Large70は3bps勝ちでチャラ、Mid400は5bps勝ちでこちらもチャラ近く。Smallが22bps勝ちでした。ただ、それほどサイズが小型に振れたという印象が強かったわけでもなかったので、ちょっと不思議な感じでした。

● ところで、ここ数日、市場筋の間で話題になっていたのが、「日経平均の千鳥足」について。8月11日を始点にして、前日比でプラスとマイナスが交互に来ていたのですが、今日のマイナスで終わったことで、マイナスが連続して「千鳥足」が破れてしまいました。某市場筋が調べてくれたのですが、過去と今回は以下の感じです。

過去(1) 過去(2) 過去(3) 今回
2001年 2003年 2004年 2006年
5月10日▲67.06 1月15日△58.69 2月13日△98.43 8月11日▲65.89
5月11日△26.13 1月16日▲2.58 2月16日▲8.97 8月14日△292.09
5月14日▲170.90 1月17日△81.08 2月17日△152.41 8月15日▲40.92
5月15日△181.01 1月20日▲131.43 2月18日▲24.32 8月16日△255.17
5月16日▲359.76 1月21日△149.76 2月19日△76.99 8月17日▲50.52
5月17日△216.40 1月22日▲97.54 2月20日▲33.11 8月18日△85.14
5月18日▲32.90 1月23日△179.88 2月23日△148.27 8月21日▲136.94
5月21日△299.06 1月24日▲59.27 2月24日▲224.83 8月22日△212.13
5月22日▲85.64 2月25日△14.60 8月23日▲18.14
5月23日▲23.49 1月27日▲122.18 2月26日△156.56 8月24日▲202.41
5月24日▲171.91 1月28日▲84.08 2月27日△226.63 8月25日??
5月25日▲129.87 1月29日▲194.31 3月1日△229.20 8月28日??
5月26日▲28.15 1月30日▲14.27 3月2日△90.39 8月29日??

● 某市場筋氏によると、「千鳥足」の"終わり方"が問題とのことで、「続落によって記録が途絶えた、2001年と2003年のケースでは、そのまま5日続落となった。逆に、続伸によって記録が途絶えた2004年のケースでは、そのまま5日続伸となった」とのこと。今日、「続落」によって千鳥足が敗れたので、この過去の例に沿うと、あと数日は安いってこと?!?「歴史は繰り返す」という半面、「記録は破られるためにある」とも言いますから、さぁ、どちらに出るか明日が大事です(^^;。

● ホンマ、相場も材料不足、コメントも材料不足です(^^;。明日はもう少しまともなコメント書きます(^^;。

2006年08月23日(水) .... 小動き、材料難で方向感乏しい展開

 TOPIX : 1640.28 (-1.49, -0.09%)    日経平均 : 16163.03 (-18.14, -0.11%)    円ドル : 116.40  

● 今日は健康診断(半日人間ドック)だったので、前場は相場を見ていませんでした(~~;。で、後場寄付き後に戻ってきたところ、あんまり動いてなかったです(^^:。今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向はチャラ(3680万株売り/3730万株買い)。今朝の日経に、騰落レシオがどうのこうのの記事が出たこともあって、何となく高値警戒感。アコムがドカンと売られたりはあったものの、基本的に全体は材料難でした。もっとも、売るにも材料難で、見方によっては底堅いとも感じられたかもしれません。

● 今日の日経平均の日中値幅はわずかに108.47円。実は、これは丸々前場の値幅で、後場はわずかに71.59円の値動きしかありませんでした。まぁ、しゃあないっすね(^^;。日経平均の日中足を貼り付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。パッと見だと、それなりに動いたようにも見えるかもしれませんが、Y軸目盛りの関係です。動いていませんでした(^^;。

● 東証1部出来高は前日比6031万株減の15億9552万株、売買代金は同411億円減の1兆9055億円。値動きが小さかった割には、落ち込みは浅かったとも言え、売り買いが交錯したことも示唆しています。TOPIXの日足を見れば、この5日間、1645ポイント近辺で異常なほど上値がピシッと固まっているんです(^^;。嵐の前の静けさかもしれないので、少しだけ気にしておきます(^^;。

● がらりと話題変更。今日は雑談が主題になりそうです。バリウム飲んで何となく体調不良だし・・・(^^;。昨年後半のバリュー無視イケイケドンドン相場の頃には、「数億円儲けた」とか「めざせ株で1億円」みたいなHPやブログがあちこちに乱立していました。ところが、この3ヶ月ほどの間で更新停止に陥るサイトがかなり増加しています。数多くの個人投資家が傷ついたというか、あぶく銭があっという間になくなってしまったことが良く分かります。もちろん、破綻まで行ってしまった向きは少数派でしょうが、そこまでは行かなくても、「株式相場について書く気力がなくなるほどの損失」を被ったと理解しています。

● ただ、そういったHP・ブログが数多くある一方で、ちゃんと生き残っているところもかなりあるのです。この時期を生き残っているだけに、色々な興味ある示唆を与えてくれるサイトがあるし、参考や示唆を与えてくれるところもたくさんあります。また、この時期を生き抜いてきた、そのエネルギーというか生き残り術こそ、今のマーケットで必要なものだとも感じます。暑くて寝れない夜なんか、ネットサーフィンで試してみてはいかがでしょうか(^^;。

● せっかくですから、私が比較的頻繁にチェックしている個人HP・ブログをいくつかご紹介。いずれも、以前にもちょこっと書いたことがあるのでダブります(^^;。一つ目が、『「ぽんぽこ」のクールトレーディング』(http://blog.livedoor.jp/voltaire/)。文章はかなり奔放に書いてありますが(多分、意図的に(^^;)、色々と示唆を受けるブログです。少し古いコメントからですが引用すると、「トレーダーは株価の現実と、自分のポートフォリオの現実を、リアルに見つめる必要がある。それが出来ないトレーダーは破滅してしまう」、「本を百冊読むより、株式トレードを1年続けることの方が、多くの考察、多くの内省を行うことになる。本気でそう思ってるよ」など。このマーケットで生き抜いてきている強さを感じさせます。

● 次は、夕凪氏の『ダントツ投資研究所』。一見するとやや怪しげなタイトルです(^^;が、中身は本当に真面目なサイトです。特に指数関連の色々な検証は時に役立つと思います。URLは、http://www.geocities.jp/yuunagi_dan/ です。最近の投資戦略研究特集は、「落ちてくるナイフは計画的につかみ取れ!」とか、「売買単位を引き下げると、何が起こる?」など。タイトルだけで、何となく読みたくなりません?!?単なる推測ではなくて、データによる検証が中心。実は、私達でもデータ検証は面倒臭いのです(^^;。まず、データを入手するだけで大変で、この段階で萎えてしまうことも良くある話なんです。

● 一方、指数ヲタクにとって外せないのは、『Risktakerの特殊需給株式投資』(http://f50.aaa.livedoor.jp/~riskt/)でしょうか。掲示板が議論の場ですが、細かい指数絡みのコーポレートアクションもちゃんとフォローしてあります。最近は、REIT絡みのコーポレートアクションが密かな注目みたいです(^^;。公表データ系だと、gotospace氏の『考える株式投資』(http://g2s.livedoor.biz/)も参考になります。こちらは、EDINET主体に大量保有報告書(5%ルール)の更新情報に注力。直近の記事は、「タワーK-1 Jファンド 7月時点の状況」。これだけで、覗いてみたくなるでしょ(^^;。「EDINET RSS β版」などは、素直に「凄い!」と感心するばかりです。

● あとは、J_CoffeeさんのHP(http://members.at.infoseek.co.jp/J_Coffee/index.htm)でしょうか・・・。そう言えば、昨年夏に更新停止になってから、ちょうど一年。でも、内容は古びていないんですよね。読み物としても秀逸だと思うし、もうお盆休みは過ぎてしまったかもしれませんが、時間を掛けて、腰を据えてずーっと読んでおきたい文章ばかりだと思います。

● 投資に際して、公開情報をいかにうまく入手するか、そしてどう情報を取捨選択するかは、非常に大きなポイント。こういったHPやブログを見ていると、いわゆるプロ投資家と、ネットをフルに活用する個人投資家の差は、本当に小さくなったことが実感できます。上記はの一例ですが、例えばYahoo! Financeなんかでも、本当に馬鹿に出来ない情報源です。こちらも負けないようにしないと・・・(^^;。

 TOPIX : 1641.77 (+17.56, +1.08%)    日経平均 : 16181.17 (+212.13, +1.33%)    円ドル : 116.05  

● 今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、3日連続の売り越し(3660万株売り/2580万株買い)。ただ、結果的にはあまり大きな影響は感じられませんでした。米国株式(特にNASDAQやSOX)が今一つの状況にもかかわらず、東京市場はかなり堅調な値動き。特に材料と言うほどの材料はなかったのですが、それでも下がり難い相場だったことは、十分に感じさせました。

● 初っ端に日経平均先物(9月限)の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● 前場の堅調ながらも小動きだったのと、後場、突如として上がり始めたのが見て頂けると・・・。午後1時半過ぎに日経平均先物に500枚買いが入ったことが、直接的なきっかけだったようですが、現物市場では裁定取引とは少し違った大型優良株系に買いバスケットが入った雰囲気。これを受けて、指数はスルスルと上昇。特に材料がなくて、上値は重たいと考えていた向きが大勢だったので、やや意外感のある上昇でした。

