2006年05月25日(木) .... 反落、昨日上昇分の大半をあっさり失う・・・
TOPIX : 1584.71 (-21.30, -1.33%) | 日経平均 : 15693.75 (-213.45, -1.34%) | 円ドル : 112.60 |
● 「やっぱりな・・・」という複雑な心境の1日でした。昨日最後の20分間ほどの上昇は嘘っぽい感じだったのは確かですが、一方で、「うまくエンジンが回れば」との期待感も少しはあったのに、ってところ。初っ端に日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。
● 最初から行きます。NY株式は堅調だし、と思いながら会社に来ると、今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、一転して大幅売り越し(4020万株売り/2890万株買い)。こうなると、昨日大引け前30分間の急上昇はやっぱり不自然と感じるようになってくるし、シカゴ日経平均先物は対大証比90円安。何となく盛り上がらないスタートとなってしまい、前場は寄付き後もジリ貧商状。後場に入ってからもトーンは変わらず、見送り気分が強い横ばい相場のまま大引けへ。昨日大引け間際の20分間ほどで、日経平均は約250円高。それを1日掛けてほぼ打ち消してしまったところに、今の相場の元気のなさが見えてしまいます。
● 昨日もそうだったのですが、銀行株の動向に、相場全体がかなり揺り動かされる状態が続いています。今日も銀行株が基本的に駄目で、そのおかげで、Core30が33bps負け、Large70は55bps負け。一方で、Mid400は35bps勝ち、Smallは124bps勝ちでした。資源株が商品市況に左右されるのは仕方ないとしても、その度合いはかなり高く、ボラティリティーの高まりが余計に手控えムードっを誘発している格好。
● 個別にも、任天堂は決算が出たあとでスコーンと売られてしまい、余計に地合いを悪化させたイメージがありました(下記日中足参照、出典:Yahoo! JAPAN Finance)。サプライズというよりも、マーケットが勝手に先走りして期待していた分が剥がれた、という感じでしょうが、どうも、この地合いだと、悪いところにばっかり注目が行ってしまいます。そして、火中の栗を拾う気持ちにもなってこないようです。まだ地雷的な値動きがあるんですね・・・。
● 今日の東証1部出来高は前日比3億4579万株減の16億9001万株と、とかなり減少。売買代金も同3969億円減の2兆4578億円。水準として少ないというほどではないにしても、売られたというよりも、手控えられたという空気が感じ取れます。どうも、まだ「音」が聞こえてくる感じではないんです。
● 調整は、「痛み」×「時間」とすると、必要な調整を通り過ぎるには、「大きな痛み」×「短期間」か、「あまり大きくない痛み」×「ある程度の時間」って感じになってしまいます。どうも、現時点では、後者の雰囲気が強くなってきたように感じています。これは、証券会社にとっては、あまり喜ばしくない状況なんですけどネ・・・(^^;。
● 話題変更。先日、ある調べものをしていて投資信託協会が発表している投資信託概況というのを見たのですが、株式投信の純資産額云々は既報済みとしても、意外に私募株式投信への資金流入が多いことに気付きました。私募株式投信への月間資金流入額は4月に9525億円。これは、ちょくっと調べてみると、1998年12月の販売解禁以来、最高水準。公募株式投信への4月月間資金流入は1兆1757億円あるので、それよりは私募投信の方が少ないものの、「私募」と名前が付く方法で、公募にかなり近い資金を集めているのは、少し驚きかもしれません。
● 関連して、FM諸氏にちょくちょく聞いていると、生保などで販売されている変額年金保険の株式運用分が私募投信として廻ってくる格好が多いとか。「やはり元本保証があると、売れるみたいですね」とは某FM氏。結局は、私募投信とは言いながら、結局は個人投資家の資金ってことですネ(^^;。5月の数字が出てくるには、まだ時間が掛かるのですが、それでも個人投資家は買い続けているのでしょうか?ちょっと気になります。
● そういえば、今日は彗星の破片が落ちてくる日?7月4日に大地震なんて話も話題になるし、難儀な世の中です・・・(^^;。今日はとっても爽やかな1日でしたが、また週末は雨?勘弁してくれよぉ!って感じです。ホンマ、梅雨入り宣言があれば、晴れになるんでしょうネ。