このマーケットコメントは、資産運用を職業とする国内外の機関投資家顧客向けに書いている落書き帳です。少し違った視点から相場を眺めている一人の声としてお楽しみ下さい!

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● 一昨日、昨日と、都内で開催された某ヘッジファンド・コンファレンスに参加してきました。この手のコンファレンスで重要なのは、プレゼンテーションやパネルディスカッションやらに加えて、英語でいう「Networking」というもの。日本語で言えば「人脈形成」とか「親睦を深める」という意味での、顔合わせというか出会いの場所ですね(^^;。この業界は取引所取引の商品と違って、どこかに参加者が集う場所が決まっているのではありません。人と人とのつながりが、ビジネス関係の第一歩となる世界なので、人脈は本当に重要。コンファレンスとは言いながら、プレゼン等の間のコーヒーブレークにしても、30分程度は用意されているのが当然です。なぜかと言えば、そこでの立ち話が何よりも重要な人脈形成になるんです(^^。

● それはさておき、日本で開催されるこの手のヘッジファンド・コンファレンスも、振り返ってみれば、ピークは多分、2005年とか2006年頃だったと思います。誰もが今でも語りつぐ「ライブドア事件」を挟んだ時期ですね(^^;。それ以降、日本株関連のヘッジファンドは多くが苦境に陥ったことに加え、中国株を始めとする新興国にグローバルな投資家の興味が向かってしまったのです。そして、2007年8月のバリュー崩壊相場、さらに2008年9月のリーマン・ショックと、まぁ、「これでもかぁ!」というほど色々な事件が発生し、日本関連は一気に冷え込んだというのが実情です。

● ここ1年も、特に日本にある外資系証券関連で聞こえてくる話は、首切りだの、東京から香港に部署をそっくり移しただの、その手の話ばかり(^^;。そして、久しぶりにヘッジファンド・コンファレンスに参加する機会を得たものの、「そんなに日本に対して急に興味が戻ったとは思えないけど…」って、ちょっと不思議な気分でした。

● 参加してみての印象は、「もっと酷いかと思ってたけど、意外に盛り上がっているやん!」って感じ(^^。閑古鳥が鳴いているのかと心配していたものの、それなりに参加者が居たし、日本人:外国人比率は7:3程度。意外に外国人の参加が多かった印象でした。もっと酷いかと心配していたんですけどね…(^^;。ただ、こういったコンファレンスをスポンサーする企業はかなり減ったらしく、他の参加者の方々に話を聞くと、企業ロゴの登場は数年前の半分以下とのことでした(^^;。

● 一方、プレゼンやパネルディスカッションにも興味深いものがあり、実際の現場で運用しているマネージャー連中や、逆にヘッジファンドを深く調査する「ファンド・オブ・ヘッジ・ファンズ(FoHFs)」の連中、さらに年金基金の方々など、色々な声が聞けたので、ホンのその一部分を抜粋して書いておきましょう。

● なお、あらかじめ書いておきますが、これらは一人の発言ではなく、色々なプレゼンやディスカッションのなかで私が印象的に感じた部分を抜き出してあります。主に日本株関係についてです。また、多くが英語での発言だったので、私が適当に和訳しています。さらに、何らか弊害が発生することは避けたいので、発言者等の固有名詞は敢えて書きません。為念。

  • 日本株への注目度は以前と比較すると随分良くなった。割安感もそれなりに出てきているし、他国の市場と比較すると、色々な意味で安定感がある。単純に日本株を好むということはないにしろ、世界的な混乱のなかでは、レラティブに見て日本株の印象は良い。
  • 先進各国の株式市場で共通して見られるのは、企業利益は増加しているものの、レベニュー(売上)が減少していること。これは、成長がトップ企業に偏る可能性を示唆している
  • 過去数週間の世界中の市場は、リクイデーション・ドリブンで動いている。そのため、理論的に筋道が通らない値動きがあちこちで見受けられる。
  • リーマン・ショック後の特徴の一つとして、何かあったときにエクスポージャーやリスクを落とす動きがすぐに出てくる。一つはリスク管理の観点だが、投資家がHFの流動性を強く求めている面も大きい。
  • 政府の対応に疑問が残る状態が長引きそうで、ボラティリティーは高めで推移すると予想している。突然の政策変更でマーケットが大きく動かされる事態はこれからも続くだろうし、運用者も投資家もそれに備えておく必要がある。
  • ディストレス投資に注目。今後、経済状況が回復するなかでも、かなりの企業破綻の発生も同時に起こる可能性がある。それだけに単なるバリュー投資よりも、ディストレス投資により魅力を感じる。
  • デビデンド・スワップの価格推移を見ると、これまで増配基調を期待していたマーケットが、一気に減配へと心理が変化している。これは、中期的な業績の頭打ち、さらに中期的な下げ相場を予見している可能性がある。
  • LIBORの上昇は、相場にとって高血圧が悪化しているようなもので、健康被害は非常に大きくなる。当然、HFは非常に苦しくなり、流動性の枯渇が一層のリクイデーションを誘発している。リーマン・ブラザーズ崩壊の前に似ているのが、非常に気掛かりだ。
  • この2週間というもの、日本株のLSファンドは非常に厳しい状況に陥っている。大きなロングの解約があって、それがLSファンドの解約やポジション縮小を誘発している。
  • リスク縮減がHFの最大のテーマになる光景は、 2007年、2008年に見たのと似ている。逆に言えば、その後の相場でチャンスが訪れるハズだが…。
  • iTraxxの直近での上昇はかなり異常な状態。不思議なのは、現物社債にそれほど極端な動きがないこと。敢えて理解するのであれば、トップライン企業のファンダメンタルズはしっかりしているという意味だろうが…。
  • 相場には4段階あると考えている。急落後から順番に、回復、楽観、疑念、そして失望とステージが循環する。現在は疑念の段階に来ていると考えており、今後の展開次第で大きな収益機会もあるだろう。

● 他にもHF規制の問題についてや、HFと投資家との関係、デューデリの話など色々あったのですが、ここでは主にマーケット関係に絞っておきました。なお、蛇足かもしれませんけど、「収益機会がある」というのは、あくまでもHFを運用する、もしくはHFに投資する立場からの見方です。ロングオンリーとは全く視点が異なっているので、為念(^^;。

● ヘッジファンドが全て正しいなんて寝惚けた考えは無いのですけど、ある一つの大きな投資主体の見方として聞くのは、頭がとてもリフレッシュできました。

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● 毎年、日本がGWで遊び呆けているとき(^^;に発表があるパターンなので、「そろそろかな?」と考えていたら、やっぱり来ました。MSCI Barra の5月定例指数見直しは、日本時間で5月12日(水)の早朝に発表される予定です。

● MSCI Barra からの正式なリリースはこちら(PDFファイル)からどうぞ。

● 既に大部分の方々が理解されていると思いますが、MSCI Barra の場合、5月と11月の定例四半期見直しがメジャーで、8月と2月は微調整リバランスです。つまり、今回の5月リバランスは、ソコソコ大きなものになる可能性があります。また、良くあるパターンとしては、5月は11月よりも規模が大きく、年間で一番大きなリバランスになる場合が多いのです。もっとも、第一生命は既に Early Inclusion でMSCI Barra に入ってしまったので、それ以外ってことになりますけどね。

● 追々、証券各社から銘柄入替えなどの予想レポートも出てくるでしょうから、注目しておきましょう。もっとも、過敏になり過ぎてもロクなことはないので、指数ヲタク系のイベントとして楽しむ心の余裕をお忘れなく!

第一生命(8750)日中足

● 第一生命(8750)の上場2日目。もっとも、初日は擬似ダッチ方式として、一本値取引で即売買停止になったので、実際にザラ場取引があったのは4月2日が初日。この4月2日終値で第一生命株はFTSEに新規採用となりました。時価総額が大きなIPO銘柄に許される「Fast Entry」という早期算入制度に基づくものです。この辺の詳細は、以前このブログでも書いたので、『第一生命株、 FTSE算入は4月2日終値基準で』をご参照下さい。

● 今回は記録保存の意味合いで、FTSE算入日の最後の最後に何が起こっていたかを書いておきます。まず左側グラフは第一生命の4月2日の日中足(出典:Yahoo! JAPAN Finance)です。ちょっと分かりにくいのですが、最後の最後にピョコンと跳ねて下がってしているのが分かると思います。それに伴って、かなりの出来高が出来ているのも。この辺は、かなり典型的な指数イベント銘柄の動作です。

● 東証の売買システムが arrowhead になってから、かなりの売買をこなせるようになっているのは誰が見ても分かるのですが、今回の第一生命でも、その真価を発揮。最後の1分間だけの取引に限定してみると、165,900円で14時59分がスタート。そこから166,800円まで上昇して、14時59分の最後に記録されているティックは163,500円。そして大引けは162,500円。

第一生命(8750)歩み値抜粋 ● 値動きもさすが指数イベントとして"相応しい"貫禄があるんですが、驚くべきはティック回数。14時59分と銘打たれた取引だけで、なんと453回(!)。

● 右側はマネックストレーダーの歩み値画面の抜粋ですが、これでも14時59分部分のホンの一部です。実は、この画面を更新しながら手作業でティック回数を数えたので、多少の間違いはあるかも知れませんが、意図はご理解頂けるかと…。どちらにしろ、1分間に453回もの取引が成立しているんだから、リアルタイムに目で追い掛けるのは、いくら動体視力がスーパーマン並でも不可能です(^^;。

● ちなみに、14時59分に成立した出来高は 17,605株。大引けのワンティックで 42,666株の取引が成立しています。第一生命の全日出来高は 1,078,553株だったので、14時59分と大引けのホンの1分間で、60,271株、5.59%もの取引が成立したことになります。ただ、実はこれは事前に予想されていた10万株程度という数字からすると少なめ。背景としては、ザラ場引けリスクなどを考慮して、実際には、もう少し前から執行していたためと考えられます。

● いずれにしろ、第一生命が算入される株価指数として、FTSEはマイナーではないけど、MSCI BarraやTOPIXなどと比較すると、規模としては小さい方です。今後、MSCI Barraでも「Early Inclusion」(FTSEで言うFast Entryと同意語)があります。

● 実は、既にMSCI Barraから公表されていますが、「4月15日より第一生命は MSCI Barra に新規採用されます」(リンク先は英文のMSCI Barra発表リリース)。4月15日から指数採用ということは、基準となるのは、前日の4月14日(水)の終値。つまり、ここでFTSEの場合と同様の指数イベントが発生することになります。

● FTSEよりは MSCI Barraの方が連動ファンドの規模が大きいと考えられるので、素直にいけば、想定される買い規模は大きくなると考えられます。もちろん、FIFなどが公開されていない(契約者のみのライセンス情報)ので、詳細は不明ですが・・・。

● 一応、この手の指数イベントの経験が浅い方もいらっしゃるでしょうから、蛇足的に書いておきますが、指数連動ファンドの買いニーズがあるからと言って、株価が上昇するなんて寝惚けたことは言うつもりありません、為念(^^;。それとこれは別モノです(キッパリ断言!)。

● まぁ、それでも、一応、期待感を込めて眺めておきます(^o^)。

● 昨晩のブログ記事、『第一生命の新規上場とFTSE算入、どうするの?』についてですが、FTSEから正式なリリースが出ています。FTSEの正式リリースは、「Dai-ichi Life Insurance (Japan) : Fast Entry Changes In FTSE Indices」です。

● 簡単に要約すると、(1)第一生命株は定期見直しを待たずに指数採用される「Fast Entry」に該当する、(2)第一生命のケースでは、上場初日(4月1日)終値ではなく4月2日(金)の終値基準で、4月5日(月)から指数採用される、(3)浮動株比率(investability weighting)は100%、ってことです。

● 算入スケジュールは、何となく個人的に予想していた通りの結果になりました。浮動株比率が100%というのは、ちょっと予想より多いかなって印象ですが、そうではないと考える株主構成でもないので、ひとまずこの水準で入る、ってことなんでしょうね。FTSEに連動しているファンドはそれほど多くないと思えるのですが、その後、MSCI Barraと続くことになるので、値動きはそれなりに注目しておくつもりです。

● 今回は、答えが分かっていない件について書きます(^^;。第一生命の新規上場を4月1日に控えて、あちこちのメディアでも初値がどうなるだか、1兆円超の景気刺激策だのと騒がしくなってきました。ここでは、そういう話とは全く違って、ぐっとディープに指数関連のお話です(^^;。