● 実は、今日の昼休み立会外バスケット取引は、単一銘柄と合わせても102億円強(バスケット取引で62億円、単一銘柄で40億円)と超閑散でした。だから、昼休みのバスケット取引の影響ではなくて、今回は午後1時半頃から、なんらかの注文が市場に入ってきたと考えるのが自然。時間帯的には、ちょうど欧州が起き出してくる時間帯なので、そちらからの資金が入ったとの思惑は飛び交っていましたが、本当のところは分かりません(^^;。

● 結局、終わってみれば、TOPIXも日経平均も1%超の上昇。日経平均の方がTOPIXを結構アウトパフォームしていましたが、ファーリテ、ファナック、信越化学などの日経平均採用値嵩株が貢献したからで、裁定取引の影響を感じさせる部分でした。記録です。今日の東証1部出来高は前日比1億4770万株増の16億5583万株、売買代金は同1156億円増の1兆9467億円でした。まだ今一つですが、移動平均にしてみると、それなりに増加傾向が見えるような気がしています。ちょっとだけ期待。

● ファクター面から見ると、今日は2日連続でバリューがかなり好調だったのですが、最後の最後に誰か小型株バスケットの買い(大型株売り?)を入れたようで、この影響か、最後にバリューはスコンと下落してしまいました。でもリバーサルはそれなりに好調だったし、全体としてはそれなりに機関投資家にとって好印象の1日だったと思います。問題はこれが続くかどうかです。続くとなると物色内容変化ってことになるので、ここは期待を込めて、注目しておきたいところです。

● 雑談。最近、何やかんや色々なプロジェクトがあったりして、なかなか相場だけに集中できない状況になっています。相場だけに集中している、というのは、ある意味で贅沢だなと感じるこの頃です(^^;。夏の終わりが見えてくる頃になると、私たちのような外資系証券では「バジェット」という難物が動き出します。要は来年度の予算ってことですね。ウチの会社は12月決算ですが、米系証券などは11月決算も結構あるので、あっちは1ヶ月程度早く作業が始まっているのだろうな、と勝手に想像しています。

● 「そもそも、明日の相場も分からんのに、来年のビジネス環境なんて分かるかぇ!」とボヤきながら、鉛筆舐め舐め(ボールペン舐め舐め)の世界に没入するのです。中期ビジネスプラン(だいたい3年程度)なんて、かつて働いていた日系企業でもそうでしたが、完璧に「えいやぁ!」の世界(^^;。もちろん、それっぽく見えるように、色々と数字は集めますが、最後はやっぱり「えいやぁ!」です(^^;。証券業は他の産業以上に相場環境に依存する部分が多いビジネスですが、一般の事業会社でも多少なりとも、似たり寄ったりの部分があると考えています。その「えいやぁ!」の積み重ね数字にマーケットは一喜一憂するんですから、ある意味では、難儀な商売です(^^;。

 TOPIX : 1624.21 (-17.24, -1.05%)    日経平均 : 15969.04 (-136.94, -0.85%)    円ドル : 115.70  

● 今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、2日連続の売り越し(3930万株売り/3540万株買い)。ただ、フローはちょっと減少気味。朝方から売り買い交錯、方向感乏しい展開を予想する向きが大半だったと思うのですが、寄付きはやや意外感のある堅調ぶり。ただ、それも長持ちせずに、マーケットは日中を通して方向感乏しい中のジリ貧商状。個別にはそれなりの動きもあったのでしょうが、全体感としては、今一つ見るべきものが無かったというか・・・。

● 午後から一段と静かになってしまったのは、高校野球決勝戦の再試合を観戦していたんでしょうかねぇ~(^^;。今日の株式市場よりは、あちらの方がハラハラドキドキで面白かったのでしょうけど・・・。私は見ていないので(当然!)分かりません(^^;。

● 朝から何となく焦点が定まらなかった相場は、昼休みの立会外バスケット取引が売り越しとの観測が伝わると、後場からスコンと下げ幅拡大。ドカンと売られる感じではなかったものの、全体に重たい空気が流れる中では、一度、下向きになってしまうと、それを跳ね返すだけのエネルギーは無かった感じの1日でした。東証1部出来高は前週末比で3億5797万株も減少して15億0813万株、売買代金は同2836億円減の1兆8310億円。外国人投資家が買い越しにならないと、今のマーケットは盛り上がらないようです。ちょっと情けない感じもするんですが、これが現実なのでしょう。

● ただ、東証2部指数はプラスだったし、マザーズも対TOPIXではアウトパフォーム。この辺は、センチメントだけではなく、足元の需給好転を示唆するシグナルの可能性があるし、サイズが小さい方向に振れる可能性も秘めているだけに、注意しておきたいところ。なお、ファクター別に見ると、中期ゾーンのリバーサルは今日も好調。バリューも朝方はかなり良かったのですが、最後の方はジリ貧でした。フロー系のバリューがもう少し好転してくると、もっとやる気が出てくるんですけどねぇ~(^^;。

● 業務連絡。本日大引け後に、東証はOBARA(6877)の東証1部上場を発表しました。ジャスダック銘柄なので、20日に発表があるとは限らない分です(^^;。JASDAQでの時価総額ランキングでは、30位強の水準にある銘柄です(Bloombergで見ると33位だった)。上場日は8月28日で、TOPIX算入は約1ヵ月後の9月末となります。

 TOPIX : 1641.45 (+9.99, +0.61%)    日経平均 : 16105.98 (+85.14, +0.53%)    円ドル : 115.95  

● 今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、8日ぶりの売り越し(4850万株売り/4440万株買い)。ただ、市場筋推計では「金額では買い越し」とのこと。ただ、このところは買い越しがソコソコのサイズだっただけに、ちょっと気抜けした印象もありました。実は、昨夕発表された部門別売買動向の数字を見て、外国人投資家が買い越しだったものの、ちょっと「あれっ?」という感触があったのも事実。もっとも、先物でかなり買い越し(特にTOPIX先物)になっていたので、現先両方をあわせると2946億円の買い越しとソコソコの水準。でも、現物だけでは678億円しかなかったのですよね・・・。多少、意外感がありました。

● 話を戻しましょう。朝方から全体は売り買い交錯の展開。米国株は堅調だったしシカゴ日経平均先物も堅調。ただ、戻り待ちの売りは否定できない環境でもあり、何となく元気が出ない1日。ただ、それでもジリジリと水準を切り上げてくるところは、今の相場の地合いをよく表しているのかもしれません。今日にしても、指数は堅調ながら盛り上がりに欠けたものの(最後にバスケット売りが出たせいもある)、東証1部値上がりは1192銘柄(値下がりは394銘柄)と、指数よりも堅調に見えた印象でした。

● 今週を考えると、TOPIXは前週末比4.03%高、日経平均で同3.48%高だったので、凄く調子の良かった週と言えるのは間違いありません。東証1部の出来高は前日比4億2336万株減の18億6610万株、売買代金は同5665億円減の2兆1146億円。ちょっと疲れが出たんですかね・・・(^^;。

● 話題変更。久しぶりに指数ヲタク系の話。今日は、20日が日曜日って関係で、繰り上がってのTOPIX関連のコーポレートアクション発表日。TOPIXの月末修正に関しては、これまでに発表されていた分を含めて、手元の集計では172件。普段は200件以上あるので、今月は少しだけ「少なめ」です。ウェイト変化なども少なめながら気にすべき銘柄がいくつかあるのですが、ここにあまり詳細を書くと、また妙にエキサイトする方が出てきて難儀なので(ホンマ、難儀するんです(^^;)、いつも通り、東証HPの「新株予約権の行使等に伴う上場株式数等の変更」(http://www.tse.or.jp/news/200608/060818_b.html)の資料を読み解いて下さい。ややとっつき難い資料ですが、「No pain, no gain」です(^^;。

● さらに、今日は東証2部→1部「昇格銘柄」の発表日。昇格銘柄リストは、東証HPの http://www.tse.or.jp/listing/1section/1sec.htmlにありますので、各自でご確認頂ければ幸いです。

● 関連話題を一つ。F&Aアクアホールディングス(8008)という銘柄が今月の昇格に加わっているのですが、この銘柄の旧姓はアスティ。実は、商号変更は9月1日予定なので、正確には、現時点ではアスティです。何が興味深いかと言えば、この銘柄は東証1部のFDCP(2671)を株式交換により完全子会社化するのです。つまり、東証2部会社が東証1部会社を子会社化するという、ちょっと聞き慣れないパターン。コーポレートアクションとしては、FDCPが上場廃止に伴ってTOPIXから外れるのが、FDCPの上場廃止日の8月28日(基準終値は前日8月25日終値)。つまり、厳密に言えば、ここで一度売る必要があるのです。

● ところが、今日、F&AアクアHDの東証1部昇格が決まったことで、「えっ?!?」って感じ(^^;。つまり、FDCPと交換されるアスティはF&AアクアHDとなり、9月1日指定で東証1部に。そうなると、9月末にTOPIX算入となるのです。まだFFWも何も発表されていないので、ドタ勘でしか推測できないのですが、TOPIX算入の際に、何らかの量を買う必要が出てくることは簡単に分かります。

● 完璧にスケジュール通りにやれば、「8月25日終値でFDCP売り→9月末のTOPIX調整でF&AアクアHD買い」となります。つまり、約1ヶ月の時差が発生します。ところが、売ってから1ヶ月で、いずれまた事実上同じ銘柄を買うことは、FM諸氏にとって、これは無駄な売買と受け取られるリスクがあります。つまり、ある程度のTE(トラッキング・エラー)を許されているのならば、FDCPをずっと持ち続ける(F&AアクアHDに交換されるので)という選択肢もあることになるんです。まぁ、かなり小さい銘柄なので、そんなに神経質になることはないでしょうけど、FMとして、この件について「知ってる」と「知らない」の落差はある案件って感じでしょうか(^^;。

