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● 今日、7月1日はTOPIXの算出開始40周年らしいです(^^;。東証からもらったカレンダーに赤字で書いてあったので、前々から知ってはいたのですが、「ふぅ〜〜ん」程度に東証HPを覗いていたら、そこにお宝がありました。「TOPIXの対前日騰落記録(算出開始来)」です。

● 相場が大きく動くたびに、「○×以来の急騰(急落)」といった書き方をしたくなるのですが、実はTOPIXの騰落記録はWeb上にはどこにもなく、いつも東証に直接電話で聞くしか手段がなかったのです。これは聞くほうも聞かれるほうも面倒な話で、「何とかならんかなぁ〜」とずっと感じていました。日経平均の騰落記録はWeb上に掲載されていたので、余計にそう感じた次第だったのです。

● 後々のためにも、ここに「TOPIXの対前日騰落記録(算出開始来)」をリンクしておきます。PDFファイルへの直接リンクです。もっとも、この資料には騰落率のみ掲載されており、騰落幅は掲載されていません。どうせなら、両方とも掲載してくれていたら良かったのに…(^^;。

● なお、日経平均の騰落記録は「日経平均プロフィル」のなかにあり、上昇記録下落記録となっています。日経平均は、プルダウンで率と幅を切り替えることが出来ます。

● 先週末にS&Pから「S&P、企業グループ指数 ‐三菱系企業群‐を開発」とのリリースが出たことを聞いて、その時は「ふぅ〜〜ん」状態。昨日になって東証から三菱"財閥"系 ETFの上場が発表されました。やっぱり、このニュースフローは連動していたのネ(^^;。突如としてS&Pが勝手に「三菱系列指数」を作るとは思えなかったので、何かあるとは思っていましたが…(^^;。東証のリリースは、「7月17日に、企業グループに着目したETF(上場投信)が初めて上場します」です。

● S&PのHPに行って資料を見ると、現時点での指数採用銘柄の一覧が開示されています。全部で26銘柄で、記録のためにも下表にしておきました(出所:S&P)。

ピーエス三菱(1871)東洋製作所(6443)
キリン HD(2503)三菱電機(6503)
三菱レイヨン(3404)三菱重工(7011)
三菱製紙(3864)三菱自動車(7211)
三菱ガス化学(4182)菱食(7451)
三菱ケミカル HD(4188)ニコン(7731)
大日本塗料(4611)三菱商事(8058)
新日本石油(5001)三菱UFJ FG(8306)
旭硝子(5201)三菱UFJリース(8593)
三菱製鋼(5632)東京海上 HD(8766)
三菱マテリアル(5711)三菱地所(8802)
三菱電線(5804)日本郵船(9101)
三菱化工機(6331)三菱倉庫(9301)

● 多くの銘柄は会社名に「三菱」と入っているし、そうでない場合でも、東京海上や日本郵船は、まぁ、知らない人は居ないでしょう(^^;。東洋製作所は三菱重工系なので入っているようです。新日本石油も、一瞬「?」となりそうですが、三菱石油を吸収した会社だし、「三菱金曜会」のメンバーでもあります。

● S&Pのリリースによると、採用基準は「S&Pグローバル総合指数に採用されている銘柄」で「大株主株式所有状況や設立年、三菱関連団体への所属状況をベースに判断されます」とあります。三菱グループの関連団体として有名なのは、三菱金曜会(http://www.mitsubishi.com/kinyokai/)。ここの会員29社で上場している銘柄は、今回の指数に全て採用となっています。余談ですが、三菱ケミカル HDの傘下に入っている銘柄が結構あるのを改めて認識してしまいます。ちなみに、三菱鉛筆(7976)は「三菱」と社名に付いているものの、全く三菱系ではありません(^^;。当然、指数にも含まれていません。まぁ、この話は有名だから、皆さんもご存知ですよね(^^;。

● S&Pのリリースには、「近い将来に他の企業グループを対象にした指数も開発する予定である」とのコメントも掲載されているので、今後は、三井住友 ETFはもちろん、みずほETFなんかも出てくるのでしょうね。ソフトバンク系列 ETFなんかも「あり」かな?!?

