このマーケットコメントは、資産運用を職業とする国内外の機関投資家顧客向けに書いている落書き帳です。少し違った視点から相場を眺めている一人の声としてお楽しみ下さい!

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● 前回からの続きです。東証arrowheadが来年1月4日の大発会から稼動することにより、売買制度にも色々な変更が予定されています。前回は制限値幅と更新値幅の変更について書いたので、今回は呼値の単位(刻み)変更について書きます。なお、前回のアップはこちらからどうぞ。

● 早速ですけど、前回と同様に、新旧対照表を作ってみましたのでご覧下さい。

株価 新・呼値単位 現行呼値単位
1 2,000円以下 15 bps 15 bps
2,000 3,000円以下 13 bps 517 bps
3,000 5,000円以下 510 bps 1020 bps
5,000 30,000円以下 103 bps 103 bps
30,000 50,000円以下 5010 bps 5010 bps
50,000 300,000円以下 1003 bps 1003 bps
300,000 500,000円以下 50010 bps 1,00020 bps
500,000 3,000,000円以下 1,0003 bps 1,0003 bps
3,000,000 5,000,000円以下 5,00010 bps 10,00020 bps
5,000,000 20,000,000円以下 10,0005 bps 10,0005 bps
20,000,000 30,000,000円以下 10,0003 bps 50,00017 bps
30,000,000 50,000,000円以下 50,00010 bps 100,00020 bps
50,000,000   100,000N/A 100,000N/A
注:bps=株価レンジ上限に対するティックサイズ(ベーシスポイント)
(出所:東京証券取引所HP、作成:虎年の獅子座)

● こちらもほぼ一目瞭然ですけど、ティックサイズがかなり減少していることが分かります。また、現在の呼値の刻みだと、3 bpsだったのが、次の基準では突然の20 bpsといった不具合があったのを、今回の改訂でかなりなだらかに修正していることも分かります。最大でティックサイズが10bpsというのは、何とか許容しなくちゃあいけない線でしょう。もっと早く手を付けるべきところだったのでしょうけど、ひとまず、妙な不都合が減るのは良い事です。

● ティックサイズが小さくなるということは、それだけマーケットインパクトが小さくなる可能性が出てくるわけで、投資家にとっては、間違いなく良い話です。また、ティックサイズが小さくなると、例えば2000円チョイの値段の株だったとすると、これまで5円刻みで値が付いていたものが、今後は1円刻みで値が付くことになるので、一値あたりに堆積する注文量は減ることが考えられます(前後に増えた値段に分散される)。そのため、上下5本値などをパッとみるだけだと、板が薄くなった印象があるかもしれません。ただ、これは値段の刻みが増加したから発生するもので、これまでも1000円超のところの刻みが1円になった時と同じで、最初は戸惑ったにしても、最終的に慣れてしまえば、逆に流動性が改善してインパクトが減少する効果を感じることが出来ると予想しています。VWAPトレーディングでも、ティックサイズに泣かされて、分厚い板で順番待ちで悶々としていたのは、多少はマシになるんでしょうかね。しかし、東証arrowheadの約定速度を考えると、「バババババッ・・・」と一気に1円刻みの値が付くんでしょうネ。ちょっと見てみたいような怖いような…(^^;。

● そうそう、前回同様に蛇足だとは思いますけど、もし万が一、東証arrowheadについて、まだ詳しくご存知ない方がいらっしゃいましたら、東証HP内に 『arrowheadスクエア』 という「まとめページ」があります。そちらもご参照を!