● 先ほど東証のHPをチェックしたら、ご丁寧に、「株価指数算出上の取扱いについて((株)F&Aアクアホールディングス 等)」なるリリースが出ていました。やっぱり、何かと問い合わせが多かったのでしょうね。URLは http://www.tse.or.jp/news/200608/060818_c.html です。

● さらに興味深い点が一つ。某FM氏から指摘を頂いたのですが、アスティが4月5日にリリースした「持株会社方式による経営統合のお知らせ」なるリリース(http://www.asty.co.jp/ir/pdf/18/18-4tougou-oshirase.pdf)。ここには、「エフ・ディ・シィ・プロダクツ株式の上場廃止に関する事項」として、

完全親会社となるアスティは会社分割及び商号変更により持株会社(F&AアクアHD)となり、上場継続いたしますが、所定の手続きを行い東京証券取引所の承認が得られるならば、市場第一部に指定されることとなります。

との記述。これって、読み方によっては、この頃(4月5日)から、アスティは東証1部昇格に「やる気満々」だったと読めてしまいます。さすがに、こんな細部までは読んでいませんでした(^^;。

● 余談ですが、こういったコーポレートアクションの話題って、「興味を持ってくれる方・喜んでくれる方」と「そうでない方」の落差が激しいんですよね(^^;。どうでも良い方にとっては、本当にどうでも良い話題だろうなと、書いている私でも思います。でも、結構、この辺の謎解きって面白いんです(^o^)。

● もう一つ指数絡みの話題。MSCIは予想通りというか、日本株関連では、Standard指数でもSmall Cap指数でも、新規銘柄追加/銘柄削除ともにありませんでした。FIFの変更や株数の変更はそれなりにあったのですが、これはライセンスフィーが必要な情報で、一般には公開されていません。なので、ここでは書けません(^^;。あまり大きいのは無かった、としておきましょう。MSCI Barraのリリースは、http://www.mscibarra.com/products/indices/ir.jsp に出ています。そうそう、昨日、このサイトにアクセス出来ない件を書いたのですが、やっぱ、Cookieの問題みたいですね。

● 長くなってしまいましたが、最後に、今朝の産経新聞にWall Street Journalを引用する格好で、「米ヘッジファンド、LDショック契機に日本株で大損」なる記事が掲載されています(http://www.sankei.co.jp/news/060818/kei030.htm)。正直なところ、「やっと表に出てきたか」ってのが感想です(^^;。業界内では、随分前からこの手の話は囁かれていたし、もっと書けば、この手の話は表に出たときは、もう既に「終わっている」ことが多いのが世の常。その点は頭の隅に入れておきたいところです。でも、このニュースを読んで、「ウィットニー」の言葉でピクリと反応する方がどれだけいらっしゃるか・・・(^^;。外資系証券とは限らないとしても、外国人投資家を担当している営業の人々だけかな???

● 調子に乗って長々と書き過ぎました(^^;。皆様も良い週末を!

2006年08月17日(木) .... 朝高も伸び悩み、でもTOPIXは4日続伸

 TOPIX : 1631.46 (+1.73, +0.11%)    日経平均 : 16020.84 (-50.52, -0.31%)    円ドル : 115.55  

● 今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、7日連続での大幅買い越し(4030万株売り/7200万株買い)。市場筋によると、1月28日に3150万株買い越して以来の大幅買い越しとのこと。米国株高もあって、寄付きからピョコンと飛び上がったものの、1時間ほど経過してからはジリ貧歩調。前場の売買代金は1兆2234億円もあり、買いがかなり入っていたと同時に、売りもかなり出ていたことが分かりました。

● 後場に入ってからもジト~とした展開だったものの、14時20分頃に、日経平均先物に大口売り(400枚売り×2?)が出てスルスルと下落。その後、14時35分頃にも大口売り(500枚売り×2?)が出て、これで「キャン!」と一鳴き(^^;。日経平均はマイナス突入。この時間帯からマイナス転落してしまうと、さすがに立て直しが効かなかった格好。ただ、TOPIXは若干のプラスをキープして4日続伸。

● メディアはまた「先物の仕掛け」と書くでしょうが、この1週間ほどは、先物市場への大口買いが少なからぬ影響を与えていたのは事実。それが逆になればどうなるか、という想像力を、今日は試してみた格好でしょうか。このところの急上昇ぶりからは、「いずれどこかで調整」は多くの参加者が頭にあったでしょうし、その意味でサプライズというほどの下げではなかったと考えています。

● なお、今朝のSQを計算すると、前日比93.91円高の16165.27円でした。この点からは、今朝の寄付きで少し「つかんでしまった」感が残った可能性があります。一方、本日の東証1部出来高は前日比4億7107万株も増加して、22億8946万株。売買代金は同3881億円増の2兆6811億円でした。ここ最近の水準を考えるまでもなく、かなり活況だったと言ってもよろしいかと・・・。ただ、近くでマーケットを見ていた立場からすると、あちこちで賑わいはあったものの、売り買いの力が均衡していたためか、値動きとしてはそんなに賑わっている感じでもありませんでした。

● チャート的には、今日の陰線は、酒田五法などで言う「カブセ線」になってしまい、「相場が相当に上伸したところに出現すれば"ドテン売り越し"を敢行する急所」と、ちょっとヤバイ雰囲気になっています。その一方で、色々な移動平均線を超えてきたトレンドは、今日のマイナスぐらいで変化する感じではありません。まぁ、どっちにしろ、ホンチャンの勝負は来週(^^;。なので、それまでは、自分としてどんなシチュエーションでどう行動するかを、しっかり考えておきたいです。

● 一方で、ファクター面から相場を見ると、今日も前場は「中期ゾーン」のリバーサルが恐ろしいぐらいに好調。一方で、「短期ゾーン」のリバーサルは、某氏いわく、「"ダマシ"に引っかかってボロボロ」とのこと(^^;。リバーサルはもともと操縦方法が難しいファクターですが、特に最近はその傾向が目立ちます。もっとも、7月はリバーサルがかなり足を引っ張った印象もあったので、リバーサルがリバーサルしているだけかも知れません(^^;。

● 一方で、バリューは相変わらず冴えない展開が継続。実際問題、リバーサルだけで食っていくのは難しい(不可能に近いかも)ので、やはりバリューがもう少し貢献するようにならないと、スカッと爽やか状態にはなりません。今は、横目で見ている状況でしょうか。しかし、カタカナばかりの文章は読み辛いですね(^^;。スミマセン(またカタカナだ!(^^;)。

● そう言えば、日本時間で明日早朝にMSCIの四半期定期銘柄入替え発表があります。5月が一番大きな入れ替えで、それ以外の四半期入替えは基本的に「調整」なので、それほど大きなイベントにはならないと思います。MSCI BarraのHPは、http://www.mscibarra.com/index.jsp です。ニュースリリースは「News Room」に掲載されるはずなので、明日朝、出社前にでも(別に出社後でも良いけど(^^;)、チェックしてみてください。BloombergだとMSCNです。なお、MSCI Japanの銘柄リストなども、このHPからダウンロードできるはずですが、MSCIからMSCI Barraのサイトに変わってから、なぜか行けなくなっています。嫌がらせかなぁ~(^^;。

 TOPIX : 1629.73 (+24.61, +1.53%)    日経平均 : 16071.36 (+255.17, +1.61%)    円ドル : 116.10  

● 今日も後場寄付き後の日経平均先物に断続的な大口買い(600枚買い×4発?)が入ったことで、一気に上値トライ。現物が引ける前後にもかなり大口買い(これもワンショット600枚?)があったし、この辺の背景が見えてこないし、夏休みで薄商いになっているところへの「仕掛け」と軽く見てしまいがちですけど、結果的に、相場全体が上昇基調になっているのは確か。はっきりと理由が見えてこないので動き難いのはそうですけど、時には「行かなしゃ~ない」ってこともあるんです(^^;。

● 最初に日経平均先物9月限の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。ちょっとY軸の都合で見難いかもしれませんが、後場寄付き後にドカンと出来高が出来ている点、さらに現物が引けたすぐ後にも出来高が出来ている点をご覧頂ければと・・・。

● 朝から時系列で行きましょう。米国株式は高く、シカゴ日経平均先物は大証比150円高。さらに、今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、6日連続で買い越し(3690万株売り/4950万株買い)と、追い風状態でのスタート。寄付き直後に日経平均は1万6000円台を回復。ただ、前場はそこでやや達成感が出たのか、その後は基本的に横ばい相場。そして、何となく午後のダルさを感じていた12時44分。日経平均先物に突如として「600枚買い×4発?」が入り、あっという間にスルスルと上昇。さらに、現物が引けた直後の15時01分にも、また大口買い。ただ、これは単発だったし時間的にも「整理タイム」だったので、それ以上に上には行かなかったものの、最後ダレそうになったところを支えた格好にはなりました。

● 今日だけではなく、この一週間ほど、寄付きではなくて、ザラ場にこの手の大口先物買いが入って("出て"ではない!)相場が動くことが多いのですが、背景が良く見えないんです(^^;。夏休みで全体に商い薄なので、この手の大口商いで相場全体が動いてしまうのは理解できるのですが、「何で上なん?」という答えが出てこないのです。もっとも、こういった問いの答えは半年経ってから、「あの時、そうやったんか・・・」と感じるのも良くあること。理由追求よりも、行動すること(もしくは、行動しないこと)の決断の方が重要な場合が多いので、現時点では、理由を追うのは適当にしておきたいです。