● え〜〜っと、昔のパターンだったら、ここで三菱ポートフォリオを組んで、対TOPIXや対日経平均でパフォーマンスや特性分析をやりたいところですが、手元にBloombergが無く、過去データなどが簡単に入手できないので出来ません(^^;。いずれ誰かが実施してくれるとは思うので、そちらをご参考にどうぞ(と努力放棄する(^^;)。ただ、今後、色々な企業グループのETFが出てきて、パフォーマンス差がはっきりすると面白くはなりそうです(^^。NT倍率のようなスプレッド取引が簡単に出来るようになるだろうし、ネタとしても「この決算期は○×グループが○△グループをアウトパフォームした」なんてことが書けるかもしれません。

● S&Pのリリースには「年に2回リバランスされます」とあるのですが、新規に上場してきた銘柄が入るのはともかく(現時点で「三菱総合研究所」や株式会社化すれば「明治安田生命保険」なども可能性が考えられる)、外れる銘柄って…(^^;。三菱グループから追放されるってこと?まぁ、M&A絡みだったら仕方ないのでしょうけど、それはそれでニュースになりそうです。

● 7月17日に向けて「三菱ネーム」を先回り買いするほど酔狂ではないにしろ、一応、注目。


追加補足

● 誤解があると「アレ」なので、ちょっと追加補足しておきます。ETFの設定は通常のオープン投信などとは違っている点があります。つまり、最初は「自己設定」という格好でスタートし、その後は「ポートフォリオの交換」によって残高が増加する形になります。この「ポートフォリオの交換」は、ETFを構成するウェイトに従って現物をETFと交換してもらう仕組みで、他のETFでも同じシステムになっているのです。

● 東証のHPに開示されている同ETFの資料(http://www.tse.or.jp/rules/etf/1670a.pdf)によると、信託元本の下限は20億円と明記してあるので、最低の場合は20億円の設定ってことです。もちろん、最初からある程度の資金流入が望めるとなると、もっと設定サイズが大きくなる可能性もあります。また、市場での流動性という観点からだと、もっともっと大きくないと商いが難しいでしょうね。ETFの残高は、いわば"発行済み株式数"みたいなものですから…。

● ある意味では、このETFを保有することは、三菱グループ企業にとっては「擬似持ち合い」みたいなもの(^^;。お付き合い程度のニーズはあるでしょうね。もっとも、直接的な議決権などが無いので、あくまでも「擬似」でしかないし、グループ企業としてはその議決権の方が大事だったりするんでしょうけど…。

● 今日は三井住友FG(8316)の公募増資・売出分の株数増加をTOPIXに反映させる日でした(終値基準)。下記日中足のチャートをご覧頂ければ分かりますが、最後の方にそれなりの出来高が膨らんでいるのがわかります。さらに、最後のワンティックでピョコンと上昇しているのも分かります。ただ、やはり本体がでかい銘柄なので、日中足を見ただけでは、今ひとつ、盛り上がりに欠ける感じですね…(^^;。

●毎回の指数イベント同様に三井住友FGの日中足(出典:Yahoo! JAPAN Finance)を付けておきます。なお、本日のVWAPは4157.2261円でした。4190円引けなので「成功」の部類でしょうネ。

三井住友FG(8316)日中足

● 明日の終値で、MSCIにおいて同様の処理が実施される予定になっています。

関連ニュース:

● 閑話。方向感が今ひとつ乏しいマーケットを眺めつつネットをうろついていたら、『あの「ジェイコム男」がオリックス株主9位に、107万株保有、時価総額60億円』(夕刊フジ)との記事(^^;。実は、この話は数日前から市場関係者の間をスキャン画像が流れていたのですが、ついに、メジャーな記事になってしまいました(^^;。

● 「だからどうした?」と聞かれると答えようがないのですが(^^;、一度で良いから、東証1部のメジャーな銘柄の大株主に名前を出して見たいというのは、何となく妄想としてはありますよね…(^^;。おまけでオリックス(8591)の日足チャート(出典:マネックス証券)直近6か月分を付けておきます。

オリックス(8591)日足(6ヶ月)

● なお、その株主上位10社(者)については、オリックスの株主召集通知に記載されています。P.16の「3.株式に関する事項(平成21年3月31日現在)」にあります。他が法人名ばかりのところで突如として個人名が記載されているので、まぁ、すぐに判ります(^^;。株主召集通知PDFの直リンクURLはこちら (http://www.orix.co.jp/grp/content/090601_46AGMNoticeJ.pdf)です。ただし、先ほどアクセスしたらかなり重たかった(^^;。

