このマーケットコメントは、資産運用を職業とする国内外の機関投資家顧客向けに書いている落書き帳です。少し違った視点から相場を眺めている一人の声としてお楽しみ下さい!

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● 日本時間で今朝早朝、MSCI Barra から5月の定例指数見直しの発表がありました。MSCI Barra の正式リリースはこちら(PDFファイル)です。リバランスは5月26日終値基準で実施されます。

● 事前からある程度予想されていた通り、今回、日本株に関しては、新規採用も削除もありませんでした。1年間のスケジュールとしては、5月の見直しが一番大きな動きになることが多いのですが、今回は、すでに第一生命は Early Inclusion で指数に追加されていることもあって、もしあったとしても、中小型株の端っこの方だけだろうと考えていたのですが、それもありませんでした(^^;。

● ただ、個別銘柄ベースでFIF変更や株数変更はかなりの量の変更があり、これが個別、全体に影響を与える可能性はあります。ただ、FIF変更や株数変更の詳細は、MSCI Barra では有料ライセンス情報なので、かなりお高いライセンス契約をしていないと見ることが出来ません。もちろん、個人ベースでどうのこうのという金額ではありません(^^;。そのため、ここでは一切の詳細は書けませんのであしからず。

● もっとも、それだけでは面白くないので、複数の市場関係者から教えてもらった情報を元に計算すると、市場全体としては、日本株からはかなりの規模での資金流出になる見込みです。計算を間違えてないとすると、ざっと1000億円強程度の資金流出が予想されます。FIF引下げなどの影響もあるのですが、大きいのはイスラエルが指数に新たに採用されることによって、相対的に日本株全体のウェイトが下がる影響です。米国株なども同様に資金流出になる見込みです。もちろん、個別には資金流入になる銘柄もあると予想されるんですが、全体を計算すると、という意味です。追々、各種メディアにも、この手の情報が流れてくると思います。

● なお、蛇足の蛇足ですが、資金流出があるからといって、相場が下がると言うつもりはありません。現時点でデータを揃えて計算すれば、誰もが同じような結果を得られる話なんです。相場がその通りに動くんだったら、誰も苦労しませんって…(^^;。要は、皆が認知していることを自分も知った上で判断する、ってことだと考えています。

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● 毎年、日本がGWで遊び呆けているとき(^^;に発表があるパターンなので、「そろそろかな?」と考えていたら、やっぱり来ました。MSCI Barra の5月定例指数見直しは、日本時間で5月12日(水)の早朝に発表される予定です。

● MSCI Barra からの正式なリリースはこちら(PDFファイル)からどうぞ。

● 既に大部分の方々が理解されていると思いますが、MSCI Barra の場合、5月と11月の定例四半期見直しがメジャーで、8月と2月は微調整リバランスです。つまり、今回の5月リバランスは、ソコソコ大きなものになる可能性があります。また、良くあるパターンとしては、5月は11月よりも規模が大きく、年間で一番大きなリバランスになる場合が多いのです。もっとも、第一生命は既に Early Inclusion でMSCI Barra に入ってしまったので、それ以外ってことになりますけどね。

● 追々、証券各社から銘柄入替えなどの予想レポートも出てくるでしょうから、注目しておきましょう。もっとも、過敏になり過ぎてもロクなことはないので、指数ヲタク系のイベントとして楽しむ心の余裕をお忘れなく!

第一生命(8750)日中足

● 第一生命(8750)の上場2日目。もっとも、初日は擬似ダッチ方式として、一本値取引で即売買停止になったので、実際にザラ場取引があったのは4月2日が初日。この4月2日終値で第一生命株はFTSEに新規採用となりました。時価総額が大きなIPO銘柄に許される「Fast Entry」という早期算入制度に基づくものです。この辺の詳細は、以前このブログでも書いたので、『第一生命株、 FTSE算入は4月2日終値基準で』をご参照下さい。

● 今回は記録保存の意味合いで、FTSE算入日の最後の最後に何が起こっていたかを書いておきます。まず左側グラフは第一生命の4月2日の日中足(出典:Yahoo! JAPAN Finance)です。ちょっと分かりにくいのですが、最後の最後にピョコンと跳ねて下がってしているのが分かると思います。それに伴って、かなりの出来高が出来ているのも。この辺は、かなり典型的な指数イベント銘柄の動作です。

● 東証の売買システムが arrowhead になってから、かなりの売買をこなせるようになっているのは誰が見ても分かるのですが、今回の第一生命でも、その真価を発揮。最後の1分間だけの取引に限定してみると、165,900円で14時59分がスタート。そこから166,800円まで上昇して、14時59分の最後に記録されているティックは163,500円。そして大引けは162,500円。

第一生命(8750)歩み値抜粋 ● 値動きもさすが指数イベントとして"相応しい"貫禄があるんですが、驚くべきはティック回数。14時59分と銘打たれた取引だけで、なんと453回(!)。

● 右側はマネックストレーダーの歩み値画面の抜粋ですが、これでも14時59分部分のホンの一部です。実は、この画面を更新しながら手作業でティック回数を数えたので、多少の間違いはあるかも知れませんが、意図はご理解頂けるかと…。どちらにしろ、1分間に453回もの取引が成立しているんだから、リアルタイムに目で追い掛けるのは、いくら動体視力がスーパーマン並でも不可能です(^^;。

● ちなみに、14時59分に成立した出来高は 17,605株。大引けのワンティックで 42,666株の取引が成立しています。第一生命の全日出来高は 1,078,553株だったので、14時59分と大引けのホンの1分間で、60,271株、5.59%もの取引が成立したことになります。ただ、実はこれは事前に予想されていた10万株程度という数字からすると少なめ。背景としては、ザラ場引けリスクなどを考慮して、実際には、もう少し前から執行していたためと考えられます。

● いずれにしろ、第一生命が算入される株価指数として、FTSEはマイナーではないけど、MSCI BarraやTOPIXなどと比較すると、規模としては小さい方です。今後、MSCI Barraでも「Early Inclusion」(FTSEで言うFast Entryと同意語)があります。

● 実は、既にMSCI Barraから公表されていますが、「4月15日より第一生命は MSCI Barra に新規採用されます」(リンク先は英文のMSCI Barra発表リリース)。4月15日から指数採用ということは、基準となるのは、前日の4月14日(水)の終値。つまり、ここでFTSEの場合と同様の指数イベントが発生することになります。

● FTSEよりは MSCI Barraの方が連動ファンドの規模が大きいと考えられるので、素直にいけば、想定される買い規模は大きくなると考えられます。もちろん、FIFなどが公開されていない(契約者のみのライセンス情報)ので、詳細は不明ですが・・・。

● 一応、この手の指数イベントの経験が浅い方もいらっしゃるでしょうから、蛇足的に書いておきますが、指数連動ファンドの買いニーズがあるからと言って、株価が上昇するなんて寝惚けたことは言うつもりありません、為念(^^;。それとこれは別モノです(キッパリ断言!)。

● まぁ、それでも、一応、期待感を込めて眺めておきます(^o^)。

● 昨晩のブログ記事、『第一生命の新規上場とFTSE算入、どうするの?』についてですが、FTSEから正式なリリースが出ています。FTSEの正式リリースは、「Dai-ichi Life Insurance (Japan) : Fast Entry Changes In FTSE Indices」です。

● 簡単に要約すると、(1)第一生命株は定期見直しを待たずに指数採用される「Fast Entry」に該当する、(2)第一生命のケースでは、上場初日(4月1日)終値ではなく4月2日(金)の終値基準で、4月5日(月)から指数採用される、(3)浮動株比率(investability weighting)は100%、ってことです。

● 算入スケジュールは、何となく個人的に予想していた通りの結果になりました。浮動株比率が100%というのは、ちょっと予想より多いかなって印象ですが、そうではないと考える株主構成でもないので、ひとまずこの水準で入る、ってことなんでしょうね。FTSEに連動しているファンドはそれほど多くないと思えるのですが、その後、MSCI Barraと続くことになるので、値動きはそれなりに注目しておくつもりです。