● とは書いてみたのですが、やっぱり気になります(^^;。先物の手口を見て想像する限りだと、比較的足の速い外国人筋には思えるのですけど、ホントのところは分かりません。カリヨン、ソシエテ・ジェネラル、今日はなかったけどABNアムロなどの名前が出てくると、どうしてもそう考えてしまうのです。もちろん、勝手な想像ですから、当たっているかどうかなんて分かりません。でも、先物はちゃんと手口が公表されているので、この手の想像が出来るし、それはそれで楽しいもんです(^^;。余談ですが、今日のTOPIX先物では大和SMBCの買い越しがかなり目立ちました。今日設定の投信分がかなりあったのではないかと、個人的に勝手に推測しています。繰り返しますが、あくまでも推測です。為念(^^;。

● 話を戻して、今日も先物が引っ張った感は拭い難かったものの、日経平均とTOPIXのパフォーマンス差は10bpsなく、今日は比較的バランスが取れた値動きでした。もっとも、今朝のSQを計算すると、前日比186.67円高の16002.86円(9時11分確定)で、前場の日経平均の値動きは55.48円しかなかったので、高寄りしたあとは基本的に超小動きだったのです。後場にその先物大口買いが入ったものの、それを含んでも、日経平均の一日通しの値幅はわずかに122.09円。上にも下にも動き難い相場だったことが分かります。一方、昨日に続いて、新興市場の方が元気があった印象でした。

● 一歩下がるまでもなく、理由は何であれ、一目均衡表の「雲」をぶち抜けたうえ、ボリンジャーバンドの上にくっ付き始めているし、200日移動平均線に次いで、100日移動平均線を上回ってきたし、26週移動平均線も・・・。事実は事実として素直に見る心が大切と自覚しながらも、「何で上なん?」という気持ちも否定できません(^^;。まぁ、相場の方向性も含めて、ホンチャンは来週からだと考えているので、今はあまり考え過ぎないようにはしているのですけど・・・(^^;。

● 最後に記録。東証1部出来高は前日比1億8786万株増の18億1839万株、売買代金は同2163億円増の2兆2930億円と、昨日に続いて増加基調。先物がある程度引っ張った印象があった割に、サイズは大きなブレはなし。新興市場は賑わっても、東証1部の中小型にはまだそれほど大きく動きが出ていない感じがありました。

 TOPIX : 1605.12 (+4.10, +0.26%)    日経平均 : 15816.19 (-40.92, -0.26%)    円ドル : 116.55  

● 今日はあまり書くことがありません(^^;。とにかく、指数ベースでは動きがありませんでした。日経平均の日中値幅はわずかに105.62円。前場は67.29円しかなく、後場は100.50円。上値を追うエネルギーがない半面、押し目買い意欲はそれなりにあるようで、下値を叩く向きも乏しく、結局は上にも下にも行かない1日でした。

● 昨日は、先物主導で妙に日経平均が強かった(TOPIXが+1.46%、日経平均は+1.88%)ので、その修正を今日やったって感じ。ただ、気を付ける必要がありそうなのは、昨日、中身が無かったとの批判は甘んじて受けるにしても(私もそう思った)、結果的にチャートの色々な抵抗線を上抜けたのは事実だし、今日、その分を明け渡さなかった点は、事実は事実としてちゃんと評価するべきでしょう。理由は分からないにしても・・・。

● 今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、5日連続でかなりの買い越し(3510万株売り/5010万株買い)が継続。この辺が下支え要因になったのは事実でしょうけど、それだけではやや不足感も。ただ、東証1部出来高は前日比3億2218万株も増加して16億3053万株、売買代金も同3420億円増の2兆0767億円と、指数などで見たところでは動きが少ない1日だった割に、売買はソコソコだったことが分かります。この点からは、外国人投資家買いが支えとなっていた様子をうかがうことが出来ます。

● ただ、「・・・とは言うものの・・・」という1日だったのは確か。新興市場はそれなりに元気だったものの、東証1部は一部を除いて、本当にやる気の出ない相場展開。小泉首相の靖国参拝の件もあって、外部要因(地政学的リスクを含めて)を避けて、国内事情だけで商いできる面から、新興市場や金融株(銀行・証券・消費者金融)が物色されたのも分かります。まぁ、どちらにしろ、本格的な相場は来週以降なんでしょうけど・・・。

● 今日は超短いコメントですがこの辺で・・・(^^;。

 TOPIX : 1601.02 (+23.10, +1.46%)    日経平均 : 15857.11 (+292.09, +1.88%)    円ドル : 116.35  

● 大規模停電やら日経平均更新停止など、妙なイベントが盛り沢山の1日でした。薄商いとは言え、さらに先物主導だったとは言え、結果的に重要な上値の節目をいくつか抜き去ったことは、それなりに注目の必要がありそうです。しかし、これと言った材料がなかったのにこの上昇。どうも妙な1日でした。

● まず初っ端に、日経平均と日経平均先物9月限の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。日経平均日中足の「不自然」なところを頭に入れて、以下のコメントをお楽しみ下さい(^^;。

日経平均日中足日経平均先物9月限日中足

● 電車はガラガラ、道もガラガラ・・・(^^;。普通に出勤して色々なことをやっていたところ、後から出社してきた連中が「地下鉄が停電している」と。大手町周辺だけかと思っていたら、実はかなり広範囲の停電だったことが後で判明。大手町界隈の信号も消えていたのだけど、私たちのオフィスの入っているビルは全く問題なし。問題のあるビルと通常通り運営できたビルがあったのは、何が違ったのでしょうか・・・。数年前に夏場の電力不足が話題になったとき、BCP(Business Continuity Plan)の一環として色々調べたのですが、新しいビルには、ほとんど自家発電装置が入っています。その辺(能力や容量)が違いだったのでしょうか。朝方のビル街では、あちこちのビルから煙が出ていたのですが、あれって自家発電装置の煙だったのですネ・・・(^^;。

● 何はともあれ、東証は通常通りの取引。ただ、世間はお盆休みの真っ只中で新聞休刊日。材料不足感がかなり強い1日だったし、停電騒ぎがそれに拍車を掛けた感じでのスタート。今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、ソコソコの買い越し(2300万株売り/3620万株買い)が継続し、少しずつ外国人買いが戻ってきているのが分かりますが、それだけではマーケットが勢い良く動くには、まだ足らないイメージでした。

● 多くが「小動き・閑散」をイメージしていたなかで、サプライズは突然やってきました。最初は午前9時41分に日経平均先物でワンショット600枚(700枚?)買いが入ったことをきっかけに、300枚単位の買いが相次いだことで、アレヨアレヨという間に急上昇。「何や?何や?」と言っている間に、日経平均は200円も上がりました(^^;。

● しかし、その後のマーケットは基本的に心肺停止状態(^^;。後場午後1時25分から、日経のトラブル(停電の影響?!?)で日経平均の更新が止まってしまい、余計にやる気なし相場が象徴的な格好に。でも、実際のところ、更新停止になってからしばらく気付かなかったほどですから、如何に小動きだったかがお分かり頂けるかと(^^;。

● さすがの先物も動けなくなってしまい、「お盆休みやし・・・」と諦めの空気(^^;。ところが、午後2時37分に日経平均先物で再び大口買い(400枚+600枚?)が入ったことで一段高。日経平均の更新は止まったままでしたが、「そんなのお構いなし」って感じ。このニ発の先物大口買いが効いた格好となり、結局、高値圏での引け。今日に関しては、日経平均更新停止も特に悪材料視されませんでした。なお、大引け段階でも公式の日経平均は止まったままでしたが、Excel上の計算では、前日比292.09円高の15857.11円。結局、午後4時半前になって、ようやく日経HPにもニュース掲載(http://www.nikkei.co.jp/news/main/20060814AT3L1404514082006.html)されました。ただ、かなり不十分なニュースで、日経の慌て具合が見える感じもします。

● 日経平均の更新停止について少し苦言を。これも立派な「システム障害」です。Excel上で日経平均の速算は比較的簡単に出来るので、公式の日経平均が止まっていても、通常のトレーディングの観点だけでは、あまり不便はなかったのは事実。でも、逆に言えば、その程度の方法でバックアップは可能なハズなので、日経にも、その程度のコンティンジェンシーはやっておいて欲しかったです。

● これを書いている時点では、日経は朝の停電が原因とのニュース(http://www.nikkei.co.jp/news/main/20060814AT3L1403P14082006.html)を流しているのですが、じゃあ、なんで13時25分まで動いていたのかってこと。まさかUPS(無停電電源装置)に切り替わっていたのを知らず、午後になってバッテリーがなくなったって、サーバーが止まってしまったのではないでしょうねぇ~(^^;。いずれにしろ、バックアップが働かなかった点だけを見ても、「システム障害」だったと言えると考えています。日経からは何も原因についてニュースが出ていないのですが、先物大口買いのおかげで高かったものの、下手すりゃあ、相場は逆方向だったとしてもおかしくなかったのですから・・・。

● 日経平均の四本値はまだ発表されていない様子ですが、日中の高値などが分からないと、例えばデリバティブ商品でノックイン/ノックアウトがあったりした場合、ノックしたかどうかが分からないというのは、非常に大きなポイントになります。もしかしたら、ザラ場で何らかのヘッジをする必要があったかもしれないし、商品としてノックすることで一瞬にして損益曲線が変わった可能性も無いわけではないのです。特に、今日は結果的に上値の色々な抵抗線を一気に上回っただけに、そういうのがあったとしてもおかしくなかったのです。指数を提供することの責任は、それなりの大きさがあることを、この機会にぜひ自覚して欲しいものです。