● 第一生命の時価総額は、軽々と1兆円超になることは簡単に想像できます。つまり、かなり大きな銘柄です。詳細は省きますが、これだけ大きな銘柄になると、色々な株価指数にとって定例の見直しを待たずに早期算入の対象になってきます。一番最初にそれが来そうなのはFTSE。そしてMSCI Barraと続きそうです。TOPIXはまだ2ヶ月ほど先の話になります。日経平均は上場後、最低でも2年間経過しないと駄目みたいなので、可能性があっても3年後ぐらいでしょうか…(^^;。

● ところが、このFTSEの算入に関して、市場筋の指数ヲタクの間では「どないするんや?」がささやかれています。というのも、FTSEのルールに従えば、これだけ大きな銘柄だったら、算入は上場初日の終値。ところが、今回の第一生命の上場初日に関しては、東証が特別ルールを適用することが既に発表になっており、昔のダッチ方式のように、一本値のみの取引になります(東証リリースはこちら)。つまり、午後1時に気配が出て初値が決定すると、即、売買終了。つまり、ザラ場商いがないのです。

● もしFTSEが初日終値で算入となると、計算上はこの一本値で指数算入となるのですが、実際にインデックス関連の売買をやっている人にとっては、これは非常に困った話。というのも、マトモに売買するチャンスがないからです。注文を入れたり引っ込めたり出来るだけ、ダッチ方式よりはマシなんですけどね…。

● 何かリリースがあれば、FTSEの「Index Changes」に掲示されるハズ。ただ、これを書いている時点では、まだ何も出てきていないので、皆が「???」になっているんです。まぁ、まだ時間はあるので、FTSEも何らかの方針を出してくると予想しています。が、一応、指数ヲタクとしては注目かなと…(^^;。

MSCI Barra ● 日本時間で昨日、2月11日(木)早朝に、MSCI Barraから2月の四半期リバランスが発表されています。MSCI Barraからの公表リリースはこちら(PDFファイル、英文)からどうぞ。

● 結論から書くと、日本株に関しては新規の追加も削除もなく、株数変更の微調整だけに留まっています。元々、MSCI指数が大きく入替えられるのは5月と11月のリバランスで、それ以外の四半期は主として微調整。大型上場や大型増資などは即座に追加採用され調整されるので、その辺のエキサイトメントもなく、この時期は、それに属さない程度の規模の調整をまとめてやる、って感じです。なので、事前から「何もない」と思われていたし、実際に「何もない」というのが今回の四半期リバランス。その意味では、サプライズも失望もありません…(^^;。

● じゃあ、何で書いているのかと言われれば、現時点で「何もない」と考えられていることを書いておくのも、まぁ、記録かなと…。そしてもし何か起これば、「あの時はナメていた」と反省することになるだろうし…(^^;。

MSCI Barraのサイトを隅から隅まで探しても、実は、株数変更などの詳細情報は掲載されていません。以前から何度も書いているように、これらの情報はライセンス情報で有料です。それも、決してお安くない値段です(^^;。ライセンス契約している人だけに教えてくれる情報ってことです。日本では、大手証券会社(外資系はほぼ全部、国内系もいくつか)や大手投信会社などが契約しており、徐々にその辺からレポートが出て、それがニュース記事になり、世間一般に周知されていくというのが普段の手順です。で、これを書いている時点で色々とニュース記事を検索してみたのですが、どこにも見付かりませんでした。それだけ「何もない」ってことです(^^;。

● 色々な情報ソースから教えてもらったところ(なので、全てぼやかした伝聞調です(^^;)では、日本株で金額ベースで一番大きく増加するのは野村HD(8604)とのことですが、それでも1日平均売買代金で考えると0.2日程度にも満たない水準。まぁ、大引け間際の瞬間インパクトはともかく、中期的なインパクトは非常に考え辛いですね(^^;。金額ベースで一番大きく減少するのは三菱UFJ FG(8306)とのことですが、対1日平均売買代金では1桁%の水準。誤差以下の範囲です。まぁ、1日平均売買代金ベースでもう少しインパクトが大きそうな銘柄もいくつかある様子ですが、それでも、1日以上のインパクトがありそうな銘柄は計算上は出てこない状態。まぁ、無風に近いですね(^^;。

● 一方、日本株全体で見た場合の資金フローですが、敢えて書けば若干の流出みたいです。ただ、それでマーケットが大きく動くような規模ではない様子(敢えて詳細は明記しませんが…)。これらのリバランスは、今月末、つまり2月26日(金)の終値で実施されます。

2009年08月22日(土) .... 『NYダウ平均』がMSCI Barraに?!?

● ネット上を彷徨っていたところ(^^;、日経に 『「ダウ平均」売却検討 ダウ・ジョーンズの株指数算出部門』 との記事。元々はWSJ紙の記事とのことだったので、そちらを見ると、『Dow Jones Weighs Sale of Stock-Index Operation』(WSJ) との記事。料金を払っていないので全文を見ることは出来ないのですが(^^;、要するにダウ・ジョーンズ社の親会社のニューズ・コーポレーションが部門売却に動いているようで、"Dow Jones Industrial Average"などの算出元の「stock-market indexing business」が売却対象になっているとのお話。

● 記事によると、ゴールドマン・サックスがこの売却話に絡んでいるとのことで、MSCI Barraなどへの売却が検討されているということ。日経の記事では、MSCIのことを、「金融大手モルガン・スタンレーの株価指数部門」と書いているのですが、私の記憶が正しければ、MSCIはモルガン・スタンレーから独立したハズだったのですが…(^^;。

● それはともかく、ダウ・ジョーンズ系の指数では「NYダウ工業株30種平均」が圧倒的に有名なものの、これは指数としてはかなり旧式の「単純平均」を基にした株価指数。日経平均などと同じになります。一方、現在、世界で主流なのは時価総額加重平均(しかも浮動株基準)の株価指数で、各種MSCI指数はもちろんのこと、日本ではTOPIXなどが時価総額加重平均型の株価指数で、機関投資家などは主にこちらを使っています。ダウ・ジョーンズ社も「NYダウ工業株30種平均」などが有名だけど、実は時価総額加重平均型の指数もたくさん発表しており、この点で、MSCI Barraとはモロにビジネスが重なっています。S&PやFTSEなどを含めて、世界的に有名な指数算出プロバイダーの一つであることは間違いないのです。そこが売却対象になるとは…(^^;。

● 指数ヲタクとしては、指数としては欠陥だらけの「NYダウ工業株30種平均」ながら、やっぱり無くなるなんてことになると寂し過ぎるので、名前が変わったとしても、続けて欲しいとは考えています。日経平均と同様に株式市場にとっては象徴的な指数の一つですから…。

● 今日は三井住友FG(8316)の公募増資・売出分の株数増加をTOPIXに反映させる日でした(終値基準)。下記日中足のチャートをご覧頂ければ分かりますが、最後の方にそれなりの出来高が膨らんでいるのがわかります。さらに、最後のワンティックでピョコンと上昇しているのも分かります。ただ、やはり本体がでかい銘柄なので、日中足を見ただけでは、今ひとつ、盛り上がりに欠ける感じですね…(^^;。

●毎回の指数イベント同様に三井住友FGの日中足(出典:Yahoo! JAPAN Finance)を付けておきます。なお、本日のVWAPは4157.2261円でした。4190円引けなので「成功」の部類でしょうネ。

三井住友FG(8316)日中足

● 明日の終値で、MSCIにおいて同様の処理が実施される予定になっています。

関連ニュース:

● 今日の大引けは東芝(6502)の公募増資分がTOPIX算入となる基準日でした。多少は興味を持って眺めていたものの、実際のところ、株価に対するインパクトは今一つ、エキサイティングな展開にはなりませんでした(^^;。終値ギャランティーだのがあったのでしょうし、公募増資に応募して既にロングになっていた投資家もいらっしゃったと想像します。せっかくですから、東芝(6502)の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

東芝(6502)日中足

● 色々と細かいのを書くのも面倒なので、NQN(日経QUICKニュース)の記事を引用しておきます(^^;。こちらから: 「<東証>東芝が後場上昇 TOPIX算出対象株数の増加を材料視」(NQN)

● なお、明日はMSCIで同様の組み入れが発生する予定です。

● 以前から何度か紹介したことのある「考える株式投資」(http://g2s.livedoor.biz/)というサイト。主催者の方には一度もお会いしたことはないし、お話をしたことすらないのですが、前々から、大量保有報告データベースやら、EDINETを系統立てて見ることのできるサイトなど、真面目に投資を考える方々にとっては、実に役立つサイトを運営されています。色々なプログラミングの素養が凄いのは見ただけで分かるし、"gotospace"というハンドル名から勝手に想像すると「理系」の方かな?とは考えるのですが、単に技術に走らないところは一味違っています。どうも証券や金融業界の方ではないような雰囲気を受けるのですが、その辺は不明(^^;。一方、Bloomberg、ロイター、QUICKなどのプロ端末を運営する向きからすると、実に恐ろしいサイトでもあります(^^;。

● そのgotospace 氏が「見えるXBRL」という投資ツールを以前から始動されていたのですが、『「新しい見えるXBRL」を仮公開しました』とのこと。実際に「見えるXBRL」に行ってみればすぐに分かるのですが「これは凄いっす!」(^O^)。

● 個別銘柄別はもちろん、業種別にもEDINET掲載の決算発表から業績予想修正のヒストリカルまで、適時開示情報が全て一目瞭然。正直、ちょっと「唖然」とするぐらいの仕上がりになっています。正直言って、Bloombergなどのプロ端末でヒストリカルの開示を蓄積してあるのは凄いとは思っていたけど、それにしてもPDFをいちいちダウンロードして、そしてPDFを開けてという作業が必要だったのが、XBRLをここまで使いやすく加工してあると、画面で一見して全てが分かってしまうのです。「今期実績が1億円以上で、1週間以内に発表された来期予想の増加率が高い企業」のランキングまであるのですから…(^^;。

● 個人的には、これだけ世界的な景気悪化が急激に襲うなかで、業績予想修正のヒストリーが一目で分かるというだけでも、その企業の対応度合いが見える印象があり、これだけでもかなり重宝します。Bloombergなどでは、業績予想修正が出たことは分かっても、実際に中身の数字を見るにはPDFを落として開けて、という作業が必要だったのが、このサイトでは全てが揃って出てくるんですから、本当に「唖然」です。

● 個人投資家が個人の立場(だと想像しますが…)でここまで出来るんだから、個人投資家とプロである証券会社や機関投資家との情報ギャップが凄い勢いで埋まりつつあるのは誰もが認識出来ます。さらに、プロ端末の運営者にとっては、自らが素早くそして大きく変化して行かないと、端末でフィーを取ることが正当化し辛くなってしまうのも明白。ワケの分からん「煽りサイト」などを見に行く時間があるならば、gotospace 氏の「見えるXBRL」で企業の業績予想がこの半年~9ヶ月でどう変化したかを見るだけで、かなりのことが分かります。しかし、恐ろしいサイトだ…(^o^)。

 TOPIX : 788.88 (-10.31, -1.29%)    日経平均 : 7924.24 (-79.86, -1.00%)    円ドル : 93.05  

● 初っ端は米株高(NYダウは+172.60ドル/+2.05%、S&P500は+21.93pt/+2.58%)やCME日経平均先物高(大証比135円高)を受けて堅調にスタートしたものの、TOPIXは9時45分頃にマイナス転落、日経平均も10時過ぎにはマイナス。ただ、これもかなり予想できた風景で、残念ながらサプライズではなし。今晩、明日晩と米ビッグスリーの将来を左右する米議会公聴会が予定されているなか、日本時間の昼休みに「GMとクライスラーが"事前合意"型の破産法申請を検討中」と伝えられ、先行き不透明感は強まるばかり。後場はずっと水面下での動きでした。ただ、大きく売られる感じではなく、売り買いともに基本的には見送られた格好でした。なお、上記ニュースはBloombergの英語ニュースで流れたのが一番最初だったと思うのですが、Bloombergの日本語ニュースでは、 『GMとクライスラーが政府救済得るため「事前合意の破産法」検討』 です。