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● 東証arrowheadが来年1月4日の大発会から稼動することにより、売買制度にも色々な変更が予定されています。売買システムが新調されることで、ITやシステム関係の方々は、テストや何やらで大変な年末・年始になると思います(^^;。ご苦労さまです。で、こちらはこちらで、実際の売買に関連する色々な変更について、復習と備忘録のために、書き記しておくことにします。全体の印象として、今回の修正では、あちこちに存在していた歪みを取り除いており、リセットするには妥当な変更って感じです。

● これらの変更点については、既に発表済みのものばかりですんで、全て東証HPで確認できます。細かい変更点は色々とあるんですが、実際に売買する方々にとって、一番影響が大きいのが、制限・更新値幅と呼値の単位変更だと思います。その中で、今回は制限値幅と更新値幅の変更について書いておきます。そして、第2回目で呼値の単位変更(刻み変更)について書きます。

● これらの件については、11月5日に東証から発表されている 『arrowhead稼働時における売買制度等の見直しに伴う業務規程等の一部改正について』 (PDFファイル4ページ目)に明記されています。このリリースにも変更される部分は掲載されているのですが、新旧対照表を作った方がわかりやすいかなと考えて、ちょっと挑戦してみました。皆さんもデータを適当に組み合わせて、使い易い部分を抜き出してスクリーンの横にでも貼っておいてください(^^;。

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株価 2010年1月4日以降適用 現状(2008年7月22日~)
制限値幅 更新値幅 制限値幅 更新値幅
1円以上 100円未満 3030% 517% 3030% 517%
100円以上 200円未満 5025% 510% 5025% 510%
200円以上 500円未満 8016% 810% 8016% 56%
500円以上 700円未満 10014% 1010% 10014% 1010%
700円以上 1,000円未満 15015% 1510% 10010% 1010%
1,000円以上 1,500円未満 30020% 3010% 20013% 2010%
1,500円以上 2,000円未満 40020% 4010% 30015% 3010%
2,000円以上 3,000円未満 50017% 5010% 40013% 4010%
3,000円以上 5,000円未満 70014% 7010% 50010% 5010%
5,000円以上 7,000円未満 1,00014% 10010% 1,00014% 10010%
7,000円以上 10,000円未満 1,50015% 15010% 1,00010% 10010%
10,000円以上 15,000円未満 3,00020% 30010% 2,00013% 20010%
15,000円以上 20,000円未満 4,00020% 40010% 2,00010% 20010%
20,000円以上 30,000円未満 5,00017% 50010% 3,00010% 30010%
30,000円以上 50,000円未満 7,00014% 70010% 4,0008% 40010%
50,000円以上 70,000円未満 10,00014% 1,00010% 5,0007% 50010%
70,000円以上 100,000円未満 15,00015% 1,50010% 10,00010% 1,00010%
100,000円以上 150,000円未満 30,00020% 3,00010% 20,00013% 2,00010%
150,000円以上 200,000円未満 40,00020% 4,00010% 30,00015% 3,00010%
200,000円以上 300,000円未満 50,00017% 5,00010% 40,00013% 4,00010%
300,000円以上 500,000円未満 70,00014% 7,00010% 50,00010% 5,00010%
500,000円以上 700,000円未満 100,00014% 10,00010% 100,00014% 10,00010%
700,000円以上 1,000,000円未満 150,00015% 15,00010% 100,00010% 10,00010%
1,000,000円以上 1,500,000円未満 300,00020% 30,00010% 200,00013% 20,00010%
1,500,000円以上 2,000,000円未満 400,00020% 40,00010% 300,00015% 30,00010%
2,000,000円以上 3,000,000円未満 500,00017% 50,00010% 400,00013% 40,00010%
3,000,000円以上 5,000,000円未満 700,00014% 70,00010% 500,00010% 50,00010%
5,000,000円以上 7,000,000円未満 1,000,00014% 100,00010% 1,000,00014% 100,00010%
7,000,000円以上 10,000,000円未満 1,500,00015% 150,00010% 1,000,00010% 100,00010%
10,000,000円以上 15,000,000円未満 3,000,00020% 300,00010% 2,000,00013% 200,00010%
15,000,000円以上 20,000,000円未満 4,000,00020% 400,00010% 3,000,00015% 300,00010%
20,000,000円以上 30,000,000円未満 5,000,00017% 500,00010% 4,000,00013% 400,00010%
30,000,000円以上 50,000,000円未満 7,000,00014% 700,00010% 5,000,00010% 500,00010%
50,000,000円以上  10,000,000N/A 1,000,00010% 10,000,000N/A 1,000,00010%
(#1)(#2) (#1)(#2)
注:#1=株価レンジ上限に対する%、#2=値幅制限に対する%
(出所:東京証券取引所HP、作成:虎年の獅子座)