● 今日の大引けは東芝(6502)の公募増資分がTOPIX算入となる基準日でした。多少は興味を持って眺めていたものの、実際のところ、株価に対するインパクトは今一つ、エキサイティングな展開にはなりませんでした(^^;。終値ギャランティーだのがあったのでしょうし、公募増資に応募して既にロングになっていた投資家もいらっしゃったと想像します。せっかくですから、東芝(6502)の日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

東芝(6502)日中足

● 色々と細かいのを書くのも面倒なので、NQN(日経QUICKニュース)の記事を引用しておきます(^^;。こちらから: 「<東証>東芝が後場上昇 TOPIX算出対象株数の増加を材料視」(NQN)

● なお、明日はMSCIで同様の組み入れが発生する予定です。

● 本日(5月29日)大引けでMSCIのリバランスがありました。一応復習しておくと、5月13日(日本時間で5月14日)に MSCI Barra から発表されていたリバランス 「MSCI EQUITY INDICES MAY 2009 SEMI-ANNUAL INDEX REVIEW」 に伴うもので、MSCIスタンダード指数に関しては、日本株で新規採用が3銘柄、除外が4銘柄(下記参照)。他に一般には公表されないベースながら、FIF変更が100銘柄強、採用株数の変更が30銘柄弱あったものの、全体としてはそれほど巨大規模ではなかった印象でした。

新規 日本マクドナルドHD(2702)、リンナイ(5947)、GSユアサ(6674)
除外 長谷工コーポ(1808)、NECエレクトロニクス(6723)、アルプス(6770)、武富士(8564)

● 新規採用銘柄の代表選手としてGSユアサと日本マクドナルドHDの日中足を付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。GSユアサは最後のワンティックはかろうじて上向きだったものの、日本マクドナルドは先回りが多過ぎた格好で完璧な大逆噴射状態(^^;。まぁ、先回りが入ってくることそのものが、市場心理の好転を表現していると受け止めることにしましょう(^^;。

GSユアサ(6674)日中足
日本マクドナルドHD(2702)日中足

● 一方、削除銘柄にはそれほど目立ったというか大きな動きはありませんでした。ただ、FIF変更や株数変更に伴うウェイト変更のおかげで、かなりサイズのある売りが出ると予想されていた三菱UFJ FG(8306)は、それなりに最後は売られていました。今回のMSCIリバランスでは、GSユアサは流入金額としては最も大きかったものの、パナソニック(6752)などにもソコソコサイズの買いが入ることは予想されていました。で、実際に日中足を見ると、こちらの方がきれいにその感じが出ていた印象です。新規採用銘柄と削除銘柄は比較的周知される一方で、FIF変更や株数変更に伴うウェイト変更に関しては、MSCIのライセンス情報がないと手も足も出ないし、さらにある程度のマーケットデータを扱えないとウェイト変化とインパクトの計算も出来ません。その結果として、インパクトがより素直に出ているのかもしれません。

● 今後の参考と記録のために、三菱UFJ FG(金額流出)とパナソニック(金額流入)の日中足も付けておきます(出典:Yahoo! JAPAN Finance)。

三菱UFJ FG(8306)-(金額流出) 日中足
パナソニック(6752)-(金額流入) 日中足

● また、全体としては日本株からは200億円程度の資金流出が予想されていたものの、実際にはTOPIXも日経平均は高値引け(^^;。投信募集が好調だったことで設定買いが入った可能性が高いのですが、加えて、最近はリスクマネーが戻ってきつつあるのか、再び「理論通り」には動きにくいマーケットになって来たのかもしれません。心理合戦ですね、本当に…。

● 本日16時時点の東証の「空売りの残高に関する情報」(http://www.tse.or.jp/market/juran/karauri/index.html)において、TCI (The Children's Investment Fund Management (UK) LLP)が東芝を大量に買い戻していたことが開示されています。東証HP内、 http://www.tse.or.jp/market/juran/karauri/090518-1.zip のファイルのなかに"20090514_TCIF-1.pdf"とのPDFファイルがありますが、これが該当の開示文書です。