● 今回は、答えが分かっていない件について書きます(^^;。第一生命の新規上場を4月1日に控えて、あちこちのメディアでも初値がどうなるだか、1兆円超の景気刺激策だのと騒がしくなってきました。ここでは、そういう話とは全く違って、ぐっとディープに指数関連のお話です(^^;。

● 第一生命の時価総額は、軽々と1兆円超になることは簡単に想像できます。つまり、かなり大きな銘柄です。詳細は省きますが、これだけ大きな銘柄になると、色々な株価指数にとって定例の見直しを待たずに早期算入の対象になってきます。一番最初にそれが来そうなのはFTSE。そしてMSCI Barraと続きそうです。TOPIXはまだ2ヶ月ほど先の話になります。日経平均は上場後、最低でも2年間経過しないと駄目みたいなので、可能性があっても3年後ぐらいでしょうか…(^^;。

● ところが、このFTSEの算入に関して、市場筋の指数ヲタクの間では「どないするんや?」がささやかれています。というのも、FTSEのルールに従えば、これだけ大きな銘柄だったら、算入は上場初日の終値。ところが、今回の第一生命の上場初日に関しては、東証が特別ルールを適用することが既に発表になっており、昔のダッチ方式のように、一本値のみの取引になります(東証リリースはこちら)。つまり、午後1時に気配が出て初値が決定すると、即、売買終了。つまり、ザラ場商いがないのです。

● もしFTSEが初日終値で算入となると、計算上はこの一本値で指数算入となるのですが、実際にインデックス関連の売買をやっている人にとっては、これは非常に困った話。というのも、マトモに売買するチャンスがないからです。注文を入れたり引っ込めたり出来るだけ、ダッチ方式よりはマシなんですけどね…。

● 何かリリースがあれば、FTSEの「Index Changes」に掲示されるハズ。ただ、これを書いている時点では、まだ何も出てきていないので、皆が「???」になっているんです。まぁ、まだ時間はあるので、FTSEも何らかの方針を出してくると予想しています。が、一応、指数ヲタクとしては注目かなと…(^^;。

● 3月19日までの予定で進められていた三菱ケミカルホールディングス(4188)による三菱レイヨン(3404)に対する公開買付け(TOB)が終了。3月19日、20日に両社から結果が発表されています。どちらの会社のHPにもリリースが掲載されていますが、両社分のリリースが載っていて見易いと思えるのが三菱レイヨンのリリースなので、そちらをご紹介しておきます。『株式会社三菱ケミカルホールディングスによる当社株式に対する公開買付けの結果ならびに親会社及び主要株主である筆頭株主の異動に関するお知らせ』です。何はともあれ、こちらをご確認ください。

● 要点とすれば、(1)三菱レイヨンの議決権数の 78.19%の買い付けが成立した、(2)今後、三菱ケミHDの株式との株式交換を実施して完全子会社化を目指す、(3)株式交換後は取引所規定に基づいて上場廃止となる、ってところです。(2)と(3)は既に発表されている方針通りで、変更はありません。

● なんで、このTOBを気にするかと言えば、私個人にとっては、ただ一点のみ(^^;。三菱レイヨンが日経平均採用銘柄で、上場廃止となった暁には、日経平均に新規に追加補充される銘柄が出てくるからです。実は、少し前にこのブログ上で、「日経平均銘柄入替え、今日の日新製鋼/日本電気硝子の値動きと今後」と書きました。ただ、ここには不正確な部分も含まれていたので(打ち消しラインを入れてあります)、その部分の訂正と今後の展開について「推理」してみたいと考えています。

● まず、TOBの結果を受けて上場廃止が決まったかと言えば、実は決まっていません。前回のアップで「75%の浮動株比率」云々と書いた部分は間違いでした。というか、古い基準だったのです。現在の流通株式比率に関する基準は、「5%未満」で上場廃止基準となってしまいます(東証HP、上場廃止基準(一部・二部))。「そう言われてみれば…」って感じです(^^;。変更があったのは、言われて思い出したってのが正直なところで、完全に抜け落ちていました。ホント、「そう言われてみれば…」だったのです。すみません。

● 今回発表されたTOBの結果により、議決権の 78.19%が固定されたことになるので、単純計算で残りは 21.81%。東証HP内に「流通株式数等(分布状況)基準」の定義があるのですが、「上場株式数の10%以上を所有する者」というのが一つの鍵になります。ただ、TOB前の三菱レイヨンの大株主リストを見ても、最大が日本マスタートラスト信託口の4.7%。つまり、その時点で10%以上を保有する投資家は居なかったし、TOB後に三菱ケミHD以外に、10%以上を保有する投資家が出たと考えるのも不自然なので、この可能性は排除して差し支えないと考えます。つまり、株式交換が終わるまでは、「5%未満」の上場廃止基準に抵触することはなさそうです。

● 指数銘柄入替えの観点からは、上場廃止でなくて二部降格(正確には"指定替え")でも該当するのですが、二部降格には浮動株比率の基準はなく、時価総額やら株主数とかの基準はあるものの、TOB後の三菱レイヨンでも、これらで該当するのはなさそうな雰囲気です。パッとみて分からなかったのが株主数だったのですが、リリースによると、昨年9月末時点の総株主の議決権の数は568,504個あり、その内、447,434個が今回のTOBで異動。残りは121,070個ってことになります。この議決権が何名の株主に保有されているかが問題ですが、「2,000人」未満だと二部降格基準該当になります。ただ、該当するとしても、猶予期間が1年あるので、すぐに二部降格となって指数から外れる、というシナリオの可能性はほぼゼロだと考えられます。

● つまり、上場廃止に向けては、「流通株式数等(分布状況)基準」で「5%未満」というのが鍵になります。東証HP内の記述を見ると、これは『「株式の分布状況表」及び「有価証券報告書」をもって審査を行います』と明記されています。さらに、『審査は各事業年度の末日の状況について行います』とも明記されています(東証HP「流通株式数等(分布状況)基準」)。有価証券報告書も株式の分布状況表も、事業年度の末日の状況について会社が報告するものです。つまり、3月末の状況を東証に報告する正式な書類をもって、東証が上場廃止の決定を下す可能性が大きいってことです。時期的には、大体ですが、5月~6月に掛けてになりそうですね(昨年は6月29日に決算公告、6月30日に三菱レイヨンのHPで有価証券報告書が公開されている)。

● ただ、今回のTOBだけでは流通株式比率は「5%未満」には達していません。計算上、まだ 21.81%もあるのです(^^;。株式交換が実施されるにしても、3月末を過ぎてからの話になるでしょうから、今年の有価証券報告書には間に合いそうにありません。東証が上場廃止を決定しないと(整理ポスト入りしないと)、日本経済新聞社は日経平均の銘柄入替えを出来ません。そのため、色々考えると、株式交換が成立して、その後、臨時で有価証券報告書/株式の分布状況表の提出があるかどうかですね。もし期末ではない臨時提出がないとなると、三菱レイヨンに関する日経平均の銘柄入替えは、丸々1年以上先ってことになってしまいます。

● それはそれで実はちょっとした問題があり、その期間中、かなり流通株式数が少ない状態で日経平均採用銘柄として存在し続けることになってしまいます。現在でも流通しているのは発行済み株式数の2割程度。この先、株式交換が完了すると、実質的には流通株式が無くなってしまうんです(^^;。これはさすがにマズイでしょうから、この辺の時期に何らかの動きがあると予想しています。

● 東証HP内に文章としては書かれていないのですが、画像部分に「分布状況表提出は任意(中間期)」との記述があります。つまり、可能性として考えておくとすると、株式交換が夏頃に実施され、その結果としての「分布状況表提出」が中間期(もしくは任意の日付)で実施され、東証はそれに基づいて上場廃止を決定する、というシナリオです。まぁ、これはあくまでも私の想像ですが…(^^;。いずれにしろ、現時点で考えられることは、まず、株式交換が実施されるところまで待つ、ってことでしょうか…。何か追加の話があれば、また書きます。

● 昨日大引け後に発表された日経平均の銘柄入替え(日経の記事はこちら日経平均プロフィル内のリリースはこちら)。発表明けの今日、新規に採用された日新製鋼(5407)と、事前予想で次点で有力だった日本電気硝子(5214)の値動きを日中足で復習しておきましょう。