● ご覧頂ければ分かるのですが、全体に値幅制限が拡大されている点が一つ。さらに、これまでは値幅制限が株価500円以上のレンジ(要するに普通の株)であっても、レンジ上限の7%~15%とかなりばらつきがあったのを、今回は14%~20%へと、ばらつきを少なくするように修正している印象です。値幅制限が拡大するのは、よりマトモなマーケットを運営する上では大事なことだと思うし、値幅制限などは、少なくとも先進国であれば、世界中を見渡しても無いマーケットの方が多いのです。その点を見ても、まぁ、全体としては、正しい方向に向かっていると評価するべきなんでしょう。制限値幅が全体に拡大していることから、ストップ高やストップ安が減る可能性はあるのですが、arrowheadの速度を考えると、ストップ高やストップ安に到達する時間は、これまでよりも速くなる可能性は考えられます。始まってみないと分からないですけどネ(^^;。

● なお、現在の値幅制限や呼値の単位は、東証HP内の 『更新値幅、制限値幅と呼値の刻み』 に掲載されています。

● 最後に、蛇足だとは思いますけど、もし万が一、東証arrowheadについて、まだ詳しくご存知ない方がいらっしゃいましたら、東証HP内に 『arrowheadスクエア』 という「まとめページ」もありますんで、そちらもご参照を!年が替わってから慌てても遅いですよ!

● 今日、東証から大納会と大発会について、『「2009年大納会・2010年大発会」について』との発表がありました。大納会には、かのプロゴルファー、石川遼選手が来るそうです(^^。

● なお、前々から発表されていたことですが、今年の大納会、そして来年初の大発会からは、全日立会となります。(『本年12月30日の大納会より終日立会となります』(東証)参照)。これまでは、大納会・大発会は半日立会だったので、前場が終わったら、その後、顧客先に挨拶回りなどに行くのが証券営業マンの通例だったのですが、今年年末からは、そういった風物詩もなくなりそうですね。かつて、土曜日も半日立会があったのを知っている向きは、どれだけ残っているのでしょうか…(^^;。

● 最後の出社日から約1週間が経過しました。この間、顧客への挨拶周りやら雑事をこなしていたのですが、さすがに、少しずつ「実感」が出てきつつあります(^^;。

● この期間中、ブログにも掲示板にも、そして直接的にも、非常に多くの方々からメールやメッセージを頂きました。完全に私自身の想像を上回る量でした。本当にありがとうございます。そして、とても感謝しております。

● 本来ならば、お一人ずつに返事を書かなくてはいけないところですが、ちょっと数的に自分の想像を上回るところがありまして(^^;、さらに意外にドタバタとしていることもあって、なかなか手をつけていません。まとめてのレスって格好になってしまうのは恐縮ですが、追々、少しずつ対応して行こうと考えておりますので、何卒、ご了承のほどをよろしくお願い致します。

● とりあえず、お礼、感謝とお詫びまで…。

 TOPIX : 846.93 (+33.56, +4.13%)    日経平均 : 8664.66 (+428.79, +5.21%)    円ドル : 90.90  

● 突然でしかも私事で恐縮ですが、一身上の都合により、現在の勤務先を退社(退職ではないけど…)することになりました。出社は今日が最後でした。今日もマーケットコメントを書くつもりだったのですが、何やかんやで相場をあまり見ていなかったので、このマーケットコメントは、この"ご挨拶"をもって、ひとまず終了とさせて頂きます。最後が「相場急反発+雲ひとつない晴れ」で良かったです(^o^)。本当に長い間、ありがとうございました。