● ファイルをご覧になって頂ければ分かりますが、今回の開示で、5月14日(木)報告文でTCIの東芝の空売り残高は696万7000株。TCIのファンドの規模を考えれば、数量の推移だけを見れば、東芝の買戻しはほぼ終わったってことになるのかもしれません。

● 過去の開示を遡って調べて見ると、5月14日の前は4月10日に報告があり、この時点で東芝の空売り残高は1億3679万7000株。その前は、3月10日報告があり、ここでは1億3529万7000万株と、あまり大きな変化はありません。つまり、今回の報告にあった変化が足元では最大級だったのです。「残高割合の計算年月日」が2009年5月14日となっているので、5月14日の1日で1億3000万株ほども買ったのではないにしろ、この辺で大きな動きが出たのは間違いなさそうです。

● 久しぶりのマーケットコメントっぽいネタですので東芝(6502)の日足チャート(出典:マネックス証券)直近3か月分を付けておきます。

東芝(6502)日足(3ヶ月)

● 関連して参考サイトも一つご紹介。「空売りさんいらっしゃい♪」というサイトで東芝特集はこちらです。東証の開示はつい先ほどだったので、まだ更新されていませんが、今晩とかには更新されると思います(^^;。

● 以前から何度か紹介したことのある「考える株式投資」(http://g2s.livedoor.biz/)というサイト。主催者の方には一度もお会いしたことはないし、お話をしたことすらないのですが、前々から、大量保有報告データベースやら、EDINETを系統立てて見ることのできるサイトなど、真面目に投資を考える方々にとっては、実に役立つサイトを運営されています。色々なプログラミングの素養が凄いのは見ただけで分かるし、"gotospace"というハンドル名から勝手に想像すると「理系」の方かな?とは考えるのですが、単に技術に走らないところは一味違っています。どうも証券や金融業界の方ではないような雰囲気を受けるのですが、その辺は不明(^^;。一方、Bloomberg、ロイター、QUICKなどのプロ端末を運営する向きからすると、実に恐ろしいサイトでもあります(^^;。

● そのgotospace 氏が「見えるXBRL」という投資ツールを以前から始動されていたのですが、『「新しい見えるXBRL」を仮公開しました』とのこと。実際に「見えるXBRL」に行ってみればすぐに分かるのですが「これは凄いっす!」(^O^)。

● 個別銘柄別はもちろん、業種別にもEDINET掲載の決算発表から業績予想修正のヒストリカルまで、適時開示情報が全て一目瞭然。正直、ちょっと「唖然」とするぐらいの仕上がりになっています。正直言って、Bloombergなどのプロ端末でヒストリカルの開示を蓄積してあるのは凄いとは思っていたけど、それにしてもPDFをいちいちダウンロードして、そしてPDFを開けてという作業が必要だったのが、XBRLをここまで使いやすく加工してあると、画面で一見して全てが分かってしまうのです。「今期実績が1億円以上で、1週間以内に発表された来期予想の増加率が高い企業」のランキングまであるのですから…(^^;。

● 個人的には、これだけ世界的な景気悪化が急激に襲うなかで、業績予想修正のヒストリーが一目で分かるというだけでも、その企業の対応度合いが見える印象があり、これだけでもかなり重宝します。Bloombergなどでは、業績予想修正が出たことは分かっても、実際に中身の数字を見るにはPDFを落として開けて、という作業が必要だったのが、このサイトでは全てが揃って出てくるんですから、本当に「唖然」です。

● 個人投資家が個人の立場(だと想像しますが…)でここまで出来るんだから、個人投資家とプロである証券会社や機関投資家との情報ギャップが凄い勢いで埋まりつつあるのは誰もが認識出来ます。さらに、プロ端末の運営者にとっては、自らが素早くそして大きく変化して行かないと、端末でフィーを取ることが正当化し辛くなってしまうのも明白。ワケの分からん「煽りサイト」などを見に行く時間があるならば、gotospace 氏の「見えるXBRL」で企業の業績予想がこの半年〜9ヶ月でどう変化したかを見るだけで、かなりのことが分かります。しかし、恐ろしいサイトだ…(^o^)。

● 番組宣伝ってことではないのですが(^^;、明日(4月23日)夜10時から、テレビ東京の『経済ドキュメンタリードラマ「ルビコンの決断」』で「リーマン破たん 最後の50時間」という番組が放映される予定です。テレビ東京の番組予告ページでは、