日新製鋼(5407)日中足日本電気硝子(5214)日中足
日新製鋼(5407)日中足 日本電気硝子(5214)日中足
(出典:Yahoo! JAPAN Finance)

● 全体の感想としては、事前に日新製鋼がかなり先回りして買われていた印象だった割に堅調だったこと。さらに、日本電気硝子は、寄付きこそ失望売りを食らったものの、ザラ場で切り返してプラスで終わっているのはご立派、ってこと。日新製鋼については、素直に需給好転期待が先行したからでしょうけど、日本電気硝子がなぜ売られなかったのか…。考えるに、日経平均銘柄入替えはこの春先にもう一つチャンスがあり、そこでは日本電気硝子が採用筆頭候補になるから、と考えることが出来ます。

● これも復習ですが、この先、三菱ケミカルホールディングス(4188)による三菱レイヨン(3404)の完全子会社化で、三菱レイヨンは上場廃止になる予定。このため、同株の替わりとして日経平均に一銘柄、新規採用されることになります。実は、今回の発表でこちらも一緒に前倒し発表される可能性も無くは無かったのですが、現在は三菱ケミHDによるTOBが進行中。まぁ、結果に間違いはないだろうけど、TOBが終わるまでは完全子会社化は正式には決定していないので、まだ東証から三菱レイヨンの上場廃止は発表になっていないのです。

● もちろん、この件は、揉めているような案件でもなく、3月19日にTOBが終了して結果が発表され、それと共に東証から三菱レイヨンの上場廃止が発表されるハズ。そして、過去の例からすると、東証の発表後に日経から銘柄入替えについての発表があり、その2~3日後には実際の銘柄入替えがある、という手順になるはずです。ということは、想像すると、3月19日(金)の夕方から夜にかけて日経から銘柄入替えが発表され、3月22日の祝日(月)後の週にでも、実際の銘柄入替えが発生することになりそうです。もちろん、これはあくまで私の想像ですので、正式には日経からの発表を待つことになります、為念。

● 現時点では、銘柄入替えを予想するのに使うデータ面には差異はないので、採用候補銘柄としては、今回外れだった日本電気硝子が、順送りに今度の筆頭候補になりそうです。他に、トクヤマ(4043)や三菱瓦斯化学(4182)などが素材セクターの流動性面から候補として出てきます。数字としては、大同特殊鋼(5471)がその次ぐらいに来るのですが、日新製鋼が採用された今となっては、可能性は低そうですね。

● また、コスモ石油(5007)も採用候補として考えられそうですが、コスモ石油は素材セクターのなかで、新日本石油と新日鉱HDという石油株の替わりとして光が当たっていた面がある銘柄なので、可能性としては次回は低めランキングになるのは避けられそうにありません。もっとも、逆説的には石油が最初に入らなかったので次に石油が入る、という可能性も有り得る話ですが…。この辺の謎解きが興味深いところです(と他人事…(^^;)。

● いずれにしろ、この仮定スケジュールで行くと、あとざっくり2週間待ち。となると、日本電気硝子を持っていたとしても、慌てて売却することもないと考えるのは、ある意味で当然かもしれません。さらに、次回の採用を期待するのであれば、今朝の寄付きで売られたところなどは、"絶好の買い場"と考えた向きが居ても、全く不思議ではありません。3月19日の大引け後に注目しておきましょう。


追記(3月11日)

● え~~っと、誤解があるといけないので追記です。三菱レイヨンの上場廃止が3月19日に発表されるとは限りません。三菱ケミHDは全株式取得を目指しているのですが、もちろん、TOBが成立しないとそうなりません。現実的に考えて、TOBそのものの成立は大丈夫に思えるのですが、それから外れた株は、株式交換によって三菱ケミHDの株式に交換されることが予定されています。これは正式なリリースに記載されている通りです。

● 取引所が三菱レイヨンを上場廃止にするには、上場規定に沿った形で該当する必要があります。そのひとつが浮動株基準で、75%超が特定株主の所有になってしまうと上場廃止基準に該当することになります。またTOBの買い付け株数が95%でも基準に該当することになります。通常は有価証券報告書の提出で確認される事柄なので、TOBの結果だけでそうなるかどうかは、現時点では分かりません。ということで、三菱レイヨンの上場廃止発表は、最短で3月19日。最長だと、株式交換が実施されて、有価証券報告書で確認されてから(数ヵ月後)ってことになります。追加でした。

● 本日(3月9日)大引け後、ほぼ事前の予想通り、日経平均の銘柄入替えが発表になっています。ニュース記事は、『日経平均銘柄入れ替え、日新製鋼など3銘柄を新規採用』(日経)で、日経平均プロフィル内にも正式リリースが出ています。記事には「3銘柄」と出ているのですが、そのうち2銘柄は会社統合に伴う自動的なもので、新規に採用されたのは日新製鋼(5407)です。

新規銘柄除外銘柄
日新製鋼(5407)---
JXホールディングス(5020)新日本石油(5001)、新日鉱ホールディングス(5016)
NKSJホールディングス(8630)損害保険ジャパン(8755)

日新製鋼(日足) ● 実は、今回のチョイスは、事前に証券各社から出ていた色々なレポートの通り、本命が選ばれた結果になりました。つまり、"サプライズはなし"ってことです(^^;。

● ネット上で無料で見れるレポートとして重宝するのに新光総研から出ているレポートがあるのですが、そこでも2月2日に『日経平均株価採用銘柄の入替候補を探る~新日本石油と新日鉱HDの経営統合に伴う補充~』と1ヶ月以上も前に出ていたぐらいです。他の証券各社レポートも、本命が日新製鋼(5407)でほぼ一致。対抗として日本電気硝子(5214)。さらに、穴としてコスモ石油(5007)あたりの銘柄が出ていました。なので、今回はサプライズは、ほとんど発生しなかったことになります。

日新製鋼(対TOPIX) ● 左上は日新製鋼の日足(出典:Yahoo! JAPAN Finance)です。ご覧頂いて分かるように、2月中旬頃からじり高歩調になっています。もちろん、マーケット全体の上昇が影響しているのですが、それをクリアにするために、対TOPIXでレラティブでチャートを描いてみると、右図(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。2月中旬以降の局面だけを取ると、日新製鋼が対TOPIXでそれなりのアウトパフォームをしていたことが分かります。

● と言うわけで、明日以降の相場では、日新製鋼の動きとともに、外れ銘柄の日本電気硝子の値動きにも注意しておきましょう(^^;。もうすぐビッグSQですしね。なお、実際の銘柄入替えは今月末前に実施されます。最初に除外が来て、4月に入ってから追加となります。その辺の詳細は上記リリースをご覧下さい。

MSCI Barra ● 日本時間で昨日、2月11日(木)早朝に、MSCI Barraから2月の四半期リバランスが発表されています。MSCI Barraからの公表リリースはこちら(PDFファイル、英文)からどうぞ。

● 結論から書くと、日本株に関しては新規の追加も削除もなく、株数変更の微調整だけに留まっています。元々、MSCI指数が大きく入替えられるのは5月と11月のリバランスで、それ以外の四半期は主として微調整。大型上場や大型増資などは即座に追加採用され調整されるので、その辺のエキサイトメントもなく、この時期は、それに属さない程度の規模の調整をまとめてやる、って感じです。なので、事前から「何もない」と思われていたし、実際に「何もない」というのが今回の四半期リバランス。その意味では、サプライズも失望もありません…(^^;。

● じゃあ、何で書いているのかと言われれば、現時点で「何もない」と考えられていることを書いておくのも、まぁ、記録かなと…。そしてもし何か起これば、「あの時はナメていた」と反省することになるだろうし…(^^;。

MSCI Barraのサイトを隅から隅まで探しても、実は、株数変更などの詳細情報は掲載されていません。以前から何度も書いているように、これらの情報はライセンス情報で有料です。それも、決してお安くない値段です(^^;。ライセンス契約している人だけに教えてくれる情報ってことです。日本では、大手証券会社(外資系はほぼ全部、国内系もいくつか)や大手投信会社などが契約しており、徐々にその辺からレポートが出て、それがニュース記事になり、世間一般に周知されていくというのが普段の手順です。で、これを書いている時点で色々とニュース記事を検索してみたのですが、どこにも見付かりませんでした。それだけ「何もない」ってことです(^^;。