● 日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● 米ビッグスリーの状況に関しては、日本であれこれ言っても仕方ないし、日本の市場は完璧に受動的立場。企業再生という観点「だけ」で考えれば、債務カット、労働組合とのレガシーコストのカットなどを考えると、一度、破産させてきれいな身体になった方が良いのは、多くが合意するところだと思います。ただ、社会的、政治的なコスト、そしてこれだけ脆くなっている金融市場全体へのインパクトを考えると、なかなか企業再生という限定的な部分における経済的合理性だけで前に進むワケにも行きません。

● 当然、マーケットもその辺は十分承知で、今日のザラ場では、GLOBEXの米株価指数先物を見ながらやるしかなかった状態で、その先物は朝からジリ貧。これじゃあ、寄付き段階のプラスが保てなかったのも仕方ありません。業種別に見ても、売られたのはテクノロジー、自動車、銀行、商社ってところで、逆にプラスだったのが医薬品、電力・ガス、小売りの一角、そして再編絡みで鉱業/石油。最後の鉱業/石油はともかくとして、ディフェンシブなところだけがプラスというのも、今日の地合いを良く表していました。

● 今日に限らず、12月に入る少し前からの相場では、買い材料の乏しさ、買い手不足感が否定できず、相場押し上げ要因が見付かり難い状況が継続しています。値段関係なしで投げ売りする向き(主に解約売り)がかなり減ったのは事実で、暴力的な押し下げ圧力は遠のいています。ただ、だからと言って相場が下がらないってことではなく、今日のように上値を買う向きの乏しさから、ジリ貧が見慣れた風景になりつつあるんです。さらに、ヘッジファンドを中心とする海外投資家が市場から抜けてしまった分だけ、市場全体の取引が減っているのが現実で、マズイ雰囲気は日増しに強まっているのが実情です。まぁ、止血措置がようやく山場を越えつつあるとしても、治療はこれから先。治癒はさらにもっと先の話なのは、冷静に考えてみれば分かることで、まだ時間が必要なんでしょうね。

● 記録。東証1部出来高は前日比3億1025万株増の20億2579万株、売買代金は同1920億円増の1兆5043億円。後場寄付きでバスケット系の取引があったことが影響して増えています。東証1部値上がりは642銘柄、値下がりは937銘柄。今朝の日経平均SQ値を計算すると、前日比60.08円高の8064.18円(10時22分確定)。スカパーJSATが最後まで寄付かなかったものの、それ以外は全て9時20分までに寄っています。そして、その辺が今日の高値でした(TOPIXも日経平均も9時17分に今日の高値を記録)。日経平均の日中値幅は257.85円(前場114.63円、後場170.84円)で、市場筋推計による今朝の外資系証券寄付前売買動向は、かなり大幅な売り越し(3310万株売り/1460万株買い)でした。

 TOPIX : 787.12 (-40.35, -4.88%)    日経平均 : 7863.69 (-533.53, -6.35%)    円ドル : 93.20  

● また米国株が急落。先週末までに5日続伸だったので、ある程度は調整が来るとは思っていたものの…(-_-;)。11月の米ISM製造業景況指数は36.2まで落ち込み、これは1982年5月の35.5以来の最低水準。全米経済研究所(NBER)がリセッション入りを正式宣言したのも、「今更言われても…」って感じながら、当然のように好感されるハズはなく、あれやこれやの悪材料が重なりまくって、NYダウは-679.95ドル(8149.09、-7.70%)、S&P500は-80.03pt(816.21、-8.93%)の急落。CME日経平均先物は大証比640円安の7760円。さらに、日本にとっては、1ドル=93円台前半、1ユーロ117円台半ばの円高水準との逆風が吹く中でスタート。

● 当然のように、寄付きから売り先行。ただ、莫大な売りが出たという印象ではなく、買いが手控えられるなかで、スコン、スコンと下値が入ってしまった印象でした。最近の相場は、足元の流れを考えたりシナリオや動きを想定するのではなく、朝起きてNY株式市場動向とCME日経平均先物の動向を見てから考える(その時点である程度、決まっている(^^;)状態なので、特にサプライズはありませんでしたが…。

● 今朝の日経平均SQ値を計算すると、前日比468.07円安の7929.15円(9時35分確定)。寄付きからかなりの売りが出たのが分かりますが、実は前場の日経平均のザラ場安値は、前日比477.90円安の7919.32円(-5.69%、9時47分)、同じくTOPIXは同40.38pt安の787.09pt(-4.88%、9時40分)で、ほぼSQ値が確定した頃が底だったのです。つまり、ほぼ寄付安値だったし、それ以上のフォロースルーの売りは、ほとんど無かったのです。

● 薄商いで軟調ながらも、安値から多少は戻した水準でこのまま安定して終わるのかと思っていたら、流れてきたのがWSJ紙の「GS、9-11月期に最大20億ドルの純損失の恐れ、純損失は1株約5ドル」(WSJ紙:"Goldman Faces Loss of $2 Billion for Quarter")とのヘッドライン。英語で流れたのが日本時間で14時13分、Bloombergは14時18分にヘッドラインを英語で、日本語で14時19分にピックアップして流しています。その瞬間には「ふぅ~ん」だったものの、その辺から、何となく下げ足を速める展開になり、こうなるともう持ち堪えられなかった状況で、前場の安値(ほぼ寄付値)を大きく割り込んでスルスルと一段安。メディアは先物が悪いなどと書くでしょうが、このところの流動性を考えると、こんな時は先物でないと対処が困難。まず先物を売っておいて、時間と買い指値があれば現物を売るって感じです(^^;。結局、日経平均はモロ安値引けで8000円割れ。TOPIXもほぼ安値引けで800pt割れでした。

● 日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。Y軸の刻みが大きいので、それほど下がった感じがしないかもしれませんが、結構な下げっぷりでした。

● 東証33業種で見ると、32業種が値下がりしたなかで、電力・ガスは値上がり。今はちょうど月初のリバランス時期ですが、情けない相場のなかではリスク・リダクションに走るリバランス以外にやりようがない、という雰囲気に満ち溢れています。一方、東証2部、JASDAQなどは比較感からすると被害は軽い方。この辺も、薄商いで単に値が付きづらかった為かどうかは不明ながら、機関投資家や外国人投資家がたんまり保有しているところを避けている雰囲気がありあり。某FM氏が、「11月最終週の動きを見て、ちょっとやる気が出そうな感じだったのに、この相場だったらまた防空壕入りするしかない」とおっしゃっていましたが、苦し紛れにしても、自分の身を守るためには仕方ない、って感じでした。

● 一方、市場筋推計による今朝の外資系証券寄付前売買動向は、3日連続の売り越し売り越し(2490万株売り/1610万株買い)。実は11月27日にわずか50万株の買い越しだったものの、その前までは14日連続の売り越し。つまり、実際はもっと長期間に渡って外国人投資家の売り越しが継続している、と受け止めた方が良さそうです。売り買いのフローはかなり減っているものの、売り越しがいつまで経っても解消せず、そしてマーケット全体の取引も減少。買物薄のなかでは、規模がそれほど大きくなくてもインパクトが出るという、マズイ状態に陥りつつあります。

● 今日も欧州からかなりの規模のバスケット売りが出ている、との観測が市場で流れていたのですが、それだけではなく、さらにロング/ショートのアンワインドだけではなく、ロングオンリーからの売りも出ていた印象が避けられませんでした。まぁ、大幅安の日には往々にしてそう見えるのですが、それを割り引いて考えたとしても、外国人投資家の処分売り説はかなり有力に感じてしまいました。

● 残りの記録。東証1部出来高は前日比3億7808万株増の18億8919万株、売買代金は同2934億円増の1兆4026億円。確かに前日比では増加しているものの、水準としては薄商い。東証1部値上がりはたったの154銘柄、値下がりは1516銘柄で「ほぼ全面安」。日経平均の日中値幅は402.63円(前場347.00円、後場192.24円)でした。

 TOPIX : 834.82 (+5.79, +0.70%)    日経平均 : 8512.27 (+138.88, +1.66%)    円ドル : 95.30  

● 米国はThanksgivingの祝日で休場。東京市場の寄付き前に発表された経済指標は、予想されたとは言えかなり悲惨な状況で、先行き不透明感は強まるばかり。ただ、実際にマーケットが始まってみると、寄付き直後に一瞬マイナスに振れる局面はあったものの、比較的安定した右肩上がり。後場中盤に高値を付けた後、スコーンと下落する局面はあったものの、最後の最後にピョンと上昇して高値圏での大引け。今日は大引けでラッセル野村関連指数のリバランスがあったし、もしかしたら月末の「お化粧買い」があったのかも知れません(可能性は薄いと思うけど)。ただ、米国にしろ、日本にしろ、ボロボロの経済指標で相場がドカンとこなかったことは、それなりに評価したいところです(含む希望的観測(^^;)。

● 日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● 業種別に今日の相場を見ると、これまでかなりボロボロに売られたセクターが買われ、逆にこれまで比較的堅調だったセクターが売られと、かなりはっきりとリターン・リバーサルの空気が流れていました。今日の業種別指数でも値上がり率上位には、不動産、商社、鉄鋼、海運などが並ぶ一方、マイナスだったのは保険、電力・ガス、小売、紙・パ、情報通信といったところ。保険などでは、ラッセル野村リバランスの影響もかなりあったと考えています。

● そういえば、今日設定の野村アセットの「野村リターン・リバーサル日本株0811」 が105億円強の設定となったことも、影響した可能性があります。もっとも、100億円のファンドが相場を動かすというのも言い過ぎかも知れないところで、週末を控えてポジションを整理したい意向が出易い日で、それが結果的にリバーサルっぽい動きになった、って方が当たっていたのかも知れません。

● 記録。東証1部出来高は前日比3億8478万株増の19億6927万株、売買代金は同2574億円増の1兆4799億円でした。出来高面はソコソコ盛り上がったようにも見えるものの、売買代金ベースでは年初来最低レベルをさまよう状態のままです。東証1部値上がりは1079銘柄、値下がりは538銘柄でほぼ昨日と同水準。今朝の日経平均SQ値を計算すると、前日比53.38円高の8426.77円(9時35分確定)。日経平均採用銘柄のVWAPから日経平均を計算すると8465.40円で、大勢としては、今日もSQ値水準で横ばい推移だったことが分かります。日経平均の日中値幅は181.56円(前場101.28円、後場111.19円)と小動き。また、市場筋推計による今朝の外資系証券寄付前売買動向は、再び売り越し(2580万株売り/2090万株買い)でした。

● そうそう、今日午後5時にモリモト(8899)が民事再生手続き開始を発表(TDNet開示)し事実上の破綻(帝国データバンク:http://www.tdb.co.jp/tosan/syosai/2843.html)。東証2部銘柄だし「ふぅ~ん」程度でしょうけど、今日、この銘柄ってストップ高買い気配で終わっています(^^;。ビ・ライフ投資法人(8984)を大和ハウス工業(1925)が子会社化すると発表した件があったからでしょうけど、まぁ、何と言いますか…(^^;。今日、モリモト株がストップ高で買えなくてホッとしている方は多いとは思いますが、大和ハウスは知ってたのだろうか?知ってても問題ありそうだし、知らなかったとしても別の問題がありそうだし…。

● 業務連絡。株券電子化に関連して、東証から 「株券電子化移行に伴う本年末の内国株券等の決済の取扱い(5日目決済)について」 とのリリースが出ています。要するに12月末は、ほぼ全銘柄が5日目決済となる予定で、月内受渡最終は12月24日(水)で、12月25日(木)取引分は1月5日(月)が決済日になるってことです。

● 関連して、12月25日(木)から12月30日(火)まで売買停止になる銘柄のリストが、東証HP内の 「株券電子化関連情報」 に掲載されています。以前から折々アップデートされているページですが、NTTやみずほFG、三井住友FGなど、かなり大きな銘柄も売買停止対象になっているので、頭に入れておいた方がよろしいかと。売買再開が2009年1月5日(月)なので、カレンダー上は、丸々1週間半ほど取引できないことになります。さらに、指数関連でも 「株券電子化実施日前後の指数の取扱いの臨時変更について」 なんてのも11月頭に出ており、何かとややこしくなりそうです(^^;。

● 今晩の米国市場は、一応、オープンしているものの、短縮取引なので実質上は連休って感じ。私がNYで勤務していた頃も、この時期は若手がボランティアで出勤しています(^^;、みたいな空気が濃厚だったのを良く覚えています。NYSE休日スケジュールでご確認を。

● 何はともあれ、良い週末を!