● と、こう書けば、「クビになったんだろう」とか「悪さしたんだろう」なんて誹謗中傷する連中が出てきてしまうのかもしれませんが(これが今のネットの難点です)、まぁ、それはそれ(^^;。実際にこのHP/ブログを、それなりにちゃんと読んで頂いている方々には、分かって頂けると考えています。会社を辞めるには最悪のタイミングなのは、確かにそうかもしれませんけど…(^^;。

● 振り返れば、このコメントを書き始めてずっと同じ証券会社だったし、かれこれ12年近く書き続けたことになります。当初はFAXで顧客にお送りしていたし、最初のうちは「書いたら終わり」だったので、特にファイルをセーブもしていなかったのです。その後、自分で「あの頃の相場はどうだったか?」と後日、見返すニーズが発生し、そのためにも保存しておくメリットが出てきたのです。ちょうどその頃、HPを比較的簡単に作成することが可能になり、オフィスからだけではなく、自宅からも出張先からも参照できるようにするため、最初はピュアに自分のために相場コメントのHPを作ったのです。

● そのうち、特に宣伝していないにも関わらず、自分以外の方々からのアクセスが出始め、段々とHPらしく作らなくてはならなくなり(^^;、そして現在の形になったという次第。面倒臭いこともあって(^^;、HPの構成そのものは、ほとんどいじくっていません。基本的には、過去の相場コメントの格納倉庫って感じです。HPに掲載しているマーケットコメントだけでも、1998年3月16日からですから、かれこれ10年ってところ。長いですよね、かなり…(^^;。途中、ニューヨークへの転勤/引越しがあったり、入院があったりで途切れた時期もあったのですが、それでも続けてこられたのは、ひとえに皆さんに「読んで頂いている」という実感と自覚が支えでした。

● 最初の頃は、まずは自分のためだけ。そして、自分が直接担当した顧客(しかも良く知っている人)だけにお送りしていたこともあって、かなりくだけた言葉使いでした(^^;。時間の経過とともに読者は徐々に増え、ある時期を越えて一気に増加した印象です。HPのアクセス状況を見ると、やはりニューヨークに転勤になり、そして戻ってきた後でしょうか。また、時代とともに内容も変化し、近年ではコンプライアンス面での要求が格段に厳しくなった印象です。何かと物事をはっきりと書きづらくなり、それこそ「奥歯にモノが挟まった」ような書き方へと変化して行かざるを得なかったのは、ある意味では、時代の流れを反映していたと感じています。

● 今後ですが、私のHP/ブログのコンセプトが、あくまで「主として日本で資産運用を職業とする法人顧客向け」ってことなので、その範囲で何か書きたくなったら書こうかな、と考えています。実は、私の身体にも積年の不摂生によるガタが来ているようで、それを是正するための時間を少し取る予定です。そのせいもあって、毎日、端末にひっついてリアルタイムで相場を見ているワケではなくなります。そこで知った振りして、薄ら寒いマーケットコメントを書くのは、読者の方々に対する裏切り行為だとも考えています。だから、それはやりません。

● リフレッシュ後に業界に復活したとしても、次に行く会社がこういった個人的なHP/ブログを認めてくれるとは限りません。実際、米系証券などでは、個人の趣味によるブログ(例えば料理とか旅行とか)なども制限している会社は珍しくないのです。もちろん、ハンドルネームで全く仕事と違う話を書くのなら、バレるリスクは非常に低いとは思います。ただ、こんな時に往々にして起こるのは「チクリ」だったりして、そうなると余計に落ち込むことになります(職も失うだろうし…)。そこまできつくなくても、仕事と密接に関係しているこういったHP/ブログを、今までのように続けられるかどうかは、何とも言えないところです。まぁ、この辺のことは、次の仕事を決める段階で気にすりゃあ良い事なので、ちょっと先の話ですけどネ(^^;。

