2006年05月09日(火) .... 反落、先行き不透明感から全般買い手控え
TOPIX : 1747.50 (-7.53, -0.43%) | 日経平均 : 17190.91 (-100.76, -0.58%) | 円ドル : 111.70 |
● 今日はチョビ高程度を予想していた方が多かったかも知れませんが、どうも最近は"期待"を裏切る日が多いようで・・・(^^;。今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、2日連続の買い越し(3800万株売り/4510万株買い)。ただ、量的にはそれほどの事はなく、全体としてはGW中に積もっていた分を昨日消化した、ってイメージだったのかも知れません。軟調にスタートした相場だったのですが、前場は非常に小動きで、日経平均はわずかに55.06円の値幅。後場に入って、一時プラスになった後にほぼ安値引けとなったので、1日通しの値幅は115.55円となったのですが、これは丸々後場の値動きでした。
● 今日の日経平均日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。前場の小動きと、後場、一度上に振ってから下がってしまった様子がご覧頂けるかと・・・。ただ、それでも小動きでしたけどネ(^^;。
● 今日の東証1部出来高は、前日比6035万株増の19億5148万株、売買代金は逆に同3810億円減の2兆6106億円でした。サクラダ(5917)という株価が100円前後の銘柄が東証1部出来高トップで、これが何と1億株超出来ていました(^^;。ので、これを引くと、売買代金と出来高の印象がマッチします(^^;。また、今日の昼休み東証立会外バスケット取引は、単一銘柄とバスケット取引を合わせて1373億円ほどと膨らみました。いつもは月初ですが、今月はGWがあったので、明けリバランス時期ってイメージでしょうか。
● 今日のマーケット「だけ」を見ると、「何か弱いなぁ~」という印象が残ります。ただ、昨日の値動きと合わせて考えると、今日の終値水準はGW谷間の5月2日終値近辺。つまり、昨日、「何でこんなに高いんだろう?」と考えていたとしたら、それが剥げただけとも言えます。つまり、新たな方向性が見えてきた1日では無かった、と理解しています。
● 一般の相場解説なんかでは、今日だと"円高を警戒して・・・"という枕詞が付くんでしょうけど、「昨日は気にならんかった円高が、何で急に気になりだしたんか?」って感じです(^^;。それを説明するだけの材料はありませんから。本当のところだと、昨日も気になっていたのですが、全体がプラスだったので、それを"解説"に使えなかった、というだけ(^^;。昨日も今日も、テクノロジーや自動車なんかの値動きは、明らかに不透明感嫌気って感じでしたから。
● ただ、テクノロジーなどは、ここまでの上昇がかなり貯金としてあるので、今日の下げを受けても、日足ベースですらトレンドが変わったとの印象はほとんど無い銘柄が大半。例えば、キヤノンなんて昨日、今日とかなり下落した印象がありますが、これでようやく5日移動平均線を割り込んだ水準。20日にしろ25日移動平均線にしろ、まだ大分、距離があります。1日だけを輪切りにして見た時と、一歩下がって眺めた時の相場の印象の差ですね。自戒を込めて、書き記しておきたいと思います(^^;。
● 一歩下がって、円高・ドル安について。実は、GW中に某外国人の友人とメール会話(^^;した時に出た話題が、やはり米国とイラクの緊張。これがあって、産油国の資金が米ドルに向かい難くなっていることで、ユーロか円に行かざるを得ない状況にあると。この要素は、ちょっと前からもそうだったのですが、彼との会話で受けた印象は、日本から見ている以上に影響がある感じ。ただ、直接的な投資としてオイルマネーがドルを避けていたとしても、一度円になった資金がドル債投資に向かえば、それは間接的にドル買い需要ってことにもなります。そこで、タイムラグが発生するので、それをどう考えるかは難しいですけど・・・。
● 相場は何よりも不透明感を嫌がります。もちろん、不透明感が全く無い"青空"状態のときほど落とし穴に嵌まる(^^;のですが、不透明感が多過ぎるならば、やっぱり手が止まってしまいます。少なくとも、今週いっぱい待てば、決算絡みの不透明感はかなり払拭されるハズ(加えてMSCIやSQも)。ただ、コンサバ業績予想ばかりの状態を、市場参加者(特に海外勢)がどう受け止めるかは、別の意味の不透明感。堂々巡りです(^^;。
● 雑談。今日からセ・パ交流戦。超早帰りして来ました。これからゆっくりTV観戦です(^o^)。