2008年9月15日、アメリカの大手証券会社のリーマン・ブラザーズが経営破たん。このとき、六本木ヒルズの29階から32階にオフィスを構える「日本法人」の社員たちは、会社の状況について一切伝えられていなかったという。
「まさか破たんするなんて・・・」
さかのぼることおよそ50時間前、ポールソン財務長官らとゴールドマン・サックスなどの証券会社のCEOたちがリーマン・ブラザーズの処理を巡って話し合いを続けていた。リーマンが破たんするまでの間に一体何があったのか?ウォール街のボスたちのうごめく思惑と、知られざる50時間の攻防を明らかしていく。
そして当時リーマン・ブラザースの日本法人に勤めていた社員たちはその時、何を感じ、どう行動したのか?番組では元リーマンの社員たちを徹底的に追跡取材。その証言や様々な資料をもとにして構成し、ドキュメンタリードラマとして描いていく。また、なぜ、リーマンの破たんが世界経済にここまで影響を与えたのかなども検証していく。

とのこと。同じ業界、しかも同じ外資系証券に勤める人間として(今は勤めてないけど…(^^;)、全く他人事とは思えない出来事。また国内証券の方々にしても、どうしても山一證券と重ね合わせてしまう向きは少なくないと思います。

● 実際、この番組を見るのは初めてなので、その「ドラマ化」がどの程度リアルなのかは分かりませんが、一応、明日晩は少しだけ期待しておきます。


追記

● うぅ〜ん、危惧していたように、あまり大したことはなかった(^^;。ファルド君なら、あんな小部屋ではなく、もっと大きなお部屋にお住みだったろうし…。まぁ、事実をドキュメンタリー仕立てにしたと言う程度でしょうか…。実際にリーマンの日本法人に勤務されていた方々を何人も知っていますが、ちょっと違和感を感じたでしょうね。残念ながら…。

● この週末から「"地方"高速道路上限1000円」がスタート。事前にはETCが売り切れになったり、『高速道値下げが本格始動 渋滞などトラブル懸念も』(日経)といった格好で、ゴールデンウィーク並に大渋滞が発生するのではないか、などとメディアは賑やかだったものの、実際のところはかなり静かだった様子。今日も道路情報などを見ている限りでは、普段の土日と変化はない程度。例えば東名高速道路の大和トンネルで10キロや15キロの渋滞なんて普段から発生していることなので、特にサプライズというほどのこともないし…。現時点までの記事をいくつかピックアップしてみました(下記参照)。

● 他にも色々なニュース記事を見ると、どうやら地方高速道路で前年比で交通量が1.5倍とかに増加したのは確かだった様子。高速道路3社が「高速道路料金引下げ(休日上限1,000円)前後の交通状況(速報)」とのプレスリリースを発表しているのですが、(NEXCO東日本はこちらNEXCO中日本はこちらNEXCO西日本はこちら)、これを見ると、普段の交通量がかなり少ないところでは%で見る増加率は大きいものの、普段から普通に交通量のあるところでは、劇的に増加したのではなく、はっきり言えば影響は感じられない程度だったことが分かります。

● 交通量の比較対照として、例えば首都圏のドライバーだとイメージとして分かり易いのが、常に車がつながっている(渋滞とは言わないまでも)京葉道路は、今年2月の統計で1日当たり30万台を少し割れるところ(出所:NEXCO東日本「道路毎の交通量」)。上記高速道路3社が発表している数字は15時間分なので、京葉道路を換算すると18万7500台程度。ニュースリリースに出ているのは多くが1万台とか2万台程度で、多くても「八王子JCT〜相模湖東」の4万5000台とか、「四日市東〜四日市」の6万2700台とか。まぁ、桁が違いますわな…(^^;。

● それでも地方にとってはガラガラだった不採算の"地方"高速道路に他府県ナンバーが来てくれる事で、それなりの経済効果はあるんでしょう。ただ、1000円を新たにチャージされることを嫌がって高速道路から降りないドライバーが多いだろうから、街中に広く経済効果が広がるというよりも、SA/PAなどに経済効果が限定されるところも出てくるでしょうね。