● 最後で恐縮ですが、これだけの長い期間、お付き合いを頂きまして、本当にありがとうございます。皆様のサポートを心から感謝しております。

祝日(勤労感謝の日の振替休日)のため休場。

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2008年11月03日(月) .... 祝日(文化の日)のため休場

祝日(文化の日)のため休場。

2008年10月13日(月) .... 祝日(体育の日)のため休場

祝日(体育の日)のため休場。

2008年09月23日(火) .... 祝日(秋分の日)のため休場

祝日(秋分の日)のため休場。

2008年09月22日(月) .... 休暇中。高寄り後は横ばい

 TOPIX : 1168.69 (+19.57, +1.70%)    日経平均 : 12090.59 (+169.73, +1.42%)    円ドル : 106.45  

● 本日まで休暇中のため、マーケット・コメントはお休みです。

● 「いつまで休んどるねん!」って声が聞こえてきそうですが(^^;、5営業日の休暇取得義務ってことで今日まで休みです。まぁ、阪神が3連敗で追い付かれてしまったショックで出社拒否症になってしまった、ってコトにしておいてください(T_T)。まだ首位なんだけど…。

● と言うわけで相場。寄付き段階では米国株高などを受けて高く始まったものの、その後は横ばい。上値が重たかったと言えばその通りで、明日の休みも控えて「手出し無用」の空気が濃かったように感じました。どちらにしろ、日本の要因でマーケットが動いているのではなく、米国の金融界が主要因となって動いているだけに、受動的にならざるを得ない状態。ならば、もう少し先が見えるようになってからで良いか、というのは素直な反応だった気がします。日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● 休暇中に色々とネットを散策していて感じたのは、どうも「リーマン破綻」や「AIG危機」が相場に与える影響について、たとえ理屈として分かっていたとしても、体感するのが難しいって印象を受けました。これは止むを得ないとは思うものの、どこかの政治家が暴言を吐いていたように、「ハチに刺された」ってほど軽くはありません。金融業界だけの話でもありません。米国だけでなく、先進国の景気がスローダウンすると、一番ダメージを受けるのは製造業。アジア各国も先進国への輸出で稼いでいるのだから、ダメージを受けないワケがありません。では日本の内需はどうかって?駄目に決まってるでしょ!

● CDS(クレジット・デフォルト・スワップ、平たく言えば"倒産保険")が爆発しないように世界中が必死なのも、その複雑さ、仕組みもそうだけど、誰と誰が相手方でいくらの残高があるかという意味での複雑さ、から来る不安感・不透明感は、時間が経過しないと分からない面があるから。ぐちゃぐちゃに絡み合った糸を、切らないで解きほぐさないとならない状況で、だから一度隔離して、落ち着いて時間を掛けてやりましょう、というのが現在の状況。ここで誰かが糸を切ってしまうと、一気に全体が崩壊するリスクがあり、その場合はかなりエグイことになるのは、ちょっと考えれば分かります。リーマン破綻は、まさにその「糸を切る」行為の一つだったし、「AIG危機」を放置すると、糸を1本、2本切るどころではなく、グサっと大きな鋏で大量に断ち切ってしまい、糸玉が支えられずにばらばらに崩壊する、というエグイ状態になりそうだったからです。

● 「信用収縮」と「損失計上」のスパイラルについても、なかなか実感としては難しいところがあるのかも知れません。ここには抜け駆け売りの怖さがあります。例えば株価が500円で10億株の発行済み株式数のある銘柄が、誰かの1000株の売りで1円下がったとしましょう。それだけで、全体としては10億円もの損失が増加したことになるのです。1000株売った向きはたった1000円損しただけなのに…。信用が収縮して資金繰りがタイトになると、最初に行うのが現金を確保すること。多くの場合は資産の切り売りです。そうやって出てきた1000株の売りが、市場全体の他の保有者に大きな損を発生させてしまう可能性があり、そのために余計に売りを誘発してしまう。これが本当に怖い状況なんです。昨年夏からの相場では、1円どころの騒ぎではなく、いきなり半値で処分売却されてしまう債券などが頻発し、それが「想定以上の損失発生」に繋がったのです。時価会計ならば、一度、どこかで値が付いてしまうと、それで評価せざるを得なくなってしまうからです。