● 8月15日を控えて、機械株がかなり売られたりなどがあったのですが、長くなり過ぎるので、この辺はメディアのレポートにお任せしましょう。最後に記録。今日の東証1部出来高は前週末比3億8733万株減の13億0835万株、売買代金は同4299億円減の1兆7348億円。サイズ的には、真ん中が盛り上がる状態となり、Core30とSmallが負けでLarge70とMid400が勝ち。日経平均がかなりTOPIXをアウトパフォームしており、日経平均採用値嵩株が一様にぶっ飛んでいたことも考え合わせると、やはり先物主導での裁定買いの勢いを感じる1日でした。

● 雑談。またナゴヤドームで3連敗。まだ「終わり」ではないものの、スポーツ紙のトーンも「来シーズン」系に移ってきそうな雰囲気・・・(-_-;)。残念だけど、あの戦いぶりだと仕方ないかもしれません。ただ、このままズルズルと下がるのではなく、最後っ屁はちゃんと掛けて欲しいかなと。心配なのは、新聞が「来シーズン」系の話題になると、このところ出てこなかった「犯人探し」系の話題になる懸念があるってこと。これをやってしまうと、すごく雰囲気悪くなるんで、やるんだったらシーズン後にして欲しいものです。

 TOPIX : 1577.92 (-4.96, -0.31%)    日経平均 : 15565.02 (-65.89, -0.42%)    円ドル : 115.75  

● 今朝はミニSQ。例によって実況中継風に行くと、Excel上の日経平均速算値は、8時40分頃はまだ前日比1970円安ほど(^^;。まぁ、これはSQ日には誰も信じないけど、今回も売り越し気配からの積み上げ状態。8時50分で同1680円安、8時58分で1050円安、8時59分00秒で950円安、8時59分30秒で720円安、8時59分45秒で710円安・・・。画面上の時計が9時00分05秒ぐらいになって最後の買いバスケットのデータが入り、アレヨアレヨという間に気配値は上昇して、ほぼチャラ。この辺の動きは、実はいつも通りの展開で。特に驚くほどのイベントはなく、SQ値は前日比30.27円高の15661.18円と全く波乱無し。9時15分時点での東証1部出来高は3億2106万株、売買代金は4758億円。市場筋推計だと、SQ関連出来高は約1億3000万株、売買代金で約2200億円とのことでした。

● 一方、今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、ソコソコの買い越し(3090万株売り/4370万株買い)が継続。英国でのテロ未遂事件があったものの、米国株式が堅調だったこともあって、特に目立った影響はなし。ただ、市場筋観測によると、「米国系証券は買い越し、欧州系証券は売り越し」とのことで、多少は影響があったのかもしれません。

● しっかし・・・、SQ後は全くの小動き(^^;。上値の重たさが目に付く一方で、下値をボコスカ売る材料もなく、休み前の雰囲気が蔓延する展開。日経平均の日中値幅は、一日通しでも125.80円しかなく、前場は78.81円、後場は67.10円しかありませんでした。今日の東証1部出来高は、SQがあったにもかかわらず、前日比2409万株減の16億9568万株、売買代金は同327億円減の2兆1647億円。まぁ、このところのドッタンバッタン相場からすると、ちょっとお疲れ気味だったのかもしれません。

● 一方、寄付き前にGDP(2Q)が発表されたものの、市場ではあまり話題にならず。あえて書くと、数字そのものは若干事前予想を下回ったことで、やや期待外れ感はあったでしょうけど、内需系の数値が良好。もっとも、これで相場が動いたとするのは、今日の相場を見た後での後付け理由っぽいところ。それで売り買いがどうのこうのという感じではなかったです。建設株や不動産株が高かったのですが、これはGDPというよりも、某欧州系証券の格上げが「うまくはまった」って感じでしたし・・・(^^;。一方で、内需の雄たる銀行株が軟調だったので、一概に内需株が買われたというほどでもなかった印象です。

● 相場も今一つだったので、ガラリと話題変更。指数ヲタク系に行きましょう(^^;。今朝の日経金融のトップ記事は「国内株運用基準、脱TOPIX、企業年金連合会」。自宅を出るときにこれを見て、思わず階段を踏み外しそうになりました(^^;。というのも、この件はもう半年以上前の話だし、既に周知されている話と考えていたからです。もっとも、改めて振り返れば、確かに連合会から正式発表という形はありませんでした。でも、少なくとも業界内では既に知られていた話だと思っていたのです。某FM氏がおっしゃっていた「夏枯れ記事でしょ」とのコメントは、それなりに核心を突いているのかも知れません・・・(^^;。

● 機関投資家パッシブ運用のベンチマークが多様化することは、社会的に悪い話ではありません。また、マーケット的にも、妙な歪みが出難くなるという観点からは、それなりに歓迎できることです。一方、「コバンザメ」に代表されるようなマーケットの歪みを狙う向きにとっては、ベンチマークが分散することは、そこだけ考えれば、ややネガティブ要因かもしれません。ただ、新たな指数がそれなりの地位を確保すると、そこで新たなチャンスも生まれてくるワケで、決して一方的にマイナスってことはないと考えています。

● もっとも、現状だと、ベンチマーク移行の動きよりも、TOPIX算入方法の変更など、制度面の改革の方がはるかに影響が大きいです。当該記事には、「TOPIX銘柄組み入れ、思惑買い株価上昇も」とありますが、これも何となく焦点を外している印象が残ります。例えば、東証1部上場銘柄のTOPIX算入ルールが改正される以前は、この手のイベントには、それなりのインパクトがあったのです。ところが、この算入ルールが変更されて、現在のように昇格発表から実際の組み入れまで1ヶ月強の時間がある場合、インパクトはかなり薄まるようになりました。

● もちろん、実際にパッシブファンドなどからの売り買いニーズは確実に発生するので、インパクトがゼロってことはありません。でも、ルール改正以前ほど「狙えば儲かる」なんて状態ではなくなったのです。さらに、最近では、TOPIX算入日前日終値で買う、とのやり方をしない機関投資家が増え、前後に適度に散らばして・・・というのは普通の風景。なので、記事が書くほどの妙な高値掴みは相当に減っているハズです。この辺は、実際に売り買いしている人々の方が実感として良く分かっているでしょうけどネ。別の某FM氏がぼやいていたのは、「困るんだよなぁ、こんな記事。問い合わせ対応の手間が増えるだけ」との声が妙に印象的でした(^^;。

● 雑談。今日から対中日3連戦。しかし、昨日は後味の悪い試合でした。審判の大誤審(敢えてそう書きます)はもちろんだけど、内野陣にエラーが続発して、中継ぎ投手陣があそこまであっさりとやられると辛いです。現状だと、第1グループ中継ぎ・抑え投手陣(ジェフ、藤川、ダーウィン)と、その次のグループ(江草、金沢、太陽など)との間に落差があり過ぎ。まぁ、それでも5連勝したし、第2位なんだから、贅沢な話と言えばその通りだけど・・・。

● 来週は休暇の方々も多いと思いますが、そうでない方も、良い週末を!

 TOPIX : 1582.88 (+4.45, +0.28%)    日経平均 : 15630.91 (-25.68, -0.16%)    円ドル : 115.05  

● このところ上下に振れる日が多かったのですが、今日は一転して方向感の乏しいもみあいの展開。朝方から何となく横ばいの雰囲気が蔓延していたのですが、終わって振り返ると「やっぱり・・・」って感じ(^^;。日中値幅もそれほど大きくなかったし、基本的には横ばい。ただ、昨日の機械受注後に飛び上がった分はキープしており、見方によっては底堅い展開だったとも言える1日でした。

● 明日はミニSQだし、それ以外にも日銀政策決定会合、GDP(2Q)などがあり、お盆休みに入る方も多いでしょうし、既に週末気分が漂っていた印象。終値ベースでは、TOPIXはプラスで日経平均はマイナスだったのですが、昨日、日経平均が裁定買いで相当に伸びていたのを修正した分なので、この点については、特に大きな意味はなかったと考えています。昨日のラリーを継続できるかは、SQそのものはともかくとして、明日のSQ後に見えてくるかもしれません。それなりに注目しておきたいところです。なお明日のミニSQですが、いつも通り、事前予想は書きません。どうせ当たらないから・・・(^^;。敢えて言うなら、「コンセンサスの逆」ってことにしておきましょう(^^;。

● 記録です。今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、ソコソコの買い越し(2440万株売り/3600万株買い)でした。ただ、最近はやや影響力が落ちている印象もあります。一方、東証1部出来高は前日比3062万株減の17億1977万株、売買代金はどう365億円減の2兆1974億円。盛り上がったというにはアレですが、かといって、それほど少なかったというのでもない状況で、これも解釈次第ではどちらにも取れる格好でした。まぁ、この点からも明日以降に結論持ち越しって感じです。

● 話題変更。この数日、マーケットでは日経平均銘柄入替えのレポートが飛び交うようになってきました。今回も、削除候補銘柄については、各社の見方はほぼ一致しているものの、採用候補銘柄については、「全会一致」にはなっていません(^^;。でも、この現象は「いつも通り」って感じで、今回だけの違和感は特にありません。採用候補銘柄が割れる背景には、日経が選定基準をざっくりとはディスクローズしているものの、肝心要の細部においては明確にディスクローズしていない部分があるのです。さらに、最終的に「銘柄選定委員会」が加わることで、完璧に数値基準だけでは決まらない、という面があるからです。なので面白いと言えば面白いのですけどネ(^^;。