● 実際にやって見て考えると、この結果はある意味で当然と言えば当然なのかもしれません。まぁ、それなりの特需があったのは間違いないでしょうが、その一方で、一般国民は踊らされてガソリンを無駄に使って長距離ドライブするほど馬鹿でもヒマでもなかった、という賢さも示したのかもしれません。

● ご無沙汰しております。このブログは1ヶ月に1回、何かをアップしないと広告が出てしまうとのことで、ちょうど1ヶ月ぶりのアップです(^^;。

● 相場に引っ付いて見ているのではないのですが、それでも最近の相場の低迷状態というか、やや不自然な状態には、若干の懸念を持ちつつ眺めているところです。本当に戻る相場というのは、ちょっと違うんだろうなと感じながらも、入るタイミングが掴みにくい状態はもう少し続くように考えざるを得ないってイメージです。まぁ、焦ることがないってのは、その通りなんでしょうけど…(^^;。

● で、何か楽しいことを書こうかと考えていたところ、飛び出してきたのが『株屋は怪しい』というトンでもない首相の発言。まぁ、いまさら失言でドタバタするってことはないし、失望するほどのことはないんでしょうけど、世界第2位の経済大国の首長が吐く言葉ではないのは誰が見ても当然。

● 国民としての権利と義務には色々あるのですが、義務の代表的なところは納税の義務。一方、権利の代表的なものの一つは選挙権。権利を全く行使させてもらえずに、義務ばっかり課される状態にあれば、そりゃあ不満は溜まるばかり。昨年秋の早い段階で衆議院総選挙をやっていたら、もっと違った方向性があったかもしれないという気持ちは避けられないし、怒りが溜まってきたところで選挙をやろうってのですかね?

● 残念な話がまた一つ。「ヘッジファンド・クルーク」が3月末でニュース配信を終了し、サイトが閉鎖されるとのお知らせが出ています。

● もちろん、ヘッジファンド関連のニュースは世界中に溢れているし、今後もそれを追跡するのは十分以上に可能なんですが、日本語でのニュースはかなり限定的だったのも事実。このサイトでは、専門的なニュースを日本語で提供していたし(数日遅れにはなるけど)、RSSもあったのでそれなりに重宝していたんです。

● ヘッジファンド業界は一昨年、2007年夏場のバリュー崩落の頃からおかしくなり、昨年のリーマンショックで過去最大級の変化を強いられた格好になったのですが、その影響がこんなところにも出てきた格好。まぁ、昨今の経済状況を勘案すると致し方ない面もあるにしろ、どこかが引き継いでくれるとありがたいともちょっと感じてしまいます(^^;。これも、今回の"金融危機"の一つの側面ではあるのですが…。

● オフィシャルなお知らせは、ヘッジファンド・クルークの中のこちらのリリースに出ています。

● まいどです。えーっと、最初に誤解がないように、為念。これからも時々、ブログを更新する可能性はあるものの、マーケットコメントは当面復活出来そうにありません(^^;。以前も書いたのですが、私のHP/ブログのコンセプトが、あくまで「主として日本で資産運用を職業とする法人顧客向け」としていることもあって、ヒマなときだけちらほら相場を見ているだけだと、やっぱり真剣なマーケットコメントは無理です。まぁ、永遠に辞めるってことではないにしろ、次の職場を探して、さらにその会社がOKしてくれないと復活できません。その辺、何卒、諸般の事情をよろしくご理解お願い申し上げます。

● 大きく話題変更で単なる雑談。先日のアップで「ネットブックPCとモバイル環境」について書いたのですが、いくつかご質問を頂いたこともあって、何をどうしたかを書いておこうかなと…(^^;。なお、これはアフィリエイトでも何でもないので、もし同じのをお買いになっても、私には全く何のメリットもありません(^^;。為念。

EPSON Endeavor Na01 Mini 正直に告白すると、半分以上は衝動買いだったのです(^^;。昨年12月に年明けに入院することが大体決まって、その頃にたまたま家電量販店をウロウロしていて実際に見て触って見たのがネットブックだったのです。