 TOPIX : 829.03 (+11.81, +1.45%)    日経平均 : 8373.39 (+160.17, +1.95%)    円ドル : 95.10  

● 米国株については、かなりj距離のあるところ(東京)から眺めているので、実感としての感触が薄くなってしまうものの、昨晩のように、あれだけ「これでもかぁ!」というほどの悪い経済指標が相次いだなかで、かなり上昇して終われたことは、それなりに期待感を抱いてしまうところ。CME日経平均は大証比425円高の8565円と、こちらも大幅高。ところが、日本市場がオープンしたら、「誰もおらへんやんけ…」状態(^^;。相場は上がるにも下がるにも、それなりのエネルギーが必要なんですが、今日はそのどちらもが不足していた印象で、寄付きでピョコンと跳び上がった後は、ひたすら横ばいもみあい。プラスを保ったものの、後場は薄商いのなかをジリ貧に陥る印象の方が強かったです。

● 東証1部出来高は前日比8295万株減の15億8449万株、売買代金は同1119億円減の1兆2225億円で、昨日記録した今年の最低記録(1兆3343億円)をあっさりと更新。実際、売買代金が1兆円台に乗ったのは午後2時半頃で、「ヤバイ」雰囲気と、呆れた空気が相場には漂っていたのです。物色動向を見ても、これまで売り込まれていた商社、海運、銀行、不動産などが高かった一方で、ディフェンシブ系のテレコム、電力・ガス、鉄道などは軟調。自動車はまた別の事情があって軟調だったのですが、薄商いのなかで自律反発しただけ、と言われてしまえばその通りの状況(^^;でした。

● 日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● 記録。東証1部値上がりは1026銘柄、値下がりは560銘柄。今朝の日経平均SQ値を計算すると、前日比183.22円高の8396.44円(9時22分確定)。その後、フワッと上昇する局面があったものの、日経平均採用銘柄のVWAPから日経平均を計算すると8388.47円で、SQ値とはほとんど差が無い状況。つまり、寄付いた後は、実質的には上にも下にも動かなかったことになります。日経平均の日中値幅は158.19円(前場147.44円、後場154.73円)と、昨日を下回る小動き。また、市場筋推計による今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、ホンのわずかながら買い越し(2440万株売り/2490万株買い)でした。15日ぶりの買い越しです(^^;。

● もともと、日本株固有の「魅力」というのは、「避難場所」としてのニーズはあったとしても、強く投資家を惹き付けるポジティブ要素はかなり限定的。ついこの前まで「PERから見れば割安」の論調があったものの、あれもマーケットが下方修正リスクを織り込んで推移していたので、結果的に当時は割安に見えただけ。もちろん、ほとんどの市場関係者はそんなこと百も承知だったので、当時の「割安」が修正されないまま放置されていたのが、企業業績が大きく下方修正されたことで、落着くべき水準に落着いてきたってことです。残念ながら。

● これは色々なモデルでファンドを運用する立場からすると悩ましい状況で、当時はモデル君はそんなこと意識せずに「割安なんだから買え」と言う一方で、FM諸氏は下方修正リスクを理解しているので「んなもん買えるかぇ!」と拒否。かなりの股裂き現象に苦しんだのです(^^;。10~11月の業績発表を通過して、この矛盾点はかなり解消できたんですが、いつどこでマーケットが更なる下方修正リスクを織り込みに掛かるかが不透明。そうなってくると、引き続き「リスク・リダクション」がメインテーマにならざるを得なくなってしまいます。もうすぐ12月だし、月次リバランスの方々はそろそろ方針を考えておく時期なんですけど…(^^;。

● 話題変更。指数系業務連絡。日本時間の早朝、米S&P500指数の銘柄入替が発表されています。今月17日にも2銘柄の入替え発表があったので、「またぁ?」って感じですが…(^^;。新規採用されたのはDun & Bradstreet(DNB)とRepublic Services(RSG)で、削除はLiz Claiborne(LIZ)とAllied Waste(AW)。入替えのスケジュールは2日に分かれているので、詳細はS&Pのリリースでご確認を。

● 今日は防災訓練で41階から地上まで階段で降りたので、ひざが完全に"笑って"います(^^;。明日はもっと酷くなるだろうから、出社できないかも(^^;。日頃の運動不足を反省させられた日でした(^^;。

 TOPIX : 802.69 (+20.41, +2.61%)    日経平均 : 7910.79 (+207.75, +2.70%)    円ドル : 95.00  

● 米国株安、円高、CME日経平均先物が大証比355円安、外国人売り越しと、明るい材料が見付からないなかでの寄付き。ひどい状況を想像した参加者が多かったのでしょうが、実際には寄付きの売りが一巡してからは下げ渋りの展開。前場終盤から右肩上がりの展開で、後場寄付き後にスコンと上昇し、13時20分前にはTOPIXも日経平均もプラス転換。その後、一時的にマイナス転落する局面はあったものの、最後の1時間ほどは、「ホンマかいやぁ」というほどの勢いで上昇。アレヨアレヨと呆気に取られるぐらいでした。もっとも、商いはそれほど多くなかった印象でしたが…。

● 日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。上下動の激しさとともに、そこに渦巻いた心理を想像して頂けると、より一層お楽しみになれるかと…(^^;。

● 今日の相場を振り返ってみても、特にこれと言った材料があって戻ったのでは無かった印象。ただ、最初に目立ってプラス転換したのがメガバンクだったので、シティ(C)関連のニュース、 「シティグループ、身売り含む選択肢を検討=事情筋」 (WSJ紙の翻訳記事)に反応した可能性は考えられます。ちょっと後付っぽいですけどネ(^^;。

● 一方、ファクター分析でみると、前場最初の30~40分間は、まともにファクターが効かないボロボロ状態。ところが、10時前からバリュー、グロース、リバーサルともに結構な勢いで戻し始めたのが印象的でした。後場はずっとリバーサルがギンギン状態。敢えて想像力を逞しくすると、朝から年金筋の買いが入っていたものの、最初は外国勢の売りに押された。ところが、売りが一巡してからは、フォロースルーの売りが少なかったことで買いが優勢になったって感じでしょうか(^^;。

● また、結果的に10月27日安値(終値ベースでTOPIX=746.46pt、日経平均=7162.90円)を割り込まなかったことや、GLOBEXの米株式先物がずっと堅調だったことも、心理的な援軍になったかもしれません。もちろん、この先に関しては「続くかどうか」が焦点。今日は連休控えての週末ってことで、ショート筋も一度ポジションを縮小したいニーズがあったでしょうし、そこにうまく火が付いた格好だったのかもしれません。3連休中に、この火種がどう変化するのかは、実際のところ、やってみないと分からないのです。その点で、今日の上昇が不透明感を払拭したとまでは、言い切れないと考えています。絶望の淵から希望を持てるところまで戻したことは、ちゃんと評価したいですけどネ。

● 記録。東証1部出来高は前日比3億8219万株増の24億8933万株、売買代金は同2138億円増の1兆8181億円と、週末にしては、まぁまぁの出来高。ただ、"活況"という言葉を使うほどではなかったのですが…。東証1部値上がりは1220銘柄、値下がりは412銘柄。今朝の日経平均SQ値を計算すると、前日比240.83円安の7462.21円(14時20分確定)と、かなり初っ端から売られたことが分かります。なお、保険株がいくつか寄付かなかったのですが、それ以外は9時44分までに全部寄付いています。日経平均の日中値幅は588.50円(前場203.15円、後場452.47円)とかなり大きい目。また、市場筋推計による今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、12日連続の売り越し(4270万株売り/2300万株買い)でした。

● 米ビッグ3の件。公聴会の内容は、全部を詳細に見たわけではないのですが、下品な言葉で言えば「開き直り」と「ゆすり、たかり」と大差ないように聞こえてしまいました。日本のメディアだけではなく、CNNでも見たのですが、印象はあまり大きく変わらなかったです。笑ったのは、自家用ジェットで公聴会に駆けつけた件。そりゃあ、 「米国:ビッグ3首脳、大ひんしゅく 自家用機で税金無心の旅」 (毎日新聞)となってしまいますって。セキュリティや時間の件などがあったり、米国でのコーポレート・ジェットは極端に珍しい話ではないにしても、税金での手助けをお願いする立場の行動としては、感情的にも、ちょっと疑問符が付くのは避けられません。これと比較したら、一流ホテルのバーで夜な夜な酒飲むなんて、軽いもんです(^^;。ホンマ…。

● 話題変更。金融庁から出た 「空売り規制強化案」 についても何か書こうかと思ったのですが、パブリックコメント募集中なので、とりあえず控えておきます(^^;。ただ、一言だけ書くなら、「この"案"を書いた方々は、現場を知らないんだろうなぁ~」ってこと。証券会社の機関投資家や外国人投資家セールス/セールス・トレーディングの後ろで、ほんの半場だけでも座って見学すれば、何がどうなっているのか分かるだろうのに…。現場を知らない規制強化が、建築・不動産業界にどれだけ悪影響を与えたか…。おっと、これ以上書くとアレなので…(^^;。

● 何はともあれ3連休。休み明け25日(火)は終値基準でMSCIのリバランス。27日(木)は米国市場はThanksgivingの祝日で休み。ここからクリスマスセールが本格的に始まります。この日の終値でTOPIXの月末修正(小規模)。そして、28日(金)の米国市場は開いているけど短縮取引で、米国は実質上、連休になります(欧州はThanksgivingの祝日はない)。また、この日の終値でラッセル野村のリバランス。色々ありそうな週です(^^;。良い週末&連休を!

 TOPIX : 916.65 (+37.65, +4.28%)    日経平均 : 9081.43 (+483.43, +5.81%)    円ドル : 99.00  

● 前週末の米国株式市場の地合いを引継ぎ、さらに 「中国、総額57兆円規模の景気刺激策発表 世界経済低迷に対応」 (日経)のニュースにも刺激され、朝からピョコンと飛び上がって大幅高。ただ、前日比では大幅高だったものの、ザラ場の値動きは今一つ勢いに欠けたのも正直なところ。本日の東証1部出来高は前週末比5億9309万株も減少して21億2395万株、売買代金は同5315億円減の1兆6581億円に留まり、お世辞にも活況とは言い難い状況だったし、薄い中をギャップで飛んでしまった感が強い1日でした。

● 東証33業種指数は全てプラス。海運、鉄鋼、建設機械などの銘柄群が中心的に急上昇した点を考えると、如何にも"中国関連"って感じ。中国の経済対策への期待感が手伝って、「売られ過ぎ」銘柄群が一斉に急上昇したのですが、ショート系の買戻しがかなりあったのかもしれません。いつも焦点は継続性。明日以降も続くかどうかは、本当に「神のみぞ知る」って感じです(^^;。続けば大したものですが、続かなければ不安定な相場が継続することになります。現時点では後者の可能性の方が高いと覚悟しつつ、何か変化の兆しがあるかを考えておくしかありません。

● 日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● 記録。東証1部値上がりは1409銘柄、値下がりは246銘柄。日経平均のSQ値を計算すると、前日比429.53円高の9012.53円(15時00分確定)。コムシス(1721)とクレディセゾン(8253)が最後まで寄付かなかったのですが、それ以外は9時55分までに寄付いていました。日経平均の日中値幅は394.30円(前場381.70円、後場186.35円)。日経平均のザラ場高値は前週末比523.29円高(+6.10%、14時13分)だったので、SQ値を基準に考えると、あまり大きな値動きが無かったことが分かります。また、市場筋推計による今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、売り越し(3570万株売り/3370万株買い)でした。

● 話題変更で指数ヲタク系話題。東証から 「TOPIX スタイルインデックスシリーズの試験算出開始」 とのお知らせが出ています。ついにTOPIXもスタイル・インデックスの世界に入ります。ちょっと遅かった気はしますが…(^^;。MSCIやラッセル野村など、ありとあらゆる指数にはスタイルインデックスがあるのですが、どうも「今一つ感」が付きまとうもの。東証は「バリュー、グロースの判別には、株式の割安度、成長度の投資指標として広く利用されている実績PBR(連結ベース)を基に予想PERの要素も一部加味し選定します」と説明しているのですが、これだけではイメージも掴み辛いです。何はともあれ、使いやすい指数になることを願っています。