● 色々な情報ソースから教えてもらったところ(なので、全てぼやかした伝聞調です(^^;)では、日本株で金額ベースで一番大きく増加するのは野村HD(8604)とのことですが、それでも1日平均売買代金で考えると0.2日程度にも満たない水準。まぁ、大引け間際の瞬間インパクトはともかく、中期的なインパクトは非常に考え辛いですね(^^;。金額ベースで一番大きく減少するのは三菱UFJ FG(8306)とのことですが、対1日平均売買代金では1桁%の水準。誤差以下の範囲です。まぁ、1日平均売買代金ベースでもう少しインパクトが大きそうな銘柄もいくつかある様子ですが、それでも、1日以上のインパクトがありそうな銘柄は計算上は出てこない状態。まぁ、無風に近いですね(^^;。

● 一方、日本株全体で見た場合の資金フローですが、敢えて書けば若干の流出みたいです。ただ、それでマーケットが大きく動くような規模ではない様子(敢えて詳細は明記しませんが…)。これらのリバランスは、今月末、つまり2月26日(金)の終値で実施されます。

● 皆さんもご存知の通り、今日(1月21日)の大引けは、JR東海(9022)の日経平均採用に伴う基準日でした。同株は明日から日経平均採用銘柄となります。JR東海の終値は 679,000円だったので、みなし額面換算で679円の銘柄ってことになります。出て行ったJALが最後は異常なほどの低位株だったのですが、資金フローの面からは、今日の大引けでは相場全体に対して、目立ったインパクトはありませんでした。まぁ、全体にはほぼ予想通りってところでしょうか。

JR東海(9022)日中足 ● 後々のためにも、今日のJR東海の日中足を載せておきます(出所:Yahoo! JAPAN Finance)。

● 昨日、日経平均採用のニュースが正式に発表されてから初めての相場では、寄付き後に高値をつけた後は、基本的にジリ貧。ただし、今日の大引の瞬間にはピョコンと戻して引けています。ここでの出来高の盛り上がりもご覧頂けると思いますが、この辺は、さすがインデックス銘柄ってところ(^^;。

● 問題は、今後のJR東海の値動きですが、将来は分かりません(きっぱり!)。指数ヲタクからすると、今日で指数イベントは終了したので、今後は普通の日経平均採用銘柄としての動きになってくるハズです。それ以外の要素については、予想しろって方が無理です(^^;。

● もっとも、ここで話を終わらせるのも何ですから、参考になりそうな話をいくつか。まず夕凪さんのブログで、『JALと似たケース: 三井化学』 と、『JR東海と三井化学』 のアップがあります。いずれもカネボウが破綻により日経平均から外れ、三井化学(4183)が新規採用されたという、今回と似たケースの動きです。さらに、JR東海絡みでしたら、ロイターに、『野村証が募集中の「JPM世界鉄道関連株投信」が高人気、一部の支店で募集停止に』 なんてニュースも流れていました(^^;。もちろん、信じるも信じないはもちろんのこと、どう考えるかも、全て最後は自己責任ですんでよろしく!

● JALの整理ポスト割当(会社更生法適用申請に伴う東証上場廃止決定)を受けて、日経平均の臨時銘柄入替えが発表されました。事前の大方の予想通り(『JAL問題の決着近付く、日経平均「臨時銘柄入替え」の可能性について』 をご参照)、JR東海(9022)がみなし額面5万円で補充されることになります。JALは20日に日経平均から除外され、JR東海の補充は2営業日後の22日から。指数連動ファンドは、1月21日(木)の大引けでJR東海を買うことになります(ルール上は)。

● 現状のJALが極端なほどの低位株で、現時点でのJR東海のみなし額面換算後の株価が682円ってことになるので、資金フローが多少は発生することになります。一応、ご注意を。

● 日経のリリースは、『日経平均、日航を除外しJR東海を補充』 と出ています。前回のアップで、通常の発表は午後4時半と書いたのですが、今回の発表は、日経ニュースサイトで18時45分(情報端末上では18時30分?)と、かなり遅かったです(^^;。これは想像するに、東証からの正式な上場廃止通知(『上場廃止等の決定について-(株)日本航空-』)が出てくるのを待っていたからだと思います。

● 今日は飲み会があり、ほろ酔い気分なので、短いですがこの辺で…(^^;。

● せっかくの祝日ですが、今日は妙に肌寒いこともあって巣ごもり(^^;。そこで、JAL(9205)の件について少し書いておきましょう。ただ、世間一般で出ている「株券紙くず化」等々の話については、日経その他の報道をご覧頂くとして(^^;、ここでは指数絡みの話に集中して行きます。

● まずイベント予定の把握。休み明けの1月12日には、JALのOBに対する「企業年金減額に関する意向確認」の投票期限を迎えます。とは言うものの、色々な報道などを見ていると、現段階ではこの結果がどうあれ、JALが法的整理に入ることは間違いなさそうです。JALの株主にとって、現時点でJAL株を売ったほうが良いかどうかは、まぁ何て言うか、墜落しつつある飛行機の中で旅行者傷害保険の申込み用紙を記入しているようなもので、時、既に遅し。一方で、指数ヲタクにとって気になるのは、JALの上場が維持されるかどうかの点です。

● というワケで本題。ご存知の通り、JALは日経平均採用銘柄です。ところが、JALが破綻となって上場廃止が決まれば、日経平均の「臨時銘柄入替え」が発生することになります。日経平均の銘柄入替え等々のルールは、「日経平均プロフィル」というオフィシャルサイトに詳細に出ていますが、そのなかで今回注目すべきは、「銘柄選定ルール」のところ(2ページあります)。上の方は年1回実施される(例年10月に実施)「定期見直し」に関連する話が中心ですが、今回のJALの場合は、下の方に記載してある「(5)臨時入れ替え」に該当。つまり、「採用銘柄の被合併や経営破たんよる上場廃止が発生した場合」と明記してあるケースに該当する(かもしれない)ってことになります。

● ここでは、JALが法的整理に伴って100%減資を実施し、上場廃止になると想定して書いていきましょう。銘柄入替えについて考察する際に、押さえておくべきポイントがいくつかあります。いずれも、日経平均プロフィルに明記してあることですが、特に以下は重要。

  • 除外は整理ポスト入りと同時に行う
  • 破たん銘柄の整理ポスト入り後、2日間程度の周知期間を置いた上で補充
  • 経営破たんよる上場廃止が発生した場合、「高流動性銘柄群」に含まれる銘柄の中から、当該除外銘柄と同一セクターに属する銘柄のうち、市場流動性順位が高い未採用の銘柄を補充することを原則
  • ただし、細かい例外規定もあり

● このルールから想像すると、JALの上場廃止が決まった時点でJALは整理ポストに割り当てられることになるので、その時点で日経平均から除外されることになります。いまさら後生大事にJAL株を抱えているファンドは多くはないと想像するのですが、それでもピュアな指数連動ファンドからは売りが出るでしょうネ。まぁ、これはそれほど大した話ではありません(空売り出来る訳ではないので)。そして、その日の大引後にでも、日経から新規採用銘柄(補充銘柄)が発表されることになるハズです。そこから2日間程度経過したあとで、めでたく日経平均に採用、という手順になります。これまでの経験からすると、大引後の発表は午後4時半です。もちろん、私がこう書けば日経が気まぐれを起こすかもしれませんが…(^^;。

● 一方、補充銘柄については、JALと同一セクターに属する銘柄ってことになっています。日経のセクター分類定義はこちらの中段付近に明記されていますが、JALは「運輸・公共」セクターに所属。これは、日経36業種に言い換えると「鉄道・バス、陸運、海運、空運、倉庫、電力、ガス」ってこと。この中で、日経平均に採用されていない銘柄で流動性ランクが上となると、まぁ、ドタ勘で想像したとしても、大体が同じような結果になると思います。敢えて伏字にするほどのことはないと思うので書いちゃいますが、JR東海(東海旅客鉄道、9022)が筆頭候補ですね(^^;。これまでも定期銘柄入替えの際に候補銘柄として何度も名前が出ているので、全くサプライズではないし、「運輸・公共」セクターとしては妥当なチョイスでしょうか。