● 入院すると完全にネット環境から隔離されるのは分かっていたし、今回の入院が手術などが絡まないのも分かっていたので、それなりに時間が余りそうだったのが一点。さらに、入院中は何か調べごと(薬についてや、指摘された症状など)をしたくても、病院内にインターネットを自由に使える環境がないのは前回の経験で分かっていたし、例えば近隣のインターネットカフェに出掛けるにしても(そんなに近隣ではなく、バスや地下鉄で出掛ける距離)、毎回、毎回、担当医からの外出許可が必要なのも分かっていました。そこで、モバイルな環境を持っておくのは悪くないな、と考えた次第。

● 意外に感じられるかもしれないのですが、これまでは、自宅ではデスクトップPCという全くモバイルではない環境だったのです。特に不自由を感じないというのが理由で、さらに自分で色々といじくるのも好きだったので、部品を取り替えたりアップグレードしたりは、デスクトップPCの方がやり易かったというのもあったのです。

● ネットで調べたり、量販店で実物を見たりしてみました。基本的な機能として欲しいのは、不自由なくインターネットに接続できることと、簡単なテキスト編集、ワークシート程度が出来ること。ただ、ヘビーな計算や編集をさせる意図はない、というあたり。ただ、ネットブックとは言いながら、それなりにキーボードが使えないと不便というのは、これまでも色々なラップトップを仕事で使った経験から分かっていたし、その辺は多少はこだわって見ようかなと考えていたのです。

● その辺の要求度合いで調べて見ると、ブラインドタイピングができる機種というのは、実際にはそれほど多くないことに気づいたのです。打ち易いかどうかは、キーの間隔(ピッチ)が意外に大事ってことも分かったし、それは基本的にスクリーンの大きさに横幅が依存することも見えてきました。で、結論からすると、やはり10型クラスのスクリーンが必要かなとあたりに落ち着いたのです。

● それと記憶装置の件。軽さと速さを考慮するのだったらメモリーベースというのは分かっていたものの、個人的な考え方としては、ややまだ時期尚早に感じてしまいました。で、記憶装置はHDD。CPUはネットブックで支配的な存在のAtomで十分以上だろうし、そうなるとVistaは避けてXPってことになったのです。で、2〜3日ほどあーでもない、こーでもないをした後、結局、選んだのはEPSONの「Endeavor Na01 Mini」でした。上記写真がEPSONのページから拝借した写真です。大きさ、軽さなどはほぼパーフェクト。値段的にも良好だったのと、以前、EPSONダイレクトからデスクトップPCを購入したことがあり、その点もある程度の安心感がありました。

● もう一つは、イーモバイルに入り、モバイル環境を楽しめるようにしたこと。ベストエフォートで7.2MBです。既に数ヶ月使っていますが、少なくとも都市部では、ほぼストレスなしです。長くなるので、この辺はまた次回にでも書きましょうか…(^^;。何はともあれ、スターバックスなどでネットを見ながら相場を見るってのは、悪くないですよぉ(^o^)。ヘビーなネット証券系のシステムは無理でも、リストでの自動更新は、ほぼ大丈夫ですから…。

● ご無沙汰しております。ようやくシャバに戻ってきて、少し時間が経ちました(^^;。

● 何があったかですって?とてもお恥ずかしい話でもあるのですが、年明けすぐから約1ヶ月間、入院しておりました。別に手術とかそういうのではなく、日頃の不摂生と健康状態無視の結果として、俗に言う「生活習慣病」の数々(高血圧、高血糖、高コレステロールなどなど)が悪化している状態にあり、その是正のために入院していたのです。この前のアップに「身体のケア」などと書いていたのがソレで、約1ヶ月間の入院生活、生活習慣是正のための「教育入院」期間を経て2月に入ってから退院した次第です。

● 入院は初めてではなかったのですが(以前、腎臓ガン摘出で3週間ほど入院。詳細は日記帳の2002年のあたりをご参照下さい)、まぁ、あまり快適なものではありません(^^;。何と言っても当然のことながら周りは病人だらけだし、さらに、これまで色々とビジネスの世界でそれなりに戦ってきた身としては、入院というのは、気持ちが落ち込むモノです。

● もっとも、実際に私が入院していた理由の「生活習慣病」などは本来ならば入院の理由にすらならないようなモノで、色々な治療をしながら(主に薬剤)、規則正しく管理された生活をすることで、色々な症状や数値がどれだけ回復するかを実感しつつ、今後の普段の生活に生かそうという主旨だったので、それはそれで目的意識を持って入院していました。ただ、どうしても浦島太郎状態になるのは避けられませんでしたが…(^^;。