● こういった悲惨な状況が、今回の一連の「隔離策」で落ち着くかどうか?これは、正直、やってみないと分からない面があります。日本の金融危機の局面で痛んだのは日本の金融で、世界的には危機ではなかった点があります。さらに、日本国内で見ても製造業はそれなりに元気でした。山一證券が飛んで、三洋証券が飛んで、北海道拓殖銀行が…と続いたものの、製造業の大企業はそれなりの利益を出していたのです。今回は、世界の中心(敢えてそう書きます)の米国が危機に陥り、製造業でも自動車業などでかなりマズイ状況に陥りつつある点が違います。処理の素早さは、いずれやってくるだろう回復の素早さを連想させるものの、誰が牽引役になるかが見えないもどかしさもあるんです。2年後ぐらいに、「やっぱり、あそこが買い場やったなぁ~」と言えることを願うばかりです。ホンマ…。

● さぁ、休み明けの24日(水)から職場復帰です。ただ、やっぱり浦島太郎状態はその通りだし、まずはメールの整理からスタートすることになりそうです(^^;。

 TOPIX : 1149.12 (+51.44, +4.69%)    日経平均 : 11920.86 (+431.56, +3.76%)    円ドル : 106.75  

● 今週は、休暇中のため、マーケット・コメントはお休みです。

● とは言いながら、このマーケットの状況では遊び呆けているワケにも行かず、結局、物理的にオフィスに居るか自宅に居るかの違いだけみたいな夏休みになっています(^^;。場中はそれなりに日経CNBCをつけたままだし、ネット証券の口座(ちゃんとコンプライアンスの許可は取ってありますから…。為念)を利用してトレーディングシステムをリアルタイムで覗いたり、はたまたBloomebrgを覗いたり…(^^;。

● 米国株急反発の流れを受けて、東京も今日はとりあえず反発。ただ、どこまで信じて良いのかとの空気は残っているような印象でした。転機においては、往々にして一喜一憂になるのですが、今日がその「喜」だけだったのかどうかは不明。あの山一證券、三洋証券が破綻した時も、毎週末ごとに「あ~でもない、こ~でもない」があったことを思い出します。あの時は、敢えて言うと「日本ローカルの話」だったのですが、今回はグローバル。それだけにインパクトも違うし、影響度合いも違うのは当然。そして、日本だけが被害を被らないってことも有り得ないのです。

● 日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

● ところで、リーマン破綻に伴ってリーマンの日本法人が業務停止命令を食らったことで、思わぬところで混乱が発生している模様。それは貸し株市場です。リーマンから株券を借りているのではなく、逆にリーマンに株券を貸し出している方が、一時、ちょっとしたパニック状態になった模様。制度信用取引ではない貸し株市場は、個別に消費貸借契約を交わすことによって、株券を貸し出す一方で担保(現金や国債など)を取ります。まぁ、この消費貸借契約がパーになったとしても、金額的な面では大部分が保全されているので、損失があったとしても大したことは無いハズ。

● 今回の話は、そうではなくて「株券」の部分。リーマンに対する業務停止命令は「9月15日から26日までの12日間」( 「金融庁がリーマン日本法人に業務停止命令、支払い不能のおそれで」 )です。一方、9月末権利付の最終売買日は9月24日(水)。9月末に株券を保有していなければいけない事情がありながら、貸し株料を狙って株券を貸し出している向きにとっては、「困った」状態。業務停止明けは9月29日(月)になるので、9月30日(火)までの実質2日間に貸していた株券のうち、契約上、返してもらえる分について、実際に全て返してもらえるのかは、かなり不透明な状況にあります。持ち合いなどの事情があれば、「スミマセン」では済まない場合もあるでしょう。となると、万が一の場合に備えて市場から株券を調達することも考えざるを得なくなってしまいます。実際にこういった動きがあるかどうかは、自宅で相場を見ている私としては、いかんせん情報不足(^^;。でも、マーケットから調達するならば、9月24日(水)が最終期限(月内最終)です。