● JR東海はかなり大きな銘柄なので、(1) JALの上場廃止が決まった、(2) 補充銘柄がJR東海と決まった、と2連発で予想を当てたとしても、どの程度の株価インパクトがあるかは不透明。市場関係者の間では、JALの経営不安が現実味を帯びて囁かれはじめた頃(もうかれこれ半年以上も前の話)から、日経平均の臨時銘柄入替えについては、頭にあったはず。当時は先回りする確信があったのではないにしろ、12月にJALが100円を割り込んで急落した時点では、相当数の市場関係者が意識したと想像します。その時点で、JR東海という名前は、かなりの方々の頭に浮かんでいたでしょうから…(^^;。

● なお、もしJALの減資が100%ではなくて上場維持となれば、現時点での臨時銘柄入替えは発生せず、上記の話は「無かったこと」になります(^^;。現在、話として出ているのは、「施行規則で定める再建計画の開示を行った場合には、当該再建計画を開示した日の翌日から起算して1か月間の時価総額が10億円以上」というのが条件になります。これは東証の有価証券上場規程第601条(7)に明記されています。もし興味のある方は、東証HPにPDFファイルがアップされていますので、ご参照ください(このPDFファイルの39ページ目)。この場合、何%の減資ならこの条件を満たせるかってことが焦点になります。

● ちなみにJALの株価は休み明けに急落(率で言えばの話)すると予想されるのですが、JAL株だけを考えれば、日経平均への直接的な影響は非常に限定的です。JALの金曜日終値は67円ですが、この価格帯での制限値幅は30円。ストップ安するとしても前日比では30円下落するだけ。日経平均は基本が単純平均株価なので、構成銘柄の一つが30円安したとしても、全体からすれば、ホンの微々たるもの。むしろ、ファーストリテイリング(9983)がチョロッと動いた方が、はるかに日経平均に対してはインパクトが大きくなります。

● 総合的に見れば、債権放棄を迫られるメガバンクの株価にも、ある程度のプレッシャーが掛かる可能性があるでしょうから、波及効果としてはJAL単体の下落よりも大きなインパクトになる可能性があります。でも、はっきり言って、JALの経営破綻はサプライズでも何でもありません(^^;。もう何ヶ月も前から分かっていたことだし、現在は手続の最終局面ってこと。それよりも、為替の水準がどうのこうのだとか、米国の株価がどう動いたかの方が、はるかにインパクトがあるでしょうね。

● 最後に蛇足的に少し。この先、日経平均はあと2銘柄の臨時入替えがあることが、ほぼ決まっています。一つは、新日本石油(5001)と新日鉱HD(5016)の経営統合で、これは今年3月末の話。もう一つは、三菱ケミカルHD(4188)による三菱レイヨン(3404)のTOB・完全子会社化に伴うもの。現時点では時期は未確定ながら、春先ってのは違いなさそうです。指数ヲタクにとっては、昨年秋の定期銘柄入替えが無かっただけに、ちょっと心躍る春先になりそうです(^o^)。

日経平均日中足 ● 今日の相場は朝方から「超」が付く小動き。三菱UFJ(8306)の増資分がTOPIX等の指数に算入されるイベントがあったので、もう少し動くだろうと考えていたし、実際に最後の最後で少し動いているのは、右の日経平均日中足(出典:Yahoo! JAPAN Finance)でもご覧頂けると思います。ただ、前場の値幅は27.71円だったし、後場に入ってからも中盤までの日中値幅は20円程度と見たことが無いぐらいの小動き(^^;。

● 日経ニュースによると、今日の日中値幅の32.02円は、「1986年2月21日の29円以来、約23年ぶりの小幅な値動き」(http://www.nikkei.co.jp/news/market/20091221m1ASS0ISS16211209.html)とのこと(^^;。さらに、東証1部の売買代金は9835億円どまり。これは今年1月19日以来の低水準で、とにかく見所に欠ける1日でした。もっとも、これだけ閑散になってしまうと、逆に何か書きたくなってしまうので、それだけ「意味」がある1日だったのかもしれませんが…(^^;。

● 記録のために、今日の日経平均4本値です。すごいでしょ!

 日経平均   始値:10196.71 高値:10215.49  安値:10183.47 終値:10183.47 (+41.42)

● 日本時間で本日早朝、予定通り、MSCI BarraからMSCI関連指数の定期銘柄入替が発表されています。同社のこちらのリリースは、それぞれの指数の銘柄入替えについて述べてあるのですが、具体的な銘柄に追加・削除については、かなり端折ってあります(日本株についての記述は皆無)。毎回そうですが、銘柄入替えに関しては、単なる新規採用や除外だけではなく、FIF(Foreign Inclusion Factor)の変更や指数採用株数などの変更もあるので、情報としてはそれなりの量になります。ただ、これらの情報は「ライセンス情報」で、一般的にタダで配られる類のものではありません。MSCI Barraとライセンス契約をして、決してお安くはない(^^;フィーを支払って、そして初めてアクセスできるものです。

● 実際にマーケットに与えるインパクトを計算しようにも、これらの個別採用銘柄のウェイトだとか、採用株数などの情報がないと、計算できません。しかし、これらはライセンス情報なんです。しかも、到底、個人で契約できるような金額ではないので(グローバル・フルライセンスだったら、ウン千万円とか…(^^;)、ここは既に契約している証券会社などからレポートとして出てくる情報を集めるしかありません…(^^;。実は昔、大証にMSCI Japan先物が上場されていた頃は、そのおかげで個別銘柄リストなどを誰でも簡単にダウンロードできたのですが、現在では不可能になっています。

● まぁ、手っ取り早いところでは、日経NQNで『日写印や千代建などが高い MSCI新規組み入れで』なんてニュースも流れていたので、この辺を見るだけで、少なくとも新規採用と削除銘柄ぐらいは把握できます。日本株では、今回は「新規5銘柄/除外7銘柄」と、心配していたほど除外が多くなかった印象でした。一応、下記に新規・除外の銘柄リストを抜き出しておきます。

新規 エアウォータ(4088)、千代田化工(6366)、シスメックス(6869)、小糸製作所(7276)、日本写真印刷(7915)
除外 DIC(4631)、大阪チタニウム(5726)、オンワードHD(8016)、プロミス(8574)、レオパレス21(8848)、TBS HD(9401)、光通信(9435)

● 各社から出ているレポートを読むと、他にもFIF変更や指数採用株数変更があるものの、予想される売買インパクトで行くと、やはりゼロから増加する新規採用銘柄と、ゼロに落ち込む除外銘柄が大きいのは当然の話です。個人的には中央三井トラストHD(8306)がどうなるか気になっていたのですが、株数はかなり増加するものの、FIFが大きく削られているので、結果的には爆発的というほどのインパクトではなさそうです(売りは売りになりそうだけど…)。個別銘柄ベースでインパクトが大きくなりそうなのは、計算上では、アレとコレとコレでしょうか…。敢えてここに個別銘柄は書きませんが、想像できますよね?!(^^; (^^; (^^;

● 日本市場全体としては、ホンの少しだけですが、資金流入要因になりそうな感じです。"ウェイトが下落して資金流出"とのシナリオも心配していたのですが、トヨタ(7203)と三菱UFJHD(8306)への流入がかなり大きく(両方ともFIF変更)、「この2銘柄のおかげでトータルがプラス」って状態になりそうです。ただし、この2銘柄は流動性もかなりあるので、実際には、個別銘柄としての売買インパクトはかなり限定的だと予想しています。

● 全てのリバランスは、11月30日大引を基準に実施されます。

● 最近は書くのをサボっています(^^;が、あまり長い間音信不通だったら「死んだ」と思われちゃいそうなんで、ちょっとした"業務連絡"を一つ。11月と言えば、MSCI関連の指数の定期銘柄入替え発表があるのですが、先週、その発表予定が出ています。11月分のリバランスに関しては、日本時間で11月12日(木曜日)早朝の予定です(欧州中央時間で11月11日午後11時過ぎ)。