● そんな生活のなか、実は昨年12月に衝動買いしてしまった(^^;ラップトップ(というかネットブック)のPCとモバイル環境を持ち込んだおかげで、多少なりとも相場もチラチラと眺めることが出来たのは、入院に伴う時間を持て余す状態からは多少脱出できた気がしました。もちろん、病室内では使えないので、使う際は毎回、公衆電話のあるラウンジまで出掛けて行って使っていたのですが、それでも何も出来ないよりは相当にマシだったのは事実です。

● 経済状況は、昨年の時点である程度想像していた通り、かなり酷いことになってきています。ただ、これも昨年の内に想像力を働かせていたら分かっていたことだし、私個人としては、現時点では大きなサプライズを感じるほどではありません。昨年9月〜11月の方が、はるかに差し迫る危機感を感じていたのが正直なところなんです。実際にGDPなどの数字が出始めたことで、一般社会にはようやく実感として伝わってきた感はありますが…。

● ここから一段と悪化するか、それとも現状の沈滞ムードのまましばらく推移するのかが、今後の展開として重要。相場が膠着状態に陥っている原因も、その辺の先行きが今ひとつ見えてこないからだと理解しています。無理をすることはないにしろ、チャンスの光が見えてきたら飛びつく勇気も失わないでおきたいところだと考えています。時間が経過すると、どうしても余計なことを考えてしまうでしょうから…(^^;。

2009年01月03日(土) .... 明けましておめでとうございます

明けましておめでとうございます

● 旧年中は色々と皆様にお世話になり、ありがとうございました。突然の退社と毎日続けてきたHP/ブログの更新中止でしたけど、12月の残りは意外に自由の身を楽しんでいました(^^;。いつまでもそういうわけには行かないでしょうけど、久しぶりの「車検」って感じで、1月は身体のケアをする時間を取る予定でいます。その後のことは、それから後で考えようかなと…(^^;。

● 世界中のメディアが景気悪化を叫ぶので、必要以上に景気悪化を心理的に感じているなぁ、と感じています。もちろん、色々な経済指標の悪化度合いは半端ではないのですが、これにしても未体験というほどのことはないのです。ただ、普段だったら1年とかの時間を掛けて悪化するところを、わずか3ヶ月ほどで圧縮してやってしまった感がある点が違っています。それだけ行き過ぎも発生するだろうし、逆に考えれば、行き過ぎの反動もそれなりの規模になると考えています。

● 問題はタイミングなんですよね。ファンダメンタル材料などを見ているとお先真っ暗なのは当然でしょうけど、相場はその通りには動かないものです。そのタイミングを如何に掴むかが、今年のカギかなと考えています。ファンダメンタル材料の分析は専門家に任せておくとともに、後付けの確認材料としては役立つでしょうけど、未来を見るための指針にはなり辛いと考えておいた方が良さそうに感じているところです。早過ぎると本当に動かなくてはいけない時に、後ろ向き処理に没頭される羽目になるワケで、決してそれは良い事ではないのです。ただ、遅過ぎると反動で戻る分の上値しか望めないなかでは、高値掴みのリスクが大きくなるばかり。この辺のタイミングが見えない間は、無理をすることはないんでしょうね。それと、周りのノイズにあまり惑わされないことも大事になりそうです。

● The Gartman Letter の "Rules of Trading" でもいくつか私が頼りにしている「格言」があります。以下に少しだけ。

- Never, Ever, Ever, Under Any Circumstances, Add to a Losing Position

- Markets Can Remain Illogical Far Longer Than You or I Can Remain Solvent

- Buy Markets that Show the Greatest Strength; Sell Markets that Show the Greatest Weakness

- In Trading/Investing, an Understanding of Mass Psychology is Often More Important than an Understanding of Economics

- Do More of that is Working and Less of That is Not

- The Hard Trade is the Right Trade

- There is Never Just One Cockroach

● 敢えて無理やり和訳しないでおきますが、本来、トレーディング(インベスティングではなくて)が主体のGartman氏ならではの「格言」だと思います。そして、トレーディングの積み重ねがインベスティングだと考えれば、少しずつでも理解することによって、何かが違ってくるハズです。何はともあれ、楽しい、実りある1年にしたいと考えております。