● また、単純平均による指数との特性から、「みなし額面」制度が存在するのですが、この「みなし額面」をどう決めるかも、今一つ不透明な部分。スカイパーフェクトなんて、みなし額面換算してしまうとたったの70円弱の銘柄になってしまい、日経平均上ではほぼ"無視して良い銘柄"に落ちぶれてしまっています。でも、みなし額面が5万円ではなく5000円だったとすると、700円弱ってことになり、無視出来ない銘柄になった可能性もあったのです。この辺の決め方も、はっきりとはディスクローズされていないですもんね。

● えっ?「具体的な銘柄名を書け」ですか?色々な情報は集めているし、自分でも計算などはやっているのですが、どうも最近、このHPで書くと、色々とあちこちに引用されてしまって恐ろしいので、今回は他人のふんどし戦法で行きます(^^;。以下は朝日新聞サイトに掲載されているロイターニュースです。「日経平均銘柄入れ替え、採用予想に東急不・グッドウィルなど」なるタイトルで、URLは http://www.asahi.com/business/reuters/RTR200608100044.html です。取り敢えず、こちらを参照しておいてください(^^;。

● なお、これらの銘柄選定ルールは、「日経平均プロフィル」の http://www.nikkei.co.jp/nkave/about/rule_1.html にあります。TOPIXベンチマークの方々でも、一度チェックしておかれるとよろしいかと・・・(^^;。日経平均銘柄入替えの正式な発表は9月SQ前後になるでしょうから、指数ヲタクにとっては、しばらくワクワクの季節です(^^;。

 TOPIX : 1578.43 (+15.70, +1.00%)    日経平均 : 15656.59 (+191.93, +1.24%)    円ドル : 115.25  

● 今日も"予想外の展開"との印象が残る1日でした(^^;。米国株式がどうもパッとしない一方で、今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、再び買い越し(3550万株売り/4210万株買い)。ただ、結果的には、シカゴ日経平均先物の軟調さに引っ張られる格好で、前場はマイナスでウジウジ状態。前引けに掛けてジリ貧で下げを拡大し、後場寄付き後すぐにスコンと一段安。ただ、その後はジリジリと戻る展開で午後2時の機械受注タイム。

● 機械受注の事前予想はゼロ近辺(Bloombergで+0.3%、ロイターで-0.4%)だったところ、出てきたのが何と+8.5%(前月比)!これで先物が当然のように反応して、すぐに裁定買いの嵐(^^;。実は、後場寄付き後にスコンと下がってからは、右肩上がりだったので、それを加速した印象で、機械受注が相場の方向性を変えたというのではなかったのですけど、まぁ、見事に「はまった」って感じでした(^^;。

● 相場解説記事的には、「機械受注好調による好景気を期待して・・・」って感じで、ファンダメンタルズ面の話で書きたくなるところでしょうけど、そこまで真面目に考えるよりも、全体に材料不足感があったなかで、機械受注という「イベント」に相場がうまく反応できた、ってことと理解しています(^^;。そうそう、FOMCですか?あれだけ事前に話題だったにしては、今日はほとんど話題にすらなりませんでした。そんなもんです・・・(^^;。機械受注って数字は、経済指標として理解するにはあまりにもボラティリティーが高い経済指標だと考えていますが、「イベント」としての注目点は、まだまだAクラスです(^^;。

● 今日も日経平均先物9月限の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。先物の方が出来高が載るので雰囲気が分かり易いと思います。下でも書きますが、午後2時を境にして、値段もそうですが、かなり商いが膨らんだ様子を見て頂けると幸いです。

● 日経平均は後場寄付直後に前日比224.36円安まであって、高値は大引直前の同194.75円高。日中のレンジは何と419.11円にもなりました。TOPIXはモロ高値引け。ただ、上昇率という点で見ると、日経平均採用の値嵩株が軒並みぶっ飛びだったこともあって、日経平均の方が大きい上昇を記録。これだけでも、裁定買いが相当に大きな相場押し上げ要因だった、と想像できるのです。ファーリテ、ソフトバンク、TDK、CSK、京セラの5銘柄だけで、日経平均を56円強押し上げていましたから・・・。

● 毎分の東証1部売買代金推移を見ると、やはり機械受注をきっかけに商いがかなり膨らんだ様子も見て取れます。今日は前場が39.50%、後場が60.50%と、かなり後場に偏った分布だったのですが、その後場の多くの部分は午後2時の機械受注以降。上記の先物の日中足でも、その雰囲気を感じて頂けると思います。

● 東証1部出来高は前日比3億5499万株増の17億5039万株、売買代金は同4003億円増の2兆2339億円。ドツボ状態からは、若干の反発も見えてきたイメージです。チャート的にも、今日は意外感がある大きな陽線が立ちました。そして、日経平均は200日移動平均戦(15679.62円)に急接近。TOPIXはまだ少し距離があるんですけど(200日線は1607.00pt)、ここから先は、持続力があるかどうかが大きな焦点となります。今週は金曜日にオプションSQを控えているものの、「持続力」を保持しつつ今週を終わることが出来れば、相場の空気も変わるかもしれません。少しだけ期待しておきます(^^;。

● 雑談。昨夕の夕焼け、ご覧になりました?妙にオレンジ色というか、何か非常に不思議な鮮やかな色でした。台風の影響でもあったのかな?録画で見ていて、関本選手のホームランのときに空が映ったのですが、とても印象的な夕焼け色でした。4連勝やし・・・(^o^)。

 TOPIX : 1562.73 (+22.61, +1.47%)    日経平均 : 15464.66 (+310.60, +2.05%)    円ドル : 115.10  

● 寄付き前の段階では、今日は方向感乏しい展開になると予想していた向きが大半だったでしょうけど、終わってみれば昨日の正反対。もともと、昨日の下げも「特に理由の無い下げ」だったと思うので、今日の上げも「特に理由の無い上げ」でもよろしいんです(^^;。相場解説記事だと、何やかんやときれいな理由を付けたがるのですけど、結果的に、「この2日間は無かったこと」で済ますこともアリかもしれません(^^;。

● 最初に日経平均先物9月限の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● 最初から行きましょう。今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、3日ぶりに売り越しに転換(3620万株売り/1790万株買い)。今日は「FOMCを・・・」と理由付けて何もしない1日なのは多くが予想していたところ。ところが、前場から迫力は無かったとしてもジリ高歩調。後場前半は伸び悩み感もあったのですが、最後の20分間は先物主導でスルスルと上昇。結局、TOPIXは昨日31.58ポイント安の後に今日は22.61ポイント高、日経平均は昨日345.12円安の後に今日は310.60円高と、やや戻りが足らなかった感はあるものの、特に日経平均はほぼ行って来い状態で終了。まぁ、「この2日間は無かったこと」としておきましょう(^^;。

● 記録です。今日の東証1部出来高は前日比2308万株増の13億9540万株、売買代金は同645億円増の1兆8337億円。まぁ、昨日と同水準ってことで、それは要するに年初来最低に近い水準でウロウロしているということ。商いの低調さを考えると、本当に「この2日間は無かったこと」感が強まってしまいます(^^;。

● さて、世界中で注目を集めるFOMCは、今晩のNY時間午後2時15分過ぎ。Bloombergで過去の発表時間を見ると、多くが午後2時17分あたりですが、午後2時13分や14分もあります。日本時間では午前3時15分ってことになるので、起きていても仕方ありません(^^;。

● 明日の東京マーケットは、FOMCの結果というよりも、FOMCの結果を受けた米株式市場に心理的には揺らされるでしょうから、やはり目が離せません。朝起きてから、何が起こったのかチェックして考えることにしましょう。なお、8月8日の後、年内にFOMCは、9月20日、10月24-25日、12月12日に予定されています。FOMCが終わったら、8月10-11日の「日銀政策決定会合を見極めたい」と「SQを見極めた」で今週が終わり、そしてお盆休みに入る方は入って、そして気付けば8月が終わりあっという間に夏が過ぎ去る、って感じでしょうか(^^;。

● 今日は短いですが、書くネタも今ひとつなので、マーケットコメントはこの辺で終わりです(^^;。

● 雑談。藤川球児投手が「右肩の張り」で緊急検査?!?ウソやろ・・・って感じ。彼の重要さは阪神タイガースファンでなくても分かっているだろうし、もしかしたら相手球団の方が良く分かっているかもしれないんです。今日から横浜戦だけど、その後は再び名古屋で対中日3連戦。球児の将来を考えると同時に、この大事な時期に無理が掛かっているのも心配。でも、チームのことも心配。要するに、球児を出さなくても良いほどボコスカ打ちまくって勝てば良い訳で、とりあえずその方向で時間を稼いで解決できることを祈っています(^^;。

 TOPIX : 1540.12 (-31.58, -2.01%)    日経平均 : 15154.06 (-345.12, -2.23%)    円ドル : 114.55  

● 今日、これほどまでに総崩れになる展開は、多分、誰も予想していなかったでしょう。それだけに、後場の崩れ方は意外感があったし、背景・理由が良く見えないことが、余計に不透明感を深めてしまった感があります。相場解説記事だと、「FOMCを控えて」に加え、「先物に仕掛け的な大口売りが出て云々」と書くでしょうけど、これは本当の理由が分からないときの常套手段。だって、「先物が売られた理由」は、誰も書かない(分からない)んですから・・・(^^;。

● 最初から行きましょう。今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、買い越し(2660万株売り/3640万株買い)だったものの、フローの減少は否定し難い状況。朝方はほぼ横ばいの推移だったものの、後場寄付き後に先物がスルスルと売られ、あっという間に現物も下げ拡大。市場筋の間を「何があったの?」メールが飛び交っていたぐらいなので、虚を突かれた感じがありあり。