MSCI Barraのリリースはこちらからどうぞ。もちろん英文ですが、簡単なリリース文章です(^^;。

● 既に周知され過ぎるほど周知されているでしょうけど、一応、復習。MSCI関連の指数は四半期毎に見直しされるのですが、5月と11月は比較的大きな見直しとなる一方で、その間の四半期(8月と1月)は微調整となります。これは5月と11月が根本から計算し直しでポートフォリオが見直されるためで、マーケット全体を動かすほどの規模ではなかったとしても、個別銘柄ベースでは新規採用や削除の結果として、それなりのインパクトが発生することも良くある話です。

● 妙にエキサイトする方々が出てくると厄介なので(^^;、ここで個別銘柄の予想は書きません。でも、全体について簡単に予想できることは、日本株が対世界でかなり大きく出遅れていることから、指数採用下限を満たさない中小型株がかなり出てきている可能性がある、ということ。つまり、削除対象になる日本株が結構多くなるリスクが高いと考えられます。もちろん、新規採用される銘柄もそれなりにあるんでしょうけど、それ以上に削除銘柄が多くなる可能性が明らかに高く、これらの中小型株については、それなりの対応策を考えておいた方が良い状況です。

● もっとも、この辺の予想に関しては市場関係者の大部分が既に意識している事柄なので、昔ほどではないにしても、ある程度の先回りポジションを組んでいる向きもあると思います。とは言え、中小型株の一角が"産業廃棄物"状態になって投げ捨てられるリスクがあるのだったら、それを逆手に取るにしろ、何にしろ、心の準備ぐらいはしておいた方が良さそうです…(^^;。

● MSCI Barraからの発表は前述したように日本時間で11月12日(木曜日)早朝。翌13日がオプションSQ。リバランスそのものは11月末に実施です。

● ちょっと書きそびれたというか…(^^;、本来ならば昨晩書いていなければいけない話題です(^^;。東証からTOPIX Core30などの銘柄入れ替えが昨日(10月7日大引後)に発表になっています。詳細は、東証HP内、『TOPIX Core30等株価指数の構成銘柄の定期選定について』をご参照下さい。PDFファイルへの直接リンクはこちらからどうぞ。

● 簡単に端折って書くと、Core30から第一三共(4568)と日立製作所(6501)が外れ、Large70へと格下げになり、入れ替わりにLarge70から、東芝(6502)と関西電力(9503)が昇格してCore30に加わります。Large70からは、中央三井トラスト・ホールディングス(8309)とエヌ・ティ・ティ・データ(9613)が外れ、住友金属鉱山(5713)と九州電力(9508)が入れ替わりに入ってきています。

● もっとも、この辺の銘柄入替は、実際のところは象徴的なもの以上のインパクトは考えづらいのが正直なところで、いまさら先回りして売買しても、多分、何も起こらないと思います(^^;。これは、Core30やTOPIX100などに連動しているファンドやETF、ワラントなどの派生商品が少なく、元々それなりに流動性のある銘柄群に対して、株価を揺り動かすだけのインパクトが考えにくいからです。

● 意外にインパクトがあるかもしれないのは、TOPIX500から外れる銘柄と新たに採用される銘柄群。今回は除外が12銘柄、新規採用が13銘柄あるのですが、この辺が狙い目と言えば狙い目なんかもしれません。でも、上記と同じような理由で、例えば日経平均の銘柄入替えほどのインパクトはないと予想しています。

● 今回は実はもう一つあって、1~3月期決算銘柄の浮動株比率(FFW)の定期見直しの結果も同時に発表されています。これは東証HP内、『浮動株比率』に公表されています。資料PDFファイルへの直リンクはこちらからどうぞ。

● 実際に自分で調べるのはかなり大変ですが(^^;、某社のレポートによると、851銘柄のFFWが変更され、「回転率が約2.79%(2008年は1.82%)と推測される」とのことで、昨年よりも、かなり変更が多くなっています。単純にインパクトの面からみると、計算上は20日分以上もの売買を要するような銘柄もあり、10日分以上の売買インパクトのある銘柄も10銘柄以上もあるんです。もちろん、小型株が多くて日々の売買が大したことが無いのでそうなる、という数字のマジックもあるんですが、ちょっとした注目点かもしれません(具体的な銘柄名は書きませんけど…)。

● これらの変更は、全て10月29日終値ベースで実施されます。

● 本日大引後に、日本経済新聞社から、今年の日経平均定期銘柄入れ替えは実施しない旨の発表がありました。ニュース記事は、日経平均プロフィール内に 『日経平均、09年は銘柄入れ替えなし 日経300は2銘柄』 と掲載されています。日経本紙ではこちらに出ています。

● 先日書いたアップでも、銘柄入れ替えゼロの下馬評が根強いとは書いたのですが、せっかくのイベントなんだから「何か」があるように、ちょっとは期待していたんですけどねぇ~(^^;。

● 事前の証券各社レポートなどを見ても、今年は小規模な入れ替えとの見方が優勢だったので、入れ替えがあったとしても1~2銘柄程度、がコンセンサスだったと感じています。その点では、今回はあまり盛り上がらなかった印象が避けられなかったのですが、それにしてもゼロってのも…、ねぇ~(^^;。

● ちなみに、新規採用候補銘柄としては、毎度お馴染みのSBI HD(8473)、さらに東京建物(8804)やDeNA(2432)あたりが出ていました。一方で、削除候補としては、圧倒的に東京ドーム(9681)でした。明日以降の相場で、多少の反動が出る可能性は考えられるのですが、事前の期待感が大したことは無かったので、どちらにしろ、あまりサプライズ的な動きになるとは考えていません(^^;。

● 毎年恒例の日経平均定期銘柄入替えの時期がやってきました。基本的に9月第1週後半から第2週に掛けて発表されることが多く、過去の例からは、9月メジャーSQ日の前に発表されています。

● ただ、今年は「もしかしたら銘柄入替えがゼロかもしれない」という下馬評も結構根強いので、もし本当に入替えがゼロだった場合、その旨の発表そのものがあるのかどうかは不明です。かの「伝説の30銘柄入替え」(2000年)以来、定期銘柄入替えで銘柄が入れ替わらなかったことはありません。もし定期入替えがゼロだったら、現行制度になってから初めて、ってことになります。

● 過去の日経平均銘柄入替え関連のニュースは、日経平均プロフィルというサイトのニュースページ(http://www.nikkei.co.jp/nkave/news/index.html)に全て掲載されています。ご参考までに、過去の日経平均銘柄入替え発表日は以下表の通りです。全てこの日の大引後、大体は午後4時半頃に発表されています。そのためSQ日までの営業日は、翌日からの計算としてあります。為念。

日経平均・定期銘柄入替え
発表日曜日対SQ日
2008年9月8日第2月曜日4営業日前
2007年9月7日第1金曜日5営業日前
2006年9月5日第1火曜日3営業日前
2005年9月5日第1月曜日4営業日前
2004年9月7日第1火曜日3営業日前
2003年9月9日第2火曜日3営業日前
2002年9月5日第1木曜日6営業日前
2001年9月11日第2火曜日3営業日前
2000年9月8日第2金曜日SQ日当日

● ちなみに、今年の9月SQは9月11日(金)です。そうそう、ストリートでの下馬評ですか?まぁ、ここに銘柄名を明記してしまうと、妙にエキサイトする方々が出てくるリスクがあるので、いつも通り、個別名は無しにしておきます(^^;。

2009年08月22日(土) .... 『NYダウ平均』がMSCI Barraに?!?