● 今年2月に最初に発表された際のリリースは、 「TOPIXシリーズの拡充について - スタイル指数(バリュー・グロース)の導入‐」 ですが、ここに掲載されている資料は"概念"だけです。また、今年夏に 「TOPIX等のスタイル指数(バリュー指数、グロース指数)の概要について」 とのリリースが出ていますが、こちらも"概念プラスアルファ"程度。具体的な説明については、算出要綱が発表されるのを待つしか無さそうです。指数としての興味は盛り上がるものの、実際に年金基金などにベンチマーク採用されるのは、数年先の話になりそうです。その前に先物やETFなどが出てくるのでしょうね。

● 雑談。昨晩でプロ野球シーズンもようやく終了。もっとも、自分の気持ち的には大分前にシーズンは終わっていたので、それほど大きな感慨はありません(^^;。かつての阪神タイガースは、この時期に日本シリーズなど関係なしに「お家騒動」が起こっていたものです。下手すれば、シーズン後半からクリスマスの頃まで、延々と「あ~でもない、こ~でもない」が繰り返されたものです(^^;。今では考えられないことかも知れませんが…。優勝した年だったら、ちょうどクリスマス前にもハイライトを集めたDVDが発売されて…なんてペースだったのですが、今年は無しでしょうね。まぁ、来年に期待します。

 TOPIX : 879.00 (-30.30, -3.33%)    日経平均 : 8583.00 (-316.14, -3.55%)    円ドル : 97.55  

● しかしまぁ、何と言いますか、かなりえげつない乱高下の1日でした(^^;。メディアは「トヨタショック」と書きたがるでしょうし、実際、トヨタには、あちこちのアナリストから格下げ爆弾が集中し、朝からストップ安売り気配。自他共に認める"日本株式会社"の代表選手がこれだけ痛んでいるってことは、他の銘柄もアカンやろ、との連想が広がるのは避けられなかった格好で、心理的にも相場全体に大きな影響を与えたのは違いありません。朝方はこの辺の不安材料から、ズルズルと下げ幅を拡大する嫌なパターン。それでも、前場中盤に安値を付けてからは、多少戻して前場終了。

● 後場にトヨタが「意外」にもスッと寄付いた(しかも、ストップ安より上で寄った)ことが、先物でのショートカバーを誘い、加えて年金資金なのか、それなりに大型株中心に買いが入ったことで、指数は前場のドツボからあっという間に戻し、先物は一時、前日比でプラス(指数はプラスまでは行かなかった)。日経平均で600円ほども戻したのですから凄いことです。年金買い観測については、ちょうど月初のリバランス時期だし、株式のウェイトが落ちているのは誰が見ても想像できるので有り得る話。その辺の背景に加えて、先物を中心にヘッジ売りを出していた向きが踏まれた感じもありました。だから買戻しが一巡してしまうと、再び下値模索、スルスルと下落して、結局は大幅安。まだ、不安定な相場はこの先も続くと覚悟しておいた方が良さそうです。

● 下に今日の指数の動きをまとめておきました。凄い日中のスィングで、船酔いしそうでした(^^;。なお、SQ値概算はTOPIXに関しては前場終了時で計算。日経平均も同じく前場終了時で切っています。後場にトヨタが上で寄付いているので、若干のズレがありますので、為念。大部分の銘柄は10時前までに寄り付いたのですが、チャートが階段状に下がっているところは、気配が5分毎に更新された結果で、これは本当の意味での「ザラ場」ではないと考えています。なので、始値とせずにSQ値を使っています。蛇足的解説でした(^^;。

TOPIX日経平均
概算SQ値 860.86(-48.44, -5.33%, 11:00)8406.50(-492.64, -5.54%, 11:00)
高値 900.49(-8.81, -0.97%, 13:32)8868.10(-31.04, -0.35%, 13:32)
安値 851.32(-57.98, -6.38%, 09:52)8266.09(-633.05, -7.11%, 09:52)
終値 879.00(-30.30, -3.33%, 15:00)8583.00(-316.14, -3.55%, 15:00)
(概算SQ値は虎年の獅子座算出)

● 日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● 日中の値動きも激しかったのですが、今週(4日間)の値動きも激しく、TOPIXは最初の2日間で+99.79pt、後半の2日間で-87.91ptの行って来い。日経平均は2日間で+944.26円して、木・金曜日で-938.24円と究極的過ぎるほどの行って来い。この1週間は何だったんでしょう? (^^; (^^;

● 記録。東証1部出来高は前日比3億4070万株増の27億1704万株、売買代金は同1908億円増の2兆1896億円。東証1部値上がりは296銘柄、値下がりは1360銘柄。日経平均の日中値幅は602.01円(前場508.40円、後場389.15円)。なお、今日は新興市場が比較的堅調で、マザーズやJASDAQ指数はプラスでした。一握りの銘柄動向に左右されたため(マザーズはミクシィ、JASDAQはセブン銀行とか)ってのはありましたが…(^^;。一方、市場筋推計による今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、引き続き大幅売り越し(4520万株売り/2150万株買い)でした。

● 雑談的にもう少しトヨタについて。トヨタは寄付きがストップ安近くの3330円(前日比480円安)、終値は3460円(350円安)でした。前場中はストップ安売り気配だったものの、後場寄付きで少し上で寄ったちょっと珍しいパターン。営業利益予想を1兆円減額というのは、ニュース・ヘッドライン的にもかなり派手だし衝撃的。下期赤字の可能性を示唆するアナリストも数多く、初っ端から条件反射的に売られたのは仕方ない格好でした。米国で取引されているADRが大幅に下落したのは、トヨタとGMを同一視したのではないにしろ、自動車会社に対する不安感は米国の方が強かった可能性は大きかったのかも知れません。敢えて、トヨタが何を考えているのかを深読みすると、これ以上の下方修正はしたくない、ってところでしょうか。それを信じることが出来るかどうかが判断の分かれ道です(^^;。それでも営業利益ベースで6000億円も儲かるのですから、ある意味では大したものです(^^;。

● トヨタ(7203)の日中足も付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

トヨタ(7203)日中足

● 祝日のおかげで1日短い週でしたが、相場がかなり荒っぽいこともあって、そんな感じがありませんでした(^^;。何はともあれ、良い週末を!

 TOPIX : 966.91 (+56.21, +6.17%)    日経平均 : 9521.24 (+406.64, +4.46%)    円ドル : 99.70  

● 米大統領選挙については、ほぼ事前の予想通り、バラク・オバマ上院議員が勝利。昼休み頃から速報が入り始め、後場中盤にはほぼ結果が出ていた状態。全体として、マーケットはフレンドリーな空気で結果を受け止めていた様子だったものの、日本株について、直接的にどうのこうのというのではなかった感じでした。それよりも、相場全体や外部環境に落ち着きが出始めていることを認識する参加者が増加している方が、相場押し上げ要因になったと考えています。

● なんせ「極端の極端の極端の極端」を「これでもかぁ!」とばかりに織り込みに掛かった相場なので、そのうちホンの少しだけでも「極端」が抜けると、それ以外の要因が何もなくても株価は戻ります。その意味では、足元の上昇は自律反発なんでしょうけど、下げが厳しかった分だけ、反発もかなりの規模になるのが自然。指数ベースだと1日で2%も動けばかなりのモノですが、足元のたった2日間で、TOPIXは99.79pt高(+11.51%)、日経平均は944.26円高(11.01%)と、指数ベースで11%超も上昇したのです(^^;。今日はTOPIXも日経平均もモロ高値引けでした。

● 今日はTOPIXの方が勢いがあったので、TOPIXの日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● 相場環境の落ち着きについては、Libor金利が落着いてきたとか、VIX指数も落ち着きを見せつつあるとか、バルチック・ドライバルク指数 (http://www.dryships.com/index.cfm?get=report) は下げ続けているものの、その下落度合いがマシになってきたとか、全体にニュースフローを見ていても感じるところ。物色内容を見ても、まだ危なげなところはたくさんあるにしても、一方通行だけではなく、それなりに売り買いが交錯し始めていることが分かります。

● さらに、相場をファクター分析をすると、ここ5日間ほどはスペシフィック・リターン・リバーサル(SRR)がギンギンに効いており、今日はその中でも特に効いた1日でした。SRRが効くということは、売られた銘柄が買い戻され、行き過ぎた銘柄がお休みする状態が、順番に回転しているということ。これまでは、下がる銘柄はトコトンまで売られて底が全く見えない状態で、かなりの不安感を誘う要因になっていました。それが曲がりなりにも循環し始めたということは、直近では戻りが相場全体に広がっていることを示唆し、さらに色々な意味で「まともな相場」になりつつあるってこと。これまでは、SRRでも短期が中心だったのですが、この2日間ほどでは、中期から長期ゾーン(長期と言っても3ヶ月ほど)へ広がりが出始めている点も心強いところ。最大の問題は「どこまで続くか」で、これがまだ見えて来ないのが難点なんですけどネ(^^;。

● 希望を言えば、もう少し理屈が付く利益系バリューなどに物色が来てくれると有難いものの、こちらはまだかなり不安定。行きそうに見えて、逆にドカーン、という状態を繰り返しており、まだ信頼を置けるような状態ではありません(^^;。今はちょうど年金資金などが月初のリバランスを実施する時期ですが、もう少し安定するようだとこちらに「試し買い」の資金が廻ってくるのでしょうけど、まだちょっと「恐い」感じ(^^;。日々お話ししているFM諸氏の間でも、非常事態を脱出しつつあることは多くが認めながらも、この段階で「えいやぁ」と勝負を掛けるのは時期尚早って声が多い印象。これだけ傷付けば、慎重になるのは止むを得ないんでしょうし…(^^;。

● 記録。東証1部出来高は前日比6億0748万株も増加して28億6591万株、売買代金は同4250億円増の2兆3281億円。今日は比較的低位株の商いが多かったことで、株数ベースではややインフレ気味です(^^;。東証1部値上がりは1530銘柄、値下がりは151銘柄とほぼ全面高。今朝の日経平均SQ値を計算すると、前日比276.13円高の9390.73円(15時00分確定)と朝から高かったものの、これほどまで「引けピン」になるとは予想していなかった感じ。午後1時頃からスコーンと下落したところなどは、やっぱりかなりヒヤリでした(^^;。日経平均の日中値幅は304.94円(前場208.76円、後場283.05円)。また、市場筋推計による今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、買い越し(4110万株売り/4700万株買い)と、売り買いともにソコソコのフローでした。

● 話題変更。某市場筋氏からのメールで知ったのですが、今日の日経朝刊26面に公告が出ています。日本の法律に基づいたものではなく、表題は「ブリヂストン証券訴訟の件について」で、テネシー中央地区担当合衆国連邦地方裁判所ナッシュビル支部の「法廷通知」と出ています。目が痛くなりそうな公告(^^;ですが、「2000年3月30日から2000年8月31日までの間にブリヂストン株式を購入した投資家は、集団訴訟の和解案に従って和解金の支払いを受けられる可能性がある」とのこと。公告によると、一株当たり0.16米ドルの和解金を見積もっているものの、参加資格者全員が応募することはないだろうってことで、「平均分配が増額する可能性があります」と。日本のトールフリー番号も公告に掲載されているので、興味のある方はどうぞ(^^;。しかし、こんなの見ている人おらんやろけど、FMとして知らんかったでは困る場合もあるでしょうから、今日の日経をゴミ箱から出して、この公告をセーブしておきましょう(^^;。

 TOPIX : 899.37 (+69.05, +8.32%)    日経平均 : 9029.76 (+817.86, +9.96%)    円ドル : 98.55  

● 米国株式市場は最後の10分間強ほどで400ドルほども急落するなど不安定さ丸出し状態。でも、CME日経平均先物は8475円(大証比175円高)と堅調。FOMCの利下げは事前予想通りで、米国株そのものは大した反応がなかったものの、何よりも為替が落着いていてホッと一息。東京も朝から買い先行でスタートし、円が対ドルで99円台に入るなどで、株式市場はその後も上昇継続。後場に入ってアジア各国が上昇度合いを強めるのに足並みを揃えて一段高。こうなると、先物でも踏みが入るし、断続的な裁定買いを引っ掛けるしの循環で、アレヨアレヨの上昇でした。結局、TOPIXはモロの高値引け(TOPIX月末修正絡みも効いた様子)、日経平均もほぼ高値引けでした。日経平均は史上4番目の上昇率でした(日経平均プロフィル参照)。