● 今日の後場のSQは、前場終値比で3.46円高とチャラだったし、先物を見ても売られ始めたのは12時38分頃から。嵐の最中には、300~500枚ロットの売りが日経平均先物に相次いでいたので、もしかしたら債券先物とのスプレッド取引のようなのがあった可能性は考えられます。何はともあれ、先物の売りにあっさりと両手を挙げてしまったところなんかは、今の相場の腰の弱さを露呈してしまった印象もあり、余計に嫌気されたのかもしれません。

● 結局、TOPIXも日経平均も完全な安値引け。下に貼りつけておいた日経平均先物9月限の日中足(出典:Yahoo! JAPAN Finance)をぜひご覧頂きたいのですが、前場は横ばい、後場寄付き後に大きくガタンと下落していることが分かります。特に出来高面にご注目を。前場と比較して、後場にかなり出来高が増加している様子も見て取れます。

● これほど前後場で雰囲気が変わる要因があったかと聞かれれば、無かったと思います。大引け後の手口を見ると、日経平均先物ではABNアムロ、ゴールドマン・サックス、クレディ・スイスの売り手口が目立っていました。この辺の証券会社名を聞くと、どうしてもヘッジファンドを連想してしまいます。もちろん、ウラが取れる話ではないので、あくまでも想像力の世界です(^^;。

● 今日の東証1部出来高は前週末比2076万株増の13億7232万株、売買代金は同651億円増の1兆7691億円。つまり、先週金曜日とほぼ同水準で、金曜日が今年最低の売買代金だったので、それとあまり変わりなかったってこと。薄商いだったので、余計に値動きが目立ってしまった面はあったと思います。また、この状況で敢えて買い向かうだけのネタもない・・・という空気が強かったことも事実でしょう。興味深かったのは、東証1部の売買代金分布を見ると、前場38.04%、後場61.96%とかなり後場の値動きで商いが盛り上がったことが分かります。逆に言えば、後場の値動きが無ければ、今日は超閑散だった可能性が高い1日だったのです。東証1部では、値上がりが125銘柄、値下がりが1534銘柄でほぼ全面安でした。

● 何はともあれ、チャート上は、これで「また、14500円に行くんかいやぁ~」との雰囲気になってしまいました。7月高値を越える事が出来なかったことで、日経平均の15600円近辺、TOPIXの1600ポイント近辺が上値抵抗帯としての存在感を強めてきています。一方で、6月安値・7月安値と下値が切りあがっているのも事実。このトレンドラインを延長すると、時間的に次はざっくり14700~800円程度でしょうか。まぁ、大きく見て14500~15500円のレンジ取引ってことかもしれませんけど・・・。

● ちょっと話題が逸れますが、先週東証から発表された投資部門別売買動向(http://www.tse.or.jp/data/exotic/sector/index.html)を見ても、東証2部・東証マザーズ市場では特に、個人投資家が「一人売り」状態。これを見るだけでも、個人投資家の懐具合のしんどさというか、ポジション整理がまだまだ終わっていないことが連想できます。

● もちろん、今が一番需給的に苦しい時期との認識は持っていますが、それでもマーケットの約3割を占める投資家層がこの状態だと、マーケット全体が重苦しくなるのも仕方ありません。外国人投資家が少し買い越し気味になっているのは明るい兆しかもしれませんが、まだマーケットを一人で背負ってというほどではないのです。時間が解決することはあるし、時間には痛みを和らげる効果もあるのですが、それだけに頼るのも情けない感じ(^^;。でも、今は時間が必要なんでしょうか。

● 雑談。昨晩の金本選手の満塁ホームランは、プロ中のプロの仕事。怪我していたにも関わらず、それを感じさせない仕事が出来るのは凄いです。ホンの少しでも見習わないと・・・(^^;。

 TOPIX : 1571.70 (+2.17, +0.14%)    日経平均 : 15499.18 (+18.81, +0.19%)    円ドル : 115.15  

● 今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、再び買い越し(2960万株売り/3810万株買い)。オーバーナイトの米国株式は堅調で、シカゴ日経平均先物もしっかり。でも、この手の情報収集が空しくなるほどの閑散小動きでした(^^;。今朝は寄付き前から小動きの雰囲気は漂っていたし、「今夜の米雇用統計を見極めたい」と言えば何もしなくて良い日(^^;。来週になったら「米FOMCを見極めたい」と「夏休み・お盆休み」が決まり文句になりそうな雰囲気です。まぁ、総模様眺め状態だったってことです(^^;。

● 本日の東証1部出来高は前日比7661万株減の13億5156万株、売買代金は同1805億円減の1兆7040億円でした。出来高は5月1日と7月21日に次ぐ薄商い。日経平均の日中値幅はわずかに120.57円。前後場で分けてみると、前場が75.55円、後場が93.02円と、いずれにしろ小動き。日経平均採用銘柄で終値が寄付値を上回ったのが41%、下回ったのが51%で、終値がVWAPを上回ったのが49.3%、下回ったのが50.7%と、動き的には話題難の1日。

● こんな地合いになると、どうしても商いは材料系銘柄に行きます。業績の裏付けがある材料株は、まさに地合いにマッチした銘柄(^^;。日東紡績なんて、東証1部出来高トップ、値上がり率もトップ(売買代金で第10位)でしたが、これはまさにそんな感じの銘柄でした。どこまで続くかは知りませんけど・・・(^^;。紙パについて何か書こうかなと思ったのですが、今日のマーケット全体を見ていたら、何となくやる気が・・・(^^;。何か書くにしろ、来週にします。

● 一歩下がってチャートを眺めると、日経平均が15500~600円台で頭が抑えられているのと同じように、NYダウのチャートも11200ドル台で上値が抑えられている格好。NASDAQはNYダウとは趣が違って、いまだに中期的な下落から抜け出せない状態にあります。NYダウと日経平均やTOPIXのチャートは比較的似てるんですが、いずれもそれなりに下値が切り上がってきているものの、上値が抑えられる「フラッグ」になってきました。仮に200日移動平均線が上値抵抗線だったと仮定しても、何となくジリ高はあり得そうな雰囲気。ただ、それだけだと一段高は何となく望み難い印象のチャートです。まぁ、何かが出てくるのに期待しましょう。昨年の今頃を基点に、大きな相場が始まったのだし、何があってもおかしくないですから・・・(^^;。

● 今日はネタ切れなので、短いですがこの辺で終了。皆様も良い週末を!

 TOPIX : 1569.53 (-0.12, -0.01%)    日経平均 : 15470.37 (+6.08, +0.04%)    円ドル : 114.75  

● 米国株市場が堅調で、シカゴ日経平均先物も堅調(大証比90円高)。ただ、今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、小幅ながら5日ぶりの売り越し(3400万株売り/3080万株買い)。ミックス気味のシグナルだったものの、昨日後場の好地合いを引き継ぐ格好でプラスでのスタート。ただ、今日は昨日と違って上値がかなり重たかった印象が残りました。特に昼休みの立会外バスケット取引が売り越しだったとの観測が広まると、後場からマイナス転落。大きく売られるってことはなかったものの、日経平均で15500円近辺まで来ると、なぜか上値が重たくなるのがクセになってきた感じ・・・(^^;。

● 市場関係者もこの辺は良く分かっており、今日の東証1部出来高は前日比5565万株減の14億2817万株、売買代金は同608億円減の1兆8846億円と盛り上がらない展開。「猫の首に鈴」が付けば一斉に躍り出てくる可能性を秘めていると考えていますが、問題は、「誰が猫の首に鈴を付けに行くか」ってこと。ここ数年は、外国人投資家(含ヘッジファンド)だったり個人投資家がその役割を担っていたと思うのですが、この両者がちょっとリハビリ中とあっては、なかなかその次が見付かりません。

● そういう環境の中では、「何やねん?これ?」って銘柄が値上がり率上位とか出来高上位に出てくるのは、止むを得ないんでしょう(^^;。今日の東証1部値上がり率上位を見ると、上からサニックス、藤和不動産、飛島建設、宮越商事、神鋼商事の順。あえて個別にコメントしませんが、それが今日の地合いだった、という象徴と理解していただければと・・・(^^;。

● また、今日は久しぶりにサイズが大きい方に揺れ戻し。ただ、それほど大幅に振れたということはなかったし、まだしばらくは、神経質に眺める状態が続きそうです。バリューは相変わらず鳴かず飛ばず。ただ、足元の2~3日はリバーサルがかなり戻しているので、市場全体がどちらかと言うとレンジ取引になっているなかで、個別銘柄はそれなりに上がったり下がったりしていることが分かります。

● こういうマーケットでは、周波数がピタッと合えば儲かるものの、周波数がズレていたら全く駄目。ガァ~ガァ~と雑音しか聞こえなくなってしまいます。この辺の調整具合が難しいところですね。機関投資家の手元には、昨夕、Barraの月次データも届いたようですし、今日リバランス案作成、明日執行、というペースでしょうか。皆さんがどういう戦略で8月相場を攻めるのか(攻めないのか)、個人的にかなり興味があります(^^;。

● 雑談。今シーズンも終わりが見えてきたと言うつもりは一切ないけど、これだけ打てなければ、あの「弱い」某球団相手でも勝てません(-_-;)。それでも2位というのはソコソコの成績ですが、株式市場と同じで、事前の期待感が大きかったら、2位でも失望感というかイライラ感が募るのです。難儀なことです。スカッとした試合が見たくて、昨晩は、また昨年の対広島戦、21得点の録画を見てしまいました(^^;。で、寝不足気味の1日でした・・・(^^;。おっ、今日は順調にリード。今から野球観戦に行きます(せっかく早帰りしたんだし)。