● ネット上を彷徨っていたところ(^^;、日経に 『「ダウ平均」売却検討 ダウ・ジョーンズの株指数算出部門』 との記事。元々はWSJ紙の記事とのことだったので、そちらを見ると、『Dow Jones Weighs Sale of Stock-Index Operation』(WSJ) との記事。料金を払っていないので全文を見ることは出来ないのですが(^^;、要するにダウ・ジョーンズ社の親会社のニューズ・コーポレーションが部門売却に動いているようで、"Dow Jones Industrial Average"などの算出元の「stock-market indexing business」が売却対象になっているとのお話。

● 記事によると、ゴールドマン・サックスがこの売却話に絡んでいるとのことで、MSCI Barraなどへの売却が検討されているということ。日経の記事では、MSCIのことを、「金融大手モルガン・スタンレーの株価指数部門」と書いているのですが、私の記憶が正しければ、MSCIはモルガン・スタンレーから独立したハズだったのですが…(^^;。

● それはともかく、ダウ・ジョーンズ系の指数では「NYダウ工業株30種平均」が圧倒的に有名なものの、これは指数としてはかなり旧式の「単純平均」を基にした株価指数。日経平均などと同じになります。一方、現在、世界で主流なのは時価総額加重平均(しかも浮動株基準)の株価指数で、各種MSCI指数はもちろんのこと、日本ではTOPIXなどが時価総額加重平均型の株価指数で、機関投資家などは主にこちらを使っています。ダウ・ジョーンズ社も「NYダウ工業株30種平均」などが有名だけど、実は時価総額加重平均型の指数もたくさん発表しており、この点で、MSCI Barraとはモロにビジネスが重なっています。S&PやFTSEなどを含めて、世界的に有名な指数算出プロバイダーの一つであることは間違いないのです。そこが売却対象になるとは…(^^;。

● 指数ヲタクとしては、指数としては欠陥だらけの「NYダウ工業株30種平均」ながら、やっぱり無くなるなんてことになると寂し過ぎるので、名前が変わったとしても、続けて欲しいとは考えています。日経平均と同様に株式市場にとっては象徴的な指数の一つですから…。

● 今日、7月1日はTOPIXの算出開始40周年らしいです(^^;。東証からもらったカレンダーに赤字で書いてあったので、前々から知ってはいたのですが、「ふぅ~~ん」程度に東証HPを覗いていたら、そこにお宝がありました。「TOPIXの対前日騰落記録(算出開始来)」です。

● 相場が大きく動くたびに、「○×以来の急騰(急落)」といった書き方をしたくなるのですが、実はTOPIXの騰落記録はWeb上にはどこにもなく、いつも東証に直接電話で聞くしか手段がなかったのです。これは聞くほうも聞かれるほうも面倒な話で、「何とかならんかなぁ~」とずっと感じていました。日経平均の騰落記録はWeb上に掲載されていたので、余計にそう感じた次第だったのです。

● 後々のためにも、ここに「TOPIXの対前日騰落記録(算出開始来)」をリンクしておきます。PDFファイルへの直接リンクです。もっとも、この資料には騰落率のみ掲載されており、騰落幅は掲載されていません。どうせなら、両方とも掲載してくれていたら良かったのに…(^^;。

● なお、日経平均の騰落記録は「日経平均プロフィル」のなかにあり、上昇記録下落記録となっています。日経平均は、プルダウンで率と幅を切り替えることが出来ます。

● 先週末にS&Pから「S&P、企業グループ指数 ‐三菱系企業群‐を開発」とのリリースが出たことを聞いて、その時は「ふぅ~~ん」状態。昨日になって東証から三菱"財閥"系 ETFの上場が発表されました。やっぱり、このニュースフローは連動していたのネ(^^;。突如としてS&Pが勝手に「三菱系列指数」を作るとは思えなかったので、何かあるとは思っていましたが…(^^;。東証のリリースは、「7月17日に、企業グループに着目したETF(上場投信)が初めて上場します」です。

● S&PのHPに行って資料を見ると、現時点での指数採用銘柄の一覧が開示されています。全部で26銘柄で、記録のためにも下表にしておきました(出所:S&P)。

ピーエス三菱(1871)東洋製作所(6443)
キリン HD(2503)三菱電機(6503)
三菱レイヨン(3404)三菱重工(7011)
三菱製紙(3864)三菱自動車(7211)
三菱ガス化学(4182)菱食(7451)
三菱ケミカル HD(4188)ニコン(7731)
大日本塗料(4611)三菱商事(8058)
新日本石油(5001)三菱UFJ FG(8306)
旭硝子(5201)三菱UFJリース(8593)
三菱製鋼(5632)東京海上 HD(8766)
三菱マテリアル(5711)三菱地所(8802)
三菱電線(5804)日本郵船(9101)
三菱化工機(6331)三菱倉庫(9301)

● 多くの銘柄は会社名に「三菱」と入っているし、そうでない場合でも、東京海上や日本郵船は、まぁ、知らない人は居ないでしょう(^^;。東洋製作所は三菱重工系なので入っているようです。新日本石油も、一瞬「?」となりそうですが、三菱石油を吸収した会社だし、「三菱金曜会」のメンバーでもあります。

● S&Pのリリースによると、採用基準は「S&Pグローバル総合指数に採用されている銘柄」で「大株主株式所有状況や設立年、三菱関連団体への所属状況をベースに判断されます」とあります。三菱グループの関連団体として有名なのは、三菱金曜会(http://www.mitsubishi.com/kinyokai/)。ここの会員29社で上場している銘柄は、今回の指数に全て採用となっています。余談ですが、三菱ケミカル HDの傘下に入っている銘柄が結構あるのを改めて認識してしまいます。ちなみに、三菱鉛筆(7976)は「三菱」と社名に付いているものの、全く三菱系ではありません(^^;。当然、指数にも含まれていません。まぁ、この話は有名だから、皆さんもご存知ですよね(^^;。

● S&Pのリリースには、「近い将来に他の企業グループを対象にした指数も開発する予定である」とのコメントも掲載されているので、今後は、三井住友 ETFはもちろん、みずほETFなんかも出てくるのでしょうね。ソフトバンク系列 ETFなんかも「あり」かな?!?

● え~~っと、昔のパターンだったら、ここで三菱ポートフォリオを組んで、対TOPIXや対日経平均でパフォーマンスや特性分析をやりたいところですが、手元にBloombergが無く、過去データなどが簡単に入手できないので出来ません(^^;。いずれ誰かが実施してくれるとは思うので、そちらをご参考にどうぞ(と努力放棄する(^^;)。ただ、今後、色々な企業グループのETFが出てきて、パフォーマンス差がはっきりすると面白くはなりそうです(^^。NT倍率のようなスプレッド取引が簡単に出来るようになるだろうし、ネタとしても「この決算期は○×グループが○△グループをアウトパフォームした」なんてことが書けるかもしれません。

● S&Pのリリースには「年に2回リバランスされます」とあるのですが、新規に上場してきた銘柄が入るのはともかく(現時点で「三菱総合研究所」や株式会社化すれば「明治安田生命保険」なども可能性が考えられる)、外れる銘柄って…(^^;。三菱グループから追放されるってこと?まぁ、M&A絡みだったら仕方ないのでしょうけど、それはそれでニュースになりそうです。

● 7月17日に向けて「三菱ネーム」を先回り買いするほど酔狂ではないにしろ、一応、注目。


追加補足

● 誤解があると「アレ」なので、ちょっと追加補足しておきます。ETFの設定は通常のオープン投信などとは違っている点があります。つまり、最初は「自己設定」という格好でスタートし、その後は「ポートフォリオの交換」によって残高が増加する形になります。この「ポートフォリオの交換」は、ETFを構成するウェイトに従って現物をETFと交換してもらう仕組みで、他のETFでも同じシステムになっているのです。

● 東証のHPに開示されている同ETFの資料(http://www.tse.or.jp/rules/etf/1670a.pdf)によると、信託元本の下限は20億円と明記してあるので、最低の場合は20億円の設定ってことです。もちろん、最初からある程度の資金流入が望めるとなると、もっと設定サイズが大きくなる可能性もあります。また、市場での流動性という観点からだと、もっともっと大きくないと商いが難しいでしょうね。ETFの残高は、いわば"発行済み株式数"みたいなものですから…。

● ある意味では、このETFを保有することは、三菱グループ企業にとっては「擬似持ち合い」みたいなもの(^^;。お付き合い程度のニーズはあるでしょうね。もっとも、直接的な議決権などが無いので、あくまでも「擬似」でしかないし、グループ企業としてはその議決権の方が大事だったりするんでしょうけど…。