● 日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● 今日も、少なくとも心理的に円高に一服感が出ているのが、かなり大きく効いている印象。加えて、今日も市場筋の間では「公的資金の買い」説が流れていました。実際、これだけ株式が下がると、アセットアロケーション比率を保つ観点からだけ考えても、いずれどこかで株式に買いが入って来るのは想像できます。月末を意識したのかもしれませんし、もしかしたら景気対策への"配慮"みたいなのもあったかも知れません(^^;。まぁ、この辺の詳細が明らかになることは無いでしょうけど…。

● 外国人投資家からのフローも増えている印象があるし、相場が少しずつノーマルに戻りつつある雰囲気は、市場参加者の多くが感じていることと察します。だから「買ってみようか?」が入るのです。しかし、まだ「一歩踏み外すと…」という不安感が色濃く残っているのも確かで、一喜一憂の日々は続きそうです。例えば日銀が利下げしないなどの事情で、円が再び独歩高なんてことになると、ここ数日の上昇分なんて、あっという間に吹っ飛ぶリスクはあるんです。

● テクニカル面から見ると、TOPIXも日経平均も10月27日(月)に終値ベースの安値を付けています。そこから今日の終値まで、TOPIXは210.18pt下落して、149.91pt戻しており、安値からの上昇率は20.08%。日経平均は2143.35円下落して1866.86円戻し、安値からの上昇率は26.06%と、いずれも数日間という短期間との点を考えると、凄い戻りになっています。明日、ずっこけなければ、週足ベースではかなり長い下ヒゲが出る状態になり、テクニカル的にも印象が強くなってきそうです。問題はこの戻り相場がどこまで続くか、ということ。素早く動き過ぎず、でも遅くなり過ぎず、といった神経質な対応が迫られそうです。

● 記録。東証1部出来高は前日比5474万株増の30億3587万株、売買代金は同468億円増の2兆2835億円とソコソコの水準をキープ。東証1部値上がりは1493銘柄、値下がりは176銘柄。今朝の日経平均SQ値を計算すると、前日比221.68円高の8433.58円(15時00分確定)。コマツ(6301)が最後まで寄付かなかったものの、それ以外は9時35分頃までに多くが寄付いています。日経平均の日中値幅は761.14円(前場317.64円、後場477.31円)とかなり大きく、前場値幅+後場値幅≒日中値幅からも分かるように、かなり一方通行的なトレンドデーでした。また、市場筋推計による今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、7日ぶりに買い越し(3840万株売り/4000万株買い)でした。昨日に続いて、売り買いともにかなりフローが多くなってきた印象です。

● 話題変更。今日は10月末のTOPIXコーポレートアクション(株数変更+FFW変更)の基準日でした。今回はFFW見直しが焦点。ここ数ヶ月は特にそうだったのですが、以前ならコーポレートアクション系に先回りして取引していたようなヘッジファンドが、「それどころとちゃう!」状態に陥り、先回り商いが減った印象があったのです。さらに、この9月~10月は自らの身を守るのに必死で、TOPIXのFFW変更などにうつつをぬかしている状態ではなかったのは簡単に想像可能(^^;。前回の日経平均銘柄入替えでも比較的「順」な反応だったし、今回もどうなるか注目していました。

● 一番分かり易い手段として、シミュレーションでロング/ショート・ファンドを組んでモニターしていたところ、10月20日あたりから、FFW変更ファンドはグングンと儲かる状態へと発展。他のファクター類が全く効かなかった時期だけに、FFW変更がそれこそ唯一儲かった戦略だったのです(^o^)。FFW変更を前倒しで実施したんでしょうし、今日の大引後に「決める」ことを前提に、仕込みに入っていた業者もあったと想像できます。シミュレーションの結果でしかないのですが、10月20日から今日の終値までで、このLSファンドはかなりの%単位で利益が出ていました(詳細はボカします(^^;)。ホンの2週間弱で、しかもこの相場環境を考えると凄い効き具合だったのは間違いありません。そのうち、ウン%は今日後場に発生した利益だったので、かなりのオペレーションが入っていた印象がありました。もっとも、ザラ場では午後1時半~2時頃がピークだった印象で、大引けに掛けてはダレダレ状態でしたけど…(ストップ高とザラ場引けが多かったためもある)。

● また、今日はファンディングの面から見て、対象銘柄群がかなりのウェイト減だったので、全体が買われるのは予想できていましたし、実際にTOPIXの高値引けを見ると、その影響があったのかなと…。もっとも、相場全体を見ると、それ以上の勢いが付いてしまった感じ。もちろん、今日の上昇はFFW変更が主因だったと寝惚けたことを言うつもりはありませんが、それなりの影響を与える一因だったとは考えています。なお、TOPIX月末修正があったおかげもあり、東証1部の前後場の売買代金分布はかなり歪み、前場36.98%、後場63.02%と、相当規模で後場に偏っていました。

● 業務連絡。大引後に東証から 「上場株券に係る時価総額基準の適用の停止について」 とのリリースが出ています。かなりの銘柄がこの基準に引っ掛かるところまで時価総額が下落しているのですが、ひとまずホッと一息ってところ。ただし、退場すべき銘柄も退場しなくなってしまいます。マーケットとして見た場合、良いのか悪いのか…。

 TOPIX : 784.03 (+37.57, +5.03%)    日経平均 : 7621.92 (+459.02, +6.41%)    円ドル : 95.55  

● 飲み会があって更新が遅くなりました。ほろ酔い気分で行きます(^^;。

● オーバーナイトの米国株市場は相変わらずの状態だったものの、昨日の日本株市場である程度の下落は織り込んだ状態。CME日経平均先物は大証比50円安の7110円で、昨日のイブニングで6830円まで突っ込んでいた点を考えると、こちらは逆に若干ポジティブ。しかし、市場筋推計による今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、大量の売り越し(6000万株売り/2770万株買い)で、「また大量解約売りかいなぁ~」状態。前場寄付き後に一瞬プラスになったものの、かなり神経質な展開で、前場中盤には、TOPIXで-24.93pt(-3.34%、10時17分)、日経平均で-168.00円(-2.35%、10時17分)と、かなり下押しする局面もありました。この時点で、日経平均は6994.90円と7000円割れ(26年ぶり)を記録。

● 後場に入って、為替が対ドルでも対ユーロでも円安方向に動き、市場関係者が一番気にしていた円高独歩高に一服感。GLOBEXの米株式先物が堅調だったことも加わり、一斉に押し目買いやらショートカバーに火を点けた格好。いったん上がりだすと、売り物が「消える」(^^;のは良く見掛ける風景で、今日もそんな感じでした。日経平均7000円割れという「イベント」も通過したことで、ある程度は出尽くし感というか、「もうえぇやろ」感もあったのでしょう(^^;。それやこれやで、指数は高値圏での引け。日中の値幅としては、TOPIXが8.72%、日経平均が8.82%(日中値幅は631.52円で前場が265.96円、後場が500.05円)と凄まじいスウィングでした。

● 日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● ファクター分析してみると、それほどバリューが上向いたって程ではなかったものの(セクターの方に振り分けられた印象)、低PER、低PBR組がそれなりに上昇。銀行・不動産あたりは朝から弱くて、TOPIXの方がかなりアンダーパフォーム状態だったものの、買われていた銘柄が「理屈が付き易い」銘柄群だったこともあって、機関投資家にとっては、若干呆気に取られながらも、悪い1日ではなかったと察します。市場筋の間では例によって「公的資金の買い」説も流れていたのですが、これは本当かどうかは永遠に分かりません(^^;。それっぽい臭いがするけど、買い手が良く分からない時に出てくる「説」です(^^;。昨日は「オイルマネーの売り」説が出ていたぐらいだし(ユーロ建てで見ると日本株の下落は少ないので売り易いとの理由付け)、まぁ、この辺はネタとして頭のホンの隅っこに置いておく程度でしょうか。

● これでコツンと来たかですか?まぁ、それは2~3ヶ月経過後に振り返れば分かる類のモノで、現時点で分かることはないと考えています(^^;。現在の様々な「対策」などは、基本的に止血措置で、まだ治療の段階ではないのです。まず止血してから治療して、そして傷口が直っていくという過程を経る必要があります。まだ集中治療室で止血措置の真っ最中なのに、「コツン」はないでっしゃろ…(^^;。そんなところで全力疾走を試みるのは無理だし、やはり時間を掛けて治療し、体力の回復を図るしかないと考えています。もちろん、万能特効薬があれば、それに越したことは無いのですが…。

● 残りの記録。東証1部出来高は前日比7026万株増の31億6580万株、売買代金は逆に同606億円減の2兆1718億円。出来高面では30億株超え2日連続だったのですが、ザラ場を見ていると英語でいう「choppy」って感じは否定できませんでした。東証1部値上がりは1356銘柄、値下がりは300銘柄。今朝の日経平均SQ値を計算すると、前日比0.32円高の7163.22円(12時39分確定)と静か。三井住友FG(8316)が最後まで寄付かなかったものの、それ以外は全て9時20分台に寄付いていました。

● 雑談。今朝のニッカンスポーツに、 「ジェイコム男、株大暴落でも25億円の儲け」 との記事(^^;。記事が正しいとすると、年初来で10%超のプラス。日本株中心でこれは凄いことでっせ。しかも、100万円とか200万円に対する10%と違って、約200億円弱という巨額に対しての10%超ってところが凄いのです。そこら中の「プロ」と呼ばれる連中をほとんどぶっ飛ばしていることになります。個人投資家の強みをフルに生かしていると思うし、もしB・N・F氏がヘッジファンドでも始めるなんて言い出そうものなら、あっという間に数百億円が集まるでしょうネ(^^;。もっとも、彼は他人資産の運用には興味がない様子だし、他人資産の運用だとスタイルが変わってしまうリスクがあるのですけどネ…。それにしても、やっぱり凄いっす。

 TOPIX : 956.64 (+29.27, +3.16%)    日経平均 : 9306.25 (+300.66, +3.34%)    円ドル : 101.45  

● 米国株高に反応したのはそうでしょうが、それ以上に大きかったように感じるのは、「そろそろ落着いてきた」という心理的要素。主に海外投資家による問答無用の「現金化」により、結果的に、株価が極端なケース(破綻や恐慌)までも想定した水準まで売り込まれていたのは、多くの市場参加者が認識しているハズ。少しでも「さすがにそれはないやろ」の気持ちを持てるようになると、その行き過ぎたリスクの織り込み部分は戻すことになり、それだけでもかなりのラリーになるのは簡単に想定できるところ。もちろん、これで全てが終わったワケではないのは承知の上で、先回り的な動きが出始めた可能性はあります。昨日も書いたように、そろそろ「金融危機」ネタに飽きてきましたしネ(^^;。問題は、どこまで続くかなんです…。

● まだ不透明感も色濃く残るなかでの上昇相場だけに、市場に警戒感もそれなりにあったのは明らか。前場から後場中盤までジリ貧だった点もその一つ。今朝の日経平均SQ値は、前日比292.38円高の9297.97円(9時37分確定)で、初っ端からそれなりの買いが先行したことが分かります。その後、TOPIXは9時32分にザラ場高値(+34.51pt、+3.72%)、日経平均も同じく9時32分にザラ場高値(+352.92円、+3.92%)を付け、その後は後場前半に掛けてジリ貧の伸び悩み。TOPIXは前場にザラ場安値が付いているものの、日経平均は13時23分に安値を付けど、かなりどよぉ~んとした雰囲気でした。ただ、その後は一転してきれいな右肩上がりとなり、結局、日中足は「V」字型。ジリ貧を警戒感と受け止めた方が良いのか、大引けに掛けての戻りを力強いと受け取った方が良いのか、どちらが優位とも判断し難い相場でした(^^;。

● 日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● 物色動向としては、今日は比較的理屈が通る相場。これまでバカスカ売り込まれた外需関連銘柄が一斉に反発。資源系にしても、コモディティー市場の売り一巡感を支えに上昇。ファクター分析をしても、割安感のある銘柄が買われて、バリューがソコソコ、グロースもまぁまぁ、リバーサルがかなり効いて、機関投資家FMの皆さんにとっては、それなりにホッと一息付ける相場だったと察します。問題はこの状態が続くかどうか、ということ。今日の出来高などを見ても、「今一つ」感は避けられない状態です。商いの盛り上がりが欠けるのは、これまでの下落が急だっただけに、戻り売りを考えている向きにしても、この水準ではあまり大きな売りが出てこないのです。そうやこうやで、指数ベースで3%超もの大幅な上昇だった割には、売り買い交錯というほどの勢いは感じられない相場でした。これは東京だけの話ではなく、アジア各国の市場でも、似たような感じだったみたいです。

● 記録。東証1部出来高は前日比1億3284万株減の20億8358万株、売買代金は同64億円減の1兆8824億円と今一つ盛り上がりに欠ける水準。東証1部値上がりは1257銘柄、値下がりは393銘柄。日経平均の日中値幅は223.10円(前場221.77円、後場172.81円)で、市場筋推計による今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向 は、買い越し(2320万株売り/3110万株買い)でした。

● 雑談。私にとっての今年のプロ野球シーズンは昨晩で終了。オリンピック以降の試合で良く見た風景が繰り返された印象でした。あれだけチャンスに打てなかったら、いくらピッチャーが抑えていても難しい、ってことでしょう。でも、岩田投手の投げっぷりは見ごたえがあったし、何か来年に繋がるものを魅せてくれた印象でした。これで、スカパーのJ-Sportsを解約し、パックもチャンネルを組み変える作業に入ります。来年3月か4月には、また元に戻しますけど…(^^;。スカパーのおかげで、サンテレビが入らない土地でも心置きなく生中継が見れるのは、それなりに凄いことです。ここでスカパーにお願いしたいのは、プロ野球パックだけでなく、球団別の組み合わせパック考慮して欲しいこと。「阪神タイガースパック」があれば、結構、全国的な販売が期待できると思いますよ!