● では、リーマンがどんな銘柄を持っているか(かなりの部分は貸し株のハズ)ですが、これは5%ルール開示に頼るしかありません。そんな時は、いつも大変、頼りにしている 「考える株式投資」 「大量保有報告書 データベース」"リーマン" で検索してみましょう。何となく姿が見えてくるかもしれません(^^;。

● 良い週末を!

 TOPIX : 1097.68 (-23.75, -2.12%)    日経平均 : 11489.30 (-260.49, -2.22%)    円ドル : 104.75  

● 今週は、休暇中のため、マーケット・コメントはお休みです。後場はそれなりに戻した印象もあったのですが、先物は最後に少し売られていますネ。まぁ、今晩の米国株市場がどう動くかで、明日の東京もまた動きが出るのでしょう。何にしろ、記録的な1日だったので、日経平均、日経平均先物(12月限)、そしてTOPIXの日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

日経平均日中足
日経平均先物(12月限)日中足
TOPIX日中足

● 少しだけ雑談。日経に 『リーマン破綻の影響、与謝野氏「ハチが刺した程度」』 というトンでもない記事が出ていました。「経済財政担当相」の認識がこの程度なんだから、相場から逃げ出す人が止まらないのも当然かもしれません。「日本の金融機関が痛むことは無い」とも発言していたのですが、本気だったのですかね?本気だったとすると、さらにこれが政治家の現状認識だとすると、薄ら寒いものも感じてしまいます。不安を鎮める目的での発言かもしれませんが、金融のプロ連中からみると、元々、期待していないとは言え、余計に不安が増すやら呆れるやら…。

● 米国と日本の大きな違いは、実務経験者がトップにいるかどうかってこと。ポールソン財務長官はゴールドマン・サックスの会長兼最高経営責任者までやった人。だから、誰が何と言おうとも、日本のどの大臣よりも実務経験は豊かだし修羅場も見てきているハズ。それが逆噴射するリスクはあるものの、現時点では、実務経験が無くて選挙が頭の90%を占めている政治家よりは、色々な意味で頼りになるのは間違いないと考えています。万が一、ゴールドマン・サックスが似たような状況になった時、彼がどう行動するかは見ものですが、本当の大きな人間だったら、アメリカ人が最も重視する考え方の一つとしての「フェアネス」が出ると信じたいところです。

● がらりと話題変更。ちょっと遅くなったのですが、ようやく四季報CD-ROMをインストールしました。これだけマーケットが荒れているところ、さらに割安修正が効かない局面では、銘柄選択も慌てることはありません(^^;。ゆっくり候補銘柄を探して、風向きが少し変わってから参戦しても間に合うハズです。配当利回りが2%を超えてきている主力銘柄も多い中では、個人向け国債などよりも良く見える銘柄は少なくないと考えています。四季報CD-ROMは、会社四季報CD-ROM 2008年4集秋号 からどうぞ。

● 紙媒体と違ってCD-ROMの優位さはデータとしてスクリーニングなどが可能なこと。ただし、東洋経済はちょっと意地悪をしていて、抽出したデータはコピーできない仕様になっています。今回は、「高配当利回り(年率2.5%以上)&大型株(時価総額2000億円以上)」をスクリーニングしてみました。条件は配当利回りが2.5%以上で前期末の時価総額が2000億円以上で、東証1部の銘柄。時価総額が2000億円以上だと東証1部で322銘柄になるので、まぁ、雰囲気としては良いところかなと。大型株にしたのは業績やら財務の安定感を求めたためです。上位500銘柄ぐらいがユニバースでよかったのですが、今回はこの辺にしておきましょう。あと、信用倍率などを加えても面白いかもしれませんね。