● 今日は三井住友FG(8316)の公募増資・売出分の株数増加をTOPIXに反映させる日でした(終値基準)。下記日中足のチャートをご覧頂ければ分かりますが、最後の方にそれなりの出来高が膨らんでいるのがわかります。さらに、最後のワンティックでピョコンと上昇しているのも分かります。ただ、やはり本体がでかい銘柄なので、日中足を見ただけでは、今ひとつ、盛り上がりに欠ける感じですね…(^^;。

●毎回の指数イベント同様に三井住友FGの日中足(出典:Yahoo! JAPAN Finance)を付けておきます。なお、本日のVWAPは4157.2261円でした。4190円引けなので「成功」の部類でしょうネ。

三井住友FG(8316)日中足

● 明日の終値で、MSCIにおいて同様の処理が実施される予定になっています。

関連ニュース:

● 今日の大引けは東芝(6502)の公募増資分がTOPIX算入となる基準日でした。多少は興味を持って眺めていたものの、実際のところ、株価に対するインパクトは今一つ、エキサイティングな展開にはなりませんでした(^^;。終値ギャランティーだのがあったのでしょうし、公募増資に応募して既にロングになっていた投資家もいらっしゃったと想像します。せっかくですから、東芝(6502)の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

東芝(6502)日中足

● 色々と細かいのを書くのも面倒なので、NQN(日経QUICKニュース)の記事を引用しておきます(^^;。こちらから: 「<東証>東芝が後場上昇 TOPIX算出対象株数の増加を材料視」(NQN)

● なお、明日はMSCIで同様の組み入れが発生する予定です。

● 本日(5月29日)大引けでMSCIのリバランスがありました。一応復習しておくと、5月13日(日本時間で5月14日)に MSCI Barra から発表されていたリバランス 「MSCI EQUITY INDICES MAY 2009 SEMI-ANNUAL INDEX REVIEW」 に伴うもので、MSCIスタンダード指数に関しては、日本株で新規採用が3銘柄、除外が4銘柄(下記参照)。他に一般には公表されないベースながら、FIF変更が100銘柄強、採用株数の変更が30銘柄弱あったものの、全体としてはそれほど巨大規模ではなかった印象でした。

新規 日本マクドナルドHD(2702)、リンナイ(5947)、GSユアサ(6674)
除外 長谷工コーポ(1808)、NECエレクトロニクス(6723)、アルプス(6770)、武富士(8564)

● 新規採用銘柄の代表選手としてGSユアサと日本マクドナルドHDの日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。GSユアサは最後のワンティックはかろうじて上向きだったものの、日本マクドナルドは先回りが多過ぎた格好で完璧な大逆噴射状態(^^;。まぁ、先回りが入ってくることそのものが、市場心理の好転を表現していると受け止めることにしましょう(^^;。

GSユアサ(6674)日中足
日本マクドナルドHD(2702)日中足

● 一方、削除銘柄にはそれほど目立ったというか大きな動きはありませんでした。ただ、FIF変更や株数変更に伴うウェイト変更のおかげで、かなりサイズのある売りが出ると予想されていた三菱UFJ FG(8306)は、それなりに最後は売られていました。今回のMSCIリバランスでは、GSユアサは流入金額としては最も大きかったものの、パナソニック(6752)などにもソコソコサイズの買いが入ることは予想されていました。で、実際に日中足を見ると、こちらの方がきれいにその感じが出ていた印象です。新規採用銘柄と削除銘柄は比較的周知される一方で、FIF変更や株数変更に伴うウェイト変更に関しては、MSCIのライセンス情報がないと手も足も出ないし、さらにある程度のマーケットデータを扱えないとウェイト変化とインパクトの計算も出来ません。その結果として、インパクトがより素直に出ているのかもしれません。

● 今後の参考と記録のために、三菱UFJ FG(金額流出)とパナソニック(金額流入)の日中足も付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

三菱UFJ FG(8306)-(金額流出) 日中足
パナソニック(6752)-(金額流入) 日中足

● また、全体としては日本株からは200億円程度の資金流出が予想されていたものの、実際にはTOPIXも日経平均は高値引け(^^;。投信募集が好調だったことで設定買いが入った可能性が高いのですが、加えて、最近はリスクマネーが戻ってきつつあるのか、再び「理論通り」には動きにくいマーケットになって来たのかもしれません。心理合戦ですね、本当に…。

 TOPIX : 834.55 (+16.61, +2.03%)    日経平均 : 8660.24 (+264.37, +3.15%)    円ドル : 92.60  

● 今日はやや弱い展開かなと想像していたら、弱かったのは朝方の瞬間だけ。前引けに掛けて上向きの動きがはっきりし始め、後場寄付きはちょっと戸惑うほど強い相場展開。「米ビッグスリー救済案、米民主党とホワイトハウスが合意」と伝えられたことも、上昇に弾みをつけた印象でした。もっとも、「そうは言っても、オーバーナイトリスクは嫌」との空気も結構強くて、最後の30分間ぐらいはやや伸び悩み。それでも、これで3連騰になったし、TOPIXはまだ25日移動平均線に届かないものの、日経平均は25日線を今日でクリアし、それなりに強さを感じる地合いでした。

● 日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● 物色動向を眺めると、上昇相場を引っ張ったのは、自動車、テクノロジー、海運、機械、鉄鋼、不動産などの市況関連や輸出関連で、マイナスだったのは電力・ガス、医薬品、鉄道など、ここまで堅調だったディフェンシブ系銘柄ばかり。相場の流れが変わり始めているのか、それともディフェンシブに向かう流れが単に一服しているのか、かなり見極めが難しくなってきました(^^;。機関投資家が月初のリバランスでリスクを落としてディフェンシブ系に向かったのは何となく分かるし、それが先週末で一段落したのも分かります。一方で、今日も後場ザラ場では、主力株に100万株単位で大口買いが入ったりもしていたので、あながち目先筋だけの動きとは思えないところもあり、思わず信じてしまいたくなる相場(^^;。まぁ、SQ前ってこともあるので、SQ後まで待たなくては見えてこないかもしれません。

● 業種別指数としてもかなり大幅高だった不動産株に関しては、"相場解説"的には、「政府の住宅減税支援策を好感」ってことになっているものの、これは如何にも後付け理由(^^;。「何で?」と聞かれると困る値動きで、しかも大きな銘柄よりも、下の方の銘柄の方がブッ飛びだったのは、ちょっと「???」。ただ、これも相場が底練りするなかの動きの一つ、と捉えることにしています(^^;。内需イケイケ銘柄の大本命は、やっぱり銀行株。ここが動かないと、相場全体が持ち上がることはありません。チャートを見る限りでは、少しずつ底練りしている印象があるのですが、銀行株だけの観点で見ると、例えばシティ(C)やJPMorgan Chase(JPM)の方が、はるかに底打ち感がのあるチャートになりつつあります。このあたりも不思議なんですが、限定的な戻りを取りに行くには、売り込まれた銘柄の方が取り易い、と言った見方が世界的に強いのかも知れません。

● 記録。東証1部出来高は前日比1億5025万株増の21億4615万株、売買代金は同1262億円増の1兆6320億円。お世辞にも"活況"とは言えないまでも、先週あたりのドツボから少し戻った印象はあります。東証1部値上がりは1082銘柄、値下がりは523銘柄。今朝の日経平均SQ値を計算すると、前日比18.82円安の8377.05円(9時20分確定)で、「昼休みギャップ」(前場終値→後場SQ値)は63.16円もありました。日経平均の日中値幅は328.92円(前場116.74円、後場177.62円)でした。また、市場筋推計による今朝の外資系証券寄付前売買動向は、再び売り越し(2420万株売り/2060万株買い)でした。

● 指数系の業務連絡。大引け後にリンクアンドモチベーション(2170)の東証2部から東証1部への昇格が発表されています。東証1部指定日は12月17日。昨年12月17日に新規上場した銘柄(初日は買い気配で取引成立せず、初値は翌12月18日)なので、ぴったり1年での昇格。東証HPの 「一部指定・市場変更・指定替え会社一覧」 にてご確認ください。そういえば、セブン銀行(8410)は今年2月29日が新規上場日(ジャスダック)。えっ?いや、特に深い意味はないんですが…(^^;。

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