● 雑談その二。興味深い記事を発見。 「かぶあがりひょうたん御守:八戸・蕪嶋神社のお守りが人気」 (毎日新聞)、 「株価が上がりますよう…八戸・蕪嶋神社のお守り人気が急上昇」 (読売新聞)とか…(^^;。青森県八戸市ですか。土地勘がないので位置的に良く分からないところがあるのですが、 Googleマップではこちら からどうぞ。今週末にでも行く??

 TOPIX : 955.51 (-0.79, -0.08%)    日経平均 : 9547.47 (+99.90, +1.06%)    円ドル : 101.70  

● 米国株式市場の動向に振り回されるのは仕方ないとしても、それでも大型株が1日で1割上がったり下がったりすると、さすがに「手が出せない」ムードは強くなるし、まだ"非常時"との認識からも抜けられません。今日も米国株軟調(急騰後の軟調引け)、CME日経平均先物軟調(大証比245円安)を受けて軟調にスタート。その後は、1日の大部分を水面下でもみあう展開。ところが、午後2時半頃から急にスルスルと急速な戻し。主力銘柄中心に大口買いがドカン、ドカンと入ってきたことで、先物が走り、裁定買いが追い掛けて、現物も走るといった状態。市場筋の間では、「公的年金資金の買い」との思惑が飛び交っていましたが、本当かどうかは、いつも通り、分かりません(^^;。TOPIXは大引け間際に一時プラス転換したものの、最後はチョビマイナス。日経平均は1%超のプラスで終了。

● 今日は日経平均とTOPIXの日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。グラフの形は当然、似通っているのですが、若干、レベルに違いがありました。

日経平均 日中足
TOPIX 日中足

● 暴力的な売りが収まってきたのは、外資系証券寄付前売買動向を見ても感じるところだし、マーケットにも多少は落着きも見られるようになって来ました。しかし、今日、買われていたセクターは、医薬品、電力・ガス、食品、テレコムと並び、誰がどう見てもディフェンシブが買われている状況。しかも、この辺の銘柄は5%超もの上昇を記録するなど、普通の相場よりもはるかに値動きが激しかったのが特徴的。逆に売られていたのは、鉄鋼、海運、資源系など。銀行もかなりまだら模様でした。これだけを見ても、警戒感が薄らいだというよりも、この戻り局面(というには情けないけど)を利用して、よりディフェンシブなポジションに組み替えている向きがかなり多いように感じてしまいました。もし金融危機第1幕が終わったと仮定しても、次はありとあらゆる企業業績や経済指標が悪化する第2幕が待ち構えているんでしょうし…。

● 記録。東証1部出来高は前日比1億2933万株増の25億1233万株、売買代金は同4217億円増の2兆3426億円。東証1部値上がりは883銘柄、値下がりは756銘柄とほぼチャラ。今朝の日経平均SQ値を計算すると、前日比106.85円安の9340.72円(9時36分確定)。日経平均の日中値幅は331.81円(前場176.62円、後場331.81円)。前場から後場中盤までは基本的にもみあいで、後場最後の30分に値幅が出ています。また、市場筋推計による今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、今日も大幅な買い越し(2190万株売り/4580万株買い)でした。

● 話題変更。VIX指数(CBOE SPX Volatility Index)を見ると、さすがに一昨日は大幅に下落し、昨日はほぼ横ばいになっているものの、まだ歴史的な高水準で推移。振り返ってみれば、ここ2年間ほどのピークが31程度だったところ、この水準を超えたのが9月17日。リーマン・ブラザーズ破綻してAIGが公的管理下に置かれたその時。その辺でもみ合うかと見えて、ズコーンと上抜けたのが9月29日、金融安定化法案否決の日でした。日本時間に引き直すと、これを見てリアクション的に行動したとして、翌日9月30日の終値まで待って売ったとしても、TOPIXで1087.41pt、日経平均で11259.86円だったのです。今の水準よりは、かなり上だったのです。もちろんこれは「たられば」の典型ですけどネ…(^^;。

● 参考までにVIXのチャートを付けておきます(データはBloomberg、グラフ加工は「虎年の獅子座」)。グラフをご覧頂くと、如何に今回の「金融危機」が異常な事態だったかが良く分かります。

 TOPIX : 899.01 (-78.60, -8.04%)    日経平均 : 9203.32 (-952.58, -9.38%)    円ドル : 100.35  

● 急落する相場にも、ある程度は見慣れてきた感があるものの、やっぱり非常事態。TOPIXは手元に記録が無かったので、東証に直接聞いてみたのですが、今日の下落率は開所以来第3位の下落率(指数は遡って計算されている)。日経平均も歴代第3位の下落率、下落幅では18位でした(日経平均プロフィル)。如何に今日の下落がひどく、歴史に残る非常事態だったかが分かります。ちなみに、歴代第1位はTOPIXも日経平均も、ブラックマンデー(1987年10月20日、TOPIX=-14.62%、日経平均=-14.90%)で、第2位はスターリンショック(1953年3月5日、TOPIX=-8.75%、日経平均=-10.00%)です。

● 昨日は一時的にしろ下げ止まりそうな雰囲気があったのに、オーバーナイトで米国株式がドカンと来てしまうと、また打つ手なし状態。午後はGLOBEXの米先物はプラスになったりしていたものの、相場はそれを完全無視(これを書いている時点では、GLOBEXもかなり安い)。急速な「リスク資産現金化」の流れが止まるどころか、加速していた感がありました。午後2時過ぎには、板薄のなかをスルスルと戻す局面があったものの、そこで円ドルが100円突破。これで、株式も見事な返り討ち状態になってしまい、その後は、スコーン、スコーンと買物薄のなかを一段安。主力銘柄が軒並み10%もの下落率を記録するなかで指数も暴落。ほぼ安値圏で取引を終了しています。現物が引けた後の10分間で先物は一段と売られ、最近見たことが無いほどの逆ザヤ。今晩の米国株が立ち直らなければ、現物が下落する格好で先物に追い付くのでしょう。

● 今日は、日経平均と日経平均先物(12月限)の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。全体に戻り局面がほとんど無かった点と、先物が最後の10分間で売られてしまった様子をご覧頂ければと…。

日経平均 日中足
日経平均先物(12月限) 日中足

● TOPIXも日経平均も5日続落。この5日間で、TOPIXは-202.12pt(-18.36%)、日経平均は-2164.94円(-19.04%)というトンでもない下落を記録しています。まさに、超音速で落ちてくるナイフ状態で、これを怪我せずに素手で受け止めることの出来る人は限りなくゼロに近い状態。多くは遠巻きに見守るのが精一杯で、勇気のある向きでも、地面に落ちて跳ね返るところで掴みに行こうと考えているハズ。一方で、解約に直面しているファンドや、色々な事情で資金繰りが悪化している向きは、「とにかく現金化」の動きを加速させます。値段など関係なく、とにかく現金化することが最優先になっているなかでは、買い指値のあるところに売りをぶつけるしかなく、文字通りの投げ売りをせざるを得なくなっています。買い手不足は深刻で、現金化を急ぐ向きだけが目立つ悲惨な地合いでした。

● この水準まで下がってくると、さすがに公的資金や国内年金資金が買いを入れる可能性が出てきます。もちろん、相場観での買いではなく、あらかじめ定められた資産運用比率を保つためです。つまり、足元で債券が上昇して株式が下がっていることから、「債券比率が高くなり過ぎ/株式比率が低くなり過ぎ」といった状況が発生すれば、債券を売って株式を買う必要がある、ということ。もっとも、実際に現場で運用しているFM諸氏に"強気筋"なんて居ようハズもなく(^^;、もし資産配分比率をキープする目的で株式を買うにしても、淡々と執行されるのでしょう。既に実際に買いが入っている可能性も十分にあるものの、ここ数日は、あまりに売り圧力が強過ぎて、その姿が全然見えません(^^;。

● 売りの主体はヘッジファンドや海外からの投信など、外国人投資家が主だったところでしょうけど、国内からも売りが出てきているのも感じました。FM諸氏からすると、自分が持っている銘柄ばかりが売られているとの心境だと推察します。つまり「理屈が付く銘柄」ほど売られているのが現状。同じような考え方をして、同じように銘柄選択をして、同じように保有されている銘柄群がバカスカと売られているのです。今のマーケットでは、独立した考え方をする向き(主に個人投資家)が少なくなっていることを、改めて感じさせられている格好です。「リスク・リダクション」と「現金化」の流れがどこで止まるのか?相場が落ち着きを取り戻すのがいつになるのか?傷の深さがエグイだけに、落着いてもすぐに資金が戻ってくる状態にならない覚悟は必要です。その上で、タイミングです。この言葉、毎日書いている気がするんですが(^^;、なかなか見えてきません。

● 個別銘柄の値動きなどは、他のマーケットレポートを参照頂くとして(^^;、記録に行きましょう。東証1部出来高は前日比1億0728万株減の28億5785万株、売買代金は同1054億円減の2兆4217億円。これだけ指数が動いたのに、出来高も売買代金も前日比で増加しなかったというのは、買い指値にぶつける売りが圧倒的だったことを物語っています。つまり、売り買いが交錯したのではなく、単に「買いが売られた」状態で、しかも下値まで売り叩いてきたので指数の下落が厳しかった、と読み取れるのです。東証1部値上がりはたったの44銘柄、値下がりは1649銘柄に達し、間違いなく「全面安」。

● 今朝の日経平均SQ値を計算すると、前日比335.79円安の9820.11円(9時24分確定)。この時点でも「厳しいなぁ~」と考えていたものの、終わってみれば「寄付きで全部売れば良かった」状態でした(T_T)。ザラ場でもフォロースルーの売りが、かなり多かったことも物語っています。日経平均の日中値幅は851.83円(前場324.78円、後場561.40円)と非常に大きく、前後場の値幅を足せばほとんど日中値幅になるというのは、日中ほとんど戻りらしい戻りがなくて下げ続けたこと。前後場の売買代金分布を見ると、前場が38.59%に対して後場が61.41%と、この点からも、後場の下げが予想以上だったことをうかがわせる数字です。なお、市場筋推計による今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、引き続き売り越し(3110万株売り/2710万株買い)でした。

● 余談ですが、今日の下落でトヨタ自動車(7203)がTOPIXウェイト第1位を三菱UFJFG(8306)に明け渡しました。手元の計算ですが、三菱UFJ FGのTOPIXウェイトは3.85%、トヨタが3.65%。これがいつ以来というのは調べてないので不明ですが、今回の下落を象徴しているような気がします。なお、TOPIXウェイト上位5銘柄は順番に、三菱UFJ FG、トヨタ自動車、三井住友FG(8316)、みずほFG(8411)、NTT(9432)です。