● もうひとつ、おまけに 「平均年収1000万円以上(従業員数100人以上)」でスクリーニングしてみました。従業員数100人以上にしたのは、そうしないとホールディング会社がいっぱい出てくるからです。ホールディング会社は管理職ばかりの会社って感じですから、実業としてはちょっと違うかなということで外してあります。なお、両方ともリストはPDFファイルにしてあります。以上、半分、広告でした(^^;。

2008年09月17日(水) .... 休暇中。反発…はしたけど…

 TOPIX : 1121.43 (+3.86, +0.35%)    日経平均 : 11749.79 (+140.07, +1.21%)    円ドル : 105.70  

● 今週は、休暇中のため、マーケット・コメントはお休みです。

● まぁ、反発はしたけど何となく吹っ切れたって感じではなかったようですネ。日経平均の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

2008年09月16日(火) .... 休暇中。リーマン破綻受け急落

 TOPIX : 1117.57 (-59.63, -5.07%)    日経平均 : 11609.72 (-605.04, -4.95%)    円ドル : 104.25  

● 今週は、休暇中のため、マーケット・コメントはお休みです。

● と書くと、「なんちゅう日に休んどるんやぁ!」との声が聞こえてきそうですが(^^;、先週末書いたように、年に1回、5日間連続で休まなくてはいけないのです。内部監査が入るからです。とは言うものの、日常雑務を色々とやりながらも、心配は心配だったので、マネックストレーダーやら日経CNBCを見ていました。まぁ、大体は予想の範囲内程度に収まった印象ですが、逆に言うと、予想以上の下げでなかった分だけ戻りも鈍いのかもしれません。先物などを見ていても、前日比では多く下がっているものの、ザラ場の売りのフォロースルーは大したことなく、ザラ場だけを見れば小動き。今後売りが出てくるのか、それともこれで終わりなのかは、時間が経過しないと分からない面もたくさんあります。

● あちこちの識者が書くと思いますが、CDS(クレジット・デフォルト・スワップ、要するに倒産保険みたいなもの)をどうするか?さらにCDSを証券化しちゃってたらどうするか?ミートホープの肉や、このところ話題の毒米と同じで、一度、証券化されて拡散してしまうと、その損失額などを算定するのも非常に困難になってしまいます。信用補完のチェーンメールみたいな状態にあるなかで、その鎖のなかの誰か一人が"飛ん"でしまったら、全体が崩壊することも有り得る話ですから…。もっとも、着々と浦島太郎化する1週間ですんで、あまり参考にしないでくださいね(^^;。

● 記録的な1日だったことは確かなので、後々のために、日経平均、日経平均先物(12月限)、そしてTOPIXの日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

日経平均日中足
日経平均先物(12月限)日中足
TOPIX日中足

2008年09月15日(月) .... 祝日(敬老の日)のため休場

祝日(敬老の日)のため休場。

2008年07月21日(月) .... 祝日(海の日)のため休場

祝日(海の日)のため休場。

2008年05月06日(火) .... 祝日(振替休日)のため休場

祝日(振替休日)のため休場。

2008年05月05日(月) .... 祝日(こどもの日)のため休場

祝日(こどもの日)のため休場。

2008年04月29日(火) .... 祝日(昭和の日)のため休場

祝日(昭和の日)のため休場。

2008年03月20日(木) .... 祝日(春分の日)のため休場

祝日(春分の日)のため休場。

2008年02月11日(月) .... 祝日(建国記念日)のため休場

祝日(建国記念日)のため休場。

2008年01月14日(月) .... 祝日(成人の日)のため休場

祝日(成人の日)のため休場。

2008年01月03日(木) .... 正月三が日のため休場

正月三が日のため休場。

2008年01月02日(水) .... 正月三が日のため休場

正月三が日のため休場。

2008年01月01日(火) .... 祝日(元旦)のため休場

祝日(元旦)のため休場。

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