 TOPIX : 1569.65 (+2.64, +0.17%)    日経平均 : 15464.29 (+23.38, +0.15%)    円ドル : 114.35  

● 朝方は売り優勢の展開。オーバーナイトの米国株式市場が続落で、しかもNASDAQの下落がかなり大きかったこともあり、テクノロジー系がしんどいのは予想済み。CME日経平均先物も大証比105円安。今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、小幅ながら4日連続の買い越し(4590万株売り/4820万株買い)だったものの、これだけでは引っ繰り返せない状況でスタート。ただ、安寄り後は日中を通してジリ高歩調で、TOPIXも日経平均もほぼ高値引け。これと言った材料が無かったし、どちらかというと買いは見送りたい向きが多い地合いの中では、小幅高とは言えそれなりに評価したいところです。まぁ、あまり大げさに言うほどの相場ではなかったのは事実ですけど・・・(^^;。

● 今日もサイズは小さい方向に振れ、これで3日連続のサイズ下振れ。Core30は38bpsもの一人負けでした。クオンツ的に運用している向きはもちろん、アクティブ運用のFM諸氏にとっても、そろそろ月次バランスの時期だけに、これがトレンド変化を示唆しているかどうか、非常に気になるところ。私もその確証はないのですが(3ヵ月後ぐらいに分かると思う(^^;)、注意深く&神経質に見守っておきます。本日の東証1部出来高は前日比778万株減の14億8382万株、売買代金は同1507億円減の1兆9453億円。まぁ、お世辞にも賑わったとは言い難い1日でした(^^;。

● 個別銘柄の話は他の専門レポートにお任せしますが(とサボる(^^;)、北越製紙(3865)については一言。昨夕、王子製紙(3861)が北越製紙に対するTOBを発表したのですが、そのTOB価格は1株800円。ところが、今日の北越製紙は820円で寄付いて高値が835円、終値が814円。出来高は9,933,000株と大商いでした。

● 王子製紙のリリース(http://www.ojipaper.co.jp//release/make_pdf/060801_press.pdf)を読むと、「本件増資および本件業務提携が本公開買付期間中に撤回され、かつ、その他に本公開買付けの条件に影響を及ぼす特段の事情が生じていない場合には、公開買付価格を引き上げ、1株につき860円とする予定です」と書いてあります。この辺の連想で、北越製紙による三菱商事向けの増資が撤回される、との読みでもあったんでしょうか。それともホワイトナイトの出現?でも、TOBが成立しないリスクは???

● いずれにしろ、今回のTOBは、8月2日から9月4日までのかなり長い期間なので、まだこれで終わりってことはなさそうです。さらに、FM諸氏にとっては、北越製紙の防衛策が発動されるかどうかで、どういったポジションを取れば、どういうシナリオで利益を最大化できるかについても、色々と考えることがありそうです。また気が向けば(^^;、また書くかもしれません。でも、ネットという環境上では止めておく可能性の方が大きいですけど・・・。どちらにしろ、マーケットウェイト保持で高みの見物が気楽です(^^;。

● 雑談行きます。各紙報道していますが、「日テレ、巨人戦の延長せず」がついに出ました。時間の問題だったと思うけど、ついに本家の日テレも・・・って感じ。敢えてスポーツ報知のニュースをリンクしておきましょう(^^;。URLは、http://hochi.yomiuri.co.jp/giants/news/20060801-OHT1T00199.htm です。

● 読売以外のファンは、すでに全国ネット地上波に頼ることなどとっくの昔に諦めて、CSやケーブルTV経由で野球中継を存分に観戦するようになっているでしょう。個人的には、野球シーズンはスカパーがあればとりあえず満足です(^^;。単純に結果を知りたいのなら、最近はネットでもリアルタイムに近い格好で伝えられているので、昔ほど苦労はしませんし・・・。

● それ以上に、ローカル局が地元チームを集中的に中継するのもアリでしょうし、実際、ソフトバンクなどは地元でかなりの視聴率を稼いでいるようです。神戸のサンテレビが、このビジネス・スタイルの走りですが、あれだけ気合の入った局はありません(^^;。昔から阪神タイガースの試合は、4時間だろうが5時間掛かろうが、試合終了まで完全中継するのをモットーにしており、視聴者もそれを十分に理解しています。中途半端に全国ネットに尻切れ中継されるよりは、CSなり地元ローカル局なりの中継の方が、はるかにストレスなく楽しめます。

● 一方で、今後、プロ野球中継の全国ネット放送が限定的になったとき、本当にどれだけのファンを抱えていたかの実態が分かってくることでしょう。その点、特に読売の危機感が強いのは当たり前。なんせ、これまで他球団にはない最大の恩恵を受けていたのですから・・・。また、プロ野球界も放映権料の下落という現実をしっかりと見極める必要があります。この点は、どうも不安感が残りますねぇ。

 TOPIX : 1567.01 (-5.00, -0.32%)    日経平均 : 15440.91 (-15.90, -0.10%)    円ドル : 114.65  

● 今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、小幅ながら3日連続の買い越し(2940万株売り/3570万株買い)。米国株式市場は何となく方向感が定まらなかったようですが、東京も今日は方向感が見えない展開。上がりそうで上がらず、下がりそうで下がらずのまま、最後はバスケット買いが入ったおかげもあってチョビ安で終了。とは言うものの、「上がらん、下がらん、儲からん」の三拍子揃った1日でした(^^;。

● 今日の東証1部出来高は前日比1億9936万株減の14億9160万株、売買代金は同1139億円減の2兆0960億円。閑散ではないにしても、商いが盛り上がったとは言い難い空気が濃厚でした。実際、ザラ場で個別銘柄を見ていても、あまり商いが盛り上がった印象はなかったです。

● 今日、ある意味で目立ったのは、2日連続でサイズが小さい方に振れていたこと。Core30は56bpsもの負け、Large70が20bps勝ち、Mid400が37bps勝ち、Smallが49bps勝ち。これでサイズが小さい方に振れたのが2日連続。ここまでずっと大型株優位が続いていただけに、これが一時的な呼吸で逆方向に出ているのか、それともトレンドの変化なのかは、注目しておきたいところです。まだ現段階では、決定打は出ていないように感じていますけど、単に見落としているだけかもしれませんし・・・(^^;。

● これ以上の個別銘柄の話はメディアなどのレポートに任せるとして(とサボる(^^;)、ちょっと話題変更。今朝の日経金融新聞のコラム、『日航増資、4つの疑問』は、なかなかストレートな書きっぷりでした。前田昌孝編集委員によるバイラインのコラムです。前田氏は時には「???」的な文章もあるのですが、それなりにストレートなので個人的にはよく読むほうです。内容は本文を読んでいただいた方が良いのですが、同氏の指摘する4つの疑問は、

(1)モルガン・スタンレー証券の大量保有
(2)みずほ証券の主幹事
(3)日興シティの幹事離脱
(4)増資発表前の情報漏洩の疑い

です。市場関係者の一人として、皆さんが大なり小なり感じているポイントだと思います。何となく「真相に近い」一面も見えてくるのですが、かといって解決策を提示しているというほどではありません。でも、一読しておいて損はないと思います。私は・・・、ここでは敢えて深い話は一切書きませんけど・・・(^^;。

● ちょっと脱線するんですが、日経金融新聞は読もうとしても、モノがあまり世間一般には流通していない(^^;ってネックがあります。また、最近は若い記者が増加したのか、昔ほど「骨」のあるコラム記事が読めなくなったのも残念。昔は、市場関係の情報専門家でも一目置くような記事が良くあったのですけど・・・。最近(ここ数年)はなくなったと言わないまでも、相当に減ってしまった感はあります。それでも、私は個人で月ぎめでとっている数少ない(多分)一人。月ぎめで5036円と決して安くはないし、駅売り(それも都心のビジネス街限定)だと一部220円。内容からすると、ちょっと高いと感じるかもしれません(^^:。図書館ならば置いているかもしれません。明日にでもご覧下さい。

● 雑談行きます。8月に入ったことで、ガソリンの価格が一斉に引き上げになったことがニュース紙面を賑わしています。もっとも、前々から分かっていたことと言えばその通りですが、やっぱり「どよぉ~~ん」って感じでしょうか(^^;。実際、満タンで50リッター程度入るとして、リッター10円違えば500円の違い。安いってことはないにしろ、通常のサンデードライバーだと、生活に影響するほどの価格差ではないんですけど・・・(^^;。心理的には重たいんですけどね。

● ネット上には、色々なサイトがあります。私が結構見るのは、Responseという業界紙のサイトで、「ユーザーのデータを1時間ごとに集計するガソリン価格地図」(http://response.jp/e-nenpi/map/)は、日本地図上でガソリン価格を見ることが出来ます。これを書いている時点で、最安値地域は「愛知・東海」です。ただし、ハイオクが一番安いのは「岩手・盛岡」みたいです。また、「都道府県別リアルタイムガソリン価格」なんてページ(http://response.jp/e-nenpi/price.html)もあって楽しめます。

● ただ、実際問題として、ガソリンの値段がリッターあたり10円違うとしても(そこまでの差はなかなか発生しない)、それで浮いてくるのは50リッターで500円。500円で買えるのは3.5リッター程度にしかならないので、リッター10キロ走ったとしても35キロメートルしか行けないのです(^^;。行動半径とすれば17キロ程度。だから、安いのを見つけたとしても、遠く行かなくてはいけないんだったら、実際は無駄な努力なんですけどネ・・・(^^;。何はともあれ、お楽しみください。