● 最後にもう一つ。昨夕発表されたFFW見直しやTOPIXニューインデックス変更についても書きたかったのですが、この嵐の中では…(^^;。東証HP内の 「浮動株比率」 、及び、 「TOPIX Core30等株価指数の構成銘柄の定期選定について」 をご参照ください。

 TOPIX : 977.61 (-21.44, -2.15%)    日経平均 : 10155.90 (-317.19, -3.03%)    円ドル : 102.95  

● 世界的な株式急落は世界を一周。おまけに急激な円高となると、もう打つ手なし状態の寄付。昨日、一足先に「やっちゃった」東京だったものの、寄付きから「寄付かない銘柄ばかり」の状態で指数はスルスルと下落。9時16分にはザラ場としては2003年12月11日以来の1万円割れ。東京市場で売買の6割を占める外国人投資家が一斉に市場から逃げ出さざるを得ない状況に陥り、買い手不足が深刻化。ここまで外国人におんぶにだっこで、国内の投資家を育てる努力を怠ってきたツケが一気に噴出している感もありました。

● 今朝の日経平均SQ値を計算すると、前日比443.94円安(!)の10029.15円(9時45分確定)。シャープ(6753)が最後まで寄付かなかったものの、多くの銘柄は9時30分頃までに寄付きました。9時半前に安値を付けた後は、さすがに打診買いが入り始め指数は切り返し。「日経平均1万円割れ」というイベントも達成したし、円ドルも東京時間前場中頃からはジワジワと円安方向に動き、GLOBEXの米先物も午後は堅調。オーストラリアの利下げもアジア株式市場全体に好影響を与えた模様。安値からはかなり切り返した点は評価出来るものの、ザラ場高値から大引けに掛けてはかなり押すなど、傷口はそれなりに深かったです。

● 日経平均の日中足も付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● また、後日のために、今日の指数の動き(高安)を整理して抜き出しておきます。今日は売り気配が多くて指数の「寄付」にあまり意味がないので、SQ値を使っています。また、TOPIXのSQ値は前場引け段階での概算値です。前引けの段階で寄付いていない銘柄については、TOPIX計算と同じ方法で定められた順位の株価を使って計算しています。為念。

TOPIX日経平均
指数値前日比前比率時刻 指数値前日比前比率時刻
SQ値952.89-46.16-4.62%11:00 10029.15-443.94-4.24%9:45
高値991.89-7.16-0.72%13:15 10363.14-109.95-1.05%13:05
安値944.37-54.68-5.47%9:26 9916.21-556.88-5.32%9:23
終値977.61-21.44-2.15%15:00 10155.90-317.19-3.03%15:00
(SQ値は概算、計算は「虎年の獅子座」)

● 業種別に見ると、紙・パは朝方から堅調だったし、午後からは不動産、銀行など、そして下落の象徴的銘柄だったコマツ(6301)やJFE(5411)がプラスに転じたのも印象的。まぁ、これだけ短期間に主力銘柄が急落する局面と、さすがにリバーサル狙いの買いが入ってきます。普段は1%も動くことが無い主力銘柄が、あっという間に5%とか10%とか急落したのですから、「今日の下落の半分戻ったとしても、5%も取れるんやで」派が打診買いを入れたのは良く理解できます。ただ、今回の下落の背景には、東京市場で売買の6割を占める外国人投資家が、一斉に「リスク資産圧縮、現金化」に走らざるを得なかったことが大きな要因になっています。そりゃあ、世界景気がどうのこうのも大きな要因でしょうけど、足元で需給的な要因が大きく働いているのは違いないところ。だからPERやPBRなどが効かないし、ファクターも効かないし、ファンダメンタルズが効かない相場が続いているのです。となると、「この需給要因が収まれば…」と考えるのは当然。今日、それが最終局面かって?正直、何とも言えません。

● この世界でキャピタルゲインで儲けるには、自分が買った後に誰かが買ってくれないと無理なんです。日本株市場で売買の6割を占めていた外国人は、たとえ生き残っていたとしても、しばらくリハビリが必要。個人投資家に望みを掛けるにしても、今後、景気悪化の数字がドンドン出てくるのが見えるだけに、積極的なブームを想定するのは無理。つまり、「次の買い手」がなかなか見えてこないなかでは、熱が冷めると「もう少し先で、えぇか…」といった様子見ムードが広がるのも無理はないのです。

● ここまで主力株がボロボロに売られた後は、私個人の考え方としては、銘柄選択よりもタイミングが重要。アナリスト諸氏やファンダメンタル派のFM諸氏が聞いたら目を剥くかもしれませんが(^^;、タイミングが当たってさえいれば銘柄が多少外れてもそれなりに儲かります。でも、銘柄がドンピシャで当たっていても、タイミングが間違っていたら、結果的には儲かりません。で、そのタイミングが一番難しいのです。誰かタイミングが見通せる方、教えてください! (^^; (^^;

● 記録。東証1部出来高は前日比3億9818万株増の29億6513万株、売買代金は同1507億円増の2兆5271億円と、最近の水準としては、まぁ活況。ただし、出来高から見たほど売買代金は伸びなかった印象です。一方、日経平均先物は掛け値なしに「活況」で、日経平均先物当限の出来高が25万枚を超えた(イブニングを除いて259,758枚)のは、本当に久しぶりでした。東証1部値上がりは315銘柄、値下がりは1356銘柄。日経平均の日中値幅は446.93円(前場412.33円、後場207.24円)と、2日連続でかなり大きく動きました。また、市場筋推計による今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、大幅な売り越し(4480万株売り/2650万株買い)でした。

● 最後に雑談。こういう状況になったとき、特に政治家の先生方は「大丈夫」とか「万全の…」といった発言が多くなります。気持ちは分からないでもないのですが、それを真に受ける向きがどれだけいるのやら…。信頼感の裏打ちがゼロに近い政治家が、下手に「大丈夫です」を繰り返すなら「ホンマはヤバイんや…」と考える方が普通でしょ(^^;。金融機関にとっても、一般の企業にとっても、それは同じで、最初の1回ぐらいはともかく、「大丈夫だ」とうるさいぐらい繰り返されれば、繰り返されるほど疑心暗鬼になって不要なストレスを引き起こすのです。先生方、分かってます?

 TOPIX : 999.05 (-48.92, -4.67%)    日経平均 : 10473.09 (-465.05, -4.25%)    円ドル : 103.35  

● ある程度軟調な相場は予想していたにしても、「こんなに下がる材料あったっけ?」→「知らんところで、とても悪いことが進んでいるに違いない」→「買いなんてとんでもない」→「売れるモノは売っておこう」→「とにかくポジションを減らそう」…という心理状態に陥る下落。売られ方を見ていても、"戻りを売る"なんて悠長な雰囲気はなく、「とにかく現金化が最優先」との空気。つまり、換金売りがかなり出ていた様子。後場寄付後に先物主導で戻る一瞬はあったものの、その後、急速な円高進行(対ドルでも対ユーロでも)もあって一段安。TOPIXは2003年12月18日以来、約4年10ヶ月ぶりの1000ポイント割れに落ち込んでしまいました。三桁でっせ!ホンマ…。前週末の米TARP(金融安定化法案)の可決も、材料になりませんでした。

● 日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● これだけ全面安・大幅安になってしまうと、もうあまり書くことがないというか、書く気力が沸いて来ません…(T_T)。きれいに聞こえるのは、「世界的な景気減速(失速)懸念を嫌気して…」とか、「世界的な信用収縮が引き起こす景気減速懸念」ってところでしょうが、それも空しくなってしまいます。どこかの"相場解説"はどうせ、「先物に仕掛け的な売りが…」とか書くでしょうけど、相場の近くで見ていると、先物が悪いとかって次元の話ではなく、現物市場に押し寄せる大規模なの実弾売り(撤退売り、現金化売り)と、逆に情けない程の買い手不足が全てって感じでした。そんな環境下では、少しでも戻る局面があったらすかさずヘッジ売りが出てしまうし、そのヘッジ売りを止めろとは誰も言えません…。

● ヘッジファンドだけでなく、ありとあらゆる投資家による「リスク資産現金化」の流れば、まだ収まりそうにないのが正直なところ。この1~2週間ほどは、WSJ紙でもヘッジファンドの解約が相場押し下げ圧力になっていると指摘する記事が急速に増加している印象があるし、実際に業界内でも、解約の話だけでなく、ヘッジファンド閉鎖の話、はたまた解約に備えてポジションを現金化する動き、FoHFsへの資金繰りプレッシャーなど、もう珍しくなくなってしまいました。解約停止のファンドが増加していることで、余計に「まとも」なファンドに解約プレッシャーが掛かる悪循環。色々なヘッジファンド指数の9月速報値を見ると、8月に次いでかなり悲惨なものが出始めています。速報値なので、今後、修正される可能性は大きいとしても、良い方に修正されるよりも悪い方に修正されるのではないか、と考えるのは避けられません。

● 最初はロング・ショート系のアンワインドが多かったので、指数ベースではプラス/マイナス打ち消しあっていたのでしょうけど、先月末から10月に入ったところでは、明らかにロング・オンリー系の売りが増加しているようで、これが指数を強く押し下げる要因になっています。ちょうど国内年金資金も、月次のデータが届いて今週が月次リバランスの時期。こんな相場が続いている状況では、常識的に考えて、リスクを落とす以外の選択肢はかなり困難。そして、皆がリスクを落としに掛かっているなかで、一人だけリスクを増加させるのはもっと困難です。結果的に、リスクテイクする資金が極端に細り、買い手が非常に乏しくて市場全体の流動性が落ち、実際に出ている金額以上に価格下落が厳しい状態になっています。通常なら「戻り局面を待って売る」となるんでしょうが、換金売りは現金化が最優先。つまり、ビッドにぶつけて売るしかないのです。いずれどこかで冷静さを取り戻す局面は来るのでしょうが、現時点ではそのタイミングはなかなか見えてきません。

● 記録。東証1部出来高は前週末比2億2129万株増の25億6695万株、売買代金は同460億円増の2兆3764億円でした。出来高面では結構増加していたものの、売買代金はほぼ同水準。相場の値動きが大きかった割には商いが膨らまず、下値を売ってきた様子が分かります。東証1部値上がりはたったの95銘柄、値下がりは1594銘柄に達し、「全面安」の展開。今日は新興市場もかなり悲壮感があり、なかでも東証マザーズは-9.86%、大証ヘラクレスは-8.97%と大幅な下落。東証1部大型株が大きく売られる日は、往々にして、中小型株はビッドがないので売ろうにも売れず、まともな株価が付かないことで、結果的に下げてないように見えることが多いのですが、今日の換金売りはそんなこと関係なしに下値を叩き売ったってことかもしれません。ファンド筋だけではない売りがあったのでしょう。

● 今朝の日経平均SQ値を計算すると、前週末比159.41円安の10778.73円(9時26分確定)と、それほど安くは無かったのです。つまり、ザラ場のフォロースルーの売りが多かったったことになります。なお、TOPIXはザラ場で992.15pt(-55.81pt、-5.33%、13時56分)まで突っ込み、日経平均は10374.38円(-563.76円、-5.15%、13時57分)まで突っ込んでいます。日経平均の日中値幅は465.12円(前場301.17円、後場271.50円)とかなり大きく動いています(ズルズルと下落した)。また、市場筋推計による今朝の「非公式」外資系証券寄付前売買動向は、小幅ながら引き続き売り越し(3530万株売り/3320万株買い)でした。

● 大引後に開示された先物の手口も少し。日経平均先物で売り手は、UBSが3591枚売り越し、バークレイズが1840枚売り越し、三菱UFJが1162枚売り越し、みずほが買い手口不明の5073枚売りなど。買いはニューエッジが4103枚買い越し、野村が1703枚買い越し、GSが1513枚買い越し、JPMが1487枚買い越し、MLが売り手口不明の4285枚買いなど。TOPIX先物では、売りはMSが1326枚売り越し、買いはCSが2350枚買い越し、GSが2100枚買い越しなどでした。これだけで何が分かるかといえば、多分、あまり何も分かりませんけど、最近はCTA系は先物「だけ」見ると買い越しが多い様子です(^^;。

● GLOBEXは結構安く推移している(-2.5%程度)し、これを書いている時点の欧州株も、軒並み5%超の下落。今晩の米国市場が自ら立て直さないと連鎖を止めるのが難しくなりそうです…(-_-